JP4444535B2 - 生ゴミ処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスポーザにより排出される生ゴミの粉砕物と水とを処理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流し台シンクの排水孔下部にディスポーザを設けた生ゴミ処理システムが知られている(例えば、特開2001−87663号公報、特開2000−282535号公報など参照)。
図4は、従来の生ゴミ処理システムの一例を示す。
従来の生ゴミ処理システムは、流し台シンク1の排水孔下部に設けたディスポーザ2と、ディスポーザ2の下流側に配管3を介して設けたポンプ4と、ポンプ4の吐出側に圧送管5を介して設けた排水処理装置6とで構成されている。
【0003】
従来の生ゴミ処理システムでは、厨房の調理くずや残飯などの生ゴミが水と共にディスポ−ザ2に送り込まれると、ディスポーザ2では、生ゴミを粉砕して水と共に配管3に流し出す。そして、配管3を介して生ゴミと共に水が来ると、ポンプ4が吐出力によって生ゴミを水と共に圧送管5を介して排水処理装置6へ送り込む。次に、排水処理装置6では、粉砕された生ゴミを分解処理し、処理水が所定の条件を満たすと、公共下水道あるいは合併浄化槽へ放流している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の生ゴミ処理システムでは、例えば卵の殻、貝殻などが圧送管5内に堆積し、圧送管5を閉塞するおそれがある。
なお、特開2000−282535号公報には、ディスポーザ排水を搬出するためにジェットポンプを設けることが開示されている。しかし、ジェットポンプを設けると、システム設計が複雑になるばかりか維持管理が面倒であるという問題がある。
【0005】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、圧送管の閉塞を確実に防止することが可能な生ゴミ処理システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る生ゴミ処理システムは、生ゴミを破砕して水と共に配管に流し出すディスポーザと、前記ディスポーザに給水する給水装置と、前記ディスポーザの下流側に接続された配管と、前記ディスポーザの下流側で前記配管の末端に設けられたポンプと、前記ポンプの下流側に設けられた圧送管と、前記圧送管の下流側に設けられた排水処理装置と、前記給水装置及びポンプの運転を制御する制御装置とを備え、前記給水装置は、前記ディスポーザの運転開始時から該デイスボーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで連続運転され、前記ポンプは、前記デイスポーザの運転時には連続運転され、該ディスポーザの運転停止と同期して、該ディスポーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで所定の間欠運転を行い、前記所定の間欠運転は、前記ポンプの停止中に前記給水装置から供給される水で前記ポンプを満水状態にする前記ポンプ停止動作と、前記ポンプの運転によって前記満水状態の水を前記ポンプ下流の前記圧送管へ高圧の生ゴミを含む懸濁液として吐出する前記ポンプの運転動作とを繰り返すことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る生ゴミ処埋システムは、生ゴミを破砕して水と共に配管に流し出すデイスポーザと、前記ディスポーザに給水する給水装置と、前記ディスポーザの下流側に接続された配管と、前記ディスポーザの下流側で前記配管の末端に設けられたポンプと、前記ポンプの下流側に設けられた圧送管と、前記圧送管の下流側に設けられた排水処理装置と、前記給水装置及びポンプの運転を制御する制御装置とを備え、前記給水装置は、前記ディスポーザの運転開始時から該ディスポーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで連続運転され、前記ポンプは、前記ディスポーザの運転開始と同期して、該ディスポーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで所定の間欠運転を行い、前記所定の間欠運転は、前記ポンプの停止中に前記給水装置から供給される水で前記ポンプを満水状態にする前記ポンプ停止動作と、前記ポンプの運転によって前記満水状態の水を前記ポンプ下流の前記圧送管へ高圧の生ゴミを含む懸濁液として吐出する前記ポンプの運転動作とを繰り返すことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る生ゴミ処理システムを示す。
本実施形態に係る生ゴミ処理システムは、流し台シンク11の排水孔下部に設けたディスポーザ12と、ディスポーザ12の下流側に配管13を介して設けたポンプ14と、ポンプ14の吐出側に圧送管15を介して設けた排水処理装置16とで構成されている。
【0009】
ここで、ポンプ14としては、容量式のポンプが用いられている。そして、ディスポーザ12及びポンプ14は、図2に示す処理フローに従って運転される。
ディスポーザ12は、運転開始スイッチの投入により作動し、運転停止スイッチの投入により停止することができるON−OFFスイッチを備えている。
また、ディスポーザ12への給水は、自動給水装置17により行われる。自動給水装置17では、ディスポーザ12の運転開始スイッチの投入と同期して水道管に連絡する電磁弁を開き、ポンプ14の運転終了と同期して電磁弁を閉じるように構成されている。自動給水装置17の運転は制御装置20によって制御されている。
【0010】
ポンプ14は、ディスポーザ12の運転開始スイッチの投入と同期して駆動され、ポンプ14の運転終了と同期して所定の間欠運転を所定の時間にわたって行うように制御装置20によるシーケンス制御が行われている。
次に、本実施形態に係る生ゴミ処理システムの作用を説明する。
先ず、処理に際し、ディスポーザ12の運転開始スイッチを投入する。制御装置20では、ディスポーザ12の運転開始スイッチの投入を感知すると、自動給水装置17及びポンプ14に作動指令を出す。これにより、ディスポーザ12の運転と同時に給水が行われ、且つ、ポンプ14の運転も開始される。
【0011】
次いで、厨房の調理くずや残飯などの生ゴミが水と共にディスポ−ザ12に送り込まれると、ディスポーザ12では、生ゴミを粉砕して水と共に配管13に流し出す。そして、配管13を介して水と共に生ゴミがポンプ14まで来ると、ポンプ14により圧送管15へ送り出される。
次いで、ディスポーザ12の運転停止スイッチが投入され、ディスポーザ12の運転が停止する。制御装置20では、ディスポーザ12の運転停止スイッチの投入を感知すると、ポンプ14に間欠運転作動指令を出す。これにより、ポンプ14が間欠運転に切り替えられる。
【0012】
この間にも、給水は、継続して行われている。ここで、ポンプ14は、ディスポーザ12と同時に停止しているので、ポンプ14に連続して送られる水で満水状態となる。
この状態で、ポンプ14が駆動されるので、ポンプ14から吐出される吐出物は生ゴミと水が殆どを占める。従って、圧送管15には高圧の生ゴミを含む懸濁液が吐出されることとなる。このため、圧送管15の壁面に堆積しようとする、例えば卵の殻、貝殻などが押し流される。
【0013】
そして、ポンプ14は、所定の時間後には、再び停止し、ポンプ14に連続して送られる水で満水状態となる。この状態で、ポンプ14は再び駆動されるので、上述と同様に、圧送管15には高圧の生ゴミを含む懸濁液が吐出されることとなる。このため、圧送管15の壁面に堆積しようとする、例えば卵の殻、貝殻などが押し流される。
【0014】
このように、ポンプ14を間欠運転することによって、ポンプ14からの吐出時には高圧の生ゴミを含む懸濁液を圧送管15へ送り出すことができ、例えば卵の殻、貝殻などを圧送管15の壁面に堆積させることなく、排水処理装置16へ懸濁液と共に押し流すことができる。
そして、所定の時間が経過すると、制御装置20からポンプ14及び自動給水装置17に停止指令が出され、ポンプ14及び自動給水装置17が停止する。
【0015】
以上のように、本実施形態によれば、ディスポーザ12から吐出された生ゴミを含む懸濁液は、順次ポンプ12により圧送管15側へ押し出され、そして、ディスポーザ12の運転停止後には、所定の間欠運転を開始するポンプ14によって圧送管15へ高圧状態で送り出されるので、排水処理装置16へ向かって脈動的に押し出されることとなり、圧送管15の壁面に堆積しようとする、例えば卵の殻、貝殻などを押し流し、確実に排水処理装置16へ送り込むことが可能となる。従って、圧送管15を閉塞することが無くなる。
【0016】
本実施形態によれば、ポンプ14により吐出される高圧の生ゴミを含む懸濁液又は水によって、圧送管15内は常に清掃された状態が維持されるので、圧送管15の維持管理が容易になる。尚、ポンプ14による圧送は、後段では生ゴミを含む懸濁液の濃度が薄くなる。
尚、排水処理装置16での分解処理は、従来と同様に行われる。
【0017】
又、本実施形態では、ポンプ14の間欠運転の間隔を10秒として説明したが、適用される生ゴミ処理システムにより間隔は任意に求められる。例えば、停止時間と運転時間とを等しくする場合、両者の間隔を異ならせる場合など、任意に設定できる。
図3は、本発明の別の実施形態に係る生ゴミ処理システムにおける運転状況を示すフロー図である。
【0018】
図2に示すフロー図では、ポンプ14は、ディスポーザ12の運転開始スイッチの投入と同期して駆動され、ポンプ14の運転終了と同期して所定の間欠運転を所定の時間にわたって行うように制御装置20によるシーケンス制御が行われるように構成したが、本実施形態では、ポンプ14は、ディスポーザ12の運転開始スイッチの投入と同期して駆動され、ディスポーザ12の運転終了まで間欠運転を所定の時間にわたって行うように構成した点で相違する。
【0019】
従って、本実施形態では、ディスポーザ12の運転開始スイッチの投入からディスポーザ12の運転停止スイッチの投入までの間、すなわち、ディスポーザ12が運転している間中、ポンプ14が間欠運転を行う。
本実施形態においても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ディスポーザにより破砕された生ゴミを含む懸濁液に含まれる、例えば卵の殻、貝殻などを圧送管の壁面に堆積させること無く、確実に押し流すことが可能となり、圧送管の閉塞を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る生ゴミ処理システムを示す説明図である。
【図2】図1の生ゴミ処理システムにおける運転状況を示すフロー図である。
【図3】本発明の別の実施形態に係る生ゴミ処理システムにおける運転状況を示すフロー図である。
【図4】従来の生ゴミ処理システムを示す説明図である。
【符号の説明】
11 流し台シンク
12 ディスポーザ
13 配管
14 ポンプ
15 圧送管
16 排水処理装置
17 自動給水装置
20 制御装置
Claims (2)
- 生ゴミを破砕して水と共に配管に流し出すディスポーザと、
前記ディスポーザに給水する給水装置と、
前記ディスポーザの下流側に接続された配管と、
前記ディスポーザの下流側で前記配管の末端に設けられたポンプと、
前記ポンプの下流側に設けられた圧送管と、
前記圧送管の下流側に設けられた排水処理装置と、
前記給水装置及びポンプの運転を制御する制御装置と
を備え、
前記給水装置は、前記ディスポーザの運転開始時から該デイスボーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで連続運転され、
前記ポンプは、前記デイスポーザの運転時には連続運転され、該ディスポーザの運転停止と同期して、該ディスポーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで所定の間欠運転を行い、
前記所定の間欠運転は、前記ポンプの停止中に前記給水装置から供給される水で前記ポンプを満水状態にする前記ポンプ停止動作と、前記ポンプの運転によって前記満水状態の水を前記ポンプ下流の前記圧送管へ高圧の生ゴミを含む懸濁液として吐出する前記ポンプの運転動作とを繰り返す
ことを特徴とする生ゴミ処理システム。 - 生ゴミを破砕して水と共に配管に流し出すデイスポーザと、
前記ディスポーザに給水する給水装置と、
前記ディスポーザの下流側に接続された配管と、
前記ディスポーザの下流側で前記配管の末端に設けられたポンプと、
前記ポンプの下流側に設けられた圧送管と、
前記圧送管の下流側に設けられた排水処理装置と、
前記給水装置及びポンプの運転を制御する制御装置と
を備え、
前記給水装置は、前記ディスポーザの運転開始時から該ディスポーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで連続運転され、
前記ポンプは、前記ディスポーザの運転開始と同期して、該ディスポーザにより破砕された生ゴミを前記排水処理装置へ送り込むまで所定の間欠運転を行い、
前記所定の間欠運転は、前記ポンプの停止中に前記給水装置から供給される水で前記ポンプを満水状態にする前記ポンプ停止動作と、前記ポンプの運転によって前記満水状態の水を前記ポンプ下流の前記圧送管へ高圧の生ゴミを含む懸濁液として吐出する前記ポンプの運転動作とを繰り返す
ことを特徴とする生ゴミ処埋システム。
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