JP4443825B2 - ペレット燃料燃焼装置 - Google Patents

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    • F24B1/02Closed stoves
    • F24B1/024Closed stoves for pulverulent fuels

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木質ペレット等のペレット燃料燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、固体燃料の石炭を燃焼して暖房に使用する暖房機等の燃焼装置が知られている。しかしながら、石炭は炭素分やイオウ分を含んでおり、燃焼させると二酸化炭素やイオウ酸化物が発生し、燃焼排ガスに混じって大気中に放出され環境を汚染する。
【0003】
これに対し、おが粉や樹皮などの製材廃材や間伐材、林地残材などを粉砕圧縮した木質ペレットが知られている。この木質ペレットは、木の成分であるリグニンが溶けて固まる性質を利用して成型したもので、接着剤等を一切使用していない均質かつクリーンな固体燃料であり、植物は成長段階で二酸化炭素を吸収するので、近年、暖房機等の燃料として注目されている。
【0004】
ところで、従来、固体燃料の燃焼装置は、固体燃料を収容する燃料タンクを装置の上部に設置して、燃料タンクから固体燃料を重力で落下して燃焼室内の燃焼器に供給するものが大半である(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開昭56−169145号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の燃焼装置では、燃料タンクの燃料装入口が高い位置にならざるを得ず、燃料タンクへの燃料の補給が容易でなかったり、燃料が高温にならないようにする問題があった。
【0007】
本発明の課題は、燃料タンクへのペレット燃料の補給が容易で、燃料が高温にならず、しかも燃料タンクからペレット燃料を安定的に燃焼室内の燃焼器に供給できるようにしたペレット燃料燃焼装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のペレット燃料燃焼装置は、燃焼器を下部に備えた燃焼室と、前記燃焼室の下方に配設され、ペレット燃料を投入するためのストーカを上部に備えた燃料タンクと、前記燃料タンク内の前記ペレット燃料を該燃料タンクの下部から前記燃焼器の上方に搬送するために前記燃料タンクの後部から前記燃焼室の上下方向中間部に向かって垂直に配設された搬送手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
本発明では、前記搬送手段はスクリューコンベアからなり、該スクリューコンベアの出口に先端が前記燃焼器の上方に臨む燃料供給路を取り付けた。
【0010】
また、前記スクリューコンベアの少なくとも出口の羽根のピッチをその他の羽根のピッチより短くすることを特徴としている。
【0011】
また、前記スクリューコンベアは出口上部で一端が供給用モータに接続され、前記スクリューコンベアの出口より上方の羽根の傾斜をその他の羽根の傾斜と逆にしたことを特徴としている。
【0012】
また、前記燃料タンクにペレット燃料を前記スクリューコンベアの入り口に供給する攪拌供給手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
また、前記燃料タンクの前記スクリューコンベアの入り口近くのペレット燃料層の空状態を検知する空センサを設けたことを特徴としている。
【0014】
また、前記燃料タンクの底部に前記燃料タンク内のペレット燃料の残存量が所定値以下となったことを検知する残量センサを設けたことを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、燃料タンクを燃焼室の下方、つまり装置の下部に配置したので、燃料タンクにペレット燃料を容易に補給することができ、また、燃料が高温になるのを容易に防止できる。また燃料タンクからのペレット燃料の搬送にスクリューコンベアを使用するので、燃料タンクの下部からペレット燃料を燃焼器の上方に確実に搬送して、スクリューコンベアの出口の燃料供給路を通ってペレット燃料を燃焼器に供給することができる。
【0016】
また、スクリューコンベアで搬送されるペレット燃料の量がスクリューコンベアの長手方向上でばらつくと、燃焼器に一定量のペレット燃料を供給することができなくなるが、スクリューコンベアの少なくとも出口の羽根のピッチをその他の羽根のピッチより短くすることにより、ピッチを短くした羽根で送りを遅延して燃料を詰めるので、搬送量を一定量に揃えることができ、一定量のペレット燃料を安定して燃焼器に供給することができる。
【0017】
また、スクリューコンベアは出口上方で一端が供給用モータに接続されて駆動しており、燃料の一部が供給用モータ側に送られると燃焼器への燃料供給が不安定になったり、燃料や燃料屑が供給用モータに入り込むと供給用モータの故障を招くが、出口上方の羽根の傾斜をその他の羽根の傾斜と逆にすることにより、出口と供給用モータ間でペレット燃料を下向きに搬送して燃料がモータ部に到達しないようになり、燃料が安定的に燃焼器に送られ、供給用モータの故障を防止することができる。
【0018】
また、燃料タンク内の下部に攪拌供給手段を配設し、攪拌供給手段を回転してスクリューコンベアの入口から離れた部分にあるペレット燃料をスクリューコンベアの入口に供給するようにすれば、スクリューコンベアの入口付近でペレット燃料の層に空状態が生じても、これを解消してペレット燃料を確実に供給することができる。特に空センサが空状態を検知した時点で攪拌供給手段を回転するようにした場合には、無用に攪拌供給手段を回転することなくペレット燃料の空状態を解消して、ペレット燃料を供給することができる。
【0019】
また、燃料タンクの底部に残量センサを設置して、燃料タンク内のペレット燃料が所定量以下になったらこれを検知するようにした場合には、その旨を装置の表示操作パネルにランプの点灯等により表示して知らせ、ペレット燃料を補給させることにより燃料切れをなくすことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
【0021】
図1は本発明のペレット燃料燃焼装置の一実施の形態を示す縦断面図、図2は該装置の横断面図である。
【0022】
本実施の形態において、ペレット燃料燃焼装置1は、燃焼室2内の下部に設置した燃焼器3でペレット燃料を燃焼して、発生した燃焼ガスの熱を燃焼室2の周囲等で空気と熱交換して、空気を温風として吹き出す暖房機に構成されている。
【0023】
本発明では、ペレット燃焼を蓄える燃料タンク4を燃焼室2の下方に設置し、スクリューコンベア5により燃料タンク4の下部からペレット燃料を燃焼器3の上方に搬送するようにした。
【0024】
ペレット燃料燃焼装置1は、前方寄りの位置に燃焼室2を備え、燃焼室2の下方に灰トレイ室6が設けられ、その下方に燃料タンク4が設けられ、燃焼室2の上方に排気室8が設けられている。これら灰トレイ室6、燃焼室2および排気室8の前面を除く周囲は、遮熱板10により間隔を開けて覆われ、周囲に空気通路11が設けられている。また装置1の後部には遮熱板10と間隔を開けて上記のスクリューコンベア5が設けられ、その左の位置には強制給排気手段60が設けられている。装置1は前面上方を除く周囲をキャビネット1Aで覆って密閉されている。
【0025】
燃料タンク4は下半部の左右側面が下に内窄まり状の箱体に形成され、燃焼室2よりも後方に突出した大きさとされている。燃料タンクの上部にはストーカー41が設けられ、ストーカー41を引き出して人手によりペレット燃料を投入することにより、燃料タンク4にペレット燃料が収容される。
【0026】
ペレット燃料搬送手段のスクリューコンベア5は、燃焼装置1の後部の幅方向中央位置に縦方向に配置されている。スクリューコンベア5は、縦方向の搬送用パイプ51と該パイプ51内に摺接するように配置されたスクリュー52とからなり、パイプ51の下端は燃料タンク4内の下部に位置し、上端は燃焼室2の上下方向略中間部当たりの高さに位置している。パイプ51は下端が切り欠かれて入口51aを形成し、上端の手前が切り欠かれて出口51bを形成している。スクリュー52の上端にはこれを回転するモータ(供給用モータ)53が取り付けられている。またパイプ51の出口51bには、先端54aを燃焼室2内に挿入した燃料供給路54が取り付けられている。
【0027】
燃料タンク4内のペレット燃料は、搬送用パイプ51の入口51a周辺の燃料のみがスクリュー52によって搬送用パイプ51内に送り込まれるので、タンク4内の燃料の層にパイプ51を中心に窪み(空状態)が生じることがある。スクリューコンベア5による搬送が続くと窪みが深くなり、パイプ51の入口51aが露出し、燃料を定圧的にパイプ51内に送り込めず、パイプ51内での上方への送りが不安定になる。そこで、これを防止するために、燃料タンク4内の下部に攪拌部材(攪拌供給手段)42をパイプ51の入口51aに対し垂直となるよう水平に設置し、これを回転する攪拌モータ42aを燃料タンク4の前方外部に設け、攪拌モータ42aの軸を燃料タンク4内に貫通させ、攪拌部材42に接続した。
【0028】
攪拌部材42は水平に延びるコイル状のばねからなり、回転することにより燃料タンク4内の全体のペレット燃料を攪拌して均し、燃料の層に生じた窪みを埋めながら燃料をパイプ51の入口51aに搬送する。したがって、入口51aにペレット燃料を安定に供給することができる。
【0029】
この攪拌部材42は、タンク4内のペレット燃料の層に窪みが生じ始めたら作動させるように作動を制御し、燃料による加圧を入口51aに対し必要以上に加えないようにする。そこで、燃料タンク4の搬送用パイプ51の入口5aの近くの位置に、マイクロスイッチからなる圧力センサ(空センサ)43を設置して、燃料による押圧が小さくなって空センサ43のスイッチがONからOFFになったことにより、燃料層に窪みが生じ始めたのを検知し、攪拌部材42を所定の手順で回転するようにする。また、攪拌部材42の運転は、圧力センサ43による運転制御の他、燃焼器3での燃焼量、つまりスクリュー52の回転数に応じて運転および停止の時間と周期を変えて行っている。
【0030】
なお、燃料タンク4内に残存するペレット燃料が所定量以下になったら、ペレット燃料の補充を促せるために、圧力センサからなる残量センサ44をタンク4の底位置に設置することが好ましい。残量センサ44がタンク4内の燃料残量が所定量以下になったことを検知したら、装置1の前面上部に設けた操作パネル20にランプの点灯等によりその旨を表示してペレット燃料の補給を促せば、タンク4の燃料切れを確実に防ぐことができる。なお、残量センサ44が作動してから5分以内に燃料が追加されなければ、スクリューコンベア5の運転を停止し、燃焼器3での燃焼を停止するようにしている。
【0031】
スクリュー52はモータ53によって回転し、タンク4内のペレット燃料を入口51aから搬送用パイプ51内に送り込み、パイプ51を案内としてスクリュー52の羽根52aにより燃料を螺旋状に推進して上方に搬送する。この場合、スクリュー52の羽根52aのピッチを狭くして、羽根52a同士の間に燃料を隙間なく詰め込むと、搬送途上で燃料を砕いてしまう他、搬送用パイプ51内で燃料が詰まって供給用モータ53の負荷が大きくなり、モータ53が動かなくなって燃料が搬送されない事態が生じる。
【0032】
このため、羽根52aのピッチを大きくして、羽根52aに載っている燃料を上の羽根52aとの間に隙間があるようにするが、こうすると、羽根52a上のに燃料の量にスクリュー52の長手方向上で不均一な分布が生じる。しかし、この燃料分布の不均一は、タンク4内の燃料層の窪みによりパイプ51の入口51aが露出される前後で入口51aに対する燃料圧が著しく低下する場合や、攪拌部材42により入口51aが必要以上に加圧されない限り大きくはない。
そこで、図3に示すように、出口51bの羽根52cのピッチを、その他の羽根52aより短く、本例では羽根52aのピッチの半分にして傾斜を緩やかにした。このようにすれば、羽根52aに載って搬送されてくるペレット燃料の量が長手方向上でばらついていても、ピッチを短くした羽根52cでの送りが遅くなり、短くしたピッチ52cに燃料が詰まり搬送量を一定量に揃えることができる。
【0033】
そこで、図3に示すように、出口51bの羽根52cのピッチを、その他の羽根52aより短く、本例では羽根52aのピッチの半分にして傾斜を緩やかにした。このようにすれば、羽根52aに載って搬送されてくるペレット燃料の量が長手方向上でばらついていても、ピッチを短くした羽根52cでの送りが遅くなり、短くしたピッチ52cに燃料が詰まり搬送量を一定量に揃えることができる。
【0034】
なお、出口51bより上方のスクリューの羽根52bはその他の羽根52aと傾斜を逆に形成してある。このようにすれば、出口51bより上方でペレット燃料を下方に押し返して、出口51bから燃料供給路54に円滑に排出することができる。
【0035】
燃料供給路54は、受け渡されたペレット燃料を動力を使用して燃焼器3に供給するようしてもよいが、先端54a方向に下に傾斜して設置して、重力を利用してペレット燃料を供給できるようにした。燃料供給路54は遮熱板10および燃焼室2の後面を貫通して、先端54aを燃焼室2内の下部に設置された燃焼器3の上方に臨ませている。またペレット燃料の燃焼による火炎が燃料供給路54内のペレット燃料に火移りするのを防止するために、先端54aは燃焼器3の上方においてやや後側にずらして位置させてある。スクリューコンベア5から受け渡されたペレット燃料は、供給路54内を傾斜により滑り落ち、先端54aから落下して燃焼器3に供給される。
【0036】
燃焼器3は、図4および図5に示すように、外箱31内に箱状のバーナ本体32を装着し、バーナ本体32内にロストル33を装着してなっている。ロストル33は、下に内窄まり状の左右の側板33aの下端間に火格子として左右方向の平行なバー33bを形成してなっており、両側板33aはバーナ本体32にペレット燃料を装入するホッパー部を構成している。バーナ本体32は外箱31と間隔を開けて配置して、バーナ本体32の周囲に空気通路32aが形成されており、またバーナ本体32の前後面には燃焼用空気の細孔32bが設けられている。
【0037】
外箱31の後面には燃焼用空気を供給する送気管34が取り付けられている。この送気管34は装置1の後部に設けられた給排気手段60の送気ファン室に接続され、送気ファン室はキャビネット1Aの後面に設けられた吸気口61を介して図示しない室外の給排気筒に接続されていて、該給排気筒から燃焼用空気が取り込まれるようになっている。
【0038】
上記の外箱31の前面にはセラミックヒータ35を収容した保護管35aが取り付けられ、このセラミックヒータ35の先端はバーナ本体32内に臨んでいる。ロストル33の火格子バー33bの間には灰掻き手段36が設けられている。灰掻き手段36は軸方向に羽根板36aを複数枚設けた2本の羽根車36bを平行に配置してなり、その2本の羽根車36bの羽根36aを火格子バー33bの間に互い違いに挿入している。2本の羽根車36bは一方の羽根車に取り付けたモータ36cにより歯車機構を介して回転される。
【0039】
バーナ本体32に供給されたペレット燃料は、送気管34から供給された燃焼用空気を外箱31とバーナ本体32との間の空気通路32aに送り込み、バーナ本体32の前後面の細孔32bからバーナ本体32内に供給した下で、セラミックヒータ35の加熱により着火され燃焼する。
【0040】
燃焼室2内の上部には複数本の放熱パイプ7が上下互い違いに2段に設けて、熱交換部を構成している。また灰トレイ室6、燃焼室2および排気室8の周囲も、空気通路11により放熱部を構成している。この空気通路11は排気室8の前方に設けられた温風吹き出し口12に連通している。また上記の放熱パイプ7は一端が空気通路11に開口し、他端が温風吹き出し口12に開口している。吹き出し口12にはルーバー13が取り付けられている。
【0041】
排気室8は底面の後部に設けた開口8aを介して燃焼室2と連通している。この排気室8は、燃焼室2から流入する燃焼ガス中の灰を除去すると共に、燃焼ガスの有する熱を周囲の空気通路11を流れる空気と効率よく熱交換するために、開口8aの前縁から排気室8の上面と間隔を開けた垂直な仕切板8bを立ち上げ、該仕切板8bの上端に前方に延びる水平板8c1を設け、該水平板8c1の前端に排気室8の底面と間隔を開けたバッフル板8cを垂設する。また排気室8の後部の左側の位置に、仕切板8dによって区画することによって、水平板8c1とバッフル板8cとで囲まれた断面L字状の空間内に開口する小室(排出チャンバー)8eを設けている。
【0042】
この小室8eにガス排気管9の上端9aが開口している。このガス排気管9は遮熱板10を貫通して後方に延出した後下方に垂下し、給排気手段60の排気ファン室に接続されている。排気ファン室はキャビネット1Aの後面に設けられた排気口62aを介して図示しない室外の給排気筒に接続されている。
【0043】
放熱パイプ7の後方の遮熱板10には対流用送風機14が取り付けられており、対流用送風機14はモータ14aによって回転し、キャビネット1Aの後面に設けた図示しない開口から空気を吸引して空気通路11に送り込み、空気を燃焼室2および排気室8等の周囲に流し、また空気の一部を放熱パイプ7内に流すようになっている。
【0044】
ペレット燃料の燃焼で発生した火炎および燃焼ガスの熱は、燃焼室2のパイプ7内を流れる空気、および燃焼室2および排気室8等の周囲を流れる空気と熱交換して空気を加温する。加温された空気は装置1前部の吹き出し口12から外部に吹き出される。排気室8内に流入した燃焼ガスに伴う灰は、燃焼ガスがバッフル板8bによって流路を曲げられながら流れることにより燃焼ガスから放出され、灰の混入が少ない燃焼ガスが排ガスとして排気管9に排出され、排気管9から給排気手段60の排気ファン室62を経て、キャビネット1A後面の排気口62から給排気筒を通って室外に排気される。また火格子バー33b上に堆積した灰は、灰掻き手段36によって掻き落として下の灰トレイ室6内の灰トレイ6aに溜められ、適時外部に取り出して廃棄される。
【0045】
本ペレット燃料燃焼装置1における燃焼の制御段数と燃焼用送風機BM1(給排気手段60のモータ)および攪拌用モータPM2(攪拌モータ42a)等との関係を図6に表にして示す。
【0046】
図6に示すように、燃焼の制御段数は0から7まであり、段数0は燃焼量が最小、段数5は燃焼量が最大で、その間を等間隔に区分している。段数6は点火、段数7は点火前の燃料送りである。燃焼用送風機BM1は、段数0で回転数が最小(1900rpm)、段数5で回転数が最大(2500rpm)で、その間を等間隔に区分している。段数6は点火用(1300rpm)、段数7は点火用(1700rpm)である。ペレット供給モータPM1(モータ53)は、段数0で搬送量が最小(0.7kg/h)、段数5で搬送量が最大(2.25kg/h)で、その間を等間隔に区分している。段数6は点火用(0.5kg/h)、段数7は送り用(6.75kg/h)である。対流用送風機FM(対流用送風機14)は、段数0〜3でLo(1500rpm)、段数4〜5でHi(2000rpm)である。段数6〜7では停止する。攪拌用モータPM2は攪拌1の作動制御を行い、その内容は段数0〜5ではそこに示した数値の時間間隔で5秒攪拌する。また段数6では燃料の供給量に応じた時間だけ攪拌し、段数7では連続的に5秒攪拌する。
【0047】
図7に、攪拌部材42の攪拌動作のフロー図を示す。本燃焼中は、上記した攪拌1の内容で攪拌動作を繰り返す(ステップS1〜S2)。その途中でタンク空SW(空センサ43)が5秒間OFFしたら、攪拌用モータPM2を10秒駆動する攪拌2の動作を行い(S3)、動作から30秒経過後、タンク空SWがONして5秒継続したら本燃焼に戻る。タンクSWがONせずOFFが5秒継続したら、操作パネル20に燃料タンク4の空を示すLEDを点灯すると共に、ブザーを5秒鳴らす(S4)。ついで5分経過後、タンク空SWがONして5秒継続したら、本燃焼に戻る。これは、タンクの空が燃料の供給不良よりに生じ、それが解消した場合である。上記の5分経過後、タンク空SWがONせずOFFが5秒継続したら、燃料タンク4が完全に空になっているので、操作パネル20にエラーを表示すると共に、消火動作後、装置1の全動作を終了する。
【0048】
本実施の形態のペレット燃料燃焼装置は、以上のように構成され、燃料タンク4を燃焼室2の下方、つまり装置1の下部に配置したので、人手によってもペレット燃料を燃料タンク4に容易に補給することができる。また燃料タンク4からのペレット燃料の搬送にスクリューコンベア5を使用したので、燃料タンク4の下部からペレット燃料を燃焼器3の上方に確実に搬送して、スクリューコンベア5の出口の燃料供給路54を通ってペレット燃料を燃焼器3に供給することができる。またスクリューコンベア5の少なくとも出口の羽根52cのピッチをその他の羽根52aのピッチより短くしたので、スクリューコンベア5で搬送されるペレット燃料の量が長手方向上でばらついても、ピッチを短くした羽根52cで送りを遅延して搬送量を一定量に揃えて、一定量のペレット燃料を燃焼器3に安定して供給することができる。また、出口51bより上方のスクリュー52の羽根52bの傾斜を出口51bより下方の羽根52aと傾斜方向を逆にしたので、燃料が出口51bより上方に送られるのがなくなるため、燃料が安定的に燃焼器3に送られ、供給用モータ53の故障を防止することができる。
【0049】
また、燃料タンク4内の下部に攪拌部材42を配設したので、攪拌部材42を回転してペレット燃料をスクリューコンベア5に供給することにより、スクリューコンベア5の搬送用パイプ51の入口51a付近でペレット燃料の層に生じた窪みを解消して、ペレット燃料を確実に供給することができる。特に搬送用パイプ51の入口51aの近くに空センサ43を設置して、ペレット燃料の窪みの発生を検知して攪拌部材42を回転するようにしたので、無用に攪拌部材42を回転することなくペレット燃料の窪みを解消して、ペレット燃料を供給することができる。また燃料タンク4の底部に残量センサ44を設置して、燃料タンク4内のペレット燃料が所定量以下になったらこれを検知して、装置の表示操作パネル20にランプの点灯等によりその旨を表示して知らせるようにしたので、ペレット燃料を補給させることにより燃料切れをなくすことができる。
【0050】
以上の実施の形態では、人手により燃料タンク4にペレット燃料を補給するようにしたが、ペレット燃料を貯蔵した燃料槽から機械的搬送手段によって燃料タンク4に補給するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のペレット燃料燃焼装置によれば、燃料タンクへのペレット燃料の補給が容易で、燃料が高温にならず、しかも燃料タンクからペレット燃料を安定的に燃焼室内の燃焼器に供給して燃焼に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペレット燃料燃焼装置の一実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の燃焼装置を模式的に示す横断面図である。
【図3】図1の燃焼装置に設置されたスクリューコンベアの出口の羽根のピッチを短くした例および出口上方の羽根の傾斜を逆にした例を示す断面図である。
【図4】図1の燃焼装置の燃焼室内に設けられた燃焼器およびその近傍を示す縦断面図である。
【図5】同じく燃焼器およびその近傍を示す横断面図である。
【図6】図1の燃焼装置の制御の一例を示す図表である。
【図7】図1の燃焼装置に設置された攪拌部材の攪拌動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置
2 燃焼室
3 燃焼器
4 燃料タンク
5 スクリューコンベア
42 攪拌部材
43 空センサ
44 残量センサ
51 搬送用パイプ
51a 入口
51b 出口
52 スクリュー
52a、52b、52c 羽根
54 燃料供給路

Claims (7)

  1. 燃焼器を下部に備えた燃焼室と、前記燃焼室の下方に配設され、ペレット燃料を投入するためのストーカを上部に備えた燃料タンクと、前記燃料タンク内の前記ペレット燃料を該燃料タンクの下部から前記燃焼器の上方に搬送するために前記燃料タンクの後部から前記燃焼室の上下方向中間部に向かって垂直に配設された搬送手段とを具備したことを特徴とするペレット燃料燃焼装置。
  2. 前記搬送手段はスクリューコンベアからなり、該スクリューコンベアの出口に先端が前記燃焼器の上方に臨む燃料供給路を取り付けたことを特徴とする請求項1記載のペレット燃料燃焼装置。
  3. 前記スクリューコンベアの少なくとも出口の羽根のピッチをその他の羽根のピッチより短くしたことを特徴とする請求項2記載のペレット燃料燃焼装置。
  4. 前記スクリューコンベアは出口上方で一端が供給用モータに接続され、前記スクリューコンベアの出口上方の羽根の傾斜をその他の羽根の傾斜と逆にしたことを特徴とする請求項2または3記載のペレット燃料燃焼装置。
  5. 前記燃料タンクにペレット燃料を前記スクリューコンベアの入り口に供給する攪拌供給手段を設けたことを特徴する請求項2〜4のいずれかの項に記載のペレット燃料燃焼装置。
  6. 前記燃料タンクの前記スクリューコンベアの入り口近くのペレット燃料層の空状態を検知する空センサを設けたことを特徴する請求項2〜5のいずれかの項に記載のペレット燃料燃焼装置。
  7. 前記燃料タンクの底部に前記燃料タンク内のペレット燃料の残存量が所定値以下となったことを検知する残量センサを設けたことを特徴する請求項1〜6のいずれかの項に記載のペレット燃料燃焼装置。
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