JP4088651B2 - し渣洗浄脱水機 - Google Patents

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Description

下水廃水や汚泥等からスクリーン等によって分離・除去された繊維、ビニル袋等の夾雑物をし渣と称し、本発明は、このようなし渣を衛生的なものとするため洗浄し、かつ取り扱い性改善のため脱水するし渣洗浄脱水機に関する。
下水処理場においては、下水処理設備によって汚水がし渣除去装置で処理され、し渣が排出される。このし渣は、そのままでは人糞や腐敗性の有機物を含み、含水率も高い。そのため、運搬等に際し非衛生的であり、取り扱い性も悪い。その上、埋立等の処分場においては、悪臭や地下水汚染の原因となる。従って、し渣除去装置から排出したし渣を衛生的なものにして環境汚染を防止するために洗浄すること、およびこのし渣の取り扱い性を改善するため脱水することが一般的に行なわれている。
このようなし渣の洗浄脱水には、従来より、各種の洗浄装置と脱水装置とを適宜組み合わせて使用している。しかしながら、このような洗浄装置と脱水装置とを組み合わせて使用する場合、各々専用機器を設けるため、大きな設置スペースと運転動力を必要としていた。
このような問題点を改善するため、洗浄機能と脱水機能とを併せ持つし渣洗浄脱水装置が従来より提案されている。このような従来例に係る洗浄脱水装置について、添付図11〜図14を参照しながら以下説明する。図11は従来例に係る一体形し渣洗浄脱水装置の基本構成図、図12は図11の一体形し渣洗浄脱水装置に用いられるスクリーン式し渣除去装置を示す一部切欠概略斜視図、図13は他の従来例に係るし渣洗浄脱水装置の実施例の内部構造を説明する縦断面図、図14は図13のし渣洗浄脱水装置に配備されている圧力調節管の構造を示す縦断面図である。
図11において、従来例に係る一体形し渣洗浄脱水装置40は、(a)し渣装入口と、し渣洗浄用の洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、洗浄水を撹拌する撹拌装置44とを有する撹拌洗浄室42a、(b)この撹拌洗浄室42aの洗浄水からし渣を分離・除去するスクリーン式し渣除去装置50、(c)前記スクリーン式し渣除去装置50によりし渣が分離・除去された洗浄水を排出するための排出手段45と、水位調節用の越流堰48とを有する洗浄水排出室42bを備えている。
そして、前記スクリーン式し渣除去装置50が、図12に示すように、撹拌洗浄室42aと洗浄水排出室42bとの間に配置され両室を区分するとともに、一部が開放され、洗浄水が通過する際に、洗浄水に混在するし渣を分離・除去する環状スクリーン51と、この環状スクリーン51の内面上に分離されたし渣を掻き取り搬送するスクリューコンベア52と、このスクリューコンベア52で搬送された前記し渣を圧縮・脱水するプレス部53と、圧縮・脱水されたし渣を搬出する搬出部54とを備えてなる(特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来例に係る一体形し渣洗浄脱水装置は、多大な容量を有する撹拌洗浄室42aと洗浄水排出室42bとを必要とする上、これらの設置スペースが非常に大きなものとなる。
このような欠点を解消する他の従来例に係るし渣洗浄脱水装置として、図13および図14に示すし渣洗浄脱水装置がある。この従来例に係るし渣洗浄脱水装置は、上部に受け入れホッパー72、下部に排水溝69を介して排水パン70と排水管71とを備えているし渣洗浄脱水装置61の本体62内に、駆動装置63によって回転する回転軸の外周に搬送スクリュー羽根が備えられているスクリュー64が配備されている。
同時に、このし渣洗浄脱水装置61は、前記受け入れホッパー72を介して本体62内に投入された被処理物が前記スクリュー64の回転によって搬送されていく本体62の先端側に洗浄室65が配備され、当該洗浄室65内に延びる前記回転軸の外周には圧縮スクリュー羽根が配備されて圧縮スクリュー66が形成されているとともに、前記洗浄室65内に洗浄水を供給する洗浄水管68A,68B,68Cが洗浄室65の上部に取り付けられており、前記被処理物が搬送されていく当該洗浄室65の先端側に略90度の角度で上方向に伸びる背圧ベンド管67の後端側が接続されている。
また、このし渣洗浄脱水装置61は、当該背圧ベンド管67の先端側に圧力調節リング74を内部に備えている圧力調節管73の後端部が上方向に向けて連接されており、前記圧力調節リング74は、次に述べるように構成されている。
即ち、前記圧力調節リング74は、圧力調節管73の1/2乃至2/3の高さ方向に亘って内径が上方に向かうに従って小さくなるテーパー状に形成されている下側部分と、引き続いて圧力調節管73の1/2乃至1/3の高さ方向に亘って内径が上方に向かうに従って大きくなるテーパー状に形成されている上側部分とからなる。また、この圧力調節管73の先端端側には、内径が後端側から先端側に向けてテーパー状に拡径した搬送管75の後端側が接続されている。
特開平10−305298号公報 特許第3763060号公報
即ち、上記従来例に係るし渣洗浄脱水装置61は、内部にテーパ部を有する前記圧力調節管73でし渣に対する背圧を作用させ、前記搬送管75においてはし渣への背圧は作用させない構成となっている。ところが、上記従来例に係るし渣洗浄脱水装置61は、洗浄脱水したし渣を、このし渣洗浄脱水装置61の底面から約2.5m以上の高さまでは垂直搬送するとの記載があるが、長手方向への搬送については記載がない。
従って、本発明の目的は、コンパクトな1台の装置でし渣の洗浄および脱水を効率的に行なうとともに、コンベア等他の搬送手段を用いることなく低動力で、洗浄脱水後のし渣を長手方向上方の次工程投入部に長距離搬送可能なし渣洗浄脱水装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るし渣洗浄脱水機が採用した手段は、ハウジング内に、駆動モータにより回転されるスクリュー軸と、このスクリュー軸外周に設けられスクリュー軸の回転によりし渣を搬送するためのスクリューとを収納し、前記ハウジングの入口側から出口側に向かって、先ず、し渣を投入するためハウジング上部に開口された投入部を備えている。
そして次に、このし渣洗浄脱水機は、前記スクリュー軸の軸心に貫通して設けられたスクリュー洗浄水供給路からスクリュー洗浄水供給ノズルを介して噴射されたスクリュー洗浄水により前記し渣を洗浄するための洗浄ゾーンと、前記スクリュー軸外周に設けられたスクリューを小ピッチ化し、この小ピッチスクリューの回転によって洗浄後のし渣を加圧脱水する脱水ゾーンとを備えるとともに、前記ハウジングの出口に、加圧脱水される前記し渣に背圧を付与するため、水平面から上向きの傾斜角度が35〜55度に形成されたエルボ部とこのエルボ部後方で拡径された直管部とを備えて構成された背圧管を接続したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るし渣洗浄脱水機が採用した手段は、請求項1に記載のし渣洗浄脱水機において、前記スクリュー軸が正転、逆転何れも可能なよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るし渣洗浄脱水機が採用した手段は、請求項1または2に記載のし渣洗浄脱水機において、前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径より、少なくとも20mm以上拡径して構成されたことを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るし渣洗浄脱水機が採用した手段は、請求項3に記載のし渣洗浄脱水機において、前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径に対し、エキセントリックに接続して構成されたことを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係るし渣洗浄脱水機が採用した手段は、請求項1または4のうちの何れか一つの項に記載のし渣洗浄脱水機において、前記洗浄ゾーンに、前記スクリューによって搬送されて来たハウジング内のし渣を洗浄するための洗浄部洗浄水供給ノズルを備えるとともに、前記洗浄ゾーンを含むハウジングの下部に、洗浄後の前記し渣から前記洗浄水を分離するためのスクリーンを備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係るし渣洗浄脱水機が採用した手段は、請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載のし渣洗浄脱水機において、前記脱水ゾーンに、この脱水ゾーンを洗浄するための脱水部洗浄水供給ノズルを備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るし渣洗浄脱水機は、ハウジング内に、駆動モータにより回転されるスクリュー軸と、このスクリュー軸外周に設けられスクリューとを収納し、前記ハウジングの入口側から出口側に向かって、し渣を投入するためハウジング上部に開口された投入部と、スクリュー洗浄水により前記し渣を洗浄するための洗浄ゾーンと、小ピッチスクリューの回転によって洗浄後のし渣を加圧脱水する脱水ゾーンとを備えている。
同時に、このし渣洗浄脱水機によれば、前記ハウジングの出口に、加圧脱水される前記し渣に適切な背圧を付与するため、水平面から上向きの傾斜角度が35〜55度に形成されたエルボ部とこのエルボ部後方で拡径された直管部とを備えて構成された背圧管を接続したので、コンパクトな1台の装置でし渣の効果的な洗浄と脱水が可能となるとともに、前記背圧管によってし渣を脱水する際の背圧を付与して、低動力で洗浄脱水後の前記し渣を長手方向上方の次工程投入部へ長距離搬送可能となった。
また、本発明の請求項2に係るし渣洗浄脱水機によれば、前記スクリュー軸が正転、逆転何れも可能なよう構成されたので、洗浄中に前記スクリュー軸を正転、逆転させてし渣を前進、後進させ、前記し渣全体を万遍なく洗浄することが可能となった。
更に、本発明の請求項3に係るし渣洗浄脱水機によれば、前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径より少なくとも20mm以上拡径して構成されたので、洗浄脱水後のし渣の外表面に対する背圧管の接触抵抗が大幅に低減され、前記し渣の長距離搬送がスムーズに行なえるようになり、かつ駆動モータへの過負荷を確実に防止できるようになった。
また一方、本発明の請求項4に係るし渣洗浄脱水機によれば、前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径に対しエキセントリックに接続して構成されたので、前記ハウジング出口から背圧管への接続段差がなくなり、洗浄脱水後のし渣の移送、排出が更にスムーズに行なえる。
本発明の請求項5に係るし渣洗浄脱水機によれば、前記洗浄ゾーンに、前記スクリューによって搬送されて来たハウジング内のし渣を洗浄するための洗浄部洗浄水供給ノズルを備えるとともに、前記洗浄ゾーンを含むハウジングの下部に、洗浄後の前記し渣から前記洗浄水を分離するためのスクリーンを備えたので、前記し渣の洗浄を更に徹底して行えるとともに、前記し渣と洗浄排水との分離を効果的に行なえる。
また、本発明の請求項6に係るし渣洗浄脱水機によれば、前記脱水ゾーンに、この脱水ゾーンを洗浄するための脱水部洗浄水供給ノズルを備えたので、脱水ゾーンの洗浄が容易となった。
先ず、本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機の構成を、添付図1〜図3を用いて以下に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機全体を示す模式的外形図、図2は本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機を一部切り欠いて示す模式的部分縦断面図、図3は図2の矢視A−Aを示す模式的横断面図である。
図1および図2において、本発明に係るし渣洗浄脱水機1は、し渣洗浄脱水機本体2とこのし渣洗浄脱水機本体2の外殻を形成するハウジング4の出口側に接続された背圧管3とからなる。前記し渣洗浄脱水機本体2のハウジング4内にはスクリュー軸5が収納され、駆動モータ6により減速機7を介して回転されるよう構成されている。
前記スクリュー軸5の外周にはスクリュー5a,5bが設けられ、このスクリュー軸5の回転により、前記スクリュー5a,5bが投入されたし渣をハウジング4内で搬送する構成をなしている。前記スクリュー軸5に設けられたスクリューは、次に述べる投入部8と洗浄ゾーン9におけるピッチpのスクリュー5a対し、脱水ゾーン10におけるピッチpは前記ピッチpより小さい小ピッチスクリュー5bで形成され、前記スクリュー5aと小ピッチスクリュー5bとは連続的に構成されている。
また、前記スクリュー軸5の軸心には、スクリュー洗浄水供給路11が貫通して設けられ、スクリュー軸5の軸端からスクリュー洗浄水12aを供給できるよう構成されている。そのため、前記スクリュー軸5の軸端には、配管やホースを接続した際、駆動モータ6からの回転力が伝わらないようロータリジョイント13が設けられ、このロータリジョイント13にスクリュー洗浄水供給口12が取り付けられている。更に、このスクリュー軸5は、後述する実施例で説明するように、正転、逆転何れも可能なよう構成されている。
そして、前記ハウジング4の入口側から出口側に向かって、し渣を投入するためハウジング4上部に開口された投入部8と、し渣を洗浄するための洗浄ゾーン9と、洗浄後の前記し渣を脱水するための脱水ゾーン10とが備えられている。前記投入部8には、し渣の受け入れを容易にするため、図1に示す如く受入ホッパー8aを取り付けても良い。また、この投入部8には、投入されたし渣の予備洗浄および投入部8内部を洗浄するため、投入部洗浄水14aを供給する投入部洗浄水供給ノズル14が備えられている。
次に、前記洗浄ゾーン9においては、図3に示す如く、スクリュー軸5の軸心に貫通して設けられた前記スクリュー洗浄水供給路11に供給されたスクリュー洗浄水12aが、前記スクリュー軸5に放射状に開孔されたスクリュー洗浄水供給ノズル15からスクリュー洗浄水15aとして噴射され、スクリュー5aによって搬送されて到来した前記し渣を洗浄するよう構成されている。同時にまた、前記ハウジング4上部に設けられた洗浄部洗浄水供給ノズル16からも洗浄部洗浄水16aが供給され、前記し渣を更に洗浄するよう構成されている。
一方、前記脱水ゾーン10においては、し渣と水分を分離するためのパンチングメタル等の図示しない円筒状スクリーンが前記小ピッチスクリュー5bとハウジング4の間に設けられており、前記スクリュー軸5の外周に設けられたピッチpの小ピッチスクリュー5bの回転によって、洗浄後のし渣をハウジング4出口側に向かって圧密し、水分は円筒状スクリーンによって分離され外側に排出することにより脱水するよう構成されている。
また、この脱水ゾーン10には、この脱水ゾーン10を洗浄するため、脱水部洗浄水17aを供給する脱水部洗浄水供給ノズル17が備えられている。即ち、脱水ゾーン10では、ハウジング4の上面の脱水部洗浄水供給ノズル17から円筒状スクリーンへ脱水部洗浄水17aが吹き出し、前記円筒状スクリーンの外面及び孔を洗浄できるように構成されている。尚、洗浄時に供給された脱水部洗浄水17aは、この円筒状スクリーンを外周し、排水トレイ19を経由して機外へ排出される。
そして更に、前記洗浄ゾーン9を含む前記ハウジング4下部には、スクリュー5aの回転とともに万遍なく洗浄されたし渣から、洗浄排水18aを分離するためのスクリーン18が備えられている。そして、分離されたこの洗浄排水18aは排水トレイ19に集水され、排水口21から排水21aとして排出されるよう構成されている。この排水トレイ19には、トレイ内洗浄水20aをトレイ19内に供給し内部を洗浄するためのトレイ内洗浄水供給口20が備えられている。前記スクリーン18は、ウェッジワイヤーや金網を背面から補強して構成されたものが好ましい。
以上説明したスクリュー洗浄水12a,15a、投入部洗浄水14a,洗浄部洗浄水16a,脱水部洗浄水17aおよびトレイ内洗浄水20aを供給する夫々の流路には、夫々の洗浄水流量を調節するため図示しない流量調節弁を取り付けるのが好ましい。また、必要に応じて流路を自動開閉するための電磁弁を各供給流路に取り付け、図示しない制御器に内蔵されたシーケンサによって自動開閉できるように構成するのが更に好ましい。
次に、本発明のし渣洗浄脱水機に係る前記背圧管3の実施の形態について、以下図4および図5を併用しながら説明する。図4は本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機のエキセントリック型背圧管を示す外形図、図5は本発明の他の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機のエキセントリック型背圧管を示す外形図である。
本発明のし渣洗浄脱水機に係る前記背圧管3は、図1に示す如く、し渣洗浄脱水機本体2のハウジング4出口側に接続して構成され、加圧脱水される前記し渣に適正な背圧を付与する。この背圧管3は、前記ハウジング4の出口に、少なくとも、水平面から上向きの傾斜角度が35〜55度に形成されたエルボ部3cとこのエルボ部3c後方で拡径された直管部3aとを備えて構成されるのが好ましい。
前記背圧管3の水平面からの傾斜角度θが35度未満であると、し渣に対する背圧が不十分なため含水率が高く、SS除去率も70%未満の状態となり洗浄性も悪化する。また、前記傾斜角度θが55度を越えると、含水率の低減およびSS除去率の増加が急激に停滞する上、背圧が大きくなり過ぎて駆動モータ6が過負荷となるからである。
次に、このような背圧管3の実施の形態について述べる。先ず、前記背圧管3の実施の形態に係る一つは、直管部3aの内径dの中心をレデューサ部3b、エルボ部3cおよび前記ハウジング4の出口内径dの中心に一致させて接続した構成、即ち、図1に示す如くコンセントリックに接続して構成されたものである。
しかしながら、前記し渣の移送、排出が更にスムーズに行なえるという点から、図2あるいは図4に示す如く、直管部3a内径dの中心をレデューサ部3e、エルボ部3cおよび前記ハウジング4の出口内径dの中心から偏心させて、前記直管部3a内底面を前記レデューサ部3e、エルボ部3cおよび前記ハウジング4の出口内径dの底面に段差の無いようエキセントリックに接続した構成とするのが好ましい。
あるいはまた、前記背圧管3は、図5に示す如くレデューサ部3eを削除して、直管部3a内底面をエルボ部3cおよび前記ハウジング4の出口内径dの底面に段差の無いようエキセントリックに接続した構成としても好ましい。更に、このような背圧管3は、図1を平面視したとき、し渣洗浄脱水機本体2とこの背圧管3の夫々の中心線が直線状に一致するよう構成するのが良いが、前記両中心線がある角度をなして斜めに配置されて構成しても良い。
更に、このような背圧管3は、この背圧管3を構成する直管部3aの内径dが、前記ハウジング4の出口内径dより少なくとも20mm以上拡径して構成されるのが好ましい。前記背圧管3を構成する直管部3aの内径dとハウジング4の出口内径dとの差異(d−d)が20mm未満であると、し渣洗浄脱水機本体2より搬送されて来た洗浄脱水後のし渣と前記直管部3a内面との接触抵抗が大きくなり、駆動モータ6の過負荷を生じる恐れがあり、場合によってはし渣が背圧管3内で詰まってしまうからである。
このようにして、本発明に係るし渣洗浄脱水機1によって洗浄脱水されたし渣は、上述の如く構成された背圧管3によって、更に圧密されつつ長手方向上方に搬送された後、例えば図1に示すように、次工程のホッパー25に排出されるのである。
前記背圧管3の長さLは、2〜7mの範囲であるのが好ましい。前記背圧管3の長さLが2m未満であると背圧管3内のし渣と背圧管3の接触面積が小さ過ぎて背圧不足のため脱水不十分となり、前記長さLが7mを越えると前記接触面積が大きすぎて接触抵抗が増大し、駆動モータ6が過負荷となるからである。ここで、前記背圧管3の長さLは、図1に示す如く、直管部3aの中心線と、両端のエルボ部3c,3d各々の両端開放面中心線とが交わる交点Q,Rを結ぶ直線距離として定義される。
以上、本発明に係るし渣洗浄脱水機は、ハウジング内に、駆動モータにより回転されるスクリュー軸と、このスクリュー軸外周に設けられスクリューとを収納し、前記ハウジングの入口側から出口側に向かって、ハウジング上部に開口された投入部と、スクリュー洗浄水により前記し渣を洗浄するための洗浄ゾーンと、洗浄後のし渣を加圧脱水する脱水ゾーンとを備えている。
同時に、このし渣洗浄脱水機は、前記ハウジングの出口に、加圧脱水される前記し渣に背圧を付与するため、水平面から上向きの傾斜角度が35〜55度のエルボ部とこのエルボ部後方で拡径された直管部とを備えて構成された背圧管を接続したので、コンパクトな1台の装置でし渣の効果的な洗浄と脱水が可能となるとともに、前記背圧管によってし渣を脱水する際の背圧を付与して、洗浄脱水後の前記し渣を長手方向上方の次工程投入部へ離搬送可能となった。
本発明に係るし渣洗浄脱水機によるし渣洗浄脱水の実施例について、実験フローを示す図6を参照しながら以下説明する。図6において、下水処理場内の汚水沈砂池30から、既設のスクリーン31とコンベア32を介して採取したし渣M1を計量した後、本発明に係るし渣洗浄脱水機1に投入した。
諸条件のもとでし渣洗浄脱水機1を稼動して、し渣洗浄機本体2に接続された背圧管3からシュータ33を経て排出された洗浄脱水後のし渣M2を容器34に採取し、その含水率および含有SS量を分析するとともに外観と臭気を確認した。尚、洗浄水35は、下水処理場濾過水を洗浄用ポンプ36で加圧して前記し渣洗浄脱水機本体2に供給した。また、本実施例に用いた本発明に係るし渣洗浄脱水機1は、各部位の洗浄水供給路に前述したような電磁弁が取り付けられ、シーケンサによって予め設定された条件で作動するよう構成されたものを使用した。
このような実験フローによって、先ず、洗浄回数、背圧管長さL、洗浄時間およびし渣充填量等の条件を変更して基礎実験を行い、洗浄脱水されたし渣の含水率およびSS除去率の傾向から最適運転フローを決定し、その後は最適運転フローでのし渣の洗浄性や脱水性等を検証した。脱水性能の指標としては含水率70%以下、洗浄性能の指標としてはSS除去率80%以上を良好とした。
実験条件を変更して得られた洗浄性および脱水性の傾向を表1に示す。洗浄回数を増やすと脱水性が低下し、背圧管長さL、洗浄時間を増やすと洗浄性および脱水性が共に向上した。前記背圧管長さLが2m未満であると、し渣に対する接触抵抗が少ないため背圧不足となり脱水能力が不十分であった。また、1バッチ当り投入するし渣充填量を減らしてみたが、洗浄・脱水性に目立った変化は認められなかった。このような基礎実験から、表1に示した結果を目安として次の最適運転フローを検討した。
Figure 0004088651
上記基礎実験結果をもとに、更に詳細な条件検討を行い、最終的に決定した最適運転フローを図7に示す。以降は、この最適運転フローによる条件にて実験を行なった。図7中の○印は、各工程において各洗浄やスクリューの作動するタイミングを表し、右端欄の所要時間は各工程の所要時間を示している。以下、図7に示した最適運転フローについて、図1〜図3および図6を併用しながら工程順に説明する。
(1)先ず、本発明に係るし渣洗浄脱水機本体2を起動して、洗浄脱水前のし渣(M1)10Lを投入部8に投入する。そして、スクリュー洗浄水12a,15aおよび投入部洗浄水14aを供給して、前記洗浄水によるし渣洗浄を行ないつつ、スクリュー5aを正転させてし渣を次の洗浄ゾーン9へ搬送する。
(2)次いで、洗浄ゾーン9に搬送されたこのし渣に、スクリュー洗浄水供給ノズル15からスクリュー洗浄水15aを噴射させて洗浄する第1洗浄を行なう。
(3)スクリュー5aを逆転させて前記し渣を後進させる。
(4)スクリュー5aの逆転によって後進して来た前記し渣に、洗浄部洗浄水供給ノズル16から洗浄部洗浄水16aを噴射させて洗浄する第2洗浄を行なう。
(5)再度、スクリュー5aを正転して前記し渣を回転させながら前進させ、前記スクリュー洗浄水15aによる洗浄を行なう。その後、上記(2)〜(5)の工程を全4回繰り返す。
(6)次いで、スクリュー5aおよび5bを正転させて前記し渣を圧送しながら、前記スクリュー洗浄水15aによる洗浄を万遍なく行なう。
(7)その後、スクリュー5bを正転させて前記し渣を圧送、脱水し、し渣洗浄脱水機本体2から排出する。
(8)脱水部洗浄水供給ノズル17から脱水部洗浄水17aを供給して、脱水ゾーン10の洗浄を行なう。
次に、このような最適運転フローにより、背圧管3については、管径150A(内径 155.2mm)のエルボ部、レデューサ部、および管径200A(内径204.7mm)の直管部、直管部と同径のエルボ部をコンセントリックに接続した背圧管(背圧管長さLが3.5m)を用いた実証試験を実施した。即ち、本実証試験においては、図6に示した実験フローによって採取した洗浄脱水前のし渣(M1)10Lを本発明に係るし渣洗浄脱水機1に投入して、洗浄脱水後のし渣M2を採取し、前記洗浄脱水前後のし渣M1,M2の性状を確認した。但し、背圧管3の傾斜角度θは45[度]とした。
同時に、この下水処理場の既存設備である従来例に係るし渣洗浄装置と脱水装置を用いた場合の、洗浄脱水前後のし渣M1,M2の性状も併せて確認した。前記従来例に係るし渣洗浄装置はスクリーンコンベア方式によるものであり、前記従来例に係る脱水装置はロータリプレス方式によるものである。
以上の実証試験結果を図8、図9および表2に示す。図8は前記実証試験による洗浄脱水後のし渣の含水率の分析結果、図9は前記実証試験による洗浄脱水後のし渣のSS含有量の分析結果を示す。表2は、洗浄脱水前後のし渣の分析結果の平均値をまとめたものである。これらの実証試験結果について要約すると以下の通りである。
Figure 0004088651
先ず、含水率については、洗浄前のし渣の含水率は平均89.6%であったが、本発明に係るし渣洗浄脱水機によって、平均57.8%、最高53.6%まで低減することができた。一方、従来例に係る前記既存設備による含水率は平均68.7%であった。従って、本発明に係るし渣洗浄脱水機による洗浄脱水後のし渣の含水率は、前記従来例に比べて11%程度低く、脱水性能の指標である含水率70%以下を大きくクリアした。
また、SS含有量については、洗浄前し渣の平均SS含有量104.5g/kg(dry)が、本発明に係るし渣洗浄脱水機によって、平均16.7g/kg(dry)まで低減した。一方、従来例に係る前記既存設備によるSS含有量は平均14.4g/kg(dry)であり、本発明に係るし渣洗浄脱水機によって、前記従来例と同等レベルの洗浄性が得られることを確認した、また、洗浄性能の指標であるSS除去率80%以上をクリアした。
更に、洗浄脱水後のし渣に糞塊の付着は認められず、臭気についても洗浄前と比較して大幅に軽減されており、従来例に係る既存設備と比較しても同等程度であった。また、洗浄後のし渣は洗浄前のし渣の原型を留めておらず、紙類は繊維状となるまで粉砕されていることを確認した。
以上、本発明に係るし渣洗浄脱水機の実証試験において、背圧管長さLを2m以上、傾斜角度θを45度として、図7に示した最適運転フローによるし渣の洗浄脱水を行なうことにより、本発明に係るし渣洗浄脱水機の脱水性能と洗浄性能が、少なくとも従来例に係るし渣洗浄装置と脱水装置と同等以上で、かつ夫々の目標指標を達成することが確認できた。
そこで、次に、本発明のし渣洗浄脱水機に係る背圧管について、更に最適な条件を確定するため、この背圧管の水平面から上向きの傾斜角度θおよび背圧管長さLを変更して実験した実施例について以下説明する。先ず、背圧管の前記傾斜角度θを30〜60度に変更して実験した実施例について、以下表3および図10を参照しながら説明する。図10は、表3に示した背圧管の傾斜角度θに対する洗浄脱水後のし渣の含水率、SS除去率の分析結果をグラフに示す図である。
Figure 0004088651
本実施例において、図6に示した実験フローによって採取したし渣(M1)10Lを、本発明に係るし渣洗浄脱水機1に投入し、その背圧管3の前記傾斜角度θを30〜60度の範囲に変更して、夫々の洗浄脱水後のし渣(M2)の含水率とSS除去率を分析した。
前記傾斜角度θが30度の比較例1では、脱水後の含水率目標値70%以下、SS除去率目標値80%以上の何れも満足していない上、し渣に糞塊が残留しており洗浄性も不良であった。これは、背圧管によってし渣へ作用する背圧が不十分なため、脱水が十分行なわれない上、し渣に隙間を生じて洗浄水がショートパスし十分な洗浄効果が得られないことによる。
次に、前記背圧管の傾斜角度θを30度を超えて増加させていくと、この傾斜角度θの増加に伴いし渣に作用する背圧も増加するため、脱水性が徐々に向上しその結果含水率が低下して行き、し渣の隙間も低減されて洗浄効果も得られるようになる。その結果、前記背圧管の傾斜角度θを35〜55度の範囲に増加させる実施例2〜6においては、前記傾斜角度θの増加に伴い、含水率の低下とSS除去率の増加が認められ何れの目標値も満足して、し渣の洗浄性も良好な結果が得られた。
更に、前記傾斜角度θが60度となる比較例7に至ると、含水率およびSS除去率の何れの目標値も満足する上し渣の洗浄性も良好であったが、駆動モータ電流値が定格値7.6[A]の90%(=6.8[A])を越えるので、前記傾斜角度θを60度以上とするのは駆動モータの過負荷を招く恐れがあり好ましくない。
即ち、傾斜角度θが55度を超えると、含水率の低下およびSS除去率の上昇の度合いが低下するとともに、駆動モータの電流値が急激に上昇し、動力コストが上昇してしまう。以上の結果から、本発明のし渣洗浄脱水機に係る背圧管は、水平面から上向きの傾斜角度35〜55度とするのが、加圧脱水されるし渣に適正な背圧を付与し、し渣洗浄脱水機を低動力でかつ安定して運転する上で好ましい。
次に、背圧管の長さLについては、表1を用いて説明した基礎実験から2m以上とするのが好ましいので2.5〜10mの範囲に変更し、前記傾斜角度θの好ましい下限は上記の通り35度であるため、傾斜角度θは35度として実験を行なった。
その結果、背圧管長さLを長くするに従って、傾斜角度θの増加と同様に脱水性と洗浄性が向上するが、この背圧管長さLが7mを越えると、駆動モータの電流値が定格値の90%を越えることを確認した。従って、本発明のし渣洗浄脱水機に係る背圧管の長さLは、2m〜7mとするのが、加圧脱水されるし渣に適正な背圧を付与し、し渣洗浄脱水機を低動力でかつ安定して運転する上で好ましい。
以上のような結果から、本発明に係るし渣洗浄脱水機によれば、前記ハウジングの出口に、水平面から上向きの傾斜角度が35〜55度のエルボ部とこのエルボ部後方で拡径された直管部とを備えて構成された背圧管を接続したので、コンパクトな1台の装置でし渣の効果的な洗浄と脱水が可能となるとともに、前記背圧管によってし渣を脱水する際の背圧を付与して、低動力で洗浄脱水後の前記し渣を長手方向上方の次工程投入部へ長距離搬送可能となった。
また、本発明に係るし渣洗浄脱水機は、スクリュー軸が正転、逆転何れも可能なよう構成されたので、洗浄中に前記スクリュー軸を正転、逆転させてし渣を前進、後進させ、前記し渣全体を万遍なく洗浄することが可能となった。
更に、本発明に係るし渣洗浄脱水機は、前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径より少なくとも20mm以上拡径して構成されたので、洗浄脱水後のし渣の外表面に対する背圧管の接触抵抗が大幅に低減され、前記し渣の長距離搬送がスムーズに行なえるようになった。
本発明のし渣洗浄脱水機に係る背圧管を構成する直管部は、中心線が直線をなす直管で構成されても良いが、必ずしもこのような直管に限定されることなく、中心線が多少の曲線をなす曲管であっても良い。また、前記背圧管は、断面が中空円形を有する管として説明したが、必ずしも中空円形断面に限定されることなく、例えば断面が中空多角形を有する管であっても良い。
本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機全体を示す模式的外形図である。 本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機を一部切り欠いて示す模式的部分縦断面図である。 図2の矢視A−Aを示す模式的横断面図である。 本発明の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機のエキセントリック型背圧管を示す外形図である。 本発明の他の実施の形態に係るし渣洗浄脱水機のエキセントリック型背圧管を示す外形図である。 本発明に係るし渣洗浄脱水機によるし渣洗浄脱水の実施例に関する実験フローを示す図である。 本発明に係るし渣洗浄脱水機によるし渣洗浄脱水の実施例において、最終的に決定した最適運転フローを示す図である。 本発明に係るし渣洗浄脱水機の実証試験による洗浄脱水後のし渣の含水率の分析結果を示す図である。 本発明に係るし渣洗浄脱水機の実証試験による洗浄脱水後のし渣のSS含有量の分析結果を示す図である。 表3に示した背圧管の傾斜角度θに対する洗浄脱水後のし渣の含水率、SS除去率の分析結果をグラフに示した図である。 従来例に係る一体形し渣洗浄脱水装置の基本構成図である。 図11の一体形し渣洗浄脱水装置に用いられるスクリーン式し渣除去装置を示す一部切欠概略斜視図である。 他の従来例に係るし渣洗浄脱水装置の実施例の内部構造を説明する縦断面図である。 図13のし渣洗浄脱水装置に配備されている圧力調節管の構造を示す縦断面図である。
符号の説明
M1:洗浄脱水前のし渣, M2:洗浄脱水後のし渣,
1:し渣洗浄脱水機, 2:し渣洗浄脱水機本体,
3:背圧管, 3a:直管部, 3b,3e:レデューサ部,
3c,3d:エルボ部,
4:ハウジング,
5:スクリュー軸,5a:スクリュー,5b:スクリュー(小ピッチスクリュー),
6:駆動モータ, 7:減速機,
8:投入部, 8a:受入ホッパー,
9:洗浄ゾーン, 10:脱水ゾーン,
11:スクリュー洗浄水供給路,
12:スクリュー洗浄水供給口, 12a:スクリュー洗浄水,
13:ロータリジョイント,
14:投入部洗浄水供給ノズル, 14a:投入部洗浄水,
15:スクリュー洗浄水供給ノズル, 15a:スクリュー洗浄水,
16:洗浄部洗浄水供給ノズル, 16a:洗浄部洗浄水,
17:脱水部洗浄水供給ノズル, 17a:脱水部洗浄水,
18:スクリーン, 18a:洗浄排水,
19:排水トレイ,
20:トレイ内洗浄水供給口, 20a:トレイ内洗浄水,
21:排水口, 21a:排水,
25:次工程のホッパー,
30:汚水沈砂池, 31:スクリーン, 32:コンベア,
33:シュータ, 34:容器, 35:洗浄水,
36:洗浄用ポンプ

Claims (6)

  1. ハウジング内に、駆動モータにより回転されるスクリュー軸と、このスクリュー軸外周に設けられスクリュー軸の回転によりし渣を搬送するためのスクリューとを収納し、前記ハウジングの入口側から出口側に向かって、し渣を投入するためハウジング上部に開口された投入部と、前記スクリュー軸の軸心に貫通して設けられたスクリュー洗浄水供給路からスクリュー洗浄水供給ノズルを介して噴射されたスクリュー洗浄水により前記し渣を洗浄するための洗浄ゾーンと、前記スクリュー軸外周に設けられたスクリューを小ピッチ化し、この小ピッチスクリューの回転によって洗浄後のし渣を加圧脱水する脱水ゾーンとを備えるとともに、前記ハウジングの出口に、加圧脱水される前記し渣に背圧を付与するため、水平面から上向きの傾斜角度が35〜55度に形成されたエルボ部とこのエルボ部後方で拡径された直管部とを備えて構成された背圧管を接続したことを特徴とするし渣洗浄脱水機。
  2. 前記スクリュー軸が正転、逆転何れも可能なよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のし渣洗浄脱水機。
  3. 前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径より、少なくとも20mm以上拡径して構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のし渣洗浄脱水機。
  4. 前記背圧管を構成する直管部の内径が、前記ハウジングの出口内径に対し、エキセントリックに接続して構成されたことを特徴とする請求項3に記載のし渣洗浄脱水機。
  5. 前記洗浄ゾーンに、前記スクリューによって搬送されて来たハウジング内のし渣を洗浄するための洗浄部洗浄水供給ノズルを備えるとともに、前記洗浄ゾーンを含むハウジングの下部に、洗浄後の前記し渣から前記洗浄水を分離するためのスクリーンを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載のし渣洗浄脱水機。
  6. 前記脱水ゾーンに、この脱水ゾーンを洗浄するための脱水部洗浄水供給ノズルを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載のし渣洗浄脱水機。
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