JP4442425B2 - クロックドインバータ回路、シフトレジスタ、走査線駆動回路、データ線駆動回路、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

クロックドインバータ回路、シフトレジスタ、走査線駆動回路、データ線駆動回路、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、クロックドインバータ回路、シフトレジスタ、走査線駆動回路、データ線駆
動回路、電気光学装置及び電子機器に関する。
液晶や有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)などの電気光学物質の電気光学的な変
化により表示を行う電気光学装置は、情報処理機器やテレビジョンなどの表示装置して広
く用いられている。電気光学装置には、画素スイッチにより画素を駆動するアクティブ・
マトリクス型がある。即ち、アクティブ・マトリクス型の電気光学装置においては、行方
向に延在する走査線と、列方向に延在するデータ線との交差に対応して画素電極が形成さ
れる。また、当該交差部分にあって画素電極とデータ線との間に、走査線に供給される走
査信号にしたがってオンオフする薄膜トランジスタなどの画素スイッチが介挿される。一
方、電気光学物質を介して画素電極と対向するように対向電極が設けられる。
このような構成において、走査線にオン電圧の走査信号が印加されると、当該走査線に
接続された画素スイッチがオン状態となる。このオン状態の際に、データ線に、階調(濃
度)に応じたデータ信号を供給すると、当該データ信号は画素スイッチを介して画素電極
に印加されるので、当該画素電極および対向電極の間に挟持された電気光学物質には、当
該データ信号に応じた電圧が印加されることになる。これによって該電気光学物質は電気
光学的に変化する結果、画素における透過光量、反射光量または発光量(いずれにせよ、
観察者側に視認される光量)が、画素電極に印加されたデータ信号の電圧に応じたものと
なる。したがって、このような制御を画素毎に実行することによって、所定の表示が可能
になる。
ここで、データ線駆動回路は複数のデータ線の各々にデータ信号を供給するため、各デ
ータ線を選択するサンプリング信号を生成する。サンプリング回路は、サンプリング信号
に従って画像信号をサンプリングしてデータ信号を生成する。ところで、時間的に隣接す
るサンプリング信号がアクティブになる期間が重複すると、データ信号を供給すべき本来
のデータ線だけでなく、これに隣接するデータ線にもデータ信号が供給される。この結果
、色のにじみや解像度の劣化が発生し表示品質の低下を招く。
この点を解決するために、特許文献1には、単方向に開始パルスをシフトさせる駆動回
路として、図32に示す駆動回路800が開示されている。駆動回路800は、単方向シ
フトレジスタ810と駆動パルス生成回路820とを備える。単方向シフトレジスタ81
0は、クロック信号CK及び反転クロック信号CKBに同期してパルスを順次転送する複
数の単位回路Uを備える。各単位回路Uはクロック信号CKの1/2周期だけパルスをシ
フトして出力する。駆動パルス生成回路820は、各単位回路Uに対応して遅延回路82
1、NAND回路822、及びインバータ823を備える。以上の構成によれば、各単位
回路から出力される出力信号は遅延回路によって遅延されるので、図33に示すようにイ
ンバータ1230の各出力信号Sj、Sj+1のアクティブ期間が重複することがなくなる。
また、特許文献1には、双方向に開始パルスをシフトさせる駆動回路として、図34に
示す駆動回路900が開示されている。この駆動回路900は、双方向シフトレジスタ9
10と駆動パルス生成回路920とを備える。双方向シフトレジスタ910は、クロック
信号CK及び反転クロック信号CKBに同期してパルスを順次転送する複数の単位回路U
’を備える。各単位回路Uは、転送方向を指示する転送方向制御信号DIRに従ってクロ
ック信号CKの1/2周期だけパルスをシフトして出力する。駆動パルス生成回路920
は、各単位回路U’に対応して遅延回路921、NAND回路922、及びNOR回路9
23を備える。以上の構成によれば、各単位回路から出力される出力信号は遅延回路92
1とNAND回路922によって立ち上がりエッジが遅延されるので、NOR回路923
の各出力信号Sn、Sn+1、Sn+2のアクティブ期間が重複することがなくなる。
特開平9−212133号公報
しかしながら、図32及び34に示す駆動回路800及び900においては、駆動パル
スの重なりを防止するために遅延回路821及び921が必要となり、回路規模が大きく
なる。また、デジタル回路における遅延回路は、特許文献1の図4に開示されているよう
に複数のインバータを直列に接続して構成するのが一般的である。このため、遅延回路8
21及び921の追加によって、消費電力が増加するといった欠点がある。くわえて、図
32に示す単方向の駆動回路800では開始パルスの転送方向を切り替えるころができず
、図34に示す双方向の駆動回路900では転送方向を切り替えるころはできるが、イン
バータ823に比較して回路規模が大きいNOR回路923が必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低消費電力に寄与し回路規模
を小さくすることが可能なクロックドインバータ回路、シフトレジスタ、走査線駆動回路
、データ線駆動回路電気光学装置及び電子機器を提供することを解決課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係るクロックドインバータ回路は、第1回路
と第2回路とを備え、前記第1回路を介して低電位側電源が供給され、前記第2回路を介
して高電位側電源が供給され、入力信号を反転した出力信号を生成する反転回路を有する
ものであって、前記第1回路は第1クロック信号によってオン・オフが制御される第1ス
イッチ手段を備え、前記第2回路は前記第1クロック信号を反転した第2クロック信号に
よってオン・オフが制御される第2スイッチ手段を備え、前記第1回路又は前記第2回路
の少なくとも一方は、前記第1クロック信号又は前記第2クロック信号を遅延する遅延手
段を備え、前記遅延手段の出力信号を用いて前記第1スイッチ手段又は前記第2スイッチ
手段のオン・オフを制御する、ことを特徴とする。
この発明によれば、遅延手段によって第1クロック信号(例えば、実施形態のクロック
信号CLK)又は第2クロック信号(例えば、実施形態の反転クロック信号CLKB)を
遅延するから、第1スイッチ手段又は第2スイッチ手段においてオフ状態からオン状態へ
切り替わるタイミングが遅延されることになる。従って、出力信号を第1クロック信号又
は第2クロック信号に対して遅延させることが可能となる。
ここで、前記第1回路に前記遅延手段が設けられる場合には、当該遅延手段は、前記第
1クロック信号の立ち下がりエッジと立ち上がりエッジのうち前記立ち上がりエッジのみ
を遅延させることが好ましい。より具体的には、前記第1スイッチ手段は、前記高電位側
電源と前記反転回路との間に直列に接続されたNチャネルの第1トランジスタ及び第2ト
ランジスタを備え、前記第1トランジスタ又は前記第2トランジスタの一方に前記第1ク
ロック信号が供給され、前記第1トランジスタ又は前記第2トランジスタの他方に前記遅
延手段の出力信号が供給されることが好ましい。Nチャネルの第1トランジスタ及び第2
トランジスタはゲートの論理レベルがLレベルからHレベルに遷移するとオフ状態からオ
ン状態に変化するが、この発明によれば立ち上がりエッジのみが遅延されるので、クロッ
クドインバータ回路の入力データ信号の立ち上がりエッジのみを遅延させて出力すること
が可能となる。
さらに、前記第1回路の遅延手段は、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタ
のうち当該遅延手段の出力信号が供給されるトランジスタと前記低電位側電源との間に設
けられ、遅延を有効化することを指示する有効化信号によってオン・オフが制御される第
3トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと前記第2トランジスタのゲートとの
間に設けられ、前記有効化信号を反転した反転有効化信号によってオン・オフが制御され
る第4トランジスタとを備えることが好ましい。この場合には、有効化信号の論理レベル
を制御することによって、クロックドインバータ回路に遅延機能を持たせるか否かを制御
することが可能となる。
ここで、第1回路は反転回路に低電位側電源を供給するものであり、反転回路をNチャ
ネルのトランジスタとPチャネルのトランジスタとを直列に接続して構成する場合、Nチ
ャネルのトランジスタに接続される。この場合、第1回路の遅延手段を構成する第3トラ
ンジスタ及び第4トランジスタはNチャネル型であることが好ましい。この構成によれば
、チャネル型が同じトランジスタを近傍に配置することができるので、ドーピングの打ち
分けが容易になる。
次に、前記第2回路には前記遅延手段が設けられる場合には、当該遅延手段は、前記第
2クロック信号の立ち下がりエッジと立ち上がりエッジのうち前記立ち下がりエッジのみ
を遅延させることが好ましい。より具体的には、前記第2スイッチ手段は、前記低電位側
電源と前記反転回路との間に直列に接続されたPチャネルの第5トランジスタ及び第6ト
ランジスタを備え、前記第5トランジスタ又は前記第6トランジスタの一方に前記第2ク
ロック信号が供給され、前記第5トランジスタ又は前記第6トランジスタの他方に前記遅
延手段の出力信号が供給されることが好ましい。Pチャネルの第3トランジスタ及び第4
トランジスタはゲートの論理レベルがHレベルからLレベルに遷移するとオフ状態からオ
ン状態に変化するが、この発明によれば立ち下がりエッジのみが遅延されるので、クロッ
クドインバータ回路の入力データ信号の立ち上がりエッジのみを遅延させて出力すること
が可能となる。
さらに、前記第2回路に用いられる遅延手段は、前記第5トランジスタ及び前記第6ト
ランジスタのうち当該遅延手段の出力信号が供給されるトランジスタと前記高電位側電源
との間に設けられ、遅延を有効化することを指示する有効化信号によってオン・オフが制
御される第7トランジスタと、前記第5トランジスタのゲートと前記第6トランジスタの
ゲートとの間に設けられ、前記有効化信号を反転した反転有効化信号によってオン・オフ
が制御される第8トランジスタとを備えることが好ましい。この場合には、有効化信号の
論理レベルを制御することによって、クロックドインバータ回路に遅延機能を持たせるか
否かを制御することが可能となる。
ここで、第2回路は反転回路に高電位側電源を供給するものであり、反転回路をNチャ
ネルのトランジスタとPチャネルのトランジスタとを直列に接続して構成する場合、Pチ
ャネルのトランジスタに接続される。この場合、第2回路の遅延手段を構成する第7トラ
ンジスタ及び第8トランジスタはPチャネル型であることが好ましい。この構成によれば
、チャネル型が同じトランジスタを近傍に配置することができるので、ドーピングの打ち
分けが容易になる。
なお、第1回路と第2回路の両方に遅延手段を設け、いずれか一方を有効にしてもよい
。この場合には、入力信号が正のパルスあっても負のパルスであっても転送することが可
能となる。この場合には、同一構成で素子形成することができるため、同じ素子作製管理
(レイアウト、線幅など)でクロックドインバータ回路を形成することが可能となる。
次に、本発明に係るシフトレジスタは、パルスを順次転送する複数の単位回路を備えた
シフトレジスタであって、前記単位回路は、上述したクロックドインバータ回路と、前記
クロックドインバータ回路の出力信号をラッチするラッチ回路と、を備えることを特徴と
する。このシフトレジスタによれば、各単位回路の出力信号の立ち上がりエッジ又は立ち
下がりエッジを第1クロック信号又は第2クロック信号に対して遅延させることができる
。遅延機能は、クロックドインバータ回路によって達成されるので、外部に特別な遅延回
路を備える必要がなくなるので、構成を簡易にすることができる。さらに、電源パスを増
加させることなく信号を遅延させるので消費電力を大幅に削減することが可能となる。
次に、本発明に係る走査線駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査
線と前記データ線の交差に対応して設けられた電気光学素子とを備えた電気光学装置に用
いられるものであって、上述したシフトレジスタと、前記パルスをシフトして前記複数の
単位回路から出力される各出力信号に基づいて、前記複数の走査線を排他的に順次選択す
る複数の走査線選択信号を生成する生成手段と、を備える。この走査線駆動回路によれば
、シフトレジスタの出力信号の論理積を演算して走査信号を生成することによって、隣接
する走査信号が同時にアクティブになることを防止することができる。この結果、複数の
走査線が同時に選択されることが無くなるので、垂直解像度の劣化を防止して表示品質を
向上させることが可能となる。さらに、上述したシフトレジスタは入力信号を双方向に転
送することができるので、これを用いた電気光学装置は、走査線を双方向に走査すること
が可能となる。この結果、電気光学装置を各種の電子機器に適用することが容易になる。
次に、本発明に係るデータ線駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走
査線と前記データ線の交差に対応して設けられた電気光学素子とを備えた電気光学装置に
用いられるものであって、上述したシフトレジスタと、前記パルスをシフトして前記複数
の単位回路から出力される各出力信号に基づいて、前記複数のデータ線を排他的に順次選
択する複数のデータ線選択信号を生成する生成手段と、を備える。このデータ線駆動回路
によれば、シフトレジスタの出力信号の論理積を演算してサンプリング信号を生成するこ
とによって、隣接するデータ信号が同時にアクティブになることを防止することができる
。この結果、複数のデータ線が同時に選択されることが無くなるので、水平解像度の劣化
を防止して表示品質を向上させることが可能となる。さらに、上述したシフトレジスタは
入力信号を双方向に転送することができるので、これを用いた電気光学装置は、データ線
を双方向に走査することが可能となる。この結果、電気光学装置を各種の電子機器に適用
することが容易になる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線
と前記データ線の交差に対応して設けられた電気光学素子と、上述した走査線駆動回路又
は上述したデータ線駆動回路と、を備えることを特徴とする。この発によれば、垂直解像
度又は水平解像度の少なくも一方を改善して表示品質を向上させることが可能となる。加
えて、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを特徴とする。この
ような電子機器としては、例えば、携帯情報端末、携帯電話機、ノート型コンピュータ、
ビデオカメラ、及びプロジェクタなどが該当する。
<1.第1実施形態形態>
まず、本発明に係るシフトレジスタ1について説明する。このシフトレジスタ1は、ス
タートパルスSPを順次転送する単方向のタイプのものである。
図1にシフトレジスタ1のブロック図を示す。この図に示すようにシフトレジスタ1は
、n個の単位回路Ua1、Ua2、…、Uaj(jは、2以上n未満の自然数)…、Uanを
備える。奇数番目の単位回路Ua1、Ua3、…、Uaj-1、Uaj+1、…において、クロッ
ク入力端子Aにはクロック信号CLKが供給され、クロック入力端子Bにはクロック信号
CLKを反転した反転クロック信号CLKBが供給される。一方、偶数番目の単位回路U
a2、Ua4、…、Uaj、…、Uanにおいて、クロック入力端子Bにはクロック信号CL
Kが供給され、クロック入力端子Aには反転クロック信号CLKBが供給される。また、
データ入力端子Dにパルスが供給され、データ出力端子Qからパルスが出力される。
図2に単位回路Uajの構成を示す。なお、他の単位回路も単位回路Uajと同様に構成
されている。単位回路Uajはクロックドインバータ11n及び13、並びにインバータ
12を備える。クロックドインバータ13は、クロック入力端子Bの論理レベルがHレベ
ルのときインバータとして機能し、インバータ12と共にラッチ回路を構成する。一方、
クロック入力端子Bの論理レベルがLレベルのときクロックドインバータ13の出力端子
はハイインピーダンス状態となる。以下の説明では、図2に示すインバータ12の記号を
用いる場合、その回路は図3(A)に示すように構成され、図2に示すクロックドインバ
ータ13の記号を用いる場合、その回路は図3(B)に示すように構成される。なお、図
3(B)の符号XCは、信号Cの論理レベルを反転させた信号を意味する。
さらに、図2に示すクロックドインバータ11nの記号を用いる場合、その回路は図4
に示すように構成される。このクロックドインバータ11nは、反転回路20、第1回路
21及び第2回路22を備える。反転回路20は図5に示すようにPチャネルのトランジ
スタp1とNチャネルのトランジスタn1とが直列に接続されて構成される。Nチャネル
のトランジスタn1には第1回路21を介して低電位側電源(この例では、接地電位)が
供給され、Pチャネルのトランジスタp1には第2回路22を介して高電位側電源が供給
される。この例の第2回路22は、Pチャネルのトランジスタp2を備える。
一方、第1回路21は、Nチャネルの第1トランジスタTr1及び第2トランジスタT
r2、並びに遅延回路tdnを備える。上述したようにj(jは偶数)番目の単位回路U
ajには、反転クロック信号CLKBが供給され、クロック入力端子Aは、遅延回路td
n及び第2トランジスタTr2のゲートに接続されている。遅延回路tdnは、反転クロ
ック信号CLKBを遅延して第1トランジスタTr2に供給する。ここで、遅延回路td
nは、図6に示すように高電位側電源Vddと第1トランジスタTr1のゲートとの間に
、第3トランジスタTr3及び第4トランジスタTr4を直列に接続して構成される。第
3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4の接続点には、寄生容量Caが付随する
。この寄生容量Caは、主として第1トランジスタTr1のゲート容量によって占められ
る。なお、容量素子を第1トランジスタTr1のゲートと接地との間に設けてもよいこと
は勿論である。このような構成において、第4トランジスタTr4がオン状態になると、
そのオン抵抗と寄生容量Caによってローパスフィルタが構成される。これよって、反転
クロック信号CLKBが遅延される。
また、遅延回路tdnには、Hレベルでアクティブとなる有効化信号Sと有効化信号S
を反転した反転有効化信号XSが供給される。図2示す例では、有効化信号Sの替わりに
高電位側電源Vddが供給され、反転有効化信号XSの替わりに接地電位が供給される。
有効化信号SがHレベルの場合、第3トランジスタTr3はオフ状態となる一方、第4ト
ランジスタTr4はオン状態となる。従って、有効化信号Sがアクティブ(Hレベル)に
なると、遅延回路tdnは入力信号を遅延させる。一方、有効化信号SがLレベルの場合
、第4トランジスタTr4はオフ状態となり、第3トランジスタTr3はオン状態となる
。従って、有効化信号Sが非アクティブ(Lレベル)になると、遅延回路tdnは入力信
号を遅延させない。即ち、有効信号Sによって、入力信号を遅延させるか、遅延させない
かを制御することができる。
図7に遅延回路tdnのタイミングチャートを示す。まず、有効化信号SがHレベルの
場合の場合、第2トランジスタTr2のゲートG2には反転クロック信号CLKBが供給
されるので、時刻t1から時刻3までの期間に第2トランジスタTr2がオン状態となり
、時刻t3から時刻t4までの期間に第2トランジスタTr2がオフ状態となる。一方、
第1トランジスタTr1のゲートG1には、遅延された反転クロック信号CLKBが供給
されるので、時刻t2から時刻t3までの期間に第1トランジスタTr1がオン状態とな
り、時刻t3から時刻t4までの期間に第1トランジスタTr1がオフ状態となる。第1
トランジスタTr1と第2トランジスタTr2は直列に接続されているので、両者が共に
オン状態とならない限り、図4に示す反転回路20に電流は流れない。従って、遅延回路
tdnを有する第1回路21は、時刻t2から時刻t3までの期間に低電位側電源(接地
電位)を反転回路20に供給する。換言すれば遅延回路tdnは、反転クロック信号CL
KBの立ち上がりエッジのみを遅延させる遅延手段として機能する。
次に、有効化信号SがLレベルの場合について説明する。この場合、第3トランジスタ
Tr3は常にオン状態となるから、第1トランジスタTr2のゲートG1は常にHレベル
となる。一方、第2トランジスタTr2のゲートG2には反転クロック信号CLKBが供
給される。従って、第1トランジスタTr1は常にオン状態となる一方、第2トランジス
タTr2は反転クロック信号CLKBがHレベルの期間にオン状態となり、反転クロック
信号CLKBがLレベルの期間にオフ状態となる。従って、有効化信号Sが非アクティブ
の場合、遅延回路tdnは動作を停止し、第1回路21は反転クロック信号CLKBに従
ってオンオフする。
図8にシフトレジスタ1のタイミングチャートを示す。ここで、単位回路Uajに着目
すると、時刻t1において反転クロック信号CLKBが立ち上がっても、直ちに単位回路
Uajの出力信号Qjが立ち上がるのではなく、時刻t2から遅延時間tdが経過した時刻
t3において出力信号Qjの論理レベルがLレベルからHレベルに変化する。これは、単
位回路Uajの遅延回路tdnが反転クロック信号CLKBを遅延時間tdだけ遅延させ
るからである。一方、単位回路Uaj-1及びUaj+1においては、第1回路21にクロック
信号CLKが供給されるので、クロック信号CLKの立ち上がりに対して出力信号Qj-1
及びQj+1の立ち上がりが遅延時間tdだけ遅延する。
このようにクロックドインバータ11nを用いることによって、クロック信号CLK又
は反転クロック信号CLKBの立ち上がりエッジのみを所定時間だけ遅延させてシフトレ
ジスタ1を動作させることができる。これにより、従来の技術のようにシフトレジスタの
出力信号に対して遅延回路を設ける必要がなくなるので、構成を簡易にできる。さらに、
シフトレジスタの出力信号を遅延させる遅延回路は、一般に複数のインバータを直列に接
続して構成されるため、電源パスが増加して消費電力が増大する。これに対して、上述し
たクロックドインバータ11nの遅延回路tdnは、電源パスが増加しないので、消費電
力を削減することが可能になる。くわえて、遅延回路tdnに有効化信号Sを供給すれば
、入力信号を遅延させるか否かを制御することが可能となる。
なお、上述したシフトレジスタ1の各単位回路Ua1〜Uanにおいてクロックドインバ
ータ13は、遅延回路tdnを備えないものを一例として説明したが、図9に示すように
クロックドインバータ13nとして遅延回路tdnを備えるものを用いてもよい。この場
合、有効化信号Sとして接地電位を供給してクロックドインバータ13nの遅延回路td
nを無効化し、遅延機能を有しない通常のクロックドインバータとして機能させればよい
<2.第1実施形態の変形例>
上述したシフトレジスタ1は、スタートパルスSPがHレベルでアクティブとなる正パ
ルスに対応するものであったが、以下の変形により、スタートパルスSPがLレベルでア
クティブとなる負パルスに適用することができる。
図10に負パルスに対応する単位回路Uaj’の構成を示す。なお、他の単位回路も同
様に構成されている。図10に示す単位回路Uaj’はクロックドインバータ11nの替
わりにクロックドインバータ11pを用いる点を除いて、図2に示す単位回路Uajと同
様に構成されている。クロックドインバータ11pは、図11に示すように第2回路22
に遅延回路tdpを備え、第1回路21はNチャンネルのトランジスタのみで構成されて
いる。この例の第2回路22は、PチャネルのトランジスタTr5及びTr6、並びに遅
延回路tdpを備え、第1回路21はPチャネルのトランジスタp2を備える。j(jは
偶数)番目の単位回路Uajのクロック入力端子Bにはクロック信号CLKが供給され、
クロック入力端子Bは、遅延回路tdp及び第6トランジスタTr6のゲートに接続され
ている。遅延回路tdpは、クロック信号CLKを遅延して第5トランジスタTr5に供
給する。ここで、遅延回路tdpは、図12に示すように低電位側電源と第6トランジス
タTr6のゲートとの間に、第7トランジスタTr7及び第8トランジスタTr8を直列
に接続して構成される。第7トランジスタTr7と第8トランジスタTr8の接続点には
、寄生容量Caが付随する。この寄生容量Caは、主として第5トランジスタTr5のゲ
ート容量によって占められる。なお、容量素子を第5トランジスタTr1のゲートと接地
との間に設けてもよいことは勿論である。このような構成において、第7トランジスタT
r7がオン状態になると、そのオン抵抗と寄生容量Caによってローパスフィルタが構成
される。これよって、クロック信号CLKが遅延される。
また、遅延回路tdpには、Lレベルでアクティブとなる有効化信号Sと反転有効化信
号XSが供給される。図10に示す例では、有効化信号Sの替わりに低電位側電源(接地
電位)が供給され、反転有効化信号XSの替わりに高電位側電源Vddが供給される。有
効化信号SがLレベルの場合、第8トランジスタTr8はオフ状態となる一方、第7トラ
ンジスタTr7はオン状態となる。従って、有効化信号Sがアクティブ(Lレベル)にな
ると、遅延回路tdpは入力信号を遅延させる。一方、有効化信号SがHレベルの場合、
第7トランジスタTr7はオフ状態となり、第8トランジスタTr8はオン状態となる。
従って、有効化信号Sが非アクティブ(Hレベル)になると、遅延回路tdpは入力信号
を遅延させない。即ち、有効信号Sによって、入力信号を遅延させるか、遅延させないか
を制御することができる。
図13に遅延回路tdpのタイミングチャートを示す。まず、有効化信号SがLレベル
の場合の場合、第6トランジスタTr6のゲートG6にはクロック信号CLKが供給され
るので、時刻t5から時刻t7までの期間に第6トランジスタTr6がオン状態となり、
時刻t7から時刻t8までの期間に第6トランジスタTr6がオフ状態となる。一方、第
5トランジスタのゲートG5には、遅延されたクロック信号CLKが供給されるので、時
刻t6から時刻t7までの期間に第5トランジスタTr5がオン状態となり、時刻t7か
ら時刻t8までの期間に第5トランジスタTr5がオフ状態となる。第5トランジスタT
r5と第6トランジスタTr6は直列に接続されているので、両者が共にオン状態となら
ない限り、図11に示す反転回路20に電流は流れない。従って、遅延回路tdpを有す
る第2回路22は、時刻t6から時刻t7までの期間に高電位側電源Vddを反転回路2
0に供給する。換言すれば遅延回路tdpは、クロック信号CLKの立ち下がりエッジの
みを遅延させる遅延手段として機能する。
次に、有効化信号SがHレベルの場合について説明する。この場合、第7トランジスタ
Tr7は常にオン状態となるから、第5トランジスタTr5のゲートG5は常にLレベル
となる。一方、第6トランジスタTr6のゲートG6にはクロック信号CLKが供給され
る。従って、第5トランジスタTr5は常にオン状態となる一方、第6トランジスタTr
5はクロック信号CLKがLレベルの期間にオン状態となり、クロック信号CLKがHレ
ベルの期間にオフ状態となる。従って、有効化信号Sが非アクティブの場合、遅延回路t
dpは動作を停止し、第2回路22はクロック信号CLKBに従ってオンオフする。
図14にシフトレジスタ1のタイミングチャートを示す。ここで、単位回路Uajに着
目すると、時刻t5においてクロック信号CLKBが立ち下がっても、直ちに単位回路U
ajの出力信号Qjが立ち下がるのではなく、時刻t5から遅延時間tdが経過した時刻t
6において出力信号Qjの論理レベルがHレベルからLレベルに変化する。これは、単位
回路Uajの遅延回路tdpがクロック信号CLKを遅延時間tdだけ遅延させるからで
ある。一方、単位回路Uaj-1及びUaj+1においては、第2回路22に反転クロック信号
CLKBが供給されるので、反転クロック信号CLKBの立ち下がりに対して出力信号Q
j-1及びQj+1の立ち下がりが遅延時間tdだけ遅延する。
このようにクロックドインバータ11pを用いることによって、クロック信号CLK又
は反転クロック信号CLKBの立ち下がりエッジのみを所定時間だけ遅延させてシフトレ
ジスタ1を動作させることができる。これにより、構成を簡易にでき、消費電力を削減す
ることが可能になる。くわえて、遅延回路tdpに有効化信号Sを供給すれば、入力信号
を遅延させるか否かを制御することが可能となる。
なお、シフトレジスタ1の各単位回路Ua1〜Uanにおいてクロックドインバータ13
は、遅延回路tdpを備えないものを一例として説明したが、図15に示すようにクロッ
クドインバータ13pとして遅延回路tdpを備えるものを用いてもよい。この場合、有
効化信号Sとして高電位側電源Vddを供給してクロックドインバータ13pの遅延回路
tdpを無効化し、遅延機能を有しない通常のクロックドインバータとして機能させれば
よい。
<3.第2実施形態>
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
図16に、第2実施形態に係るシフトレジスタ2のブロック図を示す。シフトレジスタ
2は、トランスファーゲートTG1及びTG2、並びにn個の単位回路Ub1〜Ubnを備
える。このシフトレジスタ2には、転送方向を指示する転送方向制御信号DIRが供給さ
れる。転送方向制御信号DIRは、その論理レベルがHレベルの場合に右方向の転送を指
示し、その論理レベルがLレベルの場合に左方向の転送を指示する。なお、反転転送方向
制御信号DIRBは転送方向制御信号DIRの論理レベルを反転したものである。
ここで、トランスファーゲートTG1及びTG2は、図17に示すように構成されてい
る。トランスファーゲートTG1には制御信号Cとして転送方向制御信号DIRが供給さ
れ、トランスファーゲートTG2には制御信号Cとして反転方向制御信号DIRBが供給
される。このため、転送方向制御信号DIRがHレベルのとき、トランスファーゲートT
G1がオン状態となり、トランスファーゲートTG2がオフ状態となる。一方、転送方向
制御信号DIRがLレベルのとき、トランスファーゲートTG1がオフ状態となり、トラ
ンスファーゲートTG2がオン状態となる。即ち、転送方向制御信号DIRがHレベルで
右方向のシフトを指示する場合、スタートパルスSPは右端の単位回路Ub1に供給され
、転送方向制御信号DIRがHレベルで左方向のシフトを指示する場合、スタートパルス
SPは左端の単位回路Ubnに供給される。
図18にj番目の単位回路Ubjの回路図を示す。なお、他の単位回路も同様に構成され
ている。同図に示すように単位回路Ubjは、クロックドインバータ11n及び13n、
並びに14及び15を備える。転送方向を右方向としたとき、転送方向制御信号DIRは
Hレベルとなるので、クロックドインバータ11nの遅延回路tdnが有効となる一方、
クロックドインバータ13nは遅延回路tdnが無効となる。さらに、クロックドインバ
ータ15はインバータとして機能する一方、クロックドインバータ14の出力端子はハイ
インピーダンス状態となる。この結果、転送方向が右方向の場合、単位回路Ubjは図2
示す第1実施形態の単位回路Uajと等価となる。この場合、シフトレジスタ2のタイミ
ングチャートは、図8に示すものと同様となる。
また、転送方向を左方向としたとき、転送方向制御信号DIRはLレベルとなるので、
クロックドインバータ13nの遅延回路tdnが有効となる一方、クロックドインバータ
11nは遅延回路tdnが無効となる。さらに、クロックドインバータ14はインバータ
として機能する一方、クロックドインバータ15の出力端子はハイインピーダンス状態と
なる。この結果、転送方向が左方向の場合、単位回路Ubjは図2示す第1実施形態の単
位回路Uajの左右を逆転した構成と等価となり、左から右へパルスを転送することが可
能となる。この場合、シフトレジスタ2のタイミングチャートは、図19に示すものとな
り、出力信号Qj+1→Qj→Qj-1の順にアクティブとなる。
このようにシフトレジスタ2によれば、クロックドインバータ11n及び13nの遅延
機能を制御可能であるので、転送方向制御信号DIR又は反転転送方向制御信号DIRB
に基づいて開始パルスSPの転送方向を制御することが可能となる。これにより、従来の
技術のようにシフトレジスタの出力信号に対して遅延回路を設ける必要がなくなるので、
構成を簡易にできる。さらに、シフトレジスタの出力信号を遅延させる遅延回路は、一般
に複数のインバータを直列に接続して構成されるため、電源パスが増加して消費電力が増
大する。これに対して、上述したクロックドインバータ11n及び13nの遅延回路td
nは、電源パスが増加しないので、消費電力を削減することが可能になる。
なお、上述したシフトレジスタ2の各単位回路Ub1〜Ubnではクロックドインバータ
14及び15を用いたが、これらの替わりに図20に示すようにインバータ17とトラン
スファーゲート18及び19を用いてもよい。この場合にも、転送方向を切り替えること
が可能となる。
<3.第2実施形態の変形例>
上述したシフトレジスタ2は、スタートパルスSPがHレベルでアクティブとなる正パ
ルスに対応するものであったが、以下の変形により、スタートパルスSPがLレベルでア
クティブとなる負パルスに適用することができる。
図21に負パルスに対応する単位回路Ubj’の構成を示す。なお、他の単位回路も同
様に構成されている。図21に示す単位回路Ubjはクロックドインバータ11n及び1
3nの替わりにクロックドインバータ11p及び13pを用いる点を除いて、図19に示
す単位回路Ubjと同様に構成されている。クロックドインバータ11p及び13pは、
図11に示すように第2回路22に遅延回路tdpを備える。このため、クロック信号C
LK又は反転クロック信号CLKBの立ち下がりエッジのみを所定時間だけ遅延させてシ
フトレジスタ2を動作させることができる。これにより、構成を簡易にでき、消費電力を
削減することが可能になる。
なお、負パルスに対応するのシフトレジスタ2の各単位回路Ub1〜Ubnではクロック
ドインバータ14及び15を用いたが、これらの替わりに図22に示すようにインバータ
17とトランスファーゲート18及び19を用いてもよい。この場合にも、転送方向を切
り替えることが可能となる。
<4.第3実施形態>
次に、上述したシフトレジスタ2を駆動回路に用いた電気光学装置について説明する。
図15は、本発明に係る電気光学装置500の電気的構成を示すブロック図である。こ
の電気光学装置500は電気光学材料として液晶を用いる。電気光学装置500は、主要
部として液晶パネルAAを備える。液晶パネルAAは、スイッチング素子として薄膜トラ
ンジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称する)を形成した素子基板と対
向基板とを互いに電極形成面を対向させて、かつ、一定の間隙を保って貼付し、この間隙
に液晶が挟持されている。
また、電気光学装置500は、液晶パネルAA、タイミング発生回路300および画像
処理回路400を備える。液晶パネルAAは、その素子基板上に画像表示領域A、走査線
駆動回路100、データ線駆動回路200、サンプリング回路240および画像信号供給
線Lを備える。この電気光学装置500に供給される入力画像データDは、例えば、3ビ
ットパラレルの形式である。タイミング発生回路300は、入力画像データDに同期して
Yクロック信号YCK、Xクロック信号XCK、Y転送開始パルスDY、X転送開始パル
スDX、及び転送方向制御信号DIRを生成して、走査線駆動回路100およびデータ線
駆動回路200に供給する。また、タイミング発生回路300は、画像処理回路400を
制御する各種のタイミング信号を生成し、これを出力する。なお、Yクロック信号YCK
及びXクロック信号XCKは上述したクロック信号CKに相当し、Y転送開始パルスDY
及びX転送開始パルスDXは上述したスタートパルスSPに相当する。
ここで、Yクロック信号YCKは、走査線52を選択する期間を特定し、Xクロック信
号XCKは、データ線52を選択する期間を特定する。また、Y転送開始パルスDYは走
査線52の選択開始を指示するパルスであり、一方、X転送開始パルスDXはデータ線5
2の選択開始を指示するパルスである。さらに、転送方向制御信号DIRは、走査線52
およびデータ線52の選択順序を指示する信号である。その論理レベルがHレベルのとき
、転送方向制御信号DIRは、各走査線52を上から下に順次選択するとともに各データ
線52を左から右に選択することを指示する。以下の説明では、この場合の表示態様を正
転画像表示と称する。一方、転送方向制御信号DIRの論理レベルがLレベルのとき、転
送方向制御信号DIRは、各走査線52を下から上に順次選択するとともに各データ線5
2を右から左に選択することを指示する。以下の説明では、この場合の表示態様を反転画
像表示と称する。この例では、走査線駆動回路100およびデータ線駆動回路200に対
して、共通の転送方向制御信号DIRを供給しているが、タイミング発生回路300にお
いて、走査線の選択用の信号とデータ線の選択用の信号とを個別に生成して、これらを走
査線駆動回路100およびデータ線駆動回路200に供給してもよいことは勿論である。
次に、画像処理回路400は、入力画像データDに、液晶パネルの光透過特性を考慮し
たガンマ補正等を施した後、RGB各色の画像データをD/A変換して、画像信号VID
を生成して液晶パネルAAに供給する。
次に、画像表示領域Aには、図23に示されるように、m(mは2以上の自然数)本の
走査線52が、X方向に沿って平行に配列して形成される一方、n(nは2以上の自然数
)本のデータ線52が、Y方向に沿って平行に配列して形成されている。そして、走査線
52とデータ線52との交差付近においては、TFT50のゲートが走査線52に接続さ
れる一方、TFT50のソースがデータ線52に接続されるとともに、TFT50のドレ
インが画素電極56に接続される。そして、各画素は、画素電極56と、対向基板に形成
される対向電極(後述する)と、これら両電極間に挟持された液晶とによって構成される
。この結果、走査線52とデータ線52との各交差に対応して、画素はマトリクス状に配
列されることとなる。
また、TFT50のゲートが接続される各走査線52には、走査信号Y1、Y2、…、
Ymが、パルス的に線順次で印加されるようになっている。このため、ある走査線52に
走査信号が供給されると、当該走査線に接続されるTFT50がオンするので、データ線
52から所定のタイミングで供給される画像信号X1、X2、…、Xnは、対応する画素
に順番に書き込まれた後、所定の期間保持されることとなる。
各画素に印加される電圧レベルに応じて液晶分子の配向や秩序が変化するので、光変調
による階調表示が可能となる。例えば、液晶を通過する光量は、ノーマリーホワイトモー
ドであれば、印加電圧が高くなるにつれて制限される一方、ノーマリーブラックモードで
あれば、印加電圧が高くなるにつれて緩和されるので、電気光学装置500全体では、画
像信号に応じたコントラストを持つ光が各画素毎に出射される。このため、所定の表示が
可能となる。また、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、蓄積容量51が、
画素電極56と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に付加される。例えば、画素
電極56の電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量51
により保持されるので、保持特性が改善される結果、高コントラスト比が実現されること
となる。
次に、データ線駆動回路200は、Xクロック信号XCKに同期して順次アクティブと
なるサンプリング信号SR1〜SRnを生成する。また、データ線駆動回路200は、転
送方向制御信号DIRによってサンプリング信号SR1〜SRnをアクティブにする順番
を制御することが可能である。具体的には、転送方向制御信号DIRがHレベルである場
合、サンプリング信号はSR1→SR2→…SRnの順にアクティブとなり、転送方向制
御信号DIRがLレベルである場合、サンプリング信号はSRn→SRn−1→…SR1
の順にアクティブとなる。
サンプリング回路240は、n個のスイッチSW1〜SWnを備える。各スイッチSW
1〜SWnは、TFTによって構成されている。そして、ゲートに供給される各サンプリ
ング信号SR1〜SRnが順次アクティブになると、各スイッチSW1〜SWnが順次オ
ン状態となる。すると、画像信号供給線Lを介して供給される画像信号VIDがサンプリ
ングされ、各データ線52に順次供給される。したがって、SR1→SR2→…SRnの
順にサンプリング信号がアクティブとなれば、データ線52は左から右に順次選択される
一方、SRn→SRn−1→…SR1の順にサンプリング信号がアクティブとなれば、デ
ータ線52は右から左に順次選択されることになる。なお、サンプリング回路240をデ
ータ線駆動回路200に含めてもよいことは勿論である。
次に、図24はデータ線駆動回路200の詳細な構成を示すブロック図である。図に示
すようにデータ線駆動回路200は、シフトレジスタ2とn個のNAND回路210及び
インバータ220を備える。但し、シフトレジスタ2はn+1段で構成される。NAND
回路210は、隣接するシフト信号の論理積の否定を演算し、インバータ220は再否定
を演算してサンプリング信号SR1、SR2、…、SRnを出力する。
図25に転送方向を右方向とした場合のデータ線駆動回路200のタイミングチャート
を示す。シフトレジスタ2の出力信号Qj-1及びQj+1は反転Xクロック信号XCKBの立
ち下がりエッジに対して時間tdだけ遅れて立ち上がる。また、出力信号QjはXクロッ
ク信号の立ち上がりエッジに対して時間tdだけ遅れて立ち上がる。ここで、サンプリン
グ信号SRj-1は出力信号Qj-2(図示せず)と出力信号Qj-1との論理積として与えられ
、サンプリング信号SRjは出力信号Qjと出力信号Qj+1との論理積として与えられ、サ
ンプリング信号SRj+1は出力信号Qj+1と出力信号Qj+2との論理積として与えられる。
従って、サンプリング信号SRj-1とサンプリング信号SRjとの間、及びサンプリング信
号SRjとサンプリング信号SRj+1との間には両者が非アクティブとなる期間が存在する
このように隣接するサンプリング信号の間に両者を非アクティブとする期間を設けるこ
とは、表示品質を向上する観点より重要である。仮に、アクティブ期間が重複すると重複
期間において同一の画像信号VIDがサンプリングされ、隣接するデータ線53に供給さ
れるので、表示画像の解像度が劣化する。これに対して、上述したデータ線駆動回路20
0によれば、サンプリング信号SR1〜SRnが排他的に順次アクティブとなるから、表
示品質を向上させることが可能となる。なお、転送方向を左方向にした場合にも、シフト
レジスタ2の出力信号Q1〜Qn+1はXクロック信号XCK又は反転Xクロック信号XC
KBに対して時間tdだけ遅れてアクティブとなるから、転送方向が右方向の場合と同様
に、サンプリング信号SR1〜SRnを排他的に順次アクティブとして表示品質を向上さ
せることが可能となる。
図26に走査線駆動回路100の回路図を示す。図に示すように走査線駆動回路100
は、シフトレジスタ2とm個のNAND回路110及びインバータ120を備える。但し
、シフトレジスタ2はm+1段で構成される。NAND回路110は、隣接するシフト信
号の論理積の否定を演算し、インバータ120は再否定を演算して走査信号Y1、Y2、
…、Ymを出力する。
次に、上述した電気光学装置500の表示動作について説明する。まず、垂直走査方向
が下方向であって、水平走査方向が右方向である場合の正転画像表示動作について説明す
る。この場合、転送方向制御信号DIRがHレベルとなるので、図6に示すトランスファ
ーゲートTG1がオン状態となり、トランスファーゲートTG2がオフ状態となる。この
結果、垂直走査期間の最初を規定するY転送開始パルスDYが上から数えて1段の単位回
路の上端に供給される。このため、図27に示されるように、走査信号Y1、Y2、…、
Ymが、順番で出力される。
具体的には、図26において上から数えて1段、2段、3段、…、m段のシフトレジス
タ2から出力されるシフト信号Q1、Q2、…、Qm+1は、Y転送開始パルスDYをY
クロック信号YCKの立ち下がりで取り込んだものを、半周期ずつ順次シフトしたものと
なり、さらに、各行に対応するNAND回路110及びインバータ120によって、互い
に隣接する段から出力されるシフト信号同士の重複部分が取り出されて、走査信号Y1、
Y2、Y3、…、Ymとして出力される。
ここで、走査信号Y1がHレベルとなると、1行目の走査線52にゲートが接続された
TFT50がすべてオンになる。一方、走査信号Y1がHレベルになる期間では、各画素
に対応する画像信号VIDが、サンプリング信号SR1、SR2、…、SRnの供給にそ
れぞれ同期して、画像信号供給線L1を介して順番に供給される。ここで、サンプリング
信号SR1がHレベルになると、1列目のサンプリングスイッチSW1がオンするので、
画像信号VIDが、1列目のデータ線52にサンプリングされる。そして、1列目のデー
タ線52にサンプリングされた画像信号VIDは、オンとなっているTFT50を介して
、1行1列の画素電極56に印加されて、その液晶容量に書き込まれる。
次に、サンプリング信号SR2がHレベルになると、2列目のサンプリングスイッチS
W2がオンするので、画像信号VIDが、2列目のデータ線52にサンプリングされて、
オンとなっているTFT50を介し、1行2列の液晶容量に書き込まれる。以下同様にし
て、画像信号VIDがサンプリングされて、1行n列の液晶容量まで書き込まれることに
なる。こうして、1行目における1列からn列までに至る液晶容量の書き込みが完了する
。以降、走査信号Y2、Y3、…、Ymが順番にHレベルになると、2行目、3行目、…
、m行目において、それぞれ1列からn列までに至る液晶容量の書き込みが、1行目と同
様にして実行される。こうして、垂直走査方向が下方向であって、水平走査方向が右方向
である正転画像が形成されることになる。
次に、垂直走査方向が上方向であって、水平走査方向が左方向である場合の反転画像表
示動作について説明する。この場合、転送方向制御信号DIRがLレベルとなるので、図
6に示すトランスファーゲートTG1がオフ状態となり、トランスファーゲートTG2が
オン状態となる。この結果、Y転送開始パルスDYが上からm+1段の単位回路の下端に
供給される。このため、図28に示されるように、走査信号Ym、Ym−1、Ym−2、
……、Y1が、順番で出力される。ここで、走査信号YmがHレベルとなると、m行目の
走査線52にゲートが接続されたTFT50がすべてオンになる。一方、走査信号Ymが
Hレベルになる期間では、画像信号VIDが、サンプリング信号SRn、SRn−1、…
、SR1の供給にそれぞれ同期して、画像信号供給線Lを介して順番に供給される。ここ
で、サンプリング信号SRnがHレベルになると、n列目のサンプリングスイッチSWn
がオンするので、m行n列の画素に対応する画像信号VIDが、n列目のデータ線52に
サンプリングされる。そして、n列目のデータ線52にサンプリングされた画像信号VI
Dは、オンとなっているTFT50を介して、m行n列の画素電極56に印加されて、そ
の液晶容量に書き込まれる。
次に、サンプリング信号SRn−1がHレベルになると、n−1列目のサンプリングス
イッチSWn−1がオンするので、画像信号VIDが、(n−1)列目のデータ線52に
サンプリングされて、オンとなっているTFT50を介し、m行(n−1)列の液晶容量
に書き込まれる。以下同様にして、画像信号VIDがサンプリングされて、m行1列の液
晶容量まで書き込まれる。こうして、m行目におけるn列から1列までに至る液晶容量の
書き込みが完了することになる。以降、走査信号Ym−1、Ym−2、…、Y1が順番に
Hレベルになると、m行目、(m−1)行目、…、1行目において、それそれn列から1
列までに至る液晶容量の書き込みが、m行目と同様にして実行されて、1フレームの反転
画像が形成されることになる。このように上述した電気光学装置500によれば、正転画
像表示と反転画像表示とが可能となる。
なお、電気光学装置500の走査線駆動回路100及びデータ線駆動回路200には、
上述した第3実施形態のシフトレジスタ2を用いたが、X転送開始パルスDXが負パルス
の場合はデータ線駆動回路200に第4実施形態のシフトレジスタ2を用いればよく、Y
転送開始パルスDYが負パルスの場合は走査線駆動回路100に第4実施形態のシフトレ
ジスタ2を用いればよい。
また、電気光学装置500が正転画像表示のみに対応すればよいのであれば、X転送開
始パルスDXが正パルスの場合はデータ線駆動回路200に第1実施形態のシフトレジス
タ1を用いればよく、Y転送開始パルスDYが正パルスの場合は走査線駆動回路100に
第1実施形態のシフトレジスタ1を用いればよい。さたに、X転送開始パルスDXが負パ
ルスの場合はデータ線駆動回路200に第2実施形態のシフトレジスタ1を用いればよく
、Y転送開始パルスDYが負パルスの場合は走査線駆動回路100に第2実施形態のシフ
トレジスタ1を用いればよい。
くわえて、上述した電気光学装置500は、電気光学物質に液晶を用いた液晶表示装置
であり、この液晶表示装置は、透過型、反射型または半透過半反射型のいずれにも適用可
能である。また、アクティブ・マトリクス方式のみならす、パッシブ・マトリクス方式に
ても適用可能である。さらには、電気光学装置としては、有機EL装置や、蛍光表示管、
プラズマ・ディスプレイ・パネル、ディジタルミラーデバイスなど種々のものに適用可能
である。
<3.電子機器>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器のいくつかについて説明
する。
図29に、電気光学装置500を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成
を示す。パーソナルコンピュータ1000は、表示ユニットとしての電気光学装置500
と本体部1010を備える。本体部1010には、電源スイッチ1001及びキーボード
1002が設けられている。この場合、電気光学装置500の液晶パネルAAは、特に、
反転画像表示を行う必要がない。しかしながら、反転画像表示が必要な他の種類の機器と
電気光学装置500兼用することができる。即ち、正転画像表示と反転画像表示が可能な
電気光学装置500は、汎用性が向上し、これを組み込む機器のコストを削減することが
可能となる。
図30に電子光学装置500を用いたプロジェクタの構成を示す。この図に示されるよ
うに、プロジェクタ2000内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニ
ット2002が設けられている。このランプユニット2002から射出された投射光は、
内部に配置された3枚のミラー2006および2枚のダイクロイックミラー2008によ
ってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバル
ブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。ここで、ライトバルブ100
R、100G及び100Bは、上述した実施形態に係る電気光学装置500、即ち、透過
型の液晶表示装置と基本的には同様である。ライトバルブ100R、100G、100B
は、それぞれRGBの各原色画像を生成する光変調器として機能するものである。また、
Bの光は、他のRやGの光と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射
レンズ2022、リレーレンズ2023および出射レンズ2024からなるリレーレンズ
系2021を介して導かれる。ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれ
ぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2012に3方向から入射する。そして、
このダイクロイックプリズム2012において、R及びBの光は90度に屈折する一方、
Gの光は直進する。これにより、各原色画像の合成したカラー画像が、投射レンズ201
4を介して、スクリーン2020に投射されることになる。ここで、机上に載置したプロ
ジェクタ2000を、その底面を天井面に向けて吊り下げて使用する場合、ライトバルブ
による変調像の上下左右を、机上に使用するときと比較して反転させる必要があるが、本
実施形態では、上述したように走査線駆動回路100による垂直走査方向を上方向とし、
データ線駆動回路200による水平走査方向を左方向とすれば、反転画像が形成される。
図31に電気光学装置500を用いたビデオカメラの構成を示す。この図に示されるよ
うに、ビデオカメラ3000の本体2210には、モニタ510として用いられる電気光
学装置500のほか、光学系3012などが設けられる。ここで、電気光学装置500は
、軸3024を中心にして、ヒンジ3016に対し回動自在に取り付けられ、さらに、ヒ
ンジ3016は、軸3022を中心にして、本体3010に対し開閉する構造となってい
る。
このため、電気光学装置500は、図に示される態様と、撮影者が図の奥側に位置して
ファインダで用いる態様とでは、表示画像の上下左右が反転した関係にさせる必要がある
。ここで、本実施形態では、上述したように走査線駆動回路100による垂直走査方向、
及び、データ線駆動回路200による水平走査方向をそれぞれ互いに逆向きとすれば、表
示画像の上下左右を反転させることができる。なお、電子機器としては、図29〜図31
を参照して説明した例に限られず、他にも、各種状況に応じて画像の上下、左右を反転さ
せる必要のある機器のすべてに適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るシフトレジスタ1の構成を示すブロック図である。 シフトレジスタ1に用いる単位回路Uajの構成を示す回路図である。 (A)はインバータの回路図であり、(B)は通常のクロックドインバータの回路図である。 クロックドインバータ11nの構成を示す回路図である。 反転回路20の構成を示す回路図である。 遅延回路tdnの構成を示す回路図である。 遅延回路tdnの動作を示すタイミングチャートである。 シフトレジスタ1の動作を示すタイミングチャートである。 単位回路Uajの他の構成例を示す回路図である。 負パルスに対応する単位回路Uajの構成例を示す回路図である。 クロックドインバータ11pの構成を示す回路図である。 遅延回路tdpの構成を示す回路図である。 遅延回路tdpの動作を示すタイミングチャートである。 シフトレジスタ1の動作を示すタイミングチャートである。 負パルスに対応する単位回路Uajの他の構成例を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係るシフトレジスタ2の構成を示すブロック図である。 シフトレジスタ2に用いるトランスファーゲートの構成を示す回路図である。 シフトレジスタ2に用いる単位回路Ubjの構成を示す回路図である。 シフトレジスタ2の動作を示すタイミングチャートである。 単位回路Ubjの他の構成例を示す回路図である。 負パルスに対応する単位回路Ubjの構成例を示す回路図である。 負パルスに対応する単位回路Ubjの他の構成例を示す回路図である。 本発明に係わる電気光学装置500の構成を示すブロック図である。 同装置に用いるデータ線駆動回路200の回路図である。 同データ線駆動回路200の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同装置に用いる走査線駆動回路100の回路図である。 正転画像表示における同装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 反転画像表示における同装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 同装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタのブロック図である。 同装置を適用した電子機器の一例たるビデオカメラのブロック図である。 従来の駆動回路の一例を示す回路図である。 図33に示す駆動回路の動作を示すタイミングチャートである。 従来の駆動回路の他の例を示す回路図である。
符号の説明
1,2…シフトレジスタ、CLK…クロック信号(第1クロック信号)、CLKB…反
転クロック信号(第2クロック信号)、11p,11n,13n,13p…クロックドイ
ンバータ、tdn,tdp…遅延回路、Ua1〜Uan,Ub1〜Ubn…単位回路、D
IR…転送方向制御信号、21…第1回路、22…第2回路、Tr1〜Tr8…第1〜第
8トランジスタ、2…走査線、3…データ線、100…走査線駆動回路、200…データ
線駆動回路、500…電気光学装置。

Claims (9)

  1. 第1クロック入力端子と第2クロック入力端子を備え、該クロック入力端子に入力される信号に基づいて、入力信号を反転して出力するクロックドインバータ回路において、
    前記第1クロック入力端子は、第1回路を介して低電位側電源が接続され、前記第2クロック入力端子は、第2回路を介して高電位側電源が接続され、
    前記第1回路は、第1クロック信号に基づいて前記低電位電源を前記第1クロック入力端子に接続する第1スイッチ手段を備え、
    前記第2回路は、第2クロックに基づいて前記高電位電源を前記第2クロック入力端子に接続する第2スイッチ手段を備え、
    前記第1回路は、前記第1クロック信号を遅延させる遅延手段を備え、
    前記第1スイッチ手段は、前記第1クロック入力端子と前記低電位側電源との間に直列に接続された第1トランジスタ及び第2トランジスタを備え、
    前記低電位側電源に接続された第2トランジスタには、該トランジスタのオンオフを制御する信号として前記第1クロック信号が供給され、
    前記第1クロック入力端子に接続された前記第1トランジスタには、該トランジスタのオンオフを制御する信号として前記遅延手段の出力信号が供給され、
    前記遅延手段は、前記抵抗と容量より構成されたローパスフィルタを備え、遅延を有効化することを指示する有効化信号に基づいて、前記ローパスフィルタにより前記第1クロック信号を遅延させて出力する
    ことを特徴とするクロックドインバータ回路。
  2. 前記第1回路に用いられる遅延手段は、
    前記第2トランジスタのゲートと前記第1トランジスタのゲートとの間に設けられ、前記遅延を有効化することを指示する有効化信号によってオン・オフが制御される第4トランジスタと、
    前記第1トランジスタと高電位側電源との間に設けられ、前記有効化信号を反転した反転有効化信号によってオン・オフが制御される第3トランジスタとを備え、
    前記ローパスフィルタを構成する抵抗と容量は、前記第4トランジスタのオン抵抗と第2トランジスタのゲート容量を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のクロックドインバータ回路。
  3. 第1クロック入力端子と第2クロック入力端子を備え、該クロック入力端子に入力される信号に基づいて、入力信号を反転して出力するクロックドインバータ回路において、
    前記第1クロック入力端子は、第1回路を介して低電位側電源が接続され、前記第2クロック入力端子は、第2回路を介して高電位側電源が接続され、
    前記第1回路は、第1クロック信号に基づいて前記低電位電源を前記第1クロック入力端子に接続する第1スイッチ手段を備え、
    前記第2回路は、第2クロックに基づいて前記高電位電源を前記第2クロック入力端子に接続する第2スイッチ手段を備え、
    前記第1回路は、前記第1クロック信号を遅延させる遅延手段を備え、
    前記第2回路に用いられる第2スイッチ手段は、前記高電位側電源と前記第2クロック入力端子との間に直列に接続された第6トランジスタ及び第5トランジスタを備え、
    前記高電位側電源に接続された第6トランジスタには、該トランジスタのオンオフを制御する信号として前記第2クロック信号が供給され、
    前記第2クロック入力端子に接続された第5トランジスタには、該トランジスタのオンオフを制御する信号として前記遅延手段の出力信号が供給され、
    前記遅延手段は、前記抵抗と容量より構成されたローパスフィルタを備え、遅延を有効化することを指示する有効化信号に基づいて、前記ローパスフィルタにより前記第2クロック信号を遅延させて出力する
    ことを特徴とするクロックドインバータ回路。
  4. 前記第2回路に用いられる遅延手段は、
    前記第5トランジスタと低電位側電源との間に設けられ、遅延を有効化することを指示する有効化信号によってオン・オフが制御される第7トランジスタと、
    前記第6トランジスタのゲートと前記第5トランジスタのゲートとの間に設けられ、前記有効化信号を反転した反転有効化信号によってオン・オフが制御される第8トランジスタとを備え、
    前記ローパスフィルタを構成する抵抗と容量は、前記第8トランジスタのオン抵抗と第5トランジスタのゲート容量を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載のクロックドインバータ回路。
  5. パルスを順次転送する複数の単位回路を備え、前記転送方向を変えることができるシフトレジスタであって、
    前記単位回路は、
    請求項1乃至4に記載のクロックドインバータ回路をすくなくとも2つ備え、
    前記2つのクロックドインバータ回路の出力端子同士を接続して、
    前記転送方向により、後側となるクロックドインバータ回路がラッチ回路を構成するように配置し、
    前記転送方向を制御する転送制御信号により、前側のクロックドインバータ回路の前記遅延手段による遅延を有効化し、後側のクロックドインバータ回路の前記遅延手段による遅延を無効化する
    ことを特徴とするシフトレジスタ。
  6. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられた電気光学素子とを備えた電気光学装置に用いられる走査線駆動回路であって、
    請求項に記載のシフトレジスタと、
    前記パルスをシフトして前記複数の単位回路から出力される各出力信号に基づいて、前記複数の走査線を排他的に順次選択する複数の走査線選択信号を生成する生成手段と、
    を備える走査線駆動回路。
  7. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられた電気光学素子とを備えた電気光学装置に用いられるデータ線駆動回路であって、
    請求項に記載のシフトレジスタと、
    前記パルスをシフトして前記複数の単位回路から出力される各出力信号に基づいて、前記複数のデータ線を排他的に順次選択する複数のデータ線選択信号を生成する生成手段と、
    を備えるデータ線駆動回路。
  8. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられた電気光学素子と、
    請求項に記載の走査線駆動回路又は請求項に記載のデータ線駆動回路と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
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