JP4453604B2

JP4453604B2 - 照明装置

Info

Publication number: JP4453604B2
Application number: JP2005150422A
Authority: JP
Inventors: 雅之芳本; 勝寛小川
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2005-05-24
Filing date: 2005-05-24
Publication date: 2010-04-21
Anticipated expiration: 2025-05-24
Also published as: CN1869505B; US20060268536A1; US7476012B2; CN1869505A; JP2006327288A

Description

本発明は、照明装置に関するものであり、特に車両における灰皿、シガライター及びコンソール等を照らす照明装置に関する。

従来、灰皿、シガライター又はコンソールに照明を設定する場合には、灰皿、シガライター及びコンソール各々に対してバルブを一つずつ設け、それぞれが別個に専用の照明を有する構成としている。

また、灰皿及びシガライターの照明装置として、灰皿と、透光性照明リングを備えたシガライターとが車幅方向に並置され、照明リングから後方へ透光性受光部及び灰皿側面間におけるより後方の中間位置に発光体が配置されることにより、透光性受光部及び灰皿開口面へ向けて光照射が行われるようになった灰皿及びシガライターの照明装置において、発光体の灰皿側の側方から前方へ向いて車幅方向へ斜め位置に、前方部分への入射光は灰皿開口面へ向けて透光させるルーバ状偏光フィルタを配置しているものもある（例えば、特許文献１）。

特許文献１によれば、ルーバ状偏光フィルタを配置することで、その入射角特性により灰皿から直射光が漏れたり、灰皿側面とセンタクラスタ側面との隙間から光漏れが生じることがなくなることで見栄えが改善され、更にこれらの光がシガライターの透光性照明リングの照明に有効に利用できるとしている。

実開平２−２６４号公報

しかしながら、上述した従来の照明装置はシガライターに照明リングを設ける必要がある、また、灰皿及びシガライター下方に車両の前後方向に延設され、小物入れ等が設けられたコンソールを使用する際には使用する度に照明を点灯しなければならないなど、夜間時等には利便性が低いという問題があった。

このようなことから本発明は、簡素な構成で利便性を向上させることが可能な照明装置を提供することを目的とする。

上記の課題を解決するための本発明の請求項１に係る照明装置は、
灰皿及びシガライターを車幅方向に並置したインストルメントパネルと、
発光体と、
前記灰皿及び前記シガライター上方の前記インストルメントパネル背面に車幅方向に延設され、前記発光体を収納したバルブケースと、
前記インストルメントパネル上の前記バルブケース開口部に面した位置であって前記灰皿上方及び前記シガライター上方に、相互に離間して設けられた複数個のスリットとを備え、
前記発光体が、前記シガライター上方に設けられた前記スリットの上方に配置され、
前記シガライター上方に設けられた前記スリットが前記灰皿上方に設けられた前記スリットに対して大きく設定された
ことを特徴とする。

本発明の請求項２に係る照明装置は、請求項１記載の照明装置において、前記バルブケース内面は前記発光体からの照明光を乱反射することを特徴とする。
また、本発明の請求項３に係る照明装置は、請求項１又は請求項２記載の照明装置において、前記灰皿上方に設けられた前記スリット、前記シガライター上方に設けられた前記スリットが、それぞれ車両の前後方向に対して異なる位置に配設されたことを特徴とする。

上述した本発明に係る照明装置によれば、インストルメントパネルのバルブケースに面した位置であって前記灰皿上方及び前記シガライター上方に、相互に離間するようにスリットを設け、発光体を所望のスリットの上方に配置するとともに、スリットの幅及び長さを必要な照射範囲及び照度に応じて設定して、灰皿及びシガライター上方のスリットを介してバルブケースに収納した発光体の照明が車室内に漏れる構成としたことで、発光体の点灯時には常時灰皿、シガライター及びコンソール等に対して光が照射するため、灰皿やシガライターのみでなくコンソール小物入れ等を使用する際の利便性が向上する。更に一つの発光体で灰皿、シガライター及びコンソール等の照明を兼用することができ、従来のように灰皿、シガライター及びコンソールにそれぞれ照明を設ける必要がないため、コスト低下に繋がる。

また、バルブケースの内面で発光体の照明光を乱反射すれば、発光体から距離を有する位置に設けられたスリットへも照明が届き、ほのかな光を得ることができる。
また、灰皿上方に設けられたスリット、シガライター上方に設けられたスリットを、それぞれ車両の前後方向に対して異なる位置に配設すれば、光の照射範囲を必要に応じて調整することができる。

本発明を実施するための最良の形態については、後述する実施例により説明するものとする。

本発明に係る照明装置の一実施例を図１に基づいて説明する。図１に示すように、灰皿１及びシガライター２はセンターロアパネル３に車幅方向に並置されている。センターロアパネル３の灰皿１及びシガライター２上方にはスリット３ａ，３ｂ及び３ｃが設けられており、スリット３ａ及び３ｂのスリット幅は等しく、スリット３ｃはスリット３ａ及び３ｂ対してスリット幅をやや大きく設定する。

センターロアパネル３の背面にはスリット３ａ，３ｂ及び３ｃを覆うようにバルブケース４が設けられている。バルブケース４は内面が塗装もしくは原料着色等により白色となっており、スリット３ｃ上方に発光体としてバルブ５を収納している。このバルブ５はライトのスイッチが入っている間は常時点灯するものとする。

また、図２に示すように灰皿１近傍においてセンターロアパネル３断面は凹凸を有する形状となっており、灰皿１は車両前方側に凹状となった位置に設置され、この灰皿１の位置に対してスリット３ａ及び３ｂは車両後方側に設けられている。なお、センターロアパネル３上部にはセンターアッパーパネル６が接続されており、このセンターロアパネル３及びセンターアッパーパネル６等によってインストルメントパネルが形成されている。

シガライター２近傍のセンターロアパネル３断面についても、図３に示すように凹凸を有し、シガライター２設置箇所は車両前方側に凹状となった位置に設置され、シガライター２に対してスリット３ｃは車両後方側に設けられている。更にスリット３ｃは、バルブ５の直下に設けられ、バルブ５点灯時には直射光がスリット３ｃを通して照射されるように構成されている。

更に、図４に示すように、灰皿１及びシガライター２下方には車両後方へコンソール７が延設されている。本実施例によれば、バルブ５が点灯するとスリット３ｃによりシガライター２及びコンソール７付近へバルブ５の直射光が照射される。また、バルブケース４内を銀色でなく白色としたことで、バルブ５の照明がバルブケース４内で乱反射され、スリット３ａ、３ｂ及び３ｃから更にほのかな光が照射される。なお、図中斜線を施した部分はスリット３ａ、３ｂ及び３ｃを介してバルブ５の光が照射される範囲の例であり、図示した範囲に限らずスリットの位置や形状などによって調整することが可能である。

例えば、灰皿１を使用していない場合、即ち、灰皿１が閉まっている状態においては灰皿１の取手１ａ部分を漏れた反射光によりほのかに照らし、シガライター２及びコンソール７付近をバルブ５の直射光で照らすこととなり、灰皿１を使用する場合即ち灰皿１を開けた状態にすると、スリット３ｃにより照射された光がシガライター２及びコンソール７付近に加えて灰皿１のもみ消し部辺りを照らすこととなる。

従って、夜間時など車室内外が暗く、ライトを点灯させている間は常時バルブ５の照明がスリット３ａ、３ｂ及び３ｃを通して灰皿１、シガライター２及びコンソール７を照らす構成となっており、一つの光源で灰皿１、シガライター２及びコンソール７の照明を兼ねることができ、更に従来シガライター２に設けられていた照明リングなどの部材が不要となるため、構成の簡易化及びコスト低下が可能となる。

また、従来の照明と異なり、常時車室内のコンソール７近傍の照明を行うため、ムード照明としての商品性向上にもつながる。更に、バルブ５をスリット３ｃの上部に設けたことで、灰皿１の使用の有無によらずバルブ５の直射光はスリット３ｃから常にシガライター２及びコンソール７を照らすことが可能となっている。

なお、灰皿１上方にスリットを二箇所設けたのは、センターロアパネル３の強度を保つためであり、スリット３ａ、３ｂまたは３ｃの幅や長さは必要に応じて設定し、照射範囲や照度を調整すればよい。また、バルブケース４内面の塗装は白色に限らず、バルブ５の照明の反射光が必要に応じて得られればよい。

更に、図中スリット３ａ及び３ｂと、スリット３ｃは車両前後方向で位置が異なるが、これはスリット３ａ及び３ｂを灰皿１の取手１ａ近傍を照らす位置に設けたためであり、スリット３ａ，３ｂ及び３ｃの位置は必要に応じて設定すればよい。また、図１中に示したスリット３ｃの形状及び個数は一例であり、図示した以外の形状や個数であってもかまわない。更に加えて、本実施例においてはバルブ５をスリット３ｃの直上に設けたが、バルブ５はスリット３ａ或いはスリット３ｂの直上に設けても構わない。

本発明は、照明装置に関するものであり、特に車両における灰皿、シガライター及びコンソール等を照らす照明装置に利用可能である。

本発明の実施例の構成を示す正面図である。図１のＡ−Ａ断面を示す断面図である。図１のＢ−Ｂ断面を示す断面図である。本発明の実施例の構成を示す模式図である。

符号の説明

１灰皿
２シガライター
３センターロアパネル
３ａ，３ｂ，３ｃスリット
４バルブケース
５バルブ

Claims

灰皿及びシガライターを車幅方向に並置したインストルメントパネルと、
発光体と、
前記灰皿及び前記シガライター上方の前記インストルメントパネル背面に車幅方向に延設され、前記発光体を収納したバルブケースと、
前記インストルメントパネル上の前記バルブケース開口部に面した位置であって前記灰皿上方及び前記シガライター上方に、相互に離間して設けられた複数個のスリットとを備え、
前記発光体が、前記シガライター上方に設けられた前記スリットの上方に配置され、
前記シガライター上方に設けられた前記スリットが前記灰皿上方に設けられた前記スリットに対して大きく設定された
ことを特徴とする照明装置。
請求項１記載の照明装置において、
前記バルブケース内面は前記発光体からの照明光を乱反射する
ことを特徴とする照明装置。
請求項１又は請求項２記載の照明装置において、
前記灰皿上方に設けられた前記スリット、前記シガライター上方に設けられた前記スリットが、それぞれ車両の前後方向に対して異なる位置に配設された
ことを特徴とする照明装置。