JP4449754B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部のラジエータをラジエータサポートアッパが上側において支持する車両前部構造に関する。
車両前部構造としては、フロントフードの車両前部内にレインフォースが設けられることで、車両の前面衝突時に、レインフォースが変形されて、被衝突体に作用するエネルギー及びモーメントが低減されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この車両前部構造では、車両の衝突時にラジエータサポートアッパから被衝突体に作用する衝突荷重及び曲げモーメントを低減することは考慮されていない。
特開2001−278120公報
本発明は、上記事実を考慮し、車両の衝突時にラジエータサポートアッパから被衝突体に作用する衝突荷重及び曲げモーメントを低減できる車両前部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両前部構造は、車両前部のラジエータを上側において支持するラジエータサポートアッパと、前記ラジエータサポートアッパに複数間に空間が形成されて設けられると共に、前記ラジエータサポートアッパから車両前端上部へ向けて延伸し、車両の衝突時に被衝突体に作用する衝突荷重を吸収する吸収部と、車両前端の外壁を構成し、上壁と車両前側壁との間に前記空間に対向する角部が形成された車両外壁と、を備えている。
請求項2に記載の車両前部構造は、車両前部のラジエータを上側において支持するラジエータサポートアッパと、前記ラジエータサポートアッパに複数設けられると共に、前記ラジエータサポートアッパから車両前端上部へ向けて延伸し、車両の衝突時に被衝突体に作用する衝突荷重を吸収する吸収部と、前記複数の吸収部間に設けられると共に、前記吸収部に比し強度を低くされ、車両の衝突時に被衝突体に作用する衝突荷重を吸収する低強度部と、車両前端の外壁を構成し、上壁と車両前側壁との間に前記低強度部に対向する角部が形成された車両外壁と、を備えている。
請求項3に記載の車両前部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造において、前記複数の吸収部を接続して一体にする接続部を備えた、ことを特徴としている。
請求項1に記載の車両前部構造では、車両前部のラジエータをラジエータサポートアッパが上側において支持している。さらに、ラジエータサポートアッパに設けられた複数の吸収部がラジエータサポートアッパから車両前端上部へ向けて延伸しており、車両の衝突時には、複数の吸収部が被衝突体(衝突相手)へ作用する衝突荷重を吸収する。
ここで、複数の吸収部間に空間が形成されている。
このため、空間にも吸収部が設けられる場合に比し、複数の吸収部全体の強度が空間によって低くされて、複数の吸収部が被衝突体へ作用する衝突荷重を良好に吸収することができる。これにより、ラジエータサポートアッパから被衝突体に作用する衝突荷重を低減することができる。
しかも、被衝突体の空間に対向する部分が受ける反力が低減又はなくされ、かつ、被衝突体が複数の吸収部に安定して支持される。これにより、被衝突体に作用する曲げモーメントを低減することができる。
請求項2に記載の車両前部構造では、車両前部のラジエータをラジエータサポートアッパが上側において支持している。さらに、ラジエータサポートアッパに設けられた複数の吸収部がラジエータサポートアッパから車両前端上部へ向けて延伸すると共に、複数の吸収部間に低強度部が設けられており、車両の衝突時には、複数の吸収部及び低強度部が被衝突体(衝突相手)へ作用する衝突荷重を吸収する。
ここで、低強度部が吸収部に比し強度を低くされている。
このため、低強度部が吸収部に対し強度を同等以上にされる場合に比し、複数の吸収部及び低強度部全体の強度が低強度部によって低くされて、複数の吸収部及び低強度部が被衝突体へ作用する衝突荷重を良好に吸収することができる。これにより、ラジエータサポートアッパから被衝突体に作用する衝突荷重を低減することができる。
しかも、被衝突体の低強度部に対向する部分が低強度部から受ける反力が小さくされ、かつ、被衝突体が複数の吸収部に安定して支持される。これにより、被衝突体に作用する曲げモーメントを低減することができる。
請求項3に記載の車両前部構造では、複数の吸収部が接続部によって接続されて一体にされている。このため、複数の吸収部及び接続部を一体成形することができる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る車両前部構造10が車両左側から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示す。
本実施の形態に係る車両前部構造10は、車両外壁としての薄板状のバンパカバー12を備えており、バンパカバー12は車両前端の外壁(外形)を構成している。バンパカバー12は上壁12Aと車両前側壁12Bとを有しており、バンパカバー12の上壁12Aと車両前側壁12Bとの間には角部12Cが形成されている。また、バンパカバー12よりも車両後側の車両前部内は、エンジンルーム14とされている。
バンパカバー12の上端よりも車両後側には、車両外壁としての平面視略矩形状のエンジンフード16が配置されており、エンジンフード16は、車両前部の外壁(外形)を構成して、エンジンルーム14の上側を覆っている。
エンジンルーム14の車両前側端部には、ラジエータ18が配置されている。ラジエータ18は、上支持部材(強度部材)としてのラジエータサポートアッパ20に支持されており、ラジエータサポートアッパ20は、ラジエータ18の上側において車幅方向に沿って配置されると共に、断面略矩形筒状にされて強度が高くされている。さらに、ラジエータ18は、下支持部材(強度部材)としてのラジエータサポートロア(図示省略)に支持されており、ラジエータサポートロアは、ラジエータ18の下側において車幅方向に沿って配置されると共に、強度が高くされている。
ラジエータサポートアッパ20の前側部には、上端から下端に亘って、吸収部材としてのアブソーバ22が固定されており、アブソーバ22は発泡体製にされている。アブソーバ22は断面コ字状にされており、アブソーバ22は、吸収部としての上側の上吸収部24及び下側の下吸収部26と、接続部としての車両後側の後吸収部28と、を有している。上吸収部24及び下吸収部26は、略矩形柱状にされて、ラジエータサポートアッパ20からバンパカバー12の上部近傍まで車両前斜め上方へ延伸されており、上吸収部24及び下吸収部26の車両前側面22A(バンパカバー12側の面)はバンパカバー12(上壁12A及び車両前側壁12Bの傾斜方向)に沿って配置されている。後吸収部28は、略矩形柱状にされて、上吸収部24の車両後側端と下吸収部26の車両後側端とを接続しており、上吸収部24と下吸収部26との間には、後吸収部28の車両前側において、空間としての凹部30が形成されている。凹部30は、車両前側に開放されると共に、バンパカバー12の角部12Cに対向している。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両前部構造10では、被衝突体32(例えば衝突装置(インパクター)や人間)に対する車両の前面衝突時に、被衝突体32(被衝突体32が人間の場合には特に大腿部)が車両前斜め上方から車両に衝突し、被衝突体32がバンパカバー12に干渉してバンパカバー12が破損(変形を含む)されると共に、被衝突体32がアブソーバ22に干渉してアブソーバ22の上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28が変形(特に潰れ変形)されることで、被衝突体32へ作用する衝突荷重(衝撃)が吸収される。
ここで、アブソーバ22には、被衝突体32の衝突中央線L(被衝突体32の車両への衝突面32Aの上下方向中央を通り衝突面32Aに垂直な直線)が通る部分において、凹部30が設けられている。
このため、アブソーバ22に凹部30が設けられない場合(凹部30にも発泡体が一様に設けられる場合)に比し、アブソーバ22全体の強度が凹部30によって低くされて、アブソーバ22が被衝突体32へ作用する衝突荷重を良好に吸収することができる。これにより、ラジエータサポートアッパ20から被衝突体32に作用する衝突荷重を低減することができる。
しかも、被衝突体32の中央部(凹部30に対向する部分)がアブソーバ22からの反力を受けず、かつ、被衝突体32の中央部から離間した部分がアブソーバ22の上吸収部24及び下吸収部26に広い範囲で安定して支持される。これにより、被衝突体32に作用する曲げモーメント(変形モーメント)を低減することができる。
以上により、例えば、図2に示す如く、被衝突体32(衝突装置)に作用する衝突荷重(図2の線Aで示すインパクター荷重)を、基準最大値(被衝突体32を保護できる最大の衝突荷重)よりも低くすることができる。さらに、例えば、図3に示す如く、被衝突体32(衝突装置)に作用する曲げモーメント(図3の線A)を、基準最大値(被衝突体32を保護できる最大の曲げモーメント)よりも低くすることができる。
また、アブソーバ22の上吸収部24、後吸収部28及び下吸収部26が接続されて一体にされている。このため、アブソーバ22を一体成形することができる。
(比較例)
図4には、比較例に係る車両前部構造40が車両左側から見た断面図にて示されている。
本比較例に係る車両前部構造40は、上記第1の実施の形態と以下の点で異なる。
車両前部構造40は、上記第1の実施の形態におけるアブソーバ22に代えて、アブソーバ42を備えている。アブソーバ42はラジエータサポートアッパ20の前側部に上端から下端に亘って固定されており、アブソーバ42は発泡体製にされている。アブソーバ42は、略五角形柱状にされて、ラジエータサポートアッパ20からバンパカバー12の上部近傍まで車両前斜め上方へ延伸されており、アブソーバ42の車両前側面42A(バンパカバー12側の面)は、バンパカバー12(上壁12A及び車両前側壁12Bの傾斜方向)に沿って配置されて、上下方向中間部において車両前斜め上方へ突出している。
ここで、車両前部構造40では、第1の実施の形態と異なり、アブソーバ42に凹部30が設けられておらず、アブソーバ42が中実にされて車両前側面42Aの上下方向中間部において車両前斜め上方へ突出している。
このため、アブソーバ42の強度が高くなって、アブソーバ42から被衝突体32へ作用する衝突荷重が大きくなる。
しかも、被衝突体32の中央部(アブソーバ42の車両前側面42Aの上下方向中間部に対向する部分)がアブソーバ42から受ける反力が大きくなる。このため、被衝突体32に作用する曲げモーメントが大きくなる。
以上により、例えば、図2に示す如く、被衝突体32(衝突装置)に作用する衝突荷重(図2の線Bで示すインパクター荷重)が、基準最大値(被衝突体32を保護できる最大の衝突荷重)よりも高くなってしまう。さらに、例えば、図3に示す如く、被衝突体32(衝突装置)に作用する曲げモーメント(図3の線B)を、基準最大値(被衝突体32を保護できる最大の曲げモーメント)よりも高くなってしまう。
[第2の実施の形態]
図5には、本発明の第2の実施の形態に係る車両前部構造50が車両左側から見た断面図にて示されている。
本実施の形態に係る車両前部構造50は、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
車両前部構造50は、上記第1の実施の形態におけるアブソーバ22に代えて、吸収部材としてのアブソーバ52を備えている。アブソーバ52はラジエータサポートアッパ20の前側部に上端から下端に亘って固定されており、アブソーバ52は発泡体製にされている。アブソーバ52は、上記第1の実施の形態におけるアブソーバ22と同様の上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28の他に、接続部としての車両前側の前吸収部54を有している。前吸収部54は、略湾曲矩形柱状にされて、上吸収部24の車両前側端と下吸収部26の車両前側端とを接続しており、上吸収部24、前吸収部54及び下吸収部26の車両前側面52A(バンパカバー12側の面)は、バンパカバー12(上壁12A及び車両前側壁12Bの傾斜方向)に沿って配置されている。上吸収部24、下吸収部26、前吸収部54及び後吸収部28に囲まれる部分には、空間としての中空56が形成されており、中空56はバンパカバー12の角部12Cに前吸収部54を挟んで対向している。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両前部構造50では、被衝突体32に対する車両の前面衝突時に、被衝突体32が車両前斜め上方から車両に衝突し、被衝突体32がバンパカバー12に干渉してバンパカバー12が破損(変形を含む)されると共に、被衝突体32がアブソーバ52に干渉してアブソーバ52の上吸収部24、下吸収部26、前吸収部54及び後吸収部28が変形(特に潰れ変形)されることで、被衝突体32へ作用する衝突荷重が吸収される。
ここで、アブソーバ52には、被衝突体32の衝突中央線Lが通る部分において、中空56が設けられている。
このため、アブソーバ52に中空56が設けられない場合(中空56にも発泡体が一様に設けられる場合)に比し、アブソーバ52全体の強度が中空56によって低くされて、アブソーバ52が被衝突体32へ作用する衝突荷重を良好に吸収することができる。これにより、ラジエータサポートアッパ20から被衝突体32に作用する衝突荷重を低減することができる。
しかも、被衝突体32の中央部(中空56に対向する部分)がアブソーバ52から受ける反力が低減され、かつ、被衝突体32の中央部から離間した部分がアブソーバ52の上吸収部24及び下吸収部26に広い範囲で安定して支持される。これにより、被衝突体32に作用する曲げモーメントを低減することができる。
また、アブソーバ52の上吸収部24、下吸収部26、前吸収部54及び後吸収部28が接続されて一体にされている。このため、アブソーバ52を一体成形することができる。
なお、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、本発明の吸収部材を発泡体製のアブソーバ22、52とした構成としたが、本発明の吸収部材を、アブソーバ22、52の断面形状と同様の形状の板状のリブを複数ラジエータサポートアッパ20の長手方向に沿って間隔を開けて並べて構成してもよい。
[第3の実施の形態]
図6には、本発明の第3の実施の形態に係る車両前部構造60が車両左側から見た断面図にて示されている。
本実施の形態に係る車両前部構造60は、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
車両前部構造60は、上記第1の実施の形態におけるアブソーバ22に代えて、吸収部材としてのアブソーバ62を備えている。アブソーバ62はラジエータサポートアッパ20の前側部に上端から下端に亘って固定されており、アブソーバ62は発泡体製にされている。アブソーバ62は、上記第1の実施の形態におけるアブソーバ22と同様の上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28の他に、上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28に比し強度が低い低強度部64を有している。低強度部64は、略矩形柱状にされて、上吸収部24と下吸収部26との間かつ後吸収部28の車両前側に隙間なく設けられており、上吸収部24、低強度部64及び下吸収部26の車両前側面62A(バンパカバー12側の面)は、バンパカバー12(上壁12A及び車両前側壁12Bの傾斜方向)に沿って配置されて、低強度部64がバンパカバー12の角部12Cに対向している。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両前部構造60では、被衝突体32に対する車両の前面衝突時に、被衝突体32が車両前斜め上方から車両に衝突し、被衝突体32がバンパカバー12に干渉してバンパカバー12が破損(変形を含む)されると共に、被衝突体32がアブソーバ62に干渉してアブソーバ62の上吸収部24、下吸収部26、後吸収部28及び低強度部64が変形(特に潰れ変形)されることで、被衝突体32へ作用する衝突荷重が吸収される。
ここで、アブソーバ62には、被衝突体32の衝突中央線Lが通る部分において、上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28に比し強度が低い低強度部64が設けられている。
このため、アブソーバ62に低強度部64が設けられない場合(低強度部64が上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28に対し強度を同等以上にされる場合)に比し、アブソーバ62全体の強度が低強度部64によって低くされて、アブソーバ62が被衝突体32へ作用する衝突荷重を良好に吸収することができる。これにより、ラジエータサポートアッパ20から被衝突体32に作用する衝突荷重を低減することができる。
しかも、被衝突体32の中央部(低強度部64に対向する部分)がアブソーバ62から受ける反力が低減され、かつ、被衝突体32の中央部から離間した部分がアブソーバ62の上吸収部24及び下吸収部26に広い範囲で安定して支持される。これにより、被衝突体32に作用する曲げモーメントを低減することができる。
また、アブソーバ62の上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28が接続されて一体にされている。このため、アブソーバ62の上吸収部24、下吸収部26及び後吸収部28を一体成形することができる。
[第4の実施の形態]
図7には、本発明の第4の実施の形態に係る車両前部構造70が車両左側から見た断面図にて示されている。
本実施の形態に係る車両前部構造70は、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
車両前部構造70は、上記第1の実施の形態におけるアブソーバ22に代えて、吸収部材としてのアブソーバ72を備えている。アブソーバ72は複数の板状のリブ74によって構成されており、複数のリブ74はラジエータサポートアッパ20の長手方向に沿って間隔をあけて並べられると共に、各リブ74はラジエータサポートアッパ20の前側部に上端から下端に亘って固定されている。各リブ74は、吸収部としての上側の上吸収部76及び下側の下吸収部78と、接続部としての車両後側の後吸収部80と、を有しており、上吸収部76及び下吸収部78は、略矩形状にされて、ラジエータサポートアッパ20からバンパカバー12の上部近傍まで車両前斜め上方へ延伸されると共に、後吸収部80は、略矩形状にされて、上吸収部76の車両後側端と下吸収部78の車両後側端とを接続している。各リブ74は、接続部としての低強度部82を有しており、低強度部82は、例えば上吸収部76、下吸収部78及び後吸収部80に比し肉厚が薄くされることで、上吸収部76、下吸収部78及び後吸収部80に比し強度が低くされている。低強度部82は上吸収部76と下吸収部78との間かつ後吸収部80の車両前側に隙間なく設けられており、上吸収部76、低強度部82及び下吸収部78の車両前側面74A(バンパカバー12側の面)は、バンパカバー12(上壁12A及び車両前側壁12Bの傾斜方向)に沿って配置されて、低強度部82がバンパカバー12の角部12Cに対向している。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両前部構造70では、被衝突体32に対する車両の前面衝突時に、被衝突体32が車両前斜め上方から車両に衝突し、被衝突体32がバンパカバー12に干渉してバンパカバー12が破損(変形を含む)されると共に、被衝突体32がアブソーバ72に干渉してアブソーバ72のリブ74における上吸収部76、下吸収部78、後吸収部80及び低強度部82が破損(変形を含む)されることで、被衝突体32へ作用する衝突荷重が吸収される。
ここで、アブソーバ72の各リブ74には、被衝突体32の衝突中央線Lが通る部分において、上吸収部76、下吸収部78及び後吸収部80に比し強度が低い低強度部82が設けられている。
このため、各リブ74に低強度部82が設けられない場合(低強度部82が上吸収部76、下吸収部78及び後吸収部80に対し強度を同等以上にされる場合)に比し、各リブ74全体の強度が低強度部82によって低くされて、リブ74が被衝突体32へ作用する衝突荷重を良好に吸収することができる。これにより、ラジエータサポートアッパ20から被衝突体32に作用する衝突荷重を低減することができる。
しかも、被衝突体32の中央部(低強度部82に対向する部分)がリブ74から受ける反力が低減され、かつ、被衝突体32の中央部から離間した部分がリブ74の上吸収部76及び下吸収部78に広い範囲で安定して支持される。これにより、被衝突体32に作用する曲げモーメントを低減することができる。
また、各リブ74の上吸収部76、下吸収部78、後吸収部80及び低強度部82が接続されて一体にされている。このため、各リブ74の上吸収部76、下吸収部78、後吸収部80及び低強度部82を一体成形することができる。
なお、上記第1の実施の形態乃至第4の実施の形態では、本発明の吸収部(上吸収部24、76及び下吸収部26、78)を上下方向において2つ設けた構成としたが、本発明の吸収部を上下方向において3つ以上設けた構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る車両前部構造を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両前部構造及び比較例に係る車両前部構造において、被衝突体に作用する衝突荷重(インパクター荷重)と、被衝突体の変位量(インパクターストローク)と、の関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る車両前部構造及び比較例に係る車両前部構造において、被衝突体に作用する曲げモーメント(曲げモーメント)と、被衝突体の変位量(インパクターストローク)と、の関係を示すグラフである。 比較例に係る車両前部構造を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両前部構造を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両前部構造を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る車両前部構造を示す車両左側から見た断面図である。
符号の説明
10 車両前部構造
12 バンパカバー(車両外壁)
12A 上壁
12B 車両前側壁
12C 角部
18 ラジエータ
20 ラジエータサポートアッパ
24 上吸収部(吸収部)
26 下吸収部(吸収部)
28 後吸収部(接続部)
30 凹部(空間)
32 被衝突体
50 車両前部構造
54 前吸収部(接続部)
56 中空(空間)
60 車両前部構造
64 低強度部
70 車両前部構造
76 上吸収部(吸収部)
78 下吸収部(吸収部)
80 後吸収部(接続部)
82 低強度部(接続部)

Claims (3)

  1. 車両前部のラジエータを上側において支持するラジエータサポートアッパと、
    前記ラジエータサポートアッパに複数間に空間が形成されて設けられると共に、前記ラジエータサポートアッパから車両前端上部へ向けて延伸し、車両の衝突時に被衝突体に作用する衝突荷重を吸収する吸収部と、
    車両前端の外壁を構成し、上壁と車両前側壁との間に前記空間に対向する角部が形成された車両外壁と、
    を備えた車両前部構造。
  2. 車両前部のラジエータを上側において支持するラジエータサポートアッパと、
    前記ラジエータサポートアッパに複数設けられると共に、前記ラジエータサポートアッパから車両前端上部へ向けて延伸し、車両の衝突時に被衝突体に作用する衝突荷重を吸収する吸収部と、
    前記複数の吸収部間に設けられると共に、前記吸収部に比し強度を低くされ、車両の衝突時に被衝突体に作用する衝突荷重を吸収する低強度部と、
    車両前端の外壁を構成し、上壁と車両前側壁との間に前記低強度部に対向する角部が形成された車両外壁と、
    を備えた車両前部構造。
  3. 前記複数の吸収部を接続して一体にする接続部を備えた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両前部構造。
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