JP4440156B2 - 摺動体構造 - Google Patents

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この発明は、例えば、車室内のカップホルダや灰皿等の引出装置、車室内に配置されたコンソールボックスの前後方向の位置調整、コンソールボックス収納部の開口を開閉する蓋体、さらには、車室内のドアトリムやコンソール部に配置されたアームレスト等を、その位置を変位させるために摺動移動させる摺動体構造に好適に用いられるものである。
車室内でカップホルダや灰皿等の引出装置の収納位置から使用位置や、車室内に配置されるコンソールボックスの使用位置の調整や、このコンソールボックスの収納部の開口を蓋う蓋体の開閉や、車室内のドアトリムやコンソール部に配置されたアームレストを乗員の体格に合わせて位置調整するためには、その位置を変位させるために様々な摺動体構造が用いられている。
これらの摺動体構造は、例えば、特許文献1においては、第1の容器体の上に第2の容器体とを積層し、第1の容器体に対して第2の容器体を摺動移動可能としたコンソールボックスにおいて、車両前後方向に縮小状態のリングバネが相対移動できるように形成され、その前後端と中間部とそれらの間の数箇所に拡張状態のリングバネが嵌合する菱形のレスト部が設けられている構成が記載されている。
また、例えば、特許文献2においては、ドリンク容器の拘束具で、ドリンク容器の周面に当接する当接部を有し、スライダに設けられた複数段のロック溝とロック機構に設けられたロック爪との係止とスライダを前進方向に付勢するバネとでスライダの前進を拘束し後退を許容する構成が記載されている。
特開平9−301080号公報 特開2001−122008号公報
ところが、特許文献1の構成においては、リングバネがスリット内を摺動移動し、レスト部に嵌合した時には、そのバネ作用により急激に縮小状態から拡張状態となり、リングバネの外壁面とレスト部の内壁面とが当接する瞬間に耳障りな打撃音が発生することとなる。
また、特許文献2の構成においては、略「V」字状のロック爪が、スライダのスライド方向へ複数段に形成されたロック溝に手動操作で離脱可能に係止してスライダの前進を拘束するものである。ここで、ロック溝は、ロック爪の略「V」字形状に対して、略矩形状をしているため、特許文献2の場合のように連続したロック溝に略「V」字形状のロック爪を係止させて連続的にスライダを移動させることに支障はないが、ロック爪のロック溝への係止力が比較的弱くなり、スライダの拘束状態が容易に解除されることとなる。さらに、ロック溝が矩形状であると、ロック溝の角部分では弾性力を持ったロック爪の円滑な動きが妨げられることとなる。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、摺動部材が固定部材に対して固定(ロック)される際に発生する耳障りな打撃音を効果的に防止でき、蓋体や引出等の摺動部材が固定部材に対して固定(ロック)される時の動きを円滑なものにすることのできる摺動体構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、固定部材と該固定部材に対して摺動移動する摺動部材とを有し、該摺動部材側には該固定部材側に向けて突出し突出基部より突出端部が該摺動部材の摺動方向に対して後方側となるような第1傾斜面を有する第1突起部材が設けられ、該固定部材には該第1突起部材に対向して該摺動部材側に向けて突出し突出基部より突出端部が該摺動部材の摺動方向に対して前方側となるような第2傾斜面を有する第2突起部材が設けられ、該第1突起部材と該第2突起部材の少なくともいずれか一方が弾性変形可能とされて、該第1突起部材の突出端部が該摺動部材の摺動移動により該第2突起部材の突出端部乗り越えるように構成された摺動体構造において、前記摺動部材は往復移動可能とされるとともに、前記第2突起部材は前記摺動部材が往復移動した際に、前記第1突起部材の往復移動の両移動端に対応して設けられており、前記摺動部材が前記固定部材に対して摺動移動して、前記第1突起部材が前記第2突起部材に当接した点において、摺動部材の摺動方向に平行な線(摺動方向が曲線の場合はその接線)と第1突起部材の前記第1傾斜面とが交差して形成される角度(第1傾斜角度)と同様に第2突起部材の前記第2傾斜面とが交差して形成される角度(第2傾斜角度)とは異なった角度であり、前記摺動部材が前記固定部材に対して摺動移動する際に、前記第1突起部材と前記第2突起部材との非当接時においては、少なくともいずれか一方の弾性変形可能とされた突起部材は応力が負荷されていない状態としたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1傾斜角度と第2傾斜角度とを異なった角度としたため、摺動部材が固定部材に対して摺動移動し、摺動部材側に設けられた第1突起部材が、固定部材側に設けられた第2突起部材に当接した後、弾性変形可能とされた第1突起部材と第2突起部材のいずれか一方または両方が弾性変形し、第1突起部材が第2突起部材を乗り越えることとなる。この時には、第1突起部材で形成される第1傾斜角度と第2突起部材で形成される第2傾斜角度とは異なった角度とされているため、第1突起部材と第2突起部材とが当接した点では両者は線接触となるため、当接時には耳障りな打撃音の発生を抑えることができる。
また、上記構成によれば、第1突起部材と第2突起部材のいずれか一方の弾性変形可能とされた突起部材は、摺動部材が固定部材に対して摺動移動する際に、第1突起部材と第2突起部材が当接していない状態では無負荷状態で、この両突起部材が当接した瞬間に負荷状態となるため、突起部材の急激な弾性変形が防止できるので、耳障りな打撃音をさらに抑えることができるとともに、第1突起部材が第2突起部材を乗り越える時の良好な節度感を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の方が第2傾斜角度より大きく、前記第1突起部材と前記第2突起部材とは、それぞれの突出端部において折れ曲がり部を有する略「V」字形状であり、前記第1突起部材と前記第2突起部材のいずれか一方が剛性を有する複数のリブであることを要旨とする。
上記構成によれば、第1傾斜角度と第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の方が第2傾斜角度より大きくしたので、第1突起部材が第2突起部材を乗り越える際に、先ず、第1突起部材の突出端部が第2突起部材の第2傾斜面に当接し、次いで、弾性変形可能な第1突起部材と第2突起部材のいずれか一方または両方が弾性変形しつつ、第1突起部材の突出端部が第2突出部材の第2傾斜面に沿って摺動移動して第1突起部材の突出端部が第2突起部材の突出端部を乗り越える。従って、第1突起部材の傾斜面に第2突起部材の突出端部が先ず当接し、次いで、第2突出端部の突出端部が第1突起部材の傾斜面を摺動移動する場合よりも、適度な節度感を得ることができる。
また、上記構成によれば、摺動部材が往復移動する場合においても、第1突起部材と第2突起部材のそれぞれの突出端部において折れ曲がり部を有する略「V」字形状であるため、第1突起部材と第2突起部材との耳障りな打撃音や、第1突起部材が第2突起部材を乗り越える時の良好な節度感を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1また請求項2に記載の発明において、前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の第2傾斜角度より大きく、その角度の差は2度乃至10度であることを要旨とする。
上記構成によれば、第1傾斜角度を第2傾斜角度より大きくし、その角度の差を2度乃至10度としたので、請求項2の効果に加え、第1突起部材の突出端部が第2突起部材の傾斜面に当接する際の耳障りな打撃音を効果的に抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の方が第2傾斜角度より大きく、その角度の差は3度乃至7度であることを要旨とする。
上記構成によれば、第1傾斜角度と第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の方が第2傾斜角度より大きく、その角度の差を3度乃至7度としたので、さらに効果的に第1突起部材の突出端部が第2突起部材の傾斜面に当接する際の耳障りな打撃音を効果的に抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1突起部材と前記第2突起部材は、いずれか一方が板バネ部材であり、他方が剛性を有するリブであることを要旨とする。
上記構成によれば、第1突起部材と第2突起部材のいずれか一方が板バネ部材であり、他方は剛性を有するリブとしたので、さらに耳障りな打撃音を抑えることが可能となり、第1突起部材が第2突起部材を乗り越える時の摩擦を小さくでき、良好な節度感を得ることができる。ここで、板バネ部材としては、金属製や合成樹脂製、ゴム製等の板状のバネ部材が良好に使用することができ、また、剛性を有するリブは、板バネ部材の乗り越え時の応力で変形しない程度の剛性を有していれば良く、その肉厚は1mm〜10mm程度が良好である。さらにリブは1本である必要は無く、複数本あっても良い。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記第1突起部材が板バネ部材であり、前記第2突起部材が剛性を有するリブであることを要旨とする。
上記構成によれば、板バネ部材である第1突起部材が剛性を有するリブを乗り越えて、摺動部材が固定部材に対して摺動移動するので、この乗り越える時の節度感をさらに良好にすることができる。
本発明によれば、摺動部材が固定部材に対して摺動移動した際に、摺動部材側の第1突起部材が固定部材側の第2突起部材を乗り越えることにより、摺動部材を所定位置で一端停止等とする場合において、第1突起部材が第2突起部材を乗り越えるときの当接する耳障りな打撃音を効果的に抑えることができるとともに、適度な節度感も得ることができる。
以下、本発明を車室内のコンソール部に配設されるアームレストとして具体化した一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」をいう場合は、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。また、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、車両の進行方向を前方とした場合の上下方向及び左右方向をいうものとする。
図1に示すように、車両の運転席と助手席の間のコンソール部には、各種収納物を収納するためのコンソールボックス1が配設される。このコンソールボックス1は、コンソールボックス本体2と蓋体3とから構成されており、コンソールボックス本体2には上部が開口した収納室(図示せず)が設けられており、蓋体3はこの収納室の開口を蓋うとともに、矢印Aに示すように、車両後端側をヒンジ中心として回動して開口を開閉可能としている。また、蓋体3は、乗員のアームレストとしても機能し、矢印Bに示すように乗員の着座位置や体格等に合わせて、コンソールボックス本体2に対して前後方向に摺動移動が可能とされている。
次に、蓋体3の構成について説明する。図2に示すように、蓋体3は、蓋本体4と、この蓋本体4により車室内全面を覆われた基部5とから構成されている。コンソールボックス本体2の収納室はこの基部によりその開口を開閉可能とされている。蓋本体4は、例えば、ポリプロピレンやABS等の合成樹脂により射出成形で製造されているが、車室内に面した全面をポリオレフィン系エラストマーやポリウレタン等の表皮材でカバーしても良い。基部5は、ポリプロピレンやABS等の合成樹脂により射出成形により製造されている。
次に、蓋本体4について説明する。図2に示すように、蓋本体4は下面側に開口した断面略椀状で、その中央部よりやや後方には基部5に向けて円筒状のボス40が垂設されている。本実施形態では、ボス40の左右、前後側には、蓋本体4の裏面から十字状補強リブ41、41が設けられている。
さらに、図2に示すように、ボス40には、金属製の板バネ6がビス7で取付けられている。板バネ6は、平板状の取付部60と、取付部60の前方に取付部60より下方側に折れ曲がり部を有する略「V」字状の係止部61が延設されている。取付部60の略中央には、板バネ6をボス40に取付けるため、ビス7が貫通できる孔62が穿設されている。
次に、基部5について説明する。図2に示すように、基部5は略皿状をなし、その底面の車両左右方向の略中央部近傍には、2本のリブ50、50が車両前後方向に向けて平行に立設されている。このリブ50、50は基部5の前端部近傍より車両後方に向かって平行に設けらてれおり、リブ50、50の後方側の基部5は棚部53とされている。この棚部53の前後方向の長さは、後述する蓋本体4が基部5に対する前後方向への摺動移動量によって決められている。また、基部5の後端部はコンソールボックス本体2の後端部に図示しないヒンジ装置により回動可能に取付けられている。また、2本のリブ50、50の左右方向の間隔d1は、板バネ6の車両左右方向の幅d2より若干小さくなっている。また、リブ50、50は前述の通りポリプロピレンやABS等の合成樹脂で基部5と一体成形されており、板バネ6の弾性力で変形しない程度の剛性を有している。
蓋本体4は、図示しないガイド手段により基部5に対して前後方向に摺動移動可能とされている。ガイド手段は特に限定されないが、例えば、車両前後方向に設けられたガイド溝とこのガイド溝に弾接するバネ部材によるものや、ラックとピニオンとの係合によるもの等が好適である。即ち、蓋本体4が摺動部材を構成し、基部5が固定部材を構成している。また、棚部53は蓋本体4が前方に摺動移動した際には、車室内に露出し、蓋本体4が後方に摺動移動した際には、蓋本体4で覆い隠されることとなる。
次に、蓋本体4がアームレストとして機能し、基部5に対して車両前後方向に摺動移動する際の、前後端でのストッパ機構について、図2乃至図4を用いて説明する。図2および図3に示すように、リブ50、50には、その全長の車両前方側から約1/4の位置に係止部61に対応してリブ50、50より上方に折れ曲がり部を有する略「V」字状の前側突条51、51が設けられ、さらに、リブ50、50の全長の車両後方側から約1/4の位置に前側突条51,51と同じ形状の後側突条52,52が設けられている。
また、蓋本体4の椀状部の内側には、その前端部と後端部近傍に前側ストッパ突起42と後側ストッパ突起43が設けられている。さらに、基部5の前端部近傍にはストッパ壁54が立設され、リブ50、50の後端で棚部53の前方にはストッパ突条55が設けられている。
次に、図4に示すように、略「V」字状の係止部61は、取付部60の突出基部から車両前方(即ち、摺動部材の摺動方向の後方側)に向かって傾斜面(第1傾斜面)61Aを有する第1突起部材を構成する。この第1傾斜面61Aでは、略「V」字状の先端の折れ曲がり部を突出端部とされている。一方、リブ50の後側突条52,52は係止部61に対向する略「V」字状をなし、第1傾斜面61Aに対向して傾斜する(即ち、リブ50の突出基部から車両後方へ傾斜)傾斜面(第2傾斜面)52Aを有する第2突起部材を構成する。
ここで、蓋本体4が基部5に対して摺動移動した際に、係止部61が後側突条52に当接した点において、蓋本体4の摺動方向に平行な線(図4において矢印で示す。)と、第1傾斜面61Aの延長線が形成する角度の内、鋭角である角度(a)と第2傾斜面52Aの延長線が形成する角度の内、鋭角である角度(b)を比較すると、角度(a)と角度(b)とは異なった角度となっている。この両角度は、角度(a)を角度(b)より大きくすることが望ましい。その角度の差は2度乃至10度であることが望ましく、3度乃至7度であることがさらに望ましい。なお、本実施形態においては、その角度の差は3度とされている。
次に、蓋本体4が基部5に対して摺動移動する動きについて説明する。蓋本体4は前述の通りアームレストとしても機能し、図示しないガイド手段によって基部5に対して手動などの方法によって前後方向に摺動移動することができる。先ず、図4の矢印で示すように、蓋本体4が基部5に対して後方に摺動移動すると、係止部61の第1傾斜面61Aの突出端部が後側突条52に当接する(図3の実線で示す状態)。さらに、蓋本体4を摺動移動させると、板バネ6が弾性変形して係止部61が剛性を有する後側突条52を乗り越える。この乗り越えた状態では、ストッパ壁54が前側ストッパ突起42に当接して蓋本体4を基部5に対して後端位置で固定することができる。
次に、蓋本体4は後端での固定位置から基部5に対して車両前方に摺動移動することができる。この時には、板バネ6が弾性変形して後側突条52の後側から前側に乗り越えることにより後方への移動とは反対の前方に摺動移動する。この摺動移動時においては、前述の通り、蓋本体4は図示しないガイド手段により案内されて摺動移動し、板バネ6の略「V」字状の係止部61の突出端部はリブ50の上端から離隔した状態、即ち、板バネ6には応力が負荷されていない状態で前方へ摺動移動する。
図3に示すように、蓋本体4は、前方へ摺動移動すると、板バネ6の係止部61が前側突条51に当接する。さらに、蓋本体4を基部5に対して前方に摺動移動させると、板バネ6が弾性変形して係止部61が剛性を有する前側突条51を乗り越える。この時には、係止部61の前方側の傾斜面61Bが第1傾斜面を構成し、前側突条51の後方側の傾斜面51Aが第2傾斜面を構成する。ここで、第1傾斜面61Bと第2傾斜面51Aとの角度の関係は、前述の第1傾斜面61Aと第2傾斜面52Aとの関係と同じである。さらに、この状態では、図3の2点鎖線で示すように、後側ストッパ突起43がストッパ突条55に当接して、蓋本体4を基部5に対して前端位置で固定することができる。
(変更例)
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ リブ50、50上に設ける突条は、前側突条51と後側突条52の2個とし、蓋本体4を基部5に対して前端位置と後端位置で固定できる構成としたが、突条を前側突条51と後側突条52の間に適宜(1個乃至2個以上)設けて、前側突条51と後側突条52の間で固定できるようにしてもよい。この場合、中間の固定位置で別途ストッパ手段を設けるのが好ましい。
・ リブ50、50は平行に2本設けたが、リブの本数は1本でも3本以上でも良く、板バネ6の弾性力で変形しない程度の剛性を有していれば良い。
・ 蓋本体4側にリブ50,50を設け、基部5側に板バネ6を設けても良い。
実施形態のコンソールボックスを示す斜視図。 実施形態のコンソールボックスの蓋体の分解斜視図。 組立てた状態の蓋体の断面図。 図3の要部拡大図。
符号の説明
1…コンソールボックス、2…コンソールボックス本体、3…蓋体、4…蓋本体、5…基部、6…板バネ、40…ボス、50、50…リブ、51…前側突条、52…後側突条、51A,52A…第2傾斜面、61A,61B…第1傾斜面

Claims (6)

  1. 固定部材と該固定部材に対して摺動移動する摺動部材とを有し、該摺動部材側には該固定部材側に向けて突出し突出基部より突出端部が該摺動部材の摺動方向に対して後方側となるような第1傾斜面を有する第1突起部材が設けられ、該固定部材には該第1突起部材に対向して該摺動部材側に向けて突出し突出基部より突出端部が該摺動部材の摺動方向に対して前方側となるような第2傾斜面を有する第2突起部材が設けられ、該第1突起部材と該第2突起部材の少なくともいずれか一方が弾性変形可能とされて、該第1突起部材の突出端部が該摺動部材の摺動移動により該第2突起部材の突出端部乗り越えるように構成された摺動体構造において、
    前記摺動部材は往復移動可能とされるとともに、前記第2突起部材は前記摺動部材が往復移動した際に、前記第1突起部材の往復移動の両移動端に対応して設けられており、
    前記摺動部材が前記固定部材に対して摺動移動して、前記第1突起部材が前記第2突起部材に当接した点において、摺動部材の摺動方向に平行な線(摺動方向が曲線の場合はその接線)と第1突起部材の前記第1傾斜面とが交差して形成される角度(第1傾斜角度)と同様に第2突起部材の前記第2傾斜面とが交差して形成される角度(第2傾斜角度)とは異なった角度であり、
    前記摺動部材が前記固定部材に対して摺動移動する際に、前記第1突起部材と前記第2突起部材との非当接時においては、少なくともいずれか一方の弾性変形可能とされた突起部材は応力が負荷されていない状態であることを特徴とする摺動体構造。
  2. 前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の第2傾斜角度より大きく、
    前記第1突起部材と前記第2突起部材とは、それぞれの突出端部において折れ曲がり部を有する略「V」字形状であり、
    前記第1突起部材と前記第2突起部材のいずれか一方が剛性を有する複数のリブであることを特徴とする請求項1に記載の摺動体構造。
  3. 前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の第2傾斜角度より大きく、その角度の差は2度乃至10度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の摺動体構造。
  4. 前記第1傾斜角度と前記第2傾斜角度の内、鋭角となる角度は、第1傾斜角度の方が第2傾斜角度より大きく、その角度の差は3度乃至7度であることを特徴とする請求項3に記載の摺動体構造。
  5. 前記第1突起部材と前記第2突起部材は、いずれか一方が板バネ部材であり、他方が剛性を有するリブであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の摺動体構造。
  6. 前記第1突起部材板バネ部材であり、前記第2突起部材が剛性を有するリブであることを特徴とする請求項5に記載の摺動体構造。
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