JP4446646B2 - ネットワーク対応型カムコーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置(カメラ)と記録再生装置(VTR)とを一体化したカムコーダに係り、特に、カムコーダにて記録した映像をテープカセットのような記録メディアに記録できるのは勿論のこと、取得した映像をネットワーク上に送信して特定または不特定の視聴者端末に提供することを可能としたネットワーク対応型カムコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LANやインターネット等のネットワークを用いた情報網が急速に普及し、映像や音声等のほとんどの情報がデジタル化されてきている。カムコーダ等の映像機器においては、記録メディアにデジタル映像を記録することにより、画質の劣化のない高品位な映像を貯蔵できる。一方、MPEGのような圧縮技術を用いて情報を所定の形態に圧縮することにより、ネットワーク上では負荷を軽減して流し、遠隔地よりリアルタイムの映像を監視したり入手することが極めて簡単になってきている。このようなデジタル技術は、ウェブ上での教育(通信教育等)及びビジネス分野にも多く採用されている。
【0003】
従来は、各々の機器がそれぞれ個別に対応して作用していたのに対して、近年では、複数個の電器機器を有機的に統合して、所定のフォーマットで形成された情報を各種のアプリケーション上でも共有することが可能となるばかりか、同一の情報を同じ伝送路上で同時に扱うことでシステム化を図るようになってきた。
【0004】
デジタル化された情報を処理する機器は、単に機器を動作させるに必要な情報のやり取りだけを必要とするものから、音声情報、高品位な音楽情報、静止画情報やさらには動画像情報をリアルタイムに伝送する等、多種多様に渡っている。これらの情報を1つの伝送路上に流すには、必要とされる伝送レートを考慮したシステムが必要であり、また非常に高速の伝送が必要な種類の情報もあり、こうしたニーズに対してIEEE1394方式が規格化され実用化されている。このIEEE1394方式の伝送はアイソクロナス伝送(同期伝送)を可能にしており、文字情報や音声情報に比較して情報量の多いビデオ画像の伝送に好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、従来のデジタルカムコーダは、画像や音声等の記録信号は高品位なものが得られ、記録メディアに記録した後も画質の劣化がなく取り扱いも極めて容易なものであった。しかしながら、撮影した映像をVTRに記録しながら他の記録メディアに同時に記録し、または伝送したいという要求に対しては、これまでのカムコーダは対応していないばかりか、送信を実現しようとすると複雑な構成及び設備を余儀なくされていた。これに加えて、各種機能を備えた従来のカムコーダでは、操作モードが非常に煩雑となっている。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、撮像装置で撮像した映像を記録メディアに記録することができ、撮像した映像または記録メディアより再生した映像をネットワーク上に送信することができるネットワーク対応型カムコーダを提供することを目的とする。また、操作性に優れたネットワーク対応型カムコーダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、ネットワーク対応型カムコーダにおいて、カムコーダ本体と、前記カムコーダ本体に着脱自在とされたネットワークアダプタとを備え、前記カムコーダ本体は、撮像部と、前記撮像部で撮像した映像を記録再生する記録再生部と、前記カムコーダ本体を操作するための第1の操作メニューを表す第1のオンスクリーン信号を発生する第1のオンスクリーン信号発生部と、前記撮像部で撮像した映像または前記記録再生部で再生した映像を表示する表示部と、前記第1のオンスクリーン信号を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部とを有し、前記ネットワークアダプタは、前記撮像部で撮像した映像または前記記録再生部で再生した映像をネットワーク上に送信するための送信部と、前記ネットワークアダプタを操作するための第2の操作メニューを表す第2のオンスクリーン信号を発生する第2のオンスクリーン信号発生部と、前記第2のオンスクリーン信号を前記カムコーダ本体へと供給する供給部とを有し、前記カムコーダ本体に前記ネットワークアダプタを装着した状態で、前記表示制御部は、前記供給部から前記カムコーダ本体へと供給された前記第2のオンスクリーン信号を前記表示部に表示するよう制御することを特徴とするネットワーク対応型カムコーダを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のネットワーク対応型カムコーダについて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明のネットワーク対応型カムコーダの一実施形態を示すブロック図、図2は本発明のネットワーク対応型カムコーダで用いるネットワークアダプタの一実施形態を示すブロック図、図3は本発明のネットワーク対応型カムコーダによるネットワーク送信を説明するためのブロック図、図4は本発明のネットワーク対応型カムコーダの一実施形態を示す外観斜視図、図5は本発明のネットワーク対応型カムコーダの操作メニュー画面の一例を示す図、図6は本発明のネットワーク対応型カムコーダの動作を説明するための図である。
【0009】
図1に示すように、本発明のネットワーク対応型カムコーダは、カムコーダ本体30と、このカムコーダ本体30に着脱自在のネットワークアダプタ50とよりなる。まず、カムコーダ本体30の構成について説明する。図1において、MPU(マイクロプロセシング・ユニット)10は、カムコーダ本体30及びネットワークアダプタ50の全体を制御する。
【0010】
撮像光学系1及び撮像素子(CCD)2からなる撮像部3から出力された映像信号は、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)4にて、デジタル信号に変換されると共に、3原色信号からY,U,V信号への変換処理等の各種のデジタル信号処理が施されて、システムバスSB1に送出される。マイクロフォン5にて集音した外部の音声信号は、A/D変換器6にてデジタル信号に変換され、システムバスSB1に送出される。
【0011】
そして、映像信号と音声信号は両者の同期がとられ、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)7を介してDRAM8に一時的に記憶された後、DMA7にてDRAM8より読み出される。DRAM8より読み出された映像信号と音声信号は、システムバスSB1を介してDVCエンコーダ12に入力され、DVフォーマットに圧縮(1/5)される。DVフォーマットに圧縮された信号は、DVCレコーダ13のテープカセット(図示せず)に記録される。なお、マイクロフォン5から入力される音声信号をDSP4に入力して、DSP4にて映像信号と音声信号とを同期させて、システムバスSB1に送出するようにしてもよい。
【0012】
本実施形態では、記録再生装置の一例として、DVフォーマットの信号を記録再生するDVCレコーダ13を用いているが、これに限定されるものではなく、テープカセットではなく、ディスクを用いた記録再生装置であってもよい。
【0013】
DVCレコーダ13のテープカセットに記録された映像信号と音声信号は、DVCデコーダ14にて復調され、システムバスSB1を介してDBE(デジタル・バックエンド・プロセッサ)16に入力される。DBE16は、入力された映像信号と音声信号をD/A変換してアナログ信号とし、内蔵のマルチプレクサのスイッチゲートを介して、ビューフアインダ17とLCDモニタ18の一方または双方に出力する。
【0014】
また、このDBE16内のスイッチゲートは、後述するネットワークアダプタ50内の記録メディアである記憶素子CF(一例として、コンパクトフラッシュ:登録商標)に記憶された映像を読み出したとき、その読み出した映像をアナログ信号に変換して、ビューフアインダ17やLCDモニタ18に出力することができる。出力端子19は、DBE16より出力されたアナログ信号を外部に出力するためのものである。なお、当然のことながら、撮像部3にて撮像された映像をDSP4及びシステムバスSB1を介して直接DBE16に伝送することによって、撮影時の信号をモニタすることもできる。
【0015】
さらに、フラッシュROM11は、装置の電源投入時に、システムをイニシャライズしたり、システムのバージョンを管理する。フラッシュROM11は、また、後述する操作メニューを表示するためのオンスクリーン信号を発生する。
【0016】
そして、本実施形態では、カムコーダ本体30にて得た映像信号,音声信号を、ネットワークアダプタ50を介して中継装置(送信端末)20より、LANやイーサネットまたはインターネット等のネットトワーク21上に送信することができる。カムコーダ本体30の側面には、一例としてIEEE1394のインタフェース(I/F)15が設けられており、このI/F15はパソコンのような編集機と接続して映像信号,音声信号を編集することができる。即ち、I/F15は、DVCエンコーダ12からの送出された信号を外部へ取り出す一方、外部からの信号を取込むことができる。
【0017】
また、カムコーダ本体30の操作パネル9のキー操作により、後述するような記録,再生,転送等の各種の操作モードを実行することができる。
【0018】
ここで、図2及び図4を用いて、カムコーダ本体30に接続されるネットワークアダプタ50の具体的構成及び動作について説明する。まず、図4において、(A)はカムコーダ本体30とネットワークアダプタ50とを分離した状態、(B)はカムコーダ本体30とネットワークアダプタ50とを一体化した状態を示している。ネットワークアダプタ50の爪501,502をカムコーダ本体30の溝301,302に係合させることにより、ネットワークアダプタ50はカムコーダ本体30の底面部に装着(ロック)される。
【0019】
この状態で、ネットワークアダプタ50に設けた突状の電気的端子503がカムコーダ本体30の溝状の電気的端子303に嵌合する。これによって、ネットワークアダプタ50はカムコーダ本体30に機械的及び電気的に接続され、ネットワークアダプタ50を使用に供することができる。ネットワークアダプタ50のリリースボタン504を操作することによって、カムコーダ本体30とネットワークアダプタ50との結合を解除することができる。
【0020】
図2に示すように、ネットワークアダプタ50は、記憶素子CFであるメモリカード57と、送信端末20を介してネットワーク21に接続するためのネットワークカード(LANカード)58を挿脱自在なスロット50sを有している。スロット50sは、メモリカード57とネットワークカード58の双方を挿入することができる2スロットであってもよく、メモリカード57とネットワークカード58のいずれか一方のみ挿入することができる1スロットであってもよい。
【0021】
本実施形態では、メモリカード57とネットワークカード58をスロット50sに選択的に挿入する構成について説明する。使用目的に合わせて適宜にスロット50sにメモリカード57とネットワークカード58のいずれかを装着することによって、ネットワークアダプタ50やカムコーダ本体30の利用範囲が拡大する。
【0022】
ネットワークアダプタ50には、カムコーダ本体30との接続によってカムコーダ本体30から電源が供給される。そして、カムコーダ本体30にネットワークアダプタ50を装着すると、相互情報を通信するラインと、映像信号及び音声信号を送信するラインと、メモリカード57(記憶素子CF)に映像を記録したり、記録された映像を再生してカムコーダ本体30に送出するライン、または、ネットワーク21上に映像信号及び音声信号を送信するライン等の各種の情報ラインが接続される。
【0023】
メモリカード57とネットワークカード58とは、スロット50sに対する情報ライン(接続端子)の位置が少なくとも一部で異なっているので、ネットワークアダプタ50は、メモリカード57とネットワークカード58のいずれがスロット50sに装着されたかを識別することができる。スロット50sにネットワークカード58が装着された場合には、ネットワークアダプタ50が装着されたカムコーダ本体30は、ネットワーク対応型カムコーダとして機能することとなる。
【0024】
図2において、CPU51は、ネットワークアダプタ50全体のシステムを制御したり、ネットワークカード58にTCP/IPプロトコルを付与して映像信号や音声信号を送信するものである。フラッシュROM59は、システムをイニシャライズしたり、システムプロクラムを書き換える。フラッシュROM59は、また、後述する操作メニューを表示するためのオンスクリーン信号を発生する。本実施形態においては、カムコーダ本体30がオンスクリーン信号発生部であるフラッシュROM11を有すると共に、ネットワークアダプタ50もオンスクリーン信号発生部であるフラッシュROM59を有している。
【0025】
赤外線受光素子(IrDA)60は、リモコン送信機(図示せず)からのリモコン信号を受光し、リモコン送信機によってカムコーダ本体30やネットワークアダプタ50を制御することができる。
【0026】
カムコーダ本体30から同期がとられてネットワークアダプタ50に供給された映像信号は、ビデオエンコーダ53が適切に圧縮処理できるよう、PLD(プログラム・ロジック・デバイス)52にて適切なデータ配列に変換される。ビデオエンコーダ53で圧縮された映像信号は再度PLD52に送られる。このPLD52から出力された映像信号は、SDRAM54にキャッシュされた後、システムバスSB2に供給される。一方、カムコーダ本体30より入力された音声信号は、同様にして、PLD52を介してDSP56にて受信できるようフォーマット変換された後、システムバスSB2に供給される。
【0027】
そして、映像信号と音声信号は互いに同期がとられてSDRAM55に一時的に記憶され、DSP56にて所定の形態(MPEG4)に圧縮された後、パケット化されてCPU51に供給される。スロット50sにメモリカード57が装着されている場合、CPU51に供給されたパケット化された信号は、メモリカード57に記憶される。
【0028】
また、メモリカード57に記憶された映像信号や音声信号は、CPU51によって読み出され、DSP56にてデコードされることによって再生される。そして、このデコードされた信号は、システムバスSB2を経て、PLD52及びビデオエンコーダ53を介してカムコーダ本体30のシステムバスSB1に供給される。システムバスSB1に供給された映像信号は、上記と同様、DBE13にてアナログ信号に変換され、内部のスイッチゲートを介してビューフアインダ17またはLCDモニタ18に適宜に出力することができる。
【0029】
前述のように、スロット50sにネットワークカード58を装着することによって、カムコーダ本体30にて取得した情報(撮像部3からの映像やDVCレコーダ13からの再生信号等)をネットワーク21に接続された適宜の受信端末(視聴者端末)に送信することが可能となる。図3は、ネットワーク送信を概略的に示している。図3において、ネットワーク21には配信サーバ70が接続されており、カムコーダ本体30にて取得した情報を、ネットワークカード58及び外部の送信端末20を介して、ネットワーク21に接続された視聴者端末61,62に送信することができる。これによって、視聴者端末61,62にて、配信サーバ70にて管理運営された映像及び音声を視聴することができる。
【0030】
さらに、本発明のネットワーク対応型カムコーダにおいては、プロバイダがネットワーク21に接続された端末に対して動的IPアドレスを付与し、配信サーバ70が視聴者端末に対しての配信予約を受け付けて映像信号や音声信号を提供することもできる。
【0031】
ここで、カムコーダ本体30にネットワークアダプタ50を装着した場合の操作メニューについて詳細に説明する。図4にて説明したように、ネットワークアダプタ50がカムコーダ本体30の底部に機械的に接続されると、カムコーダ本体30の電源よりネットワークアダプタ50に給電され、ネットワークアダプタ50はイニシャル状態となる。
【0032】
図5は、カムコーダ本体30のビューフアインダ17またはLCDモニタ18に表示されるメニュー画面の一例を示している。図5において、(A)はカメラ設定時のメニューであり、このメニューは、フラッシュROM11からのオンスクリーン信号によって表示される。ネットワークアダプタ50をカムコーダ本体30に装着しているので、図5(A)のメニューには、通常のカムコーダ本体30を操作する際のメニューにはないモードNETWORK PACK CONFIGが追加されている。
【0033】
また、図5において、(B)はVTR設定時のメニューであり、通常のカムコーダ本体30を操作する際のメニューの他、NETWORK PACK CONFIGとMOVIE CLIPがそれぞれ追加されている。本実施形態では、ネットワークアダプタ50の操作に関するメニューは、ネットワークアダプタ50のフラッシュROM59からのオンスクリーン信号によって表示される。従って、本実施形態では、ネットワークアダプタ50を装着していないときに、ネットワークアダプタ50の操作に関するメニューが表示されないので、操作メニューが複雑化することなく、また、誤ったメニューを選択することもなくなる。よって、非常に使い勝手がよい。
【0034】
図5(A),(B)いずれの場合でも、モードNETWORK PACK CONFIGで操作パネル9のキー(図示せず)を押下すると、図5(C)に示すメニュー画面に移る。図5(C)では、NETWORK SET,ENCORD SET,MPEG REC SPEED TRG,MOVIE CLIP SETのネットワークアダプタ50の各メニューが表示される。このメニューの主要モードを以下に示す。
【0035】
▲1▼ NETWORK SETモード:図5(G)に示すように、DHCP(ダイナミック・ホスト・コンフィグレーション・プロトコル),サブネットマスク等のネットワーク関連の設定をするためのメニュー画面である。例えば、ホスト名,ドメイン名,DHCP,IPアドレス,ネットマスク,ゲートウエイ,WLAN(無線LAN),パスワード等を設定することができる。
▲2▼ ENCORD SETモード:図5(F)に示すように、ピクセルサイズ,画像のストリーミング速度(32,64,128,384[kbps]),音声のストリーミング速度(16〜40[kbps])、1秒当たりに伝送するフレーム数等を設定することができる。
▲3▼ MOVIE CLIP SETモード:図5(E)に示すように、メモリカード57に関する設定メニューであり、フアイル管理,フォーマット等のモードを設定することができる。
【0036】
ここで、ネットワークアダプタ50のスロット50sにメモリカード57が装着され、メニューMOVIE CLIPを操作した場合の態様について説明する。図5(B)のメニューMOVIE CLIPで操作パネル9のキーを押下すると、図5(D)に示すメニュー画面に移る。DVCレコーダ13にテープカセット13cを装填した状態で、カムコーダ本体30を記録モードにし、操作パネル9のスタート/ストップキー(図示せず)を押下することによって、テープカセット13c及びメモリカード57に映像信号が動画として記録されると共に、記録開始時の映像が静止画(クリップ静止画)として記録される。
【0037】
テープカセット13cには、DVフォーマットにて映像信号が記録され、メモリカード57にはMPEG4フォーマットにて映像信号が記録される。そして、スタート/ストップキーの操作により映像信号の記録開始の動作が繰り返される毎に、メモリカード57には、図5(D)及び図6(A)に示すようにクリップリストが登録される。
【0038】
図6で説明すると、スタート/ストップキーが押されて、記録が開始される毎に、複数個のクリップリスト(MC0005,MC0006,…,MC0008)のように、クリップ番号と対応させて日付と時刻が記録される。そして、この一のクリップをカーソル等により選択すると、クリップ静止画が図6(B)に示す如く表示される。従って、このクリップ静止画を参照することにより何時頃どのようなシーンが記録されているのか撮影情景の想定が容易となる。
【0039】
このように記録された各シーンを含む映像が記録されたメモリカード57をパソコン等に装填することにより、サムネイル画像として各時間毎のシーンを同時に認識でき、編集も可能となる。勿論、カムコーダ本体30のビューフアインダ17またはLCDモニタ18にて静止画を確認してメモリカード57に記録された動画像を再生することもできる。
【0040】
メモリカード57内の一のシーン選択と同期してテープカセット13cの再生を指示することにより、その選択したシーンに対応した一の映像の頭出し再生を即座に行うことができる。メモリカード57に記録された映像はMPEG4により圧縮されているため圧縮率が大であり、テープカセット13cに記録されたDVフォーマットに基づく映像に比較すると品位が低い。そこで、メモリカード57からの映像からテープカセット13cに記録された映像へと再生を切り換えることにより、高品位な映像を即座に再生することができる。この機能は、編集時にも有効である。
【0041】
なお、各MOVIE CLIP毎にマーキングしてプロテクト指示することができることは勿論であり、一のクリップを削除することも当然可能である。また、クリップを削除したときは必要に応じてテープカセット13cへの編集情報として送信することも可能である。
【0042】
次に、ネットワークアダプタ50のスロット50sにネットワークカード58が装着された場合の態様について説明する。ネットワークカード58が装着された状態で、上記のメニューNETWORK PACK CONFIGの中のメニューENCORD SETによってMPEGを所定の状態に設定することにより、撮像部3の映像をテープカセット13cに記録しながら、MPEG4フォーマットに圧縮された映像信号をネットワーク21に送信することができる。撮像部3の映像をテープカセット13cに記録することなく、ネットワーク21に送信することも可能である。
【0043】
テープカセット13cに記録されたDVフォーマットの映像の送信について説明する。DVCレコーダ13に記録された映像信号と音声信号はDVCデコーダ14にて復調され、その出力はネットワークアダプタ50のPLD51に入力される。これによって、撮像部3からの映像と同様に、ネットワーク21に送信することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のネットワーク対応型カムコーダは、撮像部と、この撮像部で撮像された映像を記録再生する記録再生部とを有するカムコーダ本体と、このカムコーダ本体に着脱自在とされ、撮像部で撮像した映像または記録再生部で再生した映像をネットワーク上に送信するネットワークアダプタとを備えて構成したので、撮像した映像をカムコーダ本体のテープカセットに記録できることは勿論のこと、映像をネットワーク上に送信することができる。ネットワークアダプタはカムコーダ本体に着脱自在であるので、ネットワーク送信が必要なときのみ装着すればよく、極めて使い勝手がよい。
【0045】
また、ネットワークアダプタにネットワークカードとメモリカードとを択一的に装着するスロットを設けることにより、ネットワークアダプタを使用状況に応じて使い分けることができ、ネットワーク対応型カムコーダの利用範囲が拡大する。さらに、ネットワークアダプタを操作するための操作メニューを、ネットワークアダプタがカムコーダ本体に装着されたときに表示可能と構成することにより、操作メニューが複雑化することなく、使い勝手を向上させることができる。メモリカードにカムコーダ本体による映像の記録開始時の静止画を記録するよう構成することにより、映像の選択や編集が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明で用いるネットワークアダプタの一実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明によるネットワーク送信を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の操作メニュー画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
3 撮像部
11,59 フラッシュROM
12 DVCエンコーダ
13 DVCレコーダ(記録再生部)
14 DVCデコーダ
21 ネットワーク
30 カムコーダ本体
50 ネットワークアダプタ
50s スロット
57 メモリカード
58 ネットワークカード
Claims (5)
- ネットワーク対応型カムコーダにおいて、
カムコーダ本体と、
前記カムコーダ本体に着脱自在とされたネットワークアダプタとを備え、
前記カムコーダ本体は、
撮像部と、
前記撮像部で撮像した映像を記録再生する記録再生部と、
前記カムコーダ本体を操作するための第1の操作メニューを表す第1のオンスクリーン信号を発生する第1のオンスクリーン信号発生部と、
前記撮像部で撮像した映像または前記記録再生部で再生した映像を表示する表示部と、
前記第1のオンスクリーン信号を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部とを有し、
前記ネットワークアダプタは、
前記撮像部で撮像した映像または前記記録再生部で再生した映像をネットワーク上に送信するための送信部と、
前記ネットワークアダプタを操作するための第2の操作メニューを表す第2のオンスクリーン信号を発生する第2のオンスクリーン信号発生部と、
前記第2のオンスクリーン信号を前記カムコーダ本体へと供給する供給部とを有し、
前記カムコーダ本体に前記ネットワークアダプタを装着した状態で、前記表示制御部は、前記供給部から前記カムコーダ本体へと供給された前記第2のオンスクリーン信号を前記表示部に表示するよう制御することを特徴とするネットワーク対応型カムコーダ。 - 前記表示制御部は、前記表示部に前記第1のオンスクリーン信号と前記第2のオンスクリーン信号とを併せて表示するよう制御することを特徴とする請求項1記載のネットワーク対応型カムコーダ。
- 前記送信部はネットワークカードであり、前記ネットワークアダプタは、前記ネットワークカードを装着するスロットを有することを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク対応型カムコーダ。
- 前記スロットは、前記撮像部で撮像した映像を記録するメモリカードを、前記ネットワークカードに置き換えて装着可能とされていることを特徴とする請求項3記載のネットワーク対応型カムコーダ。
- 前記カムコーダ本体による映像の記録開始に伴って、その記録開始時の映像を静止画として前記メモリカードに記録するよう構成したことを特徴とする請求項4記載のネットワーク対応型カムコーダ。
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