JP4453191B2 - ピン立て装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,プリント配線板に配設する多数の導体ピンを,配列治具に挿入するためのピン立て装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より,プリント配線板に配設する多数の導体ピンを,配列治具に挿入するための装置として,図10に示すごとく,上記配列治具2を振動させることにより該配列治具2の多数のピン穴22に上記導体ピン3を挿入するピン立て装置9がある。
【0003】
該ピン立て装置9は,図10に示すごとく,上記配列治具2を保持すると共に振動させるピン立てステージ91と,該ピン立てステージ91を搭載した基台92と,該基台92に対して上記ピン立てステージ91を振動させるステージ振動手段93とを有する。
【0004】
上記ステージ振動手段93は,図10に示すごとく,上記基台92に固定した基台側ベアリング921と上記ピン立てステージ91に取付けたステージ側ベアリング911との間に設けた偏芯シャフト931と,該偏芯シャフト931を回転させるサーボモータ(図示略)とからなる(図2参照)。
【0005】
上記ピン立て装置9を用いて上記配列治具2のピン穴22に上記導体ピン3を挿入するに当っては,図10に示すごとく,上記配列治具2の上面21に多数の上記導体ピン3を載置する。また,上記ステージ振動手段93によって上記ピン立てステージ91を振動させて,上記配列治具2に振幅1mm程度の上下の振動を与える。
【0006】
これにより,上記配列治具2の上面21に載置された多数の導体ピン3が繰返し跳ね上がる。そして,繰返し跳ね上がる導体ピン3は,様々な落下条件(角度,位置等)で上記配列治具2への落下を繰返すうちに上記ピン穴22に挿入される。
このように,上記ピン立て装置9は,上記導体ピン3を載置した配列治具2を振動させることにより,上記多数の導体ピン3を上記配列治具2のピン穴22に挿入する。
配列治具2に挿入された導体ピン3は,次工程において,上記配列治具2の上面21から押し当てられるプリント配線板に整列して立設される。
【0007】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記ピン立て装置9は,上記のごとくピン立てステージ91を振動させるため,その反作用として基台92も振動する。該基台92は工場等の床面4に設置されるため,該基台92の振動は上記床面4にも伝わる。
これにより,該床面4を含む工場建屋や,上記ピン立て装置9の周辺に設置されている他の装置等に悪影響を与えるおそれがある。また,工場内の各種センサ等にも悪影響を与えるおそれがある。
【0008】
また,導体ピン3を挿入した配列治具2をコンベア等により搬送しているときに,振動により上記導体ピン3が配列治具2から抜けてしまうおそれもある。
更には,上記の振動あるいはこれに伴う騒音は,工場内の作業者や,事務員等に不快感を与える。そして,かかる振動は,上記床面4を通じて階下にも達する。
【0009】
そこで,床面4に振動が伝わらないように,図11に示すごとく,基台92の下面に防振ゴム99を配設したピン立て装置90がある。即ち,上記基台92を,上記防振ゴム99を介して床面4に設置することにより,基台92の振動が床面4に伝わることを防止している。
ところが,上記ピン立て装置90においては,上記防振ゴム99による振動の吸収により,ピン立てステージ91の振動も弱まってしまう。その結果,配列治具2への導体ピン3の挿入率が低下してしまうという問題がある。
【0010】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,配列治具への導体ピンの挿入率が高く,床面への振動伝播を防止するピン立て装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】
請求項1に記載の発明は,プリント配線板に立設する導体ピンを,配列治具の上面に設けた多数のピン穴に挿入するためのピン立て装置において,
該ピン立て装置は,上記配列治具を保持すると共に振動させることにより,該配列治具の上面に載置した上記導体ピンを上記ピン穴に挿入するピン立てステージと,該ピン立てステージを搭載した基台と,該基台に対して上記ピン立てステージを振動させるステージ振動手段とを有し,
かつ,上記ピン立て装置は,上記基台にバランスウェイトを搭載していると共に,該バランスウェイトを上記ピン立てステージの振動と逆位相で上記基台に対して振動させるウェイト振動手段を有することを特徴とするピン立て装置にある。
【0012】
本発明において最も注目すべきことは,上記ピン立て装置が,上記基台にバランスウェイトを搭載していると共に,該バランスウェイトを上記ピン立てステージの振動と逆位相で上記基台に対して振動させるウェイト振動手段を有することである。
【0013】
該ウェイト振動手段は,例えば,上記ピン立てステージが上死点にあるとき上記バランスウェイトを下死点に位置させ,上記ピン立てステージが下死点にあるとき上記バランスウェイトを上死点に位置させる。また,上記ピン立てステージが上昇しているとき上記バランスウェイトを下降させ,上記ピン立てステージが下降しているとき上記バランスウェイトを上昇させる。
【0014】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記ピン立て装置により上記配列治具のピン穴に,上記導体ピンを挿入するに当っては,上記配列治具の上面に多数の上記導体ピンを載置する。また,上記ステージ振動手段によって上記ピン立てステージを振動させて,上記配列治具に振動を与える。
【0015】
これにより,上記配列治具の上面に載置された多数の導体ピンが繰返し跳ね上がる。そして,繰返し跳ね上がる導体ピンは,様々な落下条件(角度,位置等)で上記配列治具への落下を繰返すうちに上記ピン穴に挿入される。
このように,上記ピン立て装置は,上記導体ピンを載置した配列治具を振動させることにより,上記多数の導体ピンを上記配列治具のピン穴に挿入する。
【0016】
上記ピン立て装置は,上記のごとくピン立てステージを振動させるため,仮に上記バランスウェイトが上述のごとく振動しないとしたならば,上記ピン立てステージの振動の反作用として上記基台も振動する。
しかし,本発明のピン立て装置は,基台に上記バランスウェイトを搭載していると共に,該バランスウェイトを上記ピン立てステージの振動と逆位相で上記基台に対して振動させるウェイト振動手段を有する。即ち,該ウェイト振動手段は,上記バランスウェイトを上記ピン立てステージの振動と逆位相となるように振動させることができる。
【0017】
これにより,上記基台には,上記ピン立てステージの振動の他に,これと逆位相の上記バランスウェイトの振動が伝わる。そのため,上記基台においては,上記ピン立てステージから伝わる振動が,逆位相の振動によって相殺され,結局上記基台は殆ど振動しなくなる。これにより,振動が床面へ伝播することを防止することができる。
【0018】
また,上記ピン立て装置においては,上記ピン立てステージ自体の振動は,抑制されることはない。それ故,上記配列治具への導体ピンの挿入率は,高く維持することができる(実施形態例3参照)。
【0019】
以上のごとく,本発明によれば,配列治具への導体ピンの挿入率が高く,床面への振動伝播を防止するピン立て装置を提供することができる。
【0020】
次に,請求項2に記載の発明のように,上記バランスウェイトは,上記ピン立てステージの重量の20〜90%の重量であることが好ましい。
これにより,床面への振動伝播を一層確実に防止すると共に,扱いやすいピン立て装置を得ることができる。
【0021】
上記バランスウェイトの重量が上記ピン立てステージの重量の90%を超える場合には,上記バランスウェイトやその周辺の部品のメンテナンス等が困難となるおそれがある。一方,上記バランスウェイトの重量が上記ピン立てステージの重量の20%未満の場合には,上記ピン立てステージから基台へ伝わる振動を充分に相殺することができず,床面への振動伝播を充分に防止することができないおそれがある。
【0022】
また,上記バランスウェイトは,上記ピン立てステージの重量の40〜80%の重量であることが,更に好ましい。これにより,床面への振動伝播が極めて小さいと共に,一層扱いやすいピン立て装置を得ることができる(実施形態例4参照)。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかるピン立て装置につき,図1〜図4を用いて説明する。
本例のピン立て装置1は,図1に示すごとく,プリント配線板に立設する導体ピン3を,配列治具2の上面21に設けた多数のピン穴22に挿入するための装置である。
【0024】
該ピン立て装置1は,図1,図2に示すごとく,ピン立てステージ11と,該ピン立てステージ11を搭載した基台12と,該基台12に対して上記ピン立てステージ11を振動させるステージ振動手段13とを有する。上記ピン立てステージ11は,上記配列治具2を保持すると共に振動させることにより,該配列治具2の上面21に載置した上記導体ピン3を上記ピン穴22に挿入する。
【0025】
また,図1に示すごとく,上記ピン立て装置1は,上記基台12にバランスウェイト16を搭載していると共に,該バランスウェイト16を上記基台12に対して振動させるウェイト振動手段17を有する。即ち,該ウェイト振動手段17は,図3,図4に示すごとく,上記バランスウェイト16を,上記ピン立てステージ11の振動と逆位相で振動させる。
図3において,横軸は時間を表し,縦軸は変位量(高さ)を表す。また,曲線Sがピン立てステージ11の変位を表し,曲線Wがバランスウェイト16の変位を表す。
【0026】
上記バランスウェイト16の重量は62kgであり,上記ピン立てステージ11の重量は100kgである。即ち,上記バランスウェイト16は,上記ピン立てステージ11の重量の62%の重量である。
また,上記ステージ振動手段13は,図1,図2に示すごとく,上記基台12に固定した基台側ベアリング121と上記ピン立てステージ11に取付けたステージ側ベアリング111との間に設けたメイン偏芯シャフト132と該メイン偏芯シャフト132を回転させるサーボモータ(図示略,0.75kW,2080rpm)からなる。
【0027】
同様に,上記ウェイト振動手段17は,図1,図2に示すごとく,上記基台12に固定した基台側ベアリング122と上記バランスウェイト16に取付けたウェイト側ベアリング161との間に設けたサブ偏芯シャフト172と該サブ偏芯シャフト172を回転させるサーボモータ(図示略,0.75kW,2080rpm)からなる。
なお,上記メイン偏芯シャフト132或いはサブ偏芯シャフト172と,上記サーボモータとの間のプーリー比は1:1.3である。
【0028】
上記メイン偏芯シャフト132及びサブ偏芯シャフト172は,上記基台側ベアリング131,132に保持される中央部133,173と,該中央部133,173の両端から延設され,上記ステージ側ベアリング111或いは上記ウェイト側ベアリング161に保持される偏芯端部134,174とを有する。該偏芯端部134,174は,上記中央部133,173の軸心からずれた位置に軸心を有する。この軸心のずれ量,即ち偏芯量d(図2)は,上記メイン偏芯シャフト132については0.5mmであり,上記サブ偏芯シャフト172については1.0mmである。
【0029】
これにより,上記ピン立てステージ11は,振幅約1mm,周波数26.7Hzで振動し,上記バランスウェイト16は振幅約2mm,周波数26.7Hzで振動する。
また,図1,図2に示すごとく,上記メイン偏芯シャフト132とサブ偏芯シャフト172とは,上記中央部133,173において,タイミングベルト14によって連結されている。
【0030】
また,図2に示すごとく,上記ピン立てステージ11は,水平方向に対して傾斜させて上記基台12に搭載されている。そして,上記メイン偏芯シャフト121も,上記基台12に対して傾斜した状態で配設されている。また,上記バランスウェイト16も同様に上記基台12に対して傾斜させて搭載されている。
【0031】
また,図2に示すごとく,上記ピン立てステージ11は,その両端にリニアガイド112を有し,上記基台12に立設されたガイドレール123に沿って上下にスライドするよう構成されている。これにより,上記メイン偏芯シャフト132の回転運動を,上記ピン立てステージ11の上下運動に変換させている。
上記バランスウェイト16も,これと同様に構成されることにより上下運動を行う。
【0032】
図3,図4に示すごとく,上記ウェイト振動手段17は,上記ピン立てステージ11が上死点にあるとき上記バランスウェイト16を下死点に位置させ(図4(A)),ピン立てステージ11が下死点にあるときバランスウェイト16を上死点に位置させる(図4(C))。また,ピン立てステージ11が下降しているときバランスウェイト16を上昇させ(図4(B)),ピン立てステージ11が上昇しているときバランスウェイト16を下降させる(図4(D))。
【0033】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記ピン立て装置1を用いて上記配列治具2のピン穴22に導体ピン3を挿入するに当っては,図1に示すごとく,上記配列治具2の上面21に多数の上記導体ピン3を載置する。また,上記ステージ振動手段13によって上記ピン立てステージ11を振動させて,上記配列治具2に振動を与える。
【0034】
これにより,上記配列治具2の上面21に載置された多数の導体ピン3が繰返し跳ね上がる。そして,繰返し跳ね上がる導体ピン3は,様々な落下条件(角度,位置等)で上記配列治具2への落下を繰返すうちに上記ピン穴22に挿入される。
このように,上記ピン立て装置1は,上記導体ピン3を載置した配列治具2を振動させることにより,上記多数の導体ピン3を上記配列治具2のピン穴22に挿入する。
【0035】
上記ピン立て装置1は,上記のごとくピン立てステージ11を振動させるため,仮に上記バランスウェイト16が上述のごとく振動しないとしたならば,上記ピン立てステージ11の振動の反作用として上記基台12も振動する。
しかし,本発明のピン立て装置1は,基台12に,上記バランスウェイト16を搭載していると共に,該バランスウェイト16を上記ピン立てステージ11の振動と逆位相で上記基台12に対して振動させるウェイト振動手段17を有する。即ち,該ウェイト振動手段17は,上記バランスウェイト16を上記ピン立てステージ11の振動と逆位相となるように振動させることができる。
【0036】
これにより,上記基台12には,上記ピン立てステージ11の振動の他に,これと逆位相の上記バランスウェイト16の振動が伝わる。そのため,上記基台12においては,上記ピン立てステージ11から伝わる振動が,逆位相の振動によって相殺され,結局上記基台12は殆ど振動しなくなる。これにより,振動が床面4へ伝播することを防止することができる。
【0037】
また,上記ピン立て装置1においては,上記ピン立てステージ11自体の振動は,抑制されることはない。それ故,上記配列治具2への導体ピン3の挿入率は,高く維持することができる(実施形態例3参照)。
【0038】
また,上記バランスウェイト16は,上記ピン立てステージ11の重量の62%の重量であるため,床面4への振動伝播を一層確実に防止することができると共に,ピン立て装置1の扱いも容易となる。即ち,上記ピン立てステージ11から基台12へ伝わる振動を充分に相殺することができると共に,上記バランスウェイト16やその周辺の部品のメンテナンス等が比較的容易となる。
【0039】
また,上記メイン偏芯シャフト132とサブ偏芯シャフト172とは,タイミングベルト14によって連結されている。そのため,上記ピン立てステージ11とバランスエウェイト16とは,上記の逆位相の状態を確実に保ったまま,振動を続けることができる。それ故,床面4への振動を確実に防ぐことができる。
【0040】
以上のごとく,本例によれば,配列治具への導体ピンの挿入率が高く,床面への振動伝播を防止するピン立て装置を提供することができる。
【0041】
実施形態例2
本例は,図5に示すごとく,ウェイト振動手段17をステージ振動手段13の両側に配置し,2つの上記ウェイト振動手段17によって,ピン立てステージの直上に配置したバランスウェイト16を振動させるよう構成したピン立て装置10の例である。
【0042】
即ち,上記バランスウェイト16は,下記のウェイト載置台18に搭載されている。該ウェイト載置台18は,上記バランスウェイト16を載置する天板181と該天板181を支承すると共に各ウェイト振動手段17にそれぞれ取付けられた脚部182とからなる。これにより,上記ウェイト載置台18は,上記ピン立てステージ11の上方に懸架され,上記バランスウェイト16を上記ピン立てステージ11の直上に配置させる。
また,上記2つのウェイト振動手段17は,同位相で同期して駆動する。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0043】
本例のピン立て装置10は,上述のごとく上記ピン立てステージの直上に上記バランスウェイト16を配置してなる。そのため,上記ピン立て装置10全体の重量バランスが偏ることない。それ故,一層確実に床面4への振動伝播を防止することができる。
その他は,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0044】
実施形態例3
本例は,図6〜図8に示すごとく,本発明のピン立て装置の基台の振動と,ピン立てステージの振動と,導体ピンの配列治具への挿入率とを,従来のピン立て装置との比較において評価した。
本発明のピン立て装置としては,実施形態例1で示したピン立て装置1(図1)を用い,従来のピン立て装置としては,従来例で示したピン立て装置9(図10)を用いた。また,操業条件は,本発明のピン立て装置1についても従来のピン立て装置9についても,実施形態例1で示した条件と同様である。
【0045】
まず,上記ピン立て装置を操業したときの基台の振幅を測定した(図6)。
次いで,同じく上記ピン立て装置を操業したときのピン立てステージの振幅を測定した(図7)。
更に,配列治具への導体ピンの挿入率を測定した(図8)。即ち,上記ピン立て装置を10分間操業したとき,導体ピンが2000本中何本挿入できなかったかを測定した。なお図8に示した未挿入本数は,20回の試験の結果の平均値である。
これらの測定を,本発明のピン立て装置と従来のピン立て装置について行った。
【0046】
基台の振幅の測定結果を図6に,ピン立てステージの振幅の測定結果を図7に,導体ピンの未挿入本数の測定結果を図8にそれぞれ示す。
図6から分かるように,基台の振幅については,従来のピン立て装置は0.048mmであったのに対し,本発明のピン立て装置は0.006mmと極めて小さかった。従って,本発明によれば,基台の振幅を大幅に小さくすることができ,床面への振動伝播を大幅に減少させることができることがわかる。
【0047】
次に,図7から分かるように,ピン立てステージの振幅については,従来のピン立て装置と本発明のピン立て装置とで変化はなかった。従って,本発明のピン立て装置は,ピン立てステージの振幅を減少させることがないため,原理的に,配列治具への導体ピンの挿入率に影響を与えることはないと考えられる。
【0048】
次に,図8から分かるように,導体ピンの未挿入本数は,本発明のピン立て装置を用いても,実際に増加することなかった。即ち,本発明のピン立て装置は,導体ピンの挿入率を高く維持している。
以上のごとく,本例によれば,本発明のピン立て装置は,配列治具への導体ピンの挿入率が高く,床面への振動伝播を防止することができることが分かる。
【0049】
実施形態例4
本例は,図9に示すごとく,バランスウェイトの重量を変化させたときの,ピン立て装置の基台の振幅の変化について確認した例である。
即ち,30.5〜76kgの間で異なる重量のバランスウェイトを搭載したピン立て装置について,基台の振幅を測定した。また,それぞれのバランスウェイトの重量に対し,ウェイト振動手段のサーボモータの回転数を1800〜2400rpmの間で,100rpmごとに変化させた7種類の回転数としてそれぞれ測定した。
【0050】
測定結果を図9に示す。
図9より分かるように,バランスウェイトの重量が62kg未満においては,重量が大きいほど基台の振幅は小さくなるが,62kg以上になると,基台の振幅は一定であった。これは,サーボモータの上記のいずれの回転数についても同様の傾向を示している。
【0051】
従って,ピン立て装置の扱いやすさ等をも勘案すると,バランスウェイトの重量は,62kgが最適であることが分かる。
また,少なくとも30.5〜76kgの間にある場合には,バランスウェイトの重量が何れの重量であっても,従来のピン立て装置(振幅0.048mm)に比較して,基台の振幅を大幅に減少させることができることが分かる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば,配列治具への導体ピンの挿入率が高く,床面への振動伝播を防止するピン立て装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,ピン立て装置の断面説明図。
【図2】実施形態例1における,ピン立て装置の側面図。
【図3】実施形態例1における,ピン立てステージとバランスウェイトの変位を表す線図。
【図4】実施形態例1における,ピン立てステージとバランスウェイトの逆位相の振動の説明図。
【図5】実施形態例2における,ピン立て装置の断面説明図。
【図6】実施形態例3における,基台の振幅の測定結果を表す線図。
【図7】実施形態例3における,ピン立てステージの振幅の測定結果を表す線図。
【図8】実施形態例3における,導体ピンの未挿入本数の測定結果を表す線図。
【図9】実施形態例4における,バランスウェイトの重量を変化させたときの,ピン立て装置の基台の振幅の変化を表す線図。
【図10】従来例における,ピン立て装置の断面説明図。
【図11】他の従来例における,ピン立て装置の断面説明図。
【符号の説明】
1,10...ピン立て装置,
11...ピン立てステージ
12...基台,
13...ステージ振動手段,
16...バランスウェイト,
17...ウェイト振動手段,
2...配列治具,
21...上面,
22...ピン穴,
3...導体ピン,
4...床面,

Claims (2)

  1. プリント配線板に立設する導体ピンを,配列治具の上面に設けた多数のピン穴に挿入するためのピン立て装置において,
    該ピン立て装置は,上記配列治具を保持すると共に振動させることにより,該配列治具の上面に載置した上記導体ピンを上記ピン穴に挿入するピン立てステージと,該ピン立てステージを搭載した基台と,該基台に対して上記ピン立てステージを振動させるステージ振動手段とを有し,
    かつ,上記ピン立て装置は,上記基台にバランスウェイトを搭載していると共に,該バランスウェイトを上記ピン立てステージの振動と逆位相で上記基台に対して振動させるウェイト振動手段を有することを特徴とするピン立て装置。
  2. 請求項1において,上記バランスウェイトは,上記ピン立てステージの重量の20〜90%の重量であることを特徴とするピン立て装置。
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