JP4441290B2 - シャシとユニットの連結構造 - Google Patents
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Description
(1)従来の回転ナットAには、腕Hやフランジ部Gを備えた枠体Iが必要となるため、回転ナットAの生産に手間がかかり、またコスト高にもなる。また、フランジ部Gを埋め込むために、部材にフランジ部Gに適合した穴Lを開口する必要があり、回転ナットAの取付けに手間がかかる。部材に開口した穴Lがフランジ部Gに適合しなければ、回転ナットAによる連結に難が生じる。
(2)従来の回転ナットAは、部材の裏側でナットEを抑える作用を奏するに過ぎないものであり、結局フランジ部Gのボルト挿通孔Fからのボルトのみしか受け入れられないため、単なるナットを使用しているのとなんら変わりがなく、ボルトとナットの連結角度が限定される。
また、一のシャシと、そのシャシに収容される二以上のユニットと、一のユニットにつき一又は二以上の止め具と、を備えたこととすることも可能で、シャシの内部空間の内空寸法を、その差し込み口から最奥部まで同じ幅及び高さとすることも可能である。
(1)螺子穴を取付け部材の操作穴に向けて、取付け部材に回転自在に取付けたナットと、このナットの螺子穴にねじ込まれるボルト類を備え、ナットは螺子穴の外側を取付け部材の表側又は裏側から前記操作穴に差し込んだボルト類で押すと、螺子穴がボルト側を向くように回転して螺子穴にボルトをねじ込み可能となるようにしたので、この止め具以外の器具を必要とせず、生産が容易であって、コスト減にも資する。また、取付けも容易であるため、作業効率も向上する。
(2)また、ナットを部材に回転自在に取付けるので、様々な角度での止めが可能である。
(1)取付け部材にナットがボルト類をねじ込み可能な角度以上に回転するのを防止する係止部を備え、ボルト類で押されて回転するナットを係止部に係止させて回転を規制してボルト類をナットの螺子穴にねじ込み可能としたので、ナットを固定させてからボルトをナットにねじ込むことができるので、容易かつ確実に止めを行うことができ、作業効率も向上する。
本発明のシャシとユニットの連結構造の実施形態の一例を、CATV伝送路用のヘッドエンドを例にして、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明のシャシとユニットの連結構造を使用するCATV伝送路用のヘッドエンドは、図1に示すようなユニット1を、図2に示すようなシャシ2の差し込み口15からシャシ2の内部に収納して、ボルト9で取付けてなる(図5(c)参照)。
本発明のシャシとユニットの連結構造及び止め構造を用いて、ユニット1をシャシ2に取付けるには、次のようにする。
1.図5(a)に示すように、ユニット1をシャシ2の差し込み口15から内部空間21に挿入する。
2.図5(b)、図4(a)(b)に示すように、ユニット1を、ユニット1のコネクタ7がシャシ2のコネクタ取付け口17内に嵌入される位置まで挿入したところで、ボルト9の頭部10を押し込んでその先端部11を斜方に突出させ、ボルト9の先端部11をナット20に当ててナット20を回転させて、斜方に突出した先端部11が螺子穴23に当たるようにする。回転したナット20は、ユニット1の位置決め部13に係止され、ユニット1は固定される位置に位置決めされる。
3.図5(c)に示すように、ボルト9を締め付けてナット20に固定し、ユニット1の取付けは完了する。この場合、ボルト9を完全にねじ込むと、ボルト9の頭部10はユニットケース3の内側までねじ込まれ、ユニットケース3の前面には突出しない。
本発明のシャシとユニットの連結構造の実施形態の他の一例を、CATV伝送路用のヘッドエンドを例にして、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態のシャシとユニットの連結構造も、基本的な構成は前記実施形態1に記載のものと共通する。本実施形態のシャシとユニットの連結構造は、図6に示すように、ユニット1がシャシ2の奥行き方向に多段に取付けられるようにしたものである。
なお、本実施形態においても、各ユニット1a、1bのボルト9a、9bの頭部10a、10bは、夫々ボルト9a、9bを完全に押し込むと、ユニットケース3a、3bの前面4a、4bに埋めこまれるようにしてあるが、ユニットを1a、1bを図4のように多段に収納した場合に、ユニット1aのユニットケース3aの前面4aと、ユニット1bのユニットケース3bの後面5bとの間に十分な間隔があれば、ボルト9a、9bの頭部10a、10bは、ボルト9a、9bを完全に押し込んでもユニットケース3a、3bの前面4a、3bから突出したままとなるようにしてもよい。
本発明のシャシとユニットの連結構造の実施形態の他の一例について説明する。本実施形態のシャシとユニットの連結構造も、基本的な構成は前記各実施形態に記載のものと共通する。本実施形態のシャシとユニットの連結構造は、図7(a)〜(c)に示すように、上側のブラケット30に、途中から下方に曲げられたかぎ形の係止具32を突出させて形成し、ナット20が、ボルト9の先端部11によって斜めから押されて回転すると、係止具32の下方に曲げられた部分がナット20に当たり、ナット20の回転を止めて、ボルト9とナット20とを止める位置を決めることができるようにしてある。係止具32の形状は、これには限られず、ナット20の回転の防止と、ナット20の位置決めが可能であれば、前記の形状には限られず、他の任意の形状とすることができる。係止具32の形成位置は、ナット20が、ボルト9を螺子込むのに適した角度となるような位置に係止できるように形成されている。また、係止具32の形成位置は、ボルト9がナット20を押す角度に応じて、変更できるようにすることもできる。
従って、前記各実施形態に記載のユニット1のように、ユニット1の側に、回転したナット20を係止するための位置決め部13を形成する必要がなくなり、簡単な形状のユニット1を形成することも可能となる。
また、係止具32は、図に示すように、ブラケット30に一体成形する構成には限られず、ナット20の表面に係止具を備えることも、ナット20を備える部材の側に備えることも可能である。
前記各実施形態では、ナットの数と配置は、ユニット一つ当たり、シャシ2の両側面に一個ずつ配置されていたが、ナットの数及び配置や、螺子の数及び配置は、これには限られず、取付けるユニットの数や大きさに応じて任意の数及び配置とすることができる。従って、例えばナットを、ユニット一つ当たり両側面に二個ずつ縦に並べて配置すること等も可能である。
また、ナットは、前記各実施形態に示すように、筐体の外部に備えられたブラケット間に備えられる構成には限られず、通常時においてシャシの内部空間内に突出することなく備えることが可能であれば、任意の構成とすることができる。従って、例えば内側壁面を切り欠いて形成した操作穴内に直接ナットを回転自在に嵌め込んで備え付けることも可能である。
2 シャシ
3 ユニットケース
9 ボルト
10 ボルトの頭部
11 ボルトの先端部
13 位置決め部
18 内側壁面
20 ナット
22 軸
23 螺子穴
30 ブラケット
31 操作穴
Claims (3)
- 壁面及びその壁面に囲まれた内部空間及び差し込み口を有するシャシと、
前記シャシの差し込み口から内部空間に出し入れ可能なユニットと、
ボルト及びナットを有する止め具と、を備え、
前記シャシは、その壁面に操作穴を備え、
前記ユニットは、その側面に空隙部及び位置決め部を備え、
前記ナットは、前記シャシの外側に取り付けられ、その螺子穴方向に対して略垂直の軸回りに回転自在であり、
前記ボルトは、前記ユニットの前面からユニット側面に対し斜めに差し込まれて同ボルトの先端部がユニット側面の外側まで突出するように配置され、
前記操作穴は、前記ナットの回転が可能となるように穿設されて、前記ボルトの通過が可能であり、
前記空隙部は、ユニット側面よりも内側に設けられ、その空隙部は前記ユニットを前記シャシの内部空間に収容した状態で前記ナットが回転するとナットの一部を収容可能であり、
前記位置決め部は、前記ナットが前記空隙部内で回転するとナットの螺子穴の向きがボルトの軸方向と略一致する位置でナットの回転を係止可能であり、
前記ボルトの先端が、前記ユニットが前記シャシに収容された状態で、前記操作穴を通過してナットの一部に突き当てられると、前記ナットは、前記位置決め部に当接するまで回転してその螺子穴の向きがボルトの軸方向と略一致し、さらにボルトを押し進めると、前記ボルトの先端が螺子穴に入るように案内されて、前記ナットへのねじ込みが可能となり、この状態で前記ボルトを前記ナットに螺合してシャシとユニットが連結されることを特徴とするシャシとユニットの連結構造。 - 請求項1記載のシャシとユニットの連結構造において、
一のシャシと、そのシャシに収容される二以上のユニットと、一のユニットにつき一又は二以上の止め具と、を備えたことを特徴とするシャシとユニットの連結構造。 - 請求項1又は請求項2記載のシャシとユニットの連結構造において、
シャシの内部空間の内空寸法が、その差し込み口から最奥部まで同じ幅及び高さに形成されていることを特徴とするシャシとユニットの連結構造。
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