JP4443124B2 - 小型滑走艇 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、艇の推進機構を成すウォータージェットポンプを備える小型滑走艇に関し、特に、該小型滑走艇に搭載されたエンジンへ吸気を供給する吸気チャンバ内に溜まった液体を排出するドレインの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
所謂ジェット推進型の小型滑走艇は、レジャー用,スポーツ用,或いはレスキュー用として、近年多用されている。該小型滑走艇は、ハル及びデッキにより囲まれた艇内の空間にエンジンを備え、ハルの底面に設けられた吸水口から吸い込んだ水を、前記エンジンにより駆動されるウォータージェットポンプで加圧及び加速して後方へ噴射することによって船体の推進力を得ている。
【0003】
該滑走艇は、吸気系(吸気ボックス,吸気管,吸気チャンバ,吸気マニホールド等のパーツから成る)を通じて取り込んだ外気をエンジンの吸気とするが、該滑走艇は水上にて使用する故、取り込まれる外気には多くの水分が含まれている。
【0004】
空気中の水分がエンジンまで運ばれるのを防止すべく、吸気ボックス内に気液分離構造を施す場合がある。これにより、大部分の水分は空気から分離されるが、依然として空気中には若干の水分が含まれ、この水分は空気と共に運ばれて吸気干渉の緩和等の目的により吸気系に設けられた吸気チャンバ内にその一部が溜まる。
【0005】
容器内の液体を排出する例としては、エンジンで駆動する農業用機械の燃料タンクの底部に、プッシュ式の弁を設けたものが知られている。農業用機械では一般にその燃料タンクが露出している場合が多く、長期間使用しない場合には、該燃料タンクに設けられたプッシュ式の弁を直に操作して内部に残った燃料を抜き出している(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実公平7−23570号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで所謂騎乗型の小型滑走艇の場合、船体上部に騎乗用のシートが設けられ、該シートの下方には船内へ通じるデッキ開口部が設けられている。また、小型滑走艇は、比較的狭小なその船内空間にエンジン及び補機類(吸気系を含む)が搭載されている。船内のエンジン等のメンテナンスは、前記デッキ開口部を通じて行っている。
【0008】
しかし、吸気チャンバは比較的船底近くに配置されることもあり、前記デッキ開口部から該吸気チャンバへはアクセスし辛い。従って、該吸気チャンバの底部にプッシュ式の弁を設けた場合であっても、該弁を開放して内部の水分を排出する作業は困難である。
【0009】
他方、吸気チャンバへのアクセスの困難性を解消するため、プッシュ式の弁を無くして単に吸気チャンバの底部に細孔のみを設けるという簡易的な構成を採用することも考えられるが、この構成を採用した場合、以下のような新たな問題を顕在化させることが判明した。
【0010】
即ち、滑走艇の吸気系を構成する吸気管にはスロットルバルブが設けられ、該スロットルバルブの開度に応じた吸気がエンジンへ供給される。エンジンが駆動している場合、前記スロットルバルブからエンジンに至る間は負圧気味になる。特にアイドリング時には、前記スロットルバルブは全閉に近い状態となっており、該スロットルバルブからエンジンに至る間は負圧になるが、この圧力が十分に低くなければエンジンのアイドリングは一般に安定しない。
【0011】
吸気チャンバに水分排出用の細孔を設けた場合、エンジンが駆動している間、この細孔を通じて外気が導入されるので、アイドリング時にスロットルバルブからエンジンに至る間を十分な負圧に維持することが困難になり、好ましくない。
【0012】
そこで本発明は、吸気チャンバへ直にアクセスしなくとも、内部に溜まった液体をドレイン孔を開/閉することによって排出することができるドレインの構造を有する小型滑走艇を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る小型滑走艇は、艇の推進機構を成すウォータージェットポンプを備える。該小型滑走艇は、前記ウォータージェットポンプを駆動するエンジンの吸気系に設けられた吸気チャンバの底部にドレイン孔が設けられ、前記吸気チャンバから離隔した位置での操作により前記ドレイン孔を通じて前記液体を排出するドレイン手段が備えられている。
【0014】
このような構成とすることにより、吸気チャンバから離隔した位置での操作によりドレイン孔を開/閉できるため、該ドレイン孔に直にアクセスせずとも、吸気チャンバ内の液体の排出作業を容易に行うことができる。
【0015】
前記ドレイン手段は、ドレイン孔を開/閉する弁体と、該弁体を離隔した位置にて操作するための操作部とを用いて構成してもよい。具体的には、前記弁体を、前記ドレイン孔の開口より若干大きな横断面を有するゴム製とし、前記ドレイン孔を通る液体の流れの向きに沿って前記吸気チャンバの内外方向へ移動可能とする。前記操作部としてケーブルを用い、該ケーブルの一端を前記弁体に接続する。
【0016】
このような構成とすることにより、前記ケーブルの他端を押し引きすることによって弁体を移動させ、ドレイン孔を開/閉操作することができる。弁体の駆動を電磁ソレノイド等のアクチュエータを用いて電動により行うこともでき、この場合には、該アクチュエータへ電気信号を与えるべくスイッチ等の操作部を設ければよい。
【0017】
また、ドレイン孔が閉鎖する向きに前記弁体を付勢すべく、バネ等から成る付勢部材を設けてもよい。この場合には、ドレイン孔を開放するときだけ操作部を操作すればよく、操作部を操作しなければ付勢部材によって弁体は自動的にドレイン孔を閉鎖するため、操作性がよい。
【0018】
弁体のより具体的な構成には様々のものが考えられ、図9にその主たる構成を原理的に示す。図9(a)はプッシュ式の弁体を示し、図9(b)はプル式の弁体を示している。
【0019】
図9(a)に示すプッシュ式の弁体100は、吸気チャンバ101に設けられたドレイン孔102に対し、該ドレイン孔102を通る液体の流れの向きに沿って吸気チャンバ101の内外方向へ移動可能である。また、相対的に吸気チャンバ101の内側に位置するときにドレイン孔102を開放し、外側に位置するときに閉鎖する。また、付勢部材103によって相対的に吸気チャンバ101の外側へ付勢されている。
【0020】
図9(b)に示すプル式の弁体104は、プッシュ式の弁体100と比べ、付勢部材の付勢方向と、弁体の位置及びドレイン孔の開/閉の関係とが逆になっている。即ち、相対的に吸気チャンバ101の外側に位置するときにドレイン孔102を開放して内側に位置するときに閉鎖し、付勢部材103によって相対的に吸気チャンバ101の内側へ付勢されている。
【0021】
上述したプッシュ式又はプル式の弁体100,104は、比較的簡単な構成によって実現することができる。また、プル式の弁体104の場合、エンジンの駆動中の吸気チャンバ101の負圧によって弁体104が吸気チャンバ101内に引き込まれてドレイン孔102が開放されず、逆に高気密に該ドレイン孔102を閉鎖することができる。
【0022】
また、図9(a),(b)に示す弁体100,104において、閉鎖時にドレイン孔102と当接する箇所(即ち、弁座に当接する箇所)をテーパ状に形成してもよい。この場合、弁体によってドレイン孔を閉鎖したときの気密性が向上する。弁座の形状と整合するように弁体を形成した場合には、気密性が更に向上する。
【0023】
図9(c)は直動スライド式の弁体、図9(d)は回転スライド式の弁体を夫々示しており、これらの弁体は共に、ドレイン孔102を通る液体の流れに交差する向きに沿って、該ドレイン孔102を開放する位置と閉鎖する位置との間を移動可能となっている。
【0024】
図9(c)に示すスライド式の弁体105は上下方向へ移動可能であり、上方に位置するときはドレイン孔102を開放し、下方に位置するときは閉鎖する。また、弁体105には錘106が吊るされて下方へ付勢されている。
【0025】
図9(d)に示す回転スライド式の弁体107は、例えば一部が切り欠かれた円板形状を成し、その中心108周りに回転可能である。そして該弁体107が回転することにより、切り欠かれた部分とドレイン孔102との位置が合致したときに該ドレイン孔102は開放される。
【0026】
図9(e)は回転式の弁体を示す。該弁体109は、横断方向に貫通孔110を有する例えば円柱形状を成し、外周面111によりドレイン孔102を塞いだ状態でその軸112を中心に回転可能である。軸112周りに回転して前記貫通孔110と前記ドレイン孔102とが連通したときに該ドレイン孔102は開放される。
【0027】
上述した直動スライド式,回転スライド式,又は回転式の弁体105,107,109は、何れもその移動方向がドレイン孔102を通る液体の流れる方向とは異なっているため、吸気チャンバ内に生じる負圧に関わらず、また必ずしも付勢部材を要さずに閉鎖時にドレイン孔102を確実に密閉することができる。しかし、弁体をドレイン孔が閉鎖される位置の方向へ付勢すべく付勢部材を設けてもよく、この場合にはドレイン孔を開放するときにだけ操作部を操作すればよいため、操作性がよくなる。
【0028】
なお、図9(a)〜(e)の何れの弁体においても、吸気チャンバ101の外側にて、弁体と共にドレイン孔102をゴムチューブの一方の開口によって覆い、他方の開口を艇外まで延設しておいてもよく、この場合にはドレイン孔102から排出された液体が艇内に溜まらず、直接的に艇外へ排出させることができる。また、吸気チャンバ101に設けるドレイン孔102は、該吸気チャンバ101の底面壁部に設けてもよく、側面壁部に設ける場合は可及的に底に近接して設ける方が好ましい。
【0029】
ドレイン手段の他の構成としては、弁体及び操作部に代えてチューブを用いるものも考えられる。即ち、吸気チャンバの底部にゴムチューブ等の連通管の一端を接続し、他端を止栓で封止して該他端を船体上部に設けられたデッキ開口部近傍に配置してもよい。
【0030】
この場合、吸気チャンバ内の液体を排出する際には止栓を外し、連通管の他端にポンプを接続してバキュームにより液体を吸い出すことができる。また、滑走艇の運転時には連通管の他端は止栓で封止してあるため、連通管を通じて外気が吸気チャンバ内へ吸入されることがない。
【0031】
更に、排気通路(排気ポート,排気マニホールド,排気管,マフラ等から成る排気系の通路)と吸気チャンバの底部との間を連通管で接続することによっても、吸気チャンバ内の液体を吸い出すことができる。
【0032】
即ち、エンジンの駆動により排気通路内では排気脈動が生じ、正圧と負圧とが交互に生じている。従って、排気通路内が負圧のとき、前記連通管を通じて吸気チャンバから液体を吸い上げ、排気通路内へ排出することができる。また、排気通路内が正圧のときなどに該排気通路から吸気チャンバへ排気が流れるのを阻止するためには、一方向弁を介して連通管で接続しておけばよい。
【0033】
この場合、エンジンの駆動中に吸気チャンバ内の液体を排出することができるため、吸気チャンバ内に液体が多量に溜まることがなく、液体を排出する作業を必ずしも行わなくてもよくなる。また、排気通路内へ排出された液体は、高温の排気に触れて蒸発するため、後処理が不要という利点もある。
【0034】
一般に、エンジンの排気を再燃焼させるべく、排気通路に管路を接続して通路内に所謂二次エアを導入する場合がある。このようなエンジンの場合には既存の構成を利用すべく、排気通路に接続する管路を途中で分岐し、枝管の先端を吸気チャンバの底部に接続すればよい。
【0035】
なお、吸気チャンバから排気通路へ効率良く液体を吸い上げるには、吸気チャンバに接続する連通管の端部開口を比較的小さくすることが望ましい。また、エンジンの動作中は、排気通路のうちエンジンの燃焼室に近い位置ほど、排気脈動に基づく負圧が発生し易い。従って、吸気チャンバの底部と、排気通路のうち燃焼室近傍の位置とを連通管によって接続することが望ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかる小型滑走艇について、図面を参照しながら具体的に説明する。初めに、本発明を適用する小型滑走艇を例示し、その概要を説明する。
【0037】
図1に示す滑走艇はオペレータがシート上に跨って乗る騎乗型の滑走艇であり、その船体1は、ハル2と該ハル2の上部を覆うデッキ3とから構成されている。船体1の全周に渡る前記ハル2とデッキ3との接続ラインはガンネルライン4と称される。また、図1中の符号5は、本実施の形態に係る小型滑走艇のある状態での喫水線を示している。
【0038】
図2に示すように、船体1の上部におけるデッキ3の略中央位置には、平面視にて略長方形状のデッキ開口部6が、船体1の前後方向に沿うようにして設けられている。該デッキ開口部6の上方には、シート7が着脱可能にして取り付けられている。
【0039】
前記デッキ開口部6の下方にて前記ハル2及びデッキ3により囲まれた空間にはエンジンルーム8が形成されており、該エンジンルーム8内には、滑走艇の推進機構たるウォータージェットポンプPを駆動させるエンジンEが搭載されている。また、前記エンジンルーム8は、横断面が凸状を成しており、下部に比して上部が狭くなるような形状を成している。本実施の形態において、該エンジンEは直列4気筒の4サイクルエンジンである。
【0040】
図1に示すように、該エンジンEは、クランクシャフト10が船体1の前後方向に沿うようにして配置されている。クランクシャフト10の出力端部は、プロペラ軸11を介し、船体1の後部に配置されたウォータージェットポンプPのポンプ軸12に接続されている。従って、クランクシャフト10の回転に連動してポンプ軸12が回転する。該ポンプ軸12にはインペラ13が取り付けられており、該インペラ13の後方には静翼14が配置されている。前記インペラ13の周囲外側には、該インペラ13を覆うようにポンプケーシング15が設けられている。
【0041】
船体1の底部には吸水口16が設けられている。該吸水口16と前記ポンプケーシング15との間は吸水通路17により接続され、該ポンプケーシング15は更に、船体1の後部に設けられたポンプノズル18に接続されている。該ポンプノズル18は、後方へいくに従ってノズル径が小さくなるように構成されており、後端には噴射口19が配置されている。
【0042】
滑走艇は、前記吸水口16から吸入した水をウォータージェットポンプPにて加圧及び加速し、また、静翼14にて整流して、前記ポンプノズル18を通じて前記噴射口19から後方へ吐出する。滑走艇は、噴射口19から吐き出された水の反動により、推進力を得る。
【0043】
デッキ3の前部には操舵ハンドル20が設けられ、該操舵ハンドル20は、ポンプノズル18の後方に配置されたステアリングノズル21との間にて図2に示すケーブル22を介して接続されている。前記操舵ハンドル20を左右に操作することにより、ステアリングノズル21は左右に揺動される。従って、ポンプノズル18を通じて外部へ吐き出される水の方向を変えることができ、滑走艇の向きを変えることができる。
【0044】
図1に示すように、船体1後部で前記ステアリングノズル21の上部には、ボウル状のデフレクタ23が配置されている。該デフレクタ23は、軸が滑走艇の左右方向に向けられた揺動軸24によって支持され、該揺動軸24を中心として上下方向へ揺動可能となっている。該デフレクタ23を揺動軸24を中心に下方へ揺動させステアリングノズル21の後方に位置させた場合、ステアリングノズル21から後方へ吐き出される水の吐出方向は、略前方へ変更されるようになっている。従ってこのとき、滑走艇を後進させることができる。
【0045】
図1,2に示すように、船体1の後部には後部デッキ25が設けられている。該後部デッキ25には開閉式のハッチカバー26が設けられており、該ハッチカバー26の下には小容量の収納ボックス27(図1参照)が形成されている。また、船体1の前部には別のハッチカバー28が設けられており、該ハッチカバー28の下には所定容量を有する収納ボックス29(図1参照)が形成されている。
【0046】
(実施の形態1)
本発明の要部に係るドレイン及びその周辺機器の構成及び作用について説明する。図3に示すように、該エンジンEはデッキ開口部6の下方のエンジンルーム8内に配置され、該エンジンEの背面側(船尾側)の上寄りの位置には中空の直方体形状を成す吸気ボックス30が配置されている。該吸気ボックス30は、正面上部(船首側の面上部)に外気取入口31を有し、ここから外気を取り入れる。なお、吸気ボックス30の内部には不純物除去のために図示しないエレメントが設けられ、また気液分離のためにラビリンス構造も施してある(図示せず)。
【0047】
エンジンEの側方の下寄りの位置には、中空の直方体形状を成す吸気チャンバ32が配置されている。また、前記吸気ボックス30の正面下部からは吸気管33が延設され、途中にスロットルボディ34を介して前記吸気チャンバ32の背面に接続されている。
【0048】
前記吸気チャンバ32の上部には、4本の枝管に分岐する吸気マニホールド35の基端部(集合端部)35aが前記吸気チャンバ32内に突出して接続されている。該吸気マニホールド35は前記基端部35aから上方へ向けて延設され、分岐した各枝管の先端部35bは、エンジンEのシリンダヘッド36にて各気筒毎に設けられた吸気ポート37に接続されている。
【0049】
なお、図3に示す吸気チャンバ32と吸気マニホールド35とは一体的に成型されているが、夫々別個に成型したものを接続してもよい。
【0050】
前記吸気チャンバ32の背面底部には、ゴム製のドレインチューブ(長寸の連通管)38の一端38aが、前記吸気チャンバ32の内部空間と連通するように接続されており、他端38bはデッキ開口部6を望むデッキ3の縁39にて支持されている。該他端38bの開口40は、着脱可能な止栓41によって封止することができる。
【0051】
図3に示す吸気系へ取り込まれる外気は、比較的上方に配置された吸気ボックス30から、吸気管33を通じて比較的下方に配置された吸気チャンバ32へ送られ、更に吸気マニホールド35を通じて上方へ送られて吸気ポート37からエンジンE内へ供給される。
【0052】
従って、通流方向に沿って艇の上下に振り分けて配置された吸気系の各パーツ(吸気ボックス30,吸気チャンバ32,及び吸気マニホールド35等)を介することにより、外気に含まれる比重の大きい水分は、上向きに延設された吸気マニホールド35の手前で吸気チャンバ32内に溜まり、エンジンE内へは水分が浸入しにくくなっている。
【0053】
また、本実施の形態に示す滑走艇では、エンジンEの運転中はドレインチューブ38の他端38bの開口40に止栓41をしておく。吸気チャンバ32内に溜まった液体を抜く場合は、シート7をずらしてデッキ開口部6を露出させ、前記止栓41を外してドレインチューブ38の他端38bからバキュームにより液体を吸い出す。
【0054】
従って、吸気チャンバ32へ直にアクセスせずとも、該吸気チャンバ32内の液体を容易に抜くことができる。また、基本的に、既存の滑走艇に対してドレインチューブ38を接続する簡単な構成により実現することができ、コストの上昇を抑制することができる。
【0055】
なお、吸気チャンバ32内の液体を抜く作業の便宜上から、前記ドレインチューブ38の他端38bをデッキ開口部6の近傍にて支持することとしているが、アクセスし易い他の箇所にて支持してもよい。
【0056】
例えば、船内を通じて前記ドレインチューブ38を後方又は前方へ延設し、収納ボックス27内又は収納ボックス29内にて他端38bを支持してもよい。一般に、シート7をずらすのに比べ、ハッチカバー26,28を開く方が容易である。従って、前記収納ボックス27,29内にて他端38bを支持した場合には、該他端38bへよりアクセスし易くなる。
【0057】
他にも、船体1にドレインチューブ38の外径と略同径の孔を設け、該孔にて前記開口40が船外向きになるように前記他端38bを支持してもよい。この場合には、シート7,ハッチカバー26,28を移動するような作業無しに止栓41を外すだけでよい。
【0058】
また、本実施の形態では、ドレインチューブ38の一端38aを背面底部にて吸気チャンバ32と接続しているが、吸気チャンバ32の底面にて接続してもよい。
【0059】
(実施の形態2)
図4,5を用いてドレインの他の構成について説明する。なお、既に説明した構成と同様の構成を成す部分には、図4,5においても同じ参照符号を付し、以下の記載ではその構成及び作用についての説明を省略する。
【0060】
図4に示すように、吸気チャンバ32には弁部50及び操作部51等から成るドレイン装置(ドレイン手段)52が取り付けられている。
【0061】
図5に示すように、吸気チャンバ32の背面底部の壁部には、吸気チャンバ32内の液体を排出するためのドレイン孔53が設けられており、該壁部の外面には前記弁部50を構成して前記ドレイン孔53を覆うカバー部材54が設けられている。該カバー部材54は、貫通孔55を有する板部56と筒部57とを有し、前記貫通孔55と同軸状に筒部57を突設した構造を成している。なお、前記筒部57の内径は前記貫通孔55の孔径よりも若干大きく形成されており、該貫通孔55を望む板部56の縁部は弁座58を成している。また、前記筒部57の内面には軸方向へ沿ってドレイン溝59が形成されている。
【0062】
このような構成を成すカバー部材54は、前記貫通孔55及び筒部57の軸を艇の前後方向に沿うようにし、これらと前記ドレイン孔53とが連通するようにして、更に間にガスケット60を介して前記板部56にて吸気チャンバ32の壁部外面にボルト締結されている。
【0063】
前記カバー部材54上(より正確には、カバー部材54の背面側)には、前記筒部57を覆うようにしてホルダ部材61がボルト締結されている。該ホルダ部材61には、前記筒部57及び貫通孔55と同軸状の連通孔62が形成されている。該連通孔62は軸方向の途中で内径が3段階に変化されており、前記筒部57に近い側から順に大径を成す部分(以下、「大径孔」という)62a、小径を成す部分(以下、「小径孔」という)62b、及びこれらの中間程度の内径を成す部分(以下、「中径孔」という)62cから構成されている。なお、前記大径孔62aの径は、カバー部材54の筒部57の内径と略同一になっている。
【0064】
前記カバー部材54及びホルダ部材61によって内部に形成された空間、即ち、筒部57の内部及び大径孔62aにより形成された空間は一続きの円柱状空間を成し、弁体63及びライナー64を収容する弁空間65になっている。
【0065】
前記弁体63は一端63aが閉じた筒状を成し、該一端63aの中心には孔66が設けられており、前記ライナー64は段付き円柱状を成している。前記弁体63と前記ライナー64の大径側の部分67とは、互いに外径が略同一であり、前記弁空間65の内径よりも若干小さい寸法となっている。前記弁体63及びライナー64は同軸に配置され、該弁体63の他端63bが、該ライナー64の小径側の端部64aに外嵌することにより弁ピストン68を形成している。該弁ピストン68は、軸方向の寸法が前記弁空間65の軸方向の寸法よりも短寸となっている。また、弁ピストン68の先端部(前記弁体63の一端部63aと同じ)68aは、縁部が切り欠かれてテーパ状の面(シール面)69を形成している。
【0066】
前記弁ピストン68は、その先端部68aを艇の正面側に向けて前記弁空間65内に収容されている。そして、前記弁ピストン68は、弁空間65内にて軸方向へ(即ち、ドレイン孔53を通る液体の流れの向きに沿って)移動することができる。
【0067】
弁空間65内における前記弁ピストン68の他端部68b側にはコイルバネ70が収容されている。該コイルバネ70は、前記弁ピストン68を軸に沿って艇の正面側へ(即ち、吸気チャンバ32のドレイン孔53の方へ)付勢するものである。従って、他の外力がない場合には、該コイルバネ70により付勢された弁ピストン68は弁空間65内にて正面側に位置し、その先端部68に形成されたテーパ状のシール面69が弁座58に当接し、ドレイン孔53は密閉された状態となっている。
【0068】
他方、長寸のビニール製のチューブ71の一端71aが、ホルダ部材61の中径孔62cに内嵌して固定されており、他端71bは船体1のデッキ開口部6まで延設されている。該デッキ開口部6には、孔72を有する支持板部材73が張り出して設けられ、前記他端71bは該孔72と連通するようにして該支持板部材73の一方の面(図5では下面)73aにて支持されている。
【0069】
前記チューブ71内にはケーブル74が通されており、該ケーブル74の一端74aはホルダ部材61の中径孔62c,小径孔62b,大径孔62a,及び弁ピストン68内部を貫通して該弁ピストン68の先端部68aにて固定されている。また、該ケーブル74の他端74bは前記チューブ71内を前記支持板部材73の孔72の近傍手前まで延設され、該支持板部材73の他方の面(図5では上面)73bから該孔72に嵌挿された取っ手75の基部75aと接続されている。なお、該基部75aにはストッパ76が形成されており、前記取っ手75は、該ストッパ76が支持板部材73に当接するところまで前記孔72を通して嵌挿することができる。
【0070】
図5に示すように、このような構成を成すドレイン装置52は、取っ手75を引かず(操作せず)にいる場合、弁ピストン68と共にケーブル74及び取っ手75がコイルバネ70によって付勢されている。従って、取っ手75はそのストッパ76が支持板部材73に当接しており、弁ピストン68は弁空間65内の正面側に位置してそのシール面69が弁座58に当接している。その結果、ドレイン孔53とドレイン溝59とはシール面69を境に遮断されて該ドレイン孔53は密閉されている。
【0071】
次に、図6に示すように、取っ手75を引いた(操作した)場合、ケーブル74を介して弁ピストン68が引っ張られ、コイルバネ70に抗って弁空間65内の背面側へ移動する。従って、弁ピストン68のシール面69が弁座58から離隔されるため、ドレイン孔53とドレイン溝59とが連通して該ドレイン孔53は開放される。その結果、吸気チャンバ32内に溜まった液体は、ドレイン孔53からドレイン溝59を通り、カバー部材54とホルダ部材61との隙間を通って吸気チャンバ32外へ排出される。
【0072】
なお、本実施の形態にて説明したドレイン装置52の構成は一例であり、該ドレイン装置52を構成する弁部50及び操作部51は、本実施の形態にて示した構成以外の構成によって実現してもよい。また、本実施の形態では、弁ピストン68がドレイン孔53に対して艇の背面側へ移動(即ち、ドレイン孔53を通る液体の流れの向きに沿って相対的に吸気チャンバ32の外側へ移動)したときに該ドレイン孔53が開放されるような弁部50の構成を示している。しかしこれとは逆に、弁ピストンがドレイン孔に対して艇の正面側へ移動(即ち、ドレイン孔を通る液体の流れの向きに沿って相対的に吸気チャンバの内側へ移動)したときに該ドレイン孔が開放される弁部を用いてドレイン装置を構成してもよい。
【0073】
(実施の形態3)
図7に、上述した弁部と異なるスライド式の弁部の構成を示し、図7(a)はドレイン孔53が閉鎖されている状態を、図7(b)はドレイン孔が開放されている状態を夫々示している。なお、既に説明した構成と同様の構成を成す部分には、図7においても同じ参照符号を付し、以下の記載ではその構成及び作用についての説明を省略する。
【0074】
図7に示すように、本実施の形態における弁部80は、長板状の弁体81と、該弁体81を吸気チャンバ32の背面壁部に沿ってドレイン孔53を通る上下方向へ所定距離だけ摺動可能に支持するガイド82とを有する。前記弁体81の下部には排出孔83が設けられ、該孔83はドレイン孔53と略同径になっている。
【0075】
また、弁体81が下方へ摺動して可動範囲の下端に位置するとき(図7(a)参照)、ドレイン孔53と排出孔83との位置は合致しないため該ドレイン孔53は閉鎖され、弁体81が上方へ摺動して可動範囲の上端に位置するとき(図7(b)参照)、ドレイン孔53と排出孔83との位置は合致するため該ドレイン孔53は開放される。
【0076】
弁体81の下部と吸気チャンバ32の背面壁部との間には棒状のバネ84が架設されており、該バネ84によって前記弁体81は下方へ付勢されている。また、弁体81の上部にはケーブル85の一端が接続されており、該ケーブル85の他端は図4〜図6にて示したケーブル74と同様にしてデッキ開口部6(図1参照)の近傍にて支持されている(図4〜図6参照)。
【0077】
このような構成を成す弁部80の場合、通常はバネ84に付勢されて弁体81は下端に位置するためドレイン孔53は閉鎖されている。他方、吸気チャンバ32内の液体を排出する際には、バネ84に抗ってケーブル85を引くことにより弁体81は上端に位置し、ドレイン孔53が開放されて液体が排出される。
【0078】
(実施の形態4)
図8は、図1に示す小型滑走艇が搭載するエンジンEと、吸気系及び排気系などの補機類とを示す一部断面背面図である。なお、既に説明した構成と同様の構成を成す部分には、図8においても同じ参照符号を付し、以下の記載ではその構成及び作用についての説明を省略する。
【0079】
図8に示すように、シリンダヘッドカバー90に上部を覆われたエンジンEのシリンダヘッド36内には、吸気ポート37及び排気ポート91が形成されている。該吸気ポート37は、既に説明したように吸気マニホールド35を介して吸気チャンバ32に接続されている。他方、エンジンEの排気系を成す排気通路は、前記排気ポート91の他に排気マニホールド92及び排気マフラ(図示せず)等を備え、前記排気ポート91は、前記排気マニホールド92を介して排気マフラーに接続されている。
【0080】
該エンジンEには、シリンダヘッドカバー90からシリンダヘッド36を通じて排気ポート91まで通じる連通路(連通管)93が形成されている。該連通路93の排気ポート91側の端部93aは、前記排気ポート91において可及的に燃焼室94の近傍にて開口させている。前記連通路93の他方の端部93bは、シリンダヘッドカバー90上に配置された一方向弁95に接続されている。
【0081】
また、吸気チャンバ32の底部には、該吸気チャンバ32内と連通するようにしてドレインチューブ(連通管)96の一端96aが接続されており、他端96bは前記一方向弁95に接続されている。該一方向弁95は、弁の両側の圧力差に基づいて動作し、前記ドレインチューブ96側から連通路93側への流れを許容する一方、逆向きの流れを制限するものである。
【0082】
なお、排気浄化等の目的から排気系へ二次エアを導入すべく、外部から排気ポート91(又は排気系を構成する何れかの管路)内へ通じる通路又は孔が既に設けられている場合は、該通路又は孔に前記ドレインチューブ96の他端96bを接続してもよい。
【0083】
このような構成を成す小型滑走艇の場合、吸気チャンバ32内に比べて排気ポート91内が低圧となったときに、一方向弁95は開放される。このとき吸気チャンバ32内の液体が吸い上げられ、ドレインチューブ96及び一方向弁95を介して連通路93に沿って運ばれ、排気ポート91内へ排出される。排出された液体は、前記排気ポート91或いはその下流側にて、エンジンEから排出された排気によって燃焼される。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、吸気チャンバへ直にアクセスしなくとも、該吸気チャンバ内に溜まった液体を排出することができるドレインの構造を有する小型滑走艇を提供することができる。
【0085】
【付記】
1. 艇の推進機構を成すウォータージェットポンプと、該ウォータージェットポンプを駆動するエンジンと、該エンジンの吸気系に設けられた吸気チャンバとを備え、
該吸気チャンバは底部にドレイン孔を有し、前記吸気チャンバから離隔した位置での操作によって前記ドレイン孔を通じて前記液体を排出するドレイン手段を備えることを特徴とする小型滑走艇。
2. 前記ドレイン手段は、前記ドレイン孔を開/閉する弁体と、該弁体を離隔した位置にて操作するための操作部とを有して前記液体を排出することを特徴とする請求項1に記載の小型滑走艇。
3. 前記ドレイン手段は、前記ドレイン孔が閉鎖される向きに前記弁体を付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項2に記載の小型滑走艇。
4. 前記弁体は、前記ドレイン孔を通る液体の流れの向きに沿って前記吸気チャンバの内外方向へ移動可能であって、相対的に前記吸気チャンバの内側に位置するときに前記ドレイン孔を開放し、外側に位置するときに前記ドレイン孔を閉鎖すべく成してあり、前記付勢部材は、前記弁体を外側へ付勢すべく成してあることを特徴とする請求項3に記載の小型滑走艇。
5. 前記弁体は、前記ドレイン孔を通る液体の流れの向きに沿って前記吸気チャンバの内外方向へ移動可能であって、相対的に前記吸気チャンバの外側に位置するときに前記ドレイン孔を開放し、内側に位置するときに前記ドレイン孔を閉鎖すべく成してあり、前記付勢部材は、前記弁体を内側へ付勢すべく成してあることを特徴とする請求項3に記載の小型滑走艇。
6. 前記ドレイン手段は、前記弁体を駆動して前記ドレイン孔を開/閉させるアクチュエータを有することを特徴とする請求項2に記載の小型滑走艇。
7. 前記弁体は、前記ドレイン孔の閉鎖時に該弁体が当接する弁座との当接箇所がテーパ状になっていることを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の小型滑走艇。
8. 前記弁体は、前記ドレイン孔を通る液体の流れに交差する向きに沿って、前記ドレイン孔を開放する位置と閉鎖する位置との間を移動すべく成してあることを特徴とする請求項2又は3に記載の小型滑走艇。
9. 前記操作部は、一端が前記弁体に接続されたケーブルを有することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の小型滑走艇。
10. 船体の上部にデッキ開口部を有し、前記ドレイン手段は前記ドレイン孔を通じて前記液体を吸い出すための連通管を有し、該連通管の一端は前記ドレイン孔に接続され、他端には該他端を封止する止栓が着脱可能に設けられて前記デッキ開口部近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の小型滑走艇。
11. 前記エンジンの排気を通す排気通路を備え、前記ドレイン装置は前記ドレイン孔を通じて前記液体を吸い出すための連通管を有し、該連通管の一端は前記ドレイン孔に接続され、他端は前記排気通路側への流れを許容する一方向弁を途中に介して前記排気通路に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の小型滑走艇。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る小型滑走艇の側面図である。
【図2】図1に示す小型滑走艇の平面図である。
【図3】図1に示す小型滑走艇が搭載するエンジン及び吸気系の補機類と、ドレインの構造とを示す側面図である。
【図4】図1に示す小型滑走艇が搭載するエンジン及び吸気系の補機類と、ドレインの他の構造とを示す側面図である。
【図5】図4に示すドレイン装置の詳細な構成を示す断面図である。
【図6】図5に示すドレイン装置において、吸気チャンバ32内の液体を排出する際の状態を示す断面図である。
【図7】スライド式の弁から成る異なる弁部の構成を示す模式図である。
【図8】図1に示す小型滑走艇が搭載するエンジン、吸気系及び排気系などの補機類とを示す一部断面背面図である。
【図9】本発明を構成する弁体の様々の構成原理を示す模式図である。
【符号の説明】
1 船体
2 ハル
3 デッキ
6 デッキ開口部
32 吸気チャンバ
38 ドレインチューブ
41 止栓
50 弁部
51 操作部
52 ドレイン装置(ドレイン手段)
53 ドレイン孔
63 弁体
68 弁ピストン
70 コイルバネ
74 ケーブル
80 弁部
81 弁体
84 バネ
85 ケーブル
91 排気ポート
92 排気マニホールド
93 連通路(連通管)
95 一方向弁
96 ドレインチューブ(連通管)
E エンジン
P ウォータージェットポンプ

Claims (2)

  1. 艇の推進機構を成すウォータージェットポンプと、該ウォータージェットポンプを駆動するエンジンと、該エンジンの吸気系に設けられて下部にドレイン孔を有する吸気チャンバと、該吸気チャンバから離隔した位置での操作によって前記ドレイン孔を通じて前記吸気チャンバ内の液体を排出するドレイン手段とを備え、
    船体の上部にデッキ開口部を有し、前記ドレイン手段は前記ドレイン孔を通じて前記液体を吸い出すための連通管を有し、該連通管は、その一端が前記ドレイン孔に接続され、他端には該他端を封止する止栓が着脱可能に設けられて、前記他端は前記デッキ開口部近傍に配置されていることを特徴とする小型滑走艇。
  2. 前記船体には収納ボックスが設けられており、前記連通管の他端は、該収納ボックス内にて支持されていることを特徴とする請求項1に記載の小型滑走艇。
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