JP4452967B2 - 光学ピックアップユニット及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光学ピックアップユニット及びディスクドライブ装置についての技術分野に関する。詳しくは、異なる波長のレーザー光を出射する複数の発光素子を有する光学ピックアップユニット及びこれを備えたディスクドライブ装置についての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置には、ベースシャーシと該ベースシャーシに移動自在に支持された光学ピックアップとを有する光学ピックアップユニットを備えているものがある。
【0003】
ディスクドライブ装置にあっては、光学ピックアップユニットをディスクドライブ装置のユニット取付部に取り付け装置本体側との電気的な接続を行う前の状態において、発光素子(レーザーダイオード)の電源供給端子と接地端子との間に静電気によって極めて短い時間内に高電圧(サージ電圧)が印加されると、所謂静電破壊を生じるおそれがある。そこで、この静電破壊を防止するために、光学ピックアップに接続され所定の配線パターンが形成された回路基板に、発光素子の電源供給端子が接続された配線パターンに連続された電源側ショートランドと、発光素子の接地端子が接続された配線パターンに連続された接地側ショートランドとを設け、電源側ショートランドと接地側ショートランドとを、例えば、半田により短絡させている。
【0004】
ディスクドライブ装置の種類によっては、異なる波長のレーザー光が照射されて種類の異なるディスク状記録媒体、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)とCD(Compact Disc)とについての再生等を行うことができるものがあり、このようなディスクドライブ装置の光学ピックアップには各ディスク状記録媒体に向けてレーザー光を出射する複数の発光素子が設けられている。
【0005】
このようなディスクドライブ装置にあっては、各発光素子に対応した数の電源供給端子が設けられており、各電源供給端子が接続された各配線パターンごとに電源側ショートランドを設けると共に各電源側ショートランドに近接する位置にそれぞれ接地側ショートランドを設けることにより、各電源側ショートランドとこれに近接して位置する各接地側ショートランドとをそれぞれ半田等によって短絡させている。
【0006】
光学ピックアップユニットがディスクドライブ装置のユニット取付部に取り付けられ装置本体側と電気的に接続されると、装置本体に設けられた駆動制御回路を介して発光素子の各電源供給端子と接地端子とがクローズされるため、各発光素子が静電破壊を生じることはない。
【0007】
従って、上記のように、光学ピックアップユニットがディスクドライブ装置のユニット取付部に取り付けられる前の状態においては、各電源側ショートランドと各接地側ショートランドとを半田等により短絡しておき、光学ピックアップユニットをディスクドライブ装置のユニット取付部に取り付け装置本体側との電気的な接続を行った後に、各電源側ショートランドと各接地側ショートランドとを接続するそれぞれの半田を半田ゴテ等の治具によって取り外すようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のディスクドライブ装置にあっては、各発光素子ごとに設けられた各電源側ショートランドに対応させて接地側ショートランドを複数設け、各電源側ショートランドと各接地側ショートランドとをそれぞれ半田により短絡しているため、半田ゴテによる半田の取外作業を発光素子の数と同じだけ繰り返し行わなければならず、非常に手間がかかり作業性が悪いという問題がある。
【0009】
また、取外作業の際に誤って半田ゴテを光学ピックアップユニットの一部に接触させてしまうおそれもあり、取外作業の回数が多くなればその確率も高くなってしまう。
【0010】
そこで、本発明光学ピックアップユニット及びディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、光学ピックアップユニットの装置本体への組付作業における作業性の向上を図ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明光学ピックアップユニット及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、光学ピックアップの複数の発光素子に各別に電源を供給するための所定の配線パターンが形成された回路基板に、光学ピックアップの複数の発光素子の各電源供給端子が接続された配線パターンに各別に連続する複数の電源側ショートランドと、発光素子の接地端子が接続された配線パターンに連続するグランド側ショートランドとを設け、複数の電源側ショートランドと接地側ショートランドとを近接させ、且つ、周方向に離間させて配置したものである。
【0012】
従って、本発明光学ピックアップユニット及びディスクドライブ装置にあっては、全てのショートランド間の接続の解除のために、複数回の作業を必要としない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明光学ピックアップユニット及びディスクドライブ装置の基本的構成例と実施の形態を添付図面を参照して説明する。尚、以下に示すディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体として種類の異なる第1のディスク状記録媒体であるDVD(Digital Versatile Disc)と第2のディスク状記録媒体であるCD(CompactDisc)を用いることのできる装置である。
【0014】
ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り、外筐2はカバー体3と前面パネル4とから成る(図1参照)。カバー体3は天面部3aと該天面部3aの両側縁からそれぞれ垂設された側面部3b、3bが一体に形成されて成る。
【0015】
前面パネル4には横長の開口4aが形成され、前面パネル4に開口4aを開閉する扉体5がその上端部を支点として回動自在に支持されている(図1参照)。前面パネル4には、左右に離間して再生用釦、記録用釦、停止用釦、トレー動作用釦等の各種の操作釦6、6、・・・が配置されている。
【0016】
外筐2内にはメカフレーム7が配置されている(図2参照)。メカフレーム7は各種の機構が配置される機構配置面部7aと該機構配置面部7aの両側縁から立設された側部7b、7bとを有し、機構配置面部7aの前端部にカム板や各種のギヤを有するローディング機構8が配置されている。
【0017】
メカフレーム7にはディスクトレー9が前後方向へ移動自在に支持されている(図2及び図3参照)。ディスクトレー9には縦長の挿入孔9aとDVD100又はCD200が載置されるディスク載置凹部9bとが形成されている。
【0018】
メカフレーム7には側部7b、7b間に架け渡されるようにしてプーリー支持部材10が取り付けられている(図3参照)。プーリー支持部材10の中央部には、図示しない磁性金属板を有するチャッキングプーリー11が回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されている。
【0019】
メカフレーム7の機構配置面部7aには、ベース部材12がその後端部を支点として回動自在に支持されており、該ベース部材12上に図示しない複数のダンパー部材を介して光学ピックアップユニット13が取り付けられている(図2参照)。
【0020】
光学ピックアップユニット13は、ベースシャーシ14にスピンドルモーター15が取り付けられると共に光学ピックアップ16が移動自在に支持されて成る(図4乃至図7参照)。
【0021】
ベースシャーシ14はモーター取付部17とピックアップ支持部18とが一体に形成されて成り、該ピックアップ支持部18には大きな配置孔18aが形成されている。ベースシャーシ14の周縁には取付突部14a、14a、14aが設けられており、該取付突部14a、14a、14aがダンパー部材を介してベース部材12に取り付けられる。
【0022】
モーター取付部17にはスピンドルモーター15が取り付けられ、モーター取付部17から上方へ突出されたスピンドルモーター15のモーター軸にディスクテーブル19が固定されている。
【0023】
ピックアップ支持部18には、ディスクテーブル19に離接する方向、即ち、ディスクテーブル19に装着されるDVD100又はCD200の半径方向へ光学ピックアップ16が移動自在に支持されている。光学ピックアップ16は、移動ベース20と所要の光学素子と移動ベース20上に支持された2軸アクチュエーター21とを有し、該2軸アクチュエーター21には対物レンズ22が設けられている。
【0024】
DVD100についての光学ピックアップ16に設けられた所要の光学要素としては、集積光学素子23、第1のビームスプリッター24、コリメーターレンズ25、立ち上げミラー26及び上記2軸アクチュエーター21a等である(図8及び図9参照)。集積光学素子20は、第1の発光素子(レーザーダイオード)23aと第1の受光素子(フォトダイオード)23bとホログラム素子23cとが一体的に設けられて成る。
【0025】
CD200についての光学ピックアップ16に設けられた所要の光学要素としては、第2の発光素子(レーザーダイオード)27、カップリングレンズ28、第2のビームスプリッター29、第1のビームスプリッター24、コリメーターレンズ25、立ち上げミラー26、対物レンズ22、調整レンズ30及び第2の受光素子(フォトダイオード)31等である(図8及び図10参照)。
【0026】
ベースシャーシ14の下面側には、一方の側縁側にガイド軸32が取り付けられ、他方の側縁側にリードスクリュー33がその軸回り方向に回転自在に支持されている(図7参照)。ガイド軸32には、光学ピックアップ16の移動ベース20の一端部が摺動自在に支持され、リードスクリュー33には移動ベース20の他端部に設けられたナット部材20aが螺合されている。
【0027】
リードスクリュー33は、ベースシャーシ14に取り付けられた送りモーター34によって回転され、リードスクリュー33が回転されると、その回転方向に応じた方向へナット部材20aが送られ光学ピックアップ16がガイド軸32に案内されてDVD100又はCD200の半径方向へ移動される。
【0028】
このように光学ピックアップ16がベースシャーシ14に支持された状態においては、2軸アクチュエーター21がベースシャーシ14の配置孔18aから上方へ突出されている(図6参照)。
【0029】
ベースシャーシ14の下面には、モーター用回路基板35が取り付けられ、該モーター用回路基板35の一部がスピンドルモーター15及び送りモーター34に接続されている。モーター用回路基板35の上面には、コネクター35aが配置され、該コネクター35aに接続された第1の接続用基板36を介してディスクドライブ装置1の装置本体に設けられた駆動制御回路37に接続されている(図4参照)。
【0030】
光学ピックアップ16の移動ベース20の下面には、第1の発光素子23a、第2の発光素子27、2軸アクチュエーター21等への電源供給等を行うためのフレキシブルプリント配線板38の一端部38aが取り付けられている。
【0031】
ベースシャーシ14の下面には中継基板39が取り付けられており、該中継基板39の一部がベースシャーシ14から側方へ突出されている(図4乃至図7参照)。中継基板39は、例えば、ガラス繊維含有のエポキシ樹脂材料により形成された硬質の板状を為す基板である。
【0032】
中継基板39の上下両面にはそれぞれ所定の配線パターン39a、39a、・・・が形成されており(図11参照)、上面に形成された配線パターン39a、39a、・・・と下面に形成された配線パターン39a、39a、・・・とは、図示しないスルーホールによって接続されている。
【0033】
光学ピックアップ16の第1の発光素子23aの図示しない電源供給端子が接続された配線パターン39aの一端部には、第1の電源側ショートランド39bが形成されており、また、第1の発光素子23aの図示しない接地端子が接続された配線パターン39aの一端部には、接地側ショートランド39cが形成されている(図11参照)。
【0034】
光学ピックアップ16の第2の発光素子27の図示しない電源供給端子が接続された配線パターン39aの一端部には、第2の電源側ショートランド39dが形成されている(図11参照)。第2の発光素子27の図示しない接地端子は、第1の発光素子23aの接地端子が接続されたものと同じ配線パターン39aに接続され接地側ショートランド39cが共用とされている。
【0035】
第1の電源側ショートランド39bと第2の電源側ショートランド39dとは、接地側ショートランド39cを挟んで反対側に形成されており、第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cとが近接して位置され、第2の電源側ショートランド39dと接地側ショートランド39cとが近接して位置されている(図11参照)。第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cとの間隔及び第2の電源側ショートランド39dと接地側ショートランド39cとの間隔は、それぞれ0.2mm以上とされている。
【0036】
第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cと第2の電源側ショートランド39dは、光学ピックアップユニット13が上記ベース部材12に取り付けられる前の状態においては、接続手段、例えば、半田40によって電気的に接続されている(図11参照)。尚、接続手段としては、半田40以外にも、例えば、導電性材料によって形成された接続ピン等の接続部材を用いることもできる。
【0037】
中継基板39の上面及び下面には、それぞれ配線パターン39a、39a、・・・に接続された第1のコネクター41と第2のコネクター42が設けられている。上面に設けられた第1のコネクター41は、中継基板39のベースシャーシ14から突出された部分に設けられており、第2の接続用基板43を介して装置本体の駆動制御回路37に接続されている(図4参照)。下面に設けられた第2のコネクター42は、光学ピックアップ16の移動経路に対応した位置に設けられており、フレキシブルプリント配線板38の他端部38bが接続されている(図7参照)。
【0038】
光学ピックアップユニット13がベース部材12に取り付けられ装置本体側と電気的に接続されると、第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cと第2の電源側ショートランド39dとを接続する半田40が半田ゴテ等によって取り外され、第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cと第2の電源側ショートランド39dとの電気的な接続が解除される。
【0039】
前面パネル4に設けられたトレー動作用釦(操作釦)6が操作されると、ローディング機構8の動作によりディスクトレー9が開口4aから引き出されディスクトレー9のディスク載置凹部9bにDVD100又はCD200を載置可能な状態となる。ディスク載置凹部9bにDVD100又はCD200を載置し、再度、トレー動作用釦6を操作すると、ディスクトレー9が外筐2内に引き込まれる。
【0040】
次に、例えば、再生用釦(操作釦)6を操作すると、光学ピックアップユニット13がベース部材12の回動動作に伴って回動されてディスクテーブル19が略上方へ移動され、該ディスクテーブル19の中心部がDVD100の中心孔100a又はCD200の中心孔200aに挿入される。光学ピックアップユニット13の回動により、ディスクテーブル19と光学ピックアップ13の2軸アクチュエーター21はディスクトレー9の挿入孔9aから稍上方へ突出される。
【0041】
ディスクテーブル19が略上方へ移動されていくことによりDVD100又はCD200がディスク載置凹部9bから稍上方へ離間され、このときディスクテーブル19に設けられたマグネットによってチャッキングプーリー11の磁性金属板が吸着され、DVD100又はCD200がディスクテーブル19とチャッキングプーリー11とによって挟持されチャッキングされる。
【0042】
DVD100又はCD200に対するチャッキングが完了すると、スピンドルモーター15の駆動によるディスクテーブル19の回転に伴ってDVD100又はCD200が回転される。同時に、ガイド軸32に案内されて光学ピックアップ16がDVD100又はCD200の内周側から外周側へ移動される。
【0043】
このときDVD100がディスクテーブル19に装着されている場合には、集積光学素子23の第1の発光素子23aから波長650nmのレーザー光が出射される(図9参照)。出射されたレーザー光は、ホログラム素子23cを透過され第1のビームスプリッター24で反射されてコリメーターレンズ25へ向かい、該コリメーターレンズ25で平行光束とされて立ち上げミラー26によって立ち上げられて対物レンズ22に入射される。対物レンズ22に入射されたレーザー光はDVD100の記録面で集光され、戻り光として対物レンズ22、立ち上げミラー26、コリメーターレンズ25、第1のビームスプリッター24を通り、再びホログラム素子23cに入射される。戻り光はホログラム素子23cにおいて光路を変更され第1の受光素子23bに入射されて検出され、図示しない信号処理回路によって信号処理されて情報信号の再生が為される。
【0044】
一方、CD200がディスクテーブル19に装着されている場合には、第2の発光素子27から波長780nmのレーザー光が出射される(図10参照)。出射されたレーザー光は、カップリングレンズ28を透過され第2のビームスプリッター29で反射され第1のビームスプリッター24を透過されてコリメーターレンズ25へ向かい、該コリメーターレンズ25で平行光束とされて立ち上げミラー26によって立ち上げられて対物レンズ22に入射される。対物レンズ22に入射されたレーザー光はCD200の記録面で集光され、戻り光として対物レンズ22、立ち上げミラー26、コリメーターレンズ25、第1のビームスプリッター24を通り第2のビームスプリッター29を透過される。第2のビームスプリッター29を透過された戻り光は調整レンズ30で倍率調整されて第2の受光素子31に入射されて検出され、図示しない信号処理回路によって信号処理されて情報信号の記録又は再生が為される。
【0045】
停止用釦(操作釦)6が操作されると、DVD100又はCD200の回転が停止されると共に光学ピックアップ16の駆動が停止されて再生動作が終了し、ベース部材12とともに光学ピックアップユニット13が先程とは反対方向へ回動されていく。
【0046】
光学ピックアップユニット13の回動によりDVD100又はCD200に対するチャッキングが解除されてDVD100又はCD200がディスク載置凹部9bに載置され、光学ピックアップユニット13がディスクトレー9の下方に位置される。
【0047】
再び、前面パネル4に設けられたトレー動作用釦6が操作されると、ディスクトレー9が開口4aから引き出され、ディスク載置凹部9bに載置されているDVD100又はCD200の取出が可能となる。ディスク載置凹部9bからDVD100又はCD200を取り出し、再度、トレー動作用釦6を操作すると、ディスクトレー9が外筐2内に引き込まれる。
【0048】
以上に記載した通り、ディスクドライブ装置1にあっては、第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39c及び第2の電源側ショートランド39dと接地側ショートランド39cが近接するように形成し、第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cと第2の電源側ショートランド39dとを半田40によって接続している。従って、光学ピックアップユニット13を装置本体に組み付けたときの第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39c間及び第2の電源側ショートランド39dと接地側ショートランド39c間の接続を解除するための作業が、半田40を取り外すだけの1度の作業で済むため、作業効率の向上を図ることができる。
【0049】
尚、半田40を1度の作業で取り外すためには、半田40の直径を10mm以下にすることが望ましい。
【0050】
また、上記には、ベースシャーシ14に中継基板39を取り付け、該中継基板39に第1の電源側ショートランド39bと接地側ショートランド39cと第2の電源側ショートランド39dとを形成した場合を示したが、例えば、中継基板39を設けることなく、フレキシブルプリント配線板38を直接駆動制御回路37に接続し、フレキシブルプリント配線板38に第1の電源側ショートランド、接地側ショートランド及び第2の電源側ショートランドを形成してもよい。
【0051】
図12は、本発明の実施の形態において、中継基板39に形成する第1の電源側ショートランド39b、接地側ショートランド39c及び第2の電源側ショートランド39dの形成位置を示すものである。
【0052】
中継基板39には、第1の電源側ショートランド39b、接地側ショートランド39c及び第2の電源側ショートランド39dが、周方向に離間した状態で近接して位置されている。
【0053】
このように、第1の電源側ショートランド39b、接地側ショートランド39c及び第2の電源側ショートランド39dを周方向に離間させた状態で形成すれば、これらの中心部に半田40を施せばよく、半田40の大きさを小さくすることが可能である。従って、半田40の取外作業を1回の作業により確実に行うことができる。
【0054】
また、3種類以上のディスク状記録媒体を用いることのできるディスクドライブ装置にあっては、各発光素子ごとの3つ以上の電源側ショートランドを形成することが必要とされるが、上記のように各電源側ショートランドと接地側ショートランドを周方向に離間させた状態で形成すれば、使用可能なディスク状記録媒体の数が増えた場合においても、半田40の取外作業を1回の作業により行うことができる。
【0055】
図13は、4つの電源側ショートランド、即ち、第1の電源側ショートランド39b、第2の電源側ショートランド39d、第3の電源側ショートランド39e及び第4の電源側ショートランド39fを必要とする場合の例を示している。
【0057】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明光学ピックアップユニットは、異なる波長のレーザー光を出射する複数の発光素子を有する光学ピックアップと、該光学ピックアップを移動自在に支持するベースシャーシと、光学ピックアップの複数の発光素子に各別に電源を供給するための所定の配線パターンが形成された回路基板とを備えた光学ピックアップユニットであって、上記回路基板に、光学ピックアップの複数の発光素子の各電源供給端子が接続された配線パターンに各別に連続する複数の電源側ショートランドと、発光素子の接地端子が接続された配線パターンに連続するグランド側ショートランドとを設け、上記複数の電源側ショートランドと接地側ショートランドとを近接させ、且つ、周方向に離間させて配置したことを特徴とする。
【0058】
従って、複数の電源側ショートランドと接地側ショートランド間の接続を解除するために、電源側ショートランドと接地側ショートランドを接続する接続手段、例えば、半田を1度の作業で取り外すことができるため、作業効率の向上を図ることができる。
【0059】
また、電源側ショートランドと接地側ショートランドとを接続する接続手段の大きさを小さくすることが可能であり、取外作業を1回で確実に行うことができる。
【0060】
また、電源側ショートランドの数が増えた場合にも対応することができるため、汎用性の向上を図ることができる。
【0061】
また、本発明ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテーブルと、該ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動すると共に異なる波長のレーザー光をディスク状記録媒体へ向けて出射する複数の発光素子を有する光学ピックアップと、該光学ピックアップを移動自在に支持するベースシャーシと、光学ピックアップの複数の発光素子に各別に電源を供給するための所定の配線パターンが形成された回路基板とを備えたディスクドライブ装置であって、上記回路基板に、光学ピックアップの複数の発光素子の各電源供給端子が接続された配線パターンに各別に連続する複数の電源側ショートランドと、発光素子の接地端子が接続された配線パターンに連続するグランド側ショートランドとを設け、上記複数の電源側ショートランドと接地側ショートランドとを近接させ、且つ、周方向に離間させて配置したことを特徴とする。
【0062】
従って、複数の電源側ショートランドと接地側ショートランド間の接続を解除するために、電源側ショートランドと接地側ショートランドを接続する接続手段、例えば、半田を1度の作業で取り外すことができるため、作業効率の向上を図ることができる。
【0063】
また、電源側ショートランドと接地側ショートランドとを接続する接続手段の大きさを小さくすることが可能であり、取外作業を1回で確実に行うことができる。
【0064】
また、電源側ショートランドの数が増えた場合にも対応することができるため、汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2乃至図13と共に本発明の基本的構成例と実施の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視図である。
【図2】 各機構が配置されたメカフレームとディスクトレーとを示す概略分解斜視図である。
【図3】 カバー体を分離して内部構成を示すディスクドライブ装置の概略斜視図である。
【図4】 光学ピックアップユニットの拡大斜視図である。
【図5】 光学ピックアップユニットの拡大平面図である。
【図6】 光学ピックアップユニットの拡大側面図である。
【図7】 光学ピックアップユニットの拡大底面図である。
【図8】 DVD及びCDの双方についての光学ピックアップに設けられた光学要素を示す拡大側面図である。
【図9】 DVDについての光学ピックアップに設けられた光学要素を示す拡大側面図である。
【図10】 CDについての光学ピックアップに設けられた光学要素を示す拡大側面図である。
【図11】 図12及び図13と共に複数の電源側ショートランドと接地側ショートランドの位置関係を示すものであり、本図はショートランドが並列に位置されている状態を示す拡大平面図である。
【図12】 図13と共に本発明の実施の形態を示すものであり、ショートランドが周方向に離間して位置されている状態を示す拡大平面図である。
【図13】 ショートランドが周方向に離間して位置されている状態をショートランドの数が増えた場合について示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、13…光学ピックアップユニット、14…ベースシャーシ、16…光学ピックアップ、19…ディスクテーブル、23a…第1の発光素子、27…第2の発光素子、39a…配線パターン、39b…第1の電源側ショートランド、39c…接地側ショートランド、39d…第2の電源側ショートランド、39e…第3の電源側ショートランド、39f…第4の電源側ショートランド、100…DVD(ディスク状記録媒体)、200…CD(ディスク状記録媒体)

Claims (2)

  1. 異なる波長のレーザー光を出射する複数の発光素子を有する光学ピックアップと、該光学ピックアップを移動自在に支持するベースシャーシと、光学ピックアップの複数の発光素子に各別に電源を供給するための所定の配線パターンが形成された回路基板とを備えた光学ピックアップユニットであって、
    上記回路基板に、光学ピックアップの複数の発光素子の各電源供給端子が接続された配線パターンに各別に連続する複数の電源側ショートランドと、発光素子の接地端子が接続された配線パターンに連続するグランド側ショートランドとを設け、
    上記複数の電源側ショートランドと接地側ショートランドとを近接させ、且つ、周方向に離間させて配置した
    ことを特徴とする光学ピックアップユニット。
  2. ディスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテーブルと、該ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動すると共に異なる波長のレーザー光をディスク状記録媒体へ向けて出射する複数の発光素子を有する光学ピックアップと、該光学ピックアップを移動自在に支持するベースシャーシと、光学ピックアップの複数の発光素子に各別に電源を供給するための所定の配線パターンが形成された回路基板とを備えたディスクドライブ装置であって、
    上記回路基板に、光学ピックアップの複数の発光素子の各電源供給端子が接続された配線パターンに各別に連続する複数の電源側ショートランドと、発光素子の接地端子が接続された配線パターンに連続するグランド側ショートランドとを設け、
    上記複数の電源側ショートランドと接地側ショートランドとを近接させ、且つ、周方向に離間させて配置した
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
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