JP4442592B2 - ノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置 - Google Patents

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Description

本発明はノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置に関する。
従来、電子機器において、電源より発生されるノイズを除去するためにフェライトコアを備えたノイズ吸収装置が電源ケーブルに取り付けられている。具体的には貫通孔が形成されたフェライトコアの貫通孔内に電源ケーブルを挿通し、フェライトコアが電源ケーブルに対して動かないようにすると共にコアの破損を防止するために、樹脂製のケースでフェライトコアを覆っている。
ノイズ吸収装置におけるケースの材料として上述したように樹脂素材を用いるが、その中でも引っ張り強度、伸び、曲げ弾性率、衝撃強度、熱変形温度の物性が優れているナイロン素材が多く用いられている。
このケースは、装着時の利便性を図るため、特許文献1に示されるように、半割りにされた一対のケースをヒンジで繋いであり、ヒンジ部分で折り曲げて、半割りのケースを互いに合わせることにより内部にコアを内蔵しつつコアに装着することが可能となっている。
特開2002−222713号公報
ナイロン素材のケースでは、成型した直後はその含水率が略0%であるため、吸水処理を行って靱性を高めている。しかし、冬季のような乾燥した雰囲気下では、その含水率が下がって靱性が低下する場合があった。この場合には屈曲部分であるヒンジにヒビ等の亀裂が発生する場合があった。
特許文献1では、ヒンジの中央に突起を設けることにより、ヒンジの中央に掛かる応力集中を低下する手段が開示されている。このような構成によると、突起が設けられている分ヒンジが長くなり、ケースが閉じられた場合にヒンジがケース外に突出し、ノイズ吸収装置の最外郭形状を大きくする場合があった。またヒンジが長いので、ケースが閉じられた時に、ケースの軸方向で一対の半割りのケースが互いにずれやすく、場合によっては閉じたケースの係合部分がはずれる場合があった。
よって本発明は、ヒンジでの亀裂の発生を防止し、かつ外れ難いノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置用ケースを備えたノイズ吸収装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、第一ケースと、第一ケースと合わさると共に第一ケースと協働して内部に空間を画成する第二ケースと、第一ケースと第二ケースとを連結し、第一ケースと第二ケースとが合わさった際に屈曲するヒンジとを備えたノイズ吸収装置用ケース及びこのノイズ吸収装置用ケースを用いて内部に画成される空間にコアを収納したノイズ吸収装置を提供する。このノイズ吸収装置用ケースにおいて第一ケースと第二ケースとは、互いに合わさった場合に対峙する第一合わせ面と第二合わせ面とをそれぞれ有している。ヒンジは、第一合わせ面及び第二合わせ面に近接する第一屈曲面と、第一屈曲面の反対側に位置し第一合わせ面及び第二合わせ面から離間する第二屈曲面とを有している。第一屈曲面と第二屈曲面とはそれぞれ第一ケース及び第二ケースと接続して構成されている。第一ケースは、第一ケースから第二ケースに向かう方向と直交して第一屈曲面と第二屈曲面とがそれぞれ接続される壁を有し、第二ケースは、第一ケースから第二ケースに向かう方向と直交して第一屈曲面と該二屈曲面とがそれぞれ接続される壁を有している。第一ケース及び第二ケースにおいて第一屈曲面及び第二屈曲面が接続される壁は、第一ケースで第二屈曲面と接続される壁から第二ケースで第二屈曲面と接続される壁までの距離が、第一ケースで第一屈曲面と接続される壁から第二ケースで第一屈曲面と接続される壁までの距離より長くなるように構成されている
このような構成によると、ヒンジを屈曲させて弧状に折り曲げた際に、内周縁部分となる第一屈曲面よりも外周縁部分となる第二屈曲面の周方向の距離を長くすることができる。よってヒンジの屈曲時に引張応力が作用する箇所を長くすることができ、引張応力を分散することができる。
上記構成のノイズ吸収装置用ケースにおいて、第一ケースはヒンジと連続する第一壁部を有し、第二ケースはヒンジと連続する第二壁部を有し、第一壁部と第二壁部においてヒンジの第二屈曲面と交わる箇所は、第一ケースと第二ケースとを結ぶ方向において互いに反対側に窪む第一凹部と第二凹部とがそれぞれ形成されていることが好ましい。
このような構成によると第一ケースと第二ケースとが合わさってノイズ吸収装置用ケースが閉じられたときに、ヒンジがノイズ吸収装置用ケースの輪郭線から突出することが抑制される。また凹部を形成することでヒンジそのものを長くすることなく、第二屈曲面を第一屈曲面より長く形成することができる。
また第一ケースとヒンジの第二屈曲面とが交わる箇所と、第二ケースとヒンジの第二屈曲面とが交わる箇所とは、それぞれR状に形成されていることが好ましい。
このような構成によると、ノイズ吸収装置用ケースが閉じられたときに、第一ケース及び第二ケースとヒンジの第二屈曲面とが交わる箇所のR状部分で、曲げに係る応力を発散することができ、角部での応力の一点集中を避け散らすことができる。
また第一壁部と第二壁部において第一屈曲面と交わる箇所は、第一ケースと第二ケースとを結ぶ方向において互いに反対側に窪む第三凹部と第四凹部とがそれぞれ形成されており、第一壁部とヒンジの第一屈曲面及び第二屈曲面とが交わる箇所と第二壁部とヒンジの第一屈曲面及び第二屈曲面とが交わる箇所とはそれぞれR状に形成され、第一壁部において第二屈曲面と交わる箇所のR状の半径は第一屈曲面と交わる箇所のR状の半径より大きく構成され、第二壁部において第二屈曲面と交わる箇所のR状の半径は第一屈曲面と交わる箇所のR状の半径より大きく構成されていることが好ましい。
このような構成によると、ヒンジが屈曲した際の外周縁部分となる第二屈曲面にかかるR状部分の半径が大きくなる。これによりノイズ吸収装置用ケースが閉じられたときに第一ケース及び第二ケースとヒンジの第二屈曲面とが交わる箇所のR状部分で応力を発散することができる。またR状部分の半径を大きくすることにより、外周縁部分となる第二屈曲面の引張応力が発生する部分の距離を長くすることができる。よってヒンジの屈曲時に発生する引張応力を分散して、更に応力集中を抑制することができる。
また第一ケースと第二ケースとが合わさった状態で、第一合わせ面及び第二合わせ面は、ヒンジ近傍に位置する部分が互いに離間するように構成されていることが好ましい。
このような構成によると、ヒンジ近傍の第一合わせ面と第二合わせ面とが当接することによって互いに突っ張ることが抑制され、第一合わせ面と第二合わせ面とが当接して突っ張ることによりヒンジが引っ張られて伸びることが抑制される。
本発明のノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置によれば、ヒンジでの亀裂の発生を簡単な構造で抑制し、またノイズ吸収装置用ケースがコアより外れ難くなる。
以下、本発明の第一の実施の形態に係るノイズ吸収装置について図1から図7を参照しながら説明する。図1に示されるノイズ吸収装置1は、ケース2とコア6とから構成されている。
図1に示されるように、ケース2はナイロン樹脂を素材として、第一ケース部3と、第二ケース部4とから構成されている。第一ケース部3と第二ケース部4との間には、一対のヒンジ5、5が設けられて第一ケース部3と第二ケース部4とを一体に接続している。
第一ケース部3は、円筒が半割りされた形状の第一周壁部31と、第一周壁部31の軸方向の一端を塞ぐ第一端壁部32と、第一周壁部31の軸方向の他端を塞ぐ第二端壁部33とから構成されている。以下、第一周壁部31の一端から他端へと向かう方向(ケーブル挿通方向)をx軸方向と定義する。
第一ケース部3は、第一周壁部31の周方向一端側に配置された縁と第一端壁部32の縁の一部と第二端壁部33の縁の一部とから規定される第一面34Aと、第一周壁部31の周方向他端側に配置された縁と第一端壁部32の縁の他部と第二端壁部33の縁の他部とから規定される第二面34Bとを備えている。第一面34Aと、第二面34Bとは、それぞれ同一平面上に位置して第一合わせ面3Aを構成している。第二面34Bは一対のヒンジ5、5の近傍に配置されている。
第一周壁部31は、第二面34B位置で一対のヒンジ5、5の一側部に一体に接続されており、一対のヒンジ5、5の他側部には第二ケース部4が一体に接続されている。よって第一ケース部3と第二ケース部4とを結ぶ方向であってx軸方向と直交する方向をy軸方向と定義する。またx軸方向、y軸方向それぞれに直交する方向をz軸方向と定義する。
また第一周壁部31においてヒンジ5、5接続箇所近傍位置には、略y軸方向に窪み後述の第二屈曲面5Bによって規定される第一凹部3a(図2)と、略y軸方向に窪み後述の第一屈曲面5Aによって規定される第三凹部3b(図2)とが形成されている。
第一端壁部32及び第二端壁部33は円板を略半分に切断した形状に構成されている。第一端壁部32及び第二端壁部33のy軸方向略中央部分には、それぞれ半円弧状の第一ケーブル挿通溝3c及び第二ケーブル挿通溝3dが形成されている。
図1に示されるように、第一周壁部31には、x軸方向に並んで四角に切り取られた空間が四隅近傍に形成されており、この空間内に、第一支持片31Bがそれぞれ設けられている。
また第一周壁部31の底部位置には、その中央部分にx軸方向に並んで一対の第一コア押さえ片31Cが設けられている。一対の第一コア押さえ片31Cは、それぞれ第一周壁部31の一部が略Uの字状に切り取られて切片が構成され、その切片が第一周壁部31と繋がっている部分を基端として第一周壁部31内方に折り曲げられて構成されている。
また第一周壁部31であって、x軸方向において一対の第一コア押さえ片31Cの両端側位置には、一対の第一ケーブル保持部31D、31Dが設けられている。
第一端壁部32の第一面34A近傍位置及び第二面34B近傍位置からは、それぞれ第一コア保持部材36、36がx軸と平行に、第一ケース部3内方に向かって延出されている。第二端壁部33の第一面34A近傍位置及び第二面34B近傍位置からも、第一端壁部32と同様に、第一コア保持部材36、36がx軸と平行に、第一ケース部3内方に向かって延出されている。
第一周壁部31の第一面34A位置からは、z軸方向に向けて延出された一対の第一掛止片部39、39が設けられており、一対の第一掛止片部39、39には、それぞれ掛止貫通孔39a、39aが形成されている。
第二ケース部4は、第二周壁部41と、第二周壁部41の一端を塞ぐ第三端壁部42と、第二周壁部41の他端を塞ぐ第三端壁部43とから構成されており、ヒンジ5、5のy軸方向略中央を通るz−x平面に対して第一ケース部3と略同じ構成を取っている。従って、第二ケース部4の構成部品及び形状のうち、第一ケース部3に設けられている構成部品と同じ構成を取っている部品及び形状、具体的には、第二凹部4a、第四凹部4b、第三ケーブル挿通溝4c、第四ケーブル挿通溝4d、第二支持片41B、第二押さえ片41C、第二ケーブル保持部41D、第二合わせ面4A、第三面44A、第四面44B、及び第二コア保持部材46については、第一ケース部3の構成部品及び形状と同一であるため、その説明を省略する。
図1に示されるように、第三端壁部42の第三面44A位置には、一対の掛止貫通孔39a、39aと掛止可能な一対の掛止爪部49、49が設けられている。
一対のヒンジ5、5は、図2〜図4に示されるように、それぞれ第一合わせ面3A及び第二合わせ面4Aに近接する第一屈曲面5Aと、第一屈曲面の反対側に位置し第一合わせ面3A及び第二合わせ面4Aから離間する第二屈曲面5Bとを有している。尚、一対のヒンジ部5、5は何れも同一形状を採るため、一方のみについて説明する。
第一屈曲面5Aと第二屈曲面5Bとは、それぞれ第一ケース部3の第一周壁部31及び第二ケース部4の第二周壁部41と接続して構成されている。第二屈曲面5Bにおける第一ケース部3との接続箇所から第二ケース部4との接続箇所までの距離は、第一屈曲面5Aにおける第一ケース部3との接続箇所から第二ケース部4との接続箇所までの距離より長く構成されている。
第一屈曲面5Aの第一ケース部3及び第二ケース部4との接続箇所及び第二屈曲面5Bの第一ケース部3及び第二ケース部4との接続箇所は、x軸方向と直交する断面がR状になるように構成されている。そして第一ケース部3の第一周壁部31において、第二屈曲面5Bと交わる箇所のR状の半径は、第一屈曲面5Aと交わる箇所のR状の半径より大きく構成されている。同様に第二ケース部4の第二周壁部41において、第二屈曲面5Bと交わる箇所のR状の半径は、第一屈曲面5Aと交わる箇所のR状の半径より大きく構成されている。
またヒンジ5は、第一周壁部31の第一凹部3a及び第三凹部3bを画成する壁において、y軸方向と直交する壁にのみ接続され、y−z方向に平面を有する壁とは離間するように構成されている。よってヒンジ5が屈曲する際には、第一周壁部31と交わる箇所のR状部分で曲がることが可能となっている。ヒンジ5と第二周壁部41との接続箇所も第一周壁部31との接続箇所と同様に構成されている。
図1に示されるように、コア6は略円筒状のフェライト基材を直径方向に半割りにした第一コア7と第二コア8とから構成されている。
第一コア7は、半割りされた切断面である第一コア面7A、7Aを備え、第一コア面7A、7Aの間には、図示せぬケーブルが通る通路となる貫通孔の半分部分である第一コア溝7aが形成されている。この第一コア溝7aと後述の第二コア溝8aとが合わせられることにより、図示せぬケーブルが挿通する通路が形成される。第一コア面7A、7Aのx軸方向両端には、それぞれ第一コア保持部材36と係合可能な第一コア切り欠き7cがそれぞれ形成されている。また第一コア7の第一コア溝7aの底部であってx軸方向両端には、第一コア7を第一ケース部3に装着した際に、一対の第一ケーブル保持部31D、31Dがそれぞれ挿入される空間となる第一コア凹部7b、7bがそれぞれ形成されている。
第二コア8は、第一コア7と同一形状に構成されており、第二コア面8Aを備え、第二コア溝8aが形成され、第二コア面8Aの挿通孔方向一端側及び他端側には、それぞれ第二コア保持部材46と係合可能な第二コア切り欠き8cが形成されており、第二コア溝8aの底部であって一端側位置と他端側位置とには、第二コア凹部8b、8bが形成されている。
第一コア7及び第二コア8をケース2に装着した際には、図5に示されるように、第一コア7においては、第一ケース部3内に挿入されて、第一ケーブル保持部31D、31Dがそれぞれ第一コア凹部7b、7b内にそれぞれ入ると共に、第一コア保持部材36が第一コア切り欠き7cにそれぞれ掛止される。第二コア8も同様に第二ケース部4内に挿入される。
この場合に、第一コア7は、第一支持片31B及び一対の第一コア押さえ片31C、31C(図1)によりz軸方向に付勢され、第二コア8は、第二支持片41B及び一対の第二コア押さえ片41C、41C(図1)によりz軸方向に付勢されている。よって第一コア7の第一コア面7Aと第二コア8の第二コア面8Aは、第一合わせ面3A及び第二合わせ面4Aより突出した位置に配置される。
ケーブル9(図6)を第二コア溝8a(図5)に配置して、ヒンジ5、5を支点として第一ケース部3を第二ケース部4側に回動させ、掛止爪部49、49を掛止貫通孔39、39に掛止して、図6に示されるように第一ケース部3と第二ケース部4とを重ね合わせてケース2を閉じる。
第一コア面7Aと第二コア面8Aとは、第一合わせ面3A及び第二合わせ面4Aより突出しているため、第一コア7の第一コア面7Aと、第二コア8の第二コア面8Aとは当接する。この場合に、第一コア7は一対の第一コア押さえ片31C、31C等により付勢され、第二コア8は一対の第二コア押さえ片41C、41C等により付勢されているため、第一コア7と第二コア8とを含むコア6は、ケース2内で一対の第一コア押さえ片31C、31Cと第二コア押さえ片41C、41C等により弾性的に保持された状態となる。
よって、第一ケース部3と第二ケース部4との間には、第一合わせ面3A及び第二合わせ面4Aを境界として、互いに離間するような反力が働き、図6及び図7に示されるように少なくともヒンジ5近傍の第一合わせ面3Aと第二合わせ面4Aとが互いに離間する。
このような構成によると、ヒンジ5近傍の第一合わせ面3Aと第二合わせ面4Aとが当接することによって互いに突っ張ることが抑制される。よって第一合わせ面3Aと第二合わせ面4Aとが当接して支点になると共にヒンジ5部分が作用点となってヒンジ5が引っ張られることが抑制される。
ヒンジ5は、ケース2を閉じた際に、図7に示されるように、円弧を描くように屈曲する。この場合に内側の円弧となる第一屈曲面5A部分では圧縮応力が発生し、外側の円弧となる第二屈曲面5Bには引張応力が発生する。第二屈曲面5Bは、第一屈曲面5Aよりy軸方向(図2)において長く構成されているため、引張応力が作用する箇所が長くなっている。故に第二屈曲面5Bにおいて引張応力が緩和され、屈曲に起因するヒビの発生が抑制される。
ヒンジ5は、ケース2のx軸と直交する断面における輪郭線より内部となる第一凹部3a〜第四凹部4bを両端として屈曲している。故に図7に示されるようにケース2を閉じた際に、ヒンジ5を第一凹部3a〜第四凹部4b内で屈曲させることができ、ヒンジ5がケース2の輪郭線から突出することを抑制することができる。
ヒンジ5においては、基端部分となる第一ケース部3及び第二ケース部4との接続位置にも屈曲時に応力が発生する。しかし第一ケース部3及び第二ケース部4との接続位置は全てR状に構成されているため、このR状部分に応力が発生することになる。R状部分では応力に対する弱点が形成され難く、応力を発散することができるため、ヒンジ5の基端部分に応力集中箇所が形成されず、ヒンジ5の屈曲に対する耐久性を増すことができる。
またヒンジ5が屈曲した際の外周縁部分となる第二屈曲面5BにかかるR状部分の半径は第一屈曲面5Aの半径より大きく構成されている。これにより外周縁部分となる第二屈曲面5Bの引張応力が発生する部分の距離を長くすることができる。よってヒンジの屈曲時に発生する引張を更に分散し、第二屈曲面5Bにヒビが発生することを更に抑制することができる。
上述したようにケース2を閉じてヒンジ5を屈曲させた際に、ヒンジ5でのヒビの発生を抑制することができる。これはケース2の含水率が高く柔軟性を備えている場合に限らず、ケース2の含水率が略0%となった場合であっても同様にヒビの発生を抑制することができる。
また、ケース2においては、第一ケース部3と第二ケース部4との間の距離を変えずに、ヒンジ5に係る距離のみを変更している。よって既存の金型の形状を大幅に変更することなく、一部改良のみでケース2を製造することができ、資産を有効に活用することができる。
本発明の実施の形態に係るノイズ吸収装置の分解斜視図。 図1のII−II線に沿った断面図。 本発明の実施の形態に係るノイズ吸収装置用ケースのヒンジ部分を示す部分断面図。 本発明の実施の形態に係るノイズ吸収装置用ケースのヒンジ部分を示す部分断面斜視図。 本発明の実施の形態に係るノイズ吸収装置の斜視図。 本発明の実施の形態に係るノイズ吸収装置を導線に取り付けた状態の斜視図。 本発明の実施の形態に係るノイズ吸収装置用ケースのヒンジ部分を示す部分断面図(第一ケースと第二ケースとを重ね合わせた状態)。
符号の説明
1・・ノイズ吸収装置 2・・ケース 3・・第一ケース部 3A・・第一合わせ面
3a・・第一凹部 3b・・第三凹部 3c・・第一ケーブル挿通溝
3d・・第二ケーブル挿通溝 4・・第二ケース部 4A・・第二合わせ面
4a・・第二凹部 4b・・第四凹部 4c・・第三ケーブル挿通溝
4d・・第四ケーブル挿通溝 5・・ヒンジ 5・・ヒンジ部 5A・・第一屈曲面
5B・・第二屈曲面 6・・コア 7・・第一コア 7A・・第一コア面
7a・・第一コア溝 7b・・第一コア凹部 8・・第二コア 8A・・第二コア面
8a・・第二コア溝 8b・・第二コア凹部 9・・ケーブル 31・・第一周壁部
31B・・第一支持片 31C・・第一コア押さえ片 31D・・第一ケーブル保持部
32・・第一端壁部 33・・第二端壁部 34A・・第一面 34B・・第二面
36・・第一コア保持部材 39・・第一掛止片部 39a・・掛止貫通孔
41・・第二周壁部 41B・・第二支持片 41C・・第二コア押さえ片
41D・・第二ケーブル保持部 42・・第三端壁部 43・・第三端壁部
44A・・第三面 44B・・第四面 46・・第二コア保持部材 49・・掛止爪部

Claims (6)

  1. 第一ケースと、
    該第一ケースと合わさると共に該第一ケースと協働して内部に空間を画成する第二ケースと、
    該第一ケースと該第二ケースとを連結し、該第一ケースと該第二ケースとが合わさった際に屈曲するヒンジとを備え、
    該第一ケースと該第二ケースとは、互いに合わさった場合に対峙する第一合わせ面と第二合わせ面とをそれぞれ有し、
    該ヒンジは、該第一合わせ面及び該第二合わせ面に近接する第一屈曲面と、該第一屈曲面の反対側に位置し該第一合わせ面及び該第二合わせ面から離間する第二屈曲面とを備え、該第一屈曲面と該第二屈曲面とはそれぞれ該第一ケース及び該第二ケースと接続して構成され、
    該第一ケースは、該第一ケースから該第二ケースに向かう方向と直交して該第一屈曲面と該第二屈曲面とがそれぞれ接続される壁を有し、
    該第二ケースは、該第一ケースから該第二ケースに向かう方向と直交して該第一屈曲面と該第二屈曲面とがそれぞれ接続される壁を有し、
    該第一ケース及び該第二ケースにおいて該第一屈曲面及び該第二屈曲面が接続される該壁は、該第一ケースで該第二屈曲面と接続される該壁から該第二ケースで該第二屈曲面と接続される該壁までの距離が、該第一ケースで該第一屈曲面と接続される該壁から該第二ケースで該第一屈曲面と接続される該壁までの距離より長くなるように構成されていることを特徴とするノイズ吸収装置用ケース。
  2. 該第一ケースは該ヒンジと連続する第一壁部を有し、
    該第二ケースは該ヒンジと連続する第二壁部を有し、
    該第一壁部と該第二壁部において、該ヒンジの該第二屈曲面と交わる箇所は、該第一ケースと該第二ケースとを結ぶ方向において互いに反対側に窪む第一凹部と第二凹部とがそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のノイズ吸収装置用ケース。
  3. 該第一ケースと該ヒンジの該第二屈曲面とが交わる箇所と、該第二ケースと該ヒンジの該第二屈曲面とが交わる箇所とは、それぞれR状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のノイズ吸収装置用ケース。
  4. 該第一壁部と該第二壁部とにおいて該第一屈曲面と交わる箇所には、該第一ケースと該第二ケースとを結ぶ方向において互いに反対側に窪む第三凹部と第四凹部とがそれぞれ形成されており、
    該第一壁部と該ヒンジの該第一屈曲面及び該第二屈曲面とが交わる箇所と、該第二壁部と該ヒンジの該第一屈曲面及び該第二屈曲面とが交わる箇所とは、それぞれR状に形成され、
    該第一壁部において該第二屈曲面と交わる箇所のR状の半径は、該第一屈曲面と交わる箇所のR状の半径より大きく構成され、
    該第二壁部において該第二屈曲面と交わる箇所のR状の半径は、該第一屈曲面と交わる箇所のR状の半径より大きく構成されていることを特徴とする請求項2に記載のノイズ吸収装置用ケース。
  5. 該第一ケースと該第二ケースとが合わさった状態で、該第一合わせ面及び該第二合わせ面は、該ヒンジ近傍に位置する部分が互いに離間するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のノイズ吸収装置用ケース。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載された該ノイズ吸収装置用ケースと、
    該空間に収容されるコアとを備えたことを特徴とするノイズ吸収装置。
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