JP4448269B2 - 水中機械のプロペラ抜き取り工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロペラを有する水中ミキサや水中ポンプ等の水中機械からプロペラを抜き取るための工具に関し、特にプロペラの抜き取り作業の作業性を高めるための技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の水中機械において、その回転軸の先端部にキー結合等により回転一体に装着されたプロペラを軸方向にスライドさせて抜き取る場合に、例えばプロペラのボス部とケーシングとの間のわずかな隙間に、市販工具であるギヤープーラー等を挿入してプロペラを抜き取る方法や、薄板等を上記隙間に挿入し木槌等にて叩いて外す方法等が一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法では、プロペラボス部とケーシングとの間の隙間が小さいので、その隙間に工具等を挿入し難いだけでなく、複数回の抜き取り作業を繰り返すうちにプロペラボス部又はケーシングに損傷が発生する虞れがある。そして、上記プロペラボス部とケーシングとの間の隙間がゴムシールにより覆われてシールされている構造であると、上記の如きプロペラボス部又はケーシングの損傷のために、シール機能が損なわれる等の問題が生じる。また、抜き取り作業の工数も多くなり作業能率が低いという問題もあった。
【0004】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水中機械のプロペラ抜き取り工具を工夫することにより、プロペラのボス部等に損傷を発生させることなく、効率よくプロペラを抜き取りできるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、回転軸の先端部にプロペラがボス部にて装着され、上記ボス部の先端面に、内周面に係合部を有する凹部がその底面に上記回転軸の先端面を臨ませて形成された水中機械に対し、上記プロペラを回転軸から軸方向に抜き取るための工具として、前端部が上記水中機械の回転軸先端面に軸方向より当接可能な雄ねじ部材と、この雄ねじ部材に螺合された支持部材と、後端側にてこの支持部材に揺動可能に支持されて開閉するように設けられ、前端に、上記プロペラのボス部の凹部内周面の係合部に係合する係止部を有する複数のアームと、このアームの開き動作によりアーム前端の係止部がボス部の凹部内周面の係合部に係合したときに、このアームを開き状態に保持する係止保持手段とを備え、上記アーム前端の係止部とボス部の凹部内周面の係合部との係合状態で雄ねじ部材の回転により支持部材を後方向に螺進させることにより、ボス部を回転軸から抜き出すようにする。
【0006】
上記の構成によると、アームを開き状態にしてアーム前端の係止部とボス部の凹部内周面の係合部とを係合させ、このアームの開き状態を係止保持手段で保持する。この保持状態で雄ねじ部材を回転させると、支持部材が雄ねじ部に沿って後方向に螺進し、この支持部材に支持されているアームがボス部を係合した状態で後方に移動し、このことにより、ボス部をスライドさせて回転軸から抜き出すことができる。従って、このようにアーム前端の係止部とボス部の係合部との係合状態でアームを後進させてプロペラを回転軸から抜き取るので、プロペラのボス部等に損傷を発生させることなく、効率よくプロペラを抜き取ることができる。
【0007】
請求項2の発明では、アームの少なくとも前端部外面は、プロペラのボス部の凹部内周面に対応した形状とする。こうすると、アームの前端部外面とプロペラのボス部の凹部内周面との接触面積が大きくなり、より堅固に両者を係止することができるため、アーム前端の係止部とボス部の凹部内周面の係合部との係合状態を安定保持できる。
【0008】
請求項3の発明では、係止保持手段は、雄ねじ部材に軸方向に移動可能に支持されたパイプ部材とする。
【0009】
上記の構成によると、複数のアームの後端側をアーム中間部の内面がパイプ部材に押しつけられるように握ると、これらのアームは、パイプ部材との当接位置を支点としててこの原理でアーム前端部が互いに離れるように開き、アーム前端に設けられた係止部が凹部の係合部に係合する。このことで、簡単な構造で容易にアームが開き状態に安定保持される。
【0010】
請求項4の発明では、水中機械の回転軸先端面に穴部が形成されている一方、雄ねじ部材の前端部に、上記穴部に係合する先細りテーパ部を設ける。この構成によると、雄ねじ部材の前端部を回転軸の先端面に位置合わせして当接させる作業が容易となる。
【0011】
請求項5の発明では、雄ねじ部材の前端部にパイプ部材の抜け止め部を設ける。こうすれば、プロペラ抜き取り工具からパイプ部材が抜け止めされるため、工具の運搬や収納に便利である。
【0012】
請求項6の発明では、雄ねじ部材の後端部に、雄ねじ部材を回転操作するためのハンドル部を一体的に設ける。
【0013】
上記の構成によると、プロペラを抜き取る作業の際に、雄ねじ部材に一体的に設けられたハンドル部を操作するだけで容易に雄ねじ部材を回転することが可能となる。これにより、別途にレンチやスパナ等の工具を用いて雄ねじ部材を回し操作することが不要となり、抜き取り作業の作業性を高めることができる。
【0014】
請求項7の発明では、水中機械は水中ミキサであるとする。この構成によると、プロペラのボス部等の損傷を招くことなく水中ミキサの点検を作業性よく容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図4において、1は水中機械としての水中ミキサで、この水中ミキサ1は、図示しないが、例えば下水処理場や各種工場等での貯水場、池湖水、壕、養魚場等からなる水槽内の貯留水に例えばガイドバーに昇降可能に支持された状態で浸漬されており、その作動により貯留水を撹拌して浄化を促進させるために用いられる。この水中ミキサ1は、内部にモータ(図示せず)を有する密閉円筒状のケーシング2を備え、このケーシング2の前壁部からモータの回転軸としてのシャフト4の先端部4aが突出し、このシャフト4の先端部4aにはプロペラ6がキー結合により回転一体に装着されている。このプロペラ6は、先端に向かって小径となる球面からなる外周部を有しかつ中心部にシャフト4が挿通されるシャフト挿通孔5を有する略半球形状のボス部7と、このボス部7の外周面に周方向に間隔をあけ一体接合された複数枚の撹拌羽根8,8…とからなる。
【0016】
さらに、図1にも示すように、上記ボス部7の先端面には有底円筒状の凹部9が上記シャフト挿通孔5と同心状に形成され、この凹部9の底面にシャフト挿通孔5が開口しており、この凹部9底面から上記シャフト4の先端部4aが突出した状態、つまり凹部9底面にシャフト4の先端面4cを臨ませた状態で、シャフト4にボス部7が装着されている。また、この凹部9底面から突出するシャフト4の先端部4aにはねじ部4dが設けられており、凹部9の前方からナット11を挿入して上記シャフト4の先端ねじ部4dに螺合締結することで、プロペラ6のボス部7をシャフト4に回転一体に抜け止めして固定するようにしている。そして、図5に示すように、上記シャフト4の先端面4cの中心には小径の穴部4eが設けられている。
【0017】
また、図4に示すように、上記凹部9の開口近くの内周面には凹状溝からなる係合部10が設けられ、この係合部10に係止される略円盤状の蓋12により凹部9の開口端が閉じられている。
【0018】
尚、ケーシング2の前壁部外周部には、上記プロペラ6のボス部7の外周部と摺接してケーシング2の前壁部外周部とプロペラ6のボス部7の外周部との間の隙間を全周に亘って覆う外部シール13が取付固定されている。
【0019】
また、貯留水に対する攪拌エネルギーを遠距離まで持続させる目的で、プロペラ6の周囲にリング状のドラフトリング14がケーシング2に固着支持された状態で配置されている。また、ケーシング2の後端部には断面コ字状のスライド部15が固定され、このスライド部15を上記ガイドバーにそれを挟み込んだ状態で装着することで、水中ミキサ1がガイドバーに昇降可能に支持されている。さらに、ケーシング2の後端上部には、上記モータに電力を供給するための電力ケーブル16が水密状に貫通されており、水中ミキサ1は、電力ケーブル16を介してモータへ電力を供給されることにより、プロペラ6を回転させて貯留水中に旋回流を発生させ、この旋回流により水槽内の貯留水を攪拌して浄化を促進させるようになっている。
【0020】
このように使用される水中ミキサ1の点検又は修理の目的で、プロペラ6を軸方向にスライドさせてシャフト4から抜き出すために、図2及び図3に示すような本発明の実施形態に係るプロペラ抜き取り工具20が用いられる。
【0021】
すなわち、上記抜き取り工具20について詳細に説明すると、この工具20は略全長に亘り螺刻された雄ねじ部材21を備え、この雄ねじ部材21の後端部には、雄ねじ部材21を他の工具で回し操作するための六角頭部からなる操作部21aが一体に設けられている。
【0022】
また、上記雄ねじ部材21には、支持部材22が螺合され、この支持部材22は、雄ねじ部材21に螺合される雌ねじ(図示せず)が内面に設けられた環状部22aと、該環状部22aの外周面の直径方向に対向する位置に接合されて突設された2本の棒部22b,22bとを有する。
【0023】
そして、上記支持部材22の棒部22b,22bには断面略円弧状の一対(3つ以上でもよい)のアーム23,23が各アーム23後端側の孔(図示せず)に棒部22bを挿通した状態で揺動可能に支持され、このことで両アーム23,23は前端部が互いに接離するように開閉する。尚、この各アーム23は、棒部22b先端に設けた略リング状の抜け止め24,24によって抜け止めされている。
【0024】
また、上記アーム23,23の前端には、上記プロペラ6のボス部7の凹部9内周面の係合部10に係合する断面略円弧状の係止部25が外側に向かうように突設されている。そして、各アーム23の前端部外面及び係止部25の先端面はプロペラ6のボス部7の凹部9内周面に対応した形状とされている。
【0025】
さらに、上記雄ねじ部材21には、雄ねじ部材21の外径よりも大径の貫通孔26aを有する係止保持手段としての円筒状のパイプ部材26が軸方向に移動可能に支持されている。すなわち、上記アーム23,23の開き動作によりアーム23,23前端の係止部25,25がボス部7の凹部9内周面の係合部10に係合したときに、この各アーム23の中間部をパイプ部材26の外周面に当接保持することにより、両アーム23,23を開き状態に保持するように構成されている。
【0026】
また、上記雄ねじ部材21の前端部には、先端に向かって細くなる先細りテーパ部27aを有する抜け止め部27が一体的に取付固定されている。この抜け止め部27の最大外径は、上記パイプ部材26の貫通孔26aの径よりも大きく設定されており、この抜け止め部27によりパイプ部材26が雄ねじ部材21から抜け出るのを阻止している。
【0027】
そして、以上の構造により、プロペラ抜き取り工具20は、雄ねじ部材21前端の抜け止め部27における先細りテーパ部27a先端をシャフト4の先端面4cに軸方向より当接させ、アーム23,23前端の係止部25,25とボス部7の凹部9内周面の係合部10とを係合させて、その状態をパイプ部材26で保持しながら、雄ねじ部材21を回転させることで、支持部材22を後方向に螺進させ、ボス部7を軸方向にスライドさせてシャフト4から抜き出すように構成されている。
【0028】
次に、本実施形態に係るプロペラ抜き取り工具20を用いて、水中ミキサ1のプロペラ6をシャフト4から抜き出す手順について説明する。図1に示すように、まず、プロペラ抜き取り工具20における雄ねじ部材21後端の操作部21aを回し操作し、アーム23,23前端の係止部25,25と、水中ミキサ1のプロペラ6のボス部7において凹部9内周面の係合部10とが係合する程度の位置まで支持部材22を前方向に螺進させる。この状態で、工具20の前端部をボス部7の凹部9に挿入し、雄ねじ部材21前端部の抜け止め部27におけるテーパ部27a先端を凹部9内のシャフト4の先端面4cに軸方向より当接させる。
【0029】
その際、雄ねじ部材21前端部に設けられた抜け止め部27は先細りテーパ部27aを有するため、このテーパ部27aの先端がシャフト4の先端面4cに設けられた穴部4eに係合される。これにより、雄ねじ部材21の前端部をシャフト4の先端面4cの中心に容易に位置合わせでき、両者の当接作業が容易となる。
【0030】
そして、雄ねじ部材21上のパイプ部材26を適切な位置に位置付けさせ、このパイプ部材26よりも後側にある両アーム23,23の後端側を各アーム23中間部の内面がパイプ部材26に押しつけられるように握ると、両アーム23,23がパイプ部材26との当接位置を支点とするてこの原理でアーム23,23前端部を隔離させるように開き、アーム23,23前端の係止部25,25が凹部9の係合部10に係合し、この状態でアーム23,23が開き状態に安定保持される。
【0031】
この後、雄ねじ部材21の操作部21aにスパナや六角レンチ等の他の工具(図示せず)を係合させて回転させ、支持部材22を後方向に螺進させる。このことにより、支持部材22に支持されている両アーム23,23が前端の係止部25,25をプロペラボス部7の係合部10に係合させたままで支持部材22と共に後方に移動し、ボス部7が軸方向にスライドしシャフト4から抜き出される。
【0032】
従って、この実施形態においては、プロペラ6のボス部7や、水中ミキサ1の外部シール13等に損傷を発生させることなく、効率よくプロペラ6を抜き取ることができ、作業性よく容易に水中ミキサ1の点検を行うことができる。
【0033】
また、上記アーム23,23の前端部外面は断面が略円弧状で、プロペラ6のボス部7の凹部9内周面に対応した形状とされているため、アーム23,23の前端部外面と凹部9内周面との接触面積が増大し、より堅固に両者を係合することができる。よって、アーム23,23前端の係止部25,25とボス部7の凹部9内周面の係合部10との係合状態を安定保持でき、プロペラボス部7の抜き取りの際にアーム23,23がプロペラボス部7から外れることはない。
【0034】
また、雄ねじ部材21からパイプ部材26が抜け出そうとしても、それは抜け止め部27によって阻止されるため、パイプ部材26を常に工具20に付随させておくことができ、工具20の運搬や収納に便利である。
【0035】
尚、上記実施形態では、雄ねじ部材21の後端部に六角形状の操作部21aを設けているが、これに代えて、雄ねじ部材21を回し操作するためのハンドル部を一体的に設けてもよい。そうすると、プロペラ6を抜き取る作業の際に、ハンドル部を操作して容易に雄ねじ部材21を回転することが可能で、別途にレンチやスパナ等の他の工具を用いて雄ねじ部材21を回し操作することが不要となり、プロペラ抜き取り作業の作業性を高めることができる。
【0036】
また、上記実施形態では、アーム23,23の開き状態を保持するための手段としてパイプ部材26を設けているが、ばねやその他のものを用いることができる。
【0037】
また、上記実施形態では、水中機械は水中ミキサとしたが、例えば水中ポンプや水中エアレータ等であってもよく、回転軸の先端部にボス部にて装着されたプロペラを有し、そのボス部の先端面に凹部がその底面に回転軸の先端面を臨ませて形成され、凹部内周面に係合部が設けられた水中機械であれば本発明を適用することができ、同様の作用効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、水中機械のプロペラ抜き取り工具として、複数のアームの開き動作によりアーム前端の係止部がプロペラのボス部の凹部内周面の係合部に係合した状態で、雄ねじ部材の回転により支持部材を後方向に螺進させ、ボス部をスライドさせて回転軸から抜き出すようにし、上記アーム前端の係止部とボス部の凹部内周面の係合部との係合時に、アームを開き状態に保持する係止保持手段を設けたことにより、プロペラのボス部等に損傷を発生させることなく、効率よくプロペラを抜き取ることができる。
【0039】
請求項2の発明によると、アームの少なくとも前端部外面をプロペラのボス部の凹部内周面に対応した形状としたことにより、アーム前端の係止部とボス部の凹部内周面の係合部との係合状態を安定保持できる。
【0040】
請求項3の発明によると、係止保持手段は、雄ねじ部材に軸方向に移動可能に支持されたパイプ部材としたことにより、簡単な構造でもって容易にアームを開き状態に安定保持することができる。
【0041】
請求項4の発明によると、雄ねじ部材の前端部に先細りテーパ部を設けたことにより、雄ねじ部材の前端部を回転軸の先端面に位置合わせして当接させるのが容易となる。
【0042】
請求項5の発明によると、雄ねじ部材の前端部にパイプ部材の抜け止め部を設けるようにしたことにより、工具の運搬や収納に関して利便性を高めることができる。
【0043】
請求項6の発明によると、雄ねじ部材の後端部に回転操作のためのハンドルを設けたことにより、プロペラの抜き取り作業の作業性を高めることができる。
【0044】
請求項7の発明によると、水中機械を水中ミキサとしたことにより、水中ミキサの点検を作業性よく容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロペラ抜き取り工具を用いて水中ミキサのプロペラを抜き出す作業状態を示す図である。
【図2】プロペラ抜き取り工具の正面図である。
【図3】プロペラ抜き取り工具を前側から見た側面図である。
【図4】水中ミキサをその一部を破断して示す正面図である。
【図5】プロペラの蓋を取り外した状態の水中ミキサの側面図である。
【符号の説明】
4 シャフト
4a 先端部
4c 先端面
6 プロペラ
7 ボス部
9 凹部
10 係合部
20 プロペラ抜き取り工具
21 雄ねじ部材
22 支持部材
23 アーム
25 係止部
26 パイプ部材
27 抜け止め部
27a テーパ部

Claims (6)

  1. 回転軸の先端部にプロペラがボス部にて装着され、上記ボス部の先端面に、内周面に係合部を有する凹部が該凹部底面に上記回転軸の先端面を臨ませて形成された水中機械に対し、上記プロペラを回転軸から軸方向に抜き取るための工具であって、
    前端部が上記水中機械の回転軸先端面に軸方向より当接可能な雄ねじ部材と、
    上記雄ねじ部材に螺合された支持部材と、
    後端側にて上記支持部材に揺動可能に支持されて開閉するように設けられ、前端に、上記プロペラのボス部の凹部内周面の係合部に係合する係止部を有する複数のアームと、
    上記アームの開き動作によりアーム前端の係止部がボス部の凹部内周面の係合部に係合したときに該アームを開き状態に保持する、上記雄ねじ部材に軸方向に移動可能に支持されたパイプ部材である係止保持手段とを備え、
    上記アーム前端の係止部とボス部の凹部内周面の係合部との係合状態で雄ねじ部材の回転により支持部材を後方向に螺進させることにより、ボス部を回転軸から抜き出すようにしたことを特徴とする水中機械のプロペラ抜き取り工具。
  2. 請求項1の水中機械のプロペラ抜き取り工具において、
    アームの少なくとも前端部外面は、プロペラのボス部の凹部内周面に対応した形状とされていることを特徴とする水中機械のプロペラ抜き取り工具。
  3. 請求項1又は2の水中機械のプロペラ抜き取り工具において、
    水中機械の回転軸先端面に穴部が形成されている一方、雄ねじ部材の前端部に、上記穴部に係合する先細りテーパ部が設けられていることを特徴とする水中機械のプロペラ抜き取り工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つの水中機械のプロペラ抜き取り工具において、
    雄ねじ部材の前端部にパイプ部材の抜け止め部が設けられていることを特徴とする水中機械のプロペラ抜き取り工具。
  5. 請求項1〜のいずれか1つの水中機械のプロペラ抜き取り工具において、
    雄ねじ部材の後端部に、雄ねじ部材を回転操作するためのハンドル部が一体的に設けられていることを特徴とする水中機械のプロペラ抜き取り工具。
  6. 請求項1〜のいずれか1つの水中機械のプロペラ抜き取り工具において、
    水中機械は水中ミキサであることを特徴とする水中機械のプロペラ抜き取り工具。
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