JP4451923B1 - マーキングペン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ペン軸と、ペン先とを有したマーキングペンであり、このマーキングペンは、ペン軸は、先端にペン先を取り付けたフレキシブルチューブと、このフレキシブルチューブをスライド自在に嵌装する把持筒とを備えている。フレキシブルチューブの長さは、把持筒の長さより長い。把持筒内にフレキシブルチューブの後端部を挿入し、この把持筒が、このフレキシブルチューブの後端部を摺動自在に支持している。
【選択図】図1
Description
一方、柔軟性・直線復元力がある筒状の軸(プラスチックなど)にボールペンの芯を挿入し、手首などに巻き付けることができるように構成したボールペンが、特許文献1に開示されている。
すなわち、特許文献1に記載の発明に係るボールペンは、穴開けその他の加工における加工位置を示すためのマーキングペンとして使用することはできなかった。
また、この発明は、屈曲状態の他にもペン軸を直線状としての通常形態での筆記が可能なマーキングペンを提供することを、その目的としている。
上記フレキシブルチューブは、横方向の変位、曲げ変位等に適応して変形可能、すなわちたわみが可能な管を指す。このフレキシブルチューブは、ステンレス、アルミニウム等の金属や、PTFEなどの樹脂で形成される。このフレキシブルチューブの外郭形状は任意である。断面四角形、断面三角形、断面円形等の管である。
上記把持筒は、フレキシブルチューブがスライド自在に挿入されて、剛体からなる所定径、所定長さの有底のまたは無底の筒である。この把持筒は、プラスチック、アクリル等の樹脂や、アルミニウムやステンレス等の金属で形成することができる。
また、作業環境に応じて、マーキングペンの曲がる部分の長さを調節することができ、より正確にマーキング作用を行うことができる。
ペン先12は、先端が先細り形状で、基端がフレキシブルチューブ18の先端開口に固着された筒体20に螺合されている。このペン先12は、この筒体20の軸孔に螺合された吸収体保持容器22と、この吸収体保持容器22に保持された吸収体24とを有している。吸収体24は所定長さ所定径のウレタン製(またはフェルト製)の軸芯であって、その先端部が吸収体保持容器22の先端から所定長さだけ突出している。吸収体保持容器22内にはインクが充填されている。
ペン軸14を構成するフレキシブルチューブ18は市販品(例えば商品名スタンドチューブ)を用いることができ、これは硬鋼線と特殊異型線とを巻き合わせて形成されており、屈曲自在であって、任意の屈曲した状態を保持することができる。このフレキシブルチューブ18の大部分は、プラスチック(PC,PE,PVCなど)製筒である把持筒16の筒孔内に摺動してこれから出没可能に構成されている。すなわち、有底円筒体の把持筒16の一端開口からフレキシブルチューブ18の後端部が把持筒16内に挿入されている。この把持筒16の長さはフレキシブルチューブ18の長さより少しだけ短く設定されている。したがって、フレキシブルチューブ18を把持筒16内の奥まで挿入するとペン軸14は、最も短くかつ剛体のペン軸として屈曲不能状態で使用することができる。
一方、フレキシブルチューブ18を把持筒16から引き出してその後端部の短い部分だけを把持筒16内に嵌合させた状態では、ペン軸14は最長となってかつフレキシブルチューブ18により所定の屈曲状態を採ることができるとともに、この把持筒16を使用者が把持してマーキングが可能となる。これは、フレキシブルチューブ18が曲げられた状態でも所定の剛性を保持しているからである。
なお、把持筒16の後端部分にはクリップ31が取り付けられている。
この把持筒16の先端部分の外径は、徐々に減少し、この把持筒16の先端の外径は、後述するフレキシブルチューブ18の外径とほぼ等しくなっている。
また、把持筒16の内部を、ゴムの薄膜でコーティングすることもできる。このゴムの薄膜が、フレキシブルチューブ18の移動抵抗となり、マーキングする際、フレキシブルチューブ18がスライドすることを防止する役目を持つ。なお、上記ゴムの薄膜のコーティングの代わりに、把持筒16の内壁面に凸部を設け、フレキシブルチューブ18の凹凸と嵌合する構造としてもよい。
この把持筒16の内径は、上記フレキシブルチューブ18の外径と等しい。
このフレキシブルチューブ18は、上述のように把持筒16の長さより長く形成されている。このため、把持筒16を、フレキシブルチューブ18上を手動でスライドさせて引き出したときにも把持筒16の開口部にフレキシブルチューブ18の他端が連結されている。
上述のように、フレキシブルチューブ18の先端には、ペン先12が着脱可能に取り付けられている。具体的には、このフレキシブルチューブ18の先端に筒体20が嵌合(または螺着)されている。この筒体20は、プラスチックで形成されている。この筒体20の後端の断面形状は、このフレキシブルチューブ18の断面形状と同一である。そして、この筒体20の後端はフレキシブルチューブ18の開口端に固着(螺着)されている。この筒体20は、先端が先細り形状に形成されている。そして、上述のようにこの筒体20の孔内にペン先12が螺合されている。
上記ペン先12は、筒体20の内部に螺着されて固定されている吸収体保持容器22と、この吸収体保持容器22に嵌合しているフェルト芯である吸収体24とから構成されている。
この吸収体保持容器22に形成された孔の深さは、吸収体24の長さより短い。このため、マーキングする際に、吸収体24が押圧されても、吸収体24がフレキシブルチューブ18の内部に入り込むことを防ぐことができる。
この吸収体保持容器22の外周形状は、筒体20の内周形状と同じである。この吸収体保持容器22が、この筒体20内に嵌合されても、隙間は生じない。このため、ペン先12が押圧されても、フレキシブルチューブ18内に入り込むことを防ぐことができる。
この吸収体保持容器22の外周面には、ねじが形成され、筒体20の内周面にねじが形成され、この吸収保持体22は、この筒体20に螺合されている。
この吸収体24の外形は、上記吸収体保持容器22の孔の形状と同じである。
この吸収体24は、吸収体保持容器22に固着されている。
インキは、水性インキ(染料、顔料を、水またはアルコールにて溶解したインキ)を用いることが好ましい。油性インキ(染料、顔料を有機溶剤にて溶解したインキ)を用いた場合、速乾性を有するため、キャップを設ける必要がある。このキャップは、フレキシブルチューブの先端部を嵌合する、耐溶剤性を有する材質で形成される。
マーキング位置が隠れていない通常作業での使用では、マーキングペン10は図2に示す状態にあり、フレキシブルチューブ18は把持筒16内に引っ込んでいる。よって、剛体である把持筒16を把持して通常位置へのマーキングを自由に行うことができる。
そして、剛体のペン軸14を使用してのマーキングが不可能または困難な状況にある場合、例えば他部材が目隠ししてマーキング位置に直接ペン先12を当てることができない場合は、マーキングペン10を図1に示す状態に引き延ばして使用する。すなわち、フレキシブルチューブ18をスライドさせ、マーキングペン10の長さを調節して使用する。
また、マーキング対象物100の上部に障害物がある場合、例えば図4のようにコの字型の架台101の内部に形成された孔を通じてマーキングする際には、フレキシブルチューブ18を屈曲させればよい。このとき吸収体24が、架台101に形成された孔に挿入したときに、架台101の底面と、フレキシブルチューブ18の先端部分が垂直になるようにフレキシブルチューブ18を屈曲させる。
このようにして、マーキング位置の上部に障害物が存在しても、容易にマーキングを施すことができる。
12 ペン先、
14 ペン軸、
16 把持筒、
18 フレキシブルチューブ。
Claims (1)
- ペン軸と、ペン先とを有するマーキングペンにおいて、
上記ペン軸は、先端に上記ペン先が取り付けられたフレキシブルチューブと、
このフレキシブルチューブがスライド自在に嵌装された把持筒とを備え、
このフレキシブルチューブの長さを上記把持筒の長さより長くするとともに、
この把持筒内にこのフレキシブルチューブの後端部を挿入し、
この把持筒がこのフレキシブルチューブの後端部を摺動自在に支持したマーキングペン。
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