JP2008051292A - 油圧システム - Google Patents
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Abstract
【課題】温度センサを用いることなく、安価に、かつ、迅速に、油温を検出することができて、昇温制御を迅速に行うことができる油圧システムを提供すること。
【解決手段】昇温制御手段25は、起動時のアイドリング状態または油圧シリンダ5の保圧状態において、電流検出手段26が検出した検出電流値と、予め記憶されている基準電流値とを比較して、検出電流値が基準電流値よりも大きい場合に、電磁切換弁2を中立位置S0に位置させて、ポンプポートPと第1負荷ポートAとの間を閉鎖すると共に、リリーフ弁11が開放するように、油圧ポンプ1をモータ15を介して制御する。こうして、温度センサを用いることなく、電流値で油温を推測して、安価かつ迅速に、昇温制御を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】昇温制御手段25は、起動時のアイドリング状態または油圧シリンダ5の保圧状態において、電流検出手段26が検出した検出電流値と、予め記憶されている基準電流値とを比較して、検出電流値が基準電流値よりも大きい場合に、電磁切換弁2を中立位置S0に位置させて、ポンプポートPと第1負荷ポートAとの間を閉鎖すると共に、リリーフ弁11が開放するように、油圧ポンプ1をモータ15を介して制御する。こうして、温度センサを用いることなく、電流値で油温を推測して、安価かつ迅速に、昇温制御を行うことができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、射出成型機、工作機械、輸送機械、建設機械、製鉄機械等に用いられる油圧システムに関する。
従来より、油圧システムとしては、油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するモータと、上記油圧ポンプにメインラインを介して接続された電磁切換弁と、この電磁切換弁に接続された油圧シリンダと、上記メインラインとタンクとの間に接続されると共に作動油の温度を上昇させる昇温回路と、上記メインラインの作動油の温度を検出する温度センサとを備えて、寒冷時に、上記温度センサの出力に基づいて、昇温回路を作動させて、作動油の温度を上昇させて、作動油の粘度を低くして、油圧シリンダに所望の応答性、速度が得られるようにしたものがある。
ところが、上記従来の油圧システムでは、作動油の温度検出に温度センサが必要であるため、コストが高くなると言う問題がある。
そこで、温度センサを用いることなく、油圧ポンプを一定圧力で運転している状態での油圧ポンプの回転数から油温を検出する油圧システム、あるいは、油圧ポンプを一定流量で運転している状態での圧力から油温を検出する油圧システムが提案されている(特許文献1:特開2004−162860号公報、段落[0045]、[0047])。
しかしながら、特許文献1の油圧システムでは、油圧ポンプを一定圧力で運転している状態での油圧ポンプの回転数、あるいは、油圧ポンプを一定流量で運転している状態での圧力から、油温を検出しているため、油温検出のために一定圧力または一定流量の運転を所定時間続けなければならなくて、迅速に、油温を検出することができなく、昇温制御を迅速に行うことができないと言う問題がある。
特開2004−162860号公報、段落[0045]、[0047]
そこで、この発明の課題は、温度センサを用いることなく、安価に、かつ、迅速に、油温を検出することができて、昇温制御を迅速に行うことができる油圧システムを提供することにある。
油温と油の粘度とは、図4(A)に示すように、油温の上昇とともに油の粘度が下がる関係があり、油の粘度とモータトルク/モータ電流とは、図4(B)に示すように、粘度の上昇につれてモータ電流が上昇する関係がある。したがって、図4(C)に示すように、油温の上昇につれてモータ電流(駆動電流)が小さくなる関係がある。
この発明は、この関係を利用して、モータの駆動電流の値から、油温を推測して、温度センサを用いることなく、安価に、かつ、迅速に、油圧システムの昇温制御を行うものである。
この発明の油圧システムは、
油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するモータと、上記油圧ポンプにメインラインを介して接続された切換弁と、この切換弁に接続された油圧アクチュエータと、上記メインラインとタンクとの間に接続されると共に作動油の温度を上昇させる昇温回路とを備えた油圧システムにおいて、
上記モータを駆動する電流値を検出する電流検出手段と、
この電流検出手段が検出した検出電流値と、所定の基準電流値とを比較して、上記検出電流値が上記所定の基準電流値よりも大きい場合に上記昇温回路を作動させる昇温制御手段と
を備えることを特徴としている。
油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するモータと、上記油圧ポンプにメインラインを介して接続された切換弁と、この切換弁に接続された油圧アクチュエータと、上記メインラインとタンクとの間に接続されると共に作動油の温度を上昇させる昇温回路とを備えた油圧システムにおいて、
上記モータを駆動する電流値を検出する電流検出手段と、
この電流検出手段が検出した検出電流値と、所定の基準電流値とを比較して、上記検出電流値が上記所定の基準電流値よりも大きい場合に上記昇温回路を作動させる昇温制御手段と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記電流検出手段はモータを駆動する電流値を検出し、上記昇温制御手段は、上記電流検出手段が検出した検出電流値と、所定の基準電流値とを比較して、上記検出電流値が上記所定の基準電流値よりも大きい場合に上記昇温回路を作動させる。
したがって、この発明によれば、温度センサを用いることなく、安価に、かつ、迅速に、油温を検出することができて、昇温制御を迅速に行うことができる。
さらに、上記昇温制御手段は、上記検出電流値が上記所定の基準電流値以下になると、昇温回路の作動を停止するので、無駄に長時間、昇温運転をすることがなくて、電力消費を低減できる。
1実施形態では、
上記昇温制御手段は、上記モータの回転数および印加電圧に基づいて定められる基準電流値と、上記検出電流値とを比較する。
上記昇温制御手段は、上記モータの回転数および印加電圧に基づいて定められる基準電流値と、上記検出電流値とを比較する。
上記実施形態によれば、上記基準電流値は、モータの回転数(単位時間当たりの回転数)および印加電圧に基づいて定められるから、上記昇温制御手段は、より精確に昇温運転の必要の有無を判別することができる。
また、1実施形態では、
上記油圧ポンプの起動時のアイドリング状態または上記油圧アクチュエータの保圧状態であるか否かを判別するアイドリング保圧判別手段を備え、
上記昇温制御手段は、上記アイドリング保圧判別手段が上記起動時のアイドリング状態または上記油圧アクチュエータの保圧状態であると判別したときのみに上記昇温回路を作動させる。
上記油圧ポンプの起動時のアイドリング状態または上記油圧アクチュエータの保圧状態であるか否かを判別するアイドリング保圧判別手段を備え、
上記昇温制御手段は、上記アイドリング保圧判別手段が上記起動時のアイドリング状態または上記油圧アクチュエータの保圧状態であると判別したときのみに上記昇温回路を作動させる。
上記実施形態によれば、上記アイドリング保圧判別手段の判別に基づき、起動時のアイドリング状態または油圧アクチュエータの保圧状態であるときのみに昇温回路を作動させるから、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータの移動中に、昇温回路が動作することがなくて、油圧アクチュエータの作動、例えば、油圧アクチュエータの速度に悪影響を与えることがない。
また、1実施形態では、
上記昇温回路は、リリーフ弁を備える。
上記昇温回路は、リリーフ弁を備える。
上記実施形態によれば、上記昇温制御手段は、上記昇温回路のリリーフ弁を開放する高圧の作動油を油圧ポンプから吐出させて、高圧の作動油をリリーフ弁から排出することによって、圧力のエネルギーを熱エネルギーに変換して、作動油の温度を上昇させる。
このように最高圧力を規制するリリーフ弁を昇温回路に兼用しているので、簡単、安価に、昇温回路を構成することができる。
1実施形態では、
上記昇温回路は、直列に接続された開閉弁と絞りとからなる。
上記昇温回路は、直列に接続された開閉弁と絞りとからなる。
上記実施形態によれば、上記昇温回路は、直列に接続された開閉弁と絞りとからなるので、開閉弁を開放することによって、昇温回路を簡単に作動させることができる。上記絞りを通ってタンクに排出された作動油は、圧力のエネルギーが熱エネルギーに変換されているから、温度が上昇している。
また、1実施の形態では、
上記切換弁と油圧アクチュエータとの間に、上記切換弁から油圧アクチュエータへの流れが順方向となるチェック弁を接続している。
上記切換弁と油圧アクチュエータとの間に、上記切換弁から油圧アクチュエータへの流れが順方向となるチェック弁を接続している。
上記実施形態によれば、上記切換弁と油圧アクチュエータとの間に、上記切換弁から油圧アクチュエータへの流れが順方向となるチェック弁を接続しているので、保圧時において、作動油の漏れを少なくすることができる。一般に、チェック弁は、切換弁よりも、漏れが少ない上に、チェック弁と切換弁との両方で、作動油をブロックするので、保圧時の作動油の漏れを少なくすることができる。
この発明によれば、温度センサを用いることなく、安価に、かつ、迅速に、油温を検出することができて、昇温制御を迅速に行うことができる油圧システムを得ることができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1に示すように、油圧ポンプ1に、切換弁の一例としての3位置形の電磁切換弁2のポンプポートPをメインライン3を介して接続している。上記電磁切換弁2の第1負荷ポートAにチェック弁6を介して油圧アクチュエータの一例としての油圧シリンダ5を接続している。上記チェック弁6は、電磁切換弁2の第1負荷ポートAから油圧シリンダ5に向けての流れが順方向になるようになっている。上記チェック弁6と油圧シリンダ5との間に第1圧力センサ7を接続している。
一方、上記メインライン3に第2圧力センサ8を接続している。また、上記メインライン3とタンク12との間に、昇温回路の一例としてのリリーフ弁11を接続している。高圧の作動油は、リリーフ弁11から排出されると、圧力のエネルギーが熱のエネルギーに変換されて、高温になる。なお、上記電磁切換弁2のタンクポートTから排出された作動油もタンク12に戻される。
また、上記油圧ポンプ1をモータ15で駆動する。上記モータ15の駆動を、コントローラ20で制御する。上記コントローラ20は、第1圧力センサ7および第2圧力センサ8が検出した検出圧力を表す信号と、モータ15の駆動電流を表す信号とを受ける。
上記コントローラ20は、インバータ部21、制御手段22、アイドリング保圧判別手段23、保圧制御手段24、昇温制御手段25および電流検出手段26を有する。上記制御手段22、アイドリング保圧判別手段23、保圧制御手段24および昇温制御手段25は、マイクロコンピュータにより構成されている。
上記制御手段22は、インバータ部21の制御部を兼ねており、圧力および流量の制御を行うものである。詳しくは、上記制御手段22は、第2圧力センサ8の出力が圧力指令に応じた値になるように、インバータ部21を介してモータ15の回転数を制御し、また、流量指令に応じた油圧ポンプ1の回転数になるように、インバータ部21を介してモータ15の回転数を制御する。さらに、上記制御手段22は、電磁切換弁2の切換位置を制御する信号をその電磁切換弁2に出力する。
また、上記電流検出手段26は、モータ15の駆動電流を検出する。上記アイドリング保圧判別手段23は、油圧ポンプ1が起動時のアイドリング状態であるか、あるいは、油圧シリンダ5が保圧状態であるかを、制御部22からアイドリングのための信号をインバータ部21に出力しているか、あるいは、保圧のための信号を油圧ポンプ1および電磁切換弁2に出力し、第1圧力センサ7が保圧状態を検知しているかによって、判別する。尤も、アイドリング保圧判別手段23は、アイドリング指令または保圧指令を外部から受けたか否かによって、判別を行ってもよい。
また、上記保圧制御手段24は、外部から保圧指令を受けたときに、図2に示すように、保圧制御を行う。すなわち、上記保圧制御手段24は、保圧指令を受けると、電磁切換弁2を全てのポートをブロックする中立位置S0に位置させ、かつ、モータ15の駆動を停止して、吐出流量を零にする。そして、保圧指令が有効の間、第1圧力センサ7から出力された検出圧力を監視し、この検出圧力が、保圧圧力よりも低い予め定めたポンプ駆動圧力になると、上記第1圧力センサ7の検出圧力が保圧圧力になるまで、インバータ部21およびモータ15を介して油圧ポンプ1を駆動すると共に、上記電磁切換弁2を切換位置S1に位置させて、ポンプポートPと第1負荷ポートAとの間を連通させる。
このように、保圧運転の間においては、図2に示すように、油圧シリンダ5に入力される圧力が予め定められたポンプ駆動圧力以下になったことを第1圧力センサ7が検出したときのみに、油圧ポンプ1がモータ15によって駆動されるが、それ以外のときは、油圧ポンプ1は駆動されることがないから、エネルギーのロスを少なくすることができる。
一方、上記昇温制御手段25は、上記アイドリング保圧判別手段23が、起動時のアイドリング状態または油圧シリンダ5の保圧状態であると判別したときに、上記電流検出手段26が検出した検出電流値(モータ15の駆動電流)と、予め記憶されている基準電流値とを比較して、上記検出電流値が基準電流値よりも大きい場合に、電磁切換弁2を中立位置S0に位置させるように制御して、ポンプポートPと第1負荷ポートAとの間を閉鎖すると共に、メインライン3の圧力がリリーフ弁開放圧力になるように、上記油圧ポンプ1をインバータ部21およびモータ15を介して駆動して、リリーフ弁11を開放させる。このリリーフ弁開放圧力は、リリーフ弁11を開放するが、過度に高くない圧力であって、かつ、リリーフ弁11から排出される油量が過大にならなくて、昇温運転をする上で、最適な圧力である。
例えば、今、油圧シリンダ5が寒冷時の保圧状態にあるとすると、上記昇温制御手段25は、図3に示すように、第2圧力センサ8の検出圧力がリリーフ弁開放圧力になるように、油圧ポンプ1の制御を行って、リリーフ弁11から高圧の作動油をタンク12に排出して、作動油の圧力のエネルギーを熱のエネルギーに変換して、速やかに油温を上昇させる。したがって、寒冷時において、保圧運転を行っても、作動油の粘度を低くして、その後の油圧シリンダ5の作動において十分な応答性を得ることができる。
また、起動時のアイドリング状態においても、上記昇温制御手段25は、上記検出電流値が基準電流値よりも大きい場合に、保圧状態にあるときの昇温制御と同じ制御を行う。
このように、上記昇温制御手段25は、検出電流値が基準電流値よりも大きい場合に、リリーフ弁11を開放するように、モータ15を介して油圧ポンプ1の吐出量および電磁切換弁2の切換位置を制御するので、温度センサを用いることなく、安価に、かつ、迅速に、油温を検出することができて、昇温制御を迅速に行うことができる。
さらに、上記昇温制御手段25は、上記検出電流値が上記所定の基準電流値以下になると、油圧ポンプ1の駆動を停止して、リリーフ弁11を閉鎖するので、無駄に長時間、昇温運転をすることがなくて、電力消費を低減できる。
また、上記実施形態では、上記アイドリング保圧判別手段23の判別に基づき、起動時のアイドリング状態または油圧ポンプ1の保圧状態であるときのみに、昇温制御手段25は、リリーフ弁11を作動させるから、油圧シリンダ5の移動中に、リリーフ弁11が動作することがなくて、油圧シリンダ5の作動に悪影響を与えることがない。
また、上記実施形態では、最高圧力を規制するリリーフ弁11を昇温回路に兼用しているので、簡単、安価に、昇温回路を構成することができる。
また、上記実施形態では、電磁切換弁2の第1負荷ポートAと油圧シリンダ5との間にチェック弁6を接続しているので、保圧時において、作動油の漏れを少なくすることができる。特に、チェック弁6と電磁切換弁2との両方で、作動油をブロックするので、保圧時の作動油の漏れを少なくすることができる。
上記実施形態では、コントローラ20は、昇温運転の間、第2圧力センサ8の検出圧力が、保圧圧力よりも高い予め定めたリリーフ弁開放圧力になるように、インバータ部21およびモータ15を介して油圧ポンプ1の回転数を制御しているが、モータの回転数を制御しないで、モータを単にオンにして、リリーフ弁11から作動油を排出して、作動油の昇温をするようにしても良い。
図5は、他の実施形態を示すフローチャートである。この図5の実施形態は、マイクロコンピュータの構成のみが、図1の実施形態と異なり、他は、図1と同一構成なので、同一構成部については、図1を援用する。図1の実施形態では、マイクロコンピュータの構成をブロック図で示しているが、この実施形態では、マイクロコンピュータの構成をフローチャートで示している。
図5において、ステップ#1は、アイドリング保圧判別手段23に相当し、油圧ポンプ1の起動時のアイドリング状態または油圧シリンダ5の保圧状態であるか否かを判別する。
ステップ#2は、電流検出手段26に相当し、モータ15の駆動電流iを検出する。
ステップ#3は、モータの15の回転数と印加電圧から、回転数および印加電圧に応じて予め記憶している基準電流値i*、つまり、目標油温時の基準電流値i*を読み出す。この回転数と印加電圧との2つの入力によって、基準電流値i*を求めるようにしている点のみが、図1の実施形態と異なる。このように、基準電流値i*をモータ15の回転数および印加電圧に基づいて定めるから、より精確に基準電流値i*が得られて、より精確に昇温運転の必要の有無を判別することができる。
ステップ#4で、駆動電流、つまり、検出電流値iが基準電流値i*よりも大きいか否か判別して、大きいときには、ステップ#5に進んで、昇温制御を実行する。このステップ#3〜#5は、昇温制御手段に相当する。
この昇温制御手段#3〜#5は、基準電流値i*の求め方のみが図1の実施形態と異なるが、他の制御は同じなので、詳細な説明は省略する。
上記実施形態によれば、上記基準電流値i*は、モータ15の回転数および印加電圧に基づいて定められるから、上記昇温制御手段#3〜#5は、より精確に基準電流値i*を得て、より精確に昇温運転の必要の有無を判別することができる。
図6は、他の実施形態の要部を示す回路図である。この実施形態では、メインライン3とタンク12との間に接続された昇温回路30は、直列に接続された開閉弁31と絞り32とからなる。昇温回路30以外の構成は、図1の構成要素と同じであるので、図1の構成要素と同一構成要素については、同一参照番号を付して説明を省略する。
この実施形態では、昇温運転時に、開閉弁31を開放すると、作動油が絞り32を通してタンク12に排出されて、作動油の圧力のエネルギーが熱エネルギーに変換されて、作動油の温度が上昇する。
この実施形態では、単に、開閉弁31を開放するだけで、昇温回路30を簡単に動作させることができる。
上記実施形態では、油圧アクチュエータとして油圧シリンダを用いたが、油圧アクチュエータとして油圧モータを用いてもよい。
1 油圧ポンプ
2 電磁切換弁
3 メインライン
5 油圧シリンダ
6 チェック弁
7 第1圧力センサ
8 第2圧力センサ
11 リリーフ弁
15 モータ
20 コントローラ
21 インバータ部
22 制御手段
23 アイドリング保圧判別手段
24 保圧制御手段
25 昇温制御手段
26 電流検出手段
30 昇温回路
31 開閉弁
32 絞り
2 電磁切換弁
3 メインライン
5 油圧シリンダ
6 チェック弁
7 第1圧力センサ
8 第2圧力センサ
11 リリーフ弁
15 モータ
20 コントローラ
21 インバータ部
22 制御手段
23 アイドリング保圧判別手段
24 保圧制御手段
25 昇温制御手段
26 電流検出手段
30 昇温回路
31 開閉弁
32 絞り
Claims (6)
- 油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するモータと、上記油圧ポンプにメインラインを介して接続された切換弁と、この切換弁に接続された油圧アクチュエータと、上記メインラインとタンクとの間に接続されると共に作動油の温度を上昇させる昇温回路とを備えた油圧システムにおいて、
上記モータを駆動する電流値を検出する電流検出手段と、
この電流検出手段が検出した検出電流値と、所定の基準電流値とを比較して、上記検出電流値が上記所定の基準電流値よりも大きい場合に上記昇温回路を作動させる昇温制御手段と
を備えることを特徴とする油圧システム。 - 請求項1に記載の油圧システムにおいて、
上記昇温制御手段は、上記モータの回転数および印加電圧に基づいて定められる基準電流値と、上記検出電流値とを比較することを特徴とする油圧システム。 - 請求項1または2に記載の油圧システムにおいて、
上記油圧ポンプの起動時のアイドリング状態または上記油圧アクチュエータの保圧状態であるか否かを判別するアイドリング保圧判別手段を備え、
上記昇温制御手段は、上記アイドリング保圧判別手段が上記起動時のアイドリング状態または上記油圧アクチュエータの保圧状態であると判別したときのみに上記昇温回路を作動させることを特徴とする油圧システム。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の油圧システムにおいて、
上記昇温回路は、リリーフ弁を備えることを特徴とする油圧システム。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の油圧システムにおいて、
上記昇温回路は、直列に接続された開閉弁と絞りとからなることを特徴とする油圧システム。 - 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の油圧システムにおいて、
上記切換弁と油圧アクチュエータとの間に、上記切換弁から油圧アクチュエータへの流れが順方向となるチェック弁を接続していることを特徴とする油圧システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006230292A JP2008051292A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 油圧システム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|
JP2008051292A true JP2008051292A (ja) | 2008-03-06 |
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Family Applications (1)
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JP2006230292A Pending JP2008051292A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 油圧システム |
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- 2006-08-28 JP JP2006230292A patent/JP2008051292A/ja active Pending
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