JP4449654B2 - 電子機器のダイヤル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、デジタルスチルカメラ、アナログスチルカメラ、カメラ一体型ビデオテープレコーダ(以下「カメラ一体型VTR」という。)、ビデオカメラ、スピーカ、アンプ、チューナー、その他の電子機器に用いられるダイヤル装置であって、回転体を回転操作することにより複数のモードから1のモードを選択可能とした電子機器のダイヤル装置に関するものである。
従来の、この種の電子機器のダイヤル装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、記録と再生が行われるビデオテープレコーダと、被写体映像の電気信号化が行われるビデオカメラとが一体化されたカメラ一体型ビデオテープレコーダに関するものが記載されている。このカメラ一体型ビデオテープレコーダは、「ビデオテープレコーダとしての機能モードおよびテレビカメラとしての機能モードのうち、所望の基本的機能モードの選択・切り換えが1つのキー操作で行えるモードセレクト手段が設けられた」ことを特徴としている。
このような構成を有するカメラ一体型ビデオテープレコーダによれば、「記録時や再生時において一般的に頻繁に使用される基本的な機能の選択・切り換えが、1つのモードセレクト手段で行えるので、機能を減少させることなくカメラ一体型ビデオテープレコーダの外側面に設けられる操作スイッチや操作キー類が減少され、モードセレクト手段の操作だけで、基本的な機能のモード切り換えが行えるので、操作が容易に行える」等の効果が期待される。
また、従来の他の電子機器のダイヤル装置としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、スイッチや可変抵抗器等のクリック感触付き電気部品の製造方法に係り、特に、該電気部品に備えられる摺動子受け体の製造方法に関するものが記載されている。このクリック感触付き電気部品の製造方法は、「摺動子受け体に保持されたクリックばねおよび摺動子片と、前記摺動子受け体と相対的に移動可能な対向部材に設けられたクリック溝および導電パターンとを備え、前記摺動子受け体と前記対向部材との相対的な移動により、前記クリックばねが前記クリック溝に係脱してクリック感触を生起すると共に、前記摺動子片が前記導電パターンに摺接して電気信号を出力するクリック感触付き電気部品の製造方法において、金属平板から薄肉部と厚肉部とを有する異形材を形成する工程と、前記薄肉部に前記摺動子片の外形をプレス抜きすると共に前記厚肉部に前記クリックばねの外形をプレス抜きしてブランク材を形成する工程と、このブランク材を前記摺動子受け体に固定して該ブランク材の不要部分を切断する工程とを備えた」ことを特徴としている。
このようなクリック感触付き電気部品の製造方法によれば、「接触圧が異なる摺動子片とクリックばね間の位置精度を著しく高めることができ、組立作業性に優れたクリック感触付き電気部品を提供することができる。また、上記金属平板に摺動子片に連続する端子を形成した場合は、変形しにくい端子をも同時に形成できる。」という効果が期待される。
特開平6−6651号公報 特開平5−166433号公報
しかしながら、上述した従来技術に係る特許文献1のカメラ一体型ビデオテープレコーダにおいては、1つのモードセレクト手段である回転するリング状の操作キーと、その厚さ方向の一側面に設けられたシルクやマーク等のみが記載されており、ダイヤル装置の具体的構成を開示するものではなかった。
また、特許文献2のクリック感触付き電気部品の製造方法においては、スイッチや可変抵抗器等の電気部品に備えられる摺動子受け体の製造方向は開示されているが、同じくダイヤル装置の具体的構成を開示するものではなかった。更に、クリック感触を生じさせるための機構が、クリックばね及び摺動子片と、クリック溝及び導電パターンとからなり、摺動子受け体と対向部材との相対的な移動により、クリックばねがクリック溝に係脱してクリック感触を生起する構成となっていた。そのため、該当する電気部品の構成が複雑となり、部品点数や製造工数が多くなって装置全体が大型化されるという課題があった。
解決しようとする問題点は、従来の電子機器のダイヤル装置では、ダイヤル操作時のクリック感を生じさせる機構が複雑であったため、使用される部品点数が多く、製造工数が多くて不経済であるばかりでなく、装置全体が大型化される等にある。
本出願の電子機器のダイヤル装置は、回転操作される回転体と、この回転体の回転操作により回転動作されて複数のモードから1のモードが選択可能とされたモード選択手段と、回転体とモード選択手段とを動力伝達可能に連結する動力伝達手段と、回転体の回転操作時にクリック感を生じさせるクリック感発生手段と、を設け、動力伝達手段は、回転体に設けられた駆動ギアと、モード選択手段に設けられると共に駆動ギアに噛合される従動ギアと、を有し、駆動ギア及び従動ギアの、いずれか一方のギアに位置決め用の凸部を設けると共に、この凸部に係合される位置決め用の凹部を他方のギアに設け、凸部と凹部を係合させて位置決めし、モード選択手段は、回転部と、この回転部が回転自在に収納された凹部を有する固定部と、を有するロータリーポジションスイッチであり、回転体を電子機器本体に回転自在に支持し、モード選択手段の固定部を取付部材に固定すると共に取付部材を電子機器本体に取り付けることにより動力伝達手段による動力伝達を可能とした。
本出願の電子機器のダイヤル装置は、請求項1記載の電子機器のダイヤル装置において、クリック感発生手段は、回転体又は電子機器本体の一方に設けられると共に回転体の回転中心を中心として周方向に適宜間隔あけて設けられた複数のクリック溝と、複数のクリック溝のうち任意クリック溝に出入り可能に係合されるクリック体と、そのクリック体をクリック溝に付勢する弾性部材と、を有する。
本出願の電子機器のダイヤル装置によれば、電子機器本体に回転体を回転自在に支持すると共に取付部材にモード選択手段の固定部を固定し、取付部材を電子機器本体に取り付けることにより動力伝達手段による動力を伝達可能に構成したため、組立作業が容易であって、組立効率の向上を図ることができる。更に、予め所定位置に決められているモードを確実に所定位置に位相合わせして組み立てることができ、位相の異なる位置に誤って組み立てられる誤作業の発生を防止することができる。
本出願の電子機器のダイヤル装置によれば、クリック感発生手段を複数のクリック溝とクリック体と弾性部材とで構成したため、簡単な構成でありながら確かなクリック感を発生することができ、使用者にモードの変更、切換等を明確に認識させることができる。
取付部材を電子機器本体に取り付けるだけで動力伝達部材を介して回転体とモード選択手段を、所定位置に位相を合わせて簡単且つ確実に組み立てることができるダイヤル装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態の例を、添付図面を参照して説明する。図1〜図13は、本発明の実施の例を示すものである。即ち、図1〜図8は、本発明のダイヤル装置を用いた電子機器の一具体例に係るデジタルスチルカメラを示すもので、図1はフラッシュ装置の発光面を露出した斜視図、図2はフラッシュ装置の発光面を収納した斜視図、図3は正面図、図4は背面図、図5は平面図、図6は底面図、図7は左側面図、図8は右側面図である。また、図9〜図13は、本発明のダイヤル装置の一具体例を示すもので、図9は分解斜視図、図10は組立斜視図、図11は取付部材とモード選択手段を示す斜視図、図12は駆動ギアの凸部と従動ギアの凹部を組み合わせた説明図、図13は回転体の平面図である。
図1〜図8に示す撮像装置の一具体例であるデジタルスチルカメラ1は、本発明のダイヤル装置を用いた電子機器の一具体例を示すものである。このデジタルスチルカメラ1は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、光学的な画像をCCD(固体撮像素子)で電気的な信号に変換して半導体記録メディアに記録したり、液晶ディスプレイ等の表示装置に表示できるようにしたものである。
しかしながら、本発明に係る電子機器としては、このデジタルスチルカメラ1に限定されるものではなく、アナログスチルカメラ、デジタルビデオカメラレコーダ、アナログビデオカメラレコーダその他の撮像装置に適用できることは勿論のこと、カメラ一体型VTR、ビデオカメラ、スピーカ、アンプ、チューナー、その他の電子機器に用いられるものである。また、情報記録媒体としては、半導体記録媒体に限定されるものではなく、フィルムは勿論のこと、テープ状記録媒体を用いたデジタルビデオカセット、アナログビデオカセットその他のテープカセットヤ、DVD(デジタルバーサタイルディスク)やCD−ROMその他の記録可能な光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体を適用することができる。
このデジタルスチルカメラ1は、電子機器本体の一具体例を示すカメラ本体2を備えており、そのカメラ本体2は、少々横長で中空の筐体からなっている。カメラ本体2には、撮影レンズ3aが前面に露出されたレンズ装置3と、このレンズ装置3の撮影レンズ3aから入力される光に基づいて被写体の映像信号を形成する撮影手段の一具体例を示す図示しないCCD(固体撮像素子)と、レンズ装置3の上方に配置されたフラッシュ装置4と、CCDで形成された映像信号又は予め情報記録媒体に記録されている情報に基づいて映像を表示する表示手段の一具体例を示す液晶ディスプレイ5等が設けられている。
図1及び図2に示すように、レンズ装置3は、カメラ本体2に固定された固定鏡筒6aと、この固定鏡筒6aに進退移動可能に保持された可動鏡筒6bを有しており、これら鏡筒6a,6b内に多数のレンズが固定又は移動可能に支持されている。固定鏡筒6aは、カメラ本体2内に収納されており、その後端部の光軸上にCCDが取り付けられている。可動鏡筒6bの先端部には撮影レンズ3aが保持されており、その撮影レンズ3aは開閉動作が可能とされたシャッタ片7によって覆われている。
カメラ本体2のレンズ装置3の上部に配置されたフラッシュ装置4は、光が放射される発光面8aを有する発光部8を備えている。発光部8は、略四角形の筐体からなるケーシング9を備えており、そのケーシング9の一面に発光部8の発光面8aが露出されている。ケーシング9は、発光面8aが露出された発光正面9aと、この発光正面9aと略直交するように展開された第1の化粧面9bと、発光正面9aの反対側に設定された第2の化粧面9cとを有している。この発光部8は、図に表れない発光部回動機構によって上下方向へ略90度回動可能に構成されている。
図3に示すように、レンズ装置3はカメラ本体2の正面において、正面から見て略右寄りに配置されており、左側の端部には使用者がカメラ本体2を持つための把持部2aが設けられている。把持部2aは少々前方に突出されており、その上面にはシャッタボタン11が取り付けられている。更に、カメラ本体2の正面には、ファインダの被写体側窓12とオートフォーカス用の発光窓13及び受光窓14が設けられている。被写体側窓12はレンズ装置3の左斜め上方に配置され、発光窓13及び受光窓14はレンズ装置3の右斜め上方に横並びに配置されている。
図4に示すように、カメラ本体2の背面には、液晶ディスプレイ5とファインダの覗き窓16とコントロールボタン17とズームボタン18等が設けられている。液晶ディスプレイ5は、カメラ本体2の背面において、その中央部から左側部にかけて大きく占有するよう大型に形成されている。ファインダは光学式ビューファインダであり、その覗き窓16は、カメラ本体2の背面の上部略中央に配置されていて、カメラ本体2内において光路が屈折されて被写体側窓12と連通されている。
コントロールボタン17の周囲には、これを取り囲むようにメニューボタン19aとスクリーン・オンオフボタン19bと画像サイズボタン19cとが配置されている。これらのボタン19a〜19cとコントロールボタン17とは、互いに関連して操作するように構成されており、ボタン19a〜19cによって選択可能とされた機能内において、コントロールボタン17の選択操作によって特定の機能が決定されるようになっている。
例えば、メニューボタン19aは、通常撮影、連射撮影、マルチ撮影等の撮影機能を特定するもので、これらの機能は、コントロールボタン17の選択操作によって決定される。スクリーン・オンオフボタン19bは、液晶ディスプレイ5の表示等を制御するものである。また、画像サイズボタン19cは、液晶ディスプレイ5に表示される画像のサイズを特定するもので、その画像サイズはコントロールボタン17の選択操作によって決定される。更に、コントロールボタン17には、例えば、フラッシュ撮影、セルフタイマ撮影等のようにその他各種の機能が付与されている。
ズームボタン18は、ワイド(広角)側とテレ(望遠)側とが設定されたシーソースイッチからなり、押している間だけレンズ装置3がワイド側又はテレ側に移動される。このズームボタン18は、撮影時ばかりでなく、再生時においてもズーム操作を行うことができるようになっている。更に、カメラ本体2の背面には、図に表れないDC端子ジャックが設けられていて、そのDC端子ジャックは、カメラ本体2に取り付けられたDC端子カバー21によって開閉可能に閉じられている。
図5に示すように、カメラ本体2の上面には、モードダイヤル22と電源スイッチ23とフレーミング等の切換スイッチ24とアクセサリーシュー25等が設けられている。ダイヤル装置の一具体例を示すモードダイヤル22は、カメラ機能を切り換えるもので、その機能モードとしては、例えば、動画撮影モード、静止画撮影モード、画像再生/編集モード等を挙げることができる。このモードダイヤル22には、選択されるモードの指標をなす電源ランプ26が隣接して設けられている。このモードダイヤル22の構成等については、後に詳細に説明する。
アクセサリーシュー25は、フラッシュ装置4の発光部8の後方に配置されており、このアクセサリーシュー25とモードダイヤル22との間に電源スイッチ23と切換スイッチ24が配置されている。電源スイッチ23と切換スイッチ24は、カメラ本体2の前後方向に縦並びに配置されていて、これらスイッチとアクセサリーシュー25との間にマイクロホン27が内蔵されている。
図6に示すように、カメラ本体2の下面には、三脚用の取付穴28と、電源バッテリー等の収納部を開閉する開閉蓋29とが設けられている。取付穴28は、カメラ本体2の下面の略中央から少々前側に設定されている。カメラ本体2の下面のレンズ装置3の下方には、内蔵されたスピーカのための通し孔31が設けられている。開閉蓋29は、カメラ本体2に対してスライド及び回動可能に支持されており、図示しないバッテリー収納部や記録媒体収納部を開閉可能に構成されている。
図7及び図8等に示すように、カメラ本体2の左右の側面には、デジタルスチルカメラ1を持ち歩くためのショルダーストラップが取り付けられる一対のフック部材32が設けられている。各フック部材32は、カメラ本体2に回動自在に支持された支持ピン32aと、この支持ピン32aに対して姿勢変更自在に取り付けられた連結環32bとから構成されている。2つのフック部材32の各連結環32bにショルダーストラップの両端が固定され、これによりショルダーストラップを持ってデジタルスチルカメラ1を持ち歩くことができる。
更に、図8に示すように、カメラ本体2の右側面には、上下方向に延在された凹部を閉じることができるジャックカバー33が設けられている。ジャックカバー33は、カメラ本体2に対して着脱可能とされており、凹部内に設けられたUSB端子ジャックやAV出力端子ジャックを解放又は閉鎖可能とされている。
このような構成を有するカメラ本体2の正面と上面とが交わる角部(正面上角部)に、フラッシュ装置4の発光部8が嵌まり込む切欠き部35が設けられている。このカメラ本体2の切欠き部35の内側に、発光部8を略90度回動させる反転動作可能な発光部回動機構が配設されている。
発光部8は、図9及び図11に示すように、略直方体をなすケーシング9を備えている。ケーシング9は、断面形状が略矩形をなすと共に、その断面形状が長手方向に連続した中空の筐体からなる。ケーシング9の長手方向の一端には第1の軸部が設けられ、長手方向の他端には第2の軸部が設けられている。これら第1及び第2の軸部の軸心線は、ケーシング9の略中央部において同一軸上に設定されている。この第1及び第2の軸部を回動中心としてケーシング9が回動される。
このケーシング9の一面が発光正面9aをなしており、その略中央に発光部8の発光面8aが嵌合されて表面に露出されている。この発光正面9aの一方の長辺と略直交する方向に展開された一面が第1の化粧面9bをなしている。また、発光正面9aと反対側の面が第2の化粧面9cをなしており、残りの一面が表に現れることのない背面となっている。この背面から挿通されたリード線が、ケーシング9内においてキセノン管等の光源に接続されている。
発光部8は、ケーシング9及びキセノン管の他、プロテクタとリフレクタ(反射鏡)とホルダ等を備えて構成されている。プロテクタは、キセノン管の前方を覆うもので、フレネルレンズが設けられている。リフレクタは、キセノン管から放射された光を反射させてプロテクタから前方に放射させるもので、その光源収納部にキセノン管が収納されている。ホルダはリフレクタを保持して、プロテクタに係合して一体化するもので、これらが組み立てられて発光部8が構成されている。
モードダイヤル22は、図9〜図13に示すような構成とされている。即ち、モードダイヤル22は、回転体70と、モード選択手段の一具体例を示すロータリーポジションスイッチ(以下「RPスイッチ」という。)71と、駆動ギア72と、従動ギア73と、クリック体の一具体例を示す2つの鋼球74と、弾性部材の一具体例を示す2つのコイルバネ75と、押え板76等から構成されている。
回転体70は、円形の上面部70aと、この上面部70aの外周縁に連続して一面側にリング状に突出した円筒部70bと、上面部70aの中央において円筒部70bと同方向に突出された軸部70cとを有している。回転体70の円筒部70bの外周面には、滑り止め用のローレットが全周に亘って設けられている。回転体70の上面部70aには、図13に示すように、各機能のモードを表す文字、記号、図形等が周方向に等間隔に配置されている。この実施例で示したモードは、次のようなものである。
図13において、カメラの図形は「自動調整モード」を表すもので、ピント合わせや、絞り設定等が自動的に行われるモードである。文字「P」はプログラム自動撮影モードであり、内蔵された記憶装置に予めプラグラムされた内容で自動撮影を行うことができるモードである。文字「S」はシャッタスピード優先モードであり、スローシャッタで被写体の動きを印象付けたり、高速シャッタで動きを止めたりする場合に使用される。文字「A」は絞り優先モードであり、例えば、背景をぼかして被写体を際立たせるなど、ピントの合う範囲を撮影意図に合わせて調整することができる。
また、文字「M」はマニュアル撮影モードであり、撮影意図やイメージに合わせて、シャッタスピードと絞り値を任意に設定することができる。文字「SCN」はシーン選択モードであり、例えば、風景撮影や人物撮影等の所望のシーンを任意に選択することができる。文字「SETUP」はセットアップモードであり、初期設定の際に使用するものである。フィルム1コマの図形は、動作撮影モードを表すものである。また、四角形の枠内に三角形の矢印を配した図形は、画像再生/編集モードを表すものである。しかしながら、機能モードとしては、この実施例のものに限定されるものでないことは勿論である。
図9に示すように、回転体70の軸部70cには、軸方向に延びるネジ孔77が設けられている。また、回転体70の上面部70aの内面には、上面に描かれた前記モードの数に対応した数(この実施例では9個)のクリック溝78が設けられている。9個のクリック溝78は、半径方向へ放射状に伸びる四角形の凹部とされていて、それらは軸部70cを回転中心として同一円周上に等間隔に配置されている。この回転体70は、カメラ本体2に固定される固定部材80に回動自在に取り付けられる。
固定部材80は、回転体70の凹部内に収納される膨出部を有しており、その膨出部の内側に円形の凹陥部81が形成されている。凹陥部81の中央には、回転体70の軸部70cが回転自在に嵌合される軸受穴81aが設けられている。凹陥部81内には、軸受穴81aを挟んで対称となる2箇所に、球保持部82aとネジ止め部82bとが設けられている。2つの球保持部82aには、厚み方向に貫通する貫通穴83aがそれぞれ設けられ、ネジ止め部82bにはネジ孔83bがそれぞれ設けられている。2つの貫通穴83aは、回転体70の回転時にクリック溝78と対向する位置に設定されている。
2つの貫通穴83aには、それぞれ鋼球74が移動可能に収納されている。そして、各鋼球74の外側にはコイルバネ75が配置され、そのコイルバネ75のバネ力で鋼球74が回転体70側に常時付勢されている。更に、2つの球保持部82aの近傍には、押え板76を位置決めするための一対の位置決めピン84a,84bが設けられている。この位置決めピン84a,84bに対応して押え板76には、一対のピン受け孔85a,85bが設けられている。押え板76は、凹陥部81内に収納可能な大きさの略C字形をなす板体からなり、2つの取付孔86が設けられている。
2つの取付孔86は、固定部材80の2つのネジ孔83bと対応する位置に設けられている。一対のピン受け孔85a,85bを一対の位置決めピン84a,84bに嵌合した状態で、2本の固定ネジ87を取付孔86を貫通してネジ孔83bに螺合させて締付固定することにより、各貫通穴83a内に1個の鋼球74とコイルバネ75とが収納されて保持される。
また、回転体70の軸部70cには、固定ネジ88によって駆動ギア72が固定されている。駆動ギア72は、軸部70cが嵌合される円形の嵌合部72aを有しており、その中央を挿通穴72bが貫通している。図12に示すように、駆動ギア72の嵌合部72aには、その外周縁から半径方向外側に突出する凸部89が設けられている。更に、嵌合部72aには、軸部70cに設けた切欠き部70dに対応して嵌り合う係合突部72cが設けられており、これにより駆動ギア72が回転体70に対して回転方向へ一体となるように構成されている。図10は、図9に示す構成部品を組み立てて一体化させた状態を示すものである。その組立時において、駆動ギア72の凸部89は、押え板76のC字形の開口部内に位置するように設定しておく。
駆動ギア72に噛合される従動ギア73は、RPスイッチ71と一体に構成されている。RPスイッチ71は、円形の回転部71aと、この回転部71aが回転自在に収納された凹部を有する円形の固定部71bとを有している。RPスイッチ71の回転部71aと固定部71bとの間には、所定のロータリーポジションを構成する回路部が設けられている。図11に示すように、RPスイッチ71は、所定の電気回路90aがプリント配線されたプリント配線板90の所定位置に実装されて一体的に構成されている。このプリント配線板90には、抵抗やコンデンサその他の必要な電子部品91が実装されて搭載されている。
このプリント配線板90を介してRPスイッチ71が取付部材92に取り付けられている。そして、RPスイッチ71の回転部71aの上面に従動ギア73が一体に設けられている。従動ギア73は、上面に突出するボス部73aを有しており、そのボス部73aには、駆動ギア72の凸部89が係合される凹部93が設けられている。この凹部93は、ロータリーポジションの各モードと関連付けて所定位置に設けられており、この凹部93に凸部89を係合させることにより、自動的にロータリーポジションの各ポジション位置と回転体70の上面に描写された「P」、「S」、「A」、「M」等の識別マークとが一致するように構成されている。
このような構成を有するダイヤル装置であるモードダイヤル22は、例えば、次のようにして簡単に組み立てることができる。図9に示すように、まず、固定部材80の上側に回転体70を臨ませ、その軸部70cを凹陥部81の軸受穴81aに嵌合する。次に、軸部70cの内側に駆動ギア72を臨ませ、その挿通孔72bに固定ネジ88を挿通し、これを締め付けて駆動ギア72を回転体70に固定する。このとき、軸部70cの切欠き部70dに嵌合部72aの係合突部72cが噛み合うため、駆動ギア72と回転体70が回転方向に一体化される。
次に、固定部材80の凹陥部81内に設けた2つの球保持部82aの貫通穴83a内に鋼球74をそれぞれ収容する。続いて、各貫通穴83a内にコイルバネ75を挿入する。次に、2つのコイルバネ75を圧縮しながら蓋をするように押え板76を所定位置に臨ませ、一対の位置決めピン84a,84bとピン受け孔85a,85bとで位置決めする。その後、2本の固定ネジ87を、取付孔86を貫通させてネジ止め部82bのネジ孔83bに螺合し、押え板76を締付固定する。これにより、2つの貫通穴83a内に鋼球74とコイルバネ75がそれぞれ保持され、コイルバネ75のバネ力で2つの鋼球74が回転体70の上面部70aの内面に圧接される。
この場合、2つの鋼球74は、上面部70aの内面に設けた9つのクリック溝78の円周上に対向されている。そのため、組立時において2つの鋼球74は、2つのクリック溝78内に入り込み、或いは、その円周方向の軌跡上に配置される。そして、コイルバネ75のバネ力に抗して回転体70を回転させることにより、2つの鋼球74がそれぞれクリック溝78内に入り込み、また、そのクリック溝78を乗り越える。
このクリック溝78を鋼球74が乗り越える際の感触が、本願発明で言うところの「クリック感」である。このクリック感を操作者が感じることにより、ダイヤルを操作する際の操作感をしっかりと感じることができると共に、所定のポジション位置に確実に位置決めすることができる。しかも、2つの鋼球74は、回転体70の回転中心である軸部70cを中心として対称をなすように180度離れた位置にバランス良く配置されているため、回転体70をスムース且つ軽快に回転させることができる。
なお、前記実施例においては、弾性部材としてコイルバネを用いた例について説明したが、板バネ、ゴム状弾性体その他の弾性部材を用いることもできる。また、クリック体として鋼球74を適用した例について説明したが、鋼に限定されることなく、その他の金属材料を用いることができることは勿論のこと、金属以外にも、例えば、強度の大きなエンジニアリングプラスチック等を用いることもできる。更に、クリック体の形状として、球体を適用した例について説明したが、例えば、円柱の一端を半球状に丸めた形状のように、クリック溝に対して比較的出入りの容易な形状であれば用いることができるものである。
また、クリック感発生手段は、3組又は4組以上を設け、前記回転中心線を中心として等間隔にバランス良く配置する構成としてもよい。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、デジタルスチルカメラに適用した例について説明したが、スチルカメラその他の撮像装置に適用できることは勿論のこと、撮像装置以外にも、スピーカ、アンプ、チューナー、その他各種の電子機器に適用できるものである。
本発明のダイヤル装置が適用された電子機器の一実施例に係るデジタルスチルカメラを示すもので、フラッシュ装置の発光面を使用位置である正面に向けた状態の斜視図である。 本発明のダイヤル装置が適用された電子機器の一実施例に係るデジタルスチルカメラを示すもので、フラッシュ装置の発光面を収納位置に収納した状態の斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラの正面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラの背面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラの平面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラの底面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラの左側面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラの右側面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラに適用されたダイヤル装置の分解斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラに適用されたダイヤル装置の組立斜視図である。 本発明のダイヤル装置に係るモード選択手段と取付部材を示す斜視図である。 本発明のダイヤル装置に係る駆動ギアと従動ギアとの噛み合い状態を示す説明図である。 本発明のダイヤル装置に係る回転体の識別標識の一実施例を示す説明図である。
符号の説明
1…デジタルスチルカメラ(撮像装置)、 2…カメラ本体(撮像装置本体)、 3…レンズ装置、 3a…撮影レンズ、 4…フラッシュ装置、 8…発光部、 11…シャッタボタン、 22…モードダイヤル(ダイヤル装置)、 70…回転体、 71…ロータリーポジションスイッチ(モード選択手段)、 72…駆動ギア、 73…従動ギア、 74…鋼球(クリック体)、 75…コイルバネ(弾性部材)、 76…押え板、 78…クリック溝、 80…固定部材、 89…凸部、 90…プリント配線板、 92…取付部材、 93…凹部

Claims (2)

  1. 回転操作される回転体と、
    前記回転体の回転操作により回転動作されて複数のモードから1のモードが選択可能とされたモード選択手段と、
    前記回転体と前記モード選択手段とを動力伝達可能に連結する動力伝達手段と、
    前記回転体の回転操作時にクリック感を生じさせるクリック感発生手段と、を設け、
    前記動力伝達手段は、前記回転体に設けられた駆動ギアと、前記モード選択手段に設けられると共に前記駆動ギアに噛合される従動ギアと、を有し、
    前記駆動ギア及び前記従動ギアの、いずれか一方のギアに位置決め用の凸部を設けると共に、当該凸部に係合される位置決め用の凹部を他方のギアに設け、前記凸部と前記凹部を係合させて位置決めし、
    前記モード選択手段は、回転部と、前記回転部が回転自在に収納された凹部を有する固定部と、を有するロータリーポジションスイッチであり、
    前記回転体を電子機器本体に回転自在に支持し、前記モード選択手段の前記固定部を取付部材に固定すると共に当該取付部材を前記電子機器本体に取り付けることにより前記動力伝達手段による動力伝達を可能とした
    電子機器のダイヤル装置。
  2. 請求項1記載の電子機器のダイヤル装置において、
    前記クリック感発生手段は、前記回転体又は前記電子機器本体の一方に設けられると共に当該回転体の回転中心を中心として周方向に適宜間隔あけて設けられた複数のクリック溝と、前記複数のクリック溝のうち任意クリック溝に出入り可能に係合されるクリック体と、前記クリック体を前記クリック溝に付勢する弾性部材と、を有する
    電子機器のダイヤル装置。
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