JP4450916B2 - レンズ鏡筒装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の移動可能な移動枠(枠部材)を有するレンズ鏡筒装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のコンパクトカメラにおいては、さらなる小型化、あるいは、高倍率ズーム化等の傾向にあり、その傾向に対応するための各種のレンズ鏡筒の移動枠進退機構が提案されている。
【0003】
例えば、特開平4−52629号公報に開示の位置決め方法を適用するレンズ鏡筒における移動枠の支持構造は、第1の移動枠に第2の移動枠を進退自在に支持するための2本の案内ロッド(案内部材)が設けられ、上記第2の移動枠には、さらに、第3の移動枠を進退自在に支持するための2本の案内ロッドが設けられた支持構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の特開平4−52629号公報に開示されたレンズ鏡筒では、第1,第2,第3の3つの移動枠を進退自在に支持するために案内ロッドを4本用いている。そして、それらすべての案内ロッドは、上記移動枠の何れかに完全に固定されている。そのため、移動枠、および、案内ロッドに非常な高精度の形状,寸法が要求されることになり、部品コストが高くなる可能性があった。また、案内ロッドの本数が多く、組み立て作業に手間が掛かるといった問題もあった。
【0005】
本発明は、上述の不具合を解決するためになされたものであって、部品コストの低減に効果があって、組み立てが容易であり、スペ−ス効率も良く、小型化,コンパクト化が可能なレンズ鏡筒装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ鏡筒装置は、第一の移動枠と、第二の移動枠と、上記第一の移動枠と第二の移動枠を互いに相対移動可能に案内する第一の案内部材と、上記第一の案内部材を支持し、上記第一の移動枠と第二の移動枠との間で相対移動する第三の移動枠と、上記第一の移動枠に傾き可能状態で支持され、上記第二の移動枠に摺動可能に支持された第二の案内部材と、遊嵌穴を有し、該遊嵌穴に嵌合して接着されるスリーブ部材を有し、該スリーブ部材に上記第二の案内部材が嵌合して該第二の案内部材に案内され、上記第一の枠と第三の枠との間で相対移動する第四の移動枠と、を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は、一実施形態のレンズ鏡筒装置としてのレンズ鏡筒の分解斜視図である。図2は、ガイド軸位置決め用の第一の組み立て治具を用いて上記レンズ鏡筒装置のガイド軸とフォーカス保持枠とを支持した状態を示す斜視図である。図3は、上記レンズ鏡筒のレンズ・保持枠位置決め用の第二の組み立て治具の斜視図であり、図4は、上記レンズ鏡筒のレンズ・保持枠位置決め用の第三の組み立て治具の斜視図である。図5は、上記レンズ・保持枠位置決め用の第二,第三の組み立て治具を用いた上記レンズ鏡筒の組み立て状態を示す縦断面図である。図6は、上記レンズ鏡筒におけるレンズ群とレンズ保持枠の接着部分の形状を示す拡大断面図であって、図6(A)がレンズよりもレンズ保持枠の方が突出している場合を示し、図6(B)がレンズ保持枠よりもレンズの方が突出している場合を示し、図6(C)がレンズ保持枠とレンズが略同一面にある場合を示している。図7は、上記レンズ鏡筒組み立て後の縦断面図を示す。図8は、図7のA−A断面図であって、上記レンズ鏡筒におけるガイド軸周りの部分断面を示す。図9は、上記レンズ鏡筒に適用されるカムリングのカム溝の展開図である。
【0011】
なお、以下の説明において、レンズ鏡筒の被写体側を前方側とし、結像側を後方側とする。また、カムリング等の回動方向は、前方側(被写体側)から見た回動方向で示す。
【0012】
本実施形態のレンズ鏡筒1は、ズームカメラに内蔵されるか、あるいは、交換式ズームレンズ鏡筒として適用される。そして、主に図1等に示すように回動規制され、進退可能に支持されるフロートキー3(図7参照)と、フロートキー3とともに進退可能であって、かつ、回動可能に支持されるカム筒であるカムリング2と、カムリング2により相対的に進退駆動される第一の枠部材(移動枠)の1群枠4と、1群枠4に保持される1群レンズ(光学素子)21と、カムリング2により相対的に進退駆動される第三の枠部材(移動枠)のフォーカス保持枠6と、図示しないフォーカス駆動機構によりフォーカス保持枠6に対して進退駆動される第四の枠部材(移動枠)のフォーカス枠5と、フォーカス枠5に保持されるフォーカスレンズであって、2群レンズ(光学素子)を構成する2群レンズ(前)22,2群レンズ(中)23,2群レンズ(後)24と、フォーカス枠5に組み込まれるシャッタ15とを有している。さらに、上記レンズ鏡筒1は、カムリング2により相対的に進退駆動される第二の枠部材(移動枠)の3群枠7と、3群枠7に保持される3群レンズ(光学素子)を構成する3群レンズ(前)25,3群レンズ(後)26とを有している。またさらに、上記レンズ鏡筒1は、フォーカス保持枠6に固着され、1群枠4と3群枠7を摺動自在に支持する第一の案内部材であるガイド軸8およびガイド軸9と、1群枠4と3群枠7に支持され、スリーブ部材であるスリーブ10を介してフォーカス枠5を摺動自在に支持する第二の案内部材であるガイド軸11とを有している。
【0013】
カムリング2には、図9の展開図にも示すように内周に溝の長手方向が回転方向に沿う3列、3組のカム溝が設けられている。
上記3組のカム溝は、後述するカムフォロア4iが摺動自在に嵌入するカム溝(第一のカム溝)2aと、後述するカムフォロア6iが摺動自在に嵌入するカム溝(第二のカム溝)2bと、後述するカムフォロア7iが摺動自在に嵌入するカム溝(第三のカム溝)2cと、カムフォロアの組み込み時に利用する連結溝2eおよびカムフォロア導入溝2dとからなる。
【0014】
上記カムリング2は、沈胴位置から撮影可能位置へ繰り出され、さらに、図示しないズーム駆動部を介してレンズ鏡筒の沈胴位置θcからワイド端位置θwへ回動駆動される。ズーミング操作時には、ワイド端位置θwとテレ端位置θt間を回動駆動される(図9参照)。上記回動駆動に伴い、上記カム溝を介して上記カムフォロアが駆動され、上記1群枠4等の各枠部材が進退駆動される。なお、位置(回動角)θで示される上記カムリング2の位置は、上記カムフォロア2a,2b,2cのカムフォロア列(固定)に対する相対回動位置で示される。
【0015】
上記1群枠4には、外周部4jと、光軸に向けて突き出た爪部4gを持つ後方突起状レンズ保持部4aと、枠部上下2箇所に配設され、光軸方向に延びる後方突起状ボス部4b,4cと、ガイド軸11の先端部が嵌入する軸穴4fと、外周部に固着され、カム溝2aに嵌入可能な3つのカムフォロア4iとが設けられている。
【0016】
上記突起状レンズ保持部4aの内周寸法は、装着される1群レンズ21の外径に対して隙間のある遊嵌寸法を有しており、関連する枠,レンズ部材の寸法のばらつきを吸収し、かつ、接着剤が充填可能な隙間を与える寸法とする。また、爪部4gの位置と1群レンズ21の面の間にも光軸O方向の隙間が設けられており、その隙間は、光軸O方向の関連する枠,レンズ部材の寸法のばらつきを吸収し、かつ、接着剤が充填可能な隙間とする。
【0017】
上記ボス部4bには、ガイド軸8が精密嵌合状態で摺動自在に嵌入する軸穴4dが設けられている。一方、上記ボス部4cには、ガイド軸9が光軸O周りに精密嵌合状態で摺動自在に嵌合する長穴4eが設けられている。また、上記軸穴4fは、ガイド軸11が精密嵌合状態で嵌入する比較的短い長さの軸穴とする。
【0018】
なお、上述、または、後述する精密嵌合状態とは、該当穴部と軸部がガタのない状態、あるいは、極めてガタの少ない状態で嵌入する状態をいう。
【0019】
上記フォーカス保持枠6には、枠部上下に配設され、ガイド軸8,9が遊嵌(隙間のある嵌合)する軸穴6a,6bと、軸穴6aの側方位置にガイド軸11が貫通する逃げ穴6cと、外周部に固着され、カム溝2bに嵌入可能な3つのカムフォロア6iと、嵌合内径部6eとが設けられている。さらに、フォーカス保持枠6には、図示しないが後述するフォーカス枠5をフォーカシング駆動するための送りネジ機構等からなるフォーカス駆動部が別途に組み込まれるものとする。
【0020】
上記軸穴6a,6bには、後述するガイド軸位置決め用の組み立て治具31を用いて位置決めした状態でガイド軸8,9が接着固着される。上記逃げ穴6cは、ガイド軸11とともにスリーブ10も進入可能な逃げ穴である。上記嵌合内径部6eは、後述するフォーカス枠5の嵌合外径部5fに滑合状態(わずかな隙間状態)で嵌合可能である。
【0021】
上記フォーカス枠5には、前方内周部に3分割されたレンズ保持部5dおよび治具逃げ部5gと、中央内周部にシャッタ組み込み用凹部5iおよびレンズ保持部5jと、後方側にて光軸方向に延びた3つの突起状レンズ保持部5eと、後方側外周にフォーカス保持枠との嵌合外径部5fとが設けられる。さらに、上記フォーカス枠5には、枠部上方に配設されるガイド軸8の逃げ部5hおよび上記逃げ部5hの側方位置に配設されるスリーブ嵌合穴5aと、枠部下方に配設され、1群枠4のボス部4cに精密嵌合状態で嵌合および摺接可能なU溝5cとが設けられる。
【0022】
レンズ保持部5dおよびレンズ保持部5eの内周寸法は、それぞれ装着される2群レンズ(前)22,2群レンズ(後)24の外径に対して隙間のある遊嵌寸法を有しており、関連する枠,レンズ部材の寸法のばらつきを吸収し、かつ、接着剤が充填可能な十分な隙間を与えるものとする。
【0023】
なお、レンズ保持部5dの光軸O方向の後方には、装着される2群レンズ(前)22のレンズ面に当接するレンズ当て付け面5kが設けられている。また、レンズ保持部5eの光軸O方向の前方には、装着される2群レンズ(後)24のレンズ面が当接するレンズ当て付け面5mが設けられている。
【0024】
上記レンズ保持部5jは、2群レンズ(中)23の外径が精密嵌合する内周を有しており、直接、上記2群レンズ(中)23が接着固定される。
【0025】
上記スリーブ嵌合穴5aの直径寸法は、スリーブ10が遊嵌状態で嵌入可能であり、関連する枠,レンズ部材の寸法のばらつきを吸収し、かつ、接着剤による接着に十分な隙間を与える寸法とする。
【0026】
上記3群枠7には、前方端面部7hと、外周部7gと、前方内周部に3分割されたレンズ保持部7dおよび治具逃げ部7eと、枠部上方にガイド軸8が精密嵌合状態で摺動自在に嵌入する軸穴7aと、枠部下方にガイド軸9が光軸O周りに精密嵌合状態で摺動自在に嵌合する長穴7bと、軸穴7aの側方位置にガイド軸11が精密嵌合する比較的に短い長さの軸穴7cとが設けられている。
【0027】
またさらに、3群枠7には、外周部7g上に固着され、カム溝2cに嵌入可能な3つのカムフォロア7iと、外周部7gの後方フランジ部上に配設される3つの直進ガイド用突起7fとが設けられる。
【0028】
上記レンズ保持部7dの内周寸法は、装着される3群レンズ(前)25の嵌合部外径に対して隙間のある遊嵌寸法を有しており、関連する枠,レンズ部材の寸法のばらつきを吸収し、かつ、接着剤による接着に十分な隙間を与える寸法とする。
【0029】
また、上記レンズ保持部7dの内側端面7kと装着される3群レンズ(前)25のフランジ面25aとの間には、光軸方向に隙間が設けられており、その隙間は、関連する枠,レンズ部材の寸法のばらつきを吸収し、かつ、接着剤による接着に十分な隙間を与える寸法とする。
【0030】
上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒1を組み立てるには、図2に示すガイド軸位置決め用の第一の組み立て治具31と、図3,4に示すレンズ・保持枠位置決め用の第二の組み立て治具32,第三の組み立て治具33を用いる。
【0031】
上記ガイド軸位置決め用の第一の組み立て治具31は、図2に示すように外周部上下にガイド軸8,9を所定の離間距離状態で光軸Oに平行な状態で保持するためのV溝31a,31bと、フォーカス保持枠6の嵌合内径部6eに精密嵌合可能な位置出し外径部31cとが設けられている。
【0032】
上記レンズ・保持枠位置決め用の第二の組み立て治具32は、図3に示すように壁部(後方壁面を32gとする)により前後が仕切られる円筒形状で、前方内周面32aと後方内周面32bを有している。上記前方内周面32aにはフォーカス保持枠6の光軸O方向位置決め用のストッパ(図示せず)が設けられている。
【0033】
また、上記壁部には、前面側に3分割され、光軸方向に突き出た突起状レンズ支持部(内周面)32eとその支持部後方にレンズ突き当て面32fが設けられ、さらに、後面側に3分割され、光軸方向に突き出た突起状レンズ支持部(内周面)32hとその内周部前方にレンズ突き当て面32iが設けられる。さらに、上記壁部に逃げ穴32c,32dが設けられている。
【0034】
上記前方内周面32aは、1群枠4の外周部4jおよび後述する組み立て治具33の外周面33aが精密嵌合可能な内周面である。上記後方内周面32bは、3群枠7の外周部7gが精密嵌合可能な内周面である。
【0035】
上記レンズ支持部(内周面)32e,32hは、それぞれ2群レンズ(後)24,3群レンズ(前)25の外周が精密嵌合可能な内周面とする。
【0036】
上記レンズ・保持枠位置決め用の第二の組み立て治具33は、図4に示すように外周面33aを有する略円板形状の治具であり、前面側に3分割され、光軸方向に突き出た突起状レンズ支持部33bとその内周部後方にレンズ突き当て面33cが設けられ、後面側に3分割され、光軸方向に突き出た突起状レンズ支持部(内周面)33dとその内周部後方にレンズ突き当て面33eが設けられ、さらに、外枠部上,下に逃げ部33fが設けられている。
【0037】
上記レンズ支持部33b,33dの内周面は、それぞれ1群レンズ21,2群レンズ(前)22の外周が精密嵌合可能な内周面とする。
【0038】
レンズ鏡筒1の組み立てに際して、まず、フォーカス保持枠6にガイド軸8,9を固着するために、図2に示すように第一の組み立て治具31を適用し、枠位置出し外径部31cをフォーカス保持枠6の嵌合内周部6eに嵌合させる。そして、フォーカス保持枠6の軸穴6a,6bに挿通したガイド軸8,9を組み立て治具31のV溝31a,31bに固定する。上記軸穴6a,6bは、ガイド軸8,9に対してそれぞれ隙間のある状態であるので、ガイド軸8,9は、所定の軸間距離と光軸方向所定位置に、かつ、光軸Oと平行な状態に保たれる。
【0039】
上記支持状態にてフォーカス保持枠6の接着剤注入穴6f,6gから接着剤(固定材)を注入してガイド軸8,9を軸穴6a,6bに固着する。
【0040】
次に、ガイド軸8,9が取り付けられたフォーカス保持枠6を中心に各レンズ鏡筒構成部材を組み付けるために上記組み立て治具32,33を用いる。なお、組み付け時、図3に示す組み立て治具32は、図1のレンズ鏡筒1に対して、挿入箇所b1 とb2 の間に挿入され、図4に示す組み立て治具33は、図1のレンズ鏡筒1に対して、挿入箇所a1 とa2 の間に挿入されるものとする。
【0041】
まず、図5の縦断面図に示すように組み立て治具32には、そのレンズ支持部32eの内周部に2群レンズ(後)24の外周面を嵌合させ、レンズ突き当て面32fに2群レンズ面を当接した状態とする。
【0042】
一方、組み立て治具33には、そのレンズ支持部33dの内周面に2群レンズ(前)22の外周面を嵌合させ、上記レンズ面をレンズ突き当て面33eに当接させる。
【0043】
上記レンズが装着された組み立て治具32に対して前記ガイド軸が固着されたフォーカス保持枠6を前方側から治具のストッパ(図示せず)に当接する光軸方向基準位置まで挿入する。さらに、2群レンズ(中)23が接着固定されたフォーカス枠5の嵌合外径部5fを上記フォーカス保持枠6の嵌合内径部6eに嵌合させ、フォーカス枠5のレンズ当て付け面5mに2群レンズ(後)24の前方レンズ面と当接するまで挿入する。このとき、フォーカス保持枠6は、上記治具のストッパとは、当然、光軸方向で浮いた状態、すなわち、隙間のある状態となるように上記ストッパ位置は、設定されている。
【0044】
そして、ガイド軸8,9をフォーカス枠5の逃げ部5h,U溝5cに挿通させる。また、スリーブ10をフォーカス枠5のスリーブ嵌入穴5aに嵌入し、フォーカス保持枠6の逃げ穴6cに挿通させた状態で取り付ける。
【0045】
その後、レンズが装着された上記組み立て治具33を組み立て治具32の前方内周面32aに嵌入させ、2群レンズ(前)22の後方側レンズ面をフォーカス枠5のレンズ当て付け面5kと当接するまで挿入する。このとき、組み立て治具33のレンズ支持部33dの突起部は、フォーカス枠5の逃げ部5gにはまり込む。
【0046】
そこで、1群枠4を組み込むが、その組み込みの前に、1群枠4の軸穴4fにガイド軸11を嵌合、挿入させ、ガイド軸先端部のEリング溝11aにEリング12をはめ込む(図8参照)。このEリング12によりガイド軸11は、1群枠4と共に進退移動することになる。
【0047】
上記ガイド軸11付きの1群枠4を組み立て治具33の前方であって、組み立て治具32のストッパ(図示せず)に当接する光軸方向基準位置まで挿入する。このとき、同時にガイド軸8を1群枠4の軸穴4dに嵌入させ、ガイド軸9を1群枠4の長穴4eに嵌入させる。さらに、1群枠4のボス部4cをフォーカス枠5のU溝5cに嵌入させる。ガイド軸11は、フォーカス枠5上のスリーブ10を嵌入後、フォーカス保持枠6の逃げ穴6cを挿通した状態に保持される。
【0048】
その後、1群レンズ21を1群枠4に挿入すると、1群レンズ21は、1群枠4に対して浮いた状態で治具33のレンズ突き当て面33cに当接する。上記1群レンズ21の外径は、レンズ支持部33bで精密嵌合して治具33に支持される。
【0049】
続いて、組み立て治具32の後方内周面32bに3群枠7を嵌合させて端面部7hが壁面部32gに当接する光軸方向基準位置まで挿入する。そのとき、ガイド軸8,9,11をそれぞれ軸穴7a,長穴7b,軸穴7cに嵌入させる。また、治具32のレンズ支持部32hの突起部は、3群枠7の逃げ部7eにはまり込む。
【0050】
上記3群枠7の挿入状態で、3群レンズ(前)25を組み立て治具32のレンズ支持部32hの内周部に嵌入させ、そのレンズ端面をレンズ突き当て面32iに当接させて位置決めする。
【0051】
上述した組み立て治具32,33に各レンズ鏡筒構成部材をセットした状態では、フォーカス保持枠6に固着支持されているガイド軸8,9により各嵌合軸穴を介して1群枠4,3群枠7は、光軸O位置と光軸O方向の位置に関して所定の精度で位置決めされる(図7参照)。さらに、1群枠4のボス部4cを介してフォーカス枠5の光軸O回りの所定の精度の回転位相位置決めも行われる(図7参照)。
【0052】
一方、1群レンズ21,2群レンズ(前)22,2群レンズ(後)24,3群レンズ(前)25は、組み立て治具32,33によって各3分割のレンズ支持部内周面に精密嵌合の芯出し状態で嵌入し、かつ、当て付き部に当接して光軸O方向の位置決めがなされる。
【0053】
上述したように組み立て治具32によって1群枠4,3群枠7の外周部の光軸O位置および光軸O方向の位置も正確に位置決めされることから、上記各レンズ群は、上記枠部材の外周部を基準にして相対的に正確な位置にて浮いた状態で支持されることになる。
【0054】
なお、1群枠4,3群枠7の外周は、理論上、治具32の内周と嵌合させる寸法として精度を落としたゆるみ嵌め寸法であってもよい。なぜならば、ガイド軸8,9でその位置精度がすでに決定されているからである。
【0055】
そして、1群枠4,フォーカス枠5,3群枠7の各3分割のレンズ保持部は、上記組み立て治具32,33の対応する各3分割のレンズ支持部内周面の円周上に沿った配設状態に位置しており、各レンズ外周に対して、調整や接着に適切な隙間のある状態で位置することになる。
【0056】
さらに、上記各レンズの光軸O方向のレンズ面に対しても1群枠4の爪部4gや3群枠7のレンズ保持部端面7kとレンズのフランジ面(3群レンズ25のフランジ面25a)とは、光軸O方向位置調整や接着に適切な隙間のある状態となっている。
【0057】
また、フォーカス枠5にガタ状態で支持されるスリーブ10を介して嵌入、挿通するガイド軸11は、上述したようにガイド軸8,9によって位置決めされた1群枠4,3群枠7の軸穴位置にばらつきがあったとしてもその軸穴位置に倣って適正な状態で保持される。
【0058】
なお、図3,4に示した上記組み立て治具32,33の各レンズ支持部には、示されていないが、上記レンズ支持部に取り付けられた各レンズの位置ずれや脱落を防止するための板バネ式レンズ保持機構等を組み込むと、さらに、組み立ての作業性が向上する。
【0059】
上述の組み立て治具32,33で位置決めセット状態のもとでレンズ鏡筒1のスリーブ,レンズは、接着剤(固定材)により接着固定される。
【0060】
まず、スリーブ11の接着固定は、フォーカス枠5の外周部に設けられ、スリーブ嵌合穴5aに通じる接着剤注入穴5bから接着剤を注入して固定する。
【0061】
また、1群レンズ21の接着固定は、1群枠4の外周に設けられる開口穴(図示せず)から、レンズ保持部4aと爪部4gと1群レンズ21の外径とで形成されるレンズ保持部隙間S1 に接着剤を注入、充填して固定する(図5参照)。上記接着剤の注入に代えて予め接着剤を1群枠4のレンズ保持部4aに塗布しておき、接着するようにしてもよい。
【0062】
2群レンズ(前)22の接着固定は、組み立て治具32の外周に設けられる開口穴(図示せず)から、レンズ保持部5dとレンズ当て付け面5kと2群レンズ(前)22の外径とから形成されるレンズ保持部隙間S2 に接着剤を注入し、充填して固定する。上記接着剤の注入に代えて予め接着剤をフォーカス枠5のレンズ保持部5dに塗布しておき、接着するようにしてもよい。
【0063】
2群レンズ(後)24の接着固定は、組み立て治具32の外周に設けられる開口穴(図示せず)から、レンズ保持部5eとレンズ当て付け面5mと2群レンズ(後)24の外径とから形成されるレンズ保持部隙間S3 に接着剤を注入し、充填して固定する。上記接着剤の注入に代えて予め接着剤をフォーカス枠5のレンズ保持部5eに塗布しておき、接着するようにしてもよい。
【0064】
3群レンズ(前)25の接着固定は、組み立て治具32の外周に設けられる開口穴(図示せず)から、レンズ保持部7dと内側端面7kと3群レンズ(前)25の外径とから形成されるレンズ保持部隙間S4 に接着剤を注入し、充填して固定する。上記接着剤の注入に代えて予め接着剤を3群枠7のレンズ保持部7dに塗布しておき、接着するようにしてもよい。
【0065】
ここで、3群レンズ(後)26を上記3群レンズ(前)25の後方側面上に当接させ、3群枠7に形成されている内周面7mと3群レンズ(後)26の外径とで形成される隙間に接着剤を充填して接着固定する。
【0066】
なお、3群レンズ(後)26を組み付けるとき、1群レンズ21と2群レンズ22,23,24と3群レンズ(前)25の全体と共に上記3群レンズ(後)26の芯の状態を観察,調整しながらに組み付けてもよい。あるいは、上記3群レンズ(後)26のない状態の3群レンズ(前)25と3群枠7との組み立て部品に対して上記3群レンズ(後)26を芯出し状態を観察調整しながら組み付け(接着)てもよい。
【0067】
なお、上記レンズ保持部に接着剤を充填した場合、レンズ表面に接着剤が流れ出して光学性能を損なうおそれがある。そこで、図6(A),(B),(C)に示すようにレンズ端面、および/または、レンズ保持部端面に面取り部分を設け、接着剤の流れ出しを防止する。
【0068】
すなわち、レンズよりもレンズ保持部の方が突出している状態では、例えば、図6(A)に示すように、3群枠7のレンズ保持部7dの端面7hが3群レンズ(前)25よりも突出しているので、3群レンズ25の端面に面取り部25aを設ける。この形状を採用することにより隙間S4 に充填された接着剤44は、隙間S4 からレンズ表面側には殆ど流出しない。
【0069】
また、レンズ保持部よりもレンズの方が突出している状態では、例えば、図6(B)に示すようにフォーカス枠5のレンズ保持部5dの端面よりも2群レンズ(前)22が突出しているので、レンズ保持部5dの端面に面取り部5nを設ける。この形状を採用することにより隙間S2 に充填された接着剤42は、隙間S2 からレンズ表面側には殆ど流出しない。
【0070】
また、レンズ保持部とレンズが同一面にある状態は、上記実施形態のレンズ鏡筒1には存在しない状態であるが、例えば、図6(C)に示すようにレンズ枠13のレンズ保持部13dの端面とレンズ27が同一平面にあるので、レンズ保持部13dの端面とレンズ27の外周の双方にそれぞれ面取り部13aおよび27aを設ける。この形状を採用することにより隙間S5 に充填された接着剤45は、隙間S5 からレンズ表面側には殆ど流出しない。
【0071】
さて、図5に示した組み立て治具32,33によるガイド軸,レンズ等の組み込み、接着が終了すると、上記治具32,33をレンズ鏡筒1から抜き取る。そのとき、3群枠7を組み立て治具32から後方に抜き取り、1群枠4をガイド軸11と共に前方側から抜き取る。そして、組み立て治具33も前方側から抜きとた後、フォーカス枠5とフォーカス保持枠6をガイド軸8,9と共に組み立て治具32から抜き取る。上記組み立て治具32,33を抜き取った状態でのレンズ鏡筒1の縦断面図を図7に示す。
なお、壁部(壁面32g)を持つ組み立て治具32を使用しても上述のようにしてレンズ鏡筒1の抜き取り作業が可能となるのは、各ガイド軸の支持構造による。すなわち、ガイド軸11が1群枠4側に支持され、他の枠部材に対しては、スライド可能に支持され、さらに、ガイド軸8,9が中央に配設されるフォーカス保持枠6にのみ固着支持され、他の枠部材とスライド可能に支持される構造を採用しているからである。
【0072】
上記治具による組み付けが終了したレンズ鏡筒1には、カムリング2を組み込み、1群枠4,フォーカス保持枠6,3群枠7の各3つのカムフォロア4i,6i,7iをカムリング2の3組のカム溝2a,2b,2cにそれぞれ嵌入させる必要がある。
【0073】
カムリング2は、カムフォロアに対する回動位置で示される沈胴位置θC からテレ端位置θT の範囲をズーム駆動時に回動駆動されるが、図9に示すように一方の上記テレ端位置θT よりさらに外側の回動位置である導入位置θA にカムフォロア導入溝2dが設けられ、さらに、他方の上記沈胴位置θC よりさらに外側の回動位置である切り換え位置θB にカムフォロア移動のための連結溝2eが設けられている。そして、上記各カム溝は、上記カムフォロワ導入溝2dと連結溝eに連結した状態で溝の長手方向が光軸O回りの周方向に沿う状態で設けられ、被写体側から上記カム溝2a,カム溝2b,カム溝2cの順で配置されている。
【0074】
なお、上記カムフォロア導入溝2dは、カム溝2bとカム溝2cのテレ側端部に連結された状態で設けられた光軸O方向の溝であり、後方側に挿入口が開放されている。また、連結溝2eは、カム溝2aとカム溝2bの沈胴側端部に連結された光軸O方向の溝である。
【0075】
上記カムフォロワを上記カム溝へ嵌入させるには、上記カムフォロア導入溝2d,連結溝2eを利用して行う。
まず、図7に示す1群枠4のカムフォロア4iをカムリング挿入可能位置に引き出し、カムリング2を導入位置θA まで回動させてレンズ鏡筒1に挿入すると、カムフォロア4iは、カムフォロア導入溝2dに嵌入する。そして、カムフォロア4iがカム溝2b端部位置に到達した状態でカムリング2を切り換え位置θB まで時計回りに回動させると、上記カムフォロア4iは、カム溝2bを通過して、連結溝2eの位置に到達する。そこで、カムリング2をレンズ鏡筒後方側に押し込み、カムフォロア4iを前方側のカム溝2a端部位置まで送り込む。そして、カムリング2を反時計回りに回動させて導入位置θA に戻す。
【0076】
次に、フォーカス保持枠6,3群枠7のカムフォロア6i,7iをカムリング挿入可能位置にセットし、カムリング2をさらにレンズ鏡筒後方側に押し込むと、カムフォロア6i,7iは、カムフォロア導入溝2dに嵌入する。そして、カムフォロア6iがカム溝2b位置に、また、カムフォロア7iがカム溝2c位置にそれぞれ到達した状態でカムリング2を時計回りに回動させる。上記カムフォロア6iはカム溝2bに、上記カムフォロア7iはカム溝2cに嵌入する。なお、カムフォロア4iは、そのままカム溝2aに嵌入した状態を保ち、各カムフォロアのカムリング2のカム溝への嵌入が終了する。
【0077】
その後、3群枠7のガイド突起7fをフロートキー3に設けられる直進ガイド溝3aに嵌入させて、3群枠7をフロートキー3により回転規制状態で進退可能に支持された状態とし、本実施形態のレンズ鏡筒1の組み立てが終了する。
【0078】
次に、上述のように組み立てられたレンズ鏡筒1のズームカメラ組み込み状態での進退動作について説明する。
上記レンズ鏡筒1が沈胴状態にある場合、カムリング2は、図9に示す沈胴位置θC に回動し、さらに、光軸O方向の沈胴位置に繰り込まれている。
【0079】
そこで、カムリング2を光軸O方向に沿って撮影可能位置まで繰り出し、ズーム駆動部を介して沈胴領域A1 (図9参照)を反時計回りにワイド端位置θW まで回動させる。この回動により各カムフォロア4i,6i,7iがカム溝2a,2b,2cによって相対的に進退駆動され、1群枠4,フォーカス保持枠6,3群枠7は、撮影可能なズームワイド端位置に相対移動する。
【0080】
さらに、カムリング2を上記ズーム駆動部によりテレ端位置θT までのズーム領域A2 (図9参照)をズーム駆動すると、各カムフォロア4i,6i,7iがカム溝2a,2b,2cによって相対的に進退駆動され、1群枠4,フォーカス保持枠6,3群枠7は、ズームワイド端位置からズームテレ端位置に相対移動する。
【0081】
また、上記レンズ鏡筒1のフォーカシング駆動は、図示しないフォーカス駆動部により上記ズーム駆動されたフォーカス保持枠6に対してフォーカス枠5を光軸O方向に進退駆動することによって行われる。
【0082】
以上、説明した上記一実施形態のレンズ鏡筒1においては、ガイド軸11は、1群枠3のボス部4cによりこのガイド軸11回りの回転が規制されるフォーカス枠5をスリーブ10を介して摺動可能に支持するガイド軸であり、該ガイド軸11は、図8に示したように一端が1群枠4の軸穴4fに固着することなく支持され、他端部が3群枠7の軸穴7cにより摺動自在に支持されている。そして、上記軸穴4fおよび7cの嵌合長さが共に短く、ガイド軸8,9と非平行となることが可能となるようにガイド軸11の傾きに自由度があることから、1群枠4、あるいは、3群枠7の寸法形状のばらつき,誤差を吸収することができ、1群枠4、および、3群枠7の動きを阻害することがない。
【0083】
したがって、本実施形態のレンズ鏡筒1によれば、上記各枠部材の許容可能な寸法精度をある程度落とすことが可能になり、部品コスト低減に効果がある。同時に、ガイド軸11に対して1群枠4、および、3群枠7が相対的に動き易い状態で組み込み可能であることから、組み立てが容易である。さらに、4つの枠部材を支持する案内用軸としてガイド軸8,9とガイド軸11の3本を用いるのみでよく、占有スペ−スが小さく、レンズ鏡筒の小型化が可能になる。
【0084】
また、上記ガイド軸11の軸径が細い場合、フォーカシング駆動時にフォーカス枠5に対してフォーカス保持枠6との間にフォーカス駆動のための高い負荷トルクが作用し、ガイド軸11が大きく撓もうとする状況であっても、フォーカス枠の嵌合内径部5fとフォーカス保持枠の嵌合外径部6eが滑合状態で嵌合しているのでフォーカス枠5の位置が大きく変動することが防止される。
【0085】
また、本実施形態のレンズ鏡筒1では、上記ガイド軸8,9は、略中央部に位置するフォーカス保持枠6に固着されており、ガイド軸8,9の両端部は、1群枠4と3群枠に対して摺動可能となっている。したがって、従来のレンズ鏡筒にて上記ガイド軸の端部を固定支持する片持ち梁構造のものに比較すると、軸のスパンが短くなり撓みが少なく、枠部材のより正確な進退駆動が実現可能となる。さらに、ガイド軸の径を細くすることも可能であり、レンズ鏡筒の小型化にも効果がある。
【0086】
上述の実施形態に基づいて、
(1) 第一の枠部材と、
第二の枠部材と、
上記枠部材を互いに相対移動可能に案内する第一の案内部材と、
上記第一の案内部材を支持し、上記第一と第二の移動枠との間で相対移動する第三の枠部材と、
上記第一の枠部材と上記第二の枠部材とで支持された第二の案内部材と、
上記第二の案内部材に案内され、上記第一の枠と第三の枠との間で相対移動する第四の枠部材と、
を有することを特徴とするレンズ鏡筒装置を提案することができる。
【0087】
(2) 上記第四の枠部材は、スリーブ部材を有しており、上記スリーブ部材に上記第二の案内部材が嵌合して上記第四の枠部材が案内されることを特徴とする上記(1)記載のレンズ鏡筒装置を提案することができる。
【0088】
(3) 上記スリーブ部材は、上記第四の枠部材に設けられた遊嵌穴に嵌合して接着されることを特徴とする上記(2)記載のレンズ鏡筒装置を提案することができる。
【0089】
(4) 上記第二の案内部材は、上記第一の枠部材に傾き可能状態で支持され、且つ、上記第二の枠部材に摺動可能に支持されていることを特徴とする上記(1)記載のレンズ鏡筒装置を提案することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上、説明した本発明のレンズ鏡筒装置においては、第一の案内部材により第一の移動枠と第二の移動枠の間で第三の移動枠が相対移動可能に案内され、さらに、第二の案内部材により第一の移動枠と第三の移動枠の間で第四の移動枠が相対移動可能に案内される枠部材進退構造を採用しているので、構成が簡単となり、部品コストの低減が可能で、組み立ても容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のレンズ鏡筒装置としてのレンズ鏡筒の分解斜視図。
【図2】上記一実施形態のレンズ鏡筒において、ガイド軸位置決め用の第一の組み立て治具によりガイド軸およびフォーカス保持枠を支持した状態を示す斜視図。
【図3】上記一実施形態のレンズ鏡筒の組み立てに適用されるレンズ・枠部材位置決め用の第二の組み立て治具の斜視図。
【図4】上記一実施形態のレンズ鏡筒の組み立てに適用されるレンズ・枠部材位置決め用の第三の組み立て治具の斜視図。
【図5】上記一実施形態のレンズ鏡筒にて第二,第三の組み立て治具を用いた上記レンズ鏡筒の組み立て状態での縦断面図。
【図6】上記一実施形態のレンズ鏡筒におけるレンズ群と枠部材の接着部分の断面形状を示す拡大断面図であって、図6(A)がレンズ群よりも枠部材の方が突出している場合を示し、図6(B)が枠部材よりもレンズ群の方が突出してい場合を示し、図6(C)が枠部材とレンズ群が略同一面にある場合を示している。
【図7】上記一実施形態のレンズ鏡筒の組み立て後の縦断面図。
【図8】図7のA−A断面図(部分断面図)。
【図9】上記一実施形態のレンズ鏡筒に適用されるカムリングのカム溝の展開図。
【符号の説明】
4……1群枠(第一の移動枠,第一の枠部材)
5……フォーカス枠(第四の移動枠,第四の枠部材)
6……フォーカス保持枠(第三の移動枠,第三の枠部材)
7……3群枠(第二の移動枠,第二の移動枠)
8,9……ガイド軸(第一の案内部材)
10……スリーブ(スリーブ部材)
11……ガイド軸(第二の案内部材)

Claims (1)

  1. 第一の移動枠と、
    第二の移動枠と、
    上記第一の移動枠と第二の移動枠を互いに相対移動可能に案内する第一の案内部材と、
    上記第一の案内部材を支持し、上記第一の移動枠と第二の移動枠との間で相対移動する第三の移動枠と、
    上記第一の移動枠に傾き可能状態で支持され、上記第二の移動枠に摺動可能に支持された第二の案内部材と、
    遊嵌穴を有し、該遊嵌穴に嵌合して接着されるスリーブ部材を有し、該スリーブ部材に上記第二の案内部材が嵌合して該第二の案内部材に案内され、上記第一の枠と第三の枠との間で相対移動する第四の移動枠と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒装置。
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