JP4445321B2 - 信号入力装置並びに、安全センサ - Google Patents

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Description

本発明は、信号入力装置並びに、安全センサに関する。
外部機器からの入力信号に応じて他の装置の制御を行う制御装置の一例として、ミュート機能を備えた安全センサが知られている。
このものは、例えば製造ライン内に設けられたプレス装置の周辺において、作業者の進入が禁止されている危険領域と進入が許容されている安全領域との境界に配され、危険領域に作業者が進入したときには、これを検出してプレス装置の駆動を停止させるよう制御する。
また安全センサは専用の外部センサ(外部機器)を別に設けて、これからの検出信号に応じて前記した検出動作を無効化をするようになっている。これにより、危険領域に作業者以外のもの、例えば、ワークWが入った場合にはプレス装置の駆動がそのまま続けられるようになっている。
特開2003−218679公報
上記構造では、外部センサの故障により誤った入力信号が安全センサ等の制御装置に入力されると、他の装置が誤動作する虞があり、改良の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、外部センサの故障に伴う装置の誤作動を回避することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、信号出力装置からの信号が入力される信号入力装置であって、前記信号出力装置が、制御回路とこの制御回路からの信号に応じてオン動作するスイッチング素子とを備え、前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの一方が前記スイッチング素子の出力ラインの一方と共通にされているものにおいて、前記信号入力装置が、前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの前記スイッチング素子の出力ラインと共通にしているものとは反対側の電源供給ラインを開閉可能な検査用スイッチング素子と、前記スイッチング素子がオン状態となったときに前記検査用スイッチング素子を開放動作させる検査制御手段と、前記スイッチング素子の前記出力ライン間の電位に応じて動作し、前記検査用スイッチング素子が開放された場合に前記スイッチング素子の出力ライン間の電位が変化しないことを条件に異常判定信号を出力する異常判定手段とを備えてなるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、被検出物を検出するための検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づく出力を行う出力手段と、内部回路の異常を検出する内部回路異常検出手段と、外部センサからの信号を取り込む外部入力手段と、前記外部入力手段で取り込まれた前記外部センサからの信号に基づいて所定の動作を行う動作制御手段とを備え、前記出力手段は、前記内部回路異常検出手段で異常状態であることが判定されたときは安全側の出力を行うよう構成された安全センサであって、前記外部センサが、制御回路とこの制御回路からの前記制御信号に応じてオン動作するスイッチング素子とを備え、前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの一方が前記スイッチング素子の出力ラインの一方と共通にされているものにおいて、前記安全センサは、前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの前記スイッチング素子の出力ラインと共通にしているものとは反対側の電源供給ラインを開閉可能な検査用スイッチング素子と、前記スイッチング素子がオン状態となったときに前記検査用スイッチング素子を開放動作させる検査制御手段と、前記スイッチング素子の前記出力ライン間の電位に応じて動作し、前記検査用スイッチング素子が開放された場合に前記スイッチング素子の出力ライン間の電位が変化しないことを条件に前記外部センサの異常を知らせる異常判定信号を出力する異常判定手段とを備えるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記動作制御手段は、前記異常判定手段から前記異常判定信号が出力された場合には、前記外部センサからの信号を無効として前記所定の動作を行わないところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記所定の動作は前記検出手段の検出動作を無効化することであるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記検出手段は、一列状に配置された複数個の投光素子と、前記投光素子と対向した位置に配された複数個の受光素子と、前記複数の投光素子に順次投光動作をさせる投光制御手段と、前記各投光素子の投光動作に同期してそれに対応する受光素子から出力される受光量に応じた受光信号を有効化させる受光動作を行う受光制御手段と、前記受光制御手段にて有効化された受光信号を受けて、その受光量レベルと所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づき前記各光軸が入光か遮光かを判定する判定手段とからなるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、異常判定手段は、出力ライン間の電位が変化しないことを条件に異常判定信号を出力するから、信号出力装置の異常を知る(回路診断)ことが出来る。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、安全センサはスイッチング素子の出力ライン間の電位が変位しないことをもって、外部センサの異常を知ることができるから、仮に外部センサの故障により外部センサから誤った信号が出力されても、これを正規の信号と認識することがない。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、安全センサは異常判定信号が出力された時(外部センサに異常がある場合)には、所定の動作を行わないようになっている。従って、所定の動作を行う状態でないにも拘わらず、外部センサの故障により所定の動作が行われてしまうといった誤動作が未然に回避される。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、安全センサは外部センサに故障がない場合には外部センサからの信号に基づいて検出手段の検出動作を無効化するが、異常判定信号が出力されたときには、外部センサからの信号の有無に拘わらず検出手段の検出動作を無効化しない。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、投光素子は所定の投光タイミングで順次投光動作を行ない、これら各投光素子と対応する各受光素子はそれぞれ受光量レベルに応じた出力信号を出力する。判定手段は受光量レベル(出力信号)と所定の基準値とを比較することで各光軸が入光か遮光かを判定する。このような多光軸センサ(安全センサ)は、例えば工場の生産ラインなどに使用されるが、これに自己診断機能を持たせることで、安全性が高まる。
<実施形態1>
本実施形態は本発明に係る安全センサを製造ライン中に設けられたプレス機の近傍において、作業者の進入が禁止されている危険領域と作業者の進入が許容されている安全領域との境に配置し、作業者の手或いは体が危険領域内に進入したときには、それを検出するようにしたものである。
図1に示すように、安全センサは対向して配される投光器10と受光器20と、これら両投光・受光器10、20を制御するためのコントローラ30を主体として構成されている。これら投受光器10,20は共に上下に延びた角柱状をなし、投光器10のうち受光器20に対する対向面には、複数の投光素子11が上下方向に沿って一列に配されている。一方、受光器20の対向面には、前記各投光素子11と対をなして光軸を形成する複数の受光素子21が、やはり上下方向に沿って一列に配されている。
これら投受光素子11,21は、上下方向で同じ順位に配置された投受光端子11,21同士が、互いに正規の相手方になっている。そして、後に詳説するように、各受光素子21が光を受光して出力する受光信号(受けた光の受光量に応じた信号)は、正規の相手方投光素子11からの光を受光したときにのみ、受光回路22に受信される。尚、投光器10、受光器20が本発明の検出手段に相当するものである。
次に、投光器10、受光器20、コントローラ30の電気的構成について説明する。
投光器10はシフトレジスタ(本発明の投光制御手段に相当する)15並びに、各投光素子11が連なる投光回路16から構成され、コントローラ30の備えるCPU(本発明の出力手段、異常判定手段、動作制御手段に相当する)31から投光信号Stが入力されるとシフトレジスタ15、投光回路16を介して各投光素子11に対して駆動電流が流される。これにより各投光素子11からは順次に光信号が出射される。また、CPU31からの投光信号Stは高周期な信号とされており、投光器10は上記光信号の出射動作を高周期で繰り返すようになっている。
一方、受光器20には、前記受光素子21が連なる受光回路22がそれぞれ備えられている。受光回路22から出力される受光信号は常開式のアナログスイッチ23を介し、共通の信号線にまとめられてコンパレータ(本発明の判定手段に相当する)24に取り込まれるようになっている。
各アナログスイッチ23はシフトレジスタ25、同期線26、を介してCPU31に接続されている。そして、CPU31では前述の投光信号Stと同期した遮光検出信号Srが生成され、これが同期線26を介してシフトレジスタ25に送られるようになっている。これにより、各アナログスイッチ23には各アナログスイッチ23をオン状態にするためのゲート制御信号が順次送られ、オンしたアナログスイッチ23に連なる受光素子21の受光信号だけが、コンパレータ24に入力される。コンパレータ24では入力された受光信号と基準値X1との比較が行われるが、基準値X1は受光器20が遮光状態にあるときの受光信号の大きさより大きく、遮光されてない入光状態の受光信号の大きさより小さく設定されている。そして、コンパレータ24からは受光信号が設定された基準値X1を下回る、すなわち遮光状態にある場合に遮光検出信号SdがCPU31に対して出力されるようになっている。尚、アナログスイッチ23、シフトレジスタ25が本発明の受光制御手段に相当するものである。
次に、コントローラ30はCPU31と異常表示灯33とを主体として構成されている。前記した検出信号Srに同期して遮光検出信号SdがCPU31に対して入力されると(検出状態)、CPU31は異常表示灯33を点灯させるとともに、危険領域内のプレス機等の設備を停止させるように制御する。一方、遮光検出信号Sdが検出されない状態(非検出状態)においては、CPU31は次述する内部回路の判定の結果、異常がないと判定されることを条件にそのままの制御状態(プレス機を稼働させた状態)を維持する。
また、安全センサには内部回路の異常検出機能(本発明の内部回路異常検出手段)が設けられている。異常検出機能の構成としては、投光側にあっては投光素子11、投光回路16、シフトレジスタ15をメインとサブの2系統設け、受光側にあっても受光素子21、受光回路22、アナログスイッチ23、シフトレジスタ25、コンパレータ24をメインとサブの2系統設けている(詳細には図示せず)。
CPU31にはメイン側のコンパレータ24並びにサブ側のコンパレータ24の双方からそれぞれ同じタイミングで遮光検出信号Sdが入力されるようになっている。そして、CPU31は両コンパレータ24からの出力状態に基づいて内部回路の診断を行っている。すなわち、両コンパレータ24からの出力状況が一致している時には内部回路は正常な状態であり、出力が一致していない時には異常状態である。
内部回路に異常があると判断されたときには、CPU31は異常表示灯を点灯させるとともに、危険領域内のプレス機等の設備を停止させるように制御するようになっている。
尚、CPU31は先に述べたように(1)異常表示灯33の点灯並びに危険領域内のプレス機等の設備の停止を行う制御と(2)プレス機を稼働させた状態を維持する制御とを行うが、これら両制御が本発明における検出手段の検出結果に基づく出力に相当するものであり、このうちの異常表示灯33の点灯並びに危険領域内のプレス機等の設備の停止を行う制御が本発明における安全側の出力に相当する。
また、コントローラ30を駆動させるための電源供給ラインZ1、Z2間には抵抗R1、R2が直列に繋がれた抵抗対が設けられるとともに、その中間接続点(以下、単に点Bとする)からは抵抗R3を有する入力線が引き出され、点Bの電圧値がCPU31に対して入力されるようになっている。加えて、この点Bは外部入力端子(本発明の外部入力手段に相当する)Aとも繋がれており、そこには次述する外部センサ50の備えるスイッチング用トランジスタTr1のコレクタが接続されるようになっている。また、コントローラ30には一対の電源供給端子Dが設けられている。尚、抵抗R1、R2の抵抗値の大きさは等しく共にRである。
また、図1に示すように、ワークWの加工時には、光軸を横切るようにしてワークWが安全領域から危険領域、或いは危険領域から安全領域に出入りする。そのため、安全センサにはワークWを検知するための専用の外部センサ(ミューティングセンサ)50が付設されており、この外部センサ50によってワークWが検知されたときには投光・受光器10、20による検出動作が無効化(ミュート)されるようになっている(詳細は次述)。
外部センサ50はワーク検知用投光器51、ワーク検知用受光器52、制御部(本発明の制御回路に相当する)55を主体にして構成され、ワーク検知用投光器51は制御部55からの投光信号が入力されると、光を投光するようになっている。一方、照射された光はワーク検知用受光器52により受光されるようになっている。そして、制御部55では予め設定された基準値X2とワーク検知用受光器52より出力される出力信号の大きさを比較することでワーク検知用受光器52が遮光状態にあるか、否かを検出するようになっている。尚、基準値X2は遮光状態の出力信号より大きく、遮光されてない入光状態の出力信号より小さな設定としてある。
一方、制御部55の出力端子に対してオープンコレクタ出力のスイッチング用トランジスタ(本発明のスイッチング素子に相当するものであって、PNPトランジスタを使用)Tr1のベースが接続されている。ベース端子には上記判定の結果、出力信号の値が基準値X2より小さい場合にのみ制御部55から制御信号が入力されるようになっている。
また、外部センサ50は独自の電源を備えておらず、前記したコントローラ30の電源供給端子Dから電力が供給されるようになっている。そして、プラス側の電源供給ラインZ1に対して、スイッチング用トランジスタTr1のエミッタが接続されている。
尚、スイッチング用トランジスタTr1のエミッタが電源供給ラインZ1に接続されている構成が、本発明の一対の電源供給ラインのうち一方側がスイッチング素子の出力ラインの一方と共用される構成に相当する。
そして、CPU31は外部入力端子Aへの入力(点Bの電圧値)に基づいて先に述べた投・受光器10、20による検出動作を無効化するようになっている。 より具体的に説明すると、スイッチング用トランジスタTr1のベースに入力がない状態(外部センサ50のワーク検知用受光器52が入光状態にある場合)には、スイッチング用トランジスタは開放状態にある。そのため電流は図2に示す破線の経路を流れるため点Bの電位はV/2となる。この状態では、CPU31による投光・受光器10、20の検出動作の無効化処理は行われず、コンパレータ24から遮光検出信号Sdの入力があれば、CPU31は異常表示灯33を点灯させ、更にプレス機を停止させるよう所定の制御を行う(通常の制御状態、表1参照)。
Figure 0004445321
一方、スイッチング用トランジスタTr1のベースに入力がなされると(外部センサ50のワーク検知用受光器52が遮光状態にある場合)には、スイッチング用トランジスタTr1がオン状態となる。そうすると、抵抗R2を流れる電流はスイッチング用トランジスタTr1を流れる経路(図2に示す実線の経路)をとるから点Bの電位はVとなる。点Bの電位がVである場合にCPU31は後述する回路診断の結果、外部センサ50に異常がないと判断されることを条件に、投光・受光器10、20の検出動作の無効化、すなわち遮光検出信号Sdの無効化処理を行う。すなわち、仮に、コンパレータ24からの遮光検出信号Sdの入力があっても、これを無効化するから、プレス機は遮光検出信号Sdの入力がなされた状態であるにも拘わらず、駆動状態が維持される(遮光検出信号の無効化状態、表1参照)。
ところで、上記したように外部センサ50からの入力に基づいて遮光検出信号Sdの無効化処理がなされると、外部センサ50の故障(スイッチング用トランジスタTr1の短絡)により、外部センサ50のワーク検知用受光器52が遮光されていない入光状態(無効化が必要でない状態)であるにも拘わらず、CPU31が遮光検出信号Sdの無効化を行ってしまう虞がある。
そのため、本安全センサは外部回路診断機能を備え、遮光検出信号Sdの無効化処理を行う前段階で外部センサ50が正常に動作しているか、否かを診断するようになっている。
より具体的に説明すると、図1に示すように電源ラインのうちスイッチング用トランジスタTr1のエミッタが接続されてない側の電源供給ライン(本発明の反対側の電源供給ラインに相当する)Z2には常閉式のリレー(本発明の検査用スイッチング素子に相当する)35が介在されている。このリレー35はスイッチング用トランジスタTr1がオン状態となって、点Bの電位がV/2からVに変動した後に開放されるようにCPU31により制御されている(本発明の検査制御手段に相当する)。
これにより、外部センサ50への電力の供給、ひいては制御部55からベースへの制御信号の供給が断たれるから、スイッチング用トランジスタTr1はオフ状態となる。この状態で、スイッチング用トランジスタTr1が短絡してなければ、抵抗R2を流れる電流は図1に示す実線の経路から破線の経路に変わるから、これに伴って点Bの電位はVからV/2に変化する。このように、リレー35の開放に伴い点Bの電位が変化することを条件に、外部センサ50が正常であることが診断出来る(表2参照)。
Figure 0004445321
一方、図3に示すように、スイッチング用トランジスタTr1のエミッタとコレクタとの間が短絡している場合には、リレー35の開閉に拘わらず、電流が図2に示す実線の経路で流れるから点Bの電位はVのまま変化しない。従って、リレー35の開放に伴い点Bの電位が変化しないことを条件に、外部センサ50が短絡状態にあることが診断出来る(表3参照)。
Figure 0004445321
そして、CPU31は診断の結果、外部センサ50が正常であると判断された場合には、先に述べた投光・受光器10、20による検出動作の無効化するミュート制御を行う。一方、外部センサ50が短絡状態であると判断された場合には、外部センサからの信号、すなわち点Bにおける電位の変動(V/2からVへの変動)を無効とする。これにより、点Bの電位はV/2であるとされるから、投光・受光器10、20による検出動作を無効化するミュート制御は行われず、通常の制御(遮光検出信号Sdに基づく制御)が行われる。
本実施形態の作用効果について説明する。
作業者がプレス機でワークWの加工作業を行う際に、作業者の体の一部が安全領域から危険領域に進入してしまった場合には、投光器10から投光された光が作業者の体の一部に遮られるから受光器20の受光レベル、すなわち受光信号が小さくなる。そして、コンパレータ24では入力された受光信号と基準値X1との比較が行われ、受光信号が基準値X1を下回ることを条件に、コンパレータ24からは遮光検出信号SdがCPU31に対して出力される。
遮光検出信号SdがCPU31に対して入力されると(検出状態)、CPU31は異常表示灯33を点灯させるとともに、危険領域内のプレス機等の設備を停止させるように制御する。これにより、作業者の安全が確保される。
一方、ワークWが安全領域から危険領域に進入してゆくと、ワーク検知用投光器51から投光された光がワークWに遮られる(遮光状態)からワーク検知用受光器52の受光レベル、すなわち出力信号の大きさが小さくなる。そして、制御部55では出力信号が基準値X1を下回っていることを条件に、スイッチング用トランジスタTrのベースに制御信号を入力する。
ベースに入力がなされると、スイッチング用トランジスタTr1がオン状態となる。そうすると、抵抗R2を流れる電流の経路は図1に示す破線の経路から実線の経路に変わるから、これに伴って点Bの電位はV/2からVに変化する。
その後、CPU31はリレー35を開放させ外部センサ50の回路診断を行う。すなわち、リレー35の開放により外部センサ50への電力の供給、ひいては制御部55からベースへの信号の供給が断たれるから、スイッチング用トランジスタTr1はオフ状態となる。この状態で、スイッチング用トランジスタTr1が短絡してなければ、抵抗R2を流れる電流の経路が図1に示す実線の経路から破線の経路に変わるから、これに伴って点Bの電位はVからV/2に変化する。このように、リレー35の開放に伴い点Bの電位が変化することを条件に、外部センサ50が正常であることが診断される。
回路診断により外部センサ50が正常であると診断された後に、CPU31はコンパレータ24から入力される遮光検出信号Sdを全て無効化するミュート制御を行う。これにより、ワークWの加工を行っている間、安全センサによってプレス機が停止されて加工が中断されることがない。
一方、スイッチング用トランジスタTr1のエミッタとコレクタとの間が短絡している場合には、リレー35の開閉に拘わらず、電流は図2に示す実線の経路で流れるから点Bの電位はVのまま変化しない。従って、リレー35の開放に伴い点Bの電位が変化しないことを条件に、外部センサ50が短絡状態にあることが診断される。
スイッチング用トランジスタTr1が短絡状態にあると診断されると、CPU31は、外部センサからの信号、すなわち点Bにおける電位の変動(V/2からVへの変動)を無効とする。これにより、点Bの電位はV/2であるとされるから、投光・受光器10、20の検出動作を無効化するミュート制御は行われず、遮光検出信号Sdに基づく通常の制御が行われる。
このように、安全センサは外部センサ50の回路診断を行うことが出来る。そのため、外部センサ50の故障(スイッチング用トランジスタTr1の短絡)により、外部センサ50のワーク検知用受光器52が遮光されていない状態(ミュートが必要でない状態)であるにも拘わらず、CPU31によって遮光検出信号Sdが無効化されるという事態を未然に回避することが可能となる。そのため、安全に対する信頼性が高くなる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4ないし図5によって説明する。
実施形態1では、スイッチング用トランジスタTr1にPNP型トランジスタを使用したが、実施形態2では図4に示すようにスイッチング用トランジスタTr2にNPN型トランジスタを使用しており、更に、スイッチング用トランジスタTr2のエミッタがグランド側の電源供給ラインZ2に対して接続されている。また、リレー35がエミッタが接続された電源供給ラインZ2とは反対側、すなわちプラス側の電源ラインZ1に設けられている。
このような回路構成であると、外部センサ50がワークWによって遮光されていない入光状態(スイッチング用トランジスタTr2がオフの状態)にあっては、抵抗R2を流れる電流は図4に示す破線の経路で流れるから点Bの電位はV/2となる。一方、外部センサ50がワークWによって遮光されると、スイッチング用トランジスタTr2がオン状態となるから電流は図4に示す破線の経路から実線の経路に変化する。そのため、点Bの電位が0ボルトとなる(表4参照)。
Figure 0004445321
次に、回路診断方法について説明すると、スイッチング用トランジスタTr2がオンされた状態からリレー35を開放する。これにより、外部センサ50への電力の供給、ひいては制御部55からベースへの信号の供給が断たれるから、スイッチング用トランジスタTr2はオフ状態となる。この状態で、スイッチング用トランジスタTr2が短絡してなければ、抵抗R2を流れる電流の経路は図4に示す実線の経路から破線の経路に変化するから点Bの電位も0からV/2に変化する(表5参照)。
Figure 0004445321
一方、スイッチング用トランジスタTr2のエミッタとコレクタとの間が短絡している場合には、リレー35の開閉に拘わらず、抵抗R2を流れる電流は図5に示す実線の経路で流れるから点Bの電位は0のまま変化しない。従って、リレー35の開放に伴い点Bの電位が変化しないことを条件に、外部センサ50が短絡状態にあることが診断される(表6参照)。
その他の構成は実施形態1と同様であるため、同一部品には同一符号を付して重複した説明を省略するものとする。
Figure 0004445321
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1、2共に、回路診断機能を備えた安全センサを例示したが、外部装置の短絡を検出する目的であれば、センサ以外のものにおいても適用可能である。
(2)実施形態1、2ではスイッチング用トランジスタをPNP、或いはNPNトランジスタによって構成したが、FETによって構成してもよい。
(3)実施形態1、2ではいずれも、CPU31がリレー35の開閉に伴って点Bの電位が変動しないことを条件に外部センサ50の異常を判定する機能(外部センサの異常判定機能)と、判定結果に基づいて外部センサ50からの信号を無効とする制御機能(動作制御機能)を併せ持つ構成としたが、これら両機能を個別の装置により行うものであってもよい。この場合においては、外部センサ50に異常があれば、異常判定機能を果たす側の装置からもう一方側の装置に異常判定信号を出力する構成として、この異常判定信号に基づいてもう一方側の装置が外部センサ50の信号を無効とすればよい。
実施形態1に係る安全センサの斜視図 安全センサの電気的構成を示す図 同じく安全センサの電気的構成を示す図(短絡状態を示す) 実施形態2に係る安全センサの電気的構成を示す図 同じく安全センサの電気的構成を示す図
符号の説明
10…投光器
20…受光器
30…コントローラ
31…CPU(異常判定手段)
35…リレー(検査用スイッチング素子)
50…外部センサ
55…制御部
Tr1…スイッチング用トランジスタ(スイッチング素子)

Claims (5)

  1. 信号出力装置からの信号が入力される信号入力装置であって、
    前記信号出力装置が、制御回路とこの制御回路からの信号に応じてオン動作するスイッチング素子とを備え、前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの一方が前記スイッチング素子の出力ラインの一方と共通にされているものにおいて、前記信号入力装置が、
    前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの前記スイッチング素子の出力ラインと共通にしているものとは反対側の電源供給ラインを開閉可能な検査用スイッチング素子と、
    前記スイッチング素子がオン状態となったときに前記検査用スイッチング素子を開放動作させる検査制御手段と、
    前記スイッチング素子の前記出力ライン間の電位に応じて動作し、前記検査用スイッチング素子が開放された場合に前記スイッチング素子の出力ライン間の電位が変化しないことを条件に異常判定信号を出力する異常判定手段とを備えることを特徴とする信号入力装置。
  2. 被検出物を検出するための検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づく出力を行う出力手段と、
    内部回路の異常を検出する内部回路異常検出手段と、
    外部センサからの信号を取り込む外部入力手段と、
    前記外部入力手段で取り込まれた前記外部センサからの信号に基づいて所定の動作を行う動作制御手段とを備え、
    前記出力手段は、前記内部回路異常検出手段で異常状態であることが判定されたときは安全側の出力を行うよう構成された安全センサであって、
    前記外部センサが、制御回路とこの制御回路からの前記制御信号に応じてオン動作するスイッチング素子とを備え、前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの一方が前記スイッチング素子の出力ラインの一方と共通にされているものにおいて、前記安全センサは、
    前記制御回路への一対の電源供給ラインのうちの前記スイッチング素子の出力ラインと共通にしているものとは反対側の電源供給ラインを開閉可能な検査用スイッチング素子と、
    前記スイッチング素子がオン状態となったときに前記検査用スイッチング素子を開放動作させる検査制御手段と、
    前記スイッチング素子の前記出力ライン間の電位に応じて動作し、前記検査用スイッチング素子が開放された場合に前記スイッチング素子の出力ライン間の電位が変化しないことを条件に前記外部センサの異常を知らせる異常判定信号を出力する異常判定手段とを備えることを特徴とする安全センサ。
  3. 前記動作制御手段は、前記異常判定手段から前記異常判定信号が出力された場合には、前記外部センサからの信号を無効として前記所定の動作を行わないことを特徴とする請求項2に記載の安全センサ。
  4. 前記所定の動作は前記検出手段の検出動作を無効化することであることを特徴とする請求3に記載の安全センサ。
  5. 前記検出手段は、
    一列状に配置された複数個の投光素子と、
    前記投光素子と対向した位置に配された複数個の受光素子と、
    前記複数の投光素子に順次投光動作をさせる投光制御手段と、
    前記各投光素子の投光動作に同期してそれに対応する受光素子から出力される受光量に応じた受光信号を有効化させる受光動作を行う受光制御手段と、
    前記受光制御手段にて有効化された受光信号を受けて、その受光量レベルと所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づき前記各光軸が入光か遮光かを判定する判定手段とからなることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の安全センサ。
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