JP2005334982A - 釘打機及びそれに用いられる締結構造 - Google Patents

釘打機及びそれに用いられる締結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005334982A
JP2005334982A JP2004153121A JP2004153121A JP2005334982A JP 2005334982 A JP2005334982 A JP 2005334982A JP 2004153121 A JP2004153121 A JP 2004153121A JP 2004153121 A JP2004153121 A JP 2004153121A JP 2005334982 A JP2005334982 A JP 2005334982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
bolt
fastening
magazine
nailing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004153121A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadanori Ishizawa
禎紀 石沢
Hiroki Kitagawa
宏樹 北川
Masashi Nishida
昌史 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2004153121A priority Critical patent/JP2005334982A/ja
Publication of JP2005334982A publication Critical patent/JP2005334982A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

【課題】レンチの使用、または溶接によるナットの固定を削除し、作業性の向上及び製作費の低減を図った釘打機及びボルト、ナットの締結構造を提供する。
【解決手段】取付用アーム部材44に配置されるナット433の締結部に嵌合する側壁部材45が形成され、且つ側壁部材の頂上端部とマガジン40の筐体表面との離間距離がナットの締結部の軸方向の締結面寸法より小さく規定されているので、装着時にボルト423に回転を与えても、ナットが取付用アーム部材の所定位置より外れることがない。
【選択図】図3

Description

本発明は、釘を打ち込む釘打機本体に、連結釘を収納するためのマガジンを装着した釘打機及びそれに用いて好適なボルト、ナットによる締結構造に関する。
従来の釘打機において、釘を打ち込むピストンを内蔵する釘打機本体に、連結釘を収納するマガジンを装着する場合、装着部にボルト、ナットによる締結構造を用いてマガジンの筐体部を釘打機本体のハンドル部に取付けしていた。従来のボルト、ナットの締結構造の具体例について、図6及び図7を参照しながら説明する。
図6に示す従来の締結構造では、連結釘(図示なし)を収納するマガジン51の筐体部52の表面52aに止着された取付用アーム53を設ける。この取付用アーム53は、被締結部材となる部分で、図示した断面を横切る方向に延在して、延在したアームの両端部の各部において、ボルト及びナット(図示なし)などによって、マガジン51の筐体部52に取付けられている。締結部材となる釘打機本体54の取付部55は、本体取付部55及び取付用アーム53の両者に設けられた貫通孔56に挿通されたボルト57と、そのボルト57に螺合するナット58とによって取付用アーム53に締結されている。このような締結構造おいて、マガジン51を、取付部55に装着または取付部55から外す際、レンチ(図示なし)を取付用アーム53とマガジン51の筐体部52との間に差し込んで、ナット58の六角締結部58aを回り止めし、反対側に設置されるボルト57を締め付け、または緩める。例えば、締結する場合、レンチに嵌合されたナット58は、不要な回転が防止されて、ボルト57によって取付用アーム53の取付面53aに締め付けられる。
一方、図7に示すように、レンチの使用を省略して、ボルト57のみによって締め付けまたは緩めるために、予め、取付用アーム53にナット58の六角締結部58aの外周面を溶接して、溶接部59によってナット58を予め取付用アーム53に固定しておく締結構造が周知である。
しかし、図6に示した従来の上記締結構造では、ナット58が取付面53aで回転することを防止するために、マガジン51の筐体部52と取付面53aとの間にレンチを差し込む必要があり、筐体部52と取付面53aとの離間距離が近接しているので、厚さの薄い特別なレンチを使用しなければならないという問題がある。また、マガジンの装着または離脱毎にレンチを使用するので、作業性効率も低下するという問題がある。
一方、図7に示した他の従来構造では、溶接により予めナット58を取付用アーム53の取付面53aに固定する必要があるために、釘打機の製作費用が増大するという問題がある。
従って、本発明の目的は、レンチの使用、または溶接によるナットの固定を削除し、作業性の向上及び製作費の低減を図った釘打機及びボルト、ナットの締結構造を提供することにある。
本発明の前記及びその他の目的ならびに新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から更に明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下の通りである。
(1)本発明による釘打機は、釘を打ち込むためのピストン部を内蔵し、前記ピストン部の往復運動に連動して釘を順次打ち出すためのノーズ射出口を有する釘打機本体と、筐体部を有し、該筐体部の一端が前記釘打機本体のノーズ射出部に係合し、該筐体部の他部が装着部を介して前記釘打機本体の取付部に装着された、連結釘を収納するためのマガジンと、を備えた釘打機であって、前記釘打機本体と前記マガジンとの前記装着部は、マガジンの筐体部に止着され、マガジンの筐体部の筐体表面と対向する第1面、及び該第1面と対向する第2面を有する台座部と、該台座部の該第1面から該第2面へ貫通するボルト締結用貫通孔とを備える取付用アーム部材と、前記台座部の端部において、前記第1面から前記マガジンの前記筐体表面方向に向かって突設させ、且つ前記ボルト貫通孔に装着されるボルトに螺合するナットの締結部またはそのボルトの頭部締結部に嵌合させることによって前記ボルトまたはナットの軸方向の回転を阻止する側壁部材と、を有し、前記側壁部材の頂上端部と前記マガジンの前記筐体表面との離間距離が、前記ナットまたはボルトの締結部の軸方向の締結面寸法より小さくなるように規定し、取付ボルトを、前記取付用アーム部材のボルト貫通孔と前記釘打機本体の取付部に設けられたボルト貫通孔とに貫通させ、該ボルトに螺合する取付ナットと協働して、前記マガジンを前記釘打機本体の取付部に装着して成ることを特徴とする。
(2)本発明による前記(1)項の釘打機において、前記台座部と前記側壁部材とは、単一の板状部材をプレスによって折り曲げて一体形成したものであることを特徴とする。
(3)本発明による前記(2)項の釘打機において、前記側壁部材は、前記台座部から前記側壁部材に移行する折り曲げ部分で曲面状部分を有して成ることを特徴とする。
(4)本発明による前記(1)項の釘打機において、前記取付用アーム部材は、ボルトとナットの締結によって、前記マガジンの筐体部に止着されて成ることを特徴とする。
(5)本発明によれば、締結部材と被締結部材とにボルト貫通孔を設け、該貫通孔に挿通されたボルトと該ボルトに螺合するナットとによって締結するためのボルトまたはナットの締結構造において、前記被締結部材にボルトの頭部締結部またはナットの締結部を取付けるために形成された台座部と、前記被締結部材の台座部より離間して該台座部と並行して形成された壁面部材と、前記台座部または前記壁面部材から、対向する前記壁面部材または前記台座部に向かう方向に突設させ、且つ前記ナットの締結部または前記ボルトの頭部締結部に嵌合させることによって前記ボルトまたはナットの軸方向の回転を阻止する側壁部材と、を有し、前記側壁部材の頂上端部と前記壁面部材または前記被締結部材の台座部との離間距離が、前記ナットまたはボルトの締結部の軸方向の締結面寸法より小さくなるように規定して成ることを特徴とする。
(6)本発明による前記(5)の締結構造において、前記台座部と前記側壁部材とは、単一の板状部材をプレスによって折り曲げて一体形成したものであることを特徴とする。
(7)本発明による前記(6)の締結構造において、前記側壁部材は、前記台座部から前記側壁部材に移行する折り曲げ部分で曲面状部分を有して成ることを特徴とする。
(8)本発明による前記(5)の締結構造において、前記被締結部材は、ボルトとナットの締結によって、前記壁面部材に止着されて成ることを特徴とする。
本発明の釘打機によれば、取付用アーム部材に配置されるナットの締結部に嵌合する側壁部材が形成され、且つ側壁部材の頂上端部とマガジンの筐体表面との離間距離がナットの締結部の軸方向の締結面寸法より小さく規定されているので、装着時にボルトに回転を与えても、ナットが取付用アーム部材の所定位置(台座部)より外れることなしに、前記側壁部材と前記筐体表面の両者に押さえられる。従って、ナットに対しレンチの使用を省略できる。その結果、作業性を向上させることができる。
一方、本発明の釘打機によれば、前記側壁部材は取付用アーム部材と同一材料部材を使用してプレス成形により取付用アーム部材と一体成型できるので、加工費を低減できる。このとき、取付用アーム部材の台座部と側壁部材との接続は曲面状部分(R部分)を有するので、側壁部材の機械的強度を確保できる。また曲面状部分(R部分)の使用により、取付用アーム部材の所定位置を、ナットの台座部として適用できる。
本発明の締結構造によれば、上記釘打機で得られる効果と同一の効果が得られる。この締結構造は、釘打機以外の他の機器においても、ナットまたはボルト頭部の締結部の回転防止構造として適用できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の実施の形態に係る釘打機の全体断面図である。図2は、図1におけるAA線に沿った釘打機の締結構造を示す部分断面図、図3は、図1におけるBB線に沿った釘打機の締結構造を示す部分断面図、図4は、図2におけるDD線に沿った釘打機の締結構造を示す部分断面図である。
本発明の釘打機1において、図示しない圧縮機からの圧縮空気は、図示しないエアホースを介して釘打機本体2内の蓄圧室3に蓄積される。釘打機本体2内には円筒状のシリンダ4が設けられ、シリンダ4内には上下に摺動可能にピストン5が設けられ、ピストン5はピストン部5aとドライバブレード部5bが一体になり、その先端部5cによって、後述するマガジン内に連結状に配置された釘などの留め具6の頭を打ち込むようになっている。シリンダ4の下方部には、ドライバブレード部5bが軸方向に下降動作したときに、そのブレード部5bを案内するノーズ射出部7を有し、ノーズ射出口7aより木材のような被加工物8へ釘が打ち出される。シリンダ4の内径は、ピストン部5aが容易に上下動できるようにピストン部5a外径よりひとまわり大きくなっている。ピストン部5aには溝(図示なし)が設けられ、その溝内に、シリンダ4内周とピストン部5aをシールするために、ゴム等の可撓性材料からなる周知のOリング9が設けられている。
シリンダ4の上端部にはメインバルブ部10が設けられる。メインバルブ部10は、メインバルブ11、シリンダ4の上方に嵌着されたメインバルブラバー12、メインバルブ11を下死点側に付勢するメインバルブスプリング13、シリンダ4の上方に配置され、シリンダ4のピストン部5a上室の圧縮空気を排気するための空気通路14をメインバルブ11との当接によって遮断するエギゾーストラバー15を含んでいる。また空気通路14はフレーム16の上部に設けた排気孔17及び排気通路18を経て大気と連通している。またメインバルブ11の上死点において、そのメインバルブの上端側でメインバルブ制御通路19の端部を閉鎖する。メインバルブ制御通路19の他の端部はトリガバルブ部20に設けられた空気室(図示なし)に連通している。
メインバルブ11は、メインバルブ11の上昇で、シリンダ4の上端が開いて、ピストン部5aの上室を蓄圧室3と連通させると共に、エキゾーストラバー15を閉じて、空気通路14をピストン部5aの上室から遮断する。逆に、メインバルブ制御通路19からの圧縮空気によるメインバルブ11の下降で、シリンダ4の上端が閉じると共にエキゾーストラバー15が開き、シリンダ4内のピストン部5aの上側が排気通路18を介して大気と連通する。メインバルブ11は、メインバルブ制御通路19の他の端部に設けられたトリガバルブ部20によって制御される。
操作部は、操作者によって操作されるトリガ27と、トリガ27に回動可能に装着されたアームプレート29と、ノーズ射出部7の下端から突き出し、アームプレート29に係合するようにアームプレート29の近傍まで延びるプッシュレバー28とを具備する。プッシュレバー28のノーズ射出部7側に位置する端部は、ノーズ射出部7の外周に沿って上下方向に摺動可能になっており、プッシュレバー28を操作しない状態では、ノーズ射出部7の下方向にバネ(図示なし)などにより付勢されている。
トリガバルブ部20は、トリガ27の上方向への引き操作と、端部がノーズ射出部7の外周を摺動するように形成されたプッシュレバー28の被加工物8への押し当て動作との協働により、アームプレート29を介して制御される。即ち、木材などの被加工物8へ釘6を打ちたい場合、まず、プッシュレバー28を被加工物8へ押し当てた後、トリガ27を上方向へ引く。これら二つの動作により、アームプレート29がトリガバルブ部20のバルブ20aを押し上げて、トリガバルブ部20は、メインバルブ制御通路19と蓄圧室3との空気通路の連通を閉鎖し、逆に、メインバルブ制御通路19をトリガバルブ部20の下方より大気中に連通させる。
トリガバルブ部20とメインバルブ11とは連動し、トリガバルブ20aが上方向へ移動すると、メインバルブ11が上昇し、メインバルブ11がエキゾーストラバー15と接触して、蓄圧室3と空気通路14との通路を閉じる。これと同時に、蓄圧室3とシリンダ4内のピストン部5aの上側とが連通する。
シリンダ4の下端外周にはピストン部5aを下死点から上死点に復帰させるための戻し空気室21が設けられ、ピストン部5aの往復行程途中にはシリンダ4から戻し空気室21の方向にのみ連通する逆止弁22を備えた空気通路23が設けられ、シリンダ4の下端外周にはシリンダ4と戻し空気室21とを連通する空気通路24が設けられている。シリンダ4の下端部には、釘6の打込み後、ピストン5の余剰エネルギを吸収するためのピストンバンパ25が設けられている。ピストンバンパ25は、シリンダ4の上死点側に移動しないように、下側がシリンダ4内径よりも大径になっている。シリンダ4の下部内側面はピストンバンパ25の外側形状とほぼ同じ、下死点方向に拡開するテーパー面を備えている。
筐体部であるマガジン40は、その一端部がノーズ射出部7に係合するように、装着部41によって釘打機本体2の一部であるハンドル部2aに装着される。マガジン40は、ピストン5の往復動作に応答してマガジン40に装填された連結釘6をノーズ射出部7に給送する。
本発明に従う、マガジン40と釘打機本体2のハンドル部2a(締結部材)との装着部41の締結構造部及びその作用効果は、図2乃至4図を参照して更に明らかにされよう。
即ち、装着部41は、図2に示されるように、第1のボルト421及びナット431と、第2のボルト422及びナット432との一対によりマガジンの筐体部(壁面部材)40に止着或いは締結された、取付用アーム部材(被締結部材)44を具備する。更に、図2に示されるように、取付用アーム部材44と釘打機本体2のハンドル部2aとを締結するために、取付用アーム部材44とハンドル部2aとに連通する貫通孔46に挿通された第3のボルト423及びナット433を具備する。更に、図3に示されるように、取付用アーム部材44はナット433が取り付けられる台座部44cを有し、その延在する長さ方向と直交する幅方向の端部において、台座部44cの垂直方向、或いはマガジン筐体部40の方向に突設或いは折り曲げられた側壁部材45を含み、この側壁部材45は、図4に示されるように、ナット433の六角形締結面433aと接触、嵌合するように形成されている。台座部44cは、図3に示すように、ナット433を安定に固定するために実質的に平らな平板状部材より構成される。もちろん、その台座部44cとなる平板状部材の対向する第1面44aまたは第2面44bは、ナット433を載置、固定する台座としての機能を損なわない程度に、多少の凹凸や、加工粗面が存在する略平板部材でも構成できる。側壁部材45は、ナット433の六角締付部433aの少なくとも対向する2面で接触、嵌合して、ナット433がその軸方向に回転することを防止する。従って、ボルト423を回転させても、ナット433が共回りすることを防止できる。また側壁部材45は、六角締付部433aの対向する2面に加えて別の複数の面でも接触、嵌合し、ナット433が台座部44cの水平方向に脱落或いは離脱することを防止する。
一方、図3に示されるように、ナット433は、その軸方向においてマガジンの筐体部(壁面部材)40と取付用アーム部材(被締付部材)44との間に挟まれるように配置する。取付用アーム部材44の台座部44cの対向する端部に形成された一対の側壁部材45の頂上端部とマガジンの筐体部40との間の離間距離d1は、ナットの締結部(回り止め面)433aが側壁部材45から外れないように、ナットの締結部433aの高さ寸法d2より小さく規定されている。これによって、ボルト423とナット433とを螺合締結する場合、ボルト423の締付け開始時に、ボルト423によってナット433がマガジンの筐体部40側へ押し付けられても、ナット433がその軸方向に脱落或いは離脱されることを防止し、且つナット433の回転を防止できる。
上記のように、ナット433の回転と、水平方向・軸方向への脱落が防止されるため、取付用アーム部材44をマガジンの筐体部40に取り付ける際に、ナット433を対向する側壁部材45の間に挿入しておけば、それ以降ナット433が脱落することがない。
本発明に従えば、図3に示すように、取付用アーム部材44と側壁部材45とは、鉄、アルミニウムなどの単一板状部材をプレス成形によって、折り曲げて一体形成される。この時、取付用アーム部材44の台座部44cから側壁部材45への移行部(折り曲げ部)46を曲面状部分(R部分)45aに形成することが望ましい。曲面状部分(R部分)45aにすることによって、側壁部材45の曲げ割れや応力集中を防止して、その機械的破壊を防止できる。また、プレス成形によって側壁部材45を有する取付用アーム部材44を安価に加工できる。
本発明に従えば、図3に示すように、曲面状部分45aをナット433外周の外側に形成し、曲面状部分45aから頂上端部に至るまでの部分を内側に傾くように形成することが望ましい。ナットの締結部(回り止め面)433aと取付用アーム部材44に接する面との稜線はほぼ直角であるために、取付用アーム部材44の台座部44cに対し直角に側壁部材45を成形した場合、ナット433の締結後にそのナットが曲面状部分(R部分)45aに乗り上げるときがある。特に制限はないが、側壁部45内面とナット433の軸方向とのなす角度は、折り曲げ加工などの観点より約25度が好ましい。これによって、ナット433が曲面状部分(R部分)45aで締結されることなく、取付用アーム部材44の台座部44cで締付けられる。
本発明に従えば、連結釘6の一部がノーズ射出部7に詰まったときなどに、詰まった釘を取り除くために、マガジン40がノーズ射出部7からレンチなどの取り外し用工具なしで外せるように、ボルト423の締結部は指でつかめるようにナーリング加工されている。
次に、上記構成の釘打機による打込み動作について、図1を参照して説明する。
最初に、打込み前の釘打機本体2において、蓄圧室3の圧縮空気取入口へ、図示しないエアホースをつないだ状態を図1に示す。圧縮空気は、蓄圧室3に蓄積されている。このとき、ピストン5は、シリンダ4内の上死点にあり、ピストン部5aはOリング9を介してシリンダ4に案内されている。ドライバブレード部5bはノーズ射出部7の案内孔に案内されている。
次に、プッシュレバー28の木材8への押し当て操作とトリガ27の引き操作との両方を行うことによって、アームプレート29がトリガバルブ20aを上方向に押すように動作する。これによって、メインバルブ11が上死点側に移動し、蓄圧室3とシリンダ4内のピストン部5a上側室とが連通し、これによって、蓄圧室3からピストン部5a上側に圧縮空気が流入する。ピストン部5aは流入した圧縮空気によって急激に下死点に移動しながら釘6を打ち込む。ピストン5は、釘6を打込んだ後、ピストンバンパ25に衝突する。ピストンバンパ25が変形してピストン5の余剰なエネルギを吸収する。
ピストン5の下死点へ向かう下降動作中において、シリンダ4のピストン部5aの下側の空気とピストン部5aの上側の圧縮空気の一部は、逆止弁22を有する空気通路23と双方向性の空気通路24を介して、戻し空気室21に流入する。
次に、トリガ27を放すか、即ち戻すか、或いはプッシュレバー28の木材8への押し当て操作を止めることによって、トリガバルブ20aを元へ戻すと、シリンダ4の上端側にあるメインバルブ11は、ピストン部5aの上側室と蓄圧室3との空気通路を閉鎖し、逆に、そのピストン部5aの上側室は、エキゾーストバルブラバー15が開くので、通気孔17を通じて大気と連通する。一方、戻し空気室21に蓄積された圧縮空気によってシリンダ4のピストン部5aの下側は上方向に押圧され、ピストン5は急激にシリンダ内の上死点に移動する。シリンダ4のピストン部5aの上側の空気は、排気孔18を介して、大気に放出され、初期状態に戻る。
以上の工程を繰り返すことによって、釘6が順次、木材(被加工物)8に打ち込まれていく。釘6の補給は、並行にほぼ密着されて連結された釘列をマガジン40の端面に開口している装填口40aから行う。
本発明に従えば、マガジン40を釘打機本体2に装着するとき、またはマガジン40を釘打機本体2から外すとき、レンチなどの取り外し用工具なしで装着または外すことができる。またその締結構造の加工も簡単である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
上記実施の形態では、上記側壁部材45は取付用アーム部材(被締結部材)44と一体に形成したが、図5に示すように、その側壁部材45は、被締結部材44と離間し、且つ並行する壁面部材40(マガジンの筐体面側40)側に形成することができる。
また、上記実施の形態では、ナット433の締結面を側壁部材45と嵌合させたが、ボルト423の締結面を側壁側に配置、嵌合させて、その反対側よりナットで締付けるように構成してもよい。
更に、本発明の釘打機に適用された締結構造は、締結部材(2a)、被締結部材(44)、及び前記被締結部材(44)に隣接する壁面部材(40)を有する釘打機以外の他の機器においても適用することができる。
本発明の一実施の形態である釘打機の全体断面図。 本発明の一実施の形態である、図1のAA断面線に沿う、釘打機の要部断面図。 本発明の一実施の形態である、図1のBB断面線に沿う、釘打機の要部断面図。 本発明の一実施の形態である、図2のDD断面線に沿う、釘打機の要部断面図。 本発明の他の実施の形態である締結構造の要部断面図。 従来の釘打機におけるスパナ締付方式に従うナット締結構造の部分断面図。 従来の釘打機における溶接方式に従うナット締結構造の部分断面図。
符号の説明
1 釘打機 2 釘打機本体 2a ハンドル部(取付部または締結部材)
3 蓄圧室 4 シリンダ
5 ピストン 5a ピストン部 5b ドライバブレード部
5c ブレード先端部 6 釘 7 ノーズ射出部
7a ノーズ射出口 8 木材(被加工物) 9 Oリング
10 メインバルブ部 11 メインバルブ 12 メインバルブラバー
13 メインバルブスプリング 14 空気通路 15 エキゾーストラバー
16 フレーム 17 排気孔 18 排気通路
19 メインバルブ制御通路 20 トリガバルブ部 20a トリガバルブ
21 戻し空気室 22 逆止弁 23 空気通路(一方向性)
24 空気通路(双方向性) 25 ピストンバンパ 27 トリガ
28 プッシュレバー 29 アームプレート 40 マガジン(壁面部材)
41 装着部 421 第1のボルト 431 第1のナット
422 第2のボルト 432 第2のナット 423 第3のボルト
433 第3のナット 44 取付用アーム部材(被締結部材)
44a 台座部の第1面 44b 台座部の第2面 44c 台座部
45 側壁部材 45a 曲面状部分(R部分) 46 貫通孔 51 マガジン
52 マガジンの筐体部 52a マガジンの筐体部表面
53 取付用アーム 53a 取付用アームの取付面
54 釘打機本体 55 釘打機本体の取付部 56 貫通孔 57 ボルト
58 ナット 58a ナットの六角形締結部 59 ナットの溶接部

Claims (11)

  1. 釘を打ち込むためのピストン部を内蔵し、前記ピストン部の往復運動に連動して釘を順次打ち出すためのノーズ射出口を有する釘打機本体と、
    筐体部を有し、該筐体部の一端が前記釘打機本体のノーズ射出部に係合し、該筐体部の他部が装着部を介して前記釘打機本体の取付部に装着された、連結釘を収納するためのマガジンと、を備えた釘打機であって、前記釘打機本体と前記マガジンとの前記装着部は、
    マガジンの筐体部に止着され、マガジンの筐体部の筐体表面と対向する第1面、及び該第1面と対向する第2面を有する台座部と、該台座部の該第1面から該第2面へ貫通するボルト締結用貫通孔とを備える取付用アーム部材と、
    前記台座部の端部において、前記第1面から前記マガジンの前記筐体表面方向に向かって突設させ、且つ前記ボルト貫通孔に装着されるボルトに螺合するナットの締結部またはそのボルトの頭部締結部に嵌合させることによって前記ボルトまたはナットの軸方向の回転を阻止する側壁部材と、を有し、
    前記側壁部材の頂上端部と前記マガジンの前記筐体表面との離間距離が、前記ナットまたはボルトの締結部の軸方向の締結面寸法より小さくなるように規定し、
    取付ボルトを、前記取付用アーム部材のボルト貫通孔と前記釘打機本体の取付部に設けられたボルト貫通孔とに貫通させ、該ボルトに螺合する取付ナットと協働して、前記マガジンを前記釘打機本体の取付部に装着して成ることを特徴とする釘打機。
  2. 留め具を打撃するドライバブレード、該ドライバブレードを往復動させる駆動部、及び該ドライバブレード及び留め具を案内するノーズ射出部を有し、釘等の留め具を打ち出す釘打機本体と、
    前記釘打機本体に取付けられ、前記ノーズ射出部に留め具を供給するマガジンと、
    前記マガジンの表面に連設され、該マガジンの表面と距離を隔てて設けられる台座部、及び該台座部に設けられる第1の貫通穴を有する取付用アーム部材と、
    前記釘打機本体に設けられ、前記第1の貫通穴に対応する位置に第2の貫通穴を有する取付部と、
    前記マガジン表面と前記台座部との間に設けられるナットと、
    前記取付部において、前記マガジンとは反対側から前記第1及び第2の貫通穴に挿通され、前記ナットと螺合するボルトと、を有する釘打機において、
    前記台座部から前記マガジン側に延びて、且つ前記ナットに対して回転方向で係合する側壁部を有することを特徴とする釘打機。
  3. 前記側壁部の頂上端部と前記マガジンとの距離は、前記ナットが前記マガジンの表面に当接した状態で、該側壁部が該ナットに対して回転方向で係合可能な距離に設定されることを特徴とする請求項2記載の釘打機。
  4. 前記側壁部は、前記ナットに対して回転方向及び径方向で係合可能な形状を有することを特徴とする請求項2又は3何れか一に記載の釘打機。
  5. 前記台座部と前記側壁部材とは、単一の板状部材をプレス成形によって折り曲げて一体形成したものであることを特徴とする請求項1乃至4何れか一に記載の釘打機。
  6. 前記側壁部材は、前記台座部から前記側壁部材に移行する折り曲げ部分で曲面状部分を有して成ることを特徴とする請求項5に記載の釘打機。
  7. 前記取付用アーム部材は、ボルトとナットの締結によって、前記マガジンの筐体部に止着されて成ることを特徴とする請求項1乃至4何れか一に記載の釘打機。
  8. 締結部材と被締結部材とにボルト貫通孔を設け、該貫通孔に挿通されたボルトと該ボルトに螺合するナットとによって前記締結部材と前記被締結部材とを締結するためのボルトまたはナットの締結構造において、
    前記被締結部材にボルトの頭部締結部またはナットの締結部を取付けるために形成された台座部と、
    前記台座部より離間して該台座部と並行して形成された壁面部材と、
    前記台座部または前記壁面部材から、対向する前記壁面部材または前記台座部に向かう方向に突設させ、且つ前記ナットの締結部または前記ボルトの頭部締結部に嵌合させることによって前記ボルトまたはナットの軸方向の回転を阻止する側壁部材と、を有し、
    前記側壁部材の頂上端部と前記壁面部材または前記被締結部材の台座部との離間距離が、前記ナットまたはボルトの締結部の軸方向の締結面寸法より小さくなるように規定して成ることを特徴とする締結構造。
  9. 前記側壁部材とは、単一の板状部材をプレス成形によって折り曲げて一体形成したものであることを特徴とする請求項8に記載の締結構造。
  10. 前記側壁部材は、前記台座部から前記側壁部材に移行する折り曲げ部分で曲面状部分を有して成ることを特徴とする請求項8に記載の締結構造。
  11. 前記被締結部材は、ボルトとナットの締結によって、前記壁面部材に止着されて成ることを特徴とする請求項8に記載の締結構造。
JP2004153121A 2004-05-24 2004-05-24 釘打機及びそれに用いられる締結構造 Pending JP2005334982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004153121A JP2005334982A (ja) 2004-05-24 2004-05-24 釘打機及びそれに用いられる締結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004153121A JP2005334982A (ja) 2004-05-24 2004-05-24 釘打機及びそれに用いられる締結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005334982A true JP2005334982A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35489086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004153121A Pending JP2005334982A (ja) 2004-05-24 2004-05-24 釘打機及びそれに用いられる締結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005334982A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7490747B2 (en) Fastener driving tool including push lever configured to avoid inclined orientation of the driver fasteners
JP4525214B2 (ja) 打込機
US4253598A (en) Fluid powered impact tool
CA2694967C (en) Actuator pin guide for a fastener driving tool
US7325709B2 (en) Fastener driving tool and magazine device
WO2006040911A1 (ja) 動力駆動釘打機
US20060011694A1 (en) Fastener driving tool
JP4687572B2 (ja) 打込機
US7815086B2 (en) Nailing machine
JP2008068329A (ja) 留め具打込機
US20060011692A1 (en) Fastener driving tool
JP2005334982A (ja) 釘打機及びそれに用いられる締結構造
EP2349652B1 (en) Enhanced pneumatic tool actuation device
JP2006218585A (ja) 釘打機
JP4569520B2 (ja) 打込機
JP2017080850A (ja) 打込機
US20090039132A1 (en) Driving tool
JP5262033B2 (ja) 携帯用動力工具
JP4449578B2 (ja) 深さ調整機構を備えた釘打機
JP5304317B2 (ja) 打込機
US20050150927A1 (en) Driver guides for use with fastener-driving tools and fastener-driving tools having such driver guides
JP3873694B2 (ja) 釘打機
JP5741940B2 (ja) 打込機
JPH0536625Y2 (ja)
JP2007313573A (ja) 打込機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080929

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02