JP4445431B2 - 車両用ヘッドレスト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に用いられる車両用ヘッドレスト装置に関するものである。
従来、車両の後方からの衝突時に、乗員の頭部を保護するように、ヘッドレストを車両前方に移動させる機構を備えたヘッドレスト装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、ヘッドレストを移動させるレバー・リンク機構と、シートバックの前面から加わる荷重を受けて移動する受圧部とを備え、レバー・リンク機構が受圧部の移動量を増大してヘッドレストを移動させるように構成されたものが提案されている。この構成により、車両衝突時に、乗員の上半身の移動量に応じてヘッドレストの前方への移動量が大きくなるため、乗員の頭部への負担の低減を図ることができる。
また、特許文献2には、車両前方に向けて回動可能な左・右ヘッドレスト部材と、左・右ヘッドレスト部材の回動を規制するロック機構と、左・右ヘッドレスト部材が車両前方に回動した状態で両部材間に張架される膜状体と、車両後方からの衝突の検知に基づいてロック機構のロックを解除する制御手段とを備えたものが提案されている。この構成により、車両衝突時に、左・右ヘッドレスト部材を車両前方に回動させて膜状体を張架し、乗員の頭部を確実且つ迅速に拘束することができる。
特開2000−211410号公報 特開2003−54343号公報
ところで、近年では、例えば後方の車間を検出した検出結果に基づき車両の衝突可能性を判断し、衝突の可能性が高い場合にヘッドレストを作動させるヘッドレスト装置が考えられている。衝突に備えてヘッドレストを移動させるものである。このようなヘッドレスト装置の場合、衝突が回避されたりした時等の場合、再運転のためにヘッドレストを元位置に移動させる必要がある。しかしながら、上記特許文献1の構成では、プランジャと係止穴の係合を解放するためにヘッドレストに所定値以上の荷重を付加しなければならず、移動に極めて大きな力が必要である上手間がかかるという問題がある。また、上記特許文献2の構成であると、ヘッドレスト部材を車両前方に回動させて膜状体を張架するスプリングの弾性力に抗して前記ヘッドレスト部材を車両後方に回動させる必要があり、上記と同様に回動に極めて大きな力が必要である上手間がかかるという問題がある。
そこで、モータ等の電気式の駆動手段によりヘッドレストを車両前方に移動させ、その後、ヘッドレストを元の位置に戻すように制御する構成が考えられる。しかし、ヘッドレストが瞬時に車両前方に出るように設定されている場合、同様のスピードで元の位置に戻されると、その際に異物等を挟み込んでしまう虞があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッドレストの後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる車両用ヘッドレスト装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、シートバックに対して支持された固定部と、前記固定部に対して近接した全閉位置と、同固定部に対して離間した全開位置との間で進退可自在な可動部と、前記可動部を移動させる駆動手段と、前記可動部が前記全閉位置と前記全開位置との間に設定された特定位置にあることを検出する位置検出手段と、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させた後、前記全閉位置まで戻す際に、前記位置検出手段からの検出信号に基づいて、前記可動部を前記特定位置に移動させ、当該特定位置で所定時間停止した後に前記全閉位置まで移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用ヘッドレスト装置である。
請求項1に記載の発明によれば、可動部は、全開位置方向に移動された後全閉位置まで戻される際に、可動部が全閉位置と全開位置との間に設定された特定位置にあることが検出されると、その位置で所定時間停止される。なお、全閉位置と全開位置との間に設定された特定位置は、乗員が異物等を取り除くことができる位置である。また、所定時間は、乗員が固定部と可動部との間に存在するものを取り除くことができる時間である。このため、固定部から可動部が離間した状態で、これらの間に異物等があった場合でも、可動部の全閉位置への移動に気付いた乗員が、異物等を可動部が停止している間に固定部と可動部との間から取り除くことができる。従って、固定部と可動部との間の挟み込みを防止し、ヘッドレストの後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ヘッドレスト装置において、前記制御手段は、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させた後、前記全閉位置まで戻す際に、前記可動部が前記全開位置方向に移動するときよりも前記可動部の移動速度が遅くなるように、前記駆動手段を制御することを特徴とする車両用ヘッドレスト装置である。
請求項2に記載の発明によれば、可動部は、全開位置方向に移動された後全閉位置まで戻される際に、全開位置方向に移動するときよりも前記可動部の移動速度が遅くなる。このため、固定部から可動部が離間した状態で、これらの間に異物等があった場合でも、可動部の移動が遅いため、可動部の全閉位置への移動に気付いた乗員が、固定部と可動部の間から取り除くことができる。従って、固定部と可動部との間の挟み込みを防止し、ヘッドレストの後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる。
請求項3に記載の発明は、シートバックに対して支持された固定部と、前記固定部に対して近接した全閉位置と、同固定部に対して離間した全開位置との間で進退自在な可動部と、前記可動部を移動させる駆動手段と、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させた後、前記全閉位置まで戻す際に、前記可動部と前記固定部との間の挟み込みを検出する挟み込み検出手段と、前記挟み込み検出手段からの検出信号に基づいて、前記可動部の挟み込みを解除するように前記駆動手段の駆動を停止し、所定時間停止した後に前記可動部の前記全閉位置方向への移動を再開させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用ヘッドレスト装置である。
請求項3に記載の発明によれば、可動部は、全開位置方向に移動された後全閉位置まで戻される際に、挟み込み検出手段により挟み込みが検出されると、可動部の挟み込みを解除するように駆動手段の駆動を停止し、所定時間停止した後に可動部の全閉位置方向への移動を再開させるように駆動手段を動作する。このため、固定部から可動部が離間した状態で、これらの間に異物等の挟み込みがあった場合に、挟み込みが解除され、固定部と可動部との間から取り除くことができる。従って、固定部と可動部との間の挟み込みを解消し、ヘッドレストの後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載の車両用ヘッドレスト装置において、前記可動部は着座した乗員の頭部の接触又は前記頭部までの距離を検出するを検出する頭部検出手段を備え、前記制御手段は、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させる際に、前記頭部検出手段からの検出信号に基づいて前記可動部を停止させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、車両の後方からの衝突時に、制御部は乗員の頭部が接触する位置まで可動部を移動させることができる。このため、可動部は乗員の頸部等に負担をかけることのない適切な位置で停止し、衝突時の乗員の頭部を好適に保護することができる。
本発明によれば、ヘッドレストの後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる車両用ヘッドレスト装置を提供することができる。
以下、本発明を車両用シートの車両用ヘッドレスト装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用シート1は、座席シート2とシートバック3とを備え、シートバック3の上端部に車両用ヘッドレスト装置10が設けられている。車両用ヘッドレスト装置10は、ヘッドレスト11を備え、該ヘッドレスト11は、シートバック3の上端部に設けられたヘッドレストステー12に支持された固定部としてのヘッドレスト後部13と、ヘッドレスト後部13に対して移動可能とされた可動部としてのヘッドレスト前部14とを備えている。ヘッドレスト前部14は、図1中実線で示すようにヘッドレスト後部13に対して近接した全閉位置14Aと、図1中二点鎖線で示すようにヘッドレスト後部13に対して離間した全開位置14Bとの間で進退自在とされている。車両の通常運転時は、ヘッドレスト前部14は全閉位置14Aとされている。なお、車両用ヘッドレスト装置10における前後方向は車両の前後方向と同じであり、以降の説明においても同様である。
また、車両用ヘッドレスト装置10は、ヘッドレスト前部14を進退移動させる駆動機構15と、駆動機構15を駆動する駆動手段としてのモータ15aとを備えている。駆動機構15は、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間で伸縮動作することにより、ヘッドレスト前部14を前記進退方向に移動させるように構成されている。
更に、車両用ヘッドレスト装置10は、位置検出手段としての位置検出センサ16と、頭部検出手段としての頭部検出センサ17と、モータ15aを制御する制御手段としてのECU18とを備えている。位置検出センサ16は、ヘッドレスト前部14が全閉位置14Aよりも前方位置で、全閉位置14Aの手前にあることを検出するためのものである。位置検出センサ16は例えばヘッドレスト前部14の移動に従ってオンオフするスイッチであり、図2(a)〜図2(c)に示すように、ヘッドレスト前部14が全閉位置14Aと全閉位置14Aよりも前方の手前位置14Sとの間にあるときにはオンし、ヘッドレスト前部14が手前位置14Sと全開位置14Bとの間にあるときにはオフする。
図1に示すように、頭部検出センサ17は、車両用シート1に着座した乗員の頭部がヘッドレスト前部14に接触したことを検出する。頭部検出センサ17はタッチセンサにより構成されており、ヘッドレスト前部14の前面に設置されている。なお、頭部検出センサ17は、乗員の頭部までの距離(例えば、5mm以内程度の距離)を検出するものとしてもよい。ECU18は、ヘッドレスト前部14を全開位置14B方向へ移動させる際に、頭部検出センサ17からの検出信号に基づいて、乗員の頭部が検出された場合に、ヘッドレスト前部14の移動を停止させる。この停止位置を頭部位置14Hとする。また、ECU18は、乗員の頭部が検出されなかった場合はヘッドレスト前部14を全開位置14Bで停止させる。
また、ECU18は、車両の後方からの衝突時に、ヘッドレスト前部14を全閉位置14Aから全開位置14B方向に移動させた後、元の全閉位置14Aに戻すようにモータ15aを制御する。
詳しくは、ECU18は、図2(a)に示すように、ヘッドレスト前部14を全閉位置14Aから全開位置14B方向に移動させる。ECU18は、頭部検出センサ17により乗員の頭部が検出された頭部位置14Hでヘッドレスト前部14を停止させる。
そして、ECU18は、図2(b)に示すように、ヘッドレスト前部14の格納動作中に、前記位置検出センサ16がオフからオンとなることによりヘッドレスト前部14が手前位置14Sにあることを検出し、ヘッドレスト前部14を、この手前位置14Sで所定時間停止させるようにモータ15aを制御する。この手前位置14Sは、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間に異物等が存在する場合に、それらを取り除くことができる隙間が両部材間に形成される位置に設定されている。また、ECU18がヘッドレスト前部14を手前位置14Sで停止させる時間は、乗員が異物等の取り除き作業を行うことができる時間に設定されている。
その後、ECU18は、図2(c)に示すように、ヘッドレスト前部14の図中矢印方向への格納動作を再開し、ヘッドレスト前部14を全閉位置14Aに移動させるまでモータ15aを駆動する。
なお、ECU18は、ヘッドレスト前部14の全閉位置14Aから全開位置14B方向への移動距離が比較的短い場合には、上述したようなヘッドレスト前部14の格納時の停止制御を行わない。本実施の形態では、ヘッドレスト前部14の頭部位置14Hが、手前位置14Sよりも後方となる場合には、ECU18はヘッドレスト前部14の停止制御を行わない。
次に、上記の車両用ヘッドレスト装置10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、車両用ヘッドレスト装置10は、ECU18と、ECU18に接続されたモータ15a、位置検出センサ16、頭部検出センサ17、電源装置19、衝突判断部20等を備えて構成されている。また、ECU18は、CPU21と、該CPU21に接続された電源回路22、車両情報入力回路23、モータ駆動回路24、位置検出センサ回路25、頭部検出センサ回路26等を備えて構成されている。
CPU21は、イグニッションスイッチ(IGSW)を介して電源装置19に接続されており、該イグニッションスイッチのオン操作により、電源回路22を介して電源装置19から電源供給されるように構成されている。
CPU21は、車両情報入力回路23を介して、衝突判断部20からの後方接近情報等の車両情報を入力する。衝突判断部20は、車両後部のバンパーに設置されたレーダー(図示略)に接続されており、レーダーからの信号を入力して後続車両との相対速度/距離と車両の速度とを総合的に判断し、後続車両との衝突の可能性があるか否かを判断する。そして、その判断結果を車両情報入力回路23に出力する。
CPU21は、モータ駆動回路24を介してモータ15aに接続されており、モータ駆動回路24を制御してモータ15aを駆動する。
CPU21は、位置検出センサ回路25を介して位置検出センサ16に接続されており、位置検出センサ16からの検出信号を入力し、前記ヘッドレスト前部14が前記手前位置14S(図2(b)参照)にあるか否かを判断する。
CPU21は、頭部検出センサ回路26を介して頭部検出センサ17に接続されており、頭部検出センサ17からの検出信号を入力し、頭部を検出したか否かを判断する。
次に、上記車両用ヘッドレスト装置10のECU18が実行する処理について説明する。
図4に示すように、まず、ECU18は、ステップ100において、後方接近情報があるか否かを判断する。後方接近情報がない場合(ステップ100、NO)ステップ100を繰り返す。後方接近情報がある場合(ステップ100、YES)、ECU18は、ステップ110において、ヘッドレスト前部14の前方移動を開始する。
次に、ECU18は、ステップ120において、頭部検出があるか否かを判断する。頭部が検出されなければ(ステップ120、NO)、ECU18はステップ130に進み、ヘッドレスト前部14が前方移動を開始して一定時間経過したか否かを判断する。この一定時間は、例えばヘッドレスト前部14がフルストロークとなる時間とされており、数秒程度に設定されている。一定時間経過していなければ(ステップ130、NO)、ECU18はステップ120まで戻る。一定時間経過していれば(ステップ130、YES)、ECU18はステップ140に進み、ヘッドレスト前部14の移動を停止させる。この場合、ヘッドレスト前部14は、全開位置14B(図1参照)で停止する。また、ステップ120において頭部が検出された場合も(ステップ120、YES)、ECU18は、ステップ140において、ヘッドレスト前部14の移動を停止させる。この場合、ヘッドレスト前部14は頭部位置14H(図1参照)で停止する。
そして、ECU18は、ステップ150に進み、ヘッドレスト前部14の移動を停止させて所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間は、ヘッドレスト前部14が停止してから乗員の頭部を十分に保護することができる時間に設定され、例えば2秒に設定されている。
そして、ECU18は、ステップ170において、ヘッドレスト前部14が手前位置14Sにあるか否かを判断する。ヘッドレスト前部14が手前位置14Sに到達していなければ(ステップ170、NO)、ECU18はステップ170を繰り返す。ヘッドレスト前部14が手前位置14Sに到達していれば(ステップ170、YES)、ECU18はステップ180に進み、ヘッドレスト前部14の後方移動を停止させる。
そして、ECU18は、ステップ190において、ヘッドレスト前部14の後方移動を停止させて所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間は、ヘッドレスト前部14とヘッドレスト後部13との間に異物等が存在する場合に、乗員が異物等を取り除くために十分な時間に設定されており、例えば2秒に設定されている。
所定時間経過していなければ(ステップ190、NO)、ECU18はステップ190を繰り返す。所定時間経過していれば(ステップ190、YES)、ECU18は、ステップ200に進み、ヘッドレスト前部14の後方移動を再開する。
その後、ECU18は、ステップ210において、ヘッドレスト前部14の後方移動を開始して所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間は、ヘッドレスト前部14が、頭部位置14H又は全開位置14Bから全閉位置14Aまで移動するために要する時間に設定されている。
所定時間経過していなければ(ステップ210、NO)、ECU18はステップ210を繰り返す。所定時間経過していれば(ステップ210、YES)、ECU18は、ステップ220に進み、ヘッドレスト前部14の後方移動を停止させる。ECU18は、車両のイグニッションスイッチがオン状態にある間は、以上説明したステップ100〜ステップ220の処理を繰り返す。
従って、本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)ヘッドレスト前部14は、全開位置14B方向に移動された後全閉位置14Aまで戻される際に、全閉位置14Aよりも前方の手前位置にあることが検出されると、その位置で所定時間停止される。このため、ヘッドレスト後部13からヘッドレスト前部14が離間した状態で、これらの間に異物等があった場合でも、ヘッドレスト前部14の全閉位置14Aへの移動に気付いた乗員が、異物等を可動部が停止している間にヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間から取り除くことができる。従って、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間の挟み込みを防止し、ヘッドレスト11の後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる。
(2)車両の後方からの衝突時に、ECU18は乗員の頭部が接触する位置までヘッドレスト前部14を移動させることができる。このため、ヘッドレスト前部14は乗員の頸部等に負担をかけることのない適切な位置(頭部位置14H)で停止し、衝突時の乗員の頭部を好適に保護することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、制御手段としてのECU18は、ヘッドレスト前部14を全閉位置14Aよりも前方の手前位置14Sで一旦停止させるようにモータ15aを駆動制御することでヘッドレスト11の挟み込みを防止する場合について説明した。しかし、ECU18がモータ15aのデューティー比を変更することにより速度制御を行うことで、ヘッドレスト11の挟み込みを防止するように構成してもよい。その場合、ECU18(制御部)は、ヘッドレスト前部14を全開位置14B方向へ移動させた後全閉位置14Aに戻す際に、ヘッドレスト前部14が全開位置14B方向に移動するときよりもヘッドレスト前部14の移動速度が遅くなるようにモータ15aを駆動制御すればよい。この場合、位置検出センサ16を設けなくてもよい。このように構成すれば、ヘッドレスト後部13からヘッドレスト前部14が離間した状態で、これらの間に異物等があった場合でも、ヘッドレスト前部14の移動が遅いため、ヘッドレスト前部14の全閉位置14Aへの移動に気付いた乗員が、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間から取り除くことができる。なお、ヘッドレスト前部14の後方への移動速度は、ヘッドレスト前部14が移動している間に乗員が取り除き作業を十分行うことができる速度に設定されている。従って、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間の挟み込みを防止し、ヘッドレスト11の後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる。
・上記実施形態では、制御手段としてのECU18は、位置検出センサ16によりヘッドレスト前部14が全閉位置14Aよりも前方の手前位置14Sにあることが検出されると、ヘッドレスト前部14の格納動作を一旦停止させるようにモータ15aを駆動制御する場合について説明した。しかし、ヘッドレスト前部14を全開位置14B方向へ移動させた後全閉位置14Aに戻す際に、ヘッドレスト前部14とヘッドレスト後部13との間に挟み込みがあれば、モータ15aを駆動制御してその挟み込みを解除するように構成してもよい。その場合、車両用ヘッドレスト装置10に、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間の挟み込みを検出する挟み込み検出手段を設け、ECU18は挟み込み検出手段からの検出信号に基づいて、ヘッドレスト前部14の挟み込みを解除するようにモータ15aを制御すればよい。挟み込み検出手段は、例えば、モータ15aのロック電流の検出により検出するように構成してもよいし、ヘッドレスト前部14の位置を検出する位置検出手段からの検出信号により検出するように構成してもよい。ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間の挟み込みが検出できる構成であればよい。このように構成すれば、ヘッドレスト後部13からヘッドレスト前部14が離間した状態で、これらの間に異物等の挟み込みがあった場合に、挟み込みが解除され、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間から取り除くことができる。従って、ヘッドレスト後部13とヘッドレスト前部14との間の挟み込みを解消し、ヘッドレスト11の後方移動による異物等の挟み込みを回避することができる。
なお、前記挟み込み検出手段により挟み込みが検出された場合に、ECU18は、挟み込みが検出された位置でヘッドレスト前部14を停止させてもよいし、モータ15aを反転させてヘッドレスト後部13から離間するように移動させてもよい。モータ15aを停止させる場合、ECU18は図5に示す処理を実行する。ECU18は、図4に示すステップ100〜ステップ150までの処理を行った後、図5に示す処理を実行する。
図5に示すように、ECU18は、ステップ310において、挟み込み検出があったか否かを判断する。挟み込み検出があれば(ステップ310、YES)、ECU18は、ステップ320に進み、モータ15aの駆動を停止する。その後、ECU18は、ステップ330に進み、モータ15aの駆動を停止して所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間は、乗員がヘッドレスト11の挟み込みに気付いてから、挟み込みを解除するために必要な時間とされている。
所定時間経過していなければ(ステップ330、NO)、ECU18はステップ330を繰り返す。所定時間経過していれば(ステップ330、YES)、ECU18は、ステップ340に進み、ヘッドレスト前部の後方移動を再開する。
そして、ECU18は、ステップ350において、モータ15aの駆動を再開して所定時間経過したか否かを判断する。このとき、ECU18は、モータを駆動している時間の合計を判断するものであり、前記ステップ340においてモータ15aを停止した時間はカウントしない。また、前記ステップ310において挟み込み検出がなかった場合(ステップ310、NO)も、ステップ350に進み、所定時間経過したか否かを判断する。なお、この所定時間は、ヘッドレスト前部14が頭部位置14H又は全開位置14Bから全閉位置14Aに移動するまでの時間である。所定時間経過していなければ(ステップ350、NO)、ECU18はステップ350を繰り返す。所定時間経過していれば(ステップ350、YES)、ECU18はステップ360に進み、モータ15aの駆動を停止する。このとき、ヘッドレスト前部14は全閉位置14Aとされる。
・上記実施形態では、頭部検出センサ17はタッチセンサにより構成された場合について説明したが、乗員の頭部の接触を検出することができれば、頭部検出センサ17をどのように構成してもよい。例えば、静電容量型センサにより構成してもよい。
・上記実施形態では、衝突判断部20は車両のバンパーに設置されたレーダーからの信号に基づいて車両への後方からの衝突を検出する構成としたが、車両への後方からの衝突を検出できるのであれば、速度センサ等他の手段により判断するように構成してもよい。
・上記実施形態では、車両用ヘッドレスト装置10は頭部検出手段としての頭部検出センサ17を備えたものとしたが、頭部検出センサ17は必ずしも設けなくてもよい。車両の後方からの衝突時にヘッドレスト前部14が前方に移動する位置を、予め設定していてもよい。
・上記実施形態では、駆動手段としてモータを用いたが、駆動手段はヘッドレスト前部14を駆動するものであればよく、例えば、油圧シリンダを用いてもよい。
車両用シートの模式図。 (a)〜(c)は、車両用ヘッドレスト装置の作用を説明する説明図。 車両用ヘッドレスト装置の電気的構成を示すブロック図。 車両用ヘッドレスト装置の動作を説明するフロー図。 車両用ヘッドレスト装置の変形例の動作を説明するフロー図。
符号の説明
3…シートバック、10…車両用ヘッドレスト装置、11…ヘッドレスト、13…ヘッドレスト後部(固定部)、14…ヘッドレスト前部(可動部)、14A…全閉位置、14B…全開位置、14S…手前位置、15a…モータ(駆動手段)、16…位置検出センサ(位置検出手段)、17…頭部検出センサ(頭部検出手段)、18…ECU(制御手段)。

Claims (4)

  1. シートバックに対して支持された固定部と、
    前記固定部に対して近接した全閉位置と、同固定部に対して離間した全開位置との間で進退自在な可動部と、
    前記可動部を移動させる駆動手段と、
    前記可動部が前記全閉位置と前記全開位置との間に設定された特定位置にあることを検出する位置検出手段と、
    前記可動部を前記全開位置方向へ移動させた後、前記全閉位置まで戻す際に、前記位置検出手段からの検出信号に基づいて、前記可動部を前記特定位置に移動させ、当該特定位置で所定時間停止した後に前記全閉位置まで移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ヘッドレスト装置において、
    前記制御手段は、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させた後、前記全閉位置まで戻す際に、前記可動部が前記全開位置方向に移動するときよりも前記可動部の移動速度が遅くなるように、前記駆動手段を制御することを特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
  3. シートバックに対して支持された固定部と、
    前記固定部に対して近接した全閉位置と、同固定部に対して離間した全開位置との間で進退自在な可動部と、
    前記可動部を移動させる駆動手段と、
    前記可動部を前記全開位置方向へ移動させた後、前記全閉位置まで戻す際に、前記可動部と前記固定部との間の挟み込みを検出する挟み込み検出手段と、
    前記挟み込み検出手段からの検出信号に基づいて、前記可動部の挟み込みを解除するように前記駆動手段の駆動を停止し、所定時間停止した後に前記可動部の前記全閉位置方向への移動を再開させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
  4. 請求項1〜3のうち何れか1項に記載の車両用ヘッドレスト装置において、
    前記可動部は着座した乗員の頭部の接触又は前記頭部までの距離を検出する頭部検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させる際に、前記頭部検出手段からの検出信号に基づいて前記可動部を停止させることを特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
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