JP2006236207A - 車両用電子制御装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品コストの低減を図りつつ、アナログ検出値の算出精度を向上させる。
【解決手段】ECU10は、演算の中枢をなすCPU11と、ROMやRAM等よりなるメモリ12と、基準電圧Vrefを生成する電源回路16と、バッテリ電圧を取り込んで分圧する分圧回路17と、A/D変換器18とを備える。CPU11は、電源回路16にて生成される基準電圧Vrefを電源とし、A/D変換器18からデジタル値を入力してその入力値に基づいて元のアナログ検出値を算出する。メモリ12内のEEPROM12aには、あらかじめ電源回路16毎に実測した基準電圧の値が記憶されており、CPU11は、EEPROM12aに記憶した基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいてアナログ検出値の算出を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用電子制御装置及びその製造方法に関するものである。
近年では、四輪自動車のみならず二輪車の分野でもエンジン等の電子制御化が進みつつあり、これらの車両に搭載される車両用電子制御装置では、バッテリ電圧などのアナログ検出信号がA/D変換器を介してCPUに取り込まれ、その検出信号を用いてエンジンの燃料噴射量制御や点火時期制御が適宜実施される。かかる場合、車両用電子制御装置には基準電圧を生成する電源回路が設けられており、CPU等の演算装置では、電源回路にて生成される基準電圧とA/D変換器の分解能とに基づいてバッテリ電圧等が算出される。より詳しくは、基準電圧をVref、A/D変換器の分解能をnビットとすると、最小分解能相当の電圧値はVref×(1/2^n)であり、この最小分解能相当の電圧値とA/D変換器の出力(アナログ検出値をデジタル値に変化した値)との乗算によりバッテリ電圧等が算出される。
しかしながら、既存の装置では以下に示す問題があった。すなわち、車両用電子制御装置に設けられる電源回路では、通常、所定の範囲で基準電圧のばらつき(誤差)が許容されており、電源回路毎にそのばらつきが異なるものとなる。したがって、この基準電圧のばらつきによりバッテリ電圧等の検出精度が低下し、ひいては燃料噴射量制御等に悪影響が及ぶおそれがあった。こうした問題を解消するには、専用性が高く高価な電源回路を用いることが考えられるが、製品の低価格要求が厳しい二輪車の分野等においては高価な電源回路を使用できず、上記問題の解決が強く要望されている。
なお、例えば特許文献1では、基準電圧を生成するための基準電圧回路において、オペアンプを二段に設けることで基準電圧の精度を高めるようにしている。しかしながら、こうした構成では、基準電圧の精度を高めることはできるものの、製造コストが高くなる。そのため、製品のコスト低減を図る上で支障をきたすおそれがあった。
特開2003−7837号公報
本発明は、製品コストの低減を図りつつ、アナログ検出値の算出精度を向上させることができる車両用電子制御装置及びその製造方法を提供することを主たる目的とするものである。
本発明の車両用電子制御装置では、電源回路とA/D変換器と演算装置とを有しており、演算装置は、電源回路にて生成される基準電圧を電源とし、A/D変換器からデジタル値を入力してその入力値に基づいて元のアナログ検出値(A/D変換前のアナログ値)を算出する。また特に、あらかじめ電源回路毎に実測した基準電圧の値を不揮発性メモリに記憶しておき、演算装置は、不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいて前記アナログ検出値の算出を行う。
通常、電源回路は特性ばらつきを有しており、所定の許容範囲内で基準電圧がばらつくと考えられる。この場合、基準電圧のばらつきに起因して最小分解能相当の電圧値が相違し、各種制御の制御性悪化が生じるおそれがあった。かかる不都合に対し本発明によれば、電源回路毎に実測した基準電圧の値を用いて最小分解能相当の電圧値が定められるため、アナログ検出値の算出精度が維持でき、ひいては各種制御の制御性を良好なものとすることができる。この場合、専用性が高く高価な電源回路を使わずとも、汎用的な(すなわち誤差の大きい)電源回路を用いて所望とする効果を得ることができ、製品コストの低減が可能となる。
なお、最小分解能相当の電圧値は、A/D変換器の最下位ビット(LSB)に対応する電圧値を意味する。
インジェクタ等の車載アクチュエータを搭載した車両では、バッテリ電圧や電源ライン電圧を電源として当該インジェクタ等が駆動されるようになっており、バッテリ電圧や電源ライン電圧の検出精度を高めることでインジェクタ等が精度良く駆動される。この場合、バッテリ電圧、又は車載アクチュエータの電源ライン電圧をA/D変換器を介して演算装置に入力する構成において、演算装置は、不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいてバッテリの電圧値又は電源ライン電圧値を算出すると良い。これにより、バッテリの電圧値や電源ライン電圧値が精度良く算出され、ひいてはインジェクタ等を好適に駆動させることができるようになる。
不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値に異常が生じることも考えられる。そこで、不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値をチェックする手段を備え、該チェックの結果、エラー判定がなされた場合に不揮発性メモリにデフォルト値を記憶すると良い。これにより、データ異常が生じてもデフォルト値を用いて制御が継続できる。
基準電圧の実測値に代えて、基準電圧の理想値に対する実測値のずれ量データを不揮発性メモリに記憶しても良い。この場合、演算装置は、基準電圧の理想値を前記ずれ量データで補正した値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいて前記アナログ検出値の算出を行うと良い。
また、車両用電子制御装置の製造方法としては、電源回路の基準電圧を計測する工程と、該計測した基準電圧を車両用電子制御装置に設けた不揮発性メモリに書き込む工程とを有するものであると良い。これにより、車両用電子制御装置では、電源回路にて生成される実際の基準電圧を認識することができ、演算装置は、A/D変換器から取り込んだデジタル値から元のアナログ検出値を算出する際、電源回路毎の実際の基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいて演算を行うことができる。したがって、アナログ検出値の算出精度が維持でき、ひいては各種制御の制御性を良好なものとすることができる。この場合、専用性が高く高価な電源回路を使わずとも、汎用的な(すなわち誤差の大きい)電源回路を用いて所望とする効果を得ることができ、製品コストの低減が可能となる。
より具体的には、電圧計測機能及びデータ送信機能を有する外部ツールを用い、この外部ツールにより前記基準電圧の計測及び該基準電圧の計測値の送信を行う。そして、車両用電子制御装置では外部ツールから受信した基準電圧の計測値を不揮発性メモリに書き込むと良い。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、自動二輪車用の制御システムを具体化するものであり、本制御システムの電気的構成を図1に示す。
図1において、ECU(電子制御ユニット)10は、演算の中枢をなすCPU11と、ROMやRAM等よりなるメモリ12とを備えており、CPU11は、メモリ12内の演算プログラムや制御データ等を参照して車載エンジン等に関する各種制御を実行する。メモリ12には、電気的書き換え可能な不揮発性メモリとしてEEPROM12aが含まれている。
この場合、CPU11には、入力回路13を介して各種センサの検出信号や各種スイッチからの入力信号等が入力され、CPU11は、随時入力される信号に基づいて例えば燃料噴射制御における燃料噴射量や点火時期制御における点火時期の演算を実行する。CPU11の演算結果は、出力回路14を介してインジェクタ21や点火装置22等の車載アクチュエータに出力され、その出力に基づいて燃料噴射量や点火時期が適宜制御される。因みに、例えばインジェクタ21は、バッテリ電圧VBを電源として駆動される。
また、本ECU10には通信回路15が設けられており、例えば製品出荷時において通信回路15に検査ツールT等が接続される。そして、ECU10と検査ツールT等とによりデータのやりとりが行われる。
電源系の構成として、ECU10には電源回路16が設けられている。この電源回路16は、車載バッテリの電圧(バッテリ電圧VB)を取り込み、そのバッテリ電圧VBを基に基準電圧Vrefを生成する。この基準電圧VrefがCPU11の電源電圧とされている。基準電圧Vrefは例えば5.0Vである。このとき、電源回路16にて生成される基準電圧Vrefが5.0V±α%の範囲内にあることが特性ばらつきの許容条件である。α%は許容誤差(製品としての公差)であり、例えばα=10%である場合、Vref=4.5V〜5.5Vであれば電源回路16の特性ばらつきが許容される。
また、バッテリ電圧VBは分圧回路17に取り込まれ、該分圧回路17において圧抵抗17a,17bにより分圧される。そして、その分圧電圧V1がA/D変換器18を介してCPU11に取り込まれる。A/D変換器18は例えば10ビットの分解能を有している。分圧抵抗17a,17bの抵抗値は3:1の比率となっており、例えばVB=10Vであれば分圧電圧V1は2.5Vとされる。
CPU11では、A/D変換器18の分解能(ビット数)と電源回路16から入力される基準電圧Vrefとに基づいて最小分解能相当の電圧値(A/D変換器18の最下位ビットに対応する電圧値、以下、LSB電圧値という)が定められ、このLSB電圧値と分圧電圧V1のデジタル値とから分圧電圧V1のアナログ値が算出される。このとき、A/D変換器18の分解能がnビットであるとすると、LSB電圧値はVref×(1/2^n)とされる。
ところが、上述したとおり電源回路16の基準電圧Vrefには許容範囲(例えば4.5〜5.5V)が設けられており、製品個体差等に起因して基準電圧Vrefが許容範囲内でばらつくことが考えられる。それ故に、CPU11におけるLSB電圧値がばらつき、結果として分圧電圧V1(すなわちバッテリ電圧VB)の検出精度が低下する。
これを具体的な数値例で説明する。A/D変換器18の分解能が10ビットであり、基準電圧Vrefが理想値の5.0Vである場合、LSB電圧値は、5.0V×(1/1024)=0.00488Vである。これに対し、基準電圧Vrefが例えば5.2Vであると、同LSB電圧値は、5.2V×(1/1024)=0.00507Vとなる。この場合、分圧電圧V1のデジタル値をアナログ値に変換する際において、実際の基準電圧Vrefが5.2Vであるのに、Vref=5.0V(理想値)であるとして演算を行うと、CPU11が認識するLSB電圧値の相違により分圧電圧V1(バッテリ電圧VB)の検出誤差が生じる。
上記構成のECU10において、例えば燃料噴射量制御では、エンジン回転速度や負荷等のエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量が算出されるとともに、その都度のバッテリ電圧に基づいて無効噴射時間(インジェクタ21の応答遅れ時間)が算出される。かかる場合において、前記のとおりバッテリ電圧VBの検出精度が低下すると、無効噴射時間に誤差が生じることから燃料噴射量が変動する。これにより、空燃比のばらつきが生じ、結果として排気エミッションの悪化を招くおそれがあった。
そこで本実施の形態では、バッテリ電圧VBの検出精度を向上させるべく、工場での出荷前の製品検査において、電源回路16の基準電圧Vrefを製品毎に実測し、その基準電圧Vrefの実測値をECU10内のEEPROM12aに書き込むようにする。これにより、ユーザへの引き渡し後における車両の通常運転時には、CPU11によって、EEPROM12aに記憶された基準電圧Vrefの実測値を用いて分圧電圧V1(すなわちバッテリ電圧VB)が検出され、その検出値を反映して無効噴射時間の算出等が実行されるようになる。
製品出荷前の検査工程における基準電圧Vref(実測値)の書き込み手順について具体的に説明する。検査工程では、次の(1)〜(3)の処理が行われる。
(1)まず、ECU10の通信回路15に検査ツールTを接続する。この検査ツールTは、電圧計測機能及びデータ送信機能を有する外部ツールに相当する。
(2)検査ツールTにより、ECU10内の電源回路16の基準電圧Vrefを計測するとともに、その計測値をデジタル値に変換する。このとき、例えば基準電圧Vref=5.2Vとして計測され、それに対応するデジタル値が「$10A」とされる。因みに、基準電圧Vrefが理想値の場合、Vref=5.0Vであり、対応するデジタル値は「$7F」である。
(3)検査ツールTからECU10に対し、基準電圧Vrefの実測値(デジタル値)を送信し、その際CPU11において、受信した基準電圧Vrefの実測値(デジタル値)をEEPROM12aに書き込む。
図2は、CPU11により実行される、Vref値の書き込み手順を示すフローチャートである。
ECU10に検査ツールTが接続されることで図2の処理が起動され、先ずステップS10では、検査ツールTから基準電圧Vrefの実測値(デジタル値)を受信したか否かを判定する。そして、基準電圧Vrefの実測値を受信したことを条件にステップS11に進み、当該Vref値に対してデータチェックを実施する。このとき、例えばミラーチェックやチェックサム等のデータ検査手法によりVref値が正常かどうかが判定される。
次のステップS12では、データチェックの結果が正常判定であるか否かを判定する。そして、正常判定であることを条件にステップS13に進み、前記受信したVref値をEEPROM12aに書き込む。異常判定された場合には、ステップS14に進み、今回受信したVref値が正常でないと判断してエラー判定を行う。なお、エラー判定がなされた場合には、再度Vref値の受信が行われ、該Vref値の書き込みがリトライされる。そして、エラー判定が複数回なされると、最終的に今回使用いている電源回路16について製品不良である旨の判定がなされる。
また、CPU11において、EEPROM12aに記憶したVref値が正常かどうかをチェックするチェック処理を定期的に実施し、該チェックの結果、エラー判定がなされた場合にEEPROM12aにデフォルト値を書き込むようにしても良い。これにより、データ異常が生じてもデフォルト値を用いて制御が継続できる。なお、デフォルト値として、基準電圧Vrefの理想値(5.0V)を設定しておくと良い。
以上詳述した本実施の形態によれば、電源回路16毎の基準電圧Vrefの実測値をEEPROM12aにあらかじめ記憶しておき、CPU11において、EEPROM12aに記憶した基準電圧Vrefの実測値を用いて定まるLSB電圧値(最小分解能相当の電圧値に)基づいてバッテリ電圧等の算出を行うようにしたため、該バッテリ電圧等の算出精度が維持でき、ひいては燃料噴射量制御などの制御性を良好なものとすることができる。この場合、専用性が高く高価な電源回路を使わずとも、汎用的な(すなわち誤差の大きい)電源回路を用いて所望とする効果を得ることができ、製品コストの低減が可能となる。
自動二輪車の分野においては低価格要求が厳しいため、上記のような構成は特に有益であると思われる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、基準電圧Vrefの実測値をEEPROM12aに記憶し、CPU11はこの基準電圧Vrefの実測値を適時読み出してバッテリ電圧等の検出に用いたが、これを変更する。例えば、基準電圧Vrefの理想値(例えば5.0V)に対するずれ量を表すデータをEEPROM12aに記憶させ、CPU11は、該ずれ量を表すデータを適時読み出してバッテリ電圧等の検出に用いても良い。
上記実施の形態では、車載アクチュエータとしてのインジェクタ21がバッテリ電圧VBにより駆動される構成としたが、これに代えて、同インジェクタ21が電源ライン電圧VMにより駆動される構成であっても良い。具体的には、図3に示すように、アクチュエータ系電源回路31を設ける。そして、この電源回路31によってバッテリ電圧VBから電源ライン電圧VMを生成し、この電源ライン電圧VMをインジェクタ21に供給する。本構成では、分圧回路17とA/D変換器18とを介して電源ライン電圧VMの値がCPU11に入力される。そして、CPU11において、EEPROM12aに記憶された基準電圧Vrefの実測値を用いて電源ライン電圧VMが検出され、その検出値を反映して無効噴射時間の算出等が実行されるようになる。本構成においても、前記同様優れた効果を得ることができる。
上記実施の形態では、不揮発性メモリとしてEEPROMを用いたが、フラッシュメモリ等、他の不揮発性メモリ(ただしデータ書き換え可能なもの)に変更することが可能である。
発明の実施の形態における車両制御システムの概略を示す電気的構成図である。 Vref値の書き込み手順を示すフローチャートである。 別の形態における車両制御システムの概略を示す電気的構成図である。
符号の説明
10…ECU、11…CPU、12…メモリ、12a…EEPROM、16…電源回路、18…A/D変換器、21…インジェクタ、31…アクチュエータ系電源回路、T…検査ツール。

Claims (6)

  1. 基準電圧を生成する電源回路と、
    アナログ検出値を取り込んでデジタル値に変換するA/D変換器と、
    前記電源回路にて生成される基準電圧を電源とし、前記A/D変換器からデジタル値を入力してその入力値に基づいて元のアナログ検出値を算出する演算装置と、を備えた車両用電子制御装置において、
    あらかじめ前記電源回路毎に実測した基準電圧の値を記憶する不揮発性メモリを更に備え、前記演算装置は、前記不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいて前記アナログ検出値の算出を行うことを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 車載バッテリの電圧、又は車載アクチュエータの電源ライン電圧を前記A/D変換器を介して前記演算装置に入力する構成において、前記演算装置は、前記不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいて前記バッテリの電圧値又は電源ライン電圧値を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記不揮発性メモリに記憶した基準電圧の値をチェックする手段を備え、該チェックの結果、エラー判定がなされた場合に前記不揮発性メモリにデフォルト値を記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記基準電圧の実測値に代えて、前記基準電圧の理想値に対する実測値のずれ量データを前記不揮発性メモリに記憶し、前記演算装置は、前記基準電圧の理想値を前記ずれ量データで補正した値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値に基づいて前記アナログ検出値の算出を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用電子制御装置。
  5. 基準電圧を生成する電源回路と、アナログ検出値を取り込んでデジタル値に変換するA/D変換器と、前記電源回路にて生成される基準電圧を電源とし、A/D変換器から入力したデジタル値と前記基準電圧の値を用いて定まる最小分解能相当の電圧値とに基づいて元のアナログ検出値を算出する演算装置と、を備える車両用電子制御装置を製造するための製造方法において、
    前記電源回路の基準電圧を計測する工程と、
    該計測した基準電圧を前記車両用電子制御装置に設けた不揮発性メモリに書き込む工程と、
    を有することを特徴とする車両用電子制御装置の製造方法。
  6. 電圧計測機能及びデータ送信機能を有する外部ツールを用いて前記基準電圧の計測及び該基準電圧の計測値の送信を行い、前記車両用電子制御装置において前記外部ツールから受信した基準電圧の計測値を前記不揮発性メモリに書き込ませるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の車両用電子制御装置の製造方法。
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JP2015035649A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 アスモ株式会社 信号補正装置

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