JP4446518B2 - 電動式中空成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空成形品用の電動式中空成形機に関し、詳しくは金型の移送および型締、吹込ノズルの上下動などを電動化した安全扉付きの電動式中空成形機である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、中空成形機は、合成樹脂を溶融して筒状のパリソンとしてクロスヘッドダイから押出・垂下させる押出機、パリソンを内在させこのパリソンの内部に加圧流体を供給して所定形状に吹込成形する成形金型、成形金型内に導いたパリソンを所定の長さに達した後に金型を閉じて成形金型でパリソンを挟みその上部を切断するパリソン切断装置、吹込ノズルを上下方向に移動させると共に、パリソンの内部にエアーを供給するエアー吹込装置、成形金型を型開きおよび型締めする型締装置、パリソンを内在させた成形金型をエアーを供給する位置に移動する金型移送装置などを備えている。
【0003】
これらに加えて、各種の機器例えばバリ除去用パンチング機器、中空成形した製品の取出用機器、押出機を上下方向に駆動させる機器などを作動させるエアーまたは油圧シリンダー、成形金型の作動・成形品の成形状況などを監視・観察する安全扉、これらの装置・機器・安全扉などを駆動させる電気または圧空・油圧制御回路などから構成されている。
【0004】
この中空成形機には、近年、成形金型の型締機構などを油圧で駆動する油圧式の中空成形機に加えて、それらを電動機で駆動する電動式の中空成形機が多数見られるようになっている。
【0005】
電動式の中空成形機は、各種の機構を電動機で駆動させるため油圧式中空成形機で発生しやすい油圧シリンダーおよびその配管などよりの油もれによる成形品の汚損や、温度の変化により油の粘度が変わり吐出量が変動し油圧シリンダーの速度および停止状態が不安定となることによる成形品の成形不良などが生じ難いものである。
【0006】
これら中空成形機には、操作者の安全を確保するためと、成形中における成形金型の型開動作や型締動作の正常・異常の監視、成形品が成形金型よりの離型動作の正常・異常の観察、成形金型より離型した成形品の取出・移行動作の正常・異常の観察などができる透明性の安全扉が取り付けられてある。
【0007】
この安全扉は、中空成形機の稼働中に成形金型の型開・型締動作、成形品の離型動作、成形品の取出・移行動作などが監視・観察ができるように成形金型の前面および側面などを取り囲こむような態様になっている。
【0008】
そして、中空成形機が稼働中に安全扉を不用意に開けた際に人的事故や物的事故を発生しないように安全回路が組み込まれている。この安全回路は、電動式中空成形機の場合、中空成形機が運転中に安全扉を開ける必要が生じた場合、安全扉を開けると運転信号が「切」(OFF)となり、その瞬間に電動機などの運転が停止するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように中空成形機を運転中に安全扉を不用意に開けた際、人的事故や物的事故が発生しないように安全回路が組み込まれている中空成形機では、運転信号が「切」(OFF)となり、その瞬間に電動機などの運転が停止して安全は確保される。
【0010】
しかし、この場合、中空成形機が運転中に、これを瞬間的に停止させると成形機本体に過大な衝撃力がかかり、成形機を構成している各種部品の寿命を短くする原因となるものである。また、電動機の電源は、遮断(OFF)された状態となっていないために例えば落雷や原因不明の誤動作などにより操作者が成形金型や各種の機構・機器などを点検・観察している際に不意に電動機が駆動あるいは作動して人的あるいは物的事故が発生することが考えられる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中空成形機を運転中に安全扉が開かないようにすると共に、電動機などの電気回路の遮断に加えてエアー回路をも遮断することにより高い安全を図るものであり、その要旨は、クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを型締装置により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式の中空成形機であって、成形金型を型締・型開する前記型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断する前記パリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置前記吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置を備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機で駆動される装置であると共に、安全扉およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチ および安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備え、前記安全扉の開放の際、順に前記安全開閉扉スイッチ、前記作動エアー電磁弁、前記電動機電源マグネットスイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイドを作動させ、前記安全扉の閉鎖の際には、順に前記安全扉開閉スイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイド、前記電動機電源マグネットスイッチ、前記作動エアー電磁弁を作動させる電気制御回路とからなる電動式中空成形機にある。
また、第2の課題解決手段は、クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを、型締装置により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式の中空成形機であって、成形金型を型締・型開する前記型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断する前記パリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、前記吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置を備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機によって駆動される装置であると共に、安全扉およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチおよび安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備え、前記安全扉の開放の際、順に前記安全開閉扉スイッチ、前記電動機電源マグネットスイッチ、前記作動エアー電磁弁、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイドを順に作動させ、前記安全扉の閉鎖の際には、順に前記安全扉開閉スイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイド、前記作動エアー電磁弁、前記電動機電源マグネットスイッチを順に作動させる電気制御回路とからなる電動式中空成形機にある。さらに、第3の課題解決手段は、クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを、型締装置により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式の中空成形機であって、成形金型を型締・型開する前記型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断する前記パリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、前記吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置を備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機によって駆動する装置であると共に、安全扉およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチおよび安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備え、前記安全扉の開放の際、順に前記安全開閉扉スイッチ、前記電動機電源マグネットスイッチと前記作動エアー電磁弁、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイドを作動させ、前記安全扉の閉鎖の際には、順に前記安全扉開閉スイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイド、前記作動エアー電磁弁と前記電動機電源マグネットスイッチを作動させる電気制御回路とからなる電動式中空成形機にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を具体的に実施例に基づき説明する。
【0013】
本発明の電動式の中空成形機は、図1〜図7で示すように成形機本体1の押出機11に設けたクロスヘッドダイ12から押出・垂下するパリソンPを動力源で駆動する型締装置により型締する成形金型21内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンPの内部にエアー吹込装置のエアー吹込ノズル41を介してエアーを供給し、成形金型21内で中空成形品Sを成形する電動式中空成形機であって、成形金型21を型締・型開する型締装置、押出・垂下するパリソンPを所定長さに切断するパリソン切断装置、成形金型21を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、エアー吹込ノズル41を上下方向に移動させるエアー吹込装置などを備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機で駆動する装置であると共に、安全扉6およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチおよび安全扉スイッチロック解除ソレノイドなどを備えた電気制御回路とから構成されている。
【0014】
成形機本体1は、図1〜図3に示すように、筒状のパリソンPを成形するクロスヘッドダイ12が設けてある押出機11と、そのパリソンPを中空成形品Sに成形する成形金型21と、その成形金型21を開閉させる金型の型締装置2と、そのパリソンPを所定長さに切断するパリソン切断装置3と、その成形金型21を移送させる金型移送装置5と、パリソンPの内部に吹込用のエアーを供給するエアー吹込装置4と、エアーにより作動する各種のエアーシリンダー(図示せず)と、安全扉6などにより構成されている。成形された成形品Sは取出装置7から取り出される。
【0015】
図においては、1台の押出機11に対して型締装置2とエアー吹込装置4を各々1台配したシングルステーションタイプであるが、1台の押出機に対して型締装置とエアー吹込装置を各々2台配したダブルステーションタイプであっても構造などは基本的には変わることはない。
【0016】
電気制御回路は、これら装置や各種エアーシリンダーや安全扉6を有機的に作動させるためのものであって安全扉開閉スイッチと、作動エアー用開閉電磁弁と、電動機電源マグネットスイッチと、安全扉スイッチロック解除ソレノイドなどにより構成されている。
【0017】
押出機11は、成形機本体1のベース本体上に揺動可能に設置した架台13に設けられ、この押出機11には、ホッパー14、スクリューを内蔵したシリンダー15、溶融樹脂を押出し筒状のパリソンPとして押出・垂下するクロスヘッドダイ12が設けてある。
【0018】
成形金型21は、クロスヘッドダイ12およびエアー吹込装置4の下方位置に配設され、筒状のパリソンPを成形金型21内に供給すると共に、パリソンPの内部にエアー吹込ノズル41を介してエアーを供給し、中空成形品Sを成形するものである。
【0019】
成形金型21は、型締装置用の電動機20を有する型締装置2によって成形金型21が開閉するように構成されていると共に、金型移送用電動機51により駆動される金型移送装置5によってクロスヘッドダイ12とエアー吹込装置4の下方位置において往復・移送するようになっている。
【0020】
型締装置2は、図3に示すように、デイスク22がスライドブロックに駆動軸を中心として回転自在に支承されていると共に、デイスク22の直径方向で相対向する位置に軸を介して第1、第2のリンクアーム23、24が直線あるいは折曲自在に取り付けて構成してある。
【0021】
駆動軸25には、サーボモータなど回転制御が容易な型締装置用の電動機20の出力軸がカップリングを介して連結されている。
【0022】
この電動機20は、型締ベース16上に摺動可能に設置してある可動台の上面で移動可能になっている移動ブロック(図示せず)に固定されている。
【0023】
第1のリンクアーム23は、第1の成形金型21aが取付けてある第1のプラテン26aの背部にブラケットを介して回動可能に連結され、第2のリンクアーム24は、第1のプラテン支持プレート27aにアキュムレータ28およびブラケットを介して回動可能に連結されている。第1のプラテン支持プレート27aは、複数のタイバー29を介して第2のプラテン26bが取り付けられている第2のプラテン支持プレート27bに連結されている。
【0024】
パリソン切断装置3は、図7に示すように、先端部に電熱式カッター刃31を有するカッターホルダー32と、このカッターホルダー32に接続された駆動体を介して取り付けてある切断用電動機33と、これらを制御する電気回路などの制御機構から構成されている。
【0025】
このパリソン切断装置3の作動による筒状のパリソンPの切断は、クロスヘッドダイ12から垂下した状態で押出されパリソンPが成形金型21内に導かれ所定の長さ供給されると、切断装置3に付随している制御機構(図示せず)が働き切断用電動機33を回転させてカッターホルダー32および電熱式カッター刃31を前進させて行われる。
【0026】
エアー吹込装置4は、図5及び図6に示すように、エアー吹込ノズル41を有するもので、クロスヘッドダイ12に隣接して設置してある。このエアー吹込ノズル41は、エアー吹込ノズル41に接続された作動体を介して取り付けてあるノズル駆動用電動機42と、これらを制御する電気回路などの制御機構から構成されている。
【0027】
パリソンPを内在した成形金型21が、吹込ノズル41の下方位置に配置されると、制御機構の働きにより吹込装置用電動機42が駆動して吹込ノズル41を下方に移動させ、所定時間エアーを吹込んだ後、制御機構の働きにより吹込装置用電動機42が駆動して吹込ノズル41を上方に移動するように構成されている。
【0028】
なお、吹込ノズル41には、発生源からエアーが供給されるようになっている。エアーシリンダーは、その作動により各種の機器例えばバリ除去用パンチング機器、中空成形した製品の取出用機器、押出機を上下方向に駆動させる機器などを作動させるものである(いずれも図示せず)。
【0029】
金型移送装置5は、図4に示すように、成形金型21をクロスヘッドダイ12の下方位置とエアー吹込装置4の下方位置において往復・移送させる構成になっており、型締ベース16上に配置したスライドレール56上を移動可能に設置した型締装置2の移動台下部のボールネジ連結ブラケット52にボールナット53を取付け、型締ベース16のスライドレール56の取付軸と、同方向に設置したボールネジ54と、ボールネジ54を駆動させる金型移送用電動機51とをカップリング55を介して連結する。この金型移送用電動機51を正転・逆転させることで、クロスヘッドダイ12の下方位置とエアー吹込装置の下方位置を往復・移送させることができる。
【0030】
安全扉6は、成形機が中空成形をする成形区域と操作者が成形機の操作・監視をする作業区域とを区分けするものであって、成形中の成形金型の型開・型締動作や、成形品の成形金型よりの離型動作や、離型後の成形品の取出・移行動作などを成形区域に入ることなく作業区域から監視・観察できるようにしてある。
【0031】
この安全扉6は、通常、成形金型の型開・型締動作、成形品の離型動作、成形品の取出・移行動作などが監視・観察ができるように成形金型の前面および側面などを取り囲こむような態様になっており、金属で枠体を組んで、これに透明性合成樹脂板を張り付け、蝶番などにより開閉可能にしてある。
【0032】
そして、安全扉6を不用意に開けた際に人的事故や物的事故を発生しないように安全回路、詳しくは安全扉6に電気式ロック(錠前)を装着すると共に、安全扉6を開けるために中空成形機の運転を停止後にそのロックを解除すると、電動機の電気回路が遮断され、電動機が駆動しない機構を備えている。
【0033】
電気制御回路を構成している安全扉開閉スイッチは、電動式中空成形機の稼働・停止を司る操作盤に設けてあるスイッチで、安全扉を故意に開閉出来るようにするためのものであって、このスイッチは、セレクトスイッチで構成され、スイッチを「入」(ON)にすると接点が閉じ通電するようにしてある。
【0034】
作動エアー用開閉電磁弁は、各種の機器用エアーシリンダーに供給されたエアーを中空成形機の外部に放出するためのものであって、この電磁弁は、3ポートのシングルソレノイドバルブで構成され、電磁弁を「切」(OFF)にすると、シリンダー内のエアーは大気に放出するような回路になっている。
【0035】
電動機電源マグネットスイッチは、電動式の中空成形機で使用している全ての電動機の駆動を停止するためのものであって、このスイッチは、電動式の動力回路に配して動力源を「切」(OFF)になるようにしてある。
【0036】
安全扉スイッチロック解除ソレノイドは、アクチュエーターを安全扉に取付け、安全扉を閉めて、安全扉「閉」スイッチを「入」(ON)にするとアクチュエーターのロックにより安全扉を開けることが出来なくなる。安全扉を開ける場合は、このソレノイドに信号を送ってこれを解除して行う。
【0037】
ここでは、成形機本体を構成している成形金型を型締・型開する金型型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断するパリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、パリソンの内部に吹込用エアーを供給する吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置など全てが電動機で駆動することで説明してあるが、これに限るものではなく、この内少なくとも一つが電動機で駆動する装置であればよく、例えば金型型締装置や金型移送装置は油圧シリンダーによる駆動機構、パリソン切断装置やエアー吹込装置はエアーシリンダーによる駆動機構にしてあってもよい。
【0038】
なお、これらを油圧あるいはエアーシリンダーによるものとした場合は、これにエアー用開閉電磁弁あるいは油圧用開閉電磁弁を設け、エアーシリンダーに供給されるエアーは成形機外部に放出するまたは遮断すればよい。また油圧シリンダーに供給された油類は油タンクに戻して油回路内の圧力を大気圧にする。この電磁弁は、前記した3ポートのシングルソレノイドバルブで構成され、電磁弁を「切」(OFF)にすると、シリンダー内のエアーを成形機外部に放出し、油は油タンクに戻すような回路になっている。
【0039】
図8は、エアー回路であって、エアー発生源から例えば発生したバリの冷却用X1、予備ブロー用X2、吹込成形用X3に送る配管には、その要所に各種の機器・計器例えばマフラー90、シャツトオフバルブ91、エアーフィルター92、ソレノイドバルブ93、圧力計94が配してある。
【0040】
本発明の代表的な「安全扉:開」の操作手順を図9で説明する。
【0041】
成形作業を停止して、安全扉を解放する場合操作盤に配してある安全扉開閉スイッチを表示「開」側に倒して「入(ON)」とする(ステップS1)。ステップS1によって、接点が開く。
【0042】
これにより、作動エアー用開閉電磁弁が「切」(OFF)になり、そのエアー通路を大気側にする(ステップS2)。ステップS2によって、中空成形機で使用しているシリンダー内のエアーが大気に放出される。
【0043】
続いて、電動機電源マグネットスイッチが「切」(OFF)になり、動力源を「切」(OFF)とする(ステップS3)。ステップS3によって、全ての電動機の駆動源が遮断される。
【0044】
さらに続けて、(電動機の停止と前記安全扉「開」スイッチの「入」とによって成形機内のエアーの圧力が大気圧になり、電動機電源マグネットスイッチが「切」(OFF)になったことにより)安全扉スイッチロック解除ソレノイドに信号が送られてロックが解除される。(ステップS4)。ステップS4によって、ロック解除ソレノイドにアクチュエーターのロック解除の「開」の信号が送られロックが解除され、安全扉が開けられる状態となる。
【0045】
最後に、安全扉を開けて、点検作業などの必要作業を安全に行える状態となる(ステップS5)。
【0046】
本発明の代表的な「安全扉:閉」の操作手順を図10で説明する。
【0047】
点検作業などが終了して、安全扉を閉める場合、操作盤に配してある安全扉開閉スイッチを表示「閉」側に倒して「入(ON)」とする(ステップS1)。ステップS1Bによって、接点が閉じる。
【0048】
これにより、(安全扉「閉」スイッチの「入」によって、)安全扉スイッチロック解除ソレノイドに信号を送ってロックを働かせる(ステップS2)。ステップS2によって、ロック解除ソレノイドにアクチュエーターのロック解除の「閉」の信号が送られてロックが働き、安全扉が開けられない状態となる。
【0049】
続いて、電動機電源マグネットスイッチが「入」(ON)になり、動力源を「入」(ON)になる(ステップS3)。ステップS3によって、全ての電動機が駆動できる状態になる。
【0050】
さらに続けて、作動エアー用開閉電磁弁が「入」(ON)になり、その通路をシリンダー側にする(ステップS4)。ステップS4によって、中空成形機で使用しているシリンダーがエアーによって作動する状態になる。
【0051】
これにより、安全扉を閉じた状態でロックされて、成形作業を安全に行える状態となる(ステップS5)。
【0052】
なお、ここで、順序は図示したものに限ることなく、例えば電動機電源マグネットスイッチと作動エアー用開閉電磁弁との作動順序を入れ替えてもよい。あるいは電動機電源マグネットスイッチと作動エアー用開閉電磁弁とが同時に作動するような手順としてあってもよい。
【0053】
要は、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチ、安全扉スイッチロック解除ソレノイドが相互に作動し、その役割を果たせばよい。
【0054】
図11は、別の安全扉の操作手順を示し、作動エアー圧力センサー、安全扉開リレー、安全扉解放開リレーなどを配することにより、精度や確実性の向上を図ったものである。その動作や作動は前記実施例と基本的には変わるものでない。なお、これもまた、前者と同様電動機電源マグネットスイッチと作動エアー用開閉電磁弁との作動順序を入れ替えてもよく。あるいは電動機電源マグネットスイッチと作動エアー用開閉電磁弁とが同時に作動するような手順としてもよい。
【0055】
図12は、図11における別の安全扉の操作手順におけるタイムチャートであって、操作電源の操作から安全扉の開閉までの操作が、安全にしかも確実に実施できることを示している。
【0056】
以上、説明したように本発明は、クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを、型締機構により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断機構にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式中空成形機であって、成形機本体と電気制御回路とで構成されている。
【0057】
その成形機本体は、筒状のパリソンを成形するクロスヘッドダイが設けてある押出機、そのパリソンを中空成形品に成形する成形金型、その成形金型を開閉させる金型型締装置、そのパリソンを所定長さに切断するパリソン切断装置、その成形金型を移送させる金型移送装置、パリソンの内部に吹込用のエアーを供給する吹込装置を備え、かつ、それら少なくとも一つの装置は電動機によって駆動されると共に、エアーにより作動する各種のエアーシリンダーと、安全扉とを備えている。電気制御回路は、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチ、安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備えている。そして、成形機本体を構成する各種装置や各種エアーシリンダーや安全扉と電気制御回路は、それらが有効に機能するように有機的に接続されている。
【0058】
なお、成形機本体を構成している成形金型を型締・型開する金型型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断するパリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、パリソンの内部に吹込用エアーを供給する吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置など全てが電動機で駆動する必要はなく、この内少なくとも一つが電動機によって駆動されるようになっていればよく、例えば型締装置や金型移送機構は油圧シリンダーによる駆動機構、パリソン切断機構やエアー吹込機構はエアーシリンダーによる駆動機構にしてあってもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明の電動式中空成形機は、以上のように構成されているため、中空成形機に付帯している安全扉は、不用意に解放することが出来ない機構となっている。また、安全扉を開放する必要が生じて、これを開放した場合には、そこに使用されている電動機の電源および各種シリンダーのエアーを遮断および放出あるいは解放状態としてこれらが不用意に駆動および作動しないようにしてあるので、安全扉の開閉に伴う人的事故や物的事故を未然に防止することができ、電動式中空成形機を安全に操業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動式中空成形機を示す正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 型締装置を示す要部断面側面図である。
【図4】 金型移送装置を示す正面図である。
【図5】 エアー吹込装置を示す要部正面図である。
【図6】 エアー吹込装置を示す要部側面図である。
【図7】 パリソン切断装置を示す側面図(A)及び平面図(B)である。
【図8】 エアーの回路図である。
【図9】 安全扉を「開にする場合」の操作手順を示すフローチャートである。
【図10】 安全扉を「閉にする場合」の操作手順を示すフローチャートである。
【図11】 別の安全扉の操作手順を示すフローチャートである。
【図12】 図11の安全扉の操作手順を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
S…中空成形品
P…パリソン
1…成形機本体
11…押出機
12…クロスヘッドダイ
13…架台
14…ホッパー
15…シリンダー
16…型締ベース
2…型締装置
21…成形金型
21a…第1の成形金型
21b…第2の成形金型
22…デイスク
23…第1のリンクアーム
24…第2のリンクアーム
25…駆動軸
26a…第1のプラテン
26b…第2のプラテン
27a…第1のプラテン支持プレート
27b…第2のプラテン支持プレート
28…アキュムレータ
29…タイバー
3…パリソン切断装置
31…電熱式カッター
32…カッターホルダー刃
33…切断用電動機
4…エアー吹込装置
41…エアー吹込ノズル
42…吹込用電動機
5…金型移送装置
51…金型移送用電動機
52…ボールネジ連結ブラケット
53…ボールナット
54…ボールネジ
55…カップリング
56…スライドレール
6…安全扉
7…成形品取出装置

Claims (3)

  1. クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを、型締装置により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式の中空成形機であって、成形金型を型締・型開する前記型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断する前記パリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置前記吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置を備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機によって駆動される装置であると共に、安全扉およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチおよび安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備え、前記安全扉の開放の際、順に前記安全開閉扉スイッチ、前記作動エアー電磁弁、前記電動機電源マグネットスイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイドを作動させ、前記安全扉の閉鎖の際には、順に前記安全扉開閉スイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイド、前記電動機電源マグネットスイッチ、前記作動エアー電磁弁を作動させる電気制御回路とからなることを特徴とする電動式中空成形機。
  2. クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを、型締装置により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式の中空成形機であって、成形金型を型締・型開する前記型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断する前記パリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、前記吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置を備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機によって駆動される装置であると共に、安全扉およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチおよび安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備え、前記安全扉の開放の際、順に前記安全開閉扉スイッチ、前記電動機電源マグネットスイッチ、前記作動エアー電磁弁、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイドを作動させ、前記安全扉の閉鎖の際には、順に前記安全扉開閉スイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイド、前記作動エアー電磁弁、前記電動機電源マグネットスイッチを作動させる電気制御回路とからなることを特徴とする電動式中空成形機。
  3. クロスヘッドダイから押出・垂下するパリソンを、型締装置により型締する成形金型内に供給し、パリソン切断装置にて切断したパリソンの内部に吹込ノズルを介してエアーを供給し、成形金型内で中空成形品を成形する安全扉付き電動式の中空成形機であって、成形金型を型締・型開する前記型締装置、押出・垂下するパリソンを所定長さに切断する前記パリソン切断装置、成形金型を所定の位置間で往復移送させる金型移送装置、前記吹込ノズルを上下方向に移動させるエアー吹込装置を備え、かつ、それらの少なくとも一つは電動機によって駆動される装置であると共に、安全扉およびエアーにより作動する各種のエアーシリンダーを備えた成形機本体と、安全扉開閉スイッチ、作動エアー用開閉電磁弁、電動機電源マグネットスイッチおよび安全扉スイッチロック解除ソレノイドを備え、前記安全扉の開放の際、順に前記安全開閉扉スイッチ、前記電動機電源マグネットスイッチと前記作動エアー電磁弁、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイドを作動させ、前記安全扉の閉鎖の際には、順に前記安全扉開閉スイッチ、前記安全扉スイッチロック解除用ソレノイド、前記作動エアー電磁弁と前記電動機電源マグネットスイッチを作動させる電気制御回路とからなることを特徴とする電動式中空成形機。
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