JP4445402B2 - 焼結原料のヤード積付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数銘柄の焼結用鉄鉱石を原料ヤードに順次層状に積付ける方法に係り、更に詳細には、焼結用鉄鉱石の各銘柄の積付け層の厚みを実質的に均等にするための焼結原料のヤード積付け方法に関する。
従来、例えば鉱石船で搬送されてきた焼結用鉄鉱石(以下、単に鉄鉱石ともいう)は、アンローダーを使用して陸揚げされた後、積付け機(スタッカー)を使用して原料ヤードに断面山形状に山積みされている。そして、山積みされた鉄鉱石は、ホイールローダーによって払出され(切出され)、貯鉱槽へ貯留された後、焼結鉱を製造する原料として焼結機へ供給されている。なお、積付けに際しては、複数銘柄の鉄鉱石が複数層に順次積付けられている。
この原料ヤードに積付けられた鉄鉱石の粒度、鉄鉱石に含まれるケイ酸、又はその他の化学成分は、鉄鉱石の銘柄ごと又は鉱石船のロットごとに大きく変動する。このため、このように積付けた複数銘柄の鉄鉱石を、その化学成分の調整を行うことなく、そのままの状態で後工程へ供給する場合、例えば、焼結の操業が変動し、焼結鉱の品質が悪くなるなどの問題が発生する。
そこで、焼結鉱の品質を均一化する方法として、以下の方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、複数銘柄の鉄鉱石を、化学成分の目標値に基づいてグループ分けし、このグループ内の鉄鉱石の銘柄の中で、目標値に近い順に組み合わせて得られる2つの鉄鉱石の銘柄を交互に積付け、化学成分の均一化を図る方法が開示されている。
また、特許文献2には、銘柄ごと又は入荷日ごとに、鉄鉱石を層状に複数層に渡って積付けし、この積付け層の断面積及び積付け区域をセンサーにより検出して、これをコンピュータに入力し記憶させて管理しながら、山積みを行う方法が開示されている。
そして、特許文献3には、積付け山の頂部に近い両側斜面に、積付け機から鉄鉱石を分配して落下させる方法であり、シュートの分配板の下方近傍のシュート分岐部分に感圧板(抵抗板)を取付け、落下する鉄鉱石の抵抗が小さくなる位置で落下原料を両側に分岐させて山積みする方法が開示されている。
特開昭58−59129号公報 特開平3−191028号公報 特開昭57−151507号公報
しかしながら、焼結鉱の品質の均一化を図るためには、層状に積付けられる複数銘柄の鉄鉱石の各積付け層の厚みを実質的に均等にする必要がある。ここで、各積付け層の厚みを、積付け山の頂上部から山裾へかけて実質的に均等にできなければ、積付け山の払出し場所によって鉄鉱石の成分が大きく変動する。
このため、特許文献1及び特許文献2のように、積付け層を均等な層厚にすることについての認識がない方法、また、特許文献3のように、積付け層の厚みを積付け山の頂上部から山裾に渡って均等にすることが困難な方法では、焼結鉱の原料配合が不安定になり、焼結鉱の品質を向上させることができない。
特に、鉄鉱石の銘柄によっては、他の鉄鉱石種よりも水分が多く含まれ、しかも平均粒径が細かいものもあり、この鉄鉱石の積付けに際しては、積付け山の安息角が他のものよりも大きくなる。このため、積付け層の厚みが頂上部から山裾へかけて不均等になり、積付け山の払出し場所によって鉄鉱石の成分が大きく変動するので、焼結鉱の原料配合が不安定になる。従って、このような焼結鉱を使用することで、高炉操業が不安定になり、銑鉄の生産性を向上させることができない。
なお、積付け山の安息角が大きくなれば、鉄鉱石が原料ヤードに十分に広がらず、他の鉄鉱石と比較して少ない量で、その高さが積付け機の上端位置に到達するため、他の鉄鉱石と比較して積付け量が減少し、原料ヤードを有効利用できないという問題も発生する。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、焼結鉱の原料配合を安定化させ、製造する焼結鉱の品質を従来よりも向上させることが可能な焼結原料のヤード積付け方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る焼結原料のヤード積付け方法は、複数銘柄の焼結用鉄鉱石を、積付け機のブーム式ベルトコンベアで順次搬送し、該ブーム式ベルトコンベアの先端部に取付けた衝突板に衝突させて落下させ、原料ヤードに断面山形状に複数層積付ける焼結原料のヤード積付け方法において、
前記衝突板を前記ブーム式ベルトコンベアの幅方向に左右2分割して第1、第2の積付け板部を形成し、前記焼結用鉄鉱石の銘柄ごとに、前記第1の積付け板部の前側への傾斜角度、及び前記第2の積付け板部の後ろ側への傾斜角度をそれぞれ設定して、前記衝突板に衝突する前記焼結用鉄鉱石を、積付け層の頂上部を境として前後方向にそれぞれ分散積付けし、前記焼結用鉄鉱石の各銘柄の積付け層の厚みを実質的に均等にする。
ここで、焼結用鉄鉱石の積付けは、複数銘柄の焼結用鉄鉱石をそれぞれ順次積付ける場合のみならず、同一銘柄の焼結用鉄鉱石を、他の銘柄の焼結用鉄鉱石を介して積付ける場合もある。
また、衝突板を構成する第1、第2の積付け板部は、常に傾斜させる必要はなく、積付け層の厚みが不均等になり易い焼結用鉄鉱石を積付ける場合にそれぞれ傾斜させればよいが、積付け層の厚みをより均等にするため、焼結用鉄鉱石の銘柄ごとにそれぞれ傾斜させることも可能である。
そして、積付け層の頂上部とは、焼結用鉄鉱石を順次積付ける際に形成されていく積付け山の上端部を意味し、例えば、各積付け層の前後方向のそれぞれの法面の接触部分(稜線部分)、又は積付け山が台形状になればその上端部分に相当する。
本発明に係る焼結原料のヤード積付け方法において、前記第1、第2の積付け板部は、その上部が軸心を同一にして回動自在となっていることが好ましい。
本発明に係る焼結原料のヤード積付け方法において、前記原料ヤードに積付ける前記複数銘柄の焼結用鉄鉱石のうち、最初に積付けた焼結用鉄鉱石の安息角に基づいて、前記第1、第2の積付け板部の各傾斜角度を更に調整し、次回以降の焼結用鉄鉱石を順次積付けることが好ましい。
本発明に係る焼結原料のヤード積付け方法において、前記第1、第2の積付け板部の各傾斜角度を、前記各積付け層の法面の傾斜角度に基づいて更に調整することが好ましい。
請求項1〜4記載の焼結原料のヤード積付け方法は、衝突板を構成する第1、第2の積付け板部のそれぞれの傾斜角度を、焼結用鉄鉱石の銘柄ごとに設定し、各積付け層を実質的に均等な厚みにするので、この積付けられた焼結用鉄鉱石を払出す際の鉄鉱石の成分を従来よりも均等にできる。このように、焼結鉱の原料配合を安定化させることができるので、製造する焼結鉱の品質を従来よりも向上させることができ、この焼結鉱を供給する高炉操業を安定にして、銑鉄の生産性を従来よりも向上させることができる。
請求項2記載の焼結原料のヤード積付け方法は、第1、第2の積付け板部の上部が軸心を同一にして回動自在になっているので、衝突板の構成を簡単にでき、操作性も良好にできる。
請求項3記載の焼結原料のヤード積付け方法は、最初に積付けた焼結用鉄鉱石の安息角に基づいて、第1、第2の積付け板部の各傾斜角度を更に調整するので、最初に積付けた焼結用鉄鉱石の安息角からの影響を受けることなく、順次積付ける焼結用鉄鉱石の各積付け層の厚みを実質的に均等にできる。
請求項4記載の焼結原料のヤード積付け方法は、第1、第2の積付け板部の各傾斜角度を、各積付け層の法面の傾斜角度に基づいて更に調整するので、例えば、複数銘柄の焼結用鉄鉱石を順次積付ける際に、各法面の傾斜角度がそれぞれ異なっている場合においても、積付け層の厚みが実質的に均等になるように修正できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る焼結原料のヤード積付け方法の説明図、図2は同焼結原料のヤード積付け方法を適用する原料積付け作業全体の説明図、図3は同焼結原料のヤード積付け方法に使用するフラッパーの斜視図、図4(A)は従来例に係る焼結原料のヤード積付け方法を適用した場合のSiO2 濃度分布の説明図、(B)は本発明の一実施の形態に係る焼結原料のヤード積付け方法を適用した場合のSiO2 濃度分布の説明図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る焼結原料のヤード積付け方法は、複数銘柄の焼結用鉄鉱石(以下、単に鉄鉱石ともいう)を、スタッカー(積付け機の一例)10のブーム式ベルトコンベア(以下、単にベルトコンベアともいう)11で順次搬送し、このブーム式ベルトコンベア11の先端部に取付けたフラッパー(衝突板の一例)12に衝突させて落下させ、原料ヤード13に断面山形状に複数層積付ける方法であり、フラッパー12に衝突する各銘柄の鉄鉱石を、積付け層14の頂上部15を境として前後方向にそれぞれ分散積付けし、銘柄ごとの積付け層14の厚みを実質的に均等にする方法である。以下、詳しく説明する。
図1、図2に示すように、まず、鉱石船16で搬送されてきた複数銘柄の鉄鉱石を、アンローダー17を使用して陸揚げし、スタッカー10のブーム式ベルトコンベア11を使用して原料ヤード13に断面山形状に積付けして積付け山18を形成する。この積付けに際しては、スタッカー10が原料ヤード13の側部に敷設されたレール(図示しない)上を往復移動しながら、複数銘柄の鉄鉱石をスタッカー10に設けたベルトコンベア11で原料ヤード13の積付け山18形成位置に順次搬送し、この鉄鉱石をベルトコンベア11の先部でフラッパー12に衝突させて下方へ落下させる。従って、積付け山18の全体形状は屋根形(尾根形)となり、その断面形状がスタッカー10の移動方向に渡って山形状になっている。
この鉄鉱石を衝突させるフラッパー12としては、以下の構成のものを使用する。
図1、図3に示すように、フラッパー12は、ブーム式ベルトコンベア11の幅方向に左右2分割されて形成される第1、第2の積付け板部19、20を有している。この第1、第2の積付け板部19、20は、例えば、耐食性を有するステンレス板材で構成され、鉄鉱石の衝突面21、22側には、耐摩耗性材料の一例である高クロム材からなるライナが貼り付けられている。この第1、第2の積付け板部19、20は、それぞれ同一形状となっており、例えば、その幅Wが300mm以上1000mm以下、高さHが800mm以上1200mm以下の長方形となっている。なお、第1、第2の積付け板部の各形状を異なる形状としてもよく、また正方形としてもよい。また、フラッパー12の幅は、ブーム式ベルトコンベア11の搬送ベルトの幅よりも広く(例えば、50mm以上200mmの範囲)なるように設定する。
第1、第2の積付け板部19、20の各上端部には、その幅方向に渡って円筒状の管部材23、24が設けられている。この各管部材23、24の中空部は、ブーム式ベルトコンベア11の先端部に、ブーム式ベルトコンベア11の搬送ベルトと間隔(例えば、300mm以上1000mm以下)を設けて配置し、このベルトコンベア11の幅方向に配置した吊り下げ軸部(図示しない)に、回動自在になるように挿通し配置されている。このように、第1、第2の積付け板部19、20は、その上部が軸心を同一にして回動自在となっている。
第1の積付け板部19の裏面側には、第1の積付け板部19の傾斜角度を調整するためのハンドル25が取付けられ、第1の積付け板部19の傾斜角度を、第1の積付け板部19の垂直状態を基準(0度)として、前側へ傾斜可能になっている。なお、このハンドル25の位置を固定することで、第1の積付け板部19の傾斜状態は維持される。
一方、第2の積付け板部20の管部材24には、固定用ボルト26が取付けられている。これにより、第2の積付け板部20を、第2の積付け板部20の垂直状態を基準(0度)として、後ろ側へ傾斜させた後、固定用ボルト26を締め付けることで、この固定用ボルト26の先端部が吊り下げ軸部に当接し、第2の積付け板部20の傾斜状態が維持される。
なお、第1の積付け板部19を前側へ、第2の積付け板部20を後ろ側へそれぞれ傾斜させているが、第1の積付け板部19を後ろ側へ、第2の積付け板部20を前側へそれぞれ傾斜させることも勿論可能である。
以上の構成となったフラッパー12を使用して、複数銘柄の鉄鉱石を積付ける。
ここで、積付けを行う鉄鉱石の一例を表1に示す。
Figure 0004445402
表1に示すように、Mt.ニューマン、ハマスレー、及びウエストアンジェラス(以上、産地銘柄)は、低水分量(5質量%以上8質量%以下)の鉄鉱石であり、その原料粒度も比較的粗い(平均粒径1.8mm程度、粒径が3mm以下のものが65質量%以下程度)。
一方、ペレットフィード(鉱石種:MBR−PF)は、前記した鉄鉱石よりも高水分量(7質量%以上10質量%以下)の鉄鉱石であり、その原料粒度も前記した鉄鉱石よりも細かい(平均粒径0.83mm、全部の粒径が3mm以下)。また、原料粒度が細かい鉄鉱石としては、マラマンバ鉱石(褐鉄鉱:Fe23 ・nH2 O)もある。
このため、安息角は、ペレットフィードが70度となり、前記した他の鉄鉱石の安息角(60度)よりも大きくなっている。
そこで、このような安息角が異なる複数銘柄の鉄鉱石の積付けに際しては、フラッパー12の第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を調整する必要がある。
まず、Mt.ニューマン、ハマスレー、及びウエストアンジェラスのように、例えば、平均水分量が7質量%未満の低水分量の鉄鉱石を積付ける場合は、第1、第2の積付け板部19、20を傾斜させることなく実質的に垂直状態(傾斜角度0度)にする。このとき、垂直状態に設定されたフラッパー12の第1、第2の積付け板部19、20に衝突する鉄鉱石は、原料ヤード13に落下して、徐々に積付け山を形成していく。
なお、必要に応じて第1、第2の積付け板部19、20を傾斜させることも可能である。
また、ペレットフィードのように、例えば、平均水分量が7質量%以上(上限は例えば15質量%)の高水分量で、平均粒径が1mm以下であり、しかも3mm以下の粒径のものを70質量%以上(好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上)含む鉄鉱石を積付ける場合は、第1、第2の積付け板部19、20を、その垂直状態下端位置を基準(0度)として、それぞれ30度の範囲で傾斜させる。なお、平均水分量、平均粒径、及び粒径のいずれか1又は2が、上記した条件を満足する鉄鉱石を積付ける場合、例えば、粒径が細かいマラマンバ鉱石を積付ける場合にも、第1、第2の積付け板部19、20を前記した傾斜角度に設定する。
ここで、第1、第2の積付け板部19、20の傾斜角度を30度よりも大きくした場合、ベルトコンベア11で搬送されてきた鉄鉱石が、フラッパー12に衝突することなく落下する状況が起こり、目標とする積付け山形成位置に鉄鉱石を積付けることができなくなる。
このようにして、第1、第2の積付け板部19、20の各位置調整が終了した後は、第1の積付け板部19のハンドル25を固定し、第2の積付け板部20の固定用ボルト26を締め付け、その位置を保持する。
このように、焼結用鉄鉱石の銘柄ごとに、2分割された一方の第1の積付け板部19を前側へ、他方の第2の積付け板部20を後ろ側へそれぞれ傾斜させることで、図1に示すように、フラッパー12に衝突する複数銘柄の鉄鉱石を、積付け層14の頂上部15を境として前後方向にそれぞれ分散積付けできる。
なお、前記した積付け方法は、原料ヤード13に広がり易い鉄鉱石を積付けた後に、原料ヤード13に広がりにくい鉄鉱石を積付ける場合に、特に有効な方法である。
これにより、鉄鉱石を原料ヤード13に十分に広がらせながら積付けることができ、原料ヤード13の貯蔵能力の低下を防止できると共に、各積付け層14の厚みも実質的に均等にできる。
なお、フラッパー12の第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度の調整は、更に以下のことを考慮しながら行うことが好ましい。
まず、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を、前記したように、焼結用鉄鉱石の銘柄に対応した傾斜角度、即ち基準となる傾斜角度に設定する。そして、原料ヤード13に積付ける複数銘柄の鉄鉱石のうち、最初に積付けた鉄鉱石の安息角θに基づいて、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度の調整を更に行う。
ここで、最初に積付けた鉄鉱石の安息角θが小さい場合、即ち鉄鉱石が原料ヤード13に広がり易い場合、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を0度に近づける。一方、最初に積付けた鉄鉱石の安息角θが大きい場合、即ち鉄鉱石が原料ヤード13に広がりにくい場合、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を大きくする。
これにより、次回以降に積付ける鉄鉱石の積付け層の厚みを実質的に均等にできる。
また、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度は、前記したように、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を、焼結用鉄鉱石の銘柄に対応した基準角度に設定した後、各積付け層の法面の傾斜角度に基づいて更に調整することもできる。
ここで、鉄鉱石の積付けを行うに際して、前回積付けられた積付け層の法面の傾斜角度が小さい場合、即ち鉄鉱石が原料ヤードに広がり易い場合、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を0度に近づける。一方、前回積付けられた積付け層の法面の傾斜角度が大きい場合、即ち鉄鉱石が原料ヤードに広がりにくい場合、第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を大きくする。
これにより、各鉄鉱石の積付けを行うごとに、各鉄鉱石の積付け層の厚みを修正できるので、実質的に均等にできる。
このように、山積みされた鉄鉱石は、図2及び図4(B)に示すように、積付け山18の側部(ホイール稼働範囲)を往復移動し、しかもスタッカー10の移動方向と同一方向に進行する払出し機27のホイールローダー28によって後工程へ払出される。なお、積付け山18の上部の鉄鉱石は、ホイールローダー28の上方に配置されるハロー(掻き落とし手段)29を使用して、ホイールローダー28のバケット30内へ掻き落とされる。
従来は、図4(A)に示すように、鉄鉱石の銘柄(性質)を考慮することなく、全ての鉄鉱石を1枚のフラッパーに衝突させて落下させていたため、鉄鉱石の銘柄によっては、落下する鉄鉱石が積付け山31の山裾32まで流れにくく、頂上部33と山裾32とで積付け層の厚みが異なり、SiO2 量にばらつきが生じていた。このため、ホイールの進行方向においても、払出される鉄鉱石のSiO2 量が設定値に対して大きくばらついていた。
一方、図4(B)に示すように、鉄鉱石の銘柄に応じて、フラッパー12の第1、第2の積付け板部19、20の各傾斜角度を調整することで、積付け山18の頂上部15から山裾34へかけて、積付け層の厚みが均等になっているので、払い出される鉄鉱石のSiO2 量も略均一にできる。このため、ホイールの進行方向においても、払出される鉄鉱石のSiO2 量が設定値近傍で推移する。
そして、図2に示すように、ホイールローダー28によって払出された鉄鉱石は、貯鉱槽35へ貯留された後、他の副原料と共にドラムミキサー36で混合され造粒された後、焼結機37へ供給されて焼結鉱が製造される。そして、この焼結鉱の化学成分を、測定装置38を使用して測定し、焼結鉱の品質測定を行った後、この焼結鉱を高炉へ供給する。
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。ここで、図5は払出し原料(鉄鉱石)中に含まれるSiO2 偏差量(σSiO2 )の推移を示すグラフ、図6は焼結鉱中に含まれるSiO2 偏差量及び焼結鉱の成品歩留りの推移を示すグラフである。
なお、図5及び図6において、対策前とは図4(A)に示す従来法を適用した結果であり、対策後とは図4(B)に示す本実施の形態の方法を適用した結果である。また、σSiO2 は、一日の測定数(6点)の偏差を示している。
図5に示すように、払出し原料中のσSiO2 を3.75質量%に設定した場合、対策前は払出し原料中のσSiO2 が0.32%であったが、対策後はσSiO2 を0.10%まで低減できた。これにより、従来一定成分の焼結原料を製造するため、この払出し原料に添加していたSiO2 量調整用副原料、及び焼結鉱の塩基度(CaO/SiO2 )を一定とするため添加していたCaO量をそれぞれ削減できるので、経済的である。なお、調整作業も簡素化できるため、作業性も良好である。
また、図6に示すように、製造した焼結鉱中のσSiO2 は、対策前0.093%であったが、一定の調整期間(フラッパーの第1、第2の積付け板部の各傾斜角度の調整期間)を経た後、対策後は0.070%まで低減できた。
そして、この焼結鉱の歩留りを測定したところ、対策前は80.4%であったが、一定の調整期間を経た後、対策後は81.2%まで向上できた。
このように、焼結鉱の品質変動に最も影響を及ぼしていた鉄鉱石の積付けを、各積付け層の厚みが実質的に均等になるように行うことで、焼結鉱の品質を良好にできることを確認できた。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の焼結原料のヤード積付け方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、第1、第2の積付け板部の各傾斜位置を固定した後、鉄鉱石の積付けを行った場合について説明したが、各傾斜角度を調整しながら鉄鉱石の積付けを行うことも勿論可能である。
そして、前記実施の形態においては、第1、第2の積付け板部の各傾斜角度の調整を、ハンドルと固定用ボルトを使用して行った場合について説明したが、第1、第2の積付け板部にそれぞれハンドルを取付けることも、また固定ボルトを取付けることも可能である。なお、第1、第2の積付け板部にギアを取付け、モータを使用して各傾斜角度を制御部により制御することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る焼結原料のヤード積付け方法の説明図である。 同焼結原料のヤード積付け方法を適用する原料積付け作業全体の説明図である。 同焼結原料のヤード積付け方法に使用するフラッパーの斜視図である。 (A)は従来例に係る焼結原料のヤード積付け方法を適用した場合のSiO2 濃度分布の説明図、(B)は本発明の一実施の形態に係る焼結原料のヤード積付け方法を適用した場合のSiO2 濃度分布の説明図である。 払出し原料中に含まれるSiO2 偏差量の推移を示すグラフである。 焼結鉱中に含まれるSiO2 偏差量及び焼結鉱の成品歩留りの推移を示すグラフである。
符号の説明
10:スタッカー(積付け機)、11:ブーム式ベルトコンベア、12:フラッパー(衝突板)、13:原料ヤード、14:積付け層、15:頂上部、16:鉱石船、17:アンローダー、18:積付け山、19:第1の積付け板部、20:第2の積付け板部、21、22:衝突面、23、24:管部材、25:ハンドル、26:固定用ボルト、27:払出し機、28:ホイールローダー、29:ハロー、30:バケット、31:積付け山、32:山裾、33:頂上部、34:山裾、35:貯鉱槽、36:ドラムミキサー、37:焼結機、38:測定装置

Claims (4)

  1. 複数銘柄の焼結用鉄鉱石を、積付け機のブーム式ベルトコンベアで順次搬送し、該ブーム式ベルトコンベアの先端部に取付けた衝突板に衝突させて落下させ、原料ヤードに断面山形状に複数層積付ける焼結原料のヤード積付け方法において、
    前記衝突板を前記ブーム式ベルトコンベアの幅方向に左右2分割して第1、第2の積付け板部を形成し、前記焼結用鉄鉱石の銘柄ごとに、前記第1の積付け板部の前側への傾斜角度、及び前記第2の積付け板部の後ろ側への傾斜角度をそれぞれ設定して、前記衝突板に衝突する前記焼結用鉄鉱石を、積付け層の頂上部を境として前後方向にそれぞれ分散積付けし、前記焼結用鉄鉱石の各銘柄の積付け層の厚みを実質的に均等にすることを特徴とする焼結原料のヤード積付け方法。
  2. 請求項1記載の焼結原料のヤード積付け方法において、前記第1、第2の積付け板部は、その上部が軸心を同一にして回動自在となっていることを特徴とする焼結原料のヤード積付け方法。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の焼結原料のヤード積付け方法において、前記原料ヤードに積付ける前記複数銘柄の焼結用鉄鉱石のうち、最初に積付けた焼結用鉄鉱石の安息角に基づいて、前記第1、第2の積付け板部の各傾斜角度を更に調整し、次回以降の焼結用鉄鉱石を順次積付けることを特徴とする焼結原料のヤード積付け方法。
  4. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の焼結原料のヤード積付け方法において、前記第1、第2の積付け板部の各傾斜角度を、前記各積付け層の法面の傾斜角度に基づいて更に調整することを特徴とする焼結原料のヤード積付け方法。
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