JP4450306B2 - 移動体追跡システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検知メカニズムの異なる複数のセンサを用いて多数の移動体の位置をそれぞれ検知し、移動体ごとに得られる各センサの検知結果を統合して各移動体を追跡する移動体追跡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
空間内に存在する多数の移動体の位置を獲得する方法として、以下のような手法が広く採用されている。
【0003】
(1)監視カメラで空間内を撮影して得られた画像に画像認識を実行することで各移動体を識別し、その位置を獲得する手法であり、特開平7−287781号公報に開示されている。
【0004】
(2)各移動体に無線タグやICカードを携帯させ、これを予め所定の位置に設置した読取装置により非接触で読み取ることで、各移動体を識別し、その位置を獲得する手法であり、特開2001−306659号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した(1)の手法では、誤差の少ない追跡が可能になる反面、移動体が監視カメラの死角に入った場合や、複数の移動体が重なった場合には、各移動体を区別できなくなるので追跡が困難になる。従来、移動体が重なった場合でも、その後、各移動体が分離した後の移動軌跡から推定機能を働かせて欠く移動体を識別することが行われる。しかしながら、死角に入っている時間や重なっている時間が長くなると、正確な推定が難しくなる。
【0006】
上記した(2)の手法では、移動体が読取装置の近傍を通過したときにしか、これを識別することができない。したがって、死角を無くするためには多数の読取装置を設置しなければならない。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、検知メカニズムの異なる複数のセンサを併用し、各センサにより得られる検知結果を統合して移動体を追跡する移動体追跡システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、空間内に存在する複数の移動体を識別して追跡する移動体追跡システムにおいて、空間内を撮影する監視カメラと、 前記監視カメラの出力に基づいて各移動体を識別し、その位置情報を各移動体に固有の第1識別情報と対応付けて管理する第1識別手段と、各移動体に固有の第2識別情報を読み取る読取手段と、前記読取結果に基づいて各移動体を識別し、その位置情報を各移動体に固有の第2識別情報と対応付けて管理する第2識別手段と、前記第1識別手段により得られた位置情報を第3の識別情報と対応付けて管理する位置管理テーブルと、前記各識別手段により同時期に所定の誤差範囲内で認識された移動体に関して、その第2識別情報と第3識別情報とを対応付けて管理する位置推定テーブルとを含み、前記位置管理テーブルおよび位置推定テーブルに基づいて移動体を追跡することを特徴とする。
【0009】
上記した特徴によれば、第1識別手段により認識された移動体と、第2識別手段により認識された移動体とを、その認識タイミングおよび認識位置が実質的に一致していれば同一の移動体と認識して各識別手段により得られた情報を統合するので、検知メカニズムの異なる複数のセンサにより得られる位置情報に基づいて移動体を正確に追跡できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明が適用される監視空間の様子を模式的に示した図であり、その天井近傍には、監視空間21内を撮影する監視カメラ11が設置されている。また、空間内の適所には少なくとも一つの無線タグリーダ12が設置されている。この無線タグリーダ12は、各移動体22が所持する無線タグ23に登録されているオブジェクトID(OID)を非接触で読み取る装置であり、例えば床下に埋め込んだり、柱に設置したりすることができる。
【0011】
図2は、前記監視カメラ11および無線タグリーダ12で検知された位置情報を統合して、各移動体を追跡する移動体追跡システムの主要部の構成を示したブロック図である。
【0012】
追跡情報管理部13は、後に詳述するように、監視カメラ11で追跡できた移動体の位置座標を各移動体に固有のカメラ追跡ID(CID)で管理する追跡情報テーブル131、相互に接近して見かけ上合体した移動体を管理する結合テーブル132および相互に離反して見かけ上分離した移動体を管理する分離テーブル133を備えている。読取情報管理部14は、後に詳述するように、前記無線タグリーダ12で読み取られた各移動体の位置座標を前記OID(オブジェクトID)で管理する読取情報テーブル141を備えている。
【0013】
位置情報統合部15は、後に詳述する位置管理テーブル151および位置推定テーブル152を備え、前記追跡情報管理部13および読取情報管理部14から各移動体の位置情報を取得し、これらを統合して移動体を追跡する。
【0014】
時間依存位置推定部16は、前記位置管理テーブル151に登録されている各移動体の位置座標、位置取得時刻および移動履歴、ならびに位置を取得したセンサに固有の誤差情報等に基づいて、前記位置座標の推定誤差を求める。
【0015】
図3は、前記追跡情報管理部13の各テーブルの機能を説明するための図であり、同図(a)に示したように、4つの移動体▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼が監視カメラ11により認識されていると、追跡情報テーブル131には、各移動体の位置座標P-CIDが前記CID(カメラ追跡ID)と対応付けて記憶される。前記CIDは、各移動体に対して認識順に付されるシーケンシャルな識別情報であり、ここでは各移動体▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼に、それぞれ[101],[102],[103],[104]が割り当てられている。
【0016】
その後、同図(b)に示したように、移動体▲2▼が移動体▲3▼の位置まで移動して両者が見かけ上合体すると、合体した2つの移動体に新たなCID[105]が付与され、前記合体した2つの移動体のCID[102],[103]と対応付けて結合テーブル132に登録される。このとき、前記追跡情報テーブル131では、前記合体した2つの移動体▲2▼,▲3▼のレコードが削除され、その代わりに前記新たなCID[105]に関するレコードが追加される。
【0017】
その後、同図(c)に示したように、移動体▲2▼が移動体▲3▼から離反して両者が分離すると、分離した2つの移動体▲2▼,▲3▼に、それぞれ新たなCID[106],[107]が付与され、前記合体時に付与されたCID[105]と対応付けて分離テーブル133に登録される。このとき、前記追跡情報テーブル131では、前記合体時に付与されたCID[105]に関するレコードが削除され、前記2つのCID[106],[107]に関するレコードが追加される。
【0018】
図4は、前記読取情報管理部14の読取情報テーブル141の機能を説明するための図であり、同図(a)に示したように、たとえば移動体▲1▼の無線タグに登録されているOID(オブジェクトID)が前記無線タグリーダ12によって読み取られると、同図(b)に示したように、OID[1]がその読取位置の位置座標P-OID(1,1)と対応付けて記憶される。
【0019】
次いで、図5のフローチャートを参照して本実施形態の動作を詳細に説明する。ここでは、図6に示したように、移動体▲1▼のみが監視カメラ11により認識され、かつそのOIDが無線タグリーダ12によって読み取られている状態(時刻t1)から説明を始める。
【0020】
本実施形態では、各移動体▲1▼〜▲4▼に装着あるいは携帯されていいる無線タグに、それぞれ固有のOIDとして[1],[2],[3],[4]が登録されているものとする。前記追跡情報テーブル131には移動体▲1▼のデータとして、CIDが[101]で位置座標P-CIDが(1,1)のレコードが既に生成されている。前記読取情報テーブル141には、移動体▲1▼のデータとして、OIDが[1]で位置座標P-OIDが(1,1)のレコードが既に生成されている。
【0021】
図5のステップS101では、前記追跡情報テーブル131に登録されているレコードが1つ読み出される。ステップS102では、このレコードに登録されているCID[101]に関するレコードが前記結合テーブル132に登録されているか否かが判定される。時刻t1では結合テーブル132にレコードが未登録なのでステップS103へ進む。
【0022】
ステップS103では、前記CID[101]に関するレコードが前記分離テーブル133に登録されているか否かが判定される。時刻t1では分離テーブル133にレコードが未登録なのでステップS104へ進む。ステップS104では、前記CID[101]に関するレコードが前記位置管理テーブル151に登録されているか否かが判定される。時刻t1では位置管理テーブル151にレコードが未登録なのでステップS105へ進む。
【0023】
ステップS105では、前記追跡情報テーブル131において当該CID[101]のレコードに登録されている当該CID[101]および位置座標(1,1)が、その取得時刻と共に、新規な位置管理ID(LID)[201]と対応付けて前記位置管理テーブル151に記憶される。前記LIDは、位置管理テーブル151に登録される全ての移動体に対して付されるシーケンシャルな識別情報であり、ここでは[201]から順に割り当てられる。ステップS106では、前記追跡情報テーブル131に登録されている全てのレコードに対して上記した各処理が実行されたか否かが判定される。時刻t1では、追跡情報テーブル131に一つのレコードしか登録されていないので、ここではステップS201へ進む。
【0024】
ステップS201では、前記読取情報テーブル141に登録されているレコードが1つ読み出される。このレコードには、OIDとして[1]が登録され、位置座標P-OIDとして(1,1)が登録されている。ステップS202では、このOID[1]に関するレコードが、前記位置推定テーブル152にいくつ登録されているかが判定される。時刻t1では、位置推定テーブル152にデータが未登録なのでステップS203へ進む。
【0025】
ステップS203では、前記読取情報テーブル141から読み出したレコードに登録されている位置座標P-OID(1,1)と前記位置管理テーブル151の各レコードに登録されている位置座標P-LIDとが比較される。そして、前記位置座標P-OIDと一致または差分が所定の閾値よりも小さい位置座標P-LIDが登録されているレコードを前記位置管理テーブル151から抽出し、そのレコードに登録されている位置管理LIDと前記読み出したレコードのOID[1]とを対応付けて前記位置推定テーブル152に登録する。
【0026】
本実施形態であれば、位置管理テーブル151には位置座標P-LIDが(1,1)のレコードが登録されているので、この位置座標P-LID(1,1)と対応付けられたLID[201]が前記OID[1]と対応付けられて位置推定テーブル152に登録される。このとき、両者の存在確率を求め、これも同時に登録する。
【0027】
この存在確率は、たとえば前記位置座標P-OIDと一致または所定の誤差範囲内の位置座標P-LIDが位置管理テーブル151に複数登録されているときに、誤差の大きさに基づいて決定される。たとえば、位置座標P-OIDと一方の位置座標P-LIDとの距離がL1であり、位置座標P-OIDと他方の位置座標P-LIDとの距離がL2であれば、それぞれに割り当てられる存在確率は以下のようになる。
【0028】
一方の存在確率(%)=100× L1/(L1+ L2)
【0029】
他方の存在確率(%)=100× L2 /(L1 + L2)
【0030】
ステップS206では、前記読取情報テーブル141に登録されている全てのレコードに対して上記した各処理が実行されたか否かが判定される。時刻t1では、読取情報テーブル141に一つのデータしか登録されていないので、今回の処理を終了する。
【0031】
その後、時刻t2において移動体▲1▼が位置(2,2)まで移動し、他の移動体▲2▼が位置(1,1)において前記監視カメラ11により認識され、さらに、移動体▲2▼のOID[2]が無線タグリーダ12によって読み取られたとする。このとき、前記追跡情報テーブル131には移動体▲1▼,▲2▼に関する2つのレコードが存在し、前記読取情報テーブル141には、移動体▲2▼に関するレコードとして、OIDが[2]でP-OIDが(1,1)のレコードが存在する。
【0032】
ステップS101では、前記追跡情報テーブル131に登録されているレコードが1つ読み出される。最初は移動体▲1▼のレコードが読み出される。このレコードにはCIDとして[101]が登録され、位置座標P-CIDとして(2,2)が登録されている。ステップS102では、このCID[101]に関するレコードが前記結合テーブル132に登録されているか否かが判定される。ここでは結合テーブル132にレコードが未登録なのでステップS103へ進む。
【0033】
ステップS103では、前記CID[101]に関するレコードが前記分離テーブル133に登録されているか否かが判定される。ここでは未登録なのでステップS104へ進む。ステップS104では、前記CID[101]に関するレコードが前記位置管理テーブル151に登録されているか否かが判定される。ここでは登録されていると判定されるのでステップS109へ進む。ステップS109では位置管理テーブル151が更新され、CID[101]に対応した位置座標P-LIDが(1,1)から(2,2)に更新されると共に、前記更新前の位置座標(1,1)移動履歴として追加登録される。
【0034】
ステップS106では、前記追跡情報テーブル131に登録されている全てのレコードに対して上記した各処理が実行されたか否かが判定される。ここでは、移動体▲2▼に関するレコードが残っているのでステップS101へ戻り、前記追跡情報テーブル131から残りのレコードが1つ読み出される。
【0035】
このレコードには、前記移動体▲2▼のデータとして、CIDに[102]が登録され、位置座標P-CIDに(1,1)が登録されている。ステップS102では、このCID[102]に関するレコードが前記結合テーブル132に登録されているか否かが判定される。ここでは未登録なのでステップS103へ進む。
【0036】
ステップS103では、前記CID[102]に関するレコードが前記分離テーブル133に登録されているか否かが判定される。ここでは未登録なのでステップS104へ進む。ステップS104では、前記CID[102]に関するレコードが前記位置管理テーブル151に登録されているか否かが判定される。ここでは未登録なのでステップS105へ進む。
【0037】
ステップS105では、当該CID[102]に関するレコードが前記位置管理テーブル151に、新たなLID[202]と対応付けて記憶される。ステップS106では、前記追跡情報テーブル131に登録されている全てのレコードに対して上記した各処理が実行されたと判定されるのでステップS201へ進む。
【0038】
ステップS201では、前記読取情報テーブル141に登録されているレコードが1つ読み出される。このレコードには、移動体▲2▼のOID[2]が登録され、位置座標P-OIDとして(1,1)が登録されている。ステップS202では、OID[2]に関するレコードが、前記位置推定テーブル152にいくつ登録されているかが判定される。ここでは、OID[2]に関するレコードが位置推定テーブル152に未登録と判定されるのでステップS203へ進む。
【0039】
ステップS203では、前記と同様に読取情報テーブル141から読み出したレコードに登録されている位置座標P-OID(1,1)と前記位置管理テーブル151の各レコードに登録されている位置座標P-LIDとが比較される。ここでは、LID[202]の位置座標P-LIDと一致するので、OIDが[2]でLIDが[201]であって、その存在確率が[100]のレコードが位置推定テーブル152に登録される。
【0040】
ステップS206では、前記読取情報テーブル141に登録されている全てのレコードに対して上記した各処理が実行されたか否かが判定される。時刻t2では、読取情報テーブル141には一つのデータしか登録されていないので、今回の処理を終了する。
【0041】
次いで、図7に示した時刻t3の分布状態から移動体▲2▼が移動体▲3▼の位置まで移動して両者が見かけ上合体した場合を考える。このとき、前記結合テーブル132には、CIDが[102]である移動体▲2▼とCIDが[103]である移動体▲3▼とが結合して、各移動体▲2▼,▲3▼にCID[105]が新たに割り当てられた旨が登録されている。追跡情報テーブル131では、CID[102],[103]に関するレコードが削除されてCID[105]に関するレコードが追加されている。
【0042】
時刻t3では、ステップS101においてCID[105]に関するレコードが前記追跡情報テーブル131から読み出されると、ステップS102では、このCID[105]に関するレコードが前記結合テーブル132に登録されているか否かが判定される。ここでは登録されているのでステップS107へ進む。
【0043】
ステップS107では、結合テーブル132の結合前CIDに登録されている2つのCID[102],[103]に関するレコードが前記位置管理テーブル151から削除され、これに代わって、結合状態にある移動体の位置情報として、LIDが[205],CIDが[105],位置座標P-LIDが(3,3)のレコードが追加される。さらに、前記位置推定テーブル152において、前記位置管理テーブル151から削除されたレコードに対応した2つのレコードの位置管理LID[202],[203]が前記新たな位置管理LID[205]に書き換えられる。
【0044】
次いで、図8に示した時刻t4の分布状態から移動体▲2▼が移動体▲3▼から離反して両者が見かけ上分離した場合を考える。このとき、前記分離テーブル132には、CIDが[105]の移動体が、CIDがそれぞれ[106],[107]である2つの移動体に分離した旨が登録され、追跡情報テーブル131では、CID[105]に関するレコードが削除され、CID[106],[107]に関するレコードが追加されている。
【0045】
時刻t4では、ステップS101においてCID[106]に関するレコードが前記追跡情報テーブル131から読み出されると、このCID[106]が分離テーブル133に分離後CIDとして登録されているのでステップS102,103を経てS108へ進む。
【0046】
ステップS108では、分離テーブル133の分離前CIDに登録されているCID[105]に関するレコードが前記位置管理テーブル151から削除される。また、分離後CID[106],[107]に対応した2つの移動体▲2▼,▲3▼の位置情報が前記追跡情報テーブル131から呼び出され、これが新たな位置管理LID[206],[207]と共に位置管理テーブル151に追加登録される。さらに、分離前CID[105]に対応したLID[205]に関するレコードが前記位置推定テーブル152から全て削除され、その代わりに、前記位置管理LID[206],[207]ごとに、分離した移動体数(本実施形態では、2つ)分のレコードが追加される。このとき、存在確率は(1/分離した移動体数×100%)となる。
【0047】
その後、たとえば移動体▲4▼が前記無線タグリーダにより読み取られると、前記読取情報テーブルには、OIDが[4]で位置座標P-OIDがたとえば(2,4)のレコードが作成される。このレコードが前記ステップS201で取得されると、ステップS202では、前記と同様に位置推定テーブル152が参照される。このとき位置推定テーブル152には、図8に示したように、OID[4]のレコードが1つだけ登録されているのでステップS204へ進む。
【0048】
ステップS204では、初めに位置推定テーブル152が参照されて前記OID[4]に対応したLID[204]が抽出される。次いで、このLID[204]に基づいて位置管理テーブル151が参照され、図9に示したように、位置推定テーブル152の前記LID[204]が参照される。ここで、LID[204]と対応付けられた位置座標P-LID(4,4)と前記位置座標P-OID(2,4)との差分が小さいと判断されれば、位置座標P-LIDが現在の(4,4)から(2,4)に書き換えられる。
【0049】
これに対して、両者の差分が大きいと判断されれば、位置座標P-OID(2,4)の誤差ΔP-OIDと位置座標P-LID(4,4)の誤差ΔP-LIDとが比較される。位置座標P-LID(4,4)の誤差ΔP-LIDは、当該位置座標の取得時刻、当該移動体の移動履歴、および当該移動体を識別したセンサに固有の誤差等に基づいて、前記時間依存位置推定部16により求められる。位置座標P-OIDの誤差ΔP-OIDは、無線タグを利用したシステムに固有の誤差として予め登録されている情報に基づいて求められる。
【0050】
ここで、誤差ΔP-OID<誤差ΔP-LIDと判定されれば、図9に示したように、位置座標P-LIDが現在の(4,4)から(2,4)に書き換えられる。その逆であれば、現在の位置座標P-LID(4,4)がそのまま維持される。
【0051】
その後さらに、たとえば移動体▲3▼が前記無線タグリーダにより読み取られると、前記読取情報テーブルには、OIDが[3]で位置座標P-OIDがたとえば(2.9,2.9)のレコードが作成される。このレコードが前記ステップS201で取得されると、ステップS202では、前記と同様に位置推定テーブル152が参照される。このとき位置推定テーブル152には、図8,10に示したように、OID[3]のレコードが2つ登録されているのでステップS205へ進む。
【0052】
ステップS205では、前記2つのレコードに登録されているLID[206],[207]に対応したレコードが位置管理テーブル151(図8)上で参照される。ここでは、それぞれの位置座標P-LIDが(2,2),(3,3)であり、前記移動体▲3▼の現在位置(2.9,2.9)に近いのは、LID[207]の位置座標(3,3)である。したがって、移動体▲3▼の現在位置すなわちOID[3]に対応するLIDは[207]と判定し、図10に示したように、OID[3]とLID[206]とを対応付けたレコードを前記位置推定テーブル152から削除すると共に、残っているOID[3]とLID[207]とを対応付けたレコードの存在確率を50%から100%に更新する。
【0053】
なお、前記移動体▲3▼の現在位置(2.9,2.9)に近いLIDが複数存在する場合には、前記ステップS203の場合と同様にして、各LIDに関する存在確率が更新される。
【0054】
ステップS207では、前記位置推定テーブル152が参照され、図11に示したように、LIDが一つのみであるOIDに関して、当該OIDが別のLIDと対応付けられているか否かが判定される。本実施形態では、LID[201],[204],[206]が一つのみであり、このうちLID[206]と対応付けられたOID[2]が、別のレコードで他のLID[207]とも対応付けられている。このような場合、本実施形態では前記OID[2]とLID[207]とを対応付けたレコードが位置推定テーブル152から削除され、その存在確率が残ったレコードに振り分けられる。
【0055】
なお、上記した実施形態では、各移動体のオブジェクトIDを無線タグに登録し、これを無線タグリーダで読み取るものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、リクエスト(超音波)信号に応答して識別コードを返信するバッテリ駆動式の発振器を各移動体に携帯させ、定期的にリクエスト信号を発信して前記識別コードを返信させ、これを認識することで移動体およびその位置を認識するようにしても良い。
【0056】
この際、前記リクエスト信号の発信間隔を前記存在確率に基づいて可変制御し、存在確率が高い場合には低い場合よりも発信間隔が拡がるようにすれば、発振器の電力消費を抑えながら移動体を正確に追跡できるようになる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
(1)監視カメラを利用した第1識別手段により認識された移動体と、無線タグや超音波センサを利用した第2識別手段により認識された移動体とを、その認識タイミングおよび認識位置が実質的に一致していれば同一の移動体と認識して各識別手段により得られた情報を統合するので、検知メカニズムの異なる複数のセンサにより得られる位置情報に基づいて移動体を正確に追跡できるようになる。
(2)位置を特定できない移動体に関しては、可能性のある位置情報を存在確率と共に複数所持し、その後、位置を特定できた時点で位置情報を一つに更新するようにしたので、位置を特定できない移動体に関しても、その位置を推定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される監視空間の様子を模式的に示した図である。
【図2】 本発明に係る移動体追跡システムの主要部の構成を示したブロック図である。
【図3】 追跡情報管理部13の各テーブルの機能を説明するための図である。
【図4】 読取情報管理部14の読取情報テーブル141の機能を説明するための図である。
【図5】 本発明の一実施形態の動作を示したフローチャートである。
【図6】 各移動体が移動した際の追跡方法を模式的に示した図である。
【図7】 各移動体が移動した際の追跡方法を模式的に示した図である。
【図8】 各移動体が移動した際の追跡方法を模式的に示した図である。
【図9】 位置管理テーブルの更新方法を示した図である。
【図10】 位置推定テーブルの更新方法を示した図である。
【図11】 位置推定テーブルの見直し方法を示した図である。
【符号の説明】
11…監視カメラ,12…無線タグリーダ,13…追跡情報管理部,14…読取情報管理部,15…位置情報結合部,131…追跡情報テーブル,132…結合テーブル,133…分離テーブル,141…読取情報テーブル,151…位置管理テーブル,152…位置推定テーブル

Claims (2)

  1. 空間内に存在する複数の移動体を識別して追跡する移動体追跡システムにおいて、
    前記空間内を撮影する監視カメラと、
    前記監視カメラで追跡できた移動体の位置座標を各移動体に固有のカメラ追跡IDで管理する追跡情報管理手段と、
    各移動体が所持する固有のオブジェクトIDを非接触で読み取る読取手段と、
    各移動体のオブジェクトIDを、その読み取り位置の位置座標と対応付けて管理する読取情報手段と、
    各カメラ追跡IDおよびその位置座標の組み合わせを、当該組み合わせに固有の位置管理IDと対応付ける位置管理テーブルと、
    各カメラ追跡IDの位置情報と同時期における位置座標が所定の誤差範囲内である各オブジェクトIDを前記位置管理IDと対応付ける位置推定テーブルと、
    前記オブジェクトIDおよびその位置座標が読み取られた際に、前記位置推定テーブルの当該オブジェクトIDに対応するレコードから複数の位置管理IDを抽出する手段と、
    前記位置管理テーブル上で前記抽出された複数の位置管理IDに対応するレコードで管理される各位置座標を前記オブジェクトIDの位置座標と比較し、所定の誤差範囲内にある位置座標を前記複数の位置管理IDから選択する手段と、
    前記選択されない位置管理IDと対応したレコードを前記位置推定テーブルから削除する手段とを具備し、
    前記位置管理テーブルおよび位置推定テーブルに基づいて移動体を追跡することを特徴とする移動体追跡システム。
  2. 前記位置推定テーブルでは、前記位置管理IDとオブジェクトIDとの組み合わせごとに、その存在確率が記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体追跡システム。
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