JP4442770B2 - 免震装置用のオイルダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、免震支承と併用して免震装置を構成し、地震エネルギーを減衰させる免震装置用のオイルダンパに関する。
従来の免震装置として、免震支承とオイルダンパを併用したタイプのものがある。免震支承は、転がり支承や滑り支承などで構成されており、基礎と上部建物の間に配置され、上部建物を支持するとともに、地震時に、上部建物と基礎との間の水平方向の相対変位を許容することにより、上部建物の揺れを低減する機能を有する。また、免震支承だけでは、大地震時に基礎と上部建物との相対変位が免震支承の許容ストロークを超え、その免震機能が失われることで、上部建物の損傷や破損に至るおそれがある。オイルダンパは、そのような事態を回避するために設けられており、地震のエネルギーを吸収し、減衰させることによって、基礎と上部建物との相対変位を抑制する機能を有する。このようなオイルダンパを有する従来の免震装置として、例えば特許文献1〜3に開示されたものが知られている。
特許文献1の免震装置では、オイルダンパの2つのシリンダ室を連通するオイル流路に、絞り弁が設けられている。また、基礎と上部建物との間の水平方向の相対変位が、近接スイッチやレーザ変位計などの検出器を用いて電気的に検出され、その検出信号は信号インターフェースに出力される。検出された相対変位が大きい場合には、信号インターフェースから絞り弁に駆動信号が出力され、それにより、オイル流路の絞り度合を高めることによって、オイルダンパの減衰力がより大きく制御される。
特許文献2の免震装置では、オイルダンパの2つのシリンダ室を連通するオイル流路が設けられるとともに、シリンダの両端部に、オイル通路とシリンダ室を連通する大小2つの絞りがそれぞれ形成されている。オイルダンパがストロークエンドに達したときに、大きい方の絞りのみがピストンまたはピストンロッドで閉じられ、オイル流路の絞り度合が高められることによって、オイルダンパの減衰力がより大きく制御される。
また、特許文献3には、常時は、オイルダンパの油圧シリンダを不作動状態にロックするとともに、所定の加速度以上の地震が生じたときに、油圧シリンダを作動させることにより減衰性能を発揮させるトリガー装置を備えたオイルダンパが開示されている。
免震装置用のオイルダンパに求められる最も重要な機能は、想定内の中・大地震に対して、必要な減衰性能を発揮するとともに、想定を超える巨大地震に対しても、十分な減衰性能および免震機能を発揮することによって、建物の損傷や破損を防止することである。これに対して、特許文献1では、オイルダンパの減衰力を制御するための相対変位の検出や絞り弁の制御が電気的に行われる。しかし、巨大地震時には特に、停電や、検出器、信号インターフェースおよび絞り弁の間に断線が発生しやすく、その場合には、絞り弁の制御が不能になるため、所要の免震機能を得ることができなくなる。
また、特許文献2では、オイルダンパの減衰力は、ストロークエンドに位置するときのみ増大し、ストロークエンドから戻るとすぐに、大きい方の絞りが開放されることで、通常の減衰力に低下する。このため、地震の継続中、高い減衰力を保持できず、やはり巨大地震に対して免震機能を十分に発揮することができない。さらに、特許文献3は、微小地震や風などの外力に対してオイルダンパを停止状態にロックし、微小地震以外の地震の発生時にオイルダンパを作動させるにすぎないため、中・大地震および想定を超える巨大地震の双方に対して、免震機能を過不足なく効果的に発揮することができない。
したがって、本発明は、電力を用いることなく、想定を超える巨大地震時に減衰力を増強するとともに、増強した減衰力を地震の継続中に保持し、それにより、基礎と上部建物との間の相対変位を免震装置の許容ストローク内に確実に抑制することで、上部建物の損傷や破損を防止することができる免震装置用のオイルダンパを提供することを目的とする。
特開2005−48549号公報 特開2005−42822号公報 特開2000−104785号公報
この目的を達成するため、本発明は、免震支承との併用により免震装置を構成し、地震時における基礎と上部建物との相対変位を抑制するために、地震の揺れのエネルギーを吸収し、減衰させる免震装置用のオイルダンパであって、基礎および上部建物の一方に連結された第1シリンダと、第1シリンダ内に摺動自在に設けられ、第1シリンダ内を左右2つの油室に仕切る第1ピストンと、押圧部を有し、第1ピストンと一体に設けられ、基礎および前部建物の他方に連結されたピストンロッドとを有する第1油圧シリンダと、第1油圧シリンダの外部において2つの油室を互いに連通する連通路と、連通路の途中に設けられ、連通路を開閉する弁体と、移動自在のバネ座と、弁体とバネ座の間に設けられ、弁体を閉弁側に付勢するスプリングとを有し、第1油圧シリンダの第1ピストンが変位するのに伴い、第1シリンダの油室から供給された油圧により弁体が開弁することによって、減衰力を発生させる減衰バルブと、減衰バルブのバネ座の背面側に連通する第2シリンダと、第2シリンダ内に摺動自在に設けられた第2ピストンと、係合部を有し、第2ピストンと一体の第2ピストンロッドとを有し、第1ピストンの変位が所定値に達したときに、係合部が第1ピストンロッドの押圧部で押圧されることによって作動し、第2シリンダ内からバネ座の背面側に油圧を導入することにより、バネ座を介してスプリングを圧縮させ、スプリングのバネ力を増大させることによって、オイルダンパの減衰力を増強する第2油圧シリンダと、を備えることを特徴とする。
この免震装置用のオイルダンパによれば、地震時に基礎と上部建物との間に相対変位が生じると、第1油圧シリンダの第1ピストンおよび第1ピストンロッドが変位し、それに伴い、第1シリンダの一方の油室から減衰バルブに油圧が供給される。この油圧の供給により、減衰バルブの弁体がスプリングのバネ力に抗して開弁し、連通路を開くことによって、減衰力が発生する。このときの減衰力は、第1ピストンの変位速度、減衰バルブの開度やスプリングのバネ力などに応じて定まる。油は、開弁した減衰バルブを通り、連通路を介して第1油圧シリンダの他方の油室に戻る。
また、地震の揺れが大きく、第1ピストンの変位が所定値に達したときには、第1ピストンロッドに設けた押圧部が第2油圧シリンダの第2ピストンロッドに設けた係合部に係合し、これを押圧することによって、第2油圧シリンダが作動する。この第2油圧シリンダの作動に伴い、第2シリンダ内から減衰バルブのバネ座の背面側に油圧が導入され、それにより、バネ座を介してスプリングが圧縮され、スプリングのバネ力が増大することによって、オイルダンパの減衰力が増強される。
以上のように、想定を超える巨大地震が発生し、第1油圧シリンダの第1ピストンの変位が所定値に達したときには、第2油圧シリンダが作動することによって、オイルダンパの減衰力が増強されるので、基礎と上部建物との間の相対変位を免震装置の許容ストローク内に抑制でき、したがって、上部建物の損傷や破損を防止することができる。また、第2油圧シリンダの作動を、第1ピストンロッドの押圧部を第2ピストンロッドの係合部に係合させることによって行い、電力はまったく用いないので、巨大地震時に停電などが生じた場合でも、オイルダンパの減衰力を確実に増強でき、免震機能を十分に確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の免震装置用のオイルダンパにおいて、減衰バルブのバネ座の背面側と第2油圧シリンダとの間に設けられ、背面側から第2油圧シリンダ側への油の流れを阻止するチェック弁と、チェック弁と並列に設けられた絞り通路と、をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、第2油圧シリンダが作動したときに、油が第2油圧シリンダからチェック弁を介して減衰バルブのバネ座の背面側に導入されるとともに、導入された油は、第2油圧シリンダの作動の停止後、チェック弁を介さずに、絞り通路のみを介して、第2油圧シリンダに徐々に戻される。したがって、増強されたオイルダンパの減衰特性を、地震の継続中に保持できるとともに、地震の終息後に減衰バルブの通常の特性に徐々に復帰させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の免震装置用のオイルダンパにおいて、絞り通路の開度を調整する絞り開度調整手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、絞り開度調整手段で絞り通路の開度を調整することによって、増強されたオイルダンパの減衰特性の保持時間を容易に調整することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の免震装置用のオイルダンパにおいて、第2油圧シリンダは、第1ピストンロッドの延び方向に沿って配置され、第1ピストンの一方の方向および他方の方向への変位が所定値に達したときにそれぞれ作動することによって、減衰力を段階的に増強する一対の第2油圧シリンダで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1ピストンの一方の方向への変位が所定値に達したときに、一方の第2油圧シリンダが作動することによって、減衰力が増強され、その後、第1ピストンが反対方向に変位し、その変位が所定値に達したときに、他方の第2シリンダが作動することによって、減衰力がさらに増強される。このように、オイルダンパの減衰力を複数の段階で増強するので、免震機能を地震の大きさに応じて効果的に得ることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の免震装置用のオイルダンパにおいて、減衰バルブのバネ座の背面側と一対の第2油圧シリンダとの間に設けられ、一対の第2油圧シリンダの一方が作動するとともにバネ座の背面側の油圧が所定圧に達したときに、一方の第2油圧シリンダからの油を他方の第2油圧シリンダ側へ逃がすリリーフ弁をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、一対の第2油圧シリンダが順次、作動し、バネ座の背面側の油圧が所定圧に達したときには、リリーフ弁が開弁することによって、一方の第2油圧シリンダからの油を他方の第2油圧シリンダ側へ逃がすので、オイルダンパの油圧が過大になるのを確実に防止できる。
また、請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の免震装置用のオイルダンパにおいて、第2油圧シリンダの設置位置を、第1ピストンロッドの延び方向に沿って調整する設置位置調整手段をさらに備えることを特徴とする。
オイルダンパを現場に適用する場合、複数のオイルダンパを、それらのピストンロッドの延び方向が互いに直交するように配置することが多い。その場合、地震の揺れの方向がピストンロッドのそれぞれの延び方向に対して、例えば45°ずれたときには、上部建物と基礎との間の実際の相対変位がオイルダンパのストロークの√2倍になり、免震支承の許容ストロークを超えるおそれがある。この構成によれば、設置位置調整手段により、第2油圧シリンダの設置位置を第1ピストンロッドの延び方向に沿って調整することによって、第1ピストンロッドの押圧部が第2ピストンロッドの係合部に係合するタイミング、すなわち第2油圧シリンダが作動し始める第1油圧シリンダのストロークを容易に調整することができる。したがって、オイルダンパの設置状況などに応じて、第2油圧シリンダの設置位置を調整することによって、基礎と上部建物との相対変位を免震支承の許容ストローク内に収めることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用したオイルダンパ10と免震支承3で構成される免震装置を、戸建住宅建物の基礎1に設けた例を示している。この例では、免震支承3は、計10個、基礎1の全体にマトリックス状に配置されている。オイルダンパ10は、基礎1の四隅に2個ずつ計8個、免震支承3を取り囲むように配置されている。
図2に示すように、上部建物2の土台6の下側には、H鋼を組んだ鉄骨架台9が一体に設けられている。免震支承3は、転がりタイプのものであり、鉄骨架台9の下面に取り付けられた回転自在のボール3aと、基礎1上に設けられ、ボール3aが転動する転がり面4を備えている。転がり面4は、地震後にボール3aが自重で元の位置に復帰できるよう、水平面に対してわずかに傾斜した逆円錐状に形成されている。また、転がり面4の外周部には、ボール3aの転動を規制する金属製のリング状のストッパ5が設けられている。以上の構成により、地震時に、ボール3aは、ストッパ5を乗り越えない許容ストロークの範囲内において転がり面4上を転がり、それにより、免震支承3は、地震の揺れを上部建物2に伝えにくくする免震効果を発揮する。
一方、オイルダンパ10は、鉄骨架台9の下面に固定されたブラケット7と、基礎1の上面に固定されたブラケット8との間に設けられている。
図3〜図5は、本発明の第1実施形態によるオイルダンパ10を示している。オイルダンパ10は、第1油圧シリンダ20を備えており、この第1油圧シリンダ20は、水平なシリンダ11(第1シリンダ)と、シリンダ11内に摺動自在に設けられたピストン13(第1ピストン)と、ピストン13から左右両側に一体に延びるピストンロッド12、12a(第1ピストンロッド)とを有している。シリンダ11の内部はピストン13によって左右の油室A、Bに仕切られ、ピストン13にはリリーフ弁21、22が組み込まれている。また、シリンダ11のピストンロッド12a側には取付パイプ14が連結されており、ピストンロッド12および取付パイプ14の先端部は、軸受23、ピン24および固定金具25を介して、ブラケット7、8にそれぞれ回動自在に連結されている。
シリンダ11の油室A、Bには連通管16、17(連通路)がそれぞれ接続され、連通管16、17の間には減衰バルブAssy50が設けられている。減衰バルブAssy50は、減衰バルブ55、4つのチェック弁59a〜59dおよびチェック弁54などを組み立てたものである。減衰バルブ55は、オリフィス51aを有する弁体51と、移動自在のバネ座53と、弁体51とバネ座53の間に設けられ、弁体51を閉弁側に付勢するスプリング52を有している。チェック弁54は、バネ座53の背面側に配置されている。また、チェック弁54と並列に微小通路58(絞り通路)が設けられており、微小通路58にはニードル弁57(開度調整手段)が取り付けられている。
以上の構成によれば、地震時に基礎1と上部建物2の間に相対変位が発生すると、ブラケット7に連結されたピストン13およびピストンロッド12、12aが、ブラケット8に連結されたシリンダ11に対して変位(移動)する。ピストン13が右側に変位した場合、右側の油室Bの油が、連通管17を介して減衰バルブAssy50のチェック弁59c側に流れ、さらに、チェック弁59cを通って、弁体51が臨む通路Cに流入する。これにより、通路C内の油圧が上昇し、スプリング52が圧縮されることによって、弁体51が開弁する。油は、弁体51の開口とオリフィス51aを通って通路Dに流れる。このときに得られる減衰バルブ55の減衰特性は、スプリング52のバネ力と、弁体51の開口の形状やオリフィス51aの通路面積などによって定まり、本実施形態では、ピストン13の変位速度に対して線形になるように設定されている。通路Dに流れた油は、チェック弁59dを通り、連通管16を介してシリンダ11の油室Aに流れる。
ピストン13が左側に変位した場合には、油の流れは上記と逆になり、油室Aの油が、連通管16を介して減衰バルブAssy50に入り、チェック弁59aを通って通路Cに流れ、減衰バルブ55で油圧をコントロールされながら、通路Eに流れ、さらにチェック弁59bを通り、連通管17を介してシリンダ11の油室Bに流れる。
図4に示すように、取付パイプ14には、ピストンロッド12aの先端部付近に、第2油圧シリンダ30a、30bが、左右方向に並んで設けられている。これらの第2油圧シリンダ30a、30bは、基礎1と上部建物2との相対変位が所定値に達したときに作動し、オイルダンパ10の減衰力を増強するためのものである。第2油圧シリンダ30a、30bは、第1油圧シリンダ10と比べて非常に小型のスプリング復帰式単動型のものであり、例えば、右側の第2油圧シリンダ30aは、シリンダ31a(第2シリンダ)と、シリンダ31aに摺動自在に設けられたピストン32a(第2ピストン)と、ピストン32aと一体のピストンロッド33a(第2ピストンロッド)と、ピストン32aおよびピストンロッド33aを復帰させるためのスプリング35aで構成されている。
第2油圧シリンダ30a、30bは、第1油圧シリンダ10のピストンロッド12aの先端の左右両側に互いに対称に配置され、取付パイプ14に取付バンド36(設置位置調整手段)で固定されている。取付バンド36は、リング状のバンド本体と、これを締め付ける締付ねじで構成されており、第2油圧シリンダ30a、30bの設置位置を左右方向に調整することが可能である。
ピストンロッド33a、33bの先端部には、係合板34a、34b(係合部)がそれぞれねじ止めされている。これらの係合板34a、34bは、取付パイプ14側に突出しており、その長さ方向に沿って形成された長孔14aに移動自在に係合している。一方、ピストンロッド12aの先端面には、レバー15(押圧部)が取り付けられている。このレバー15もまた、取付パイプ14の長孔14aに移動自在に係合しており、ピストン13の変位、すなわち基礎1と上部建物2との相対変位が所定値に達したときに、その変位の方向に位置する係合板34aまたは34bに係合するようになっている。
また、シリンダ31a、31bは、配管19a、19bをそれぞれ介して中継バルブAssy40の入口側に連通している。中継バルブAssy40は、配管19a、19bにそれぞれ連通するチェック弁43a、43bおよび絞り通路44a、44bとリリーフ弁45を互いに並列に備えており、その出口側は、配管18、および減衰バルブAssy50のチェック弁54を介して、減衰バルブ51のバネ座53の背面53a側に連通している。
以上の構成によれば、地震時にピストン13が右側に変位し、その変位が所定値に達すると、ピストンロッド12aのレバー15が右側の第2油圧シリンダ30aの係合板34aに係合することによって、ピストンロッド33aが右側に伸ばされる。これにより、シリンダ31a内の油が、配管19a、中継バルブAssy40のチェック弁43aおよび配管18を通って、減衰バルブAssy50に入り、チェック弁54を通ってバネ座53の背面53a側に流入する。減衰バルブ55のスプリング52は、この時点では、第1油圧シリンダ10の油室Aからの油によって、すでにある程度圧縮されており、バネ座53の背面53a側に導入された油圧により、バネ座53を介して押圧され、さらに圧縮される。これにより、スプリング52のバネ力が増大し、それに応じて通路C内の油圧が増大する結果、オイルダンパ10の減衰力が増強される。
この状態から、免震装置の動きが反転するのに応じてピストン13が左側に変位し、その変位が所定値に達すると、レバー15が左側の第2油圧シリンダ30bの係合板34bに係合することによって、ピストンロッド33bが伸ばされる。これにより、シリンダ31b内の油が、配管19bを通って中継バルブAssy40に流入する。流入した油は、チェック弁43aにより、すでに作動している右側の第2油圧シリンダ30a側へは流れず、配管18を通って減衰バルブAssy50に入り、さらにチェック弁54を通ってバネ座53のの背面53a側に流入する。これにより、減衰バルブ55のスプリング52がさらに圧縮され、そのバネ力および通路C内の油圧がさらに増大する結果、オイルダンパ10の減衰力がさらに増強される。
また、このときにスプリング52の圧縮量が所定の限界量になったときには、中継バルブAssy40のリリーフ弁45が開き、それにより、ピストンロッド33aを圧縮しながら油を右側の第2油圧シリンダ30a側へ逃がすことによって、油圧が吸収される。また、油圧がオイルダンパ10自身の強度限界に近づいた場合には、ピストン13に組み込まれたリリーフ弁21、22が開くことにより、油圧が強度限界を超えないようにコントロールされる。
オイルダンパ10の減衰特性を設定する上での具体的な数値関係は、次のとおりである。例えば、減衰バルブ51のバネ座53の面積と第2油圧シリンダ30a、30bのピストン32a、32bの各面積との比を16:1とすると、第2油圧シリンダ30a、30bの各ストロークが50mmの場合、その1個分の油量によるバネ座53の押し込み量は、50/16=約3.1mmになり、2個分でも約6.2mmになる。バネ座53によるスプリング52の密着長(最大圧縮長)は、このようなストロークの関係を考慮して設定される。また、バネ座53の背面53a側への油圧の導入により増大するスプリング52のバネ力を150kgf、バネ座53の径を16mmとすると、それにより発生する油圧は約76kgf/cm^2になる。この油圧は第2油圧シリンダ30a、30bにも作用するが、上述したバネ座53とピストン32a、32bとの面積比から、ピストンロッド33a、33bに作用する荷重は約10kgfになり、非常に小さくてすむことがわかる。
バネ座53の背面53a側に導入された油の第2油圧シリンダ30a、30b側への戻りは、チェック弁54によって阻止される一方、これと並列に設けたニードルバルブ57付きの微小通路58によって許容される。具体的には、この背面53a側の油は、微小通路58を通り、配管18を介して中継バルブAssy40に戻り、さらに、中継バルブAssy40の絞り通路44a、44bを通り、配管19、20を介して第2油圧シリンダ30a、30bに戻される。このように、背面53a側の油を、微小通路58などを介して第2油圧シリンダ30a、30bに徐々に戻すので、増強されたオイルダンパ10の減衰特性を、地震の継続中に保持できるとともに、地震の終息後に減衰バルブ55の通常の特性に徐々に復帰させることができる。また、ニードルバルブ57により微小通路58の開度を調整することによって、増強されたオイルダンパ10の減衰特性の保持時間を容易に調整することができる。
図6は、上述したオイルダンパ10の減衰特性を示し、(a)(b)の横軸にそれぞれピストン速度(ピストン13の速度)およびピストン変位(ピストン13の変位)を表し、(a)(b)の縦軸にはいずれもオイルダンパ10の減衰力を表したものである。これらの図からわかるように、オイルダンパ10の減衰力は、ピストン変位が小さく第2油圧シリンダ30a、30bが作動するまでは、減衰バルブ55の通常の特性に従ってリニアに増加する(区間a)。また、ピストン変位が大きくなり、第2油圧シリンダ30a、30bの一方が作動すると(点b)、より大きな傾きで点cまで増加する。
オイルダンパ10の減衰力は、その後、通常の特性と同じ傾きで増大し(区間d)、さらに、第2油圧シリンダ30a、30bの他方が作動すると(点e)、より大きな傾きで点fまで増大し、その後は、通常の特性と同じ傾きで増大する(区間g)。また、減衰力がオイルダンパ10の強度限界に近づいたときには、ピストン13内のリリーフ弁21、22が開き、その後、減衰力は、リリーフ弁21、22のリリーフ特性に従って推移する。
以上のように、基礎1と上部建物2との相対変位が所定値に達したときに、第2油圧シリンダ30a、30bが順次、作動することによって、オイルダンパ10の減衰力が複数の段階で増強されるので、地震の揺れのエネルギーを、その大きさに応じて効果的に減衰させることができる。
図7は、オイルダンパ10によって得られる別の減衰特性を示している。この例は、図6の例と比較し、例えば第2油圧シリンダ30a、30bのピストン32a、32bの面積をより大きく設定することにより、それらの1つの作動によって流れる油量をより大きくすることで、増強されるオイルダンパ10の減衰力をより大きく設定したものである。このため、同図に示すように、第2油圧シリンダ30a、30bの一方が作動すると(点b)、オイルダンパ10の減衰力は、図6の点cよりも大きな最大値付近(点c1)まで一度に増大し、その後、通常の特性と同じ傾きで増加する(区間d1)。これにより、基礎1と上部建物2との相対変位が所定値を超えたときにオイルダンパ10で吸収されるエネルギーをさらに大きくすることができ、この相対変位を免震支承3の許容ストローク内に収まるように効果的に抑制することができる。万一、一方の第2油圧シリンダの作動によっても相対変位が十分に抑制されずに、他方の第2油圧シリンダが作動した場合には、中継バルブAssy40のリリーフ弁45が開き、すでに作動している第2油圧シリンダ側へ油を逃がすことによって、油圧を問題なく吸収することができる。
なお、図6および図7の減衰特性のいずれを選択するかは、免震装置の設計仕様などに応じて決定される。また、リリーフ弁45を省略することも可能であり、その場合には、リリーフ機能が発揮されないことで、図6の減衰特性が得られる。
また、図5には描かれていないが、シリンダ11内からのエア抜きを容易にするためにブリーダーを設けることや、油の膨張や作動時の負圧を吸収するためにタンク室を設けることが望ましい。さらに、第2油圧シリンダ30a、30bの配管19a、19bなどの途中にも、注油ポートやエア抜き用のプラグを設けることが望ましい。
図8は、第2実施形態によるオイルダンパの油圧回路図を示す。このオイルダンパ110は、第1実施形態のピストンロッド12aを省略し、ピストン13に油室A側に延びるピストンロッド12を設け、ピストンロッド12の径を調整してシリンダ11の油室Aと油室Bの面積比を1:2にするとともに、減衰バルブ51と油室Bの間およびピストン13にチェック弁59a、59bを用いることによって、油が油室A側からのみ流れる片流れのオイルダンパとして構成したものである。
この構成によれば、ピストン13の片側にのみピストンロッド12が設けられているので、オイルダンパ10の取付長さを短くすることができる。また、第1実施形態と比較して、チェック弁の数を減らすことができるなど、構成をより単純化することができる。なお、ピストン13の変位が所定値に達したときに、ピストンロッド12のレバー15が第2油圧シリンダ30a、30bの係合板34a、34bに係合し、第2油圧シリンダ30a、30bが作動することによってオイルダンパ10の減衰特性を制御する動作は、第1実施形態とまったく同じであるため、同一の構成要素に同じ符号を付し、その説明は省略する。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、リリーフ弁21、22を第1油圧シリンダ20のピストン13に内蔵しているが、これらを例えば減衰バルブAssy50に組み込んでもよく、それにより、オイルダンパ10の最大減衰力の設定やメンテナンスなどを外部から容易に行うことができる。
本発明を適用したオイルダンパを免震支承とともに基礎上に設置した一例を示す平面図である。 図1のオイルダンパおよび免震支承の設置状況を示す断面図である。 第1実施形態によるオイルダンパの(a)部分破断側面図および(b)部分破断底面図である。 図3のオイルダンパの第2油圧シリンダおよび減衰バルブなどを示す部分拡大図である。 図3のオイルダンパの油圧回路図である。 減衰力が2段階で増強される場合のオイルダンパの減衰特性を示す図であり、(a)はピストン速度に対する減衰力を示し、(b)はピストン変位に対する減衰力を示す。 減衰力が1段階で増強される場合のオイルダンパの減衰特性を示す図であり、(a)はピストン速度に対する減衰力を示し、(b)はピストン変位に対する減衰力を示す。 第2実施形態によるオイルダンパの油圧回路図である。
符号の説明
1 基礎
2 上部建物
3 免震支承
10 オイルダンパ
11 シリンダ(第1シリンダ)
12 ピストンロッド(第1ピストンロッド)
12a ピストンロッド(第1ピストンロッド)
13 ピストン(第1ピストン)
14 取付パイプ
15 レバー(押圧部)
16 連通管(連通路)
17 連通管(連通路)
20 第1油圧シリンダ
30a 第2油圧シリンダ
30b 第2油圧シリンダ
31a シリンダ(第2シリンダ)
31b シリンダ(第2シリンダ)
32a ピストン(第2ピストン)
32b ピストン(第2ピストン)
33a ピストンロッド(第2ピストンロッド)
33b ピストンロッド(第2ピストンロッド)
34a 係合板(係合部)
34b 係合板(係合部)
36 取付バンド(設置位置調整手段)
45 リリーフ弁
51 弁体
52 スプリング
53 バネ座
53a バネ座の背面
54 チェック弁
55 減衰バルブ
57 ニードル弁(開度調整手段)
58 微小通路(絞り通路)
A 油室
B 油室

Claims (6)

  1. 免震支承との併用により免震装置を構成し、地震時における基礎と上部建物との相対変位を抑制するために、地震の揺れのエネルギーを吸収し、減衰させる免震装置用のオイルダンパであって、
    前記基礎および前記上部建物の一方に連結された第1シリンダと、当該第1シリンダ内に摺動自在に設けられ、当該第1シリンダ内を左右2つの油室に仕切る第1ピストンと、押圧部を有し、前記第1ピストンと一体に設けられ、前記基礎および前記上部建物の他方に連結されたピストンロッドとを有する第1油圧シリンダと、
    当該第1油圧シリンダの外部において前記2つの油室を互いに連通する連通路と、
    当該連通路の途中に設けられ、当該連通路を開閉する弁体と、移動自在のバネ座と、当該弁体とバネ座の間に設けられ、前記弁体を閉弁側に付勢するスプリングとを有し、前記第1油圧シリンダの前記第1ピストンが変位するのに伴い、前記第1シリンダの前記油室から供給された油圧により前記弁体が開弁することによって、減衰力を発生させる減衰バルブと、
    当該減衰バルブの前記バネ座の背面側に連通する第2シリンダと、当該第2シリンダ内に摺動自在に設けられた第2ピストンと、係合部を有し、前記第2ピストンと一体の第2ピストンロッドとを有し、前記第1ピストンの変位が所定値に達したときに、前記係合部が前記第1ピストンロッドの前記押圧部で押圧されることによって作動し、前記第2シリンダ内から前記バネ座の背面側に油圧を導入することにより、前記バネ座を介して前記スプリングを圧縮させ、当該スプリングのバネ力を増大させることによって、減衰力を増強する第2油圧シリンダと、
    を備えることを特徴とする免震装置用のオイルダンパ。
  2. 前記減衰バルブの前記バネ座の背面側と前記第2油圧シリンダとの間に設けられ、前記背面側から前記第2油圧シリンダ側への油の流れを阻止するチェック弁と、
    当該チェック弁と並列に設けられた絞り通路と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の免震装置用のオイルダンパ。
  3. 絞り通路の開度を調整する絞り開度調整手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の免震装置用のオイルダンパ。
  4. 前記第2油圧シリンダは、前記第1ピストンロッドの延び方向に沿って配置され、前記第1ピストンの一方の方向および他方の方向への変位が前記所定値に達したときにそれぞれ作動することによって、減衰力を段階的に増強する一対の第2油圧シリンダで構成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の免震装置用のオイルダンパ。
  5. 前記減衰バルブの前記バネ座の背面側と前記一対の第2油圧シリンダとの間に設けられ、当該一対の第2油圧シリンダの一方が作動するとともに、前記バネ座の背面側の油圧が所定圧に達したときに、当該一方の第2油圧シリンダからの油を他方の前記第2油圧シリンダ側へ逃がすリリーフ弁をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の免震装置用のオイルダンパ。
  6. 前記第2油圧シリンダの設置位置を、前記第1ピストンロッドの延び方向に沿って調整する設置位置調整手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の免震装置用のオイルダンパ。
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