JP4444703B2 - 二重床の遮音構造、二重床の遮音部材取付け工法、及び間仕切り位置変更方法 - Google Patents
二重床の遮音構造、二重床の遮音部材取付け工法、及び間仕切り位置変更方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4444703B2 JP4444703B2 JP2004080676A JP2004080676A JP4444703B2 JP 4444703 B2 JP4444703 B2 JP 4444703B2 JP 2004080676 A JP2004080676 A JP 2004080676A JP 2004080676 A JP2004080676 A JP 2004080676A JP 4444703 B2 JP4444703 B2 JP 4444703B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- sound insulation
- urethane foam
- double
- bag body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Description
また、上部床の床下に設置されている遮音部材が、上部床の床下で構築される部材であるから、上部床との間に隙間を生じることがないとともに、精度良く上部床の振動を抑制できる押圧力を上部部材に作用させることができる構成であるため、簡略な構成で遮音部材の有する遮音性能を確実に発現させることが可能となる。
さらに、上部床の床下で構築される遮音部材を上部床の床下に設置する構成は、遮音部材が常に二重床に適合した形状をもって配置される形状に成形されていることとなるため、高い汎用性をもって確実に二重床に遮音性能を付与することが可能となる。
また、遮音部材の構築に係る作業は、上部床の床上から実施できることから、作業性を大幅に向上することができ、工費削減及び工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
このため、押圧力過剰により上部床を押し上げるような現象を抑制する等、遮音部材と上部床との取合い構造をより精度良く施工することが可能となり、ひいては高い遮音性能を二重床に付与することが可能となる。
さらに、材料のロス等を生じることなく高い汎用性を有するむらのない高品質な遮音部材を、容易に二重床に取り付けることが可能となる。
このため、間仕切り位置の変更に係る作業性を大幅に向上することができ、迅速な居室のレイアウト変更が可能になるとともに、間仕切り壁の構築に際し何ら制約を受けることなく、自由な計画をもってレイアウト変更を実施することが可能となる。
該ウレタン発泡体8は、一般に遮音材として利用されている弾性部材であり、液状のウレタン発泡液材を発泡硬化させることで成形されるものである。本実施の形態では、ウレタン発泡体8を立体状に成形することを目的に、前記袋体7の内方にウレタン発泡液材を充填することとし、ウレタン発泡液材の水平方向の流動に制限を与えている。
なお、遮音部材6には必ずしも袋体7を用いる必要はなく、ウレタン発泡液材の流動を抑制して立体状のウレタン発泡体8を成形できる構成であれば何れを用いても良い。
このように、遮音部材6は上部床2への押圧力を適宜調整することにより、間仕切り壁5がない場合には遮音機能を有する部材として、また間仕切り壁5が存在する場合には遮音機能及び壁支持機能を有する部材として利用することができるものである。
(第1の工程)
図2(a)に示すように第1の工程では、床先行工法で構築した二重床1を構成する上部床2の所定位置に床上と床下を連通する連通孔2aを形成するとともに、図2(b)に示すように前記遮音部材6を構成する袋体7を該連通孔2aから床下に挿入し、該袋体7の注入口7aを前記連通孔2aに固定する。
なお、前記連通孔2aは、必ずしも二重床1の構築後に削孔する必要はなく、前記上部床2の所定位置にあらかじめ設けておく構成としても良い。
また、本実施の形態では遮音部材6の構築作業時に生じやすい連通孔2aの開口縁の破損を防止することを目的に、連通孔2aの開口縁に塩化ビニル製のアングル2bを設置しているが、必ずしも適用する必要はない。
図2(c)に示すように第2の工程では、前記袋体7の注入口からウレタン発泡液材を注入するとともにこれを発泡硬化させてウレタン発泡体8を形成することにより遮音部材6を構築する。
このとき、前記遮音部材6が、上部床2に生じる振動を抑制するに十分な押圧力を上部床2に対して作用できるよう、発泡硬化によりウレタン発泡体8となるウレタン発泡液材の注入量や発泡時間を適宜調整する。また、設置後の遮音部材6に間仕切り壁5を支持させたい場合には、前記遮音部材6が、間仕切り壁5を支持するに十分な押圧力を上部床2に作用できるよう、発泡硬化によりウレタン発泡体8となるウレタン発泡液材の注入量や発泡時間を適宜調整すればよい。
図3に示すように、前記上部床2の変更したい間仕切り位置に、床上と床下を連通する連通孔2cを削孔するとともに、該連通孔2cから袋体7を上部床2の床下に挿入し、該袋体7の注入口を前記連通孔2cに固定する。
(第2の工程)
次に、二重床1の遮音構造の構築方法と同様に、該袋体7の注入口からウレタン発泡液材を注入するとともに発泡硬化させてウレタン発泡体8を成形し、新たな遮音部材6aを構築する。
このとき、新たな遮音部材6aに、新たな間仕切り壁5aを支持するに十分な押圧力を上部床2に作用できるよう、発泡硬化によりウレタン発泡体8となるウレタン発泡液材の注入量や発泡時間を調整する。
(第3の工程)
この後、既存の間仕切り壁5を撤去するとともに、変更したい間仕切り位置に新たな間仕切り壁5aを構築する。
また、上部床2の床下に設置されている遮音部材6が、上部床2の床下で構築される部材であるから、上部床2との間に隙間を生じることがないとともに、遮音部材6が精度良く上部床2の振動を抑制できる押圧力を上部部材2に作用できる構成であるため、簡略な構成で遮音部材6の有する遮音性能を確実に発現させることが可能となる。
さらに、上部床2の床下に位置する状態で構築される遮音部材6が上部床の床下に設置される構成は、遮音部材6が常に二重床1に適合した形状をもって配置される形状に成形されていることとなるため、高い汎用性をもって確実に二重床1に遮音性能を付与することが可能となる。
また、遮音部材6の構築に係る作業は、上部床2の床上から実施できることから、作業性を大幅に向上することができ、工費削減及び工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
このため、押圧力過剰により上部床2を押し上げるような現象を抑制する等、遮音部材6と上部床2との取合い構造をより精度良く施工することが可能となり、ひいては高い遮音性能6を二重床に付与することが可能となる。
さらに、材料のロス等を生じることなく高い汎用性を有するむらのない高品質な遮音部材を、容易に二重床1に取り付けることが可能となる。
このため、間仕切り位置の変更に係る作業性を大幅に向上することができ、迅速な居室のレイアウト変更が可能になるとともに、間仕切り壁5の構築に際し何ら制約を受けることなく、自由な計画をもってレイアウト変更を実施することが可能となる。
2 上部床
3 下部床
4 床支持部材
5 間仕切り壁
6 遮音部材
7 袋体
8 ウレタン発泡体
9 注入装置
Claims (5)
- 床施工の後に居室を仕切るための間仕切り壁を構築する床先行工法により構築され、下部床、上部床、及び該下部床上に複数配置されて前記上部床を支持する床支持部材とを備える二重床の遮音構造であって、
前記上部床の床下には、遮音部材が上部床の振動を抑制できる押圧力をもって該上部床に当接するよう配置されており、
該遮音部材は、袋体と、該袋体が上部床の床下に位置する状態でその内方に成形されるウレタン発泡体を備えるとともに、
前記袋体に備えられた発泡硬化によりウレタン発泡体となるウレタン発泡液材を注入するための注入口が、前記上部床に備えられた床上と床下とを連通する連通孔に配置されることを特徴とする二重床の遮音構造。 - 請求項1に記載の二重床の遮音構造において、
前記遮音部材に、居室を仕切るための間仕切り壁を支持できる支持耐力が備えられることを特徴とする二重床の遮音構造。 - 二重床を構成する上部床の所定位置に形成されている床上と床下を連通する連通孔から袋体を床下に挿入した後、該袋体の注入口を前記連通孔に固定する第1の工程と、
前記袋体の注入口からウレタン発泡液材を注入するとともに発泡硬化させてウレタン発泡体を成形することにより遮音部材を構築する第2の工程により構成されることを特徴とする二重床の遮音部材取付け工法。 - 請求項3に記載の二重床の遮音部材取付け工法において、
第2の工程で、ウレタン発泡液材の注入作業を制御できる注入装置を用いて前記袋体の注入口からウレタン発泡液材を注入することを特徴とする二重床の遮音部材取付け工法。 - 二重床を構成する上部床の新たな間仕切り位置に、床上と床下を連通する連通孔を削孔するとともに、該連通孔から袋体を上部床の床下に挿入した後、該袋体の注入口を前記連通孔に固定する第1の工程と、
該袋体の注入口からウレタン発泡液材を注入するとともに発泡硬化させてウレタン発泡体を成形し新たな遮音部材を構築する第2の工程と、
新たな間仕切り位置に間仕切り壁を構築する第3の工程により構成されることを特徴とする間仕切り位置変更方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004080676A JP4444703B2 (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 二重床の遮音構造、二重床の遮音部材取付け工法、及び間仕切り位置変更方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004080676A JP4444703B2 (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 二重床の遮音構造、二重床の遮音部材取付け工法、及び間仕切り位置変更方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005264615A JP2005264615A (ja) | 2005-09-29 |
JP4444703B2 true JP4444703B2 (ja) | 2010-03-31 |
Family
ID=35089451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004080676A Expired - Fee Related JP4444703B2 (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 二重床の遮音構造、二重床の遮音部材取付け工法、及び間仕切り位置変更方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4444703B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5865209B2 (ja) * | 2012-08-10 | 2016-02-17 | 大成建設株式会社 | 床下遮音材、二重床構造および二重床構造の構築方法 |
-
2004
- 2004-03-19 JP JP2004080676A patent/JP4444703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005264615A (ja) | 2005-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6308770B2 (ja) | 中空二重壁の構築方法 | |
KR102342880B1 (ko) | 층간소음 방지를 위한 바닥시공방법 | |
JP2017513730A (ja) | 複合材料建築要素の製造方法 | |
JP4444703B2 (ja) | 二重床の遮音構造、二重床の遮音部材取付け工法、及び間仕切り位置変更方法 | |
SE542814C2 (sv) | Dämpningsanordning för att minska utbredning av vibrationer, ljud eller buller samt metod för montering med hjälp av dämpningsanordningen | |
CN114165014A (zh) | 耐震型石材固定装置 | |
KR20150047723A (ko) | 건축용 층간 차음재 | |
JP2015169041A (ja) | 内装壁の取付構造及び取付方法並びに内装壁の支持部材 | |
KR101542421B1 (ko) | 층간소음 방음 패널 | |
JP2014133986A (ja) | プレキャスト部材の連結工法及びプレキャスト部材の連結構造 | |
KR101876429B1 (ko) | 마운트를 활용한 바닥충격음 저감 유닛 및 그 시공방법 | |
KR200357992Y1 (ko) | 건축물의 이중 슬래브 구조 | |
KR20080100037A (ko) | 이형테이프를 포함하는 건축용 측면 차음/완충재 및 그시공방법 | |
KR200403459Y1 (ko) | 건축물의 바닥구조 | |
JP2007038632A (ja) | 成形品及びその製造方法 | |
KR100474132B1 (ko) | 콘크리트 구조물의 방음·방진공법 | |
JP2006052590A (ja) | 型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 | |
JP5865209B2 (ja) | 床下遮音材、二重床構造および二重床構造の構築方法 | |
KR20210149332A (ko) | 마감 패널 고정용 브라켓 조립체 | |
JP4472425B2 (ja) | 発泡充填具 | |
KR101631199B1 (ko) | 건축 천정 몰딩 | |
JP4384186B2 (ja) | 二重床構造の施工方法、間仕切り壁支持部材および二重床構造 | |
KR20230170381A (ko) | 진동 흡수판 내장 가능한 층간소음방지 완충재 | |
JP2012149422A (ja) | 二重床用パネルおよびその製法 | |
KR20170020636A (ko) | 층간차음재 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061222 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080509 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4444703 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |