JP4444661B2 - アルカリおよび熱に対して安定なポリオールの製造方法 - Google Patents

アルカリおよび熱に対して安定なポリオールの製造方法 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明はアルカリおよび熱に対して安定なポリオールを製造する方法であって、糖アルコールを薬剤で処理して、薬剤を用いて安定化糖アルコールシロップを得、および安定化糖アルコールシロップを少なくとも1種のイオン交換樹脂に通すことによって安定化糖アルコールシロップを精製ステージに付す方法に関する。
ポリオールは糖アルコールシロップを意味し、これはデンプン、キシラン、アラビノキシラン、セルロースまたは他の植物多糖類から得られる加水分解物を含む(但しこれに限定されない)多糖類加水分解物の水素化(または水素添加)生成物に及ぶものである。代表的なデンプン加水分解物には、例えば、デキストロース、高DE(高デキストロース当量)グルコースシロップ、高マルトースシロップ、標準グルコースシロップおよびマルトデキストリン(低DE(低デキストロース当量)マルトデキストリンを含む)がある。
アルカリおよび熱に対して安定な糖アルコールは、日本国特許出願公開(特開)昭63−079844号および欧州特許出願公開第0 711 743号に示されるように、多くの産業および食品用途において重要である。これら特許文献では、できるだけ多くの発色成分を除去するように糖アルコールを薬剤で処理することによって、アルカリおよび熱に対する安定性を得ている。
日本国特許出願公開(特開)昭63−079844号では、糖アルコールシロップをpH=9.5〜1で高温にて30分〜2時間の間の時間で処理する。
欧州特許出願公開第0 711 743号では、発酵、酸化またはカラメル化ステージを経て安定化が実現される。
このようにして安定化された糖アルコールシロップは、最終生成物を得るために、その後更に精製ステージに付される。
日本国特許出願公開(特開)昭63−079844号において、この精製ステージは処理したシロップをイオン交換樹脂で処理することを含む。ここでは、シロップ(50℃まで冷却している)を、まず強酸性カチオン樹脂に、そして弱または中塩基性アニオン樹脂に、そして最後に混合床(上記と同じカチオン樹脂およびアニオン樹脂により1:2の比で構成される)に通した。この特許文献にはこれら樹脂の使用温度は記載されていない。
欧州特許出願公開第0 711 743号の実施例1では、安定化シロップを強酸性カチオン樹脂および強塩基性アニオン樹脂によって精製している。ここにも、これらイオン交換樹脂の使用温度は言及されていない。
欧州特許出願公開第1 095 925号には、アルカリおよび熱に対する安定化処理に付した糖アルコールシロップを精製するための改良法が検討されている。この方法では、安定化糖アルコールシロップを強酸性カチオン樹脂に50℃未満、好ましい態様では40℃未満の温度および最も好ましい態様では20℃〜30℃にある温度で少なくとも一度通すことによって精製している。
欧州特許出願公開第1 095 925号には、精製後に所望される還元糖のレベルに関し、樹脂の使用温度が重要であることが記載されている。これによれば、30℃未満の使用温度によって、熱およびアルカリに対して優れた(例えば多くの用途に必要とされるような)安定性を有する生成物が得られることは明らかである。例えばマルチトール、マルトトリイトール(maltotriitol)および水素添加オリゴ糖などのシロップの加水分解性糖アルコール含量が増加する場合、温度は更に重要である。
米国特許第5,254,174号には、処理する基質(substrate)の加水分解に関し、強酸性カチオン樹脂の使用温度の重要性が検討されている。そこには、オリゴ糖の処理につき、オリゴ糖の加水分解を防止するために強酸性カチオン樹脂を25℃〜35℃の間の温度で使用することが示唆されている。
米国特許第4,329,183号では、脱カチオン化の間のスクロースの転化反応が、強酸性カチオン樹脂の温度を25℃〜35℃に制御することによってどのように防止されるかが検討されている。
しかしながら、安定化糖アルコールシロップを精製する間に強酸性カチオン樹脂を使用することは、還元糖含量の低い生成物が求められる場合、20℃〜30℃の間の温度で使用する必要がある点で不都合である。シロップをこのような比較的低い温度まで冷却するために追加の冷却装置およびエネルギーを使用しなければならない。このような低い温度のため、この比較的濃縮されたシロップの粘度が増加し、このため処理が更に複雑になる(樹脂での圧力増加)。このことは、とりわけジ−、トリ−およびそれより多いオリゴ糖(例えば中および高マルトースシロップ、マルトデキストリン)で主に構成されるデンプン加水分解物の水素化により得られるシロップの場合に顕著である。強酸性樹脂のもう1つの不都合な点は、このような樹脂を再生するために大過剰の酸が必要なことに関するものである。
欧州特許出願公開第0 262 711号では、弱酸性カチオンおよび弱または中塩基性アニオン樹脂の組合せを使用することがビート希薄液汁の精製のために検討されている。
この方法は(実施例に記載されているように)ビート希薄液汁の部分脱塩を目的としていることに留意されるべきである。しかしながら、これら実施例によれば、カチオンおよび色の除去を達成するにはほど遠いことが明らかである。
本発明の目的は、上述の不都合がない、アルカリおよび熱に対して安定なポリオールを製造するための方法を提供することにある。
この目的は、以下の方法を提供することによって達成される:
アルカリおよび熱に対して安定なポリオールの製造方法であって、
・糖アルコールを薬剤で処理して、安定化糖アルコールシロップを得、および
・安定化糖アルコールシロップを少なくとも1種のイオン交換樹脂に通すことによって安定化糖アルコールシロップを精製ステージに付し、
および、安定化糖アルコールシロップを、少なくとも第1弱酸性カチオンイオン交換樹脂および第2強、中または弱塩基性アニオンイオン交換樹脂を含むカチオン・アニオンイオン交換構造体(CACA)に二度通すことによって精製する方法。
本発明による好ましい方法では、20℃〜60℃の間で様々に用いられる。
本発明による好ましい方法では、CACA構成(または構造体)は「メリーゴーランド」システムを用い、このシステムは少なくとも3対のカラムを含み、各カラム対はカチオンイオン交換樹脂を充填するカラムとアニオンイオン交換樹脂を充填するカラムとで構成されている。少なくとも2対のカラムは、少なくとも第3の対のカラムを再生している間、安定化糖アルコールシロップの精製のために使用する。
このようなシステムは安定化糖アルコールシロップの精製連続式で実施できるという利点がある。
本発明による特に好ましい方法では、カラム内の上記カチオンイオン交換樹脂は二層で出来ており、カラムの出口にあるイオン交換樹脂の層は強酸性イオン交換樹脂から成る。
本発明による特に好ましい方法では、上記強酸性イオン交換樹脂は、カラム内のカチオンイオン交換樹脂の体積の0.5%〜50%を占める。
本発明による一層特別な方法では、上記強酸イオン交換樹脂層は、カラム内のカチオン樹脂の体積の5%〜25%を占める。
本発明の好ましい方法では、温度は30℃〜50℃の間で様々に用いられる。
本発明による特に好ましい方法では、温度は35℃〜45℃の間で様々に用いられる。
本発明による特別の方法では、第1のステージ(または段階)において、安定化糖アルコールシロップを得るための糖アルコールの処理は、対応する多糖類加水分解物を水素化(または水素添加)して水素化糖アルコールシロップを得ることを含み、その後、上記安定化糖アルコールシロップを得るために、この水素化シロップをアルカリおよび熱処理に付す。
本発明によるより特別な方法では、残っている還元糖の乾燥重量含量が0.2%未満に低下したときに水素化反応を中断する。
本発明による最も特別な方法では、残っている還元糖の乾燥重量含量が0.1%未満に低下したときに水素化反応を中断する。
本発明による好都合な方法では、精製した糖アルコールシロップの導電率は元の導電率の1%未満になる。
本発明によるより好都合な方法では、精製した糖アルコールシロップの導電率は元の導電率の0.5%未満になる。
好ましくは、本発明による方法において、ベルトラン(Bertrand)法により測定した場合に3.5%〜98%の間で様々な全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールを使用する。
より好ましくは、本発明による方法において、ベルトラン法により測定した場合に40%〜95%の間で様々な全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールを使用する。
最も好ましくは、本発明による方法において、ベルトラン法により測定した場合に50%〜92%の間で様々な全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールを使用する。
本発明による好ましい方法では、上記糖アルコールは中〜高マルトースシロップを水素化することによって得られる。
本発明の特徴および詳細は、以下、添付の図面を参照しつつ、実施例に基づいて詳細に説明する。この実施例の特定の態様は、上述の本発明の一般的な説明の範囲内に含まれるものとして意図するものの好ましい例としてのみ記載され、本発明の範囲それ自体および特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものとして解釈される根拠とはならないことに留意されたい。
本発明による方法は、第1のステージにおいて、対応する多糖類加水分解物(また糖アルコールと呼ばれる)を水素化(または水素添加)すること、その後、安定化糖アルコールシロップを得るために、水素化糖アルコールシロップをアルカリおよび熱処理すること、そして最後に、安定化糖アルコールシロップを精製すること(purification or refiningを含み、その後に、アルカリおよび熱に対する耐性を有する糖アルコールシロップが得られる。
本発明による方法は、ベルトラン法により測定した場合に3.5%〜98%の間で様々な全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールシロップに対して好都合である。更にこの方法は、ベルトラン法により測定した場合に40%〜95%、好ましくは50%〜92%の間にある全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールシロップを処理する場合に極めて良好な結果が得られることも判明した。このような、上述したような一般的な糖アルコールシロップは、中〜高マルトースシロップの水素化を通じて得られる。
水素化は、現在の技術状態において一般的に知られている方法を用いて実施する。残っている還元糖の乾燥重量含量が0.2%未満、好ましくは0.1%未満に低下したときに水素化を中断する。
水素化糖アルコールシロップは、その後、安定化糖アルコールシロップを得るためにアルカリおよび熱処理に付し、このプロセスの間に安定化糖アルコールシロップは着色する。
次の工程にて、存在する色成分を除去するため、この安定化糖アルコールシロップを精製する。精製ステージは、カチオン・アニオン(CA)イオン交換構造体に二度通すこと(CACA)から構成される。このプロセスでは、弱酸性カチオン樹脂および強、中または弱塩基性アニオン樹脂を20℃〜60℃の間にある温度にて使用、およびより一層好ましい方法では温度は30℃〜50℃の間、およびより一層好ましい方法では35℃〜45℃の間で様々である。
これにより、最も重要なことは、CACA処理後、シロップは実質的に完全に脱塩され、および無色なことである。更に、このようなシロップは、追加のアルカリおよび熱処理に付す場合、実質的に無色のままである。
好都合な方法では、図1に示すような「メリーゴーランド」システムCACA構成を用いる。このようなシステムは3対のカラム(または複数の3対のカラム)で構成され、各カラム対は、カチオン樹脂を充填したカラムとアニオン樹脂を充填したカラムとから成る。更に、処理したシロップを精製するために2対のカラムを使用し(CACA)、その間、第3の対のカラムを再生する。この場合、精製したシロップは第2組目のCAカラムに通した後に回収する。よって、第1の対のカラムが消耗したとき、第2のカラム対へ供給を変更し、そしてその後、精製したシロップを第3組目のCAカラムに通した後に回収する。同時に、第1組目の樹脂を次いできれいにし(sweeten off)、および再生する。
本発明による方法の改変例において、カラム内のカチオン樹脂は二層で出来ており、カラムの出口にある樹脂層は強酸性カチオン樹脂から成る。この層はカチオン樹脂の体積の0.5%〜50%、好ましくは5%〜25%の間を占める。
処理後、精製した糖アルコールシロップの導電率は元の導電率の1%未満、好ましくは0.5%未満となる。
本発明の方法により得られる糖アルコールシロップは、アルカリ性のpHを有し、またはアルカリ性の成分を含み、あるいは熱処理にかけられ、または熱処理に付されて得られる生成物を製造(または調製)するのに最も適する。
以下、本発明をいくつかの実施例によって更に説明するが、これらは、本発明の範囲それ自体および特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものとして決して解釈されるべきでない。
高マルトースシロップを標準的な手順により、残っている還元糖の乾燥重量含量が0.2%未満となるまで水素化する。
水素化したシロップ(約50%乾燥重量)(以下の組成を有する)を、その後アルカリおよび熱処理に付し、シロップはpH=11となり、そしてその後100℃で2時間加熱する。
シロップの組成は次の通り(乾燥重量%)。
Figure 0004444661
アルカリ熱処理後、水素化シロップを35℃〜40℃の間にある温度まで冷却し、そしてイオン交換器による精製工程に付す。このシステムは3対のカラムで構成される。各対は、カチオン樹脂を充填したカラムとアニオン樹脂を充填したカラムとから成る。
使用するカチオン樹脂は弱酸性カチオン樹脂(Lewatit S8528)であり、アニオン樹脂は強塩基性樹脂(Lewatit OC1074)である。この樹脂が内径25mmの二重壁ガラス製カラムに充填されている。樹脂の体積は、Lewatit S8528が100mlおよびLewatit OC1704が100mlである。カラムを35℃まで加熱し、および流量は200ml/時とする。
3100mlのシロップを第1のカラム対で処理した後、第1のカラム対への供給を停止した(第1ステージ)。その後、供給を第2のカラム対(これは、これまで「仕上げ」対として使用していた)に変更した。今度は、第3のカラム対を「仕上げ」対とし、この間に第1の対をきれいにし、および再生する(第2ステージ)。その後、また3100ml供給した後、この第2のカラム対への供給を停止し、第3のカラム対に供給を変更する(第3ステージ)。このようにして、「メリーゴーランド」構成で運転を続け、常に1つのカラム対(まだ運転中のCACA精製システムの隣のもの)を再生する。精製したシロップをCACA構成の第2のカラム対の出口で回収する。
処理する未精製の基質(substrate)の吸光値は、CACA処理の前で2.45(1cmキュベット(またはセル)、420nm)である。
第1ステージの間のCACA処理後、このようにして精製したシロップをアルカリおよび熱に対する安定性試験に付した。
この試験はS試験と呼ばれ、欧州特許出願公開第711743号に詳細に記載されている。糖アルコールの安定性の増加は、このS試験で測定した場合、小さい吸光値(好ましくは<0.1)により表される。
上述の糖アルコールシロップの吸光値(S値)を、精製後、図1に示すように、第1、第2および第3ステージの間で回収したシロップについて測定した。
Figure 0004444661
比較例1
実施例1のマルチトールシロップを、以下の樹脂の組合せを使用するイオン交換精製ステージに供した。
(A)CA:強酸性−中塩基性(Dowex CM15およびPurolite A847S)
(B)CA:強酸性−強塩基性(Dowex CM15およびLewatit OC1074)
更に、精製ステージを2つの異なる温度23℃および35℃で実施した。
下表に、このようにして処理したシロップのS値を、本発明の方法によって得られる生成物のS値と比較する。
Figure 0004444661
本発明によるCACA処理によって得られる結果は、既知の方法によって得られる結果より常に良好である、と結論づけることができる。
実施例1に使用したマルチトールシロップを、実施例1に記載するように、「メリーゴーランド」CACAシステムを用いてイオン交換精製ステージに供した。カラム内のカチオン樹脂は、10ml強酸性カチオン樹脂(Dowex CM15)の層の上にある90ml弱酸性カチオン樹脂(IMAC HP336)の層状床(またはベッド)で構成されている。アニオン樹脂は中塩基性樹脂(Purolite A847S)である。
実施例1のマルチトールシロップを等量のカチオン樹脂およびアニオン樹脂で35℃にて精製する。精製したシロップは0.063のS値を有する。
図1は本発明による「メリーゴーランド」システムの概略図である。

Claims (17)

  1. アルカリおよび熱に対して安定なポリオールを製造するための方法であって、
    ・糖アルコールを薬剤で処理して、安定化糖アルコールシロップを得、および
    ・安定化糖アルコールシロップを少なくとも1種のイオン交換樹脂に通すことによって安定化糖アルコールシロップを精製ステージに付す、
    方法において、
    安定化糖アルコールシロップを、カチオン・アニオンイオン交換構造体に二度通すことによって精製し、該カチオン・アニオンイオン交換構造体は、弱酸性カチオンイオン交換樹脂が充填された第1カラムと、強、中または弱塩基性アニオンイオン交換樹脂が充填された第2カラムとを少なくとも含むことを特徴とする方法。
  2. 20℃〜60℃の間の温度で用いることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. カチオン・アニオンイオン交換構造体に二度通すことは、少なくとも3対のカラムを含むシステムを用い、各対のカラムはカチオンイオン交換樹脂を充填したカラムとアニオンイオン交換樹脂を充填したカラムとで構成されており、および少なくとも2対のカラムは、少なくとも第3の対のカラムを再生している間、安定化糖アルコールシロップを精製するために使用することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. カラム内の前記カチオンイオン交換樹脂は二層で出来ており、カラムの出口にあるイオン交換樹脂の層は強酸性イオン交換樹脂から成ることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記強酸性イオン交換樹脂の層はカラム内のカチオンイオン交換樹脂の体積の0.5%〜50%を占めることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記強酸性イオン交換樹脂の層はカラム内のカチオンイオン交換樹脂の体積の5%〜25%を占めることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 30℃〜50℃の間の温度を用いることを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 35℃〜45℃の間の温度を用いることを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の方法。
  9. 第1のステージにおいて安定化糖アルコールシロップを得るための糖アルコールの処理は、対応する多糖類加水分解物を水素化して水素化糖アルコールシロップを得、その後、水素化シロップのアルカリおよび熱処理を実施して該安定化糖アルコールシロップを得ることを含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 残っている還元糖の乾燥重量含量が0.2%未満に低下したときに水素化反応を中断することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 残っている還元糖の乾燥重量含量が0.1%未満に低下したときに水素化反応を中断することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  12. 精製した糖アルコールシロップの導電率が元の導電率の1%未満であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 精製した糖アルコールシロップの導電率が元の導電率の0.5%未満であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  14. ベルトラン法により測定した場合に3.5%〜98%の間の全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールを使用することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. ベルトラン法により測定した場合に40%〜95%の間の全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールを使用することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  16. ベルトラン法により測定した場合に50%〜92%の間の全還元糖含量を加水分解後に含む糖アルコールを使用することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  17. 中〜高マルトースシロップの水素化によって糖アルコールを得る、請求項14〜16のいずれかに記載の方法。
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