JP4450283B2 - 可撓管支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、サヤ管等の可撓管の湾曲部の保護や立上支持等の目的で使用される可撓管支持具に関する。
ユニットバス等の被給水・給湯側の給水栓に給湯器等の給水・給湯側から給湯または給水する場合、給湯器付近のヘッダ(配管元)から、サヤ管や遮熱管等の可撓性を有する可撓性の保護管を予め給水栓まで配管経路に沿って敷設し、内装工事後、給水・給湯管としての樹脂管を可撓管に通管したりする。このとき、可撓管を壁際のコーナ部で床面から壁面へと湾曲することにより立ち上げて配管することがあり、この場合、そのコーナ部では、可撓管の保護や立上支持等の目的で、可撓管支持具を使用することがある。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
特開平11−336952号公報
特許文献1には、湾曲配管された可撓管に通管・通線する際に、可撓管の湾曲部においても支障なく通管・通線できる湾曲配管具(可撓管支持具)が開示されている。この湾曲配管具は、配管具本体の湾曲方向の中央部の被取付部(バインド線挿通孔)に着脱可能に取付けられるバインド線によって、該配管具本体の嵌入溝に嵌入された可撓管(保護管)の外側を保持することにより、通管時において、可撓管(保護管)の湾曲径が小さくなるのを防止する。
また、配管具本体の上端部は、略円筒状の管挿通部となっている。更に、配管具本体は、一対の起立板部を有し、各起立板部の下端の前端付近及び後端付近には、それぞれ、半円板状の補助固定鍔が外側に突出して設けられ、前後の補助固定鍔の間には、配管具本体を床下面に固定するための山形状の板状をなす固定鍔が外側に設けられている。両起立板部の固定鍔は、複数の湾曲配管具を横方向に並べて配置した場合に、隣接する湾曲配管具の固定鍔同士が互いに干渉しないように、所定長だけ前後方向にずれて設けられている。
しかし、特許文献1に記載の技術は、配管具本体(支持具本体)を固定面に固定するための固定鍔(固定部)が、配管具本体に対して固定した位置に予め一体形成されるため、配管具本体の設置箇所によっては、固定鍔が邪魔になり、配管具本体を所望の位置に固定できない可能性がある。例えば、設置箇所において前記固定鍔の位置に浴槽や柱等が存在する場合、固定鍔がその浴槽や柱等と干渉して固定が不能となるため、固定鍔が干渉しない位置まで配管具本体をずらす必要があり、配管具本体を本来固定したい最適な位置に固定することができない。
そこで、本発明は、床下面等の設置面の設置箇所に浴槽や柱等の干渉物が存在する場合でも、支持具本体を所望の最適な箇所に固定することができ、支持具本体の設置作業やその後の通管作業等を容易かつ円滑に行うことができる可撓管支持具の提供を課題とする。
請求項1に係る可撓管支持具は、長さ方向に沿って可撓管を湾曲した状態で支持する支持部と、前記支持部を設置面に対して固定する固定部とを備える可撓管支持具であって、前記固定部は、前記支持部の長さ方向に沿って被係合部を形成した固定座と、前記固定座の被係合部に対して係合自在な係合部を有し、前記係合部を前記固定座の被係合部に係合することにより前記固定座の長さ方向の任意の位置に固定自在とされると共に、ビス等を貫通して設置面に打ち込むことにより当該設置面に固定されて、前記固定座を介して前記支持部を設置面に固定する固定脚とを備える。
請求項2に係る可撓管支持具は、請求項1の構成において、前記固定部の固定座が、前記支持部の下端の左右両側に張り出して一体形成された帯板状をなし、前記被係合部として複数の凹状または凸状の被嵌合部を一定間隔で配置してなり、前記固定脚は、前記係合部として、前記固定座の被嵌合部に嵌合自在な形状の凸状または凹状をなす嵌合部を、前記固定座の被嵌合部より少ない複数で、前記固定座の被嵌合部の配置間隔と同一の間隔で配置してなり、前記固定脚の嵌合部を前記固定座の複数の被嵌合部のうちのいずれかの組に嵌合することにより、前記固定脚を前記固定座の長さ方向の任意の位置に固定自在とした。
請求項3に係る可撓管支持具は、請求項2の構成において、前記固定部の固定座が、前記支持部の下端の左右両側に張り出して一体形成された帯板状をなし、前記被係合部として複数の嵌合凹部を上面側に一定間隔をおいて配置してなり、前記固定脚は、前記係合部として、前記固定座の被嵌合凹部に嵌合自在な形状の嵌合凸部を、前記固定座の嵌合凹部より少ない複数で、前記固定座の嵌合凹部の配置間隔と同一の間隔をおいて下面側に配置してなり、前記固定脚の嵌合凸部を前記固定座の複数の嵌合凹部のうちのいずれかの組に上方から嵌合することにより、前記固定脚を前記固定座の長さ方向の任意の位置に固定自在とした。
請求項1に係る可撓管支持具は、床下面等の設置面の設置箇所に浴槽や柱等の干渉物が存在する場合でも、支持具本体を所望の最適な箇所に固定することができ、支持具本体の設置作業やその後の通管作業等を容易かつ円滑に行うことができる。
請求項2に係る可撓管支持具は、請求項1の効果に加え、固定座の被嵌合部に固定脚の嵌合部を凹凸の関係で嵌合することにより、固定脚を固定座の長さ方向の所望の位置に容易に位置調節して取付けることができ、取付後は、固定脚を設置面にビス等の固定具により固定することにより、固定脚及び固定座を介して、設置面に安定して固定することができる。
請求項3に係る可撓管支持具は、請求項2の効果に加え、固定座の嵌合凹部に固定脚の嵌合凸部を凹凸の関係で嵌合することにより、固定脚を固定座の長さ方向の所望の位置に容易に位置調節して取付けることができ、取付後は、固定脚を設置面にビス等の固定具により固定することにより、固定脚及び固定座を介して、設置面に安定して固定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す斜視図である。図2は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す分解斜視図である。図3は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す平面図である。図4は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す側面図である。図5は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す背面図である。図6は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具の支持具本体を示す側面図である。図7は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具の支持具本体を示す正面図である。図8は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具の固定脚を示し、(a)は底面図、(b)は側面図、(c)は断面図である。
図1〜図8に示すように、本実施の形態に係る可撓管支持具は、可撓管として、例えば、給水・給湯管(ペア管)を通管するための楕円サヤ管P等の保護管を湾曲状態で立上支持するためのものである。可撓管支持具は、支持部としての支持具本体10と、固定部としての固定座20及び固定脚30を備える。詳細には、支持具本体10は、その長さ方向または前後方向(図2の左右方向)に沿って、可撓管としての楕円サヤ管P等を、後端側から前端側へと湾曲した状態で立上支持するようになっている。より詳細には、支持具本体10は、前後方向に略90度の角度範囲で湾曲されると共に下端側を開口する半円筒状の湾曲支持部11と、湾曲支持部11の左右両端縁から垂下するよう一体形成された左右一対の側板部12とを有する。なお、支持具本体10を側面から見ると、湾曲支持部11は略四分円弧状をなすと共に、側板部12は略直角二等辺三角形の板状をなす。また、各側板部12において湾曲支持部11との境界付近には、所定間隔をおいて複数(3個)の円形のバインド線挿通孔12aが貫通形成されている。側板部12のバインド線挿通孔12aは、湾曲支持部11の湾曲方向に沿って並設されている。更に、支持具本体10の前端は、上下に延びる半円筒状の切除部13により閉塞されている。加えて、切除部13の下側の所定高さ部分(例えば、最も前側のバインド線挿通孔12aの高さ位置までの部分)は、工具等により切除自在な切除部13とされている。そして、切除部13を切除すると、支持具本体10の前端部下側に、所定高さの切除開口13aが形成されるようになっている。また、切除部13の下端は、上方に湾曲する円弧状とされ、凹部13bを形成している。切除部13の凹部13bは、支持具本体10を設置面に設置する場合に、小さな干渉物を収容する等の機能を発揮する。
支持具本体10の後端には、前記半円筒状の湾曲支持部11に連続するよう、下端側を開口する半円筒状の支持端部14が一体形成されている。支持端部14の先端には、半円形の開口14aが形成されている。また、支持端部14の基端の全周にわたって、略半リング状の係止突条15が一体形成されている。係止突条15は、側板部12の後端にまで延設されている。更に、支持端部14の先端の外周面には、所定間隔をおいて複数の係止突起16が一体形成されている。具体的には、支持端部14の外周面の中央及び左右両端に、それぞれ、係止突起16が形成されている。なお、係止突起16は、支持端部14の外周面の1箇所以上に設ければよく、左右の係止突起16を省略してもよい。そして、支持端部14には、楕円リング状をなすストッパ40が外嵌されるようになっている。ストッパ40は、図5に示すように、上下一対の円弧板部41の両端間を、平板部42により連結して一体形成した略楕円リング状をなす。各円弧板部41は、前記半円筒状をなす支持端部14の直径より若干大径とされるとともに、周方向に180度未満で延びる円弧状をなす。そして、ストッパ40を支持端部14に外嵌すると、上側の円弧板部41の両端部内周面と支持端部14の両端部外周面との間に若干の隙間が形成された状態で、ストッパ40の左右の平板部42の内側面が支持端部14の両端外周面に所定の弾性力で当接し、ストッパ40が支持端部14に密嵌されるようになっている。このとき、ストッパ40は、係止突条15と係止突起16との間で係止され、前後方向への移動を規制されるようになっている。なお、このとき、ストッパ40の一端(係止突条15側)では、上側の円弧板部41から平板部42及び下側の円弧板部41の一部までが係止突条15に当接し、他端では、上側の円弧板部41の中央が中央の係止突起16に、左右の平板部42の中央が左右の係止突起16にそれぞれ当接する。
支持具本体10の湾曲支持部11の湾曲方向一端側としての上端側には、前記湾曲支持部11及び切除部13からなる略円筒状部分に連続するよう、略短円筒状の立上取出部17が一体形成されている。立上取出部17の上端には、円形の開口17aが形成されている。また、立上取出部17の後側には、立上取出部17の円形の開口17aを優弧及び劣弧に分割する弦状となるよう、回動規制部18が一体形成されている。回動規制部18は、立上取出部17の円形の開口17aの後側で左右方向に延びる略弓形板状をなし、その左右両端が立上取出部17の開口17aの内周縁に折り取り自在に接合されている。即ち、回動規制部18の弧状の外周縁は、対応する立上取出部17の内周縁に対して若干の隙間をおいて配置される。ここで、回動規制部18の接合位置は、所定外径の楕円サヤ管Pを支持具本体10に挿入して支持し、楕円サヤ管Pの上端側(前端側)を立上取出部17から上方に取出したときに、回動規制部18の前側面(弦部分)が楕円サヤ管Pの放射方向一側(後側の平坦面)に当接して楕円サヤ管Pの回動を規制するよう、支持すべき楕円サヤ管Pの外径に対応して設定される。同様に、前記ストッパ40も、所定外径の楕円サヤ管Pを支持具本体10に挿入して支持し、楕円サヤ管Pの後端側を支持端部14から後方に取出したときに、下側の円弧板部41が楕円サヤ管Pの放射方向一側(下側)に当接して楕円サヤ管Pの回動を規制するよう、両円弧板部41の径や両円弧板部41間の距離(平板部42の幅)を設定してもよい。
前記固定部は、支持部としての支持具本体10を床下面(例えば、ユニットバスの床下にある設置面)等の所定の設置面に対して、所定姿勢でビス等を貫通して設置面に打ち込むことにより当該設置面に固定するためのものである。詳細には、固定部の固定座20は、支持具本体10の左右の側板部12の下端から、それぞれ、直交して外方(左方及び右方)へと張り出すよう一体形成されている。各固定座20は、支持具本体10の側板部12の長さ方向の全長に沿って、その一端側から他端側へと延びる帯板状乃至短冊板状をなす。また、固定座20には、その長さ方向に一定間隔をおいて、複数(14個)の断面円形の嵌合孔21が上面から下面へと貫通形成されている。なお、詳細には、固定座20の下面側は、軽量化等の目的で、その外側縁及び各嵌合孔21の外周縁を残して肉抜きされている。ここで、固定座20の嵌合孔21は、本実施の形態の被係合部、凹状の被嵌合部乃至嵌合凹部を構成する。
一方、前記固定脚30は、図8に示すように、長方形板状をなす連結部31と、前記連結部31の先端に平面山形状となるよう一体形成された板状の固定具受部32とを有し、全体として、平面略砲弾形状の板状をなしている。また、連結部31の下面側は、平面チャンネル形状の外側縁部31aを除いて肉抜きされている。一方、固定具受部32の中央には、厚さ方向に貫通する断面円形の挿通孔32aが形成されている。また、固定具受部32の下面側は、平面山形状の外側縁部32b及び挿通孔32aの外周縁部32cを除いて肉抜きされている。また、前記外側縁部32aは、前記固定座20の厚みと略同一厚みで、上下方向に延びている。なお、前記連結部31の外側縁部31aは、固定具受部32の厚みの半分程度の厚みで上下方向に延びている。よって、連結部31の外側縁部32b下面と固定具受部32の外側縁部32a下面とは、前記固定座20の厚み分の段差状をなしている。更に、連結部31の下面側の基端寄りには、前記外側縁部31aに隣接または密接して、嵌合凸部33が一体形成されている。嵌合凸部33は、連結部31の基端または外側縁部31aの基端に沿って、一定間隔をおいて複数(3個)配置されている。また、各嵌合凸部33は、前記固定座20の嵌合孔21に嵌合(密嵌)自在な形状、即ち、嵌合孔21の内径と略同一外径の円柱状または円筒状をなしている。更に、嵌合凸部33の配置間隔は、固定座20の嵌合孔21の配置間隔と同一となっている。なお、各嵌合凸部33の長さは、固定座20の嵌合孔21の長さと略同一または若干短い長さとなっている。また、各嵌合凸部33の先端部(下端部)の外周面には、所定角度間隔(90度間隔)で、複数(4個)の小突起33aが一体形成され、嵌合凸部33を固定座20の嵌合孔21に嵌合したときに、嵌合凸部33を固定座20の嵌合孔21内に確実に密嵌保持するようになっている。
ここで、固定脚30の嵌合凸部33は、本実施の形態の係合部乃至凸状の嵌合部を構成する。そして、固定脚30の3個の嵌合凸部33を、固定座20の嵌合孔21のうちの所望の組(隣接する3個)の嵌合孔21に密嵌することにより、固定脚30を固定座20の長さ方向の所望位置に固定することができる。このとき、固定脚30において段差状をなす連結部31の下面及び固定具受部32の内側面が、固定座20の上面及び外側面にそれぞれ当接して、固定脚30を固定座20に対して安定して保持すべく機能する。そして、この状態で、固定脚30の固定具受部32の挿通孔32aに固定具としてのビスまたは釘等を挿通し、ビスまたは釘等を設置面に螺入または打ち込み等することにより、固定脚30を設置面に固定し、固定脚30によって固定座20を設置面との間で固定する。これにより、固定脚30及び固定座20を介して、支持具本体10を設置面に所定姿勢で、即ち、設置面に直立した状態で固定するようになっている。ここで、固定脚30を設置面に固定するには、予め、固定具受部32に挿通孔32aを形成し、その挿通孔32aにビス等を挿通して設置面に捩じ込み等して打ち込む以外にも、固定具受部32に挿通孔32aを形成することなく、固定具受部32にタップねじ等を捩じ込み等により貫通し、そのタップねじ等を更に設置面に捩じ込み等により打ち込んで、固定脚30を設置面に固定するようにすることも可能である。
なお、支持具本体10、固定座20、固定脚30及びストッパ40は、いずれも、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂材料により射出成形等を使用して所定形状に成形可能である。
次に、本実施の形態に係る可撓管支持具の使用方法、並びに、作用及び効果について説明する。図9は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具をユニットバスの床下面に固定し、可撓管支持具により可撓管を立上支持した状態を示す側面図である。図10は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具をユニットバスの浴槽や柱等の干渉物が存在する設置箇所に設置して固定した状態を示す平面図である。
本実施の形態に係る可撓管支持具は、例えば、ユニットバスへ給水・給湯管(ペア管)を配管する場合に使用される。この場合、可撓管支持具は、例えば、図9に示すように、ユニットバスの床Fより下方にある床下面と壁面との境界部であるコーナ部に設置して固定され、楕円サヤ管及び給水・給湯管を立上配管するために使用される。具体的には、まず、支持具本体10の支持端部14からストッパ40を取外した状態で、そのストッパ40に可撓管としての楕円サヤ管Pをその一端(図9中の上端)側から挿入する。次に、楕円サヤ管Pをその一端側から支持具本体10の支持端部14の開口14a内に挿入して湾曲し、支持具本体10の立上取出部17の開口17aから上方に取出す。そして、楕円サヤ管P上で支持具本体10より後方(他端側)にあるストッパ40を、支持具本体10の支持端部14に外嵌し、係止突条15及び係止突起16間に係止することにより、支持端部14上に密嵌して保持する。その後、固定座20に固定脚30を取付けた状態で、固定脚30を床下面等の設置面にビス等により固定する。
このとき、固定脚30は、支持具本体10の左右両側において、それぞれ、固定座20の長さ方向の所望(任意)の位置に取付けて固定することができる。よって、例えば、図10に示すように、設置面の設置箇所に、浴槽(浴槽パン)Bのコーナ部、浴槽の脚L、柱等の干渉物が存在する場合でも、固定脚30をその干渉物と干渉しない位置にずらして固定座20に取付けることができるため、干渉物と干渉しない位置まで支持具本体10をずらす必要がない。例えば、固定脚30は、周囲に干渉物がない場合であれば、固定座20の長さ方向中央に配置される。しかし、図10のように、例えば、浴槽Bのコーナ部が下側の固定座20の長さ方向一端部(図10中の左端部)以外の部分を上方から覆うよう配置される場合、かかる浴槽Bに邪魔されて、固定脚30を固定座20の中央に配置し、その挿通孔32aにビス等を捩じ込む等の作業が困難になる。一方、本実施の形態によれば、この場合でも、固定脚30は、その3個の嵌合凸部33を、浴槽Bが邪魔しない固定座20の左端部の3個の嵌合孔21に嵌合して、固定座20に取付けて固定することができる。また、このとき、固定脚30の挿通孔32aも、浴槽Bと干渉しない位置にあるため、浴槽Bに邪魔されることなく、挿通孔32aにビス等を捩じ込む等の作業を容易に行うことができる。したがって、本実施の形態に係る可撓管支持具によれば、支持具本体10を本来固定したい最適な位置に固定することができる。その結果、本実施の形態の可撓管支持具によれば、床下面等の設置面の設置箇所に浴槽や柱等の干渉物が存在する場合でも、支持具本体10、ひいては、可撓管支持具全体を所望の最適な箇所に固定することができ、支持具本体10乃至可撓管支持具の設置作業やその後の通管作業等を容易かつ円滑に行うことができる。
また、本実施の形態の可撓管支持具は、立上取出部17内に回動規制部18を弦状に延設し、回動規制部18により楕円サヤ管P等の楕円状の可撓管の一側を支持して回動規制する。その結果、本実施の形態の可撓管支持具によれば、回動規制部18により、立上取出部17内で可撓管が周方向に回動することを確実に防止でき、可撓管のねじれ等を防止して、可撓管への樹脂管の通管作業等を容易かつ円滑に行うことができる。更に、本実施の形態の可撓管支持具は、可撓管として、楕円サヤ管Pを立上支持しているが、回動規制部18を立上取出部17から折り取って除去することにより、立上取出部17の内径と略同一の外径までの円形のサヤ管或いはその他の可撓管を立上支持することができる。
なお、本実施の形態の可撓管支持具は、支持具本体10の前端側に干渉物が存在する場合、前記切除部13を工具等を使用して切除することにより、支持具本体10の前端側の下部に切除開口13aが形成される。したがって、支持具本体10の切除開口13a内に干渉物を配置することで、支持具本体10を壁面等の直近まで配置することができる。また、本実施の形態の可撓管支持具は、支持具本体10の湾曲支持部11に可撓管を湾曲支持した状態で、一方のバインド線挿通孔12aから他方のバインド線挿通孔12aへと、支持具本体10の湾曲支持部11内の可撓管の下側を通るようバインド線を挿通することで、バインド線により可撓管を下方から支持することができ、通管作業時において可撓管が下方に押圧されて過度に湾曲し、通管作業が困難になることを防止することができる。
ところで、本発明に係る可撓管支持具では、固定部は、固定脚を固定座の長さ方向の所望位置に固定して、ビス等の固定具により設置面に固定できる限りにおいて、固定座の被係合部及び固定脚の係合部を任意の構成とすることができる。例えば、固定座の被係合部としての嵌合凹部は、固定座の長さ方向全体に一定間隔で設ける以外にも、長さ方向の一部に一定間隔で設けてもよい。例えば、固定座の左端側の所定範囲に一定間隔で複数の嵌合孔を設け、中央部の所定範囲に一定間隔で複数の嵌合孔を設け、右端側の所定範囲に一定間隔で複数の嵌合孔を設けてもよい。この場合、係合部としての嵌合凸部は、固定座の前記各範囲の嵌合孔に嵌合自在な形状の嵌合凸部を、各範囲の数の嵌合孔の数と同一数または少ない数で設ける。
或いは、上記実施の形態とは逆に、被係合部として、固定座の上面に上方へと突出する嵌合凸部を一体形成し、係合部として、固定脚の下面に、前記嵌合凸部が密嵌する嵌合凹部を形成してもよい。即ち、上記実施の形態の固定座20の嵌合孔21と同様の嵌合孔を固定脚30の下面に複数設けると共に、固定脚30の嵌合凸部33と同様の嵌合凸部を固定座20の上面に、長さ方向全体に沿って一定間隔で設けてもよい。更に、固定座及び固定脚に設ける嵌合凸部または嵌合凹部の数は、固定座の嵌合凹部(または嵌合凸部)の数を固定脚の嵌合凸部(または嵌合凸部)の数より少なくしたものであればよく、こうすれば、固定脚を固定座の長さ方向に位置変更(調節)自在となる。また、この限りにおいて、固定脚の嵌合凸部(または嵌合凹部)の数は、2個としたり、4個以上としたりしてもよい。更に、固定座の嵌合凹部(または嵌合凸部)の数は、固定脚の嵌合凸部(または嵌合凹部)の数より多い数であれば任意の数とすることができるが、通常は、固定脚の細かな位置調節を可能にすべく、10個以上設けることが好ましい。
また、本発明に係る可撓管支持具では、嵌合凹部は、上記実施の形態の嵌合孔21のように貫通孔とする以外にも、有底孔としてもよい。また、嵌合凹部若しくは嵌合孔及び嵌合凸部は、互いに嵌合自在な限りにおいて、上記実施の形態のように断面円形とする以外にも、断面多角形(四角形、五角形、六角形等)としてもよい。更に、固定脚の嵌合凸部は、固定座の嵌合凹部に密嵌する以外にも、多少の遊びを持って嵌合してもよい。更にまた、固定脚は固定座に着脱自在に取付ける以外にも、着脱不能に固定することも可能である。
上記実施の形態のように、被係合部及び係合部を、一定間隔で配置される複数の嵌合凹部及び嵌合凸部の組み合わせで構成した場合、固定脚を固定座に対して何回でも位置調節して取付けることができると共に、取付後は、固定脚の係合部が固定座の被係合部に対して前後方向に確実に位置保持されるため、例えば、支持具本体10の前後方向に大きな負荷がかかっても、固定脚が固定座に対して前後方向に位置ずれすることが全くないという効果を有する。しかし、支持具本体10に前後方向の力が加わった場合の影響を考慮する必要がない場合、被係合部及び係合部として、嵌合凹部及び嵌合凸部の組み合わせ以外の構成を採用することができる。例えば、固定座の上面に、長さ方向に連続するスライド用嵌合溝を設けると共に、固定脚の下面には、前記固定座のスライド用嵌合溝に沿って摺動自在となるようスライド用嵌合溝に嵌合して取付けられるスライド用嵌合凸部を設け、固定脚をスライドすることで、固定脚を固定座に対して長さ方向に位置調節できるようにしてもよい。或いは、固定座の上面に、長さ方向に沿って布テープを延設すると共に、固定脚の下面には、前記布テープに接着係合する布テープを設け、両布テープを互いに接着することで、固定脚を固定座に対して長さ方向に位置調節できるようにしてもよい。なお、この場合、固定脚を固定座に対してスライド等して位置調節した後、固定脚を固定座に固定する固定手段を設けて、固定脚の前後方向への位置ずれを防止することもできる。例えば、固定脚と固定座の上下方向の対向面に、それぞれ、互いに凹凸の関係で密嵌係合するスナップフィット等の部材を設けてもよい。更に、支持具本体10に加わる上方への力により、固定脚の係合部が固定座の被係合部から抜け出る等の不具合がなければ、固定座の外側面に嵌合凹部等を形成すると共に、固定脚の対向する側面に嵌合凸部等を形成して係合させるようにしてもよいが、通常は、固定座の上面に嵌合凹部等、固定脚の下面に嵌合凸部等を設け、支持具本体10の上下方向に加わる力により、固定脚が固定座から不意に離脱することを防止することが好ましい。
また、固定座は、上記形状以外にも、固定座の所望長さ方向位置に取付けまたは固定でき、ビス等の固定具により設置面に固定できる限りにおいて、任意形状のブロック状乃至板状とすることができる。更に、固定脚は、上記実施の形態のように、ビス等の固定具を挿通する挿通孔を嵌合凸部と干渉しない位置に予め形成することが好ましいが、かかる挿通孔を予め形成せず、ビス等を直接固定脚の固定具受部にねじ込み等によって貫通し、その後、ビス等を設置面にねじ込み等により固定するようにしてもよい。
また、本発明の可撓管支持具は、上記実施の形態のように支持具本体10を湾曲支持部11及び側板部12等から一体形成したものに具体化する以外に、湾曲支持部に対応する部材と、左右一対の側板部12に対応する部材とを別体で形成したものに具体化することも可能である。即ち、本発明の特徴は固定部にあり、この場合、支持部は、可撓管を支持自在な限りにおいて、任意の構成とすることができる)。更に、本発明の可撓管支持具は、可撓管として、サヤ管以外の任意の保護管を支持したり、保護管以外の可撓管(例えば、被覆樹脂管等)を支持したりする場合に適用することも無論可能である。
図1は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す斜視図である。 図2は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す分解斜視図である。 図3は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す平面図である。 図4は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す側面図である。 図5は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具を示す背面図である。 図6は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具の支持具本体を示す側面図である。 図7は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具の支持具本体を示す正面図である。 図8は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具の固定脚を示し、(a)は底面図、(b)は側面図、(c)は断面図である。 図9は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具をユニットバスの床下面に固定し、可撓管支持具により可撓管を立上支持した状態を示す側面図である。 図10は本発明の一実施の形態に係る可撓管支持具をユニットバスの浴槽や柱等の干渉物が存在する設置箇所に設置して固定した状態を示す平面図である。
符号の説明
10:支持具本体(支持部)、17:立上取出部、18:回動規制部
20:固定座、21:嵌合孔(嵌合凹部、嵌合部、被係合部)
30:固定脚、33:嵌合凸部(嵌合部、係合部)
40:ストッパ、P:楕円サヤ管

Claims (3)

  1. 長さ方向に沿って可撓管を湾曲した状態で支持する支持部と、前記支持部を設置面に対して固定する固定部とを備える可撓管支持具であって、
    前記固定部は、前記支持部の長さ方向に沿って被係合部を形成した固定座と、前記固定座の被係合部に対して係合自在な係合部を有し、前記係合部を前記固定座の被係合部に係合することにより前記固定座の長さ方向の任意の位置に固定自在とされると共に、ビス等を貫通して設置面に打ち込むことにより当該設置面に固定されて、前記固定座を介して前記支持部を設置面に固定する固定脚とを備えることを特徴とする可撓管支持具。
  2. 前記固定部の固定座は、前記支持部の下端の左右両側に張り出して一体形成された帯板状をなし、前記被係合部として複数の凹状または凸状の被嵌合部を一定間隔で配置してなり、
    前記固定脚は、前記係合部として、前記固定座の被嵌合部に嵌合自在な形状の凸状または凹状をなす嵌合部を、前記固定座の被嵌合部より少ない複数で、前記固定座の被嵌合部の配置間隔と同一の間隔で配置してなり、
    前記固定脚の嵌合部を前記固定座の複数の被嵌合部のうちのいずれかの組に嵌合することにより、前記固定脚を前記固定座の長さ方向の任意の位置に固定自在としたことを特徴とする請求項1記載の可撓管支持具。
  3. 前記固定部の固定座は、前記支持部の下端の左右両側に張り出して一体形成された帯板状をなし、前記被係合部として複数の嵌合凹部を上面側に一定間隔をおいて配置してなり、
    前記固定脚は、前記係合部として、前記固定座の被嵌合凹部に嵌合自在な形状の嵌合凸部を、前記固定座の嵌合凹部より少ない複数で、前記固定座の嵌合凹部の配置間隔と同一の間隔をおいて下面側に配置してなり、
    前記固定脚の嵌合凸部を前記固定座の複数の嵌合凹部のうちのいずれかの組に上方から嵌合することにより、前記固定脚を前記固定座の長さ方向の任意の位置に固定自在としたことを特徴とする請求項2記載の可撓管支持具。
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