JP4446019B2 - イオン源 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスを供給してアーク電圧を印加することによりプラズマを生成し、このプラズマからイオンビームを生成するイオン源、例えば、半導体用イオン注入装置やFPD(Flat Panel Display)製造用イオン注入装置に用いるイオン源に関する。
一般に広く用いるイオン源は、プラズマ容器をアノードとし、通電することで熱電子を放出するフィラメントをカソードとして、アーク放電を誘起して原料ガスをプラズマ化することにより、プラズマを生成する。このプラズマ中の正の荷電粒子が、プラズマ容器に設けられた細長い開口部、あるいは連続した複数の開口部からイオンビームとして引き出される。このとき、イオンビームの引き出し方向と垂直方向に磁場を印加する。
このようなイオン源においては、一般に、以下の技術的要請が指摘されている。
生成されるプラズマ密度が略均一であること、
イオンビームの電流を増加するために、イオンビームとして引き出される開口部近傍のプラズマ密度を増加させること、
プラズマ中のイオンの衝突によって摩耗するフィラメントは、消耗品としてコストが低いこと、
フィラメントは、長期間使用可能なように、摩耗耐性が高く太い線材であること、である。
例えば、プラズマ容器内でプラズマ密度が略均一であるためには、磁場の強度がプラズマ容器近傍で略均一(磁場の変動は数%以下)となるように、磁石の設計、製作及び調整が必要であることが知られている。
また、開口部近傍のプラズマ密度を増加させるためには、開口部から延長されたプラズマ容器の壁面の位置に、フィラメントを近づけることが有効であることが知られている。
さらに、フィラメントのコスト低減のためには、フィラメントの線材を曲げ加工により作製することが望まれている。フィラメントの線材として、融点が高く磨耗耐性の高いタングステンやモリブデンを主たる成分(質量%で90%以上)とする材料が用いられる。このとき、タングステンやモリブデンは融点が高いため、可塑性を得るために高温で線材を加工する必要がある。このため、線材として線径が略2mm以下のものが用いられている。
一方、特許第3075129号公報には、フィラメントが、プラズマ容器であるプラズマ生成チャンバの内部で、イオン引出口が形成されたイオン引出面の方向に曲げられているイオン源が記載されている。これによって、イオンビームを増大させることができるとされている。
さらに、特開2007−311118号公報には、イオンビームの電流が大きく、カソードであるフィラメントの寿命を長くするイオン源として、プラズマ密度の分布制御のためのフィラメントが、プラズマ容器の長手方向に沿って複数並設されたイオン源が記載されている。
このような状況下、イオンビームの電流をより増大するためには、特許第3075129号公報に記載の手段を用いる他、イオン源のイオンビームの引き出し用の開口部を拡大することも考えられる。しかし、開口部の拡大方法によっては、イオンビームのエミッタンス(引き出されたイオンビームの進行方向における荷電粒子の運動のばらつき特性)は、イオン注入装置のイオンビームとして用いることができない程度に悪化する。このため、開口部を安易に拡大することはできない。一方、イオン源のサイズ拡大により、プラズマ容器を拡大してエミッタンスを悪化させず開口部を細長く拡大してイオンビームの電流を増大することも考えられる。この場合、磁場の強度がプラズマ容器近傍で略均一であることがより強く望まれる。一般に、磁場の形成のために、100〜150mmの長さを持つプラズマ容器の長手方向に一対の磁石を配置するが、プラズマ容器に作用する高電圧や高温の対策のための空間や部材を必要とするため、この磁石間の配置距離は500〜600mmになる。このような磁石間の距離が長く、広い空間を、イオン源のサイズ拡大によって広くすることは、略均一な磁場を設定する上で困難である。このため、磁石間の距離を広げることなく、プラズマ容器を拡大することが必要である。
一方、フィラメントに用いるタングステンやモリブデンの線材を所定の形状に曲げる曲げ加工は、線材の融点が高いため、難しい。従来、線材の替わりに板材を、ワイヤー電極を用いた放電加工により複雑な形状に切断してフィラメントの加工を行っていた。このため、低いコストで曲げ加工を行って製作するには、板材ではなく線材を用い、しかもこの線径を2mm程度に抑える必要がある。一方、フィラメントの形状を変えることなく、曲率半径の大きな穏やかな形状にするためにサイズを拡大した場合、フィラメントのサイズに対応してプラズマ容器も大きくすることになり、実用的ではない。また、フィラメントはプラズマを生成する熱電子の放出源となり、プラズマの密度に影響を与えるので、従来のフィラメントは、折り曲げ部分を含む所定の複雑な形状を成していた。このため、生成されるプラズマの密度が従来と同等であり、加工の点で単純な形状であり、可能な限り太い線径を有するフィラメントが望まれている。
さらに、フィラメントの形状は、所望のプラズマの密度を達成するために、イオン源の各種寸法に合わせて設定されたものであるため、イオン源の各種寸法等が経時変化や熱膨張等によって変化することにより、所望のプラズマの密度を得ることができなくなる。イオン源の各種寸法が変化してもプラズマの密度に影響を与えず、すなわち、ロバスト性が高いイオンビームを生成するイオン源の構成が望まれている。
また、フィラメントは、プラズマ生成中、プラズマに曝されて摩耗し線径が細くなる。このため、フィラメントの中で熱電子の放出に寄与する温度の高い部分は摩耗によって変化し、これにともなって、熱電子の放出位置も変化する。この結果、発生するプラズマの位置も変化するので、プラズマから引き出されるイオンビームの電流も変化し、安定したイオンビームの電流が得られない。すなわち、イオン源の使用に応じて、イオンビームの電流も徐々に変化する。このため、フィラメントが摩耗するなどの経時変化によっても、イオンビームの電流があまり影響を受けない、すなわちロバスト性が高いイオンビームを生成するイオン源の構成が望まれている。
そこで、本発明は、上述の背景を考慮して、磁石間の距離を広げることなく、プラズマ容器を拡大することができ、かつ、低いコストでフィラメントを作製することができ、さらに、イオン源の各種寸法の変化やフィラメントの磨耗に対してロバスト性の高いイオン源を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ガスを供給してアーク電圧を印加することによりプラズマを生成し、このプラズマからイオンビームを生成する、以下のイオン源を提供する。イオン源は、
(A)イオンビームの引き出し方向と直交する方向に印加する磁場を形成する一対の磁石と、
(B)前記一対の磁石の間に設けられ、ガスが供給されてプラズマを生成する、導体面を有する内部空間を備え、イオンビームを引き出すための開口部が、前記内部空間の、一方向に長い壁面であってその長手方向が前記一対の磁石の配置方向に一致する第1の壁面に設けられたプラズマ容器と、
(C)前記内部空間内の一方向に長い前記プラズマ容器の壁面であってその長手方向が前記一対の磁石の配置に一致する第2の壁面から立設し、前記プラズマ容器と電気絶縁され、通電することにより前記内部空間に熱電子を放出するフィラメントと、
(D)前記フィラメントに電流を流す電源と、を有し、
(E)前記フィラメントの立設する前記第2の壁面は、前記第1と異なり、前記フィラメントは、前記第2の壁面から、前記一対の磁石の配置方向と異なる方向に立設し、
(F)さらに、前記フィラメントは、前記フィラメントの中央部でループ形状を成すように折り返され、前記ループ形状を成す面に対して垂直方向から見たとき、前記ループ形状の基部で接触することなくX状に交差する部分を有する。
その際、前記内部空間は、直方体形状を成し、前記第2の壁面は、前記第1の壁面と対向する壁面であることが好ましい。
また、前記ループ形状を成す面は、前記一対の磁石の磁場の向きに対して垂直となるように、前記フィラメントは立設していることが好ましい。
さらに、前記プラズマ容器の前記内部空間の、前記配置方向の両端部には、熱電子を反射する反射板が、前記フィラメントのループ形状と対向するように設けられ、前記ループ形状のサイズは、前記反射板のサイズより小さいことが好ましい。
また、前記フィラメントは棒状の線材を曲げ加工して作製されてものであり、タングステン、モリブデン、及び、タングステンまたはモリブデンを主成分とする合金の中から選択された金属であることが好ましい。
さらに、前記フィラメントの線径は、2mmより大きいことが好ましい。
また、前記フィラメントのX状に交差する部分の交差角度は70〜110度であることが好ましい。
さらに、前記フィラメントの先端部と前記第1の壁面との間の距離は2〜3mmであることが好ましい。
本発明のイオン源では、フィラメントの中央部でループ形状を成すように折り返され、このループ形状を成す面に対して垂直方向から見たとき、ループ形状の基部でX状に交差した部分を有するように、フィラメントを構成している。このため、X状に交差する部分がお互いに発する熱によって、お互いの交差部分が加熱され、この加熱がループ形状の部分にも伝熱するので、ループ形状の広い部分で高温となって熱電子を放出し、プラズマも広い範囲で緩やかに生成される。このため、イオン源の各種寸法等が経時変化や熱膨張等によって変化しても、上記プラズマから引き出されるイオンビームの電流の受ける影響は小さい。また、ループ形状の広い部分から熱電子が放出されるので、フィラメントが摩耗しても、生成されるプラズマの範囲は大きく変化しない。このため、フィラメントが摩耗しても、プラズマから引き出されるイオンビームの電流の受ける影響は小さい。
また、フィラメントは、ループ形状およびX状を成した形状で、従来の複雑な形状に比べて単純な形状であるので、曲げ加工のしにくい太い線材であっても容易に加工することができる。このため、低コストで寿命の長いフィラメントを提供することができる。
さらに、フィラメントの立設する第2の壁面は、第1の壁面の向く方向と異なる方向に向く面であり、フィラメントは、前記第2の壁面から、一対の磁石の配置方向と異なる方向に立設する構成となっている。特に、イオンビームを引き出す開口部を備える第1の壁面と対向する壁面からフィラメントを立設する構成となっている。このため、プラズマ容器の、磁石の配置方向の両端部にフィラメントを取り付ける従来の構成と異なり、この両端部分にフィラメントの支持部材や絶遠部材を設けるスペースが不要となる。このため、このスペースが不要となった分を、プラズマ容器のサイズ拡大に用いることができる。
さらに、イオンビームを引き出す開口部を備える第1の壁面と対向する壁面を第2の壁面としてフィラメントを立設する構成をとることにより、フィラメントの先端の位置を、開口部を備える第1の壁面の近くに接近させることができ、開口部近傍で密度の高いプラズマを生成することができる。
さらに、フィラメントを第2の壁面から立設させる構成であるので、フィラメントの熱伝導による熱損失の低減のために、フィラメントのプラズマ容器を通る脚部の長さを調整すること、あるいは、フィラメント脚部における堆積物の付着防止のためのスリーブ管の設置等を、プラズマ容器のサイズとは独立して自由に行うことができる。
本発明のイオン源の一実施形態の構成を示す図である。 (a),(b)は、図1に示すイオン源に用いるフィラメントの形状を説明する図である。
符号の説明
1 イオン源
10 プラズマ容器
12 フィラメント
14,16 反射板
18 原料ガス供給口
20 イオンビーム引出口
22,24 引出電極
26,28 磁石
30,32 壁面
33 フィラメント電源
34 アーク電源
36,38 電源
40 ループ形状
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のイオン源を詳細に説明する。図1は、本発明のイオン源の一実施形態の構成を示す図である。
イオン源1は、原料ガスGを供給し放電することによりプラズマPを生成し、このプラズマPからイオンを引き出すことによりイオビームBを生成するバーナス源である。イオン源1は、図1に示すように、プラズマ容器10、フィラメント12、反射板14,16、原料ガス供給口18、イオンビーム引出口20、引出電極22,24、および磁石26,28を有する。プラズマ容器10は、図示されないイオン注入装置の減圧容器内に収納され、プラズマ容器10内で10−2〜10−3(Pa)に減圧された状態となっている。
プラズマ容器10は、直方体形状の内部空間を有する放電箱である。プラズマ容器10は、耐高温性を有する導電性材料で構成されている。本発明においては、内部空間は、直方体形状に限定されず、多角柱形状や円柱形状であってもよい。円柱形状の場合、本発明における壁面は、接平面を意味する。
プラズマ容器10の内部空間の壁面から、内部空間に突出するフィラメント12が立設している。フィラメント12は、イオンビーム引出口20が設けられる壁面30に対向する壁面32から立設している。フィラメント12は、タングステン、モリブデン、タングステンまたはモリブデンを主成分とする合金の中から選択された金属で構成される。特に、耐摩耗性の点からタングステンで構成することが好ましい。
プラズマ容器10は、一方向(図1中の水平方向)に長く、この長手方向は、磁石26,28の配置方向と一致している。
このようにフィラメント12の立設する壁面を、イオンビーム引出口20が設けられる壁面(第1の壁面)30に対向する壁面(第2の壁面)32とするのは、磁石26と磁石28間の距離を広げることなく、プラズマ容器10を長手方向に拡大することができるためである。すなわち、従来のように、磁石26,28の配置方向に面する壁面、すなわち、プラズマ容器10の長手方向の端部の壁面からフィラメント12を内部空間に立設させた場合、プラズマ容器10の長手方向の端部にフィラメント支持部材や絶縁部材等の配置スペースが必要となる。このため、イオン源1のように、イオンビーム引出口20が設けられる壁面30に対向する壁面32からフィラメント12を立設することにより、フィラメント支持部材や絶遠部材等の配置スペースを不要とするので、この不要な配置スペースを、プラズマ容器10の長手方向の寸法の拡大に用いることができる。
さらに、フィラメント12の熱伝導による熱損失の低減のために、フィラメント12のプラズマ容器10を通る脚部の長さを調整することや、フィラメントの脚部における堆積物の付着防止のためのスリーブ管の設置を、プラズマ容器10のサイズとは独立して自由に行うことができる。
このように、イオンビーム引出口20の壁面30と対向する壁面32からフィラメント12が立設する。このとき、フィラメント12の先端部は壁面30に対して2〜3mmの範囲内で近接させる。これにより、イオンビーム引出口20近傍においてプラズマPの密度を増大させ、イオンビームBの電流を増大させることができる。
なお、本発明においては、イオンビーム引出口20が設けられる壁面30に対向する壁面32からフィラメント12を立設させる構成に限られない。図1の紙面に平行な面を備える壁面からフィラメント12を立設させることもできる。本発明において、フィラメント12は、イオンビーム引出口(開口部)20が設けられる壁面30の向く方向(壁面30の垂線方向)と異なる方向に向き、一対の磁石26,28間の配置方向に沿って延びる壁面から、一対の磁石26,28の配置方向と異なる方向に立設していればよい。しかし、イオンビーム引出口20から最も遠い壁面32にフィラメント12を設ける構成が、フィラメント12を流れる電流がイオンビームBに与える影響を最小にする点で好ましい。
フィラメント12は、さらに、ループ形状を成して構成される。この点は、後述する。
フィラメント12の対面側および背面側、すなわち、プラズマ容器10の内部空間の磁石26,28の配置方向の両端部の壁面には、反射板14,16が設けられている。反射板14,16は、耐高温性を有する金属製部材からなり、図示されないクランプ部材や絶縁部材を介してプラズマ容器10に固定されて設けられる。反射板14,16は、プラズマ容器10の内部空間の断面を略占有するように設けられている。
プラズマ容器10の壁面31には、原料ガス供給口18が設けられる。所望の原料ガスが、図示されない制御バルブにより一定の流量に制御されて、プラズマ容器10の内部空間に導入される。
プラズマ容器10の外側には、壁面30に設けられたイオンビーム引出口20に対向するように引出電極22,24が設けられている。引出電極22,24は、イオン引出口20と同様の形状の開口部を備え、図示されない絶縁部材を介して、プラズマ容器10に対して精密に位置決めされて固定されている。引出電極22,24は、イオンビームBに曝される機会が多いため、高融点で耐熱性の高い材料を用いることが好ましい。例えば、グラファイト、タングステン、モリブデン等を用いることができるが、経済性及び加工性の点で、グラファイトが好適に用いられる。イオンビームBは、プラズマ容器10の壁面30と引出電極22間の電位差により、プラズマPからイオンが分離され引き出されて、イオンビームBが形成される。
引出電極22,24間には数1000Vの電圧が印加される。イオンビームBが壁面等に衝突して生成される低速な電子が、イオンビームBの電荷により捕捉され、滞留して分布しているが、上記数1000Vの電圧を引出電極22,24間に印加することにより、引出電極22と引出電極24との間の電位差により上記電子がプラズマ容器10の外側壁面に照射されるのを防止することができる。
プラズマ容器10の外側には、一対の磁石26,28が設けられ、プラズマ容器10内の磁場を、磁石26,28の配置方向に沿って略均一(磁場の変動は数%以内)になるように、磁石26,28が配置され、さらに磁石の形状が定められている。磁石26,28には、磁力線がプラズマ容器10の長手方向の一方の端から他方の端へ通過するように、N極、S極が配され、磁石26,28は透磁率の高い電磁軟鉄等で作製された図示されないリターンヨークで、磁石26,28の外側が繋がっている。磁石26,28は、永久磁石または電磁石が用いられる。しかし、磁場を調整可能とするためには、電磁石を用いることが好ましい。
フィラメント12には、熱電子を放出可能なように、フィラメント電源33が接続されている。フィラメント電源33の正極及び負極がフィラメント12と接続され、フィラメント12に数100Aの電流を流す。これによって、フィラメント12を加熱して熱電子を放出させる。フィラメント電源33の正極は、反射板14,16に接続されている。
さらに、フィラメント電源33の負極とプラズマ容器10との間には、アーク放電電源34が接続され、プラズマ容器10に数10〜数100Vのアーク電圧が印加される。
電源36は、イオンビームBを引き出すための引き出し電源であり、正極はプラズマ容器10に接続され、負極は引出電極24に接続され、数千V〜数十万Vの電圧が印加される。さらに、引出電極22と引出電極24との間に電圧を設定し、電子がプラズマ容器10の外側壁面を照射しないように、引出電極22と引出電極24との間に数1000Vの電圧を印加する電源38が接続されている。
フィラメント電源33の電流及びアーク放電電源34のアーク電圧は、イオンビームBの電流が安定するように、図示されない制御装置によって調整される。あるいは、フィラメント電源33を流れる電流と電源36を流れる電流とが、図示されない制御装置によって調整される。フィラメント電源33を流れる電流と電源36を流れる電流の調整を行う方が、簡単に調整できる点で好ましい。
このようなイオン源1において、フィラメント12は、図2(a),(b)に示すように、フィラメント12の中央部でループ形状40を成すように折り返されている。ループ形状40を成す面に対して垂直方向から見たとき、ループ形状40の基部42で接触することなくX状に交差した部分を有する。フィラメント12のループ形状40を成す面は、図1に示す磁石26,28の磁場の向きに対して略垂直、実質的に垂直である。さらに、ループ形状40のループサイズは、反射板14,16のサイズより小さい。これは、フィラメント12のループ形状40の部分から放出された熱電子を効率よく反射して熱電子の往復運動ができるようにするためである。
このようなフィラメント12は、曲げ加工により形状が作られる。フィラメント12の形状が単にループ形状40であり、ループ形状40の基部42においてX状に交差するだけなので、タングステンやモリブデン等の融点の高い線材であっても、さらに、2mmを越える太い線材であっても、困難なく加工することができる。
図2(b)に示すように、フィラメント12の交差する基部42の交差角度は90度程度であることが好ましいが、加工によっては、70〜110度の範囲であってもよい。また、フィラメント12の壁面を通り抜ける脚部において、図2(b)に示すように、フィラメント12の線が平行であることが好ましいが、平行でなくてもよい。
フィラメント12をループ形状40にするのは、従来のフィラメントの形状に比べて、形状が単純であり、曲げ加工がし易く、その結果、従来に比べて太い線径、すなわち、2mmを越える線径を用いることができる他、フィラメント12から放出された熱電子が反射板14,16との間で螺旋運動を行うとき、フィラメントが、熱電子の螺旋運動の妨げにならないようにし、熱電子によって作られるプラズマの密度を効率的に増大するためである。図2(b)中、ループ形状40で囲まれた領域(斜線領域)Aは、熱電子の通過の妨げとならない。
また、従来のフィラメントでは、フィラメントの温度は、フィラメントを折り返した中央部分のみが高くなるので、温度に応じて放出量が定まる熱電子の放出部分は折り返した狭い範囲に限られる。このため、狭い範囲から放出された熱電子によって生成される密度の高いプラズマは局在化し、この局在化したプラズマを引き出すことにより、イオンビームの電流を増大させることはできる。しかし、フィラメントの摩耗の進展により、フィラメントの温度の高い部分の位置が変化すると、密度の高いプラズマの位置も当初の位置からずれるため、当初の位置に合せて設定されたイオンビーム引出口から引き出されるイオンビームの電流は大きく変化する。また、局在化したプラズマの当初の位置に合わせてイオン源1の各種寸法が設定されるので、イオン源1の各種寸法等が経時変化や熱膨張等によって変化した場合、生成されるプラズマの当初の位置に合わせて設定されたイオンビーム引出口から引き出されるイオンビームの電流も大きく変化する。
しかし、フィラメント12のループ形状40の基部42において、フィラメント12を図2(b)に示すようにX状に交差することにより、この交差部分でフィラメント12同士が接近するので、この部分のお互いの放射伝熱によりお互いが加熱され、ループ形状40の部分に伝熱するので熱損失が減少する。このため、フィラメント12のように、ループ形状40とし、かつX状に交差させることで、基部42からループ形状40を成す広い部分の温度分布は穏やかとなり、ループ形状40を成す広い部分が、熱電子を放出する高温部分となる。これにより、従来に比べて熱電子の放出部分が広くなるので、プラズマの生成領域が局在化されず広い範囲で緩やかに分布する。このため、イオン源1の各種寸法等が経時変化や熱膨張等によって変化しても、広い範囲で緩やかに分布するプラズマから引き出されるイオンビームBの電流は大きな影響を受けない。すなわち、イオン源の各種寸法の変化に対する、イオンビームBの電流のロバスト性は高い。
フィラメント12が摩耗した場合でも、熱電子を放出したフィラメントの温度の高い部分はループ形状40の広い部分であるので、生成されるプラズマも当初の位置から大きくずれることはない。このため、引き出されるイオンビームの電流は大きく変化しない。このように、イオン源1において、フィラメント12が摩耗しても、イオンビームBの電流は大きな影響を受けない。すなわち、フィラメント12の磨耗に対する、イオンビームBの電流のロバスト性は高い。
このようなイオン源1では、フィラメント12に電流が流れ、高温に発熱することによりフィラメント12のループ形状40を成す部分から熱電子が放出され、この熱電子が、磁場の向きに沿って、反射板14,16の間を螺旋運動しながら往復する。このとき、原料ガスGが原料ガス供給口18から導入され、アーク電源34に所定の電圧が印加され、原料ガスGが熱電子と衝突することにより、原料ガスGの原子が帯電して、プラズマPが生成される。
このとき、フィラメント12のループ形状40の領域Aでは、熱電子が自由に通過するので、熱電子は、反射板14,16間で往復運動が可能となる。このため、プラズマPがフィラメント12のループ形状40を含む周辺領域31で緩やかな分布で生成される。生成されるプラズマPは反射板14,16を両端とする円柱形状となる。この後、引出電極22,24に所定の電圧が印加され、イオンビーム引出口20からイオンビームBが引き出される。
フィラメント12がプラズマPにより摩耗しても、フィラメント12の熱電子を放射する部分は上述したように広いので、プラズマPの生成される領域は大きく変化しない。このため、プラズマPから引き出されるイオンビームBの電流は大きな影響を受けない。また、フィラメント12によって、広い範囲で緩やかに分布するプラズマが生成されるので、このプラズマから引き出されるイオンビームBの電流は、イオン源1の各種寸法等が経時変化や熱膨張等によって変化しても大きな影響を受けない。
以上、本発明のイオン源について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。

Claims (8)

  1. ガスを供給してアーク電圧を印加することによりプラズマを生成し、このプラズマからイオンビームを生成するイオン源であって、
    イオンビームの引き出し方向と直交する方向に印加する磁場を形成する一対の磁石と、
    前記一対の磁石の間に設けられ、ガスが供給されてプラズマを生成する、導体面を有する内部空間を備え、イオンビームを引き出すための開口部が、前記内部空間内の一方向に長い壁面であってその長手方向が前記一対の磁石の配置方向に一致する第1の壁面に設けられたプラズマ容器と、
    前記内部空間内の一方向に長い前記プラズマ容器の壁面であってその長手方向が前記一対の磁石の配置方向に一致する第2の壁面から立設し、前記プラズマ容器と電気絶縁され、通電することにより前記内部空間に熱電子を放出するフィラメントと、
    前記フィラメントに電流を流す電源と、を有し、
    前記フィラメントの立設する前記第2の壁面は、前記第1の壁面と異なり、前記フィラメントは、前記第2の壁面から、前記一対の磁石の配置方向と異なる方向に立設し、さらに、前記フィラメントは、前記フィラメントの中央部でループ形状を成すように折り返され、前記ループ形状を成す面に対して垂直方向から見たとき、前記ループ形状の基部で接触することなくX状に交差する部分を有することを特徴とするイオン源。
  2. 前記内部空間は、直方体形状を成し、
    前記第2の壁面は、前記第1の壁面と対向する壁面である請求項1に記載のイオン源。
  3. 前記ループ形状を成す面は、前記一対の磁石の磁場の向きに対して垂直となるように、前記フィラメントは立設している請求項1又は2に記載のイオン源。
  4. 前記プラズマ容器の前記内部空間の、前記配置方向の両端部には、熱電子を反射する反射板が、前記フィラメントのループ形状と対向するように設けられ、
    前記ループ形状のサイズは、前記反射板のサイズより小さい請求項1〜3のいずれか1項に記載のイオン源。
  5. 前記フィラメントは棒状の線材を曲げ加工して作製されてものであり、タングステン、モリブデン、及び、タングステンまたはモリブデンを主成分とする合金の中から選択された金属である請求項1〜4のいずれか1項に記載のイオン源。
  6. 前記フィラメントの線径は、2mmより大きい請求項1〜5のいずれか1項に記載のイオン源。
  7. 前記フィラメントのX状に交差する部分の交差角度は70〜110度である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のイオン源。
  8. 前記フィラメントの先端部と前記第1の壁面との間の距離は2〜3mmである、請求項2に記載のイオン源。
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