JP4446904B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、被調理物の加熱調理を行う加熱調理器に関するものである。
飽和水蒸気を更に加熱した100°C以上の過熱蒸気によって、食品等の被調理物の加熱調理を行う加熱調理器がよく知られている(例えば特許文献1参照)。この種の加熱調理器においては、飽和水蒸気発生装置にて、給水タンク等から供給された水で飽和水蒸気を生成し、この飽和水蒸気を過熱蒸気発生装置にて更に加熱して、過熱蒸気を生成する。この過熱蒸気を、被調理物を収容した加熱室内に供給して加熱調理を行い、被調理物に適した加熱時間が経過すると、過熱蒸気の供給が停止され、調理が完了する。
このような過熱蒸気を使用することにより、被調理物内の水分の蒸発を防止して、しっとりとした仕上がりに調理することができる。また、過熱蒸気は空気よりも熱伝導率が高いので、調理時間を短縮することができる。さらに、過熱蒸気の供給により、加熱室内が無酸素状態に近くなるので、被調理物の酸化を低減することができる。
特開平9−4849号公報
ところが、上述した加熱調理器では、加熱室内に多量の水分(水蒸気)が供給されるために、加熱調理中の加熱室内の温度が150℃からそれ以下では、加熱されにくい扉において結露が生じ、扉が曇る。扉は、調理中でも使用者が加熱室内を見ることができるように透明となっているが、結露によって扉が曇り、加熱室内が見えなくなったのでは、そのような扉の機能が果たせなくなる。扉が特に加熱されにくい構造となっている場合には、上記温度よりも高温の場合でも結露によって扉が曇る問題が生じる。
なお、このような問題は、被調理物の加熱によって被調理物から水分が多量に蒸発する場合でも同様に起こり得る。したがって、被調理物の加熱媒体として過熱蒸気を用いる場合だけでなく、例えば熱風を用いる場合でも、上記の問題は起こり得る。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、扉における結露を抑え、調理中でも使用者が扉を介して加熱室内を確実に見ることができる加熱調理器を提供することにある。
本発明の加熱調理器は、被調理物が収容される加熱室と、被調理物を上記加熱室に出し入れする際に開閉する扉と、上記加熱室に加熱媒体を供給する加熱媒体供給手段とを備え、上記加熱媒体によって上記加熱室内の被調理物を加熱調理する加熱調理器であって、上記扉は、少なくとも2枚の透明基板を間隙を介して対向配置させてなり、調理器の外部と内部との間で一方から他方に空気を送る送風手段と、上記送風手段によって調理器の外部から内部に取り込んだ空気を上記扉の上記間隙に供給するためのダクトとを有して上記扉の上記間隙に空気を供給する空気供給手段と、上記送風手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、上記空気供給手段は、(被調理物の加熱調理中に)上記加熱室と上記加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気を上記扉の上記間隙に供給し、上記制御手段は、被調理物の調理終了時に、上記送風手段の駆動を停止させることを特徴としている。
上記の構成によれば、加熱媒体供給手段によって加熱室内に加熱媒体(例えば過熱蒸気や熱風)が供給され、加熱室内の被調理物が加熱調理される。上記の被調理物は、扉を開閉させることで、加熱室に対して出し入れすることができる。上記の扉は、少なくとも2枚の透明基板を間隙を介して対向配置させて構成されている。ここで、加熱室と加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気が、空気供給手段によって上記扉の上記間隙に供給されるので、そのような空気が上記間隙に供給されない場合に比べて、調理中における加熱室内と扉内部との温度差が小さくなる。これにより、上記温度差に起因して扉にて結露が生じるのを抑えることができ、扉が曇るのを抑えることができる。その結果、調理中でも使用者は扉を介して加熱室内を確実に見ることができる。
また、例えば、加熱室と加熱媒体供給手段との少なくとも一方の近傍にそのダクトを配置すれば、送風手段によって外部から取り込んだダクト内部の空気を、加熱室または加熱媒体供給手段にて発生する排熱によって熱した後に、上記扉の上記間隙に供給することが容易となる。したがって、上述した本発明の効果を、送風手段とダクトとを用いるという簡単な構成で得ることができる。
また、被調理物の調理終了後に使用者が扉を開けて、加熱室内の被調理物を取り出す際に、排熱によって熱せられたダクト内部の空気がダクトから噴出し続けて使用者に当たるのを防止することができ、使用者の安全を確保することができる。なお、上記制御手段は、被調理物の調理終了後で上記扉の開動作時に、上記送風手段の駆動を停止させる制御を行ってもよい。この場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
また本発明の加熱調理器は、被調理物が収容される加熱室と、被調理物を上記加熱室に出し入れする際に開閉する扉と、上記加熱室に加熱媒体を供給する加熱媒体供給手段とを備え、上記加熱媒体によって上記加熱室内の被調理物を加熱調理する加熱調理器であって、上記扉は、少なくとも2枚の透明基板を間隙を介して対向配置させてなり、調理器の外部と内部との間で一方から他方に空気を送る送風手段と、上記送風手段によって調理器の外部から内部に取り込んだ空気を上記扉の上記間隙に供給するためのダクトとを有して上記扉の上記間隙に空気を供給する空気供給手段と、上記送風手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、上記空気供給手段は、上記加熱室と上記加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気を上記扉の上記間隙に供給し、上記制御手段は、被調理物の調理終了時に、上記ダクト内の空気が上記扉への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるように、上記送風手段を駆動することを特徴としている。
上記の構成によれば、加熱媒体供給手段によって加熱室内に加熱媒体(例えば過熱蒸気や熱風)が供給され、加熱室内の被調理物が加熱調理される。上記の被調理物は、扉を開閉させることで、加熱室に対して出し入れすることができる。上記の扉は、少なくとも2枚の透明基板を間隙を介して対向配置させて構成されている。ここで、加熱室と加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気が、空気供給手段によって上記扉の上記間隙に供給されるので、そのような空気が上記間隙に供給されない場合に比べて、調理中における加熱室内と扉内部との温度差が小さくなる。これにより、上記温度差に起因して扉にて結露が生じるのを抑えることができ、扉が曇るのを抑えることができる。その結果、調理中でも使用者は扉を介して加熱室内を確実に見ることができる。
また、例えば、加熱室と加熱媒体供給手段との少なくとも一方の近傍にそのダクトを配置すれば、送風手段によって外部から取り込んだダクト内部の空気を、加熱室または加熱媒体供給手段にて発生する排熱によって熱した後に、上記扉の上記間隙に供給することが容易となる。したがって、上述した本発明の効果を、送風手段とダクトとを用いるという簡単な構成で得ることができる。
また、被調理物の調理終了後に使用者が扉を開けて、加熱室内の被調理物を取り出す際に、排熱によって熱せられたダクト内部の空気がダクトから噴出し続けて使用者に当たるのを防止することができ、使用者の安全を確保することができる。また、排熱によって熱せられたダクト内部の空気は、扉への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるので、調理器の放熱効果を高めることもできる。なお、上記制御手段は、被調理物の調理終了後で上記扉の開動作時に、上記ダクト内の空気が上記扉への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるように、上記送風手段を駆動する制御を行ってもよい。この場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
上記加熱媒体供給手段は、上記加熱媒体として過熱蒸気を生成し、上記加熱室に供給する構成であってもよい。特に、過熱蒸気によって被調理物を加熱調理する場合、加熱室内に水分(水蒸気)が多く存在することで扉にて結露が生じやすい。しかし、過熱蒸気を用いて被調理物を加熱調理する場合でも、上記排熱によって熱せられた空気を上記扉の上記間隙に供給することで、調理中における加熱室内と扉内部との温度差が小さくなることに変わりはない。その結果、被調理物の加熱媒体として過熱蒸気を用い、扉に結露が生じやすくなる場合であっても、上述した本発明の効果を得ることができる。
上記ダクトは、上記加熱室の上方に設けられていることが望ましい。加熱雰囲気は上方に溜まる性質があるので、加熱室の上方にダクトを設けることで、ダクト内部の空気を、加熱室の排熱によって効率的に熱することができる。
また、上記扉は、3枚以上の透明基板をそれぞれ間隙を介して対向配置させてなり、上記空気供給手段は、上記排熱によって熱せられた空気を上記扉の最も加熱室側(調理器内側)の間隙に供給する構成であってもよい。この場合、上記扉の最も使用者に近い側(調理器外側)の透明基板と、それよりも内側の透明基板とが、上記空気が供給されない間隙を介して対向配置されるので、上記扉の最も使用者側の透明基板が上記空気で加熱されてその温度が上昇するのを抑えることができ、使用者の安全を確保することができる。
本発明によれば、加熱室と加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気が、空気供給手段によって上記扉の上記間隙に供給されるので、調理中における加熱室内と扉内部との温度差に起因して扉にて結露が生じ、扉が曇るのを抑えることができる。その結果、調理中でも使用者は扉を介して加熱室内を確実に見ることができる。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態の加熱調理器の概略の構成を模式的に示す断面図である。この加熱調理器は、加熱室1と、扉2と、加熱媒体供給部3と、空気供給部4とを有している。なお、以下では、加熱調理器において、扉2が設けられている側を前方(前面、正面)とし、その反対側を後方(背面)とする。また、図中の矢印は、過熱蒸気や空気の流れを示している。
加熱室1は、加熱調理の対象となる被調理物5を収容する。加熱室1内では、被調理物5は、支持台6上に載置される。扉2は、加熱調理器の前面に上開きとなるように回動可能に設けられており、被調理物5を加熱室1に対して出し入れする際に開閉する。
扉2は、2枚の透明基板2a・2bを間隙2dを介して対向配置させて構成されている。ここで、透明基板2aは、扉2の閉状態において加熱室1側の透明基板とし、透明基板2bは、扉2の閉状態において使用者側(調理器の正面外側)の透明基板とする。透明基板2a・2bは、例えば耐熱性のガラス、プラスチック、フィルムなどで構成することが可能である。扉2をこのように透明基板2a・2bの貼り合わせで構成することにより、使用者は扉2を介して加熱室1内の様子を見ることができる。
また、扉2は、透明基板2aが設けられている面の上部に開口部2gを有している。開口部2gは、後述する空気供給部4のダクト12内の空気を間隙2dに取り込むための開口部であり、扉2のダクト12の後述する開口部12aと対向して配置されている。また、扉2は、間隙2d内の空気を排気するための開口部2hを下面に有している。
加熱媒体供給部3は、加熱媒体としての過熱蒸気を加熱室1に供給する加熱媒体供給手段として機能する。具体的には、加熱媒体供給部3は、過熱蒸気発生部7と、加熱部8と、ファン9とで構成されており、これらは加熱室1と連通するコンベクションダクト10内に設けられている。
過熱蒸気発生部7は、過熱蒸気を発生させるものである。過熱蒸気発生部7では、例えば水流ポンプからなる給水手段(図示せず)によって、給水タンク(図示せず)の水がポット内に送り込まれる。そして、例えばアルミ鋳込みヒータからなる加熱手段(図示せず)によってポット内の水を加熱することにより、飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気をさらに加熱することにより、過熱蒸気が発生する。上記の給水手段によってポットへの給水量を制御することにより、過熱蒸気の発生量を変化させることができる。
加熱部8は、過熱蒸気発生部7にて発生した過熱蒸気をさらに加熱するものである。ファン9は、コンベクションダクト10と加熱室1との間で雰囲気(過熱蒸気)を循環させるための循環手段である。
空気供給部4は、扉2における透明基板2a・2bの間の間隙2dに空気を供給する空気供給手段であり、送風機11と、ダクト12とで構成されている。送風機11は、加熱調理器の外部と内部との間で一方から他方に空気を送る送風手段として機能している。ダクト12は、送風機11によって加熱調理器の外部から内部に取り込んだ空気を、扉2の間隙2dに供給するための管である。
このダクト12は、加熱室1および加熱媒体供給部3の上方に設けられている。加熱雰囲気は上方に溜まる性質を有しているので、ダクト12が加熱室1および加熱媒体供給部3の上方に設けられていることで、ダクト12の内部の空気は、過熱蒸気によって暖められる加熱室1および加熱媒体供給部3から排出される熱(排熱)によって効率的に熱せられる。
また、ダクト12は、扉2に設けられた開口部2gと扉2の閉状態で連通される開口部12aを開口部2gと同じ高さ位置に有している。これにより、ダクト12内の空気は、ダクト12の開口部12aおよび扉2の開口部2gを介して扉2の間隙2dに供給される。なお、扉2とダクト12との連通部は、空気の漏れがないように、密着される構造となっている。
また、図2は、本実施形態の加熱調理器の構成を示すブロック図である。本実施形態の加熱調理器は、さらに、タイマー13と、温度センサー14と、操作パネル15と、制御部16とを有している。タイマー13は、被調理物5の調理時間をカウントするものであり、温度センサー14は、加熱室1内の温度を測定するものである。操作パネル15は、使用者が機器の動作条件を設定するための操作部であり、設定された内容を表示する表示部を含んでいる。制御部16は、加熱調理器の各部の動作を制御する制御手段である。制御部16は、タイマー13、温度センサー14および操作パネル15からの信号入力に基づいて、例えば、過熱蒸気発生部7における水の供給タイミングの制御や過熱蒸気発生制御、加熱部8の加熱制御、空気供給部4の送風機11の駆動などを行う。
次に、本発明の加熱調理器における動作について、図1および図2に基づいて説明する。まず、被調理物5を加熱室1内の支持台6にのせ、扉2を閉めた後、操作パネル15のスタートボタン(図示せず)を押し、加熱調理をスタートさせる。すると、制御部16により、加熱媒体供給部3の過熱蒸気発生部7が駆動されるとともに、コンベクションダクト10内の加熱部8およびファン9が駆動され、加熱室1内の温度が操作パネル15において設定された温度となるように、過熱蒸気の発生および過熱蒸気の加熱室1への供給が制御される。
一方、加熱室1内に元々存在する空気は、排気手段(図示せず)により、加熱室1の排気口(図示せず)から調理器外部に追い出される。この結果、加熱室1内の雰囲気は過熱蒸気に置換され、この過熱蒸気によって加熱室1内の被調理物5が加熱調理される。
また、加熱室1内の過熱蒸気は、ファン9によってコンベクションダクト10の内部に吸い込まれ、コンベクションダクト10内で加熱部8によって再度加熱された後、再び加熱室1内へ送り出され、被調理物5の加熱調理に使用される。
ここで、加熱調理の開始とともに、制御部16によって空気供給部4の送風機11も駆動され、外部から供給された空気がダクト12を介して扉2の間隙2dに送り込まれる。このとき、加熱調理が進むにつれて、加熱室1および加熱媒体供給部3からの排熱によって、ダクト12内部の空気が熱せられ、その熱せられた空気(過熱空気)が、ダクト12から扉2の間隙2dに供給される。一方、タイマー13のカウントにより、被調理物5の加熱調理が終了すると、送風機11の駆動は停止される。
以上のように、本実施形態では、被調理物5の加熱調理中に、空気供給部4が、加熱室1および加熱媒体供給部3で発生する排熱によって熱せられた空気を扉2の間隙2dに供給するので、この空気により扉2の内部が暖められ、加熱調理中における加熱室1内と扉2内部との温度差が小さくなる。これにより、上記温度差に起因して扉2にて結露が生じるのを抑えることができ、扉2が曇るのを抑えることができる。その結果、調理中でも使用者は扉2を介して加熱室1内を確実に見ることができる。
また、本実施形態では、ダクト12内部の空気を暖めるのに、既存の加熱室1および加熱媒体供給部3から放出される排熱を利用しているので、エネルギーを有効活用することができ、また、ダクト12内部の空気を暖めるための手段を別途専用に設ける必要もなくなる。さらに、加熱室1および加熱媒体供給部3からの排熱がダクト12に伝達され、ダクト12内の空気の暖めに供されるので、調理器外部への熱の放出も低減される。
また、空気供給部4を送風機11とダクト12とで構成することで、ダクト12を加熱室1および加熱媒体供給部3の近傍に配置してダクト12内の空気を上記排熱で暖め、その空気を送風機11の駆動によって扉2の内部に供給するという構造を容易に実現することができる。したがって、送風機11とダクト12とを用いるという簡単な構成で、扉2の結露を容易に抑えることができる。
また、制御部16は、被調理物5の調理終了時に、送風機11の駆動を停止させるので、調理終了後に加熱室1から被調理物5を取り出すべく、使用者が扉2を開けたときでも、ダクト12内の過熱空気が開口部12aを介して使用者のほうに吹き出し続けることがない。これにより、使用者が火傷等の損傷を負うのを回避することができる。
ところで、制御部16は、図3に示すように、被調理物5の調理終了時に、ダクト12内の空気が扉2への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるように、送風機11を逆回転駆動する制御を行ってもよい。
このようにしても、調理終了後に加熱室1から被調理物5を取り出すべく、使用者が扉2を開けたときでも、ダクト12内の過熱空気が開口部12aを介して使用者のほうに吹き出し続けることがなく、使用者が火傷等の損傷を負うのを回避することができる。また、特に、この制御の場合、排熱によって熱せられたダクト12内部の過熱空気が、扉2への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるので、調理器の放熱効果を高めることもできる。なお、制御部16の上記制御、すなわち、調理終了時に送風機11を逆回転駆動する制御は、調理器の放熱のために、調理終了時から所定時間経過するまで行うようにしてもよい。
また、制御部16は、被調理物5の調理終了後で使用者による扉2の開動作時に、送風機11の駆動を停止させる制御、または、ダクト12内の空気が扉2への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるように送風機11を駆動する制御を行ってもよく、この場合でも、上記と同様の効果を得ることができる。なお、このような制御は、例えば扉2の開閉状態を検知する検知手段を設けておき、制御部16が上記検知手段での検知結果に基づいて送風機11を上述のように制御することで実現可能である。
ところで、本実施形態では、扉2を2枚の透明基板2a・2bの貼り合わせで構成した場合について説明したが、3枚以上の透明基板の貼り合わせで構成した場合でも、本発明を適用することができる。
例えば、図4は、扉2を3枚の透明基板2a・2b・2cの貼り合わせで構成した場合の加熱調理器の概略の構成を模式的に示す断面図である。透明基板2a・2b・2cは、それぞれ間隙2d・2eを介して対向配置されている。すなわち、最も加熱室1側の透明基板2aと真ん中の透明基板2bとは、間隙2dを介して対向配置されており、真ん中の透明基板2bと最も使用者に近い側(調理器外側)の透明基板2cとは、間隙2eを介して対向配置されている。
この場合、空気供給部4は、上記排熱によって熱せられた空気を扉2の最も加熱室1側の間隙2dに供給する構成とすることが望ましい。すなわち、上記排熱によって熱せられたダクト12内の空気が扉2の間隙2dに供給されるように、間隙2dと間隙2eとの間に仕切り2fを設けるなどして、扉2を構成することが望ましい。
このような扉2を用いた場合、扉2の最も使用者に近い側の透明基板2cと、それよりも加熱室1側の透明基板2bとが、上記空気が供給されない間隙2eを介して対向配置されるので、扉2の最も使用者側の透明基板2eが上記空気で加熱されてその温度が上昇するのを抑えることができる。その結果、使用者の安全を確保することができる。
なお、本実施形態では、ダクト12内の空気を暖めるに際し、ダクト12を加熱室1および加熱媒体供給部3の近傍に配置することによって、加熱室1および加熱媒体供給部3の両方から排出される熱を利用する構成となっているが、加熱室1と加熱媒体供給部3とのうち少なくとも一方の排熱を利用できるようにダクト12を配置すればよい。すなわち、ダクト12を、加熱室1と加熱媒体供給部3との少なくとも一方の近傍に配置すればよい。
なお、ダクト12は、加熱雰囲気が上方に溜まる性質を考慮して加熱室1および加熱媒体供給部3の上方に配置されているが、例えば加熱媒体供給部3のコンベクションダクト10の背面や側面、天面など、ダクト12内の空気を加熱できる熱源の付近であれば、いかなる位置に配置することも可能である。また、ダクト12内部に、外部から送風機11によって供給された空気をより効果的に加熱するためのヒートシンクなどを設け、空気との接触面を増やすようにすることも可能である。
なお、本実施形態では、扉2の開口部2gおよびダクト12の開口部12aは、加熱調理器の前方上部に設けられているが、これらが連通接続される条件を満たすのであれば、様々な位置に設けることが可能である。例えば、加熱室1の上方のダクト12を加熱室1の側面まで延長し、その開口部12aを調理器前方における高さ方向中央部に配置し、扉2の開口部2gを上記開口部12aと連通接続される位置に設けるようにしてもよい。つまり、扉2の開口部2gとダクト12の開口部12aとは、同じ高さ位置に設けられて連通接続されればよい。
なお、本実施形態では、扉2の排気口としての開口部2hは、扉2の下面に設けられているが、この位置に限定されるわけではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲であらゆる位置に形成することができる。また、開口部2hを介して排気される扉2の内部の空気を一旦ダクト12まで戻し、扉2の間隙2dに再度供給する構造とすることも可能である。
なお、本実施形態では、過熱蒸気発生部7は、コンベクションダクト10内に設けられているが、加熱室1内に過熱蒸気を供給することができるのであれば、様々な位置に配置することが可能である。例えば、コンベクションダクト10の外部に過熱蒸気発生部7を配置し、過熱蒸気発生部7にて発生した過熱蒸気をコンベクションダクト10を介して加熱室1に供給するようにすることも可能である。
なお、本実施形態では、コンベクションダクト10は、加熱室1の後方(背面側)に設けられているが、加熱室1の天井部、底面や側面近傍など、加熱室1内の雰囲気を加熱できる条件を満たすことができる位置であれば、あらゆる位置に設置することができる。
なお、本実施形態では、加熱媒体供給部3が被調理物5の加熱媒体として過熱蒸気を生成し、加熱室1に供給する構成について説明したが、加熱媒体として熱風を加熱室1に供給する構成であっても、上述した本発明の効果を得ることができる。
本発明の実施の一形態に係る加熱調理器の概略の構成を模式的に示す断面図である。 上記加熱調理器の構成を示すブロック図である。 加熱調理終了後に送風機を逆回転駆動している上記加熱調理器の概略の構成を模式的に示す断面図である。 扉を3枚構造にした上記加熱調理器の概略の構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 加熱室
2 扉
2a 透明基板
2b 透明基板
2c 透明基板
2d 間隙
3 加熱媒体供給部(加熱媒体供給手段)
4 空気供給部(空気供給手段)
5 被調理物
7 過熱蒸気発生部(加熱媒体供給手段)
8 加熱部(加熱媒体供給手段)
9 ファン(加熱媒体供給手段)
11 送風機(送風手段)
12 ダクト
16 制御部(制御手段)

Claims (5)

  1. 被調理物が収容される加熱室と、被調理物を上記加熱室に出し入れする際に開閉する扉と、上記加熱室に加熱媒体を供給する加熱媒体供給手段とを備え、上記加熱媒体によって上記加熱室内の被調理物を加熱調理する加熱調理器であって、
    上記扉は、少なくとも2枚の透明基板を間隙を介して対向配置させてなり、
    調理器の外部と内部との間で一方から他方に空気を送る送風手段と、上記送風手段によって調理器の外部から内部に取り込んだ空気を上記扉の上記間隙に供給するためのダクトとを有して上記扉の上記間隙に空気を供給する空気供給手段と、
    上記送風手段の駆動を制御する制御手段と、
    を備え、上記空気供給手段は、上記加熱室と上記加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気を上記扉の上記間隙に供給し、
    上記制御手段は、被調理物の調理終了時に、上記送風手段の駆動を停止させることを特徴とする加熱調理器。
  2. 被調理物が収容される加熱室と、被調理物を上記加熱室に出し入れする際に開閉する扉と、上記加熱室に加熱媒体を供給する加熱媒体供給手段とを備え、上記加熱媒体によって上記加熱室内の被調理物を加熱調理する加熱調理器であって、
    上記扉は、少なくとも2枚の透明基板を間隙を介して対向配置させてなり、
    調理器の外部と内部との間で一方から他方に空気を送る送風手段と、上記送風手段によって調理器の外部から内部に取り込んだ空気を上記扉の上記間隙に供給するためのダクトとを有して上記扉の上記間隙に空気を供給する空気供給手段と、
    上記送風手段の駆動を制御する制御手段と、
    を備え、上記空気供給手段は、上記加熱室と上記加熱媒体供給手段との少なくとも一方で発生する排熱によって熱せられた空気を上記扉の上記間隙に供給し、
    上記制御手段は、被調理物の調理終了時に、上記ダクト内の空気が上記扉への供給方向とは逆方向に搬送されて調理器外部に排出されるように、上記送風手段を駆動することを特徴とする加熱調理器。
  3. 上記加熱媒体供給手段は、上記加熱媒体として過熱蒸気を生成し、上記加熱室に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 上記ダクトは、上記加熱室の上方に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 上記扉は、3枚以上の透明基板をそれぞれ間隙を介して対向配置させてなり、
    上記空気供給手段は、上記排熱によって熱せられた空気を上記扉の最も加熱室側の間隙に供給することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加熱調理器。
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