JP4451543B2 - ロールフォーマ装置及び製缶溶接機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄板状のブランク材を筒状に成型するロールフォーマ装置及び製缶溶接機に係るものであり、特に、ロールフォーマ部により筒状に成型されたブランク材を確実にキャッチバーにより受け止めることができるロールフォーマ装置及び製缶溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製缶溶接機の中には、所定の大きさに切断された薄板状のブランク材を1枚づつ供給し、ベンディングローラで筒状に成型した後、溶接ローラで溶接するものがある。上記ベンディングローラにより筒状に成型されたブランク材を溶接ローラに供給するにあたっては、筒状に成型されたブランク材を成型後に受け止めるためにキャッチバーを設けたものがある。
【0003】
この一例を図5によって説明すると、同図において1は搬送される薄板状のブランク材を示し、このブランク材1はベンディングローラ2,2間で挟持した状態で搬送されるようになっている。ベンディングローラ2,2の搬出側には、ブランク材1を弧状に癖付けするベンディングガイドローラ3が配置されている。このベンディングガイドローラ3により癖付けをされたブランク材1は下側のベンディングローラ2を取り囲むように筒状に成型される。上記ベンディングローラ2,2とベンディングガイドローラ3とでロールフォーマ部4が構成されている。
【0004】
そして、下側のベンディングローラ2の下方にはこのベンディングローラ2に当接してベンディングローラ2,2とベンディングガイドローラ3とにより筒状に成型されたブランク材1を受け止めるキャッチバー5が設けられている。
このキャッチバー5とロールフォーマ部4とでロールフォーマ装置が構成されている。前記キャッチバー5には前記筒状のブランク材1の前端縁Zを受け止める前端受入溝部5aと、後端縁Kを受け止める後端受入溝部5bとが設けられている。
【0005】
したがって、ベンディングローラ2,2とベンディングガイドローラ3とにより筒状に成型されたブランク材1は、前端縁Zをキャッチバー5の前端受入溝部5aに受け止められ、後端縁Kをキャッチバー5の後端受入溝部5bに受け止められ、その弾性力によってキャッチバー5に係止した状態で受け渡される。そして、図示しない搬送機構を介して次段の溶接ローラに供給され、前記筒状のブランク材1の前端縁Zと後端縁Kとが、例えば、ラップされた状態で接合される。
上記ロールフォーマ装置と搬送装置と溶接ローラとで製缶溶接機が構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記ブランク材1を筒状に成型する際の成型の良否は、板材の厚さ、硬さ等により大きく左右されるものである。そのため通常は、各ロット毎に理想的な形状に成型できるように調整が必要となってくる。この調整を行なうには例えばベンディングガイドローラ3のベンディングローラ2に対する挿入深さを変え癖付けの度合いを変更して、筒状に成型されるブランク材1の筒の直径を調整したり、各ベンディングローラ2の配置位置を調整したりする等様々な方法が採られる。
【0007】
しかしながら、上述したようにあるロットの成型を行なっている間に、異なる種類のブランク材1を成型しなければならないような場合がある。
このように、種類の異なるブランク材1をあるロットの加工中に成型しようとするとせっかっく設定したベンディングローラ2,2やベンディングガイドローラ3の位置を変更しなければならないという問題がある。
このように、ロットの加工途中でローラ等の設定を変更すると、次に、再度ロットの加工を再開した場合に、中断前の加工寸法に対するずれが出てしまい、製品品質を均一化できないという問題がある。
【0008】
一方、できるだけ各ローラの調整を行なわないようにすると、キャッチバー5に受け渡された筒状のブランク材1の後端縁Kがキャッチバー5の後端受入溝部5bに収まらずにキャッチバー5と下側のベンディングローラ2との間に挟まれてしまうことがあり(図5に鎖線で示す)、この状態で搬送された場合に、ブランク材1の成型が一定でないため所定位置に収まらないこと(ジャミング)が原因で搬送時にこのブランク材1が潰れてしまうという問題がある。
【0009】
そこで、この発明は、ブランク材の種類を選ばず筒状に成型されたブランク材をジャミングを起こすことなく確実にキャッチバーで受け止めることができるロールフォーマ装置及び製缶溶接機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、搬送される薄板状のブランク材をベンディングローラ間で挟持し、ベンディングガイドローラにより癖付けをしていずれか一方のベンディングローラを取り囲むように筒状に成型するロールフォーマ部と、このロールフォーマ部に隣接配置され、該ロールフォーマ部により筒状に成型されたブランク材を受け止めるキャッチバーを備え、このキャッチバーには前記筒状のブランク材の前端縁を受け止める前端受入溝部と、後端縁を受け止める後端受入溝部とが設けられているロールフォーマ装置において、前記後端受入溝部を形成する一対の受入部のうち前記一方のベンディングローラ側の受入部の端部が、該ベンディングローラの中心に対してブランク材の搬入側に変位し、ベンディングローラの最下点よりも高い位置になるようにキャッチバーを配置したことを特徴とする。
【0011】
このように構成することで、例えば、ロット単位で成型加工をしている場合に、やむを得ず材料の種類、板厚、硬さ等が異なったブランク材を成型しなければならず、これにより筒状に成型されたブランク材の直径が変動しても、ブランク材の後端縁を、キャッチバーの後端受入溝部を形成する一方の受入部の端部とキャッチバーに隣接するベンディングローラとの当接部分を飛び越えるようにしてキャッチバーの後端受入溝部に収めることができる。
【0012】
請求項2に記載した発明は、前記一方のベンディングローラ側の受入部の端部が、該ベンディングローラの周面に当接していることを特徴とする。
このように構成することで、筒状に成型されたブランク材の後端縁が、キャッチバーの後端受入溝部を形成するベンディングローラ側の受入部の端部に干渉するのを防止することが可能となる。
【0013】
請求項1または請求項2に記載のロールフォーマ装置と、このロールフォーマ装置の搬出側に配置され前記ブランク材を搬送しながらその前端縁と後端縁とを所定の位置に調整するトランスポータ部と、このトランスポータ部の搬出側に配置され、トランスポータ部において位置調整された前記ブランク材の前端縁と後端縁を溶接する溶接ローラとを備えたことを特徴とする。
【0014】
このように構成することで、ロールフォーマ装置で筒状に成型されたブランク材を確実にキャッチバーに受け渡して、ジャミングを起こさないで溶接ローラに供給することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて前記従来技術と同一部分には同一符号を付して説明する。
図1はキャッチバー付近の拡大図、図2はロールフォーマ装置の側面図、図3は製缶溶接機の側面図、図4は製缶溶接機の要部正面図である。
【0016】
図2において、ロールフォーマ装置のブランク材1の搬入側には、マガジン部から投入されたブランク材1を挟持して搬送する一対の搬送ローラ30,31が2組設けられている。上側の搬送ローラ30,30はスプリングSによりブランク材1を押圧するように付勢されており、搬送ローラ30間と搬送ローラ31間とにはブランク材1を上下から保持するガイド部材32が設けられている。そして、これら搬送ローラ30,31の搬出側にはフレキサローラ33,34が配置されている。このフレキサローラ33,34はブランク材1を柔軟にするためのものであり、上側のフレキサローラ33の方が直径が大きいものである。そして、このフレキサローラ33,34の搬出側にはブランク材1を後述するベンディングローラに供給するのに先だってブランク材1をベース部材36に押圧する押さえローラ35が設けられている。
【0017】
前記押さえローラ35の搬出側にはロールフォーマ部4とキャッチバー5を備えたロールフォーマ装置が配置されている。
ロールフォーマ装置は前記押さえローラ35の搬出側に上下に配置されたベンディングローラ20,21を備えている。
このベンディングローラ20,21は前記ブランク材1を上下から挟持した状態で次のベンディングガイドローラ3へ搬送するものである。
上側のベンディングローラ20は下側のベンディングローラ21よりも直径が大きいものであり、ブランク材1を下側のベンディングローラ21を取り囲むように筒状に成型するため、上側のベンディングローラ20の中心が下側のベンディングローラ21の中心よりも搬入側にずらして設定されている。
【0018】
そして、前記ベンディングローラ20,21の搬出側には、ブランク材1を弧状に癖付けするベンディングガイドローラ3がブラケット3Aの先端に支持されている。このブラケット3Aは先端が先細り状に形成され、斜め下方に向かう傾斜面3Bを備えたものである。ブラケット3Aの後端部に設けられたボルト3Cにより、ブラケット3Aの挿入深さを調整することにより、前記傾斜面3Bに案内され筒状に成型されるブランク材1の直径を変化させることができる。尚、ブラケット3Aの挿入深さを深くするとブランク材1はより小さな直径で成型される。上記ベンディングローラ20,21とベンディングガイドローラ3とでロールフォーマ部4が構成されている。
【0019】
そして、下側のベンディングローラ21の下方にはこのベンディングローラ21に当接してベンディングローラ20,21とベンディングガイドローラ3とにより筒状に成型されたブランク材1を受け止めるキャッチバー5が設けられている。尚、Hはブランク材1を筒状に成型する際にこれを補助するホールディングフラップを示す。
キャッチバー5は図1に示すように上側のアッパ部材50と下側のロア部材51との2つの部材により構成されている。
アッパ部材50は前記ベース部材36の下面に配置されるものであり、下側のベンディングローラ21の外周面に当接する突起部(受入部)52を備えている。この突起部52は上側面52aと下側面52bが斜めにカットされ先端が鋭利に形成され、その先端が下側のベンディングローラ21の外周面であって、ベンディングローラ21の中心Cよりも、ブランク材1の搬入側に、変位量Dずれた位置に当接している。つまり、この突起部52の当接部分(端部)Tは下側のベンディングローラ21の最下点Pよりも少し高い位置に設定されることとなる。
【0020】
そして、この突起部52の下側の付け根部分には下側に延びる平坦部53が形成され、平坦部53であって前記突起部52の付け根部分には溝Mが形成されている。ここで、アッパ部材50の下面は前記平坦部53の下端からなだらかに搬入側に向かって斜め上側に延出する案内面54として形成されている。
一方、ロア部材51は前記アッパ部材50の平坦部53に当接する平坦面55を備え、この平坦面55の下端からなだらかに搬入側に向かって斜め下側に延出する案内面56を備えている。また、平坦面55の上端からなだらかに搬出側に向かって斜め下側に延出する案内面(受入部)57が形成されている。
【0021】
上記アッパ部材50の平坦部53とロア部材51の平坦面55とが当接することで、アッパ部材50の突起部52とロア部材51の案内面57と前記溝Mとで囲まれる部分に筒状に成型されたブランク材1の後端縁Kを受け止める後端受入溝部5bが形成されると共に、アッパ部材50の案内面54とロア部材51の平坦面55と案内面56とで囲まれる部分に筒状に成型されたブランク材1の前端縁Zを受け止める前端受入溝部5aが形成される。
このようにキャッチバー5を2つに分割構成しアッパ部材50の平坦部53とロア部材51の平坦面55とのラップ長を調整することで、上記前端受入溝部5aと後端受入溝部5bとの双方の幅寸法を増減させることができるため、板厚の異なるブランク材1に容易に対応できるようになっている。
このキャッチバー5とロールフォーマ部4とでロールフォーマ装置が構成されている。
【0022】
そして、図3に示すように上記キャッチバー5の長手方向である搬出側には、キャッチバー5により筒状に成型された状態で保持されたブランク材1の図示しない前端縁Zと後端縁Kとの位置を調整して、各々をラップさせるトランスポータ部37、ラップゲージ38が設けられ、このラップゲージ38の搬出側には図4にも示すように、トランスポータ部37等において位置調整された前記ブランク材1の前端縁Zと後端縁Kとのラップ部分を溶接する溶接ローラ40,41が設けられている。
前記ロールフォーマ装置とトランスポータ部37、ラップゲージ38と溶接ローラ40,41とで製缶溶接機が構成されている。
【0023】
次に、作用について説明する。
図2に示すロールフォーマ装置の搬入側のマガジン部から供給されたブランク材1は、前記搬送ローラ30,31に挟持された状態でガイド部材32間を搬送され、更に、もう一方の搬送ローラ30,31に挟持された状態でフレキサローラ33,34間を通過して柔軟にされる。そして、押さえローラ35によりベース部材36に押圧された状態でベンディングローラ20,21に供給される。
【0024】
ベンディングローラ20,21に供給されたブランク材1はベンディングローラ20,21からベンディングガイドローラ3に搬送され、ここでブラケットの3Aの傾斜面3Bによりすくい上げられるようにして癖付けされ、筒状に成型される。筒状のブランク材1はホールディングフラップHにより案内されながらその前端縁Zを前記キャッチバー5のロア部材51の案内面56と前記キャッチバー5のアッパ部材50の案内面54とにガイドされキャッチバー5の前端受入溝部5aにて受け止められ、ブランク材1の後端縁Kがベンディングローラ20,21から離れると同時に該ブランク材1の前端縁Zが下側のベンディングローラ21の外周に沿うように移動し、最下点Pで下側のベンディングローラ21から離れ、下側のベンディングローラ21と前記キャッチバー5のアッパ部材50の突起部52先端との当接部分Tを飛び越え、例えば突起部52の下側面52bから溝Mへと案内され、後端受入溝部5bにて受け止められる。
【0025】
このとき、前記下側のベンディングローラ21と前記キャッチバー5のアッパ部材50の突起部52先端との当接部分Tが、下側のベンディングローラ21の中心Cよりも搬入側に変位量Dずらしてあり、最下点Pよりも少し高い位置に設定されているため、ブランク材1の後端縁Kは、下側のベンディングローラ21の最下点Pから離れた時点で上記当接部分Tに引っかかることなく、確実にこれを飛び越えて後端受入溝部5bに移動することができる。その結果、ジャミングが生ずるのを防止することができる。
【0026】
そして、前端縁Zをキャッチバー5の前端受入溝部5aに受け止められ、後端縁Kをキャッチバー5の後端受入溝部5bに受け止められた筒状のブランク材1は自らの弾性力により上記前端受入溝部5aと後端受入溝部5bとに係止して保持される。
次に、キャッチバー5により保持された筒状のブランク材1は、図3に示すようにトランスポータ部37、ラップゲージ38により図3の矢印方向に搬送される際に、後端縁Kと前端縁Zとが所定幅だけラップするように徐々に位置を調整され、図4にも示すように溶接ローラ40,41との間で溶接されて、製缶として機外に排出される。
【0027】
上記実施形態によれば、例えば、ロット単位で成型加工をしているときに、やむを得ず材料の種類、板厚、硬さ等が異なったブランク材1を成型しなければならないような場合に、ベンディングローラ20,21により筒状に成型されたブランク材1の直径が変動しても、ブランク材1の後端縁Kを、キャッチバー5の後端受入溝部5bのベンディングローラ21側を形成する突起部52とキャッチバー5に隣接するベンディングローラ21との当接部分Tを飛び越えるようにしてキャッチバー5の後端受入溝部5bに収めることができるため、ブランク材1を確実にキャッチバー5に受け渡すことができ、ジャミングを防止することができる効果がある。したがって、扱うブランク材1が多少異なっても、各ローラ、とりわけベンディングガイドローラ3の挿入深さを調整し直す必要がなくなり、異種のブランク材1を混在可能な汎用性のある製造ラインとすることができる。
【0028】
つまり、下側のベンディングローラ21の最下点Pにおいてブランク材1の後端縁Kがベンディングローラ21からスムーズに離れ、前記後端縁Kが前記当接部分Tに引っかかることなくこれを飛び越えるため、当該後端縁Kが前記当接部分Tに入り込むのを防止することができるのである。
したがって、確実にジャミングを防止することができ、ロールフォーマ装置で筒状に成型されたブランク材1を確実にキャッチバー5に受け渡し、ジャミングを起こさないで溶接ローラ40,41に供給することができる。
その結果、前述したようにロールフォーマ装置で筒状に成型されたブランク材1を確実にキャッチバー5に受け渡して、ジャミングを起こさないで溶接ローラ40,41に供給することが可能となるため、歩留まりが良く製缶溶接機としての生産効率を向上することができる効果がある。
【0029】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、例えば、ロット単位で成型加工をしている場合に、やむを得ず材料の種類、板厚、硬さ等が異なったブランク材を成型しなければならずこれにより筒状に成型されたブランク材の直径が変動しても、ブランク材の後端縁を、キャッチバーの後端受入溝部を形成する一方の受入部の端部とキャッチバーに隣接するベンディングローラとの当接部分を飛び越えるようにしてキャッチバーの後端受入溝部に収めることができるため、ブランク材を確実にキャッチバーに受け渡すことができ、ジャミングを防止することができる効果がある。したがって、扱うブランク材が多少異なっても、各ローラの大幅に調整し直す必要がなくなり、異種のブランク材を混在可能な汎用性のある製造ラインとすることができるという効果がある。
【0030】
請求項2に記載した発明によれば、筒状に成型されたブランク材の後端縁が、キャッチバーの後端受入溝部を形成するベンディングローラ側の受入部の端部に干渉するのを防止することが可能となるため、より確実にジャミングを防止することができる効果がある。
【0031】
請求項3に記載した発明によれば、ロールフォーマ装置で筒状に成型されたブランク材を確実にキャッチバーに受け渡して、ジャミングを起こさないで溶接ローラに供給することが可能となるため、歩留まりが良く製缶溶接機としての生産効率を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の要部を示す側面図である。
【図2】 この発明の実施形態のロールフォーマ装置の側面図である。
【図3】 この発明の実施形態を製缶溶接機の側面図である。
【図4】 この発明の実施形態の製缶溶接機の要部正面図である。
【図5】 従来技術の図1に相当する側面図である。
【符号の説明】
1 ブランク材
3 ベンディングガイドローラ
4 ロールフォーマ部
5 キャッチバー
5a 前端受入溝部
5b 後端受入溝部
20 上側のベンディングローラ
21 下側のベンディングローラ
37 トランスポータ部
40,41 溶接ローラ
52 突起部(受入部)
57 案内面(受入部)

Claims (3)

  1. 搬送される薄板状のブランク材をベンディングローラ間で挟持し、ベンディングガイドローラにより癖付けをしていずれか一方のベンディングローラを取り囲むように筒状に成型するロールフォーマ部と、このロールフォーマ部に隣接配置され、該ロールフォーマ部により筒状に成型されたブランク材を受け止めるキャッチバーを備え、このキャッチバーには前記筒状のブランク材の前端縁を受け止める前端受入溝部と、後端縁を受け止める後端受入溝部とが設けられているロールフォーマ装置において、前記後端受入溝部を形成する一対の受入部のうち前記一方のベンディングローラ側の受入部の端部が、該ベンディングローラの中心に対してブランク材の搬入側に変位し、ベンディングローラの最下点よりも高い位置になるようにキャッチバーを配置したことを特徴とするロールフォーマ装置。
  2. 前記一方のベンディングローラ側の受入部の端部が、該ベンディングローラの周面に当接していることを特徴とする請求項1に記載のロールフォーマ装置。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載のロールフォーマ装置と、このロールフォーマ装置の搬出側に配置され前記ブランク材を搬送しながらその前端縁と後端縁とを所定の位置に調整するトランスポータ部と、このトランスポータ部の搬出側に配置され、トランスポータ部において位置調整された前記ブランク材の前端縁と後端縁を溶接する溶接ローラとを備えたことを特徴とする製缶溶接機。
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