JP4449578B2 - 深さ調整機構を備えた釘打機 - Google Patents

深さ調整機構を備えた釘打機 Download PDF

Info

Publication number
JP4449578B2
JP4449578B2 JP2004160394A JP2004160394A JP4449578B2 JP 4449578 B2 JP4449578 B2 JP 4449578B2 JP 2004160394 A JP2004160394 A JP 2004160394A JP 2004160394 A JP2004160394 A JP 2004160394A JP 4449578 B2 JP4449578 B2 JP 4449578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push lever
lever
screw
nailing machine
trigger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004160394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005335035A (ja
Inventor
禎紀 石沢
宏樹 北川
昌史 西田
宏 岡崎
敏明 岸野
晶基 花井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2004160394A priority Critical patent/JP4449578B2/ja
Publication of JP2005335035A publication Critical patent/JP2005335035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4449578B2 publication Critical patent/JP4449578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/008Safety devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/04Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

本発明は、釘打機に関し、特に、トリガレバーの操作とプッシュレバーの押圧操作との協働により打込み深さを制御する深さ調整機構を備える釘打機に関する。
一般的に釘打機は、本体内のピストン部の往復運動に連動して釘を打撃するブレードと、本体の下部側に設けられてブレードの往復動作を案内し、釘が打ち出されるノーズ射出口を有するノーズ射出部と、ノーズ射出部に係合するように本体に装着されてノーズ射出部に連結釘を供給するマガジンと、ピストン部の往復動作の起動を制御するトリガレバー及びトリガバルブを備えるトリガ部と、ノーズ射出部近傍の外周部よりトリガ部のトリガバルブの近傍まで延在するプッシュレバーとを備えている。そして、釘打機の誤動作を防止し且つ安全を図るために、特に、トリガレバーの操作と、プッシュレバー(またはコンタクトアームとも呼ばれる部材)の被打込み材への押圧操作との両者の協働によって、ピストン部の往復運動に基づく釘の打込み動作を起動し、また釘の打込み深さを調整するように構成されている。このようなプッシュレバー或いはコンタクトアームを備えた従来の釘打機は、例えば、下記の特許文献1乃至特許文献4に開示されている。
従来、釘打機に用いられるプッシュレバー或いはコンタクトアームは、下記特許文献1に示されるように、その長さを調整して釘の打込み深さを調整する必要がある。このために、プッシュレバーは上下二つのプレッシャレバー部材に分割して加工され、それら上下両者をプレッシュレバー全体の中間部において互いにねじ込み接続、即ち螺合接続して、その螺合量即ち嵌合量(ねじ込み量)を調整することによって、プレッシャレバー全体の長さを調整することが行われていた。
図8及び図9は、従来のプッシュレバーの一例を示し、図8はその側面図、図9は図8に示した矢印Bの方向からみた上面図である。プッシュレバー41は、釘打機本体(図示なし)のノーズ射出部の外周に嵌合し摺動する下端部41aを持つ。下部プッシュレバー41の本体自体は板状の金属材料を、周知のプレス成形法によって、打ち抜き、曲げられて形成されるが、上部プッシュレバー(図示なし)との螺合接続のためのナット部42は、めねじが螺合方向に形成されたナット部材42を特別に用意し、このナット部材42を下部プッシュレバー部材の上端部41bに、かしめまたは溶接などの接続部41cにより一体に形成していた。
特開平2000−334678号公報
特許第3137227号公報 特許第3137228号公報 実開昭60−117072号公報
しかし、上部プッシュレバーと螺合接続する部分に、比較的大きな鋼材からなる他のナット部材を溶接またはかしめにより一体形成していたので、接続部の強度を確保するために、比較的薄いプッシュレバー部材を使用し、且つそのプッシュレバー部材にナット部材の溶接しろやかしめしろを大きく取る必要があった。またプッシュレバー部材の先端部とナット部材の連結加工時に、平行度などの寸法合わせを必要とし、位置合せ治具や作業熟練者が要求された。その結果、完成したプッシュレバーの重量が重くなり、操作者が問題とする釘打機本体の重量を増加させる一要因となっていた。また、製造コストが大きくなってしまうという問題点があった。
従って、本発明の目的は、製造コストを押え、釘打機の重量を軽量化し、強度の安定性を図った釘打機を提供することにある。
本発明の前記及びその他の目的ならびに新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から更に明らかになるであろう。
本願発明者の検討結果によれば、従来の構成では、プッシュレバーに使用されていた部材の厚さは、プッシュレバーに要求される、主に、強度、靭性、及び成形性のバランスを考慮して、例えば、2.3mmのように、比較的薄い金属材料が用いられていたので、単一材料部材により、プッシュレバー部と共にナット部を形成することや、ナット部の強度を確保することが初めから困難であると信じられていた。本願発明者は、この問題を打破するために、釘打機のプッシュレバーの板状材料の厚さや、プッシュレバーに形成されるナット部の貫通穴の大きさに注目して検討した結果、プレス成形法によって板状部材より円筒状形状を形成する技術、即ち一般に知られるバーリング加工法によって円筒形状を形成するという技術を釘打機のプッシュレバーの形成に適用できることを見出した。本発明は、プッシュレバーのナット部がバーリング加工法によってプッシュレバーと一体の同一材料部材で形成できることを着想し、完成された。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下の通りである。
(1)本発明による釘打機は、留め具を下方に打撃するドライバブレードと、前記ドライバブレードを往復動させる駆動部と、前記駆動部の下方に設けられ、前記ドライバブレード及び留め具を案内するノーズ射出部と、前記駆動部の往復動作を制御するトリガ部と、上下動可能に設けられるプッシュレバーであって、下端が前記ノーズ射出部の下方に突出可能で、上端が上下方向に延びる第1のねじ部を有する下部プッシュレバーと、下端に前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部を有し、上端が前記トリガレバーに係合可能な上部プッシュレバーとから成るプッシュレバーと、を有し、前記トリガ部の起動動作と前記プッシュレバーの上方への押圧動作との協働により前記駆動部を動作させるように構成され、前記第1及び第2のねじ部の螺合量を調整することにより前記プッシュレバー全体の長さを調整可能に構成された釘打機において、前記下部プッシュレバーは、下端から上方に延びる第1のプレート部と、前記第1のプレート部上端から水平方向に延びる第2のプレート部と、前記第2のプレート部から上方又は下方に延びる円筒状部と、該円筒状部の内周に前記第1のねじ部として形成されためねじ部と、を有することを特徴とする。
(2)本発明による前記(1)項の釘打機において、前記めねじ部は、前記プッシュレバー本体部と単一の板状部材をバーリング加工法によって成形された円筒状部分に加工されためねじであることを特徴とする。
(3)本発明による前記(2)項の釘打機において、前記上部プッシュレバーには、前記プッシュレバーの全体の長さの調整をするために、該上部プッシュレバーに回転を与え上部プッシュレバーと下部プッシュレバーとの螺合量を調整するアジャスタが取り付けられていることを特徴とする。
本発明の釘打機によれば、プッシュレバーのめねじ部とレバー部とは、単一板状部材を使用してプレス成形法によって単一部品として一体形成したものであるので、製造コストを押え、重量を軽量化し、且つプッシュレバーの強度の安定性を図った釘打機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態に係る釘打機の全体断面図である。図2乃至図5は、図1に示す釘打機を構成するプッシュレバー部を示す部分断面図、図6及び図7は、本発明に係るプッシュレバー本体の側面図及びその部分断面図をそれぞれ示す。
本発明の釘打機1おいて、図示しない圧縮機からの圧縮空気は、図示しないエアホースを介して釘打機本体2内の蓄圧室3に蓄積される。釘打機本体2内の中央部には、円筒状のシリンダ4が設けられ、シリンダ4内には上下に摺動可能にピストン5が設けられる。ピストン5はピストン部5aとドライバブレード部5bが一体になり、その先端部5cによって、後述するマガジン内に連結状に配置された釘6の頭を打ち込むようになっている。シリンダ4の上方部には後述するメインバルブ部10が設けられ、ピストン5の往復動作を制御する。メインバルブ部10は、トリガバルブ20aを備えるトリガバルブ部20によって制御される。即ち、トリガバルブ部20によって、メインバルブ制御通路19への圧縮空気の導通或いは遮断を行う。更に、トリガバルブ部20は、トリガ27、アームプレート28、及びプッシュレバ―部29を備える操作部30によって制御される。シリンダ4の下方部には、ドライバブレード部5bが軸方向に下降動作したときに、そのブレード部5bを案内するノーズ射出部7が設けられ、ノーズ射出口7aより木材のような被加工物8へ釘を打ち出すようにする。更に、本発明に従って、釘打機本体2の誤動作を防止し且つ安全を図るために、ノーズ射出部7近傍の外周部より前記トリガバルブ部20のトリガバルブ20aの近傍まで延在するプッシュレバー部29が設けられる。後述するように、プッシュレバー部29の被打込み材への押圧操作と、トリガ27の引き操作との両者の協働によって、ピストン部5aの往復動作を起動させ、且つ釘の打込み深さを調整する。以下、上記各部の機構及び他の機構について、更に詳細に説明する。
ノーズ射出部7に釘を供給するためのマガジン50は、その一端部がノーズ射出部7に係合するように、装着部51によって釘打機本体2の一部であるハンドル部2aに装着される。ハンドル部2aとマガジン50との装着部51には、マガジン50の筐体部に二組のボルト、ナットの締め具53及び54によって止着された取付用アーム52を用いる。この取付用アーム52は、釘打機本体2の一部であるハンドル部2aにボルト、ナットの締め具55によって装着される。マガジン50に装填された連結釘6は、ピストン5の往復動作に応答してノーズ射出部7に供給される。マガジン50への連結釘6の補給は、マガジン50の端面に開口している装填口50aから行う。
シリンダ4の内径は、ピストン部5aが容易に上下動できるようにピストン部5a外径よりひとまわり大きくなっている。ピストン部5aには溝が設けられ、その溝内に、シリンダ4内周とピストン部5aをシールするために、ゴム等の可撓性材料からなる周知のOリング9が設けられている。
シリンダ4の上端部にはメインバルブ部10が設けられる。メインバルブ部10は、メインバルブ11、シリンダ4の上方に嵌着されたメインバルブラバー12、メインバルブ11を下死点側に付勢するメインバルブスプリング13、シリンダ4の上方に配置され、シリンダ4のピストン部5a上室の圧縮空気を排気するための空気通路14をメインバルブ11との当接によって遮断するエキゾーストラバー15を含んでいる。また空気通路14はフレーム16の上部に設けた排気孔17及び排気通路18を経て大気と連通している。またメインバルブ11の上死点において、そのメインバルブの上端側でメインバルブ制御通路19の上端部を閉鎖する。メインバルブ制御通路19の下端部は、上記トリガバルブ部20に設けられた空気室に連通している。
メインバルブ11は、メインバルブ11の上昇で、シリンダ4の上端が開いて、ピストン部5aの上室を蓄圧室3と連通させると共に、エキゾーストラバー15を閉じて、空気通路14をピストン部5aの上室から遮断する。逆に、メインバルブ制御通路19からの圧縮空気によるメインバルブ11の下降で、シリンダ4の上端が閉じると共にエキゾーストラバー15が開き、シリンダ4内のピストン部5aの上側が大気と連通する。メインバルブ11は、メインバルブ制御通路19の他の端部に設けられたトリガバルブ部20によって制御される。
操作部30は、操作者によって操作されるトリガ27と、トリガ27に回動可能に装着されたアームプレート28と、ノーズ射出部7の下端から突き出し、アームプレート28に係合するようにアームプレート28の近傍まで延びるプッシュレバー部29とを具備する。プッシュレバー部29のノーズ射出部7側に位置する端部は、ノーズ射出部7の外周に沿って上下方向に摺動可能になっており、プッシュレバー部29を操作しない状態では、ノーズ射出部7の下方向にプッシュレバースプリング37により付勢されている。
次に、本発明に係るプッシュレバー部29と操作部30との構造について更に説明する。
プッシュレバー部29は、図2または図4に示すように、下部プッシュレバー31と上部プッシュレバー32とを具備する。
図1に示すように、下部プッシュレバー31の下端部31aは木材などの被加工物8に接触し、その押圧操作により、ノーズ射出口7aの外周部を摺動するようにノーズ射出部7に嵌合されている。一方、下部プッシュレバー31の上端の本体部31bには、本体部31bと一体の単一の板状部材をバーリング加工法によって成形された円筒状部分において、めねじ31dが加工された円筒状部31cを有する。
本発明に係る下部プッシュレバー31を図6及び図7に示す。図6は全体図、図7は部分断面図である。本発明に係る下部プッシュレバー31は、被加工物8に押し当てられる下端部31aと、下端部31aから上方に延びる第1のプレートである板状の本体部31bと、本体部31b上端から水平方向に延びる第2のプレートである板状の延在部31eと、延在部31eから下方に延びる円筒状部31cと、円筒状部31cの内周に形成される第1のねじ部であるめねじ31dを有する。円筒状部31cの直径はめねじ31dの内径と、延在部31e厚さの2倍の寸法とを加えた寸法に設定される。延在部31eの大きさは、円筒状部31cが延在部31eに余肉を持って収まる程度に、円筒状部31cの外径よりも大きく設定される。延在部31e及び円筒状部31cの厚さは、本体部31bの厚さとほぼ同じに設定される。
このように構成される下部プッシュレバー31は、例えば次のように製造される。下端部31a及び本体部31bの製造方法は、従来と同様にプレス成形によって形成されるので説明を省略する。
本体部31bの上端は、成形前はまっすぐに上方に延びている。まず本体部31bの上端を、所望するめねじ31dの内径と本体部31bの肉厚の2倍の寸法とを加えた分に、さらに後述の円筒状部31cの成形に必要となる余肉分の寸法を加えた分を、プレス成形機によって折り曲げる。これによって延在部31eが形成される。この段階はプレス成形である。
次に円筒状部31cを成形するが、この時に延在部31eの下方(先端部31a側)を、円筒状部31cの外径よりもわずかに大きい程度の穴を有する台座に固定しておく。円筒状部31cの中心となるべき位置に、プレス成形機で所望するめねじ31dの内径よりも小さい下穴を開ける。この時、下端が円錐状に尖っており、上方の外径が所望するめねじ31dの内径とほぼ同じの円筒状である工具(バーリングパンチという)を下穴の上方から貫通させる。これによって円筒状部31cが形成される。この段階をバーリング加工という。
最後にめねじ31dを成形する。所望するめねじ31dと螺合するおねじ形状を有するドリル状の工具(タップという)を円筒状部31cに回転させながら挿入していくことで、めねじ31dが形成される。この段階をタップ立てという。
このような構成・製造方法によれば、下部プッシュレバー31を単一の鋼材などの板状金属材料で成形することができる。板状材料及びその板厚は、釘打機の軽量化、製造コスト、並びに材料の特性即ち強度、靭性、及び成形性とのバランスを考慮して決定される。例えば、2.3mmのような、比較的薄い金属材料が用いられる。バーリング加工法によって、ナット部の円筒形状部の高さは、例えば、板状金属材料の板厚の2倍程度に加工することができ、円筒形状部とレバー部本体の機械的強度も安定したものが得られる。おねじ部より厚い板厚を必要としないめねじ部がこの円筒形状部に加工されている。
なお、下端部31aが被加工材8に押し当てられた時に、本体部31bと延在部31eとの間の変曲点には曲げモーメントが加わる。この曲げモーメントは本体部31bと円筒状部31cの中心との距離に比例する。従来のナットを溶接する構成は、大きなナットと溶接部とによって、比較的強度を確保しやすいものであったが、本発明の構成は、比較的肉厚の薄い延材部31eによってめねじ31dと本体部31bとを繋いだ構成であるので、強度を確保することに留意する必要がある。従来のナットを溶接する構成では、本体部31bと円筒状部31cの中心との距離が約12mmであったが、本発明の構成では、この距離を約8mm以下に設定することで、従来と同等の強度を確保している。
本発明によれば、比較的薄い板状部材によって形成したプッシュレバーを使用した構造となるので、軽量化と強度の安定性を図り、製造コストも低減できる。
一方、図2及び図3に示すように、上部プッシュレバー32は、その下端部32aおいて、おねじが形成されており、そのおねじ部32aは上記下部プッシュレバー31のめねじ部31dに螺合する。この上部プッシュレバー32は、これと一体に形成されたアジャスタ33の手動による回転動作に同期して回転する。更に、プッシュレバー部29は次の構成を具備する。アジャスタ33と上部プッシュレバー32とに挟持され、第1のスプリング39によってノーズ射出部7の軸方向の下側へ付勢、且つスライドされ、上部プッシュレバー32と同期して回転する第1のアジャスタプレート34と、アジャスタ33と第1のアジャスタプレート34に挟持され、第1のスプリング39によってノーズ射出部7の軸方向の下側へ付勢、且つスライドされ、回転せずにプッシュレバーガイド35の案内溝35aに沿って軸方向のみに摺動可能な第2のアジャスタプレート36と、アジャスタ33と上部プッシュレバー32の上側に配置され、プッシュレバースプリング(第2のスプリング)37によってノーズ射出部7の軸方向の下側へ付勢され、プッシュレバーガイド35によって軸方向に案内され、下端部が上部プッシュレバー32及びアジャスタ33と接し、上端部がアームプレート28と接触可能となっている最上部プッシュレバー38とから構成されている。
アジャスタ33が振動や衝撃力などにより勝手に回転しないように、アジャスタプレート36と他のアジャスタプレート34とは、軸方向に凹凸を設けたラッチで組み合わされ、スプリング34の軽い押圧力で係合されている。スプリング34に抗してアジャスタ33を回転させるように力を加えると、ラッチが離脱・係合を繰り返し、アジャスタ33がクリック感をもって回転する。
釘6の打ち込み深さ調整は、アジャスタ33を回転させると、一体連結している上部プッシュレバー32の第1のアジャスタプレート34が回転し、回転しない下部プッシュレバー31との螺合により、下部プッシュレバー31と上部プッシュレバー32の軸方向の相対位置が変化する。下部プッシュレバー31を上側にセットすると、図2または図4に示す位置となる。
図4に示すように、アジャスタ33による螺合位置の調整により、第2のアジャスタプレート36と下部プッシュレバーのめねじ部31dとの距離を、最も短い距離d1に調整することができる。この状態でプッシュレバー部29全体を上死点に移動した場合、プッシュレバー部29の下端部31aから、下死点でのドライバブレード部5bの先端部5cまでの距離を長い距離D1にすることができ、その結果、釘6は被加工物8に深く打込まれる。
図2または図4に示す位置と対向して、図3または図5に示すように、アジャスタ33による螺合位置の調整により、第2のアジャスタプレート36と下部プッシュレバーの円筒状部31cとの距離を、最も長い距離d2に調整することができる。この状態でプッシュレバー部29全体を上死点に移動した場合、図5に示されるように、プッシュレバー部の下端部31aから、下死点でのドライバブレード部5bの先端部5cまでの距離を長い距離D2にすることができ、その結果、釘6は被加工物8に浅く打込まれる。
トリガバルブ部20は、図2及び図4などを参照した、プッシュレバー部29に関する上述の説明より明らかにされるように、トリガ27の上方向への引き操作と、端部がノーズ射出部7の外周を摺動するように形成されたプッシュレバー部29の被加工物8への押し当て動作との協働により、アームプレート28を介して制御される。即ち、木材などの被加工物8へ釘6を打ちたい場合、まず、プッシュレバー部29を被加工物8へ押し当てた後、トリガ27を上方向へ引く。これら二つの動作により、アームプレート28がトリガバルブ部20のトリガバルブ20aを押し上げて、トリガバルブ部20は、メインバルブ制御通路19と蓄圧室3との空気通路の連通を閉鎖し、逆にメインバルブ制御通路19をトリガバルブ部20の下方より大気中に連通させる。
トリガバルブ部20とメインバルブ11とは連動し、トリガバルブ20aが上方向へ移動すると、メインバルブ11が上昇し、メインバルブ11がエキゾーストラバー15と接触して、蓄圧室3と空気通路14との通路を閉じる。これと同時に、蓄圧室3とシリンダ4内のピストン部5aの上側とが連通する。
シリンダ4の下端外周にはピストン部5aを下死点から上死点に復帰させるための戻し空気室21が設けられ、ピストン部5aの往復行程途中にはシリンダ4から戻し空気室21の方向にのみ連通する逆止弁22を備えた空気通路23が設けられ、シリンダ4の下端外周にはシリンダ4と戻し空気室21とを連通する空気通路24が設けられている。シリンダ4の下端部には、釘6の打込み後、ドライバブレード5bの余剰エネルギを吸収するためのピストンバンパ25が設けられている。ピストンバンパ25は、シリンダ4の上死点側に移動しないように、下側がシリンダ4内径よりも大径になっている。シリンダ4の下部内側面はピストンバンパ25の外側形状とほぼ同じ、下死点方向に拡開するテーパー面を備えている。
次に、上記構成の釘打機による打込み動作について、図1を参照して説明する。
最初に、打込み前の釘打機本体2において、蓄圧室3の圧縮空気取入口へ、図示しないエアホースをつないだ状態を図1に示す。圧縮空気は、蓄圧室3に蓄積されている。このとき、ピストン5は、シリンダ4内の上死点にあり、ピストン部5aはOリング9を介してシリンダ4に案内されている。ドライバブレード部5bはノーズ射出部7の案内孔に案内されている。
次に、プッシュレバー28の木材8への押し当て操作とトリガ27の引き操作との両方を行うことによって、アームプレート29がトリガバルブ20aを上方向に押すように動作する。これによって、メインバルブ11が上死点側に移動し、蓄圧室3とシリンダ4内のピストン部5a上側室とが連通し、これによって、蓄圧室3からピストン部5a上側に圧縮空気が流入する。ピストン部5aは流入した圧縮空気によって急激に下死点に移動しながら釘6を打ち込む。ピストン5は、釘6を打込んだ後、ピストンバンパ25に衝突する。ピストンバンパ11が変形してピストン5の余剰なエネルギを吸収する。
ピストン5の下死点へ向かう下降動作中において、シリンダ4のピストン部5aの下側の空気とピストン部5aの上側の圧縮空気の一部は、逆止弁22を有する空気通路23と双方向性の空気通路24を介して、戻し空気室21に流入する。
次に、トリガ27を放すか、即ち戻すか、或いはプッシュレバー28の木材8への押し当て操作を止めることによって、トリガバルブ20aを元へ戻すと、シリンダ4の上端側にあるメインバルブ11は、ピストン5の上側室と蓄圧室3との空気通路を閉鎖し、逆に、そのピストン5の上側室は、エキゾーストバルブラバー15が開くので、通気孔17を通じて大気と連通する。一方、戻し空気室21に蓄積された圧縮空気によってシリンダ4のピストン5下側は上方向に押圧され、ピストン5は急激にシリンダ内の上死点に移動する。シリンダ4のピストン5の上側の空気は、排気孔18を介して、大気に放出され、初期状態に戻る。
以上の工程を繰り返すことによって、釘6が順次、木材(被加工物)8に打ち込まれていく。
本発明に従えば、比較的薄い単一の板状部材によってプッシュレバー本体部とねじ部とを一体形成したプッシュレバー構造となるので、従来の溶接によるねじ部の強度のばらつきを排除し、軽量化と強度の安定性を図り、製造コストも低減を図った釘打機を提供できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
上記本発明の実施形態では下部プッシュレバーにバーリング加工法によって円筒状部を形成し、めねじを形成した場合について説明したが、上記めねじ部は、上部プッシュレバーのねじ部に適用することもできる。
本発明の一実施の形態である釘打機の全体断面図。 本発明の一実施の形態である釘打機を構成するプッシュレバー部の一調整形態を示す断面図。 本発明の一実施の形態である釘打機を構成するプッシュレバー部の他の調整形態を示す断面図。 本発明の一実施の形態である釘打機を構成するプッシュレバー部の図2に示す調整形態によってプッシュレバー部を上死点に動作させた場合の断面図。 本発明の一実施の形態である釘打機を構成するプッシュレバー部の図3に示す調整形態によってプッシュレバー部を上死点に動作させた場合の断面図。 本発明の一実施の形態である釘打機を構成するプッシュレバーの側面図。 本発明の一実施の形態である釘打機を構成するプッシュレバーの図6のAA線に沿う部分断面図。 従来の釘打機におけるプッシュレバーの側面図。 従来の釘打機におけるプッシュレバーの図8のB方向から見た平面図。
符号の説明
1 釘打機 2 釘打機本体 2a ハンドル部(取付部)
3 蓄圧室 4 シリンダ
5 ピストン 5a ピストン部 5b ドライバブレード部
5c ブレード先端部 6 釘 7 ノーズ射出部
7a ノーズ射出口 8 木材(被加工物) 9 Oリング
10 メインバルブ部 11 メインバルブ 12 メインバルブラバー
13 メインバルブスプリング 14 空気通路 15 エキゾーストラバー
16 フレーム 17 排気孔 18 排気通路
19 メインバルブ制御通路 20 トリガバルブ部 20a トリガバルブ
21 戻し空気室 22 逆止弁 23 空気通路(一方向性)
24 空気通路(双方向性) 25 ピストンバンパ 27 トリガ
28 アームプレート 29 プッシュレバー部 30 操作部
31 下部プッシュレバー 31a 下部プッシュレバーの下端部
31b 下部プッシュレバーの本体部 31c 下部プッシュレバーの円筒状部
31d 下部プッシュレバーのめねじ部 31e 下部プッシュレバーの延在部
32 上部プッシュレバー 32a 上部プッシュレバーのおねじ部
33 アジャスタ 34 第1のアジュスタプレート 35 プッシュレバーガイド
36 第2のアジュスタプレート 37 プッシュレバースプリング
39 第1のスプリング 41 下部プッシュレバー
41a 下部プッシュレバーの下端部 41b 下部プッシュレバーの上端部
42 下部プッシュレバーのナット部材 50 マガジン
50a マガジンの釘装填口 51 装着部 52 取付用アーム
53 第1のボルト、ナット締め具 54 第2のボルト、ナット締め具
55 第3のボルト、ナット締め具

Claims (4)

  1. 留め具を下方に打撃するドライバブレードと、
    前記ドライバブレードを往復動させる駆動部と、
    前記駆動部の下方に設けられ、前記ドライバブレード及び留め具を案内するノーズ射出部と、
    前記駆動部の往復動作を制御するトリガ部と、
    上下動可能に設けられるプッシュレバーであって、下端が前記ノーズ射出部の下方に突出可能で、上端が上下方向に延びる第1のねじ部を有する下部プッシュレバーと、下端に前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部を有し、上端が前記トリガレバーに係合可能な上部プッシュレバーとから成るプッシュレバーと、を有し、
    前記トリガ部の起動動作と前記プッシュレバーの上方への押圧動作との協働により前記駆動部を動作させるように構成され、前記第1及び第2のねじ部の螺合量を調整することにより前記プッシュレバー全体の長さを調整可能に構成された釘打機において、
    前記下部プッシュレバーは、下端から上方に延びる第1のプレート部と、
    前記第1のプレート部上端から水平方向に延びる第2のプレート部と、
    前記第2のプレート部から上方又は下方に延びる円筒状部と、該円筒状部の内周に前記第1のねじ部として形成されためねじ部と、を有することを特徴とする釘打機。
  2. 前記めねじ部は、前記プッシュレバー本体部と単一の板状部材をバーリング加工法によって成形された円筒状部分に加工されためねじであることを特徴とする請求項1に記載の釘打機。
  3. 前記プッシュレバーには、前記プッシュレバー部全体の長さの調整をするために、前記上部又は下部プッシュレバーの何れか一方に回転を与え上部プッシュレバーと下部プッシュレバーとの螺合量を調整するアジャスタが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか一に記載の釘打機。
  4. 前記円筒状部の中心と前記第1のプレート部との間の距離が8mm以下であることを特徴とする請求項1記載の釘打機。
JP2004160394A 2004-05-31 2004-05-31 深さ調整機構を備えた釘打機 Expired - Lifetime JP4449578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004160394A JP4449578B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 深さ調整機構を備えた釘打機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004160394A JP4449578B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 深さ調整機構を備えた釘打機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005335035A JP2005335035A (ja) 2005-12-08
JP4449578B2 true JP4449578B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=35489130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004160394A Expired - Lifetime JP4449578B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 深さ調整機構を備えた釘打機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4449578B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005335035A (ja) 2005-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11331779B2 (en) Driving machine
JP4720656B2 (ja) 打込機
CN101743097B (zh) 用于紧固件驱动工具的致动器销导向装置
US7325709B2 (en) Fastener driving tool and magazine device
JP4525214B2 (ja) 打込機
EP1995023A1 (en) Nailing device contact top attaching/detaching method
JP4761257B2 (ja) 留め具打込機
JP5716395B2 (ja) 打込機
JP4752751B2 (ja) 打込機
JP4449578B2 (ja) 深さ調整機構を備えた釘打機
US7318544B2 (en) Setting tool
JP2006218585A (ja) 釘打機
EP1884323A1 (en) Driving tool
JP5434539B2 (ja) 打込機
JP4877464B2 (ja) 打込み工具のコンタクトにおけるオフセット構造
US7070081B2 (en) Driver guides for use with fastener-driving tools and fastener-driving tools having such driver guides
JP2012000738A (ja) 打込機
JP4400269B2 (ja) 打込機
JP2013166198A (ja) 打込機
JPH10297U (ja) 打込みネジ用施工工具
JP2005334982A (ja) 釘打機及びそれに用いられる締結構造
JP2015142954A (ja) 打込機
JP2002346947A (ja) 釘打機におけるコンタクトアームガイド機構
JP5985383B2 (ja) 打ち込み工具
JP5741940B2 (ja) 打込機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4449578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150205

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees