JP4444048B2 - 熱可塑性接着剤検査装置及び検査方法 - Google Patents
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Description
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、光源装置及び撮像装置のレンズの清掃並びに、光源装置の交換における無駄を防止することができる熱可塑性接着剤検査装置及び検査方法を提供することにある。
図1は本発明の実施形態に係る熱可塑性接着剤検査装置の概略構成図である。
図1において、熱可塑性接着剤検査装置1は、箱体成形装置2において、2つのトップ用照明装置(光源装置)3aと、4つのサイド用照明装置(光源装置)3bと、2つのトップ用カメラ(撮像装置)4aと、4つのサイド用カメラ(撮像装置)4bと、画像処理装置5a及び5bと、判定装置6a、6b、7a及び7bと、警告装置8と、制御装置9とを備えている。
また、4つのサイド用カメラ4bは、箱体成形装置2の箱搬送方向に対して水平方向左右側方にサイド用照明装置3bと並べて取付けられ、ホットメルト41からの反射光を受光するようになっている。
図2は箱展開シート20の正面図である。図3は箱体16が箱形成装置2上において形成される途中の状態を示す斜視図である。図4は箱体16とトップ用カメラ4a、サイド用カメラ4b、トップ用照明装置3a及びサイド用照明装置3bとの対応関係を示す斜視図である。
そして、画像処理装置5aに入力された撮像画像は、ステップS102において、図7に示す検査領域画像45が決定される。検査領域画像45は、ホットメルト部46と背景部47とホットメルトの糸引き部48とから構成されている。
そして、ステップS104において、図9に示すように、検査領域画像45から背景画像49の差分を取ることによって、背景部47の輝度ムラの影響を無くす、シェーディング処理が行われ、シェーディング補正画像50が作成される。
S106において、図11に示すように、2値化の際にホットメルト部46の中にできた穴(ノイズ)52を埋めるクロージング処理が行われ、クロージング処理画像53が作成される。
ステップS107において、図12に示すように、ホットメルトの糸引き部48を除去するオープニング処理が行われ、オープニング処理画像54が作成される。
また、ステップS110において、図18に示すように、ステップS109において計測された重心位置55を検査領域画像45に適用し、検査領域画像45において重心位置55を通過し、検査領域画像45の幅方向両端に延びる重心線mにおける断面プロファイル10を計側する。この場合において、断面プロファイル10は、図19に示すように、ホットメルト部46の輝度11と背景部47の輝度12とから構成されている。
そして、ステップS112において、ホットメルト部46の輝度11の平均値を背景部47の輝度12の平均値で除することにより、ホットメルト部46と背景部47との輝度の比率の計算が行われる。
そして、ステップS202において、撮像画像の縮小が行われ、撮像画像の横幅が二分の一倍に縮小される。
ステップS204において、図21に示すように、背景部58における黒い印刷等を除去するクロージング処理が行われ、黒印刷除去画像60が作成される。
ステップS206において、図23に示すように、ホットメルト部57の輪郭部63を抽出するソーベルフィルタ処理が行われ、輪郭抽出画像62が作成される。
ステップS207において、図24に示すように、各検査領域毎に予め設定された2値化閾値を使用し、輪郭部63をはっきりさせるために輪郭部63を白、背景部58を黒に分け、輪郭の2値化画像64が作成される。この2値化処理に際して、2値化処理後の輪郭の2値化画像64において、図24に示すように、輪郭部63に途切れ部分65が生じる場合があり、また、輪郭部63の内側は穴部66となっている。
ステップS209において、図26に示すように、輪郭部63の内側の穴部66を埋め、ホットメルト部69とするクロージング処理が行われ、輪郭の穴埋め画像68が作成される。
ステップS211において、図28に示すように、収縮画像70について検査領域枠73が設定され、検査領域枠設定画像72が作成される。
また、ステップS214において、図34に示すように、ステップS213において計測された重心位置74を検査領域画像56に適用し、検査領域画像56において重心位置74を通過し、検査領域画像56の長手方向両端に延びる重心線nにおける断面プロファイル13を計側する。この場合において、断面プロファイル13は、図35に示すように、ホットメルト部57の輝度14と背景部58の輝度15とから構成されている。
そして、ステップS216において、ホットメルト部71の輝度14の平均値を背景部58の輝度15の平均値で除することにより、ホットメルト部71と背景部58との輝度の比率の計算が行われる。
一方、画像処理装置5a及5bにより計算された対象部と背景部の輝度の比率は、管理画面(図示しない)上に常時表示されるようになっている。画像処理装置5a及び5bにより計算された輝度の比率は、画像処理装置5aにより計算された比率は判定装置7aに、画像処理装置5bにより計算された比率は判定装置7bにそれぞれ伝送される。そして、判定装置7a及び7bにおいて、予め設定された基準(本実施例においては、1.5以上とする)に基づいて判定され、輝度の比率が設定値以下の場合においては、判定装置7a及び7bは、警告装置8に対して警告信号を発信するようになっている。
これにより、光源装置及び撮像装置のレンズの清掃は、真の汚れ具合から裏付けられた数値の表示に基づいて行うことが出来る。また、光源装置の交換も、時間管理ではなく真の光量不足に基づいて行うことが出来る。したがって、光源装置及び撮像装置のレンズの清掃並びに、光源装置の交換における無駄を防止することができる。
2 箱体成形装置
3a トップ用照明装置
3b サイド用照明装置
4a トップ用カメラ
4b サイド用カメラ
5a 画像処理装置
5b 画像処理装置
6a 判定装置
6b 判定装置
7a 判定装置
7b 判定装置
8 警告装置
9 制御装置
10 断面プロファイル
11 ホットメルト部の輝度
12 背景部の輝度
13 断面プロファイル
14 ホットメルト部の輝度
15 背景部の輝度
16 箱体
20 箱展開シート
21 天面パネル
22 底面パネル
23 側面パネル
24 側面パネル
25 内サイドフラップ
26 内サイドフラップ
27 外サイドフラップ
28 外サイドフラップ
29 トップフラップ
30 内サイドフラップ
31 内サイドフラップ
32 外サイドフラップ
33 外サイドフラップ
34 折り曲げ線
35 折り曲げ線
36 折り曲げ線
37 折り曲げ線
38 折り曲げ線
39 折り曲げ線
40 ホットメルト
41 ホットメルト
45 検査領域画像
46 ホットメルト部
47 背景部
48 ホットメルトの糸引き部
49 背景画像
50 シェーディング補正画像
51 2値化画像
52 穴(ノイズ)
53 クロージング処理画像
54 オープニング処理画像
55 重心位置
56 検査領域画像
57 ホットメルト部
58 背景部
59 ホットメルトの糸引き部
60 黒印刷除去画像
61 オープニング処理画像
62 輪郭抽出画像
63 輪郭部
64 輪郭の2値化画像
65 途切れ部分
66 穴部
67 輪郭の接続画像
68 輪郭の穴埋め画像
69 ホットメルト部
70 収縮画像
71 ホットメルト部
72 検査領域枠設定画像
73 検査領域枠
74 重心位置
a 縦長さ
b 横長さ
c 長手方向の中心位置
d 幅方向の中心位置
e 長手方向成分
f 幅方向成分
g 縦長さ
h 横長さ
i 幅方向の中心位置
j 長手方向の中心位置
k 幅方向成分
l 長手方向成分
m 重心線
n 重心線
S101 撮像画像入力
S102 検査領域画像の決定
S103 背景画像の作成
S104 シェーディング処理
S105 2値化処理
S106 クロージング処理
S107 オープニング処理
S108 計測処理
S109 重心位置計測
S110 プロファイル作成
S111 輝度平均値の計算
S112 輝度比率の計算
S201 撮像画像入力
S202 撮像画像の縮小
S203 検査領域画像の決定
S204 クロージング処理
S205 オープニング処理
S206 ソーベルフィルタ処理
S207 2値化処理
S208 クロージング処理
S209 クロージング処理
S210 エロージョン処理
S211 検査領域枠の設定
S212 計測処理
S213 重心位置計測
S214 プロファイル作成
S215 輝度平均値の計算
S216 輝度比率の計算
80 パターン欠陥検査装置
81 光源
82 光量調整手段
83 証明範囲形成手段
84 照射手段
85 画像検出手段
86 画像検出手段
87 欠陥検出手段
88 試料
Claims (2)
- 対象物に塗布された熱可塑性接着剤に光を照射する光源装置と、
前記熱可塑性接着剤からの反射光を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置から入力された画像を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段が処理した画像に基づいて、前記光源装置及び前記撮像装置のうち少なくとも一方についてのメンテナンスの要否を判定する判定手段と、
前記判定手段により前記メンテナンスが必要と判定された場合、前記メンテナンスが必要であることを警告する警告手段と、を備え、
前記画像処理手段は、
前記撮像装置から入力された画像に基づいて、前記熱可塑性接着剤を表す領域である熱可塑性接着剤部及び該熱可塑性接着剤部の背景を表す領域である背景部を含む領域を検査領域画像として設定し、
前記検査領域画像に基づいて、前記熱可塑性接着剤部の重心を算出し、
前記検査領域画像について、前記熱可塑性接着剤部の重心を通り前記検査領域画像の両端部に延びる直線における輝度の断面プロファイルを算出し、
前記判定手段は、
前記断面プロファイルに基づいて、前記熱可塑性接着剤部の輝度の平均値及び前記背景部の輝度の平均値を算出し、
前記熱可塑性接着剤部の輝度の平均値と前記背景部の輝度の平均値との比率を算出し、
該比率と予め設定された値とを比較することによって前記メンテナンスが必要か否かを判定することを特徴とする、熱可塑性接着剤検査装置。 - 対象物に塗布された熱可塑性接着剤に光を照射する光源装置と、前記熱可塑性接着剤からの反射光を撮像する撮像装置と、を備えた熱可塑性接着剤検査装置を用いて前記熱可塑性接着剤を検査する方法であって、
前記撮像装置が撮像した画像に基づいて、前記熱可塑性接着剤を表す領域である熱可塑性接着剤部及び該熱可塑性接着剤部の背景を表す領域である背景部を含む領域を検査領域画像として設定し、
前記検査領域画像に基づいて、前記熱可塑性接着剤部の重心を算出し、
前記検査領域画像について、前記熱可塑性接着剤部の重心を通り前記検査領域画像の両端部に延びる直線における輝度の断面プロファイルを算出し、
前記断面プロファイルに基づいて、前記熱可塑性接着剤部の輝度の平均値及び前記背景部の輝度の平均値を算出し、
前記熱可塑性接着剤部の輝度の平均値と前記背景部の輝度の平均値との比率を算出し、
該比率が予め設定された範囲内にあるか否かを判定し、
該比率と予め設定された値とを比較することによって前記光源装置及び前記撮像装置のうち少なくとも一方についてのメンテナンスが必要であるか否かを判定し、該メンテナンスが必要であると判定した場合、該メンテナンスが必要であることを警告することを特徴とする、熱可塑性接着剤検査方法。
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