JP4446959B2 - 建設機械のエンジン回転数制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ、作業環境が低温になりやすい場合に有効活用される建設機械のエンジン回転数制御装置に関する。
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温検出器、すなわち水温センサと、この水温センサによってエンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、アイドル回転数に保たれているエンジン回転数を、このアイドル回転数よりも高い回転数に変更させる処理を行なうコントローラ、すなわちエンジン制御回路とを備えている。
このエンジン制御回路によって実施されるアイドル回転数よりも高いエンジン回転数への変更により、エンジン冷却水の温度が上昇し、速やかな暖機が実施される。
特開平9−88694号公報
前述した従来技術を油圧ショベル等の建設機械に適用させようとする場合には、作業機の微操作に関係する問題を生じる。例えば、低温の作業環境にあって、作業の停止等に伴ってエンジン回転数がアイドル回転数に保持されている状態から、暖機のためにこのアイドル回転数よりも高い回転数に上昇させようとする場合、速やかな暖機を実現させるにはアイドル回転数に比べてかなり高いエンジン回転数まで瞬時に上昇させなければならない。このために、エンジンによって駆動される油圧ポンプからアクチュエータへの流量が多くなってそのアクチュエータの作動速度が比較的速くなり、油圧ショベル等でしばしば実施されている作業機等の微操作が難しくなってしまう。つまり、前述した従来技術を油圧ショベル等の建設機械に適用させようとする場合には、速やかな暖機と、微操作との双方を実現させることが困難であった。
なお、油圧ショベル等にあっては、作業を一旦停止して降車する際に、作業の安全を図るために、例えば操作装置を操作しても作業機等が動作しないようにするために、このような油圧ショベルの誤動作を防止する安全装置、例えばゲートロック装置が備えられているものが多い。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、低温環境時における速やかな暖機と、微操作との双方を実現させることができる建設機械のエンジン回転数制御装置を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温検出器と、この冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数にする処理を行なうコントローラを備えた建設機械のエンジン回転数制御装置において、当該建設機械の誤動作を防止する作業安全装置と、この作業安全装置が作動したことを検出する作動検出手段と、上記エンジンの回転数を指示するエンジン回転数指示装置とを備えるとともに、上記コントローラが、上記エンジン回転数指示装置の指示信号に応じた回転数となるように上記エンジンの回転数を制御するとともに、上記作動検出手段により上記作業安全装置が作動したことが検出され、上記冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が上記所定温度以下の低温であることが検出され、併せて上記エンジン回転数指示装置で所定回転数以上の回転数が指示されたとき、上記エンジン回転数を上記エンジン回転数指示装置で指示される上記回転数よりも高い回転数にする処理を行なう処理手段を含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジン冷却水の温度が所定温度以下となる低温の作業環境にあり、作業安全装置が作動している状態にあり、しかもエンジン回転数が所定回転数以上の回転数に指示されている状態にあっては、作動検出手段によって作業安全装置が作動していることが検出され、冷却水温検出器によってエンジン冷却水の温度が所定温度以下であることが検出されるとともに、エンジン回転数指示装置からエンジン回転数を所定回転数以上の回転数にする指示信号がコントローラに入力された時点で、コントローラの処理手段によって、エンジン回転数をエンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数にする処理が行なわれる。これにより、作業安全装置が作動している状態において、速やかな暖機が実施される。したがって、作業安全装置の作動を解除させ、所望の作業を実施するときには、既に暖機がなされているので、エンジン回転数を微操作に好適な低い回転数に変更することができる。これにより、エンジンによって駆動される油圧ポンプからアクチュエータへの供給流量を抑えることができる。すなわち、低温環境時の速やかな暖機と、微操作の双方を実現させることができる。また特に、建設機械の誤動作を防止する作業安全装置が作動していることが作動検出手段で検出され、エンジン回転数指示装置から所定回転数以上の回転数による指示信号が出力されている状態においてエンジン回転数をエンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数にする処理を行うことから、このように建設機械の誤動作が防止されている状態においてエンジン回転数を所定回転数以上の回転数まで上昇させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温検出器と、この冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数にする処理を行なうコントローラを備えた建設機械のエンジン回転数制御装置において、当該建設機械の誤動作を防止する作業安全装置と、この作業安全装置が作動したことを検出する作動検出手段と、上記エンジンの回転数を指示するエンジン回転数指示装置と、当該建設機械が停止状態にあることを検出する車体検出手段とを備えるとともに、上記コントローラが、上記エンジン回転数指示装置の指示信号に応じた回転数となるように上記エンジンの回転数を制御するとともに、上記作動検出手段により上記作業安全装置が作動したことが検出され、上記冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が上記所定温度以下の低温であることが検出され、上記エンジン回転数指示装置で所定回転数以上の回転数が指示され、併せて上記車体検出手段で当該建設機械が停止状態にあることが検出されたとき、上記エンジン回転数を上記エンジン回転数指示装置で指示される上記回転数よりも高い回転数にする処理を行なう処理手段を含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジン冷却水の温度が所定温度以下となる低温の作業環境にあり、作業安全装置が作動している状態にあり、エンジン回転数が所定回転数以上の回転数に指示されている状態にあり、しかも当該建設機械が停止している状態にあっては、作動検出手段によって作業安全装置が作動していることが検出され、冷却水温検出器によってエンジン冷却水の温度が所定温度以下であることが検出され、エンジン回転数指示装置からエンジン回転数を所定回転数以上の回転数にする指示信号がコントローラに入力されるとともに、車体検出手段で当該建設機械が停止状態にあることが検出された時点で、コントローラの処理手段によって、エンジン回転数をエンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数にする処理が行なわれる。これにより、作業安全装置が作動している状態において、速やかな暖機が実施される。したがって、作業安全装置の作動を解除させ、所望の作業を実施するときには、既に暖機がなされているので、エンジン回転数を微操作に好適な低い回転数に変更することができる。これにより、エンジンによって駆動される油圧ポンプからアクチュエータへの供給流量を抑えることができる。すなわち、低温環境時の速やかな暖機と、微操作の双方を実現させることができる。また、建設機械の誤動作が防止されている状態において、エンジン回転数指示装置から出力される所定回転数以上の回転数の指示信号に応じてエンジン回転数を所定回転数以上の回転数まで上昇させることができる。また特に、当該建設機械が停止していることが作動検出手段と車体検出手段の双方で検出された状態においてエンジン回転数をエンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数にする処理が行われるので、優れた安全性を確保できる。
また、本発明は、上記発明において、上記所定回転数以上の回転数が、最高回転数であることを特徴としている。
また、本発明は、上記発明において、上記作業安全装置がゲートロック装置であることを特徴している。
また、本発明は、上記発明において、上記コントローラが、上記エンジンの始動時に、上記エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、上記エンジンの始動後、所定時間に至る間、上記エンジン回転数をアイドル回転数に制御し、上記所定時間の経過後に上記エンジン回転数を上記アイドル回転数よりも高い回転数に変更させる処理を行なう別の処理手段を含むことを特徴としている。
また、本発明は、上記発明において、上記コントローラが、上記冷却水温検出器によるエンジン冷却水の温度検出、及び上記作動検出手段による上記作業安全装置の作動検出の少なくとも一方の検出が不能となったとき、上記処理手段によるエンジン回転数制御処理を停止させる停止手段を含むことを特徴としている。
発明は、コントローラが、作業安全装置が作動したことが検出され、エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出され、併せてエンジン回転数が所定回転数以上の回転数に指示されているとき、エンジン回転数を、エンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数とする処理を行なう処理手段を含む構成にしてあることから、低温環境時の速やかな暖機と、微操作の双方を実現させることができ、信頼性の高い建設機械を実現させることができる。また特に、建設機械の誤動作を防止する作業安全装置が作動していることが作動検出手段で検出され、エンジン回転数指示装置から所定回転数以上の回転数による指示信号が出力されている状態においてエンジン回転数をエンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数にする処理を行うことから、このように建設機械の誤動作が防止されている状態においてエンジン回転数を所定回転数以上の回転数まで上昇させることができ、より速やかな暖機を実現させることができる。
また本発明は、コントローラが、作業安全装置が作動したことが検出され、エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出され、エンジン回転数が所定回転数以上の回転数に指示され、併せて当該建設機械が停止状態にあることが検出されたとき、エンジン回転数を、エンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数とする処理を行なう処理手段を含む構成にしてあることから、低温環境時の速やかな暖機と、微操作の双方を実現させることができ、信頼性の高い建設機械を実現させることができる。また、建設機械の誤動作が防止されている状態において、エンジン回転数指示装置から出力される所定回転数以上の回転数の指示信号に応じてエンジン回転数を所定回転数以上の回転数まで上昇させることができ、より速やかな暖機を実現させることができる。また特に、当該建設機械が停止していることが作動検出手段と車体検出手段の双方で検出された状態においてエンジン回転数をエンジン回転数指示装置で指示される回転数よりも高い回転数にする処理が行われるので、優れた安全性を確保でき、より信頼性の高い建設機械を実現させることができる。
以下,本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。この図1に示す第1実施形態は、建設機械例えば油圧ショベルに備えられるものである。
油圧ショベルは、エンジン1と、このエンジン1によって駆動される油圧ポンプ2及びパイロットポンプ3と、油圧ポンプ2から吐出される圧油によって作動し、ブーム、アーム等を含む作業機を駆動するブームシリンダ、アームシリンダ等のアクチュエータ4と、油圧ポンプ2からアクチュエータ4に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁5と、この方向制御弁5を切り換え操作する操作装置6とを備えている。また、作業停止時に操作されて、前述の作業機、旋回体、走行体等の誤動作を防止するためにアクチュエータ4等の作動をロックする作業安全装置、例えばゲートロック装置に含まれるゲートロックバルブ7を備えている。
また、エンジン1の回転数を指示するエンジン回転数指示装置8と、このエンジン回転数指示装置8の指示信号に応じたエンジン1の回転数となるように制御信号を出力するエンジンコントローラ9と、昇温したエンジン冷却水を冷却するラジエータ10と、エンジン冷却水管路に設けられ、昇温したエンジン冷却水を暖機に活用するためのヒータ11とを備えている。
さらに、ゲートロックバルブ7が作動したことを、すなわちゲートロックバルブ7が同図1の右位置であるロック側に切り換えられたことを検出し、エンジンコントローラ9に作動信号を出力する作動検出手段、例えば圧力センサ12と、エンジン冷却水の温度を検出し、エンジンコントローラ9に水温信号を出力する冷却水温検出器13とを備えている。
図2は第1実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジンの始動後時間とエンジン回転数との関係であるエンジン回転数特性E1を示す図、図3は第1実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジン冷却水温度とアイドル固定時間ΔtAとの関係を示す特性図、図4は第1実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジン冷却水温度とエンジン回転数との関係であるエンジン回転数特性E2を示す図である。
図2はエンジン始動時に活用される特性であり、この特性は、エンジン1の始動後アイドル固定時間ΔtAに至るまでの間は、エンジン回転数をアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数で制御し、アイドル固定時間ΔtAに至ったときからエンジン回転数を、アイドル回転数よりも高い回転数とするエンジン回転数特性E1で制御するようにしたものである。なお、エンジン回転数特性E1は、アイドル固定時間ΔtAから例えばさらに数秒後の時間ΔtBに至るまでの間、エンジン回転数が徐々に増加し、時間ΔtB以降は一定の高い回転数を保つように予め設定されている。また、同図2中、Mは無負荷時のエンジン最高回転数を示している。
図3に示す特性は、パラメータであるアイドル固定時間ΔtAの決定に際して用いられる特性であり、エンジン冷却水の温度が所定温度A、例えば−1℃のときアイドル固定時間ΔtAは0秒となり、所定温度B、例えば−10℃のときアイドル固定時間ΔtAは60秒となり、所定温度Aから所定温度Bまでの間、アイドル固定時間は、0秒から60秒までの範囲で徐々に増加し、所定温度B以下の温度では、アイドル固定時間ΔtAが一定の60秒となる関係に設定してある。
図4は、低温環境作業時において、例えば一旦作業が停止され、ゲートロックバルブ7が作動状態となるときに活用される特性、あるいはエンジン始動時に活用可能な特性であり、所定温度Aは例えば前述した−1℃、所定温度Cは体温に近い温度、例えば40℃、所定温度Dは所定温度Cよりも少し高い温度、例えば50℃となっている。エンジン回転数特性E2は後述するように、この第1実施形態の特徴とする特性である。このエンジン回転数特性E2は、エンジン冷却水温度が所定温度C以上に上昇すると、エンジン回転数を徐々に低下させ、所定温度D以上にあってはアイドル回転数特性AIに移行する特性である。同図4に示すMは、前述のように無負荷時のエンジン最高回転数である。
この第1実施形態は特に、前述したゲートロックバルブ7を含むゲートロック装置と、ゲートロックバルブ7が作動したことを検出する作動検出手段、すなわちロック側に切り換えられたことを検出する圧力センサ12とを備えるとともに、エンジンコントローラ9が、圧力センサ12によってゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたことが検出され、併せて冷却水温検出器13によってエンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であること、例えば前述した所定温度A(−1℃)以下であることが検出されたとき、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数とする処理、すなわち前述した図4のエンジン回転数特性E2による処理を行なう処理手段9a1を備えている。
この処理手段9a1は、エンジン回転数を図4のアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数とする処理も含んでいる。すなわち、冷却水温検出器13によってエンジン冷却水の温度が体温よりも高い所定温度D(50℃)以上であることが検出されたとき、エンジン回転数を、それまでのエンジン回転数特性E2による高い回転数から低いアイドル回転数に変更させる処理も含んでいる。
また、エンジンコントローラ9は、エンジン1の始動時にエンジン冷却水の温度が所定温度A(−1℃)以下の低温であることが検出されたときに、図2に示すように、エンジン始動後の所定時間、すなわちアイドル固定時間ΔtAに至る間、エンジン回転数をアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数に設定し、アイドル固定時間ΔtAの経過後に、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数である同図2のエンジン回転数特性E1による回転数に変更させる処理を行なう別の処理手段9bを含んでいる。
さらに、エンジンコントローラ9は、エンジン1の始動時からの時間を計測するタイマ9cも備えている。
前述した各構成のうち、第1実施形態のエンジン回転数制御装置は、処理装置9a1、別の処理装置9b、及びタイマ9cを含むエンジンコントローラ9と、エンジン回転数指示装置8と、ゲートロックバルブ7を含むゲートロック装置と、圧力センサ12と、冷却水温検出器13とによって構成されている。
このように構成した第1実施形態を含む油圧ショベルは、ゲートロックバルブ7が図1の左位置、すなわちロック解除側に切り換えられた状態で操作装置6を操作すると、エンジン1によって駆動されるパイロットポンプ3の吐出油が操作装置6のパイロットバルブを介してパイロット圧として方向制御弁5の制御部に与えられ、この方向制御弁5が同図1に示す中立位置から切り換えられる。これにより、油圧ポンプ2の吐出油が方向制御弁5を介してアクチュエータ4等に供給され、このアクチュエータ4が作動してブーム、アーム等を含む作業機、あるいは旋回体、走行体が駆動し、掘削作業等の所望の作業が実施される。
また、作業を中断して降車するときには、ゲートロックバルブ7が同図1に示す右位置に、すなわちロック側に切り換えられる。これにより、操作装置6を操作しても方向制御弁5が中立位置から切り換えられることがなく、したがってアクチュエータ4等が作動せず、作業機、旋回体、走行体の誤動作が防止される。なお、このとき圧力センサ12からゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたことを示す作動信号が、エンジンコントローラ9の処理手段9a1に出力される。
次に第1実施形態の特徴とする処理について説明する。
[エンジン始動時の処理]
図5は第1実施形態のエンジンコントローラ9で実施されるゲートロックバルブ7が作動状態におけるエンジン始動時の処理手順を示すフローチャートである。以下の各処理は、エンジンコントローラ9の別の処理手段9bで実施される。
エンジン1が始動すると、図5の手順S1に示すように、冷却水温検出器13によってエンジン冷却水の温度が検出され、水温信号がエンジンコントローラ9の別の処理手段9bに出力される。これとともに、タイマ9cによって時間の計測が開始され、計測された時間が別の処理手段9bに出力される。
次に手順S2に移り、エンジン冷却水の温度が所定温度A(−1℃)以下の低温かどうか判断される。この判断がノーであれば手順S3に移り、図1に示すエンジン回転数指示装置8からの指示信号による通常のエンジン回転数制御が実施される。すなわち、エンジンジンコントローラ9からエンジン回転数指示装置8の指示信号に相応する制御信号がエンジン回転数の制御のために出力される。
前述の手順S2の判断がイエスであれば、手順S4に移り、図3に示す特性に基づいて現実のエンジン冷却水の温度に対応するアイドル固定時間ΔtAが求められる。
次に手順S5に移り、エンジン回転数を図2に示すアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数とする制御が実施される。すなわち、このときエンジン1は最低速で回転する。
次に手順S6に移り、エンジン1の始動後、アイドル固定時間ΔtAを経過したかどうか判断される。この判断は、タイマ9cによって計測された時間と、図3の特性によって求められたアイドル固定時間ΔtAとの比較によって行なわれる。この判断がノーであれば、前述した手順S5によるアイドル回転数の制御が続行される。また、この判断がイエスであれば手順S7に移る。
手順S7では、エンジン回転数を図2に示すエンジン回転数特性E1による回転数に制御する処理が行なわれる。すなわち、アイドル回転数よりも高い回転数に変更される。これにより、エンジン冷却水は速やかに昇温し、図1に示すヒータ11が加熱され、暖機が行なわれる。
手順S7の次には手順S8に移り、エンジン冷却水の温度が所定温度D(50℃)以上かどうか判断される。この判断がノーであれば、前述した手順S7によるエンジン回転数特性E1による回転数の制御が続行される。また、手順S8の判断がイエスであれば、このエンジン1の始動時の処理が終了し、前述した手順S3に移り、エンジン回転数指示装置8の指示信号による通常のエンジン回転数制御が実施される。
このように第1実施形態は、低温環境時であっても、エンジン1の始動時には、エンジン1の始動後アイドル固定時間ΔtAが経過するまでは、エンジン回転数をアイドル回転数に保ち、その後にアイドル回転数よりも高い回転数に保持して暖機を速やかに実現させるようにしてある。
[作業停止時の処理]
図6は第1実施形態のエンジンコントローラ9で実施される作業停止時の処理手順を示すフローチャートである。以下の各処理は、エンジンコントローラ9の処理手段9a1で実施される。
手順S11に示すように、冷却水温検出器13によってエンジン冷却水温が検出され、水温信号としてエンジンコントローラ9の処理手段9a1に出力されるとともに、圧力センサ12によってゲートロック装置のロック、すなわち図1に示すゲートロックバルブ7が右位置に切り換えられたかどうか検出される。ゲートロックバルブ7がロック側である右位置に切り換えられると、前述のように圧力センサ12から作動信号がエンジンコントローラ9の処理手段9a1に出力される。
次に、手順S12に移り、エンジン冷却水の温度が所定温度A(−1℃)以下の低温かどうか判断される。この判断がノーであれば、手順S13に移り、図1に示すエンジン回転数指示装置8の指示信号による通常のエンジン回転数制御が実施される。
この手順S12の判断がイエスであれば、手順S14に移り、ゲートロック装置がロック側かどうか、すなわちゲートロックバルブ7が図1の右位置に切り換えられたかどうか判断される。オペレータが降車するためにゲートロックバルブ7がロック側、すなわち右位置に切り換えられると、この手順S14の判断がイエスとなり、手順S15に移る。なお、この判断がノーの場合は、前述した手順S13に移り、通常のエンジン回転数制御が実施される。
手順S15では、エンジン回転数を図4に示すエンジン回転数特性E2によるエンジン回転数に制御する処理が行なわれる。すなわち、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数とする処理が行なわれる。これにより、エンジン冷却水は速やかに昇温し、図1に示すヒータ11が加熱され、暖機が行なわれる。
手順S15の次は手順S16に移り、エンジン冷却水の温度が所定温度D(50℃)以上かどうか判断される。この判断がノーであれば、前述した手順S15の処理が続行される。この判断がイエスであれば、手順S17に移る。
手順S17では、エンジン回転数を、図4のアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数に変更する処理がなされ、その後処理が終了する。
なお、この油圧ショベルの停止時間が長くてエンジン冷却水の温度が再び所定温度A(−1℃)以下の低温となったときには、前述した処理が再び繰り返される。
このように第1実施形態は、ゲートロック装置のロックが解除され、すなわちゲートロックバルブ7が図1の左位置に切り換えられ、操作装置6が操作されて作業機による所望の作業が行なわれるときには、既に暖機を終了させておくことができ、エンジン回転数を図4で示すエンジン回転数特性E2による回転数よりも低い回転数とすることができるので、アクチュエータ4に供給される流量を抑えて作業機を緩やかに駆動する微操作を行なうことができる。
このように構成した第1実施形態によれば、エンジン冷却水の温度が所定温度A(−1℃)以下となる低温の作業環境にあって、作業が一旦停止され、ゲートロックバルブ7を含むゲートロック装置がロック側に操作されている状態では、エンジンコントローラ9の処理手段9a1の処理により、エンジン回転数を図4のエンジン回転数特性E2による回転数に、すなわち、アイドル回転数よりも高い回転数にする処理が行なわれる。これにより、ゲートロック装置がロック側に操作されている作業停止中に速やかな暖機が実施される。したがって、作業再開に際して、ゲートロックバルブ7を図1の左位置に切り換えて、所望の作業を実施するときには、既に暖機が終了している状態とすることができ、エンジン回転数を低回転数にすることには支障がなく、このエンジン回転数を微操作に好適な低い回転数とすることができる。すなわち、第1実施形態は、低温環境時の速やかな暖機と微操作の双方を実現させることができ、信頼性の高い建設機械とすることができる。
また、前述のようにゲートロック装置がロック側に操作されている状態で、暖機を実施し、エンジン冷却水の温度が例えば所定温度D(50℃)以上になったときには、エンジン回転数を図4に示すアイドル回転数特性AIによる低いアイドル回転数となるように制御するので、省エネを実現でき経済性に富む。
また、エンジン1の始動時には、エンジン冷却水の温度が所定温度A(−1℃)以下の低温であっても、直ぐには暖機させず、アイドル固定時間ΔtAの間はエンジン回転数を図2に示すアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数となるように制御し、その後にアイドル回転数よりも高い回転数となるように、エンジン回転数を図2に示すエンジン回転数特性E1によって制御するので、エンジン1の始動時に、このエンジン1にかかる負荷を軽減でき、エンジン1の保護を図ることができるとともに、速やかな暖機を実現させることができる。
図7〜9は本発明の第2実施形態の説明図で、図7は第2実施形態を示す油圧回路図、図8はエンジンコントローラに記憶されるエンジン冷却水温度とエンジン回転数との関係であるエンジン回転数特性E3を示す図、図9はエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。
この第2実施形態は、エンジンコントローラ9が、圧力センサ12によってゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたことが検出され、冷却水温検出器13によってエンジン冷却水の温度が所定温度以下であること、例えば所定温度F(5℃)以下であることが検出され、併せてエンジン回転数指示装置8で所定回転数以上の回転数、例えば最高回転数が指示されたとき、エンジン回転数をエンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数とする処理、すなわち図8のエンジン回転数特性E3による処理を行う処理手段9a2を備えている。
なお、この処理手段9a2で行われるエンジン回転数指示装置8から所定回転数以上の回転数、例えば最高回転数が指示されているかどうかの確認は、オペレータから早く暖機を行いたいという意思表示がなされているかどうかの確認である。通常、オペレータは、早く暖機を行いたい場合には、エンジン回転数指示装置8によってエンジン回転数を最高回転数付近の回転数、すなわち所定回転数以上の回転数まで上昇させ、エンジンの発熱量を増加させる操作を実施する。すなわち、処理手段9a2における所定回転数以上の回転数、例えば最高回転数が指示されているかどうかの確認は、制御にオペレータの意思を反映させたものである。
この処理手段9a2は、エンジン回転数を図8のアイドル回転数AIによるアイドル回転数とする処理も含んでいる。すなわち、冷却水温検出器13によってエンジン冷却水の温度が体温よりも高い所定温度D(50℃)以上であることが検出されたとき、エンジン回転数を、それまでのエンジン回転数特性E3による高い回転数から低いアイドル回転数に変更させる処理も含んでいる。その他の構成は前述した第1実施形態における構成と同等である。
この第2実施形態のエンジン回転数制御装置は、処理手段9a2、別の処理手段9b、及びタイマ9cを含むエンジンコントローラ9と、エンジン回転数指示装置8と、ゲートロックバルブ7を含むゲートロック装置と、圧力センサ12と、冷却水温検出器13とによって構成されている。
このように構成した第2実施形態を含む油圧ショベルも、ゲートロックバルブ7が図7の左位置、すなわちロック解除側に切り換えられた状態で操作装置6が操作された場合については第1実施形態と同等であり、ブーム、アーム等を含む作業機、あるいは旋回体、走行体が駆動し、掘削作業等の所望の作業が実施される。
また、作業を中断して降車するときには、ゲートロックバルブ7が図7に示す右位置に、すなわちロック側に切り換えられる。これにより、操作装置6を操作しても方向制御弁5が中立位置から切り換えられることがなく、作業機、旋回体、走行体の誤動作が防止される。なお、このとき圧力センサ12からゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたことを示す作動信号が、エンジンコントローラ9の処理手段9a2に出力される。
次に第2実施形態の特徴とする処理について説明する。なお、エンジン始動時の処理、すなわち別の処理手段9bにおける処理については第1実施形態と同等であるので説明を省略する。
[作業停止時の処理]
以下の各処理については、エンジンコントローラ9の処理手順9a2で実施される。
図9のフローチャートの手順S21に示すように、エンジンコントローラ9の処理手段9a2に、冷却水温検出器13によって検出されたエンジン冷却水温と、エンジン回転数指示装置8から出力されたエンジン回転数の指示信号が入力される。また、ゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたかどうか検出する圧力センサ12から出力される作動信号も入力される。
次に手順S22に移り、エンジン冷却水の温度が所定温度F(5℃)以下の低温かどうか判断される。この判断がノーであれば手順S23に移り、図7に示すエンジン回転数指示装置8の指示信号による通常のエンジン回転数制御が実施される。
この手順S22の判断がイエスであれば、手順S24に移り、ゲートロック装置がロック側かどうか、すなわちゲートロックバルブ7が図7の右位置に切り換えられたかどうか判断される。オペレータが降車するためにゲートロックバルブ7がロック側、すなわち右位置に切り換えられると、この手順S24の判断がイエスとなり、手順S25に移る。なお、この手順S24の判断がノーの場合は、前述した手順S23に移り、通常のエンジン回転数制御が実施される。
手順S25では、エンジン回転数指示装置8から最高回転数(例えば非操作時の最高回転数である1700rpm)が指示されているかどうか判断される。この第2実施形態にあっては、オペレータが降車する際に、その後引き続いて作業を行うことを意図している場合、ゲートロック装置を操作してゲートロックバルブ7をロック状態にするとともに、併せてエンジン回転数指示装置8から最高回転数を指示させるように予め決めてある。したがって、オペレータが引き続き作業を行うことを意図せずに、エンジン回転数指示装置8から最高回転数が出力されていない場合には、手順S25の判断はノーとなり、手順S23に移り、通常のエンジン回転数制御が実施される。
また、エンジン回転数指示装置8から最高回転数が出力されており、手順S25の判断がイエスとなると、手順S26に移る。
手順S26では、エンジン回転数を図8に示すエンジン回転数特性E3によるエンジン回転数(例えば操作時の最高回転数である2000rpm)に制御する処理が行われる。すなわち、エンジン回転数をエンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数とする処理が行われる。これにより、エンジン冷却水は速やかに昇温し、図7に示すヒータ11が加熱され、暖機が行われる。
手順S26の次は手順S27に移り、エンジン冷却水温度はD以上かどうか判断される。この判断がノーであれば、前述した手順S26の処理が続行される。この判断がイエスであれば、手順S28に移る。
手順S28では、エンジン回転数を、図8のアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数に変更する処理がなされ、その後処理が終了する。
なお、油圧ショベルの停止時間が長くてエンジン冷却水の温度が再び所定温度F(5℃)以下の低温となったときには、上述した処理が再び繰り返される。
この第2実施形態も、第1実施形態と同様に、ゲートロック装置のロックが解除され、すなわちゲートロックバルブ7が図7の左位置に切り換えられ、操作装置6が操作されて作業機による所望の作業が行われるときには、既に暖機が終了している状態とすることができ、エンジン回転数を図7で示すエンジン回転数制御特性E3による回転数(2000rpm)よりも十分に低い回転数とすることができるので、アクチュエータ4に供給される流量を抑えて作業機を緩やかに駆動する微操作を行うことができる。
このように構成した第2実施形態によれば、エンジン冷却水の温度が所定温度F(5℃)以下となる低温の作業環境にあって、作業が一旦停止され、ゲートロックバルブ7を含むゲートロック装置がロック側に操作され、併せてエンジン回転数指示装置8から最高回転数(非操作時の最高回転数である1700rpm)が指示されている状態では、エンジンコントローラ9の処理手段9a2の処理により、エンジン回転数を図8のエンジン回転数特性E3による回転数(2000rpm)に、すなわち、エンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数にする処理が行われる。これにより、ゲートロック装置がロック側に操作されている作業停止中に速やかな暖機が実施される。したがって、作業再開に際して、ゲートロックバルブ7を図1の左位置に切り換えて、所望の作業を実施するときには、既に暖機が終了している状態とすることができ、エンジン回転数を低回転数にすることには支障がなく、このエンジン回転数を微操作に好適な低い回転数とすることができる。すなわち、第1実施形態と同様に低温環境時の速やかな暖機と微操作の双方を実現させることができ、信頼性の高い建設機械とすることができる。
また特に、当該油圧ショベルの誤動作を防止するゲートロック装置がロック側となっていることが圧力センサ12で検出され、エンジン回転数指示装置8から最高回転数に係る指示信号が出力されている状態においてエンジン回転数をエンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数による処理を行うことから、このように当該油圧ショベルの誤動作が防止されている状態においてエンジン回転数を最高回転数(2000rpm)まで上昇させることができ、より速やかな暖機を実現させることができる。その他の作用効果については第1実施形態と同様である。
図10は本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第3実施形態を示す油圧回路図、図11は第3実施形態のエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。
この第3実施形態は、コントローラ9が、圧力センサ12によってゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたことが検出され、冷却水温検出器13によってエンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であること、例えば所定温度F(5℃)以下であることが検出され、エンジン回転数指示装置8で所定回転数以上の回転数、例えば最高回転数が指示され、併せて当該油圧ショベルが停止状態にあることを検出する車体検出手段、例えば操作装置6が操作されているかどうかを検出する圧力センサ14によってこの油圧ショベルが停止していることが検出されたとき、エンジン回転数をエンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数とする処理、例えば前述した図8のエンジン回転数特性E3による処理を行う処理手段9a3を備えている。
なお、この処理手段9a3で行われるエンジン回転数指示装置8から所定回転数以上の回転数、例えば最高回転数が指示されているかどうかの確認は、前述の第2実施形態に関して述べたとおり、制御にオペレータの意思を反映させたものである。
この処理手段9a3も前述した第2実施形態における処理手段9a2と同様に、エンジン冷却水の温度が所定温度D(50℃)以上であることが検出されたときに、エンジン回転数を図8のアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数とする処理手段も含んでいる。その他の構成は、前述した第2実施形態における構成と同等である。
この第3実施形態のエンジン回転数制御装置は、処理手段9a3、別の処理手段9b、及びタイマ9cを含むエンジンコントローラ9と、エンジン回転数指示装置8と、ゲートロックバルブ7を含むゲートロック装置と、このゲートロック装置の作動を検出する圧力センサ12と、操作装置6が操作されているかどうかを検出する圧力センサ14と、冷却水温検出器13とによって構成されている。
この第3実施形態も第2実施形態と同様に、圧力センサ12からゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたことを示す作動信号が、エンジンコントローラ9の処理手段9a3に出力される。また、圧力センサ14の作動信号も処理手段9a3に出力される。
次に、第3実施形態の特徴とする処理について説明する。なお、エンジン始動時の処理、すなわち別の処理手段9bにおける処理については前述と同等であるので説明を省略する。
[作業停止時の処理]
以上の各処理は、エンジンコントローラ9の処理手段9a3で実施される。
図11のフローチャートの手順S31で示すように、エンジンコントローラ9の処理手段9a2に冷却水温検出器13によって検出されたエンジン冷却水温と、エンジン回転数指示装置8から出力されるエンジン回転数の指示信号が入力される。また、上述のようにゲートロックバルブ7がロック側に切り換えられたかどうか検出する圧力センサ12から出力される作動信号と、操作装置6が操作されているかどうか検出する圧力センサ14から出力される操作信号も入力される。
次に手順S32に移り、エンジン冷却水の温度が所定温度F(5℃)以下の低温かどうか判断される。この判断がノーであれば、手順S33に移り、図10に示すエンジン回転数指示装置8の指示信号による通常のエンジン回転数制御が実施される。
この手順S32の判断がイエスであれば、手順S34に移り、ゲートロック装置がロック側かどうか、すなわちゲートロックバルブ7が図10の右位置に切り換えられたかどうか判断される。オペレータが降車するためにゲートロックバルブ7がロック側、すなわち右位置に切り換えられると、この手順S34の判断がイエスとなり、手順S35に移る。なお、この手順S34の判断がノーの場合には、上述した手順S33に移り、通常のエンジン回転数制御が実施される。
手順S35では、エンジン回転数指示装置8から最高回転数(例えば非操作時の最高回転数である1700rpm)が指示されているかどうか判断される。この手順S35の判断がノーの場合には手順S33に移り、通常のエンジン回転数制御が実施される。
また、エンジン回転数指示装置8から最高回転数が出力されており、手順S35の判断がイエスとなると手順S36に移る。
手順S37では、当該油圧ショベルが停止状態にあるかどうか、すなわち操作装置6が操作されているかどうか、圧力センサ14からの操作信号に応じて判断される。手順S36の判断がノーの場合には手順S33に移り、通常のエンジン回転数制御が実施される。手順S36の判断がイエスとなると手順S37に移る。
手順S37では、エンジン回転数を前述した図8に示すエンジン回転数特性E3によるエンジン回転数(例えば操作時の最高回転数である2000rpm)に制御する処理が行われる。すなわち、エンジン回転数をエンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数とする処理が行われる。これにより、エンジン冷却水は速やかに昇温し、図10に示すヒータ11が加熱され、暖機が行われる。
手順S37の次は手順S38に移り、エンジン冷却水温度はD以上かどうか判断される。この判断がノーであれば、前述した手順S37の処理が続行される。この判断がイエスであれば、手順S39に移る。
手順S39では、エンジン回転数を前述した図8のアイドル回転数特性AIによるアイドル回転数に変更する処理がなされ、その後処理が終了する。
なお、油圧ショベルの停止時間が長くてエンジン冷却水の温度が再び所定温度F(5℃)以下の低温となったときには、前述した処理が再び繰り返される。
この第3実施形態も第2実施形態と同様に、ゲートロック装置のロックが解除され、すなわちゲートロックバルブ7が図10の左位置に切り換えられ、操作装置6が操作されて作業機による所望の作業が行われるときには、既に暖機が終了している状態とすることができ、エンジン回転数を図10で示すエンジン回転数特性E3による回転数(2000rpm)よりも十分に低い回転数とすることができるので、アクチュエータ4に供給される流量を抑えて作業機を緩やかに駆動する微操作を行うことができる。
このように構成した第3実施形態によれば、第2実施形態と同等の作用効果が得られる他、特に、当該油圧ショベルが停止していることが圧力センサ12と圧力センサ14の双方で検出された状態においてエンジン回転数をエンジン回転数指示装置8によって指示される回転数よりも高い回転数にする処理が行われるので、優れた安全性を確保でき、より信頼性の高い油圧ショベルを実現させることができる。
図12は本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第4実施形態のエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。
この第4実施形態は、例えば図1に示す第1実施形態の処理手段9a1が、エンジンコントローラ9の冷却水温検出器13によるエンジン冷却水の温度検出、及び圧力センサ12によるゲートロックバルブ7の作動検出の少なくとも一方の検出が不能となったとき、処理手段9a1によるエンジン回転数制御処理を停止させる停止手段を含む構成にしてある。その他の構成は前述した第1実施形態と同等である。
この第4実施形態にあっては、図12のフローチャートの手順S41,S42で示すように、第1実施形態に係る図6のフローチャートで示す処理に加えて、特に、コントローラ9に冷却水温検出器13の信号が入力されているかどうか、すなわち冷却水温検出器13を含む電気系統に故障を生じていないかどうかの判断と、コントローラ9に作動検出手段である圧力センサ12の信号が入力されているかどうか、すなわち圧力センサ12を含む電気系統に故障を生じていないかどうかの判断とが実施される。
手順S41の冷却水温検出器13の信号が入力されているかどうかの判断で、ノー、すなわちコントローラ9に入力されていないと判断されたとき、または手順S42の圧力センサ12の信号が入力されているかどうかの判断で、ノー、すなわちコントローラ9に入力されていないと判断されたときには、手順S13に移って通常のエンジン回転数制御が実施される。つまり、コントローラ9の処理手段9a1によってエンジン回転数特性E2によるエンジン回転数の制御を停止させる処理が実施される。
このように構成した第4実施形態によれば、前述した第1実施形態と同等の作用効果が得られる他、冷却水温検出器13を含む電気系統、あるいは圧力センサ12を含む電気系統に故障を生じた際における誤ったエンジン回転数制御の実施を防ぐことができる。
なお、この第4実施形態では、第1実施形態に係るコントローラ9の処理手段9a1に、冷却水温検出器13によるエンジン冷却水の温度検出、圧力センサ12によるゲートロックバルブ7の作動検出の少なくとも一方の検出が不能となったとき、処理手段9a1によるエンジン回転数制御処理を停止させる停止手段を含ませた構成にしてあるが、このような停止手段を図7に示す第2実施形態に係るコントローラ9の処理手段9a2に含ませた構成にしてもよく、また、図10に示す第3実施形態に係るコントローラ9の処理手段9a3に含ませた構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、低温環境作業時であってゲートロックバルブ7が作動状態となっているエンジン始動時に、図2に示す特性E1によってエンジン回転数を制御する構成になっているが、本発明は、エンジン始動時のエンジン回転数を上記実施形態におけるように制御することには限定されない。すなわち、エンジン始動時に、前述した特性Eによらずに、図4に示す特性E2によって、あるいは図8に示す特性E3によってエンジン回転数を制御する構成とすることもできる。
本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。 第1実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジンの始動後時間とエンジン回転数との関係であるエンジン回転数特性E1を示す図である。 第1実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジン冷却水温度とアイドル固定時間ΔtAとの関係を示す特性図である。 第1実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジン冷却水温度とエンジン回転数との関係であるエンジン回転数特性E2を示す図である。 第1実施形態のエンジンコントローラで実施されるゲートロックバルブが作動状態におけるエンジン始動時の処理手順を示す図である。 第1実施形態のエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。 本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第2実施形態を示す油圧回路図である。 第2実施形態のエンジンコントローラに記憶されるエンジン冷却水温度とエンジン回転数との関係であるエンジン回転数特性E3を示す図である。 第2実施形態のエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。 本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第3実施形態を示す油圧回路図である。 第3実施形態のエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。 本発明に係る建設機械のエンジン回転数制御装置の第4実施形態のエンジンコントローラで実施される作業停止時の処理手順を示す図である。
1 エンジン
2 油圧ポンプ
3 パイロットポンプ
4 アクチュエータ
5 方向制御弁
6 操作装置
7 ゲートロックバルブ(作業安全装置)
8 エンジン回転数指示装置
9 エンジンコントローラ
9a1 処理手段
9a2 処理手段
9a3 処理手段
9b 別の処理手段
9c タイマ
10 ラジエータ
11 ヒータ
12 圧力センサ(作動検出手段)
13 冷却水温検出器
14 圧力センサ(車体検出手段)

Claims (6)

  1. エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温検出器と、この冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数にする処理を行なうコントローラを備えた建設機械のエンジン回転数制御装置において、
    当該建設機械の誤動作を防止する作業安全装置と、この作業安全装置が作動したことを検出する作動検出手段と、上記エンジンの回転数を指示するエンジン回転数指示装置とを備えるとともに、
    上記コントローラが、
    上記エンジン回転数指示装置の指示信号に応じた回転数となるように上記エンジンの回転数を制御するとともに、
    上記作動検出手段により上記作業安全装置が作動したことが検出され、上記冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が上記所定温度以下の低温であることが検出され、併せて上記エンジン回転数指示装置で所定回転数以上の回転数が指示されたとき、上記エンジン回転数を上記エンジン回転数指示装置で指示される上記回転数よりも高い回転数にする処理を行なう処理手段を含むことを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  2. エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温検出器と、この冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い回転数にする処理を行なうコントローラを備えた建設機械のエンジン回転数制御装置において、
    当該建設機械の誤動作を防止する作業安全装置と、この作業安全装置が作動したことを検出する作動検出手段と、上記エンジンの回転数を指示するエンジン回転数指示装置と、当該建設機械が停止状態にあることを検出する車体検出手段とを備えるとともに、
    上記コントローラが、
    上記エンジン回転数指示装置の指示信号に応じた回転数となるように上記エンジンの回転数を制御するとともに、
    上記作動検出手段により上記作業安全装置が作動したことが検出され、上記冷却水温検出器によって上記エンジン冷却水の温度が上記所定温度以下の低温であることが検出され、上記エンジン回転数指示装置で所定回転数以上の回転数が指示され、併せて上記車体検出手段で当該建設機械が停止状態にあることが検出されたとき、上記エンジン回転数を上記エンジン回転数指示装置で指示される上記回転数よりも高い回転数にする処理を行なう処理手段を含むことを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  3. 上記請求項1または2記載の発明において、
    上記所定回転数以上の回転数が、最高回転数であることを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか1項記載の発明において、
    上記作業安全装置がゲートロック装置であることを特徴する建設機械のエンジン回転数制御装置。
  5. 上記請求項1〜のいずれか1項記載の発明において、
    上記コントローラが、
    上記エンジンの始動時に、上記エンジン冷却水の温度が所定温度以下の低温であることが検出されたとき、上記エンジンの始動後、所定時間に至る間、上記エンジン回転数をアイドル回転数に制御し、上記所定時間の経過後に上記エンジン回転数を上記アイドル回転数よりも高い回転数に変更させる処理を行なう別の処理手段を含むことを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
  6. 上記請求項1〜のいずれか1項記載の発明において、
    上記コントローラが、
    上記冷却水温検出器によるエンジン冷却水の温度検出、及び上記作動検出手段による上記作業安全装置の作動検出の少なくとも一方の検出が不能となったとき、上記処理手段によるエンジン回転数制御処理を停止させる停止手段を含むことを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。
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