JP4449869B2 - 携帯端末装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、テレビ電話機能と音声電話機能を備えた携帯電話機等の携帯端末装置に関し、端末装置本体の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能のいずれかを選択する携帯端末措置およびプログラムに関する。
通話中のユーザによる使用状態の変化(顔付け状態であるか否か)を輝度の変化から検出してその結果によりテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話のいずれかに自動切り替えを行う技術がある(たとえば、下記特許文献1参照)。
また、電話会話中のユーザと装置本体との距離や入力音声レベルに基づいてテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話のいずれかに自動切り替えを行う技術がある(たとえば、下記特許文献2参照)。
特開2001−54085号公報 特開2002−111801号公報
しかしながら、上記各特許文献に開示の技術では、テレビ電話か音声電話のいずれかですでに通話が行われていることを前提にして、その通話中におけるユーザの通話状態変化(顔付け状態であるか否か、装置本体との距離の変化、入力音声レベルの変化等)に基づいてテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話のいずれかに自動切り替えを行うようにした技術が開示されているに過ぎず、着信時における電話機能選択についてはなんら言及されていないという課題があった。
通常、携帯電話機では電話着信の報知があった場合は、先ずはユーザが通話ボタンを指で押すわけであり、この場合、ユーザと携帯電話機本体とは離れた状態にある。
上記特許文献1に開示の技術を着信時に適用すると、ユーザと携帯電話機は離れた状態にあるので、先ずテレビ電話機能が必ず選択されてしまい、ユーザの意向に拘らずテレビ電話機能による拡声通話が始まってしまうといった問題点があった(音声通話を行おうとする場合は、そのあとユーザが携帯電話機に耳を近づけることで始めて音声電話機能への切り替えが行われる)。
また、従来のテレビ電話機能付きの携帯電話機では、音声電話機能で通話開始するためのボタンおよびテレビ機能で通話開始するためのボタン等を備えていて、テレビ電話着信があると先ずユーザ自身がテレビ電話機能で通話するのか音声電話として着信するのかを判断したうえで、ボタン操作を行う必要があるという課題があった。
また、通話中の電話切り替えについては、音声電話での通話中に携帯電話機を耳から話したからといってユーザが必ずしもテレビ電話機能を所望しているとは限らず、ハンズフリーで音声電話の通話を継続したい場合(携帯電話機をテーブルの上において通話するような場合)等もありえる。
上記特許文献2に開示の技術では、携帯電話機とユーザの距離が離れると無条件にテレビ電話機能に切り替わってしまい、ハンズフリーで音声電話の通話を継続したい場合にはわざわざ再度の音声電話機能への切り替え操作が必要になるといった課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、テレビ機能電話機能と音声電話機能を備えた携帯端末装置であって、その端末装置の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能のいずれかを自動選択する携帯端末措置およびプログラムの提供を目的とする。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明では、テレビ電話機能と音声電話機能とを備えた携帯端末装置であって、音声電話機能による通話中において端末装置とユーザとの距離関係を検出する関係検出手段と、関係検出手段によって距離関係の変化が検出されたときに該端末装置の状態を検出する状態検出手段と、状態検出手段によって検出される状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能による拡声通話のいずれかに切り替える通話切り替え手段と、をえたことを特徴とする携帯端末装置を提供する
上記目的達成のため、請求項6記載の発明では、テレビ電話機能と音声電話機能とを備えた携帯端末装置のコンピュータに、音声電話機能による通話中において端末装置とユーザとの距離関係を検出する機能と、距離関係の変化が検出されたときに端末装置の状態を検出する機能と、検出される状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能による拡声通話のいずれかに切り替える機能と、を実行させるプログラムを提供する
本発明によれば、音声通話時に携帯端末装置から耳を離すと、そのあとの該端末装置の状態に応じてテレビ電話機能への切り替えか、或いは音声電話での拡声通話への切り替えかを自動的に選択するようにしたので、ボタン選択操作等なしにユーザの所望する状態での通話に直ちに切り替えることができる。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施の形態を適用可能な携帯端末装置の一実施例の外観を示す図であり、テレビ電話機能と音声電話機能を備えた携帯電話機(以下、携帯電話機1)に適用した例である。
図1において、携帯電話機1はアンテナ4、スピーカ5、表示部6、キー操作部7、マイク8、カメラ部16、音量センサ18、および光センサ19を備えている。
アンテナ4は、携帯電話機1の本体の頭部に設けられており伸縮自在である。スピーカ5は、前面上部に設けられており、音声出力(拡声モードあり)を行う。表示部6はカラー液晶表示画面からなる表示部であり画面を照明するバックライト(図示せず)を含んでおり、テレビ電話受信機能に切り替えられると、送信された画像(動画および静止画)を表示する。キー操作部7は本体部3の前面のほぼ中央に設けられており、通話ボタン21、電源ボタン22、等の各種機能キーや、テンキーやカーソルキー等からなる。なお、側部にサイド通話ボタン23を設けるようにしてもよい(説明上、サイド通話ボタン23はキー操作部7の各キーとは配置位置は異なるがキー操作部7に含まれるものとする)。マイク8は本体部3の下部に設けられており、音声入力を行う。
また、図示しないバッテリーパックが携帯電話機1の本体の裏面に着脱可能に設けられており、ロック機構(図示せず)により固定されている。ロック機構は、電池を収容したバッテリーパックを本体に固定するためのものである。また、着信などを報知する報知スピーカ(図示せず)が裏面に配置されている。
図2は本実施形態に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
スピーカ5は音声出力手段として機能するものであり、図示しないA/D変換部によって通信制御部12から送られたデジタル音声信号を基に外部に音声出力するが、この際、携帯電話機1の状態に応じて通常モード若しくは拡声モードで音声を出力する。また、キー操作時にはCPU11の制御下で操作案内等を行なうガイド音声を出力することもできる。スピーカ5は拡声モードにおいて音声電話機能での通話時にスピーカ音量を大にし、拡声モードでない場合(通常モードと記す)はスピーカ音量を小さくする。拡声モードまたは通常モードへの切り替えは携帯電話1の状態に応じて自動的に行われる。また、テレビ電話機能ではスピーカ5は拡声モードに自動的に切り替えられる。まり、テレビ電話機能が選択されると拡声通話が行われる。
表示部6は、テレビ電話機能での通話時には受信したテレビ画像(動画または静止画)の表示部として機能するものであり、テレビ電話機能での通話時にはバックライトをオンにすると共に通信制御部12で受信した画像データをリアルタイムに液晶表示画面に表示する。また、キー操作時にはCPU11の制御下で操作案内等を行なうガイドメッセージ等を表示することもできる。
キー操作部7は前述したように通話ボタン21、電源ボタン22、サイド通話ボタン23等の各種機能キーや、テンキーやカーソルキー等を備え、キーが操作されるとそのキーに対応する信号が生成されてCPU11に送られる。
キー操作部7において、通話ボタン21およびサイド通話ボタン23は着信時の通話開始ボタンおよび発信時の発信ボタンとして機能するキーであり、テレビ電話の着信時に通話ボタン21(またはサイド通話ボタン23)を押すと表示部6に画像が表示されると共に携帯電話機1の状態が検出され、その状態に応じてテレビ電話機能による通話(拡声通話)か音声電話機能による通話かのいずれかが自動選択される。また、音声電話の着信時に通話ボタン21(またはサイド通話ボタン23)を押すと携帯電話機1の状態が検出され、その状態に応じて音声電話機能による通話かテレビ電話機能による通話(拡声通話)かのいずれかが自動選択される。また、送信時には、電話番号を入力(テンキーによる電話番号入力または登録先の選択による自動入力)した後、通話ボタン21(またはサイド通話ボタン23)を押すと携帯電話機1の状態が検出され、その状態に応じてテレビ電話機能による通話(撮像および画像送信と通話(拡声通話))か音声電話機能による通話かのいずれかが自動選択される。
キー操作部7において、電源ボタン22は電源オン/オフ機能および終話機能を兼ねたキーであり、電源ボタン22を所定時間(例えば3秒)以上押した場合(以下、長押し操作)と携帯電話機1の電源がオン若しくはオフされる。また、押されている時間が所定時間未満(以下、短押し操作)の場合は通話終了(テレビ電話機能の場合は通話終了および画像送受信停止、画面クリア、画面ランプ消灯)となる。
マイク8は、通話モード時に入力される音声を音声信号に変換する。変換された音声信号は図示しないA/D変換部でデジタル信号に変換され、通信制御部12に送出される。また、マイク8はCPU11の制御下で音声電話機能での通話時にマイク感度を大にする拡声モードを備えており、通常モードではマイク感度を小さくする。拡声モードまたは通常モードへの切り替えは携帯電話機1の状態に応じて自動的に行われる。また、テレビ電話機能では拡声モードに自動的に切り替えられる。つまり、テレビ電話機能が選択されると拡声通話が行われる。
記憶部9は、HDDやメモリカード等の記録メディアへのデータの書き込みや読み出しを行う機能を有する機構であり、携帯電話機1に使用可能な記録メディアの種類(記録メディア10として、実施例ではHDD若しくは着脱可能なメモリカード))に応じてそれぞれ設けられている。
記録メディア10は記憶部9に格納され、且つアクセス可能な大容量記録媒体であり、HDDやメモリカードを用いることができるがこれらに限定されない。
CPU(若しくはMPU(以下、CPU))11は、この携帯電話機1全体の制御動作を司るものであり、プログラム格納メモリ14に格納された所定の動作プログラムを実行することにより、携帯電話機1の状態によるテレビ電話機能若しくは音声電話機能による通話の自動選択制御のほか、装置本体部の各種動作を制御する。
通信制御部12は、携帯電話機1に係わる画像信号および音声信号の授受を司るものであり、所定の通信プロトコルに従った通信制御処理を行う。 通信制御部12は無線によりアンテナ4を介して画像信号や音声信号を受信して復調し、一時記憶メモリ15に記憶する。復調された画像信号および音声信号はCPU11の制御により所定のタイミングで一時記憶メモリ15から取り出され、表示部6およびスピーカ8に送られる。また、カメラ部17による撮影画像は画像信号処理部15および一時記憶メモリ15を介して通信制御部12に送られ、マイク5からの入力音声はデジタル信号化されたあと通信制御部12に送られる。通信制御部12は撮影画像信号および入力音声信号を変調してから無線によりアンテナ4を介して通話先の携帯電話機の識別コードを付して送信する。
姿勢検出部13は、例えば、ジャイロ等の方向検出回路からなり、携帯電話機1がハンズフリーによる通話時のようにテーブル等の上に横置き(前面を上にしておおむね水平に置かれている状態)されているか通常モードの通話時のように縦(上下におおむね垂直な状態)かといった携帯電話機1の姿勢を検出して検出結果をCPU11に送る。
プログラム格納メモリ14はROM等の不揮発性メモリからなり、CPU11を制御する各種プログラムなどを記憶する。一時記憶メモリ15はRAM等の揮発性メモリからなり携帯電話機1のテレビ電話機能および通話電話機能に必要な各種データやCPU11が動作する上で必要なデータを記憶する。
カメラ部16は光学系レンズからなる撮像レンズおよびCCD等の撮像素子およびA/D変換器等からなり、撮像レンズを介してCCD上に集光した光学像をデジタル信号(画像信号)に変換して画像信号処理部17に渡す。画像信号処理部17はカメラ部16から得られた画像信号に関する処理を行い、撮影画像信号を一時記憶メモリ15を介して通信制御部15に送る。
音量センサ18は入力音声の音量を検知するためのもので、スピーカ8の近傍に設置されている。音量センサを用いてスピーカ8への入力音声の音量を検知し、その音量の度合い(レベル)に応じて検出信号をCPU11に送る。これにより、携帯電話機1とユーザとの距離関係を知ることができる。例えば、ユーザが音声電話機能による通常通話を行う場合には携帯電話機1とユーザ(の口)との距離は極近い関係(音量レベルは大)にあり、携帯電話機1とユーザ(の口)との距離が離れていると音量レベルは低下するのでCPU11は入力音量レベルから携帯電話機1とユーザとの距離関係を判定することができる。
光センサ19は周囲の明るさ(受光量)を検知するためのもので、マイク5の近傍に設置されている。光センサを用いてマイク5の周囲の明るさを検知し、その周囲の明るさの度合い(レベル)に応じて検出信号をCPU11に送る。これにより、携帯電話機1とユーザとの距離関係を知ることができる。例えば、ユーザが音声電話機能による通常通話を行う場合には携帯電話機1とユーザ(の耳)との距離は極近い関係(明るさのレベルは小)にあり、拡声機能を用いて通話する場合は携帯電話機1とユーザ(の耳)との距離は離れた関係(明るさのレベルは大)であることがわかる。
図3は実施形態1に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートであり、このフローチャートは携帯電話機1のコンピュータに、テレビ電話着信時または発信時に携帯電話機1の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能の自動選択制御を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ14に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ14に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1〜図3に基づいて説明する。
ユーザが電源ボタン22を長押操作して携帯電話機1の主電源をオンにすると、CPU11は制御プログラムのローディングや初期値の設定等を行う(ステップS0)。
次に、CPU11は通信制御部12からの信号を調べ、テレビ電話着信信号(呼び出し信号)を受信した場合はステップS2に進み、着信信号を受信しない場合はステップS3に進む(ステップS1)。
上記ステップS1でテレビ電話着信信号を受信した場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、通話ボタン21またはサイド通話ボタン23が押された場合にはステップS5に進む(ステップS2)。
上記ステップS1でテレビ電話着信信号を受信しない場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、電話番号入力(テンキー入力または通話先選択入力)があった場合はステップS4に進み、そうでない場合はステップS1に戻る(ステップS3)。
上記ステップS3で電話番号入力があった場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、発信ボタン(実施例では発信ボタン=通話ボタン21または23)が押された場合はステップS5に進み、所定時間(例えば、5秒)を経過しても発信ボタンが押されない場合はステップS1に戻る(ステップS4)。
CPU11は姿勢検出部13からの姿勢検出信号を調べ、携帯電話機1が横置きの場合はステップS6に進み、そうでない場合はステップS10に進む(ステップS5)。
上記ステップS5で携帯電話機1が横置きの場合は、CPU11は音声電話機能を選択し(ステップS6)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオフにして(ステップS7)、音声電話機能による通話を開始し(ステップS8)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップS1に戻る(ステップS9)。
上記ステップS5で携帯電話機1が横置きでない場合は、CPU11はテレビ電話機能を選択し(ステップS10)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオンにして着信画像の表示および撮影画像の送信を開始すると共に(ステップS11)、スピーカ5を制御して拡声通話を開始し(ステップS12)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップS1に戻る(ステップS13)。
上記図3のフローチャートに示した動作により、テレビ電話着信或いは発信時に携帯電話機1の状態(横置きか否か)に応じてテレビ電話機能での通話開始を行うのか音声電話機能での通話開始を行うのかを自動的に選択するようにしたので、電話機能を選択するためのボタン選択操作等が不要となり、着信後或いは発信後に直ちに最適な電話機能による通話を行うことができる。これにより、携帯電話機1が横置きされている場合はハンズフリー通話等のために(テーブル等の上に)置かれているものとして音声電話機能が自動的に選択されるのでユーザはハンズフリー等による音声通話を開始できる。
<実施形態2>
図4は、本発明の実施の形態を適用可能な携帯端末装置の一実施例の外観を示す図であり、テレビ電話機能と音声電話機能を備えたスライド式携帯電話機(以下、携帯電話機50)に適用した例である。携帯電話機50は、アンテナ4、スピーカ5、表示部6、キー操作部7、マイク8、カメラ部16、音量センサ18、および光センサ19を備えている。
図4において、携帯電話機50は大きくわけて2つの筐体、つまり、スライド部2と本体部3から構成されている。スライド部2は本体部3上で本体部3の長手方向に沿ってスライド可能に構成されている。 アンテナ4はスライド部2の上部に設けられており伸縮自在となっている。スピーカ5はスライド部2の前面上側に設けられており、音声出力を行う。また、スピーカ5の近傍には音量センサ18が設けられている。更に、スライド部2の前面上側にはカメラ部16が設けられている。表示部6はスライド部2の前面に設けられたカラー液晶表示画面を含む。キー入力部7−1はスライド部2に設けられたカラー液晶表示画面の下に設けられており、電源ボタン22や通話ボタン21等の各種機能キーやカーソルキー等からなる。
また、スライド部2の背面には本体部3に設けられたスライド機構と嵌合してスライド部2を上下にスライド可能とするスライド部材(図示せず)が設けられている。スライド部2の下部若しくは上部に一定以上の力を加えるとスライド部2は上方若しくは下方にスライドする。
また、本体部3の前面にはキー入力部7−2が設けられており、各種機能ボタンやテンキーを含んでいる。更に、マイク8が本体部3に設けられた入力部7−2の下部に設けられており、音声入力を行う。また、マイク8の近傍には光センサ19が設けられ、本体部3の前面上部にはスライド部2に設けられたスライド部材と嵌合してスライド部2を上下にスライド可能とするスライド機構(図示せず)が設けられている。
更に、図示しないバッテリーパックが本体部3の裏面に着脱可能に設けられており、ロック機構(図示せず)により固定されている。ロック機構は、電池を収容したバッテリーパックを本体に固定するためのものである。また、着信などを報知する報知スピーカ(図示せず)が裏面に配置されている。
携帯電話機50は、通常はスライド部2の大部分が本体部3の上に重なった状態(以下、「閉」状態)であるが、電話機能での通話を行う際にはユーザはスライド部2の底部を指で押し上げて上方にスライドさせるか、スライド部3の両側を持って上方にスライドさせて使用する(以下、スライド部を上方にスライドさせた状態を「開」状態とする)。また、テレビ電話機能での通話を行う際は「閉」状態で拡声通話を行う。
図5は、実施形態2に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図であり、スピーカ5〜光センサ19までの構成と機能は図2(実施形態1参照)と同様であり、図2のブロック図に、携帯電話機50のスライド部2がスライド操作されたか否かを検出するスライド検出部30を付加した構成をなす。
スライド検出部30は本体部3のスライド機構に設けられており、スライド部2が「開」状態か否かを検出し、検出結果をCPU11に送出する。スライド検出部30は、例えば、スライド部2が「開」状態になるとオンとなり、「閉」状態になるとオフになるスイッチ部材で構成することができる。
図6は、実施形態2に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートであり、このフローチャートは携帯電話機50のコンピュータに、テレビ電話着信時または発信時に携帯電話機50の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能の自動選択制御を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ14に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ14に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図4〜図6に基いて説明する。
ユーザが電源ボタン22を長押し操作して携帯電話機50の主電源をオンとすると、CPU11は制御プログラムのローディングや初期値の設定等を行う(ステップT0)。
次に、CPU11は通信制御部12からの信号を調べ、テレビ電話着信信号(呼び出し信号)を受信した場合はステップT2に進み、着信信号を受信しない場合はステップT3に進む(ステップT1)。
上記ステップT1でテレビ電話着信信号を受信した場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、通話ボタン21が押された場合にはステップT5に進む(ステップT2)。
上記ステップT1でテレビ電話着信信号を受信しない場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、電話番号入力(テンキー入力または通話先選択入力)があった場合はステップT4に進み、そうでない場合はステップT1に戻る(ステップT3)。
上記ステップT3で電話番号入力があった場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、発信ボタン(実施例では発信ボタン=通話ボタン21)が押された場合はステップT5に進み、所定時間(例えば、5秒)を経過しても発信ボタンが押されない場合はステップT1に戻る(ステップT4)。
CPU11はスライド検出部30からの検出信号を調べ携帯電話機50のスライド部2が「開」状態か「閉」状態かを調べ、スライド部2が「開」状態の場合はステップT6に進み、そうでない場合はステップT10に進む(ステップT5)。
上記ステップT5で携帯電話機50が「開」状態の場合は、CPU11は音声電話機能を選択し(ステップT6)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオフにして(ステップT7)、音声電話機能による通話を開始し(ステップT8)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップT1に戻る(ステップT9)。
上記ステップT5で携帯電話機50が「開」状態でない場合は、CPU11はテレビ電話機能を選択し(ステップT10)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオンにして着信画像の表示および撮影画像の送信を開始すると共に(ステップT11)、スピーカ5を制御して拡声通話を開始し(ステップT12)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップT1に戻る(ステップT13)。
上記図6のフローチャートに示した動作により、テレビ電話着信或いは発信時に携帯電話機50の状態(スライド部がスライド操作により「開」状態になっているか否か)に応じて音声電話機能での通話開始を行うのかテレビ電話機能での通話開始を行うのかを自動的に選択するようにしたので、電話機能を選択するためのボタン選択操作等が不要となり、着信後或いは発信後に直ちに最適な電話機能による通話を行うことができる。
<実施形態3>
図7は、本発明の実施の形態を適用可能な携帯端末装置の一実施例の外観を示す図であり、テレビ電話機能と音声電話機能を備えた折り畳み式携帯電話機(以下、携帯電話機60)に適用した例である。
図1(a)は携帯電話(開状態)の外観を示す正面図である。 図1において、携帯電話機60は大きくわけて2つの筐体、蓋部2と本体部3から構成されており、アンテナ4、スピーカ5、表示部6、キー操作部7、マイク8、カメラ部16、音量センサ18、光センサ19、および蓋部2と本体部3を電気的に接続可能に開閉する開閉機構35を構成する部材(図示せず)を備えている。
蓋部2は本体部3側に折り込み可能に構成されている。アンテナ4は蓋部2の背面に設けられており、伸縮自在となっている。スピーカ5は、蓋部2の前面上部に設けられており、音声出力を行う。また、音量センサ18がマイク5の近傍に設けられている。表示部(メイン表示部)6はカラー液晶表示画面を備えている。なお、蓋部2の側部にサイド通話ボタン23が設けられている(説明上、サイド通話ボタン23は後述するキー操作部7の各キーとは配置位置は異なるがキー操作部7に含まれるものとする)。
本体部3の前面にはキー入力部7が設けられており、電源ボタン22や通話ボタン21等の各種機能キーやテンキーおよびカーソルキー等からなる。また、マイク8が本体部3に設けられた入力部7の下部に設けられており、音声入力を行う。更に、光センサ19がスピーカ8の近傍に設けられ、図示しないバッテリーパックが本体部3の裏面に着脱可能に設けられている。更に、ロック機構(図示せず)により固定されている。ロック機構は、電池を収容したバッテリーパックを本体に固定するためのものである。また、着信などを報知する報知スピーカ(図示せず)が裏面に配置されている。
図8は、実施形態3に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図であり、スピーカ5〜光センサ19までの構成と機能は図2(実施形態1参照)と同様であり、図2のブロック図に、携帯電話機60の蓋部2が本体部3上に閉じられた状態(以下、「閉」状態)か開かれた状態(以下、「開」状態)かを検出する開閉検出部31を付加した構成をなす。
開閉検出部31は開閉機構若しくはその近傍に設けられており、蓋部2が「開」状態か否かを検出し、検出結果をCPU11に送出する。開閉検出部31は、例えば、蓋部2が開くとオンとなり、閉じるとオフになるスイッチ部材で構成することができる。
図9は、実施形態3に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートであり、このフローチャートは携帯電話機60のコンピュータに、テレビ電話着信時にまたは発信時に携帯電話機60の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能の自動選択制御を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ14に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ14に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図7〜図9に基いて説明する。
ユーザが電源ボタン22を長押し操作して携帯電話機60の主電源をオンとすると、CPU11は制御プログラムのローディングや初期値の設定等を行う(ステップU0)。
次に、CPU11は通信制御部12からの信号を調べ、テレビ電話着信信号(呼び出し信号)を受信した場合はステップU4に進み、着信信号を受信しない場合はステップU2に進む(ステップU1)。
上記ステップU1でテレビ電話着信信号を受信しない場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、電話番号入力(テンキー入力または通話先選択入力)があった場合はステップU3に進み、そうでない場合はステップU1に戻る(ステップU2)。
上記ステップU2で電話番号入力があった場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、発信ボタン(実施例では発信ボタン=通話ボタン21)が押された場合はステップU4に進み、所定時間(例えば、5秒)を経過しても発信ボタンが押されない場合はステップU1に戻る(ステップU3)。
CPU11は開閉検出部31からの検出信号を調べ、携帯電話機60の蓋部2が「開」状態か否かを調べ、蓋部2が「開」状態の場合はステップU5に進み、そうでない場合はステップU10に進む(ステップU4)。
蓋部2が「開」状態の場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、通話ボタン21が押された場合にはステップU6に進み、そうでない場合は通話ボタン21が押されるまで持つ(ステップU5)。
通話ボタン21が押されると、CPU11はテレビ電話機能を選択し(ステップU6)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオンにして着信画像の表示および撮影画像の送信を開始すると共に(ステップU7)、スピーカ5を制御して拡声通話を開始し(ステップU8)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップU1に戻る(ステップU9)。
上記ステップU4で蓋部2が「開」状態でない場合は、CPU11は更に開閉検出部31からの検出信号を調べ、携帯電話機60の蓋部2が「開」状態になったか否かを調べ、蓋部2が「開」状態の場合は状態変化があったものとしてテレビ電話機能を選択するためにステップU6に進み、そうでない場合(状態変化がない場合)はステップU11に進む(ステップU10)。
ステップU10で状態変化がなかった場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、サイド通話ボタン23が押された場合はステップU12に進み、そうでない場合はステップU10に戻って、蓋部2が開かれるかサイド通話ボタン23が押されるまで待つ(ステップU11)。
上記ステップU11でサイド通話ボタン23が押された場合は、CPU11は音声電話機能を選択し(ステップU12)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオフにして(ステップU13)、音声電話機能による通話を開始し(ステップU14)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップU1に戻る(ステップU15)。
上記図9のフローチャートに示した動作により、テレビ電話着信或いは発信時に携帯電話機60の蓋部2が「開」状態になっている場合はテレビ電話機能での通話開始を行い、蓋部2が「閉」状態のときにサイド通話ボタン23が押されると音声電話機能での通話開始を行うようにしたので、電話機能を選択するためのボタン選択操作等が不要となり、着信後或いは発信後に直ちに最適な電話機能による通話を行うことができる。
<実施形態4>
上記実施形態1〜3では携帯電話機自体の構造を基にした状態変化によりテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話かを自動選択する例について述べたが、本発明は携帯電話機自体の構造を基にした状態変化だけでなく、携帯電話機と他の機器(外部装置)との係りの有無を携帯電話機の状態変化としてテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話かを自動選択することもできる。
以下の説明で、本実施形態に係わる携帯電話機(以下、携帯電話機70)は図1に示した携帯電話機1、図4に示した携帯電話機50、または携帯電話機60のいずれかとし、本体底部にクレードル接続部を備え、図10に示すような内部構成を備えているものとし、携帯電話機70が図示しないクレードル装置(以下、クレードル)に接続された状態のときにはテレビ電話機能による通話が自動的に選択され、接続されていないときは音声電話機能による通話が選択されるものとする。なお、接続される外部機器はクレードルに限定されない。
図10は、実施形態4に係わる携帯電話機70の内部構成を示すブロック図であり、スピーカ5〜光センサ19までの構成と機能は図2、図6、または図8に示した携帯電話機1、携帯電話機50、または携帯電話機60と同様であり、図2、図6、または図8に示したブロック図に携帯電話機70がクレードルに装着されたか否かを検出する接続検出部32を付加した構成をなす。
接続検出部32は携帯電話機70の本体底部に設けられているクレードル接続部に設けられており、携帯電話機70のクレードルへの着脱を検出し、検出結果をCPU11に送出する。接続検出部32は、例えば、携帯電話機70がクレードルの携帯電話機装着部に装着されるとオンとなり、携帯電話機70がクレードルの携帯電話機装着部から取り外されるとオフになるスイッチ部材で構成することができる。
図11は、実施形態4に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。このフローチャートは携帯電話機70のコンピュータに、テレビ電話着信時または発信時に携帯電話機70の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能の自動選択制御を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ14に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ14に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図10および図11に基いて説明する。
ユーザが電源ボタン22を長押し操作して携帯電話機60の主電源をオンとすると、CPU11は制御プログラムのローディングや初期値の設定等を行う(ステップV0)。
次に、CPU11は通信制御部12からの信号を調べ、テレビ電話着信信号(呼び出し信号)を受信した場合はステップV4に進み、着信信号を受信しない場合はステップV2に進む(ステップV1)。
上記ステップV1でテレビ電話着信信号を受信しない場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、電話番号入力(テンキー入力または通話先選択入力)があった場合はステップV3に進み、そうでない場合はステップV1に戻る(ステップV2)。
上記ステップV2で電話番号入力があった場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、発信ボタン(実施例では発信ボタン=通話ボタン21)が押された場合はステップV4に進み、所定時間(例えば、5秒)を経過しても発信ボタンが押されない場合はステップV1に戻る(ステップV3)。
テレビ電話着信の場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、通話ボタン21が押された場合にはステップV5に進み、そうでない場合はステップV10に進む(ステップV4)。
通話ボタン21が押されると、CPU11は接続検出部32からの検出信号をもとに携帯電話機70がクレードルに装着されているか否かを調べ、装着されている場合はステップV6に進み、そうでない場合はステップV11に進む(ステップV5)。
携帯電話機70がクレードルに装着されている場合は、CPU11はテレビ電話機能を選択し(ステップV6)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオンにして着信画像の表示および撮影画像の送信を開始すると共に(ステップV7)、スピーカ5を制御して拡声通話を開始し(ステップV8)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップV1に戻る(ステップV9)。
上記ステップV4で通話ボタン21が押されなかった場合は、CPU11は更に接続検出部32からの検出信号をもとに携帯電話機70がクレードルに装着されているか否かを調べ、装着されていない場合(つまり、携帯電話機70がクレードルから取り外された場合)は状態変化があったものとしてステップV11に進み、そうでない場合(状態変化がない場合)はステップV4に戻る(ステップV10)。
上記テップV10で携帯電話機70とクレードルが非接続状態になった場合は、CPU11は音声電話機能を選択し(ステップV11)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオフにして(ステップV12)、音声電話機能による通話を開始し(ステップV13)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされるとステップV1に戻る(ステップV14)。
上記図11のフローチャートに示した動作により、テレビ電話着信或いは発信時に携帯電話機70がクレードルに装着されている場合はテレビ電話機能での通話開始を行い、装着されていない場合は音声電話機能での通話開始を行うようにしたので電話機能を選択するためのボタン選択操作等が不要となり、携帯電話機70の状態(外部機器との係りの有無)に応じて着信後或いは発信後に直ちに最適な電話機能による通話を行うことができる。
上記実施形態4の説明では携帯電話機70のクレードルへの装着状態の変化を携帯電話機70の状態の変化として検出するようにしたが、携帯電話機と他の機器(外部装置)との接続の有無を携帯電話機の状態変化としてテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話かを自動選択するようにしてもよい。また、外部装置との接続方法はたとえばケーブルによる接続を例とすることができるがケーブル接続に限定されない。
<実施形態5>
上記実施形態1〜4ではテレビ電話着信時および発信時における携帯電話機の状態に基づいてテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話かを自動選択する例について述べたが、本発明の「携帯電話機の状態」によるテレビ電話機能による通話か音声電話機能による通話の自動選択方法はテレビ電話着信時および発信時だけでなく、音声通話時にも適用できる。
以下、上記実施形態1で例とした携帯電話機1(図1、図2参照)を例として説明するが、本実施形態は上記実施形態2〜4で例とした各携帯電話機(携帯電話機50(図4、図5)、携帯電話機60(図7、図8)、携帯電話機70(図10))にも携帯電話機1と同様に適用できる。
図12は、実施形態5に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートであり、このフローチャートは携帯電話機1のコンピュータに、音声電話機能による通話開始時に携帯電話機1の状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能の自動選択制御を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ14に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ14に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1、図2および図12に基いて説明する。
音声通話時に、CPU11は通話モードが拡声モードか否かを調べ、拡声モードの場合にはステップW11に進み、そうでない場合はステップW2に進む(ステップW1)。
通話モードが拡声モードでない場合は、CPU11はスピーカ8の音量を小さくし、マイクの感度を小さくするようにスピーカ8およびマイク5を制御し、音声電話機能下での通常通話を行えるようにする(ステップW2)。
次に、光センサ19からの検出信号を基に明るさのレベルが所定値より大きくなっているか否か調べ、明るさのレベルが大きくなっていない場合(つまり、暗いとき)はステップW5に進み、明るさのレベルが大きくなっている場合(つまり、明るさが暗から明に変わっているとき)はステップW4に進む(ステップW3)。
また、上記ステップW3で明るさのレベルが大きくなっていない場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされ場合は通話を終了させ、そうでない場合はステップW3に戻る(ステップW4)。
上記ステップW3で明るさのレベルが大きくなっていた場合は、CPU11は姿勢検出部13からの検出信号を調べ、携帯電話機1が横置きの場合は携帯電話機1が(テーブル等の上に)置かれているものとしてステップW7に進み(ステップW5)、携帯電話機1が横配置でない場合は拡声モードに切り替えてステップW11に進む(ステップW6)。
携帯電話機1が横配置でない場合は、CPU11はテレビ電話機能を選択し(ステップW7)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオンにして着信画像の表示および撮影画像の送信を開始すると共に(ステップW8)、スピーカ8の音量を大きくし、マイクの感度を大きくするようにスピーカ8およびマイク5を制御して拡声通話を開始させ(ステップW9)、電源ボタン22が短時間(実施例では3秒未満)押されると通話を終了させる(ステップW10)。
上記ステップW1で通話モードが拡声モードの場合またはステップW10で通話モードが拡声モードに切り替えられた場合は、CPU11はスピーカ8の音量を大きくし、マイクの感度を大きくするようにスピーカ8およびマイク5を制御して音声電話機能下で拡声通話を行わせる(ステップW11)。
次に、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、終話操作(電源ボタン22の長押操作)がなされた場合は通話を終了させ、そうでない場合は音声電話機能下での拡声通話状態を継続しつつ終話操作を待つ(ステップW12)。
上記図12のフローチャートに示した動作により、ステップW3で明るさのレベルを判定することにより音声通話中に携帯電話機1から耳を離したか否かを判定した上で、ステップW9で携帯電話機1の姿勢を基に携帯電話機1とユーザの位置関係を判定できることから、音声通話開始時に携帯電話機1の状態(明るさのレベルから導かれる携帯電話1とユーザの距離関係と、携帯電話機1の姿勢)に応じてテレビ電話機能での通話を行うか、音声電話機能下での拡声通話を行うかを自動選択して通話方法を切り替えることができるので、ボタン選択操作なしでユーザの希望する状態での通話に直ちに切り替えることができる。
<実施形態6>
図13は、実施形態6に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートであり、このフローチャートは携帯電話機60のコンピュータに、音声通話開始時に携帯電話機60の状態(スピーカ音量のレベルや蓋開閉状態から導かれる携帯電話60とユーザの距離関係)に応じてテレビ電話機能か音声電話機能の自動選択制御を含む動作を実現させるためのプログラムを説明するためのものである。
以下に示す処理は基本的にCPU11が予めプログラム格納メモリ14に記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラム格納メモリ14に格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図7、図8および図13に基いて説明する。
音声通話時に、CPU11は通話モードが拡声モードか否かを調べ、拡声モードの場合にはステップX11に進み、そうでない場合はステップX2に進む(ステップX1)。
通話モードが拡声モードでない場合は、CPU11はスピーカ8の音量を小さくし、マイクの感度を小さくするようにスピーカ8およびマイク5を制御し、音声電話機能下での通常通話を行えるようにする(ステップX2)。
次に、音量センサ18からの検出信号を基に入力音量のレベルが所定値より小さくなっているか否か調べ、入力音量のレベルが小さくなっていない場合(つまり、入力音量が低下していないとき)はステップX4に進み、入力音量が所定値より小さくなっている場合(つまり、入力音量が大から小に変わっているとき)はステップX5に進む(ステップX3)。
上記ステップX3で入力音量のレベルが小さくなっていない場合は、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされた場合は通話を終了させ、そうでない場合はステップX3に戻る(ステップX4)。
上記ステップX3で入力音量のレベルが低下していた場合は、CPU11は開閉検出部31からの検出信号を調べ、携帯電話機1が「開」状態の場合はステップX7に進み(ステップX5)、携帯電話機1が「開」状態でない場合(つまり、「閉」状態)の場合は拡声モードに切り替えてステップX11に進む(ステップX6)。
携帯電話機1が「開」状態の場合は、CPU11はテレビ電話機能を選択し(ステップX7)、カメラ部16、表示部6、およびバックライトをオンにして着信画像の表示および撮影画像の送信を開始すると共に(ステップX8)、スピーカ8の音量を大きくし、マイクの感度を大きくするようにスピーカ8およびマイク5を制御して拡声通話を行わせる(ステップX9)、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされると通話を終了する(ステップX10)。
上記ステップX1で通話モードが拡声モードの場合またはステップX10で通話モードが拡声モードに切り替えられた場合は、CPU11はスピーカ8の音量を大きくし、マイクの感度を大きくするようにスピーカ8およびマイク5を制御して、音声電話機能下で拡声通話を行えるようにする(ステップX11)。
次に、CPU11はキー操作部7からの信号を調べ、終話操作(電源ボタン22の短押し操作)がなされると通話を終了させ、そうでない場合は音声電話機能下での拡声通話状態を継続しつつ終話操作を待つ(ステップX12)。
上記図13のフローチャートに示した動作により、ステップX3で通話時の入力音量のレベルを判定することにより音声通話中に携帯電話機60からユーザが離れたか否かを判定した上で、ステップX9で携帯電話機60の蓋の開閉状態を基に携帯電話機1とユーザの位置関係を判定できるので、音声通話開始時に携帯電話機60の状態(入力音量のレベルや明るさのレベルから導かれる携帯電話1とユーザの距離関係と携帯電話機60の開閉状態)に応じてテレビ電話機能での通話を行うか、音声電話機能での通話を行うかを自動選択して通話方法を切り替えることができるので、通話方法を選択するためのボタン選択操作等が不要となり、最適な通話方法による通話を行うことができる。
なお、上記図13に示したフローチャートの説明では実施形態3で例とした折り畳み式携帯電話機60を例として説明したが、ステップX5、X6を「上記ステップX3で入力音量のレベルが低下していた場合は、CPU11はスライド検出部30からの検出信号を調べ、携帯電話機1が「開」状態の場合はステップX7に進み(ステップX5)、携帯電話機50が「開」状態でない場合(つまり、「閉」状態)の場合は拡声モードに切り替えてステップX11に進む(ステップX6)。」とすれば上記実施形態2で例としたスライド式携帯電話機(携帯電話機50(図4、図5参照)に適用できる。
また、ステップX5、X6を「上記ステップX3で入力音量のレベルが低下していた場合は、CPU11は接続検出部32からの検出信号を調べ、携帯電話機70がクレードルに装着されている場合はステップX7に進み(ステップX5)、携帯電話機70がクレードルに装着されていない場合拡声モードに切り替えてステップX11に進む(ステップX6)。」とすれば上記実施形態4で例とした携帯電話機(携帯電話機70(図10参照)に適用できる。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその主旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示されている全構成要素の中からいくつかの構成要素を削除してもよい。
また、上記実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば、フラッシュメモリやハードディスク、あるいは着脱可能なメモリカード等の記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各装置に適用することも可能である。各種装置のコンピュータは記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、各処理を実行して本手法を実現する。
本発明の実施の形態を適用可能な携帯端末装置の一実施例の外観を示す図である。 実施形態1に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態を適用可能な携帯端末装置の一実施例の外観を示す図である。 実施形態2に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。 実施形態2に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態を適用可能な携帯端末装置の一実施例の外観を示す図である。 実施形態3に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。 実施形態3に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。 実施形態4に係わる携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。 実施形態4に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。 実施形態5に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。 実施形態6に係わる携帯電話機の動作概要を示すフローチャートである。
符号の説明
1、70 携帯電話機(携帯端末装置)
5 マイク
7 キー操作部(通話開始指示操作手段)
8 スピーカ
11 CPU(電話機能選択手段、通話制御手段)
12 通信制御部
13 姿勢検出部(状態検出手段、姿勢検出手段)
18 音量センサ(関係検出手段)
19 光センサ(関係検出手段)30 スライド検出部(状態検出手段、開閉検出手段)
31 開閉検出部(状態検出手段、開閉検出手段)
32 接続検出部(状態検出手段、接続検出手段)
50 スライド式携帯電話機(携帯端末装置)
60 折り畳み式携帯電話機(携帯端末装置)

Claims (6)

  1. テレビ電話機能と音声電話機能とを備えた携帯端末装置であって、
    音声電話機能による通話中において前記端末装置とユーザとの距離関係を検出する関係検出手段と、
    前記関係検出手段によって前記距離関係の変化が検出されたときに該端末装置の状態を検出する状態検出手段と、
    前記状態検出手段によって検出される状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能による拡声通話のいずれかに切り替える通話切り替え手段と、
    えたことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記状態検出手段は前記端末装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を含み、
    前記通話切り替え手段は、前記姿勢検出手段によって前記端末装置の横置き状態が検出された場合に前記音声電話機能での拡声通話への切り替えを行い、横置き状態が検出されない場合は前記テレビ電話機能への切り替えを行うことを特徴とする請求項に記載の携帯端末装置。
  3. 2つの筐体と、これら筐体を開閉自在に接続する開閉構造部材と、前記開閉構造部材による筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段を備え、
    前記通話切り替え手段は、前記開閉検出手段による前記筐体の開閉状態の検出結果に応じて前記テレビ電話機能への切り替え、または前記音声電話機能での拡声通話への切り替えを行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯端末装置。
  4. 前記開閉構造部材は前記2筐体をスライド可能とするスライド開閉構造部材からなり、
    前記通話切り替え手段は、音声電話機能による通話中において前記開閉検出手段によって前記筐体の開状態が検出された場合に前記テレビ電話機能への切り替えを行ない、前記筐体の閉状態が検出された場合に前記音声電話機能での拡声通話への切り替えを行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記開閉構造部材は前記2筐体を折り畳み可能とする折り畳み開閉構造部材からなり、
    前記通話切り替え手段は、音声電話機能による通話中において前記開閉検出手段によって前記筐体の閉状態が検出された場合に前記テレビ電話機能を選択し、前記筐体の開状態が検出された場合に前記音声電話機能を選択する、
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯端末装置。
  6. テレビ電話機能と音声電話機能とを備えた携帯端末装置のコンピュータに、
    音声電話機能による通話中において前記端末装置とユーザとの距離関係を検出する機能と、
    前記距離関係の変化が検出されたときに前記端末装置の状態を検出する機能と、
    前記検出される状態に応じてテレビ電話機能か音声電話機能による拡声通話のいずれかに切り替える機能と、
    を実行させるプログラム。
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