JP2007312039A - Ｔｖ電話機能付き携帯端末 - Google Patents

Abstract

【課題】ＴＶ電話中の使用者のキー操作なしに、画像送信用の２台のカメラのうち最適なカメラを自動で切り替えることを可能としたＴＶ電話機能付き携帯端末を提供する。
【解決手段】ＴＶ電話中の携帯電話機２０は、前面マイク１０からの音声入力がある場合、該携帯電話機の使用者の映像を通信相手へ送信するように前面カメラ４が選択される。逆に、前面マイク１０からの音声入力がない場合、携帯電話機周囲の風景などの映像を通信相手へ送信するように背面カメラ５が選択される。携帯電話機の使用者の煩雑なキー操作などが不要となり使い勝手が向上する。
【選択図】図３

Description

本発明はＴＶ電話機能付き携帯端末のカメラ切替機能に関し、特にＴＶ電話機能付き携帯電話機等の２台のカメラの切替機能を有するＴＶ電話機能付き携帯端末に関する。

前面と背面に２台のカメラを装備した従来のＴＶ電話機能付き携帯電話機においては、使用者がキー操作等によりＴＶ電話で使用するカメラを切り替え可能に構成されている。また、前面のカメラの使用中に映像ボタンにより背面のカメラをも使用して両方を同時送信するものも提案されている（特許文献１参照）。
特開２００３−２７４３７６号公報

従来の２台のカメラを装備したＴＶ電話機能付き携帯電話機では、カメラの切り替え操作をキー操作や映像ボタンにより使用者が行う必要があるから、使用者が周りの風景と自分の画像を交互に送信したい場合などには、その都度キー操作が必要になるため、使用者にとって使い勝手が悪いという問題があった。

（目的）
本発明の目的は、かかる課題を解決するものであり、使用者における２台のカメラの使い勝手を向上させたＴＶ電話機能付き携帯電話機を提供することにある。

本発明の他の目的は、ＴＶ電話中の使用者のキー操作なしに、装備された２台のカメラのうち最適なカメラの選択を自動で切り替えることを可能としたＴＶ電話機能付き携帯端末を提供することにある。

本発明のＴＶ電話機能付き携帯端末のカメラ切替方法は、画像送信用の２台のカメラを装備するＴＶ電話機能付き携帯端末に関し、ＴＶ電話中にディスプレイ側のマイクへの音声入力がある場合に当該ディスプレイ側のカメラが動作するように切り替えることを特徴とする。また、画像送信用の２台のカメラを装備したＴＶ電話機能付き携帯端末において、ＴＶ電話中に２台のマイクへの音声入力レベルを比較し、ディスプレイ側のマイクの音声入力レベルが大きい場合に当該ディスプレイ側のカメラが動作するように切り替えることを特徴とする。更に、前記２台のカメラのいずれかをＴＶ電話の画像送信用のカメラとして固定的に使用するモードに切り替え可能であることを特徴とする。

本発明のＴＶ電話機能付き携帯端末は、画像送信用の２台のカメラ（例えば図２、３の４、５）と、通話時のディスプレイ側のマイク（例えば図２、３の１０）の音声入力を検出する音声レベル検出手段（例えば図３の２５）と、前記音声レベル検出手段による音声の検出状態か否かに応じてＴＶ電話の画像送信用のカメラをそれぞれ前記ディスプレイ側のカメラ（例えば図２、３の４）又は他のカメラ（例えば図２、３の５）に切り替え制御するカメラ自動制御手段（例えば図３の２４）とを有することを特徴とし、また、画像送信用の２台のカメラ（例えば図７、８の４、５）と、通話時のディスプレイ側のマイク（例えば図７、８の１０）と他のマイク（例えば図７、３の１２）の各音声入力を検出して比較する音声レベル検出比較手段（例えば図８の２６）と、前記音声レベル比較検出手段によりディスプレイ側のマイクの音声入力レベルが他のマイクの音声入力レベルより大きいか否かに応じてＴＶ電話の画像送信用のカメラをそれぞれディスプレイ側のカメラ又は他のカメラに切り替え制御するカメラ自動制御手段（例えば図８の２４）とを有することを特徴とする。

また、前記２台のカメラのいずれかをＴＶ電話の画像送信用のカメラとして固定的に使用するカメラ固定制御手段（例えば図３、８の２３）を有することを特徴とし、前記カメラ自動制御手段又はカメラ固定制御手段のいずれかを起動する情報を含むカメラ設定情報を記憶する記憶部（例えば図３、８の１１）と、前記記憶部のカメラ設定情報を読出し、前記カメラ自動制御手段又はカメラ固定制御手段のいずれを起動するかを判定するモード判定手段（例えば図３、８の２２）を有することを特徴とする。更に、前記カメラ設定情報にはカメラ固定制御手段の起動時にＴＶ電話の画像送信用のカメラを特定する固定カメラ情報を有することを特徴とし、前記他のカメラはディスプレイと反対側の面のカメラであることを特徴とする。

より具体的には本発明のＴＶ電話機能付き携帯電話機は、該携帯電話機の使用者を撮影する前面カメラと、周囲の風景などを撮影する背面カメラとを有し、ＴＶ電話中のカメラ切り替えを、キー操作なしに行えることを特徴としている。

つまり、マイク１０からの音声入力がある場合、該携帯電話機の使用者の映像を通信相手へ送信するように前面カメラ４が選択される。逆に、マイク１０からの音声入力がない場合、携帯電話機周囲の風景などの映像を通信相手へ送信するように背面カメラ５が選択される（図３）。

このようにして本発明では、ＴＶ電話にて使用するカメラを自動的に切り替えるため、ＴＶ電話中の携帯電話機の使用者の操作なしに相手へ送信する映像を変更できる。

本発明によれば、ＴＶ電話中にマイクへの音声入力の有無によりマイク設置側のカメラが動作するように切り替えることにより、２台のカメラを持つＴＶ電話機能付き携帯端末（携帯電話機）によって、通信相手先へ送信する画像データを撮影取得するカメラを自動的に切り替えることが可能なため、携帯電話機の使用者の煩雑なキー操作などが不要となり使い勝手が向上する。

また、ＴＶ電話機能付き携帯端末の背面にもマイクを追加し、前面のマイクとの音声入力レベルを比較してカメラを切り替えるようにすることで、外部雑音によるカメラ切り替え誤動作を防止することができる。

また、ＴＶ電話機能付き携帯端末を前面側及び背面側等の複数人と相手側とのＴＶ電話が煩雑なキー操作なしに可能となる。

（実施の形態１）
本発明のＴＶ電話機能付き携帯端末の実施の形態としてＴＶ電話機能付き携帯電話機の例により以下説明する。

（構成の説明）
図１は本実施の形態のＴＶ電話機能付き携帯電話機が使用される携帯電話システム全体を示す構成図である。本発明の携帯電話システムは従前のシステム構成でよく、基本構成としてＴＶ電話機能付き携帯電話機２０、２３、無線基地局２１、２２、無線基地局間の交換局２４で構成される。

図１においてＴＶ電話機能付き携帯電話機２０は無線基地局２１の配下に在圏しており、通信を行う際は無線基地局２１と無線データの送受信を行う。携帯電話機２３は無線基地局２２の配下に在圏しており、通信を行う際は無線基地局２２と無線データの送受信を行う。無線基地局２１と無線基地局２２は交換局２４を介して接続されており、携帯電話機２０と携帯電話機２３の通信を可能とする。

図２は本実施の形態のＴＶ電話機能付き携帯電話機の外観を示す図である。ディスプレイを有する上部筺体と操作部を有する下部筺体がヒンジ部により結合された折畳型の携帯電話機の例を示している。（ａ）は携帯電話機を前面側から見た斜視図であり、（ｂ）は背面から見た斜視図である。

図２において、携帯電話機の使用者は操作部７のキー操作により通信を開始する。ＴＶ電話の際は、相手側の携帯電話機のカメラで撮影された画像（映像）が前面側のディスプレイ６に表示され、携帯電話機の通話時に使用者側の面に設けられた前面カメラ４、もしくはその反対側の面に設けた背面カメラ５で撮影された画像（映像）が相手側の携帯電話機へ送信される。相手側の携帯電話機のマイクの音声はスピーカ９から出力され、使用者の携帯電話機のマイク１０の音声が相手側へ送信される。

図３は本実施の形態のＴＶ電話機能付き携帯電話機の概略構成を示す図である。無線部１と、制御部（ＣＰＵ）２と、音声通話を行うためのマイク部１０、スピーカ部９及び音声処理部８と、ユーザが入力操作するための操作部７と、各種プログラム、使用するカメラに関する設定情報等、所要のデータを格納するＲＯＭ、ＲＡＭ等、制御部２の内部メモリを含め外部表記した記憶部（メモリ）１１と、ＴＶ電話用に携帯電話機の使用者及び背景等を撮影するそれぞれ前面カメラ４及び背面カメラ５と、画像や情報を表示するためのＬＣＤパネル等のディスプレイ（表示部）６と、撮影画像及び受信画像を処理する画像処理部３とを備えている。ここで制御部２は記憶部９に格納されたＯＳ等のプログラム（制御プログラム）に加えて、携帯電話機の各種アプリケーション等の処理プログラムを読み込み、読み込んだ処理プログラムにより制御され、これらプログラム等により、通常の携帯電話機としての機能に加えて、ＴＶ電話機能及び本発明のカメラの切り替え制御機能を実現する。

特に、本実施の形態の制御部２は、各部と接続され通常の携帯電話機の有する無線通信、発着呼、通信制御、各種メニュー、通話、メール作成、送受信、インターネット閲覧及び各表示制御等の機能に加え、ＴＶ電話機能で使用するカメラの切り替え制御機能を備える。このため制御部２は、カメラ設定情報記憶／読出機能（手段）２１、モード判定機能（手段）２２、カメラ固定制御機能（手段）２３、カメラ自動制御機能（手段）２４、音声レベル検出機能（手段）２５を備える。

カメラ設定情報記憶／読出機能２１は、使用者が操作部７からＴＶ電話でのカメラモードや前面カメラ４及び背面カメラ５の何れを使用するかの固定カメラ情報からなるカメラ設定情報を記憶部９に格納する機能、記憶部９に格納されたカメラ設定情報を読み出す機能を有する。

図４は記憶部９のメモリに格納されるカメラ設定情報の内容を示す図である。メモリのカメラ設定情報の格納領域には、同図（ａ）に示すように“カメラ自動切替モード”か“カメラ固定モード”かのカメラモードの情報と、固定カメラの場合の前面カメラ４か背面カメラ５かの使用カメラ情報とからなる。具体的には、同図（ｂ）に示すようにカメラモード情報として、カメラ自動切替モードかカメラ固定モードかをそれぞれ例えばフラグ“１”、“０”により記憶し、カメラ固定モードの場合に固定カメラ情報として、使用するカメラが前面カメラ４か背面カメラ５かをそれぞれ例えばフラグ“１”、“０”により記憶することができる。

モード判定機能２２は記憶部９から読み出されたカメラ設定情報のフラグの内容を判定し、前面カメラ４又は背面カメラ５のいずれかを固定的に使用するカメラ固定モードか、前面カメラ４及び背面カメラ５を自動的に切り替えて使用するカメラ自動切替モードかを判定し、判定結果によりカメラ固定制御機能２３又はカメラ自動制御機能２４等を起動する。

カメラ固定制御機能２３は、モード判定機能２２がカメラ固定モードを判定すると、固定カメラ情報が前面カメラ４又は背面カメラ５のいずれの使用が設定されているかを判定し、ＴＶ電話動作において前面カメラ４又は背面カメラ５のいずれかを使用し、使用カメラからの画像データを相手側の携帯電話機に送信するカメラ設定機能を有する。

カメラ自動制御機能２４は、モード判定機能２２がカメラ自動切替モードを判定すると、カメラ自動制御機能２４及び音声レベル検出機能２５が起動し、以下の動作によりＴＶ電話動作において画像データを取得し、相手側の携帯電話機に送信するためのカメラ設定機能を有する。つまり、音声レベル検出機能２５は音声処理部８を介するマイク１０の音声信号の信号レベルを検出し、前記信号レベルが使用者の通話状態と言える程度の所定レベルを超える場合に、カメラ自動制御機能２４が使用者を撮影するように前面カメラ４を動作状態とし、また、前記信号レベルが前記所定レベル以下の場合に使用者が無通話状態として、カメラ自動制御機能２４が背景等を撮影するように背面カメラ４を動作状態とする。カメラ自動制御機能２４は音声レベル検出機能２５からの制御によりＴＶ電話動作において、前面カメラ４又は背面カメラ５のいずれかによる画像データを相手側の携帯電話機に送信するカメラ設定機能を有する。

また、図３に示す各ブロックの機能は以下のとおりである。つまり、無線部１は無線基地局から送信される下り信号を受信し制御部２へ送信する。逆に、制御部２からの上り信号を無線基地局へ送信する。また、制御部２は無線部１から受信した制御信号により呼の設定を行い、無線部１と音声処理部８の音声データの中継、画像処理部３との画像データの中継、操作部７からのキー入力を読み出し各種制御を行う。画像処理部３では、ＴＶ電話の際、携帯電話機使用者を撮影する前面カメラ４又は周囲の風景等を撮影する背面カメラ５からの画像を処理し、画像データを制御部２へ送信する。また、制御部２から受け取った画像データを処理し、ディスプレイ６へ表示する。音声処理部８では、制御部２からの音声データを処理し、スピーカ９より出力する。また、マイク１０からの音声データを処理し、制御部２へ送信する。なお、その他、携帯電話機の構成要素であるバッテリ、外部コネクタなどは、本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。

（動作の説明）
次に本実施の形態の動作を図５及び図６に示すフローチャートを使用して説明する。

最初に、本実施の形態の携帯電話機２０によりＴＶ電話を行う場合の動作モードである自動／固定のカメラモードの情報と、カメラモードがカメラ固定モードの場合の固定カメラ情報の設定情報からなるカメラ設定情報を入力する動作を説明する。

図５は携帯電話機のカメラ設定情報の設定の処理フローチャートを示す図である。使用者が携帯電話機２０の操作部７からキー操作をすると（ステップ１００）、カメラ設定情報記録／読出機能２１は、操作内容がカメラ自動切替モードか否かを判断し（ステップ１０１）、カメラ自動切替モードの操作である場合にカメラモード情報の記憶領域に例えばフラグ“１”（カメラ自動切替モード設定）を記憶して処理を終了する（ステップ１０２）。また、操作がカメラ固定モードの場合はカメラモード情報の記憶領域に例えばフラグ“０”（カメラ固定モード設定）を記憶し（ステップ１０３）、更にカメラ固定モード設定の内容である固定カメラ情報の入力操作があると（ステップ１０３）、カメラ設定情報記録／読出機能２１は、前面カメラか否かを判断し（ステップ１０５）、前面カメラの場合は前面カメラの例えばフラグ“１”とし、背面カメラの場合は背面カメラの例えばフラグ“０”を記憶して処理を終了する（ステップ１０７）。

また、ステップ１００で入力操作が無ければカメラ設定情報は以前の設定状態のままとして処理は終了する。同様にステップ１０４で入力操作が無ければ固定カメラ情報は以前の設定状態のままとして処理は終了する。

図６は本実施の形態のＴＶ電話の処理フローチャートを示す図である。図６において、使用者が携帯電話機２０の操作部７をキー操作し、制御部２がＴＶ電話の発信要求であることを判断すると、無線部１を介して通信相手先である携帯電話機２３への呼び出し要求を無線基地局２１へ送信する。無線基地局２１は携帯電話機２３への呼び出し要求を受けると、交換局２４と携帯電話機２３が在圏する無線基地局２２を介して携帯電話機２３を呼び出し、携帯電話機２３が呼び出しを受け付けるとＴＶ電話が開始される（ステップ２００）。

ＴＶ電話中は、携帯電話機２３から送信されてきた画像データ及び音声データが無線基地局２２、交換局２４及び無線基地局２１を介して携帯電話機２０の無線部１で受信される。無線部１では受信したデータを変換して制御部２へ送る。制御部２では、無線部１から受け取った画像データを画像処理部３へ送り音声データを音声処理部８へ送る。画像処理部３では、制御部２から受け取ったデータを処理し、ディスプレイ６に画像を表示する。音声処理部８では、制御部２から受け取ったデータを処理し、スピーカ９に音声を出力する。また携帯電話機２０のマイク１０へ入力された音声は音声処理部８へ送る。音声処理部８ではマイク１０から受け取った音声データを処理し、制御部２へ送る。

ＴＶ電話が開始されると、制御部２のカメラ設定情報記憶／読出機能２１は、記憶部１１に記憶した図４に示すカメラ設定情報を読み出し（ステップ２０１）、モード判定機能２２は読み出したカメラ設定情報によりＴＶ電話に使用するカメラがカメラ自動切替モードに設定されているか、カメラ固定モードに設定されているかを、記憶された例えばフラグにより判断する（ステップ２０２）。

カメラ自動切替モードに設定されていない場合は、カメラ固定制御機能２３は図４に示す固定カメラ情報を例えばフラグにより判断し（ステップ２０７）、固定カメラ情報が前面カメラを指定している場合は前面カメラ４を使用するように設定し（ステップ２０８）、背面カメラを指定している場合は背面カメラ５を使用するように設定する（ステップ２０９）。例えば固定カメラ情報が前面カメラを指定している場合、カメラ固定制御機能２３は画像処理部３に対して前面カメラ４の画像データを渡すように設定し、背面カメラを指定している場合、カメラ固定制御機能２３は画像処理部３に対して背面カメラ４の画像データを渡すように設定する。画像処理部３では、カメラ固定制御機能２３から前面カメラ４を使用するよう設定されると、前面カメラ４からの画像データを処理して制御部２へ渡し、固定カメラ情報が背面カメラ５を指定している場合、背面カメラ５からの画像データを処理して制御部２へ渡すように制御する。

ステップ２０２で、モード判定機能２２がカメラ自動切替モードに設定されていることを判断すると、音声レベル検出機能２５とカメラ自動制御機能２４を起動し、音声レベル検出機能２５でマイク１０へ音声が入力されているか否かを検出し（ステップ２０３）、その結果によりカメラ自動制御機能２４が使用するカメラを制御する。

音声レベル検出機能２５は音声が入力されている場合は、カメラ自動制御機能２４が画像処理部３に対して前面カメラ４の画像データを制御部２に渡すように設定する（ステップ２０５）。画像処理部３はカメラ自動制御機能２４から前面カメラ４を使用するよう設定されると、前面カメラ４からの画像データを処理して制御部２へ渡す。

音声が入力されていない場合は、カメラ自動制御機能２４から画像処理部３に対して背面カメラ５の画像データを渡すように設定する（ステップ２０４）。画像処理部３では、カメラ自動制御機能２４から背面カメラ５を使用するよう設定されると、背面カメラ５からの画像データを処理して制御部２へ渡す。

以上のステップ２０３から２０５の処理は、ＴＶ電話が終了するまで繰り返され（ステップ２０６、２１０）、マイクに使用者の音声が入力されている期間は、携帯電話機の前面カメラ４からの撮影画像がＴＶ電話の相手側の携帯電話機等に送信され、マイクに使用者の音声が入力されていない期間は、背景等の撮影画像が相手側の携帯電話機等に送信される。

（実施の形態２）
以上の実施の形態１では、カメラ自動切替モードでのカメラの切り替えを携帯電話機の前面に設けたマイクへの音声入力に基づいて制御するように構成したが、外部雑音によっては誤動作することがあり得る。

本発明の他の実施の形態２は、携帯電話機の背面にもマイクを追加し、前面のマイクとの音声入力レベルを比較してカメラを切り替えるようにすることで、外部雑音によるカメラ切り替え誤動作を防止することができる。

図７は本実施の形態２のＴＶ電話機能付き携帯電話機の外観を示す図である。（ａ）は携帯電話機を前面側から見た斜視図であり、（ｂ）は背面から見た斜視図である。本実施の形態では、携帯電話機の背面へマイク１２を追加し、前面のマイク１０とともに、カメラ自動切替モードでのカメラの切替制御に利用する。

図８は本実施の形態２のＴＶ電話機能付き携帯電話機の概略構成を示す図である。携帯電話機のブロック構成は基本的に実施の形態１の構成と同様であるが、本実施の形態２では背面マイク１２の追加とともに、制御部２の音声レベル検出機能２５に代えて音声レベル検出比較機能２６を設けている。

図９は本実施の形態のＴＶ電話の処理フローチャートを示す図である。図９において、携帯電話機のＴＶ電話機能の使用にあたりカメラ設定情報が記憶部１１に記憶されているものとし、携帯電話機２０によるＴＶ電話が開始すると（ステップ３００）、カメラ設定情報記憶／読出機能２１はカメラ設定情報を読み出し（ステップ３０１）、モード判定機能２２が読み出したカメラ設定情報のカメラモード情報がカメラ自動切替モードに設定されているか、カメラ固定モードに設定されているかを判断する（ステップ３０２）。

カメラ自動切替モードに設定されていない場合は、モード判定機能２２はカメラ固定制御機能２３を起動し、カメラ固定制御機能２３はカメラ設定情報の固定カメラ情報が前面カメラか否かを判断し（ステップ３０７）、固定カメラ情報に応じて前面カメラ４又は背面カメラ５のどちらかを固定で使用する（ステップ３０８、３０９）。

ステップ３０２でカメラ自動切替モードに設定されている場合は、モード判定機能２２はカメラ自動制御機能２４及び音声レベル検出比較機能２６を起動し、音声レベル検出比較機能２６は前面マイク１０と背面マイク１１のそれぞれの音声入力レベルを検出し、両入力レベルを比較する（ステップ３０３）。音声レベル検出比較機能２６での比較結果、前面マイク１０の音声入力レベルが背面マイク１１より高い場合、カメラ自動制御機能２４は前面カメラ４を使用するように画像処理部３を制御する（ステップ３０５）。また、前面マイク１０の音声入力レベルが背面マイク１１より低い場合、カメラ自動制御機能２４は背面カメラ５を使用するように画像処理部３を制御する（ステップ３０４）。

以上のステップ３０３から３０５の処理は、ＴＶ電話が終了するまで繰り返され（ステップ３０６、３１０）、前面マイク４の入力レベルが背面マイクの入力レベルよりも大きい期間は、携帯電話機の前面カメラ４からの撮影画像がＴＶ電話の相手側の携帯電話機等に送信され、前面マイク４の入力レベルが背面マイクの入力レベル以下の期間は、背景や携帯電話機の背面側の通話者等の撮影画像が相手側の携帯電話機等に送信される。

このように、本実施の形態では、携帯電話機の背面へマイクを追加し、前面と背面のマイクへ入力される音声レベルを比較することで、ＴＶ電話の際に使用するカメラを切り替えるため、周囲雑音等の影響によるカメラの自動切替えの誤動作を防止することが出来るため、携帯電話機使用者の使い勝手がさらに向上し、また、３人以上のＴＶ電話が可能となる。

（他の実施の形態）
以上の実施の形態では、２台のカメラのうちディスプレイを有する筺体の該ディスプレイ側の面に設けたカメラを前面カメラとし、操作部を有する筺体の該操作部側の面に設けたマイクを前面マイクとした折畳型の携帯電話機の例で説明したが、ＴＶ電話で画像（撮影）送信用のカメラは各筺体のヒンジ部や操作部側の筺体の該操作部側に設けることもできる。

また、それぞれディスプレイ又はテンキー等の操作部を有する異なる筺体（上部筺体と下部筺体等）でなり、それぞれの筺体が互いに異なる向きに可動（回転）可能な機構を有する携帯電話機においては、携帯電話機の通話時に使用者側の面である相手の映像が表示されるディスプレイを有する面側に設けられたカメラ及びマイクをそれぞれ実施の形態１、２でいう前面マイク及び前面カメラとなるように、筺体の回転に連動して切り替えるように構成することが可能である。

更に、前記他のカメラ及び背面マイクは携帯電話機の使用者側の面に対し背面側に限らず側部側等に設けることも可能であり、この場合、カメラ自動切替モードでＴＶ電話中に前面マイクへの音声入力がない場合及びマイク設置側に設けたマイクの音声入力が前面マイクより大きい場合に当該他のマイクの設置側のカメラが動作するように構成することが可能であることは明らかである。

本発明の実施の形態のＴＶ電話機能付き携帯電話機が使用される携帯電話システム全体を示す構成図である。 本発明の実施の形態１のＴＶ電話機能付き携帯電話機の外観を示す図である。 実施の形態１のＴＶ電話機能付き携帯電話機の概略構成を示す図である。 メモリ等に格納されるカメラ設定情報の内容を示す図である。 携帯電話機のカメラモード設定情報の設定の処理フローチャートを示す図である。 実施の形態１のＴＶ電話の処理フローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態２のＴＶ電話機能付き携帯電話機の外観を示す図である。 実施の形態２のＴＶ電話機能付き携帯電話機の概略構成を示す図である。 実施の形態２のＴＶ電話の処理フローチャートを示す図である。

符号の説明

１ 無線部
２ 制御部
３ 画像処理部
４ 前面カメラ
５ 背面カメラ
６ ディスプレイ
７ 操作部
８ 音声処理部
９ スピーカ
１０ 前面マイク
１１ 記憶部
１２ 背面マイク
２０、２３ 携帯電話機
２１、２２ 基地局
２４ 交換局

Claims (9)

1. 画像送信用の２台のカメラを装備するＴＶ電話機能付き携帯端末において、ＴＶ電話中にディスプレイ側のマイクへの音声入力がある場合に当該ディスプレイ側のカメラが動作するように切り替えることを特徴とするＴＶ電話機能付き携帯端末。
2. 画像送信用の２台のカメラを装備したＴＶ電話機能付き携帯端末において、ＴＶ電話中に２台のマイクへの音声入力レベルを比較し、ディスプレイ側のマイクの音声入力レベルが大きい場合に当該ディスプレイ側のカメラが動作するように切り替えることを特徴とするＴＶ電話機能付き携帯端末。
3. 前記２台のカメラのいずれかをＴＶ電話の画像送信用のカメラとして固定的に使用するモードに切り替え可能であることを特徴とする請求項１又は２記載のＴＶ電話機能付き携帯端末。
4. 画像送信用の２台のカメラと、通話時のディスプレイ側のマイクの音声入力を検出する音声レベル検出手段と、前記音声レベル検出手段による音声の検出状態か否かに応じてＴＶ電話の画像送信用のカメラをそれぞれ前記ディスプレイ側のカメラ又は他のカメラに切り替え制御するカメラ自動制御手段とを有することを特徴とするＴＶ電話機能付き携帯端末。
5. 画像送信用の２台のカメラと、通話時のディスプレイ側のマイクと他のマイクの各音声入力を検出して比較する音声レベル検出比較手段と、前記音声レベル比較検出手段によりディスプレイ側のマイクの音声入力レベルが他のマイクの音声入力レベルより大きいか否かに応じてＴＶ電話の画像送信用のカメラをそれぞれディスプレイ側のカメラ又は他のカメラに切り替え制御するカメラ自動制御手段とを有することを特徴とするＴＶ電話機能付き携帯端末。
6. 前記２台のカメラのいずれかをＴＶ電話の画像送信用のカメラとして固定的に使用するカメラ固定制御手段を有することを特徴とする請求項４又は５記載のＴＶ電話機能付き携帯端末。
7. 前記カメラ自動制御手段又はカメラ固定制御手段のいずれかを起動する情報を含むカメラ設定情報を記憶する記憶部と、前記記憶部のカメラ設定情報を読出し、前記カメラ自動制御手段又はカメラ固定制御手段のいずれを起動するかを判定するモード判定手段を有することを特徴とする請求項６記載のＴＶ電話機能付き携帯端末。
8. 前記カメラ設定情報にはカメラ固定制御手段の起動時にＴＶ電話の画像送信用のカメラを特定する固定カメラ情報を有することを特徴とする請求項６又は７記載のＴＶ電話機能付き携帯端末。
9. 前記他のカメラはディスプレイと反対側の面のカメラであることを特徴とする請求項４ないし８のいずれかの請求項記載のＴＶ電話機能付き携帯端末。

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