JP4440108B2 - 抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体 - Google Patents

抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は真菌感染症に用いられている抗真菌剤の効果を増強せしめる物質に関し、更に詳しくはHIV感染や血液疾患など、免疫力の低下に伴う真菌感染症の化学療法に用いられているアゾール系抗真菌剤と併用することにより抗真菌効果を増強し得る抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体に関する。
【0002】
真菌感染症の治療に用いられているアゾール系化合物は、1-[2-(2,4- ジクロロベンジルオキシ) -2-(2,4-ジクロロフェニル) エチル]イミダゾール{1-[2-(2,4-dichlorobenzyloxy) -2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl]imidazol (一般名:ミコナゾール、シグマ社製、米国) }、2,4-ジフルオロ- α、α- ビス(1H,1,2,4-トリアゾル-1- イルメチル) ベンジルアルコール{2,4-difluoro- α、α-bis(1H-1,2,4-triazol -1-ylmethyl)benzyl alcohol (一般名:フルコナゾール、アイシーエヌファーマス−ティカルズ社製、米国}及び(±)-1-sec- ブチル-4- [p-[4-[p-[[2R,4S ]-2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾル-1- イルメチル)-1,3-ジオキソラン-4- イル]メトキシ]フェニル]-1- ピペラジニル]フェニル]- Δ2-1,2,4-トリアゾリン-5- ワン{(±)-1-sec-butyl-4- [p-[4-[p-[[2R,4S)-2-(2,4-dichlorophenyl)-2-(1H-1,2,4-triazol -1-ylmethyl)-1,3-dioxolan -4-yl ]methoxy ]phenyl]-1-piperazinyl]phenyl]- Δ2-1,2,4-triazolin-5-one (一般名:イトラコナゾール、協和発酵社製、日本国) }などが知られている。
【0003】
これらのアゾール系化合物は真菌感染症の治療に用いられているポリエン系の(1R,3S,5R,6R,9R,11R,15S,16R,17R,18S,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R,35S,36S,37S-33-(3- アミノ-3,6- ジデオキシ- β-D- マンノピラノシルオキシ)-1,3,5,6,9,11,17,37- オクタヒドロキシ-15,16,18-トリメチル-13-オキソ-14,39- ジオキサビシクロ[33.3.1]ノンアトリアコンタ-19,21,23,25,27,29,31-ヘプタエン-36-カルボキシリカシド (1R,3S,5R,6R,9R,11R,15S,16R,17R,18S,19E,21E,23E,25E,27E,29E,31E,33R,35S,36S,37S-33-(3-amino-3,6-dideoxy- β-D-mannopyranosyloxy)-1,3,5,6,9,11,17,37-octahydroxy-15,16,18-trimethyl-13-oxo-14,39-dioxabicyclo [33.3.1]nonatriaconta-19,21,23,25,27,29,31-heptaene-36-carboxylicacid ( 一般名:アムホテリシンB) 等と比較して安全性が高く、最も高頻度に使用されている (Anaissie E.J. ら、クリニカル、インフェクシアス ディジーズ、23巻、964-972 頁、1996年) 。
【0004】
しかしながら最近、これらアゾール系抗真菌剤の長期間または反復投与による耐性菌の出現が問題となっており、安全性が高く、耐性菌の出現頻度の低い薬剤の開発が社会的急務とされているが、これまでの抗真菌剤の開発は、真菌に対し直接、殺菌または静菌的に作用する薬剤が主流であり、抗真菌剤の活性増強作用という観点からの新規な医薬品の創製は行われていなかった。
【発明の開示】
【0005】
HIV感染や血液疾患など、免疫力の低下を伴う疾患では易感染状態が惹起され、日和見感染症として真菌感染症の発生頻度が増加する。またこれら免疫力低下を伴う疾患の多くは重篤で治療期間も長期にわたる。このため、真菌感染症の化学療法も長期間におよぶ場合が多く、現在最も高頻度に使用されているアゾール系抗真菌剤は薬剤耐性の誘導が極めて起こりやすい状態と考えられる。
【0006】
アゾール系抗真菌剤に対する耐性機構としてはCandida albicansにおいて標的酵素であるP-450 14 -α- デメチラーゼの過剰発現やアミノ酸変異による薬剤との親和性の低下 (Vanden Bossche H. ら、アンチミクロビアル エイジェント アンド ケモセラピー、36巻、2602−2610頁、1992年; Sanglard D. らアンチミクロビアル エイジェント アンド ケモセラピー、42巻、241−253頁、1998年) 、MSF (Major Faciliator Superfamily) やABC (ATP Binding Cassette) などの多剤排出トランスポーターによる細胞内薬剤濃度の低下 (Fling M.E.ら、Molecular Genetics and Genomics 、227巻、318−329頁、1991年; Sanglard D. ら、ミクロビオロジー、143巻、405−416頁、1997年) などが報告されている。
【0007】
また、Saccharomyces cerevisiaeにおいては、MDR (Maltiple Drug Resistant)遺伝子であるPDR16、PDR17が脂質代謝に関与しており、これらの遺伝子を欠損した場合、アゾール系化合物に対して高感受性になることも知られている (H.Bart van den Hazelら、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー、274巻、1934−1941頁、1999年) 。
【0008】
従って、アゾール系抗真菌剤の活性を上昇させることのできる薬剤は、薬剤の投与量を減少させ、投与期間の短縮を可能にして耐性菌出現の頻度を低減させることが期待される。また同時に、骨格の異なる2つの薬剤を併用することにより、或いはアゾール系抗真菌剤に対する耐性株に対してもこのような薬剤と併用することにより、アゾール系化合物に対する耐性を克服することも期待される。それ故、アゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有する薬剤を提供することは、深在性真菌症をはじめとする多くの真菌感染症やアゾール耐性真菌感染症の予防及び治療上きわめて有用なことであると考えられる。
【0009】
かかる実情において、本発明者らは、各種マクロライド誘導体のアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用について鋭意研究を続けた結果、真菌感染症に用いられている既知のアゾール系抗真菌剤の骨格と異なる新規な骨格を有するマクロライド誘導体にアゾール系抗真菌剤の活性を増強させる作用を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の目的は、抗真菌剤の活性増強作用を有し、深在性真菌症をはじめとする多くの真菌感染症に対して、低濃度、短期間で作用し、耐性菌出現頻度の低減化を可能にした抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。すなわち、本発明は下記式[I]
【0011】
【化1】
Figure 0004440108
(但し、R1 がAcのときR2 及びR3 はそれぞれAc、R4 はMe; R1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれAc、R4 はMe; R1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれAc、R4 はH; R1 がBzl のときR2 及びR3 はBzl 、R4 はMe; R1 がAcのときR2 及びR3 はそれぞれPr、R4 はMe; R1 がAcのときR2 及びR3 はそれぞれHex、R4 はMe; R1 がAcのときR2 及びR3 はBzl 、R4 はMe; R1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれPr、R4 はMe; R1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれHex、R4 はMe; R1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれBzl、R4 はMe; R1 がHのときR2 はH、R3 はBzl 、R4 はMe; R1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれHex、R4 はH; またはR1 がHのときR2 及びR3 はそれぞれHex、R4 はEt) で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0012】
上記式[I]で表される化合物は耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548またはCandida albicans ATCC64550、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[II]
【0013】
【化2】
Figure 0004440108
(但し、R1 がAcのときR2 はSO2 Ph; R1 がAcのときR2 はSO2 Bn、またはR1 がHのときR2 はSO2 Bn) で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0014】
上記式[II]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64550、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[III ]
【0015】
【化3】
Figure 0004440108
で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0016】
上記式[III ]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[IV]
【0017】
【化4】
Figure 0004440108
(但し、R1 がH又はMe) で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0018】
上記式[IV]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[V]
【0019】
【化5】
Figure 0004440108
(但し、R1 がH又はMe) で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0020】
上記式[V]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[VI]
【0021】
【化6】
Figure 0004440108
で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0022】
上記式[VI]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[VII ]
【0022】
【化7】
Figure 0004440108
で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0023】
上記式[VII ]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548、及びAspergillus niger はAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[VIII]
【0024】
【化8】
Figure 0004440108
で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0025】
上記式[VIII]で表される化合物は、Candida albicansに対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[IX]
【0026】
【化9】
Figure 0004440108
で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0027】
上記式[IX]で表される化合物は、Candida albicansに対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[X]
【0028】
【化10】
Figure 0004440108
で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0029】
上記式[X]で表される化合物は、耐性菌を含むCandida albicans及びAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548、及びAspergillus niger ATCC6275である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
更に本発明は、下記式[XI]
【0030】
【化11】
Figure 0004440108
但し、R 1 がH)で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0031】
上記式[XI]で表される化合物は、Candida albicansに対するアゾール系抗真菌剤の活性を増強する作用を有し、Candida albicansはCandida albicans ATCC64548である抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体を提供するものである。
【0032】
更に本発明は、式[I]ないし式[XI]のいずれか1つの化合物がHIV感染症または血液疾患による免疫力の低下に伴う真菌感染症の予防、治療の抗真菌剤の活性増強の医薬製造のための使用を提供するものであり、かつまた式[I]ないし式[XI]のいずれか1つの化合物がHIV感染症または血液疾患による免疫力の低下に伴う真菌感染症の予防、治療の抗真菌剤の活性増強の医薬製造のための物質を提供するものである。
【0033】
本発明の式[I]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、式中のR1 、R2 、R3 及びR4 並びに実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 1 2 3 4 実施例番号
EM719 Ac Ac Ac Me 1
EM755 H Ac Ac Me 2
EM756 H Ac Ac H 3
EM770 Bzl Bzl Bzl Me 4
EM771 Ac Pr Pr Me 5
EM772 Ac Hex Hex Me 10
EM773 Ac Bzl Bzl Me 6
EM776 H Pr Pr Me 7
EM777 H Hex Hex Me 11
EM778 H Bzl Bzl Me 8
EM779 H H Bzl Me 9
EM852 H Hex Hex H 12
EM853 H Hex Hex Et 13
【0034】
本発明の式[II]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、式中のR1 及びR2 並びに実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 1 2 実施例番号
EM774 Ac SO2 Ph 14
EM775 Ac SO2 Bn 15
EM780 H SO2 Bn 16
【0035】
本発明の式[III ]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、式中のR1 及び実施例番号は以下のとおりである。
【0036】
【化12】
Figure 0004440108
【0037】
本発明の式[IV]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、式中のR1 及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 1 実施例番号
EM752 H 20
EM753 Me 21
【0038】
本発明の式[V]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、式中のR1 及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 1 実施例番号
EM757 H 22
EM758 Me 23
【0039】
本発明の式[VI]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 実施例番号
EM759 24
【0040】
本発明の式[VII ]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 実施例番号
EM760 25
【0041】
本発明の式[VIII]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 実施例番号
EM761 26
【0042】
本発明の式[IX]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 実施例番号
EM764 27
【0043】
本発明の式[X]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 実施例番号
EM765 28
【0044】
本発明の式[XI]で表されるマクロライド誘導体に含まれる化合物番号、及び実施例番号は以下のとおりである。
化合物番号 実施例番号
EM741 29
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれのみに限定されるものではない。参考例1
【0046】
8, 9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM701と称す) の合成
EM701の合成法は国際公開番号WO02/14338A1に詳細に開示されている。すなわち、エリスロマイシンの氷酢酸溶液を室温で2時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加え中和した。反応液はクロロホルムで抽出し有機層を芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(クロロホルム:メタノール:アンモニア水溶液=10:0.5 :0.01→10:1 :0.05)してエリスロマイシンA エノール エーテルを得た。続いてエリスロマイシンA エノール エーテルのメタノール溶液に炭酸カリウムを加え2時間還流した。溶媒を留去後、残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解しクロロホルムで抽出した。芒硝で脱水し、ろ過・留去後、得られる粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(クロロホルム:メタノール:アンモニア水溶液=10:0.5 :0.01→10:1:0.05)して標記化合物EM701(白色粉末)を得た。
実施例1
【0047】
2’,4”,13−トリ−O−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM719と称す) の合成
EM701(165.4 mg,0.231 mmol)のピリジン(2.3 ml) 溶液に、室温下、無水酢酸(327 μL)を加えたのち、室温で96時間撹拌した。反応溶液に精製水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(クロロホルム:メタノール:アンモニウム水溶液=10:0.5 :0.01〜10:1:0.01)して標記化合物EM719(118.5 mg,60 %,白色粉末)を得た。
M.p.:107−109℃
IR (KBr)ν:3467.4、2973.7、2935.1、2879.2、1700.9、1637.3、1457.9、1380.8、1265.1、1166.7、1126.2、1079.9、1037.5、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C3561NO12Na[M+Na]+ 710.4091、実測値710.4060。
実施例2
【0048】
4”,13−ジ−O−アセチル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM755と称す) の合成
EM701(165.4 mg,0.231 mmol)のピリジン(2.3 ml) 溶液に、室温下、無水酢酸(327 μL)を加えたのち、室温で96時間撹拌した。反応溶液に精製水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(クロロホルム:メタノール:アンモニウム水溶液=10:0.5 :0.01〜10:1:0.01)して標記化合物EM755(62.8 mg,34 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:108−110℃
IR(KBr)ν:3455.8、2975.6、2937.1、1735.6、1629.6、1457.9、1378.9、1243.9、1168.7、1078.0、1043.3、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C4170NO14[M+H]+ 800.4795、実測値800.4784。
実施例3
【0049】
4”,13−ジ−O−アセチル−デ(3’−N−メチル)−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM756と称す) の合成
メタノール(4.8 mL) と水 (1.2 mL) で撹拌されたEM719(50.3 mg,0.0598 mmol)溶液に酢酸ナトリウム(24.5 mg,0.299 mmol) とヨウ素 (15.2 mg,0.0598 mmol)を室温にて連続して加えた。反応溶液は50℃で3時間撹拌した。反応中、1N水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、反応液のpHを8.0−9.0に調整した。反応溶液は水で希釈後ジクロロメタンで抽出した。抽出物は芒硝で脱水し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM756(49.0 mg,72 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:119−121℃
IR(KBr)ν:3450.0、2975.6、2939.0、1735.6、1457.9、1376.9、1241.9、1126.2、1093.4、1041.4、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C4068NO14[M+H]+ 786.4639、実測値786.4649。
実施例4
【0050】
2’,4”,13−トリ−O−ベンゾイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM770と称す) の合成
ピリジン(1.0 mL) に溶解したEM701(33.8 mg,0.0472 mmol)に安息香酸無水物(133.6 μL,0.708 mmol) を室温下で滴下し、その後DMAP(trace)をこの溶液に加えた。反応溶液を室温で5時間、それから60℃で3時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物770(27.6 mg,57 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:119−121℃
IR(KBr)ν:3374.8、2975.6、2937.1、1724.0、1672.0、1602.6、1452.1、1378.9、1338.4、1268.9、1170.6、1097.3、1070.3、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C5878NO15[M+H]+ 1028.5371、実測値1028.5353。
参考例2
【0051】
2’−O−アセチル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM718と称す) の合成
EM718の合成法はKazuo Tsuzuki, Toshiaki Sunazuka, Shogo Marui, Hajime Toyoda, Satoshi Omura, Nobuhiro Inatomi, and Zen Itoh, Chem. Bull. 37(10) 2687-2700 (1989)に記載されている。すなわち、EM701(693 mg,1.0 mmol)をアセトン (10 ml)に溶解し、無水酢酸 (918 μl,9.7 mmol) を加えて、室温で40分撹拌した。反応溶液に水 (50 ml)で希釈後、クロロホルム (50 ml)で抽出した。クロロホルム層を芒硝で脱水し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーで、クロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=10:0.5 :0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM718(586 mg,8.0 %, 無定形白色固体)を得た。
実施例5
【0052】
2’−O−アセチル−4”,13−ジ−O−プロピオニル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM771と称す) の合成
ピリジン(1.0 mL) に溶解したEM718(34.0 mg,0.0449 mmol)にプロピオン酸無水物 (86.3μL,0.673 mmol) を室温下で滴下し、その後DMAP (trace) をこの溶液に加えた。反応溶液を室温で18時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM771(27.6 mg,71%,白色粉末)を得た。
M.p.:96−98℃
IR(KBr)ν:3521.4、3446.2、2977.6、2940.9、2883.1、1745.3、1463.7、1375.0、1344.1、1240.0、1170.6、1066.4、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C4575NO15Na[M+Na]+ 892.5034、実測値892.5037。
実施例6
【0053】
2’−O−アセチル−4”,13−ジ−O−ベンゾイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM773と称す) の合成
ピリジン(1.7 mL) に溶解したEM718(64.0 mg,0.0845 mmol)に安息香酸無水物 (159.4 μL,0.845 mmol) を室温下で滴下し、その後DMAP (trace) をこの溶液に加えた。反応溶液を室温で120時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM773(34.1 mg,42 %, 白色粉末)と後記のEM779調整時に使用する副産物(20.6 mg)を得た。
M.p.:108−110℃
IR(KBr)ν:3473.2、2975.6、2939.0、2881.1、1745.3、1375.0、1338.4、1268.9、1168.7、1110.8、1070.3、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C5375NO15Na[M+Na]+ 988.5034、実測値988.5030。
実施例7
【0054】
4”,13−ジ−O−プロピオニル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM776と称す) の合成
EM771(27.6 mg,0.0317 mmol)はメタノール (1.0 mL) に溶解し、室温で48時間撹拌した。メタノールを留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM776(25.4 mg,97 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:138−140℃
IR(KBr)ν:3430.7、2977.6、2933.2、1739.5、1621.8、1589.1、1456.0、1419.4、1384.6、1344.1、1315.2、1243.9、1164.8、1124.3、1074.2、1016.3cm-1HRMS(FAB)m/z:計算値C4373NO14Na[M+Na]+ 850.4929、実測値850.4928。
実施例8
【0055】
4”,13−ジ−O−ベンゾイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM778と称す) の合成
EM773(34.1 mg,0.0353 mmol)はメタノール (1.0 mL) に溶解し、室温で96時間撹拌した。メタノールを留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM778(32.0 mg,98 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:113−116℃
IR(KBr)ν:3486.7、2977.6、2939.0、2879.2,1724.0、1602.6、1585.2、1452.1、1382.7、1334.5、1268.9、1170.6、1112.7、1070.3、1018.2cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C5174NO14[M+H]+ 924.5109.実測値924.5120。
実施例9
【0056】
13−O−ベンゾイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM779と称す) の合成
実施例6にてEM773の調整時にみられた副産物溶液(20.6 mg)はメタノール (1.0 mL) に溶解し、室温で96時間撹拌した。メタノールを留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM779(18.6 mg,90 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:125−127℃
IR(KBr)ν:3467.4、3436.5、2971.8、2879.2、1722.1、1631.5、1454.1、1380.8、1317.1、1270.9、1166.7、1110.8、1074.2、1016.3、937.2cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C4470NO13[M+H]+ 820.4847、実測値820.4859。
実施例10
【0057】
2’−O−アセチル−4”,13−ジ−O−ヘキサノイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM772と称す) の合成
ピリジン(1.0 mL) に溶解したEM718(36.5 mg,0.0482 mmol)に無水ヘキサン酸 (167.3 μL,0.723 mmol) を室温下で滴下し、その後DMAP (trace) をこの溶液に加えた。反応溶液を室温で18時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM772(32.5 mg,71 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:90−91℃
IR(KBr)ν:3519.5、2971.8、2937.1、2861.8、2831.0,2782.8,1743.3、1457.9、1375.0、1340.3,1241.9、1168.7、1095.4,1058.7、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C5877NO15Na[M+Na]+ 1050.5191、実測値1050.5210。
実施例11
【0058】
4”,13−ジ−O−ヘキサノイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM777と称す) の合成
EM772(32.5 mg,0.0341 mmol)は、エタノール (1.0 mL) に溶解し、室温で48時間撹拌した。メタノールを留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM777(31.1 mg,99 %,白色粉末)を得た。
M.p.:94−96℃
IR(KBr)ν:3648.4、3465.5,2962.1、2933.2、2861.8、1737.5、1629.6、1456.0、1382.7、1243.9、1166.7、1110.8、1074.2、1016.3cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C4985NO14Na[M+Na]+ 934.5868、実測値934.5867。
実施例12
【0059】
4”,13−ジ−O−ヘキサノイル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM852と称す) の合成
EM777(108.4 mg,0.119 mmol)は、80%エタノール (1.0 mL) に溶解し、酢酸ナトリウム(48.8 mg,0.595 mmol) とヨウ素 (30.2 mg, 0.119 mmol)を順に少量づつ加えた後、47℃に昇室して75分撹拌した。その撹拌の間1N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHが常に8〜9になるように調節した。TLCで反応終了を確認した後、反応液はアンモニア水(5ml) −水 (10 ml)で希釈後、クロロホルムで抽出した。有機層を芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=50:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM852(88.1 mg,83 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:94−96℃
HRMS(FAB)m/z:計算値C4883NO14Na[M+]+ 920.5711、実測値920.5743。
実施例13
【0060】
4”,13−ジ−O−ヘキサノイル−デ(3’−N−メチル)−N−エチル−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM853と称す) の合成 EM777(33.2 mg,0.037 mmol)とN,N−ジイソプロピルアミン(32.2μL,185 mmol) のクロロホルム (1.2 mL) に溶液のヨウ化エチル(14.8μL,0.185 mmol) 加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液は水(10 ml)で希釈後、クロロホルムで抽出した。有機層を芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質をメタノールを留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=100 :1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM853(24.0 mg,70 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:94−96℃
HRMS(FAB)m/z:計算値C5087NO14Na[M+Na]+ 948.6024、実測値948.6024。
実施例14
【0061】
2’−O−アセチル−4”−O−ベンゼンスルホニル−12,13−エポキシ−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM774と称す) の合成 ピリジン(1.7 ml) に溶解したEM718(62.5 mg,0.825 mmol) にベンゼンスルホニルクロリド(105.3 μL,0.0825 mmol)を室温下で滴下し、その後DMAP (trace)をこの溶液に加えた。反応溶液を室温で48時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM774(42.0 mg,58 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:94−96℃
IR(KBr)ν:2973.7、2939.0、2881.1、2859.9、2832.9、2782.8、1743.3、1420.2、1371.1、1346.1、1243.9、1187.9、1126.2、1095.4、1051.1、1016.3cm-1HRMS(FAB)m/z:計算値C4570NO14S[M+H]+ 880.4517、実測値880.4545。
実施例15
【0062】
2’−O−アセチル−4”−O−ベンジルスルホニル−12,13−エポキシド−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM775と称す) の合成
ピリジン(1.7 ml) に溶解したEM718(62.5 mg,0.0825 mmol)にベンジルスルホニルクロリド(157.3 μL,0.825 mmol) を室温下で滴下し、その後DMAP (trace) をこの溶液に加えた。反応溶液を室温で18時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出物は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水した後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM775(57.2 mg,78 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:103−106℃
IR(KBr)ν:2967.9、2931.3、2831.0、1749.1、1731.8、1633.4、1456.0、1369.2、1340.3、1240.0、1170.6、1130.1、1095.4、1056.8、1002.8、966.2cm-1、HRMS(FAB)m/z:計算値C4672NO14S[M+H]+ 894.4674、実測値894.4673。
実施例16
【0063】
4”−O−ベンジルスルホニル−12,13−エポキシ−8,9−無水−シュードエリスロマイシンA 6, 9−ヘミケタール (以下EM780と称す) の合成
EM775(11.5 mg,0.0129 mmol)はメタノール(4.0 mL) とジクロロメタン (2 mL) に溶解し、室温で48時間撹拌した。メタノールを留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM780(10.1 mg,92 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:197−199℃
IR(KBr)ν:3463.5、2971.8、2939.0、2886.9、1735.6、1457.9、1384.6、1340.3、1247.7、1172.5、1093.4、1051.0、1016.3、962.3、916.0、887.1cm-1
HRMS(FAB)m/z:計算値C4470NO13S[M+H]+ 852.4568、実測値852.4567。
参考例3
【0064】
9(E)−オキシムエリスロマイシンA[E9(E)−オキシム]の合成法
9−オキシム体の合成法は、Richard S. Egan, Leslie A. Freiberig, and Wolliam H. Washbum, J. Org. Chem. 39(17) 2492-2494 (1974) に記載されている。すなわち、エリスロマイシンA(15 g,21 mmol) をメタノール(225 ml) に溶解し、トリエチルアミン (9.6 ml) とヒドロキシルアミン塩酸塩 (6.3 mg,91 mmol) を加えて、96時間加熱還流した。反応を冷却後、水(2.6 リットル) で希釈後、クロロホルム (2.6 リットル) で抽出した。クロロホルム層を芒硝で脱水し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質はシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、クロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=10:0.5 :0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物(12.3g,84 %, 無定形白色固体)を得た。
実施例17
【0065】
9(E)−4−モルホリノ−2−ブテニルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM762と称す)の合成
EM9(E)−オキシム(96.2 mg,0.129 mmol) をDMF (1.3 mL) とエチルエーテル (2.6 mL) に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(7.1 mg,0.193 mmol)と1, 4−ブロモ−2−ブテン (32.9 mg,0.154 mmol) を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、反応溶液にピペラジン (4.4 mg,0.0514 mmol) とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(67.2μL,0.386 mmol) を加えた。反応溶液は室温でさらに12時間撹拌後、反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM762(38.9 mg,34 %, 白色粉末)を得た。
M.p.:124−126℃
IR(KBr)ν:3425.0、2973.7、2939.0、2879.2、2829.1、1735.6、1633.4、1459.8、1378.9、1344.1、1282.4、1168.7、1172.7、1085.7、1052.9、1000.9cm-1HRMS(FAB)m/z:計算値C45824 13Na[M+Na]+ 909.5767、実測値909.5774。
実施例18
【0066】
9(E)−4−(アミノエチルアミノ)−2−ブテニルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM763と称す)の合成
EM9(E)−オキシム(51.2 mg,0.0684 mmol)をDMF (0.6 mL) とエチルエーテル (1.4 mL) に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(4.2 mg,0.103 mmol)と1,4−ブロモ−2−ブテン (17.6 mg,0.0820 mmol)を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、反応溶液にエチレンジアミン (2.4 μL,0.0342 mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35.8 μL,0.206 mmol) を加えた。反応溶液は室温でさらに16時間撹拌後、反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM763(22.6 mg,38 %, 白色粉末)を得た。
M.p:105−108℃
IR(KBr)ν:3446.2、3430.7、2973.7、2939.0、2877.3、1735.6、1625.7、1457.9、1378.9、1346.1、1284.4、1168.7、1110.8、1085.7、1052.9、1012.4cm-1HRMS(FAB)m/z:計算値C43814 13[M+H]+ 861、実測値861。実施例19
【0067】
9(E)−3−ブテニルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM769と称す)の合成
EM9(E)−オキシム(92.3 mg,0.123 mmol) をDMF (3.1 mL) とエチルエーテル (6.1 mL) に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(7.4 mg,0.185 mmol)と1,4−ブロモ−2−ブテン (31.7 mg,0.148 mmol) を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、ヒドラジン (31.0μL,0.987 mmol) を反応溶液に加えた。反応溶液は室温で18時間撹拌後、反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM769(34.0 mg,34 %, 白色粉末)を得た。
M.p:102−104℃
IR(KBr )ν:3453.9、3430.7、2973.7、2939.0、2877.3、1737.5、1641.1、1457.9、1380.8、1344.1、1284.4、1168.7、1112.7、1081.9、1052.9、1000.9cm-1HRMS(FAB)m/z:計算値C41742 13Na[M+Na]+ 825.5089、実測値825.5056。
実施例20
【0068】
3’−デ−N−メチル−3’−N−{2−アミノ−(3’−デ−N−メチル−エリスロマイシンA)}エチル−エリスロマイシンA(以下EM752と称す)の合成
DMF (1.6 mL) に溶解したデ−N−メチルエリスロマイシンA (34.5 mg,0.0479 mmol)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン (166.9 μL,0.958 mmol) と1−ブロモ−2−クロロエタン (79.8μL,0.958 mmol) を室温下で滴下した。反応溶液を室温で120時間撹拌し、水で希釈後ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水し、溶媒を留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM752(21.0 mg,60 %, 白色粉末)を得た。
M.p:164−167℃
IR(FAB )ν:3455.8、2971.6、2937.1、1729.8、1693.2、1457.9、1378.9、1344.1、1284.4、1168.7、1108.9、1079.9、1054.9、1012.4cm-1
LRMS(FAB)m/z:計算値C74133 2 26[M+H]+ 1465、実測値1465。
実施例21
【0069】
3’−デ−N−メチル−3’−N−{2−アミノ−(3’−デ−N−メチル−クラリスロマイシンA)}エチル−クラリスロマイシン(以下EM753と称す)の合成
DMF (1.6 mL) に溶解したデ−N−メチルクラリスロマイシン (93.2 mg,0.127 mmol) にN,N−ジイソプロピルエチルアミン (442.4 μL,2.540 mmol) と1−ブロモ−2−クロロエタン (211.4 μL,2.540 mmol) を室温下で滴下した。反応溶液を室温で120時間撹拌し、水で希釈後ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水し、溶媒を留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM753(74.2 mg,78 %, 白色粉末)を得た。
M.p:188−191℃
IR(KBr )ν:3461.6、2971.8、2937.1、1733.7、1691.3、1629.6、1459.8、1405.9、1378.9、1346.1、1286.3、1245.8、1168.7、1110.8、1083.8、1054.9cm-1LRMS(FAB)m/z:計算値C76137 2 26[M+H]+ 1493、実測値1493。
実施例22
【0070】
3’−デ−N−メチル−3’−N−{4−アミノ−(3’−デ−N−メチル−エリスロマイシンA)}−2(E)−ブテニル−エリスロマイシンA(以下EM757と称す)の合成
ジクロロメタン (2.6 mL) に溶解したデ−N−メチルエリスロマイシンA (56.5 mg,0.0785 mmol)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン (41.0μL,0.236 mmol) に1,4−ブロモ−2−ブテン (8.4 mg,0.0393 mmol) を室温下で加えた。反応溶液を室温で120時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出液は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM757 (35.1 mg,60 %, 白色粉末)を得た。
M.p:151−154℃
IR(KBr )ν:3519.5、3473.2、2973.7、2940.9、2879.2、1714.4、1637.3、1459.8、1376.9、1348.0、1284.4、1270.9、1240.0、1193.7、1170.6、1108.9、1085.7、1052.9、1008.6cm-1
LRMS(FAB)m/z:計算値C76135 2 26[M+H]+ 1491、実測値1491。
実施例23
【0071】
3’−デ−N−メチル−3’−N−{4−アミノ−(3’−デ−N−メチル−クラリスロマイシンA)}−2(E)−ブテニル−クラリスロマイシンA(以下EM758と称す)の合成
ジクロロメタン (1.8 mL) に溶解したデ−N−メチルクラリスロマイシン (39.8 mg,0.0542 mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン (28.3μL,0.163 mmol) に1,4−ブロモ−2−ブテン (5.8 mg,0.0271 mmol) を室温下で加えた。反応溶液を室温で120時間撹拌した。反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。抽出液は飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM758(26.3 mg,66 %, 白色粉末)を得た。
M.p:167−169℃
IR(KBr )ν:3619.7、3453.9、3426.9、2973.7、2939.0、1735.6、1689.3、1457.9、1407.8、1378.9、1346.1、1286.3、1170.6、1110.8、1083.8、1052.9、1010.5cm-1
LRMS(FAB)m/z:計算値C78139 2 26[M+H]+ 1519、実測値1519。
実施例24
【0072】
9(E)−4−{9(E)−オキシム−エリスロマイシンA}−2−ブテニルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM759と称す)の合成
EM9(E)−オキシム (99.8 mg,0.133 mmol) をDMF (1.33 mL)とエチルエーテル (1.33 mL)に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(8.0 mg、0.200 mmol) と1,4−ブロモ−2−ブテン (14.3 mg,0.0667 mmol)を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM759(64.0 mg,62 %, 白色粉末)を得た。
M.p:138−140℃
IR(KBr )ν:3448.1、3423.0、2973.7、2939.0、1735.6、1623.8、1457.9、1405.9、1380.8、1344.1、1280.5、1168.7、1112.7、1085.7、1052.9、1000.9cm-1LRMS(FAB)m/z:計算値C78141 4 26[M+H]+ 1549、実測値1549。
実施例25
【0073】
9(E)−4−ピペラジノ−{N−4−9(E)−オキシム−エリスロマイシンA−2(E)−ブテニル}−2−ブテニルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM760と称す)の合成
EM9(E)−オキシム (96.2 mg,0.129 mmol) をDMF (1.3 mL) とエチルエーテル (2.6 mL) に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(7.1 mg、0.193 mmol) と1,4−ブロモ−2−ブテン (32.9 mg,0.154 mmol) を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、反応溶液にピペラジン (4.4 mg,0.0514 mmol) とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(67.2μL,0.386 mmol) を加えた。反応溶液は室温でさらに12時間撹拌後、反応溶液を水に注いで停止させジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM760(41.7 mg,38 %, 白色粉末)を得た。
M.p:152−155℃
IR(KBr )ν:3452.0、3423.0、2973.7、2937.1、2879.2、1733.7、1633.4、1456.0、1378.9、1346.1、1282.4、1168.7、1110.8、1085.7、1052.9、1002.8cm-1LRMS(FAB)m/z:計算値C86156 6 26[M+H]+ 1688、実測値1688。
実施例26
【0074】
9(E)−4−アミノ−{N−4−(9(E)−オキシム−エリスロマイシンA)−2−ブテニル}−2−ブテニルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM761と称す)の合成
EM9(E)−オキシム (51.2 mg,0.0684 mmol)をDMF (0.6 mL) とエチルエーテル (1.4 mL) に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(4.2 mg、0.103 mmol) と1,4−ブロモ−2−ブテン (17.6 mg,0.0820 mmol)を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、反応溶液にエチレンジアミン (2.4 μL,0.0342 mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35.8μL,0.206 mmol) を加えた。反応溶液は室温で16時間撹拌後、反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後、芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM761(14.2 mg,25 %, 白色粉末)を得た。
M.p:140−143℃
IR(KBr )ν:3467.4、3428.8、3423.0、2973.7、2939.0、2877.3、1733.7、1627.6、1459.8、1378.9、1348.0、1282.4、1168.7、1112.7、1085.7、1052.9、1012.4cm-1
LRMS(FAB)m/z:計算値C84152 6 26Na[M+Na]+ 1684、実測値1684。
実施例27
【0075】
9(E)−4−{9(E)−オキシム−エリスロマイシンA}−2(E)ブチルオキシム−エリスロマイシンA(以下EM764と称す)の合成
エタノール (2.6 mL) にパラジウム (4.0 mg) を加え、さらにEM759(19.9 mg,0.0129 mmol)を加えた。この反応溶液は水素(1 atm)の存在下、室温で48時間撹拌した後、反応溶液をセライトでろ過し、エタノールで洗浄した。溶媒を留去後、残留物は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM764(16.5 mg,83 %, 白色粉末)を得た。
M.p:150−153℃
IR(KBr )ν:3455.8、3436.5、2973.7、2939.0、2877.3、1737.5、1627.6、1459.8、1380.8、1344.1、1280.5、1168.7、1085.7、1052.9、1012.4cm-1
LRMS(FAB)m/z:計算値C78143 4 26[M+H]+ 1551、実測値1551。
参考例
【0076】
3’−デ−N−メチルエリスロマイシンA(以下EM798と称す)の合成
EM798の合成法は、L. A. Freiberg及び特開平47−9129号公報に詳細に記載されている。すなわち、メタノール (58.0 mL)と水 (12.0 mL)で撹拌されたエリスロマイシンA (267.0 mg,0.375 mmol)溶液に酢酸ナトリウム (146.4 mg,1.785 mmol)とヨウ素 (99.6mg,0.392 mmol)を室温にて連続して加えた。反応溶液は50℃で3.5時間撹拌した。反応中1N水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、反応液のpHを8.0−9.0に調整した。反応溶液はメタノールを留去するために濃縮させ、残留物を飽和食塩水に溶解させジクロロメタンで抽出した。抽出物は芒硝で脱水し溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質はシリカゲルカラムクロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=10:0.5 :0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM798(221.0 mg,84 %,無定形白色固体)として得た。
実施例28
【0077】
3’−デ−N−メチル−3’−N−{4−9(E)−オキシム−エリスロマイシンA}−2(E)−ブテニル−エリスロマイシンA(以下EM765と称す)の合成
EM9(E)−オキシム (68.6 mg,0.0967 mmol)をDMF (1.0 mL)とエチルエーテル (1.9 mL) に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム (60 %)(5.5 mg、0.137 mmol) と1,4−ブロモ−2−ブテン (23.5 mg,0.110 mmol) を連続して加えた。室温で1時間撹拌した後、EM798 (66.0 mg,0.0967 mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(47.9μL,0.275 mmol) を反応溶液に加えた。反応溶液は室温で18時間撹拌後、反応溶液を水に注いで停止させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水後芒硝をろ過し、溶媒を留去して粗物質を得た。この粗物質は薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=20:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM765(37.6 mg,25 %, 白色粉末)を得た。
M.p:148−151℃
IR(KBr )ν:3448.1、3436.5、2973.7、2939.0、2879.2、1733.7、1635.3、1459.8、1378.9、1346.1、1284.4、1168.7、1110.8、1085.7、1052.9、1012.4cm-1LRMS(FAB)m/z:計算値C77138 3 26[M+H]+ 1520、実測値1520。
実施例29
【0078】
3’−デ−N−メチル−3’−N−{2−アミノ−(3’−デ−N−メチル−無水−シュードエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール)}エチル−無水−シュードエリスロマイシンA 6,9−ヘミケタール(以下EM741と称す)の合成
DMF (3.4 mL) に溶解したEM703(72.4 mg,0.103 mmol)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン (359.5 μL,2.064 mmol) と1−ブロモ−2−クロロエタン (171.8 μL,2.064 mmol) を室温下で滴下した。反応溶液を室温で48時間撹拌し、水で希釈後ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で脱水し溶媒を留去後、残留物を薄層クロマトグラフィーでクロロホルム−メタノール−アンモニウム水溶液=15:1:0.1 の展開溶媒を用いて精製し、標記化合物EM741(38.7 mg,53 %, 白色粉末)を得た。なお、EM703は10.2mg、14%回収された。
M.p:149−152℃
IR(KBr )ν:3675.7、2971.8、2935.1、2879.2、1708.6、1631.5、1457.9、1378.9、1263.1、1166.7、1112.7、1074.2、1049.1、1039.4、1016.3cm-1
LRMS(FAB)m/z:計算値C74129 2 24[M+H]+ 1429、実測値1429。
【0079】
生物学的性状
アゾール系抗真菌剤の活性増強作用について以下に詳細に述べる。
試験菌はCandida albicans ATCC64548、フルコナゾール耐性菌としてCandida albicans ATCC64550及びAspergillus niger ATCC6275を用いた。Candida spp.はWaksman broth (グルコース2.0 % 、ペプトン0.5 % 、ドライ イースト0.3 % 、ミート エクストラクト0.5 % 、NaCl 0.5 %、CaCO3 0.3 % 、pH 7.0)で27℃、40時間種培養後、GY寒天培地(グルコース1.0 % 、イースト エクストラクト0.5 % 、アガー0.8 % 、pH6.0 )に0.1%植菌した。また、Aspergillus niger ATCC6275はその胞子懸濁液をGY寒天培地に0.2%植菌した。
【0080】
アゾール系抗真菌剤はミコナゾール(シグマ社製、米国)およびフルコナゾール(アイシーエヌファーマス−ティカルズ社製、米国)を使用し、GY寒天培地への添加濃度は各試験菌の生育に影響を与えない濃度で以下の如くそれぞれ添加した。
Candida albicans ATCC64548ではミコナゾールを0.03μg/mlあるいはフルコナゾールを0.5μg/ml添加した。
Candida albicans ATCC64550ではミコナゾールを0.15μg/mlあるいはフルコナゾールを30μg/ml添加した。
Aspergillus niger ATCC6275ではミコナゾールを0.1μg/mlあるいはフルコナゾールを10μg/ml添加した。
【0081】
上記の添加において、GY培地(コントロール)にミコナゾールを添加した培地をGYM,フルコナゾールを添加した培地をGYFと表記した。活性はペーパディスク法(厚手、8mm:ADVANTEC MFS INC. 社製、日本国)により評価し、Candida spp.は24時間、Aspergillus niger ATCC6275は48時間、27℃で培養した後の阻止円の直径を単位mmで表記し、さらに阻止円の透明度をA、B、C、D及びEの5段階で評価した(透明<A<B<C<D<E<不透明)。これらの透明度の意味するところは下記とおりであり、その測定結果は下記の表に示した。
【0082】
A:検定菌の生育が95%以上阻害されたもの。
B:検定菌の生育が75%以上、95%未満阻害されたもの。
C:検定菌の生育が55%以上、75%未満阻害されたもの。
D:検定菌の生育が35%以上、55%未満阻害されたもの。
E:検定菌の生育が35%未満阻害されたもの。
N.T:Not Test
【0083】
───────────────────────────────────────
阻 害 活 性(阻止円径 mm)
化合物 サンプル量 C.albicans C.albicans A.niger
No. (μg/8mm disk) ATCC64548 ATCC64550 ATCC6275
GY GYM GYF GY GYM GYF GY GYM GYF
───────────────────────────────────────
10 - 9E - - - - - - -
719 50 - 10E - - - - - - -
100 - 13E - - - - - - -
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
755 50 - - - - - - - 16E -
100 - 17D - - 10E - - N.T. -
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
756 50 - - - - - - 10E 14E 14E
100 - 15D - - 10E - N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 11D - - - - - - 11E
770 50 - 14C - - 13A 13C 11E 12E 18E
100 - N.T. 11D N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 14E
771 50 - 12D - - 10A 10E - 23E 15E
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 14B 9D - - 11E - 12E 10D
772 50 - 12B 10D - 12A 14B 12E 13A 10D
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 13C - - 10C 11E - 13E 10E
773 50 - 16A 12E - 14A 15A - 15B 15E
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 16E
776 50 - 11D - - 11E 9E - 20C 16E
100 - N.T. 15E N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 11D - - - 11D - 11E 11E
777 50 - 14A 11D - 14A 14A 9E 13B 17D
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 12B - - - 10E - 14E 12E
778 50 - 16A 9D - 14B 13B 10E 16A 13D
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 10E - - - - - - 11E
779 50 - 15A 9D - 11D 10E 11E 17E 13D
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - 9C 9C - - -
852 50 - 9A - - 10B 11A 9E 8C 8D
100 - 10A - - 12B 12A 10E 9A 9D
───────────────────────────────────────
10 - 10B 9E - - 11D 10E 10E 9E
853 50 - 14A 14B - 15A 14A 12D 15B 13B
100 - 15A 16B - 16A 15A 13D 16B 14B
───────────────────────────────────────
10 - - - - 14A 13A - 13E 14E
774 50 - - - - 17A 17A - 18D 17E
100 N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 16E
775 50 - 10E - - - - - 16D 16E
100 N.T. N.T. N.T. - - - N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - 14E 16E
780 50 - - - - 12C 14C 12E 14E 12E
100 N.T. N.T. N.T. - - - N.T. N.T. N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 14E
762 50 - 13D - - - - - - 15E
100 - N.T. - - - - - - N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 12E
763 50 - 16C 10D - - - - - 15E
100 N.T. N.T. N.T. - - - - - N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 11E
769 50 - 16C 10D - - - 10E - 16E
100 - 14E - - - - N.T. - N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
752 50 - - - - - - - - 17E
100 - 12E - - - - - - N.T.
───────────────────────────────────────
10 - 17C - - - - - - -
753 50 - 22C - - - - - - -
100 - N.T. - - - - - 13E -
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
757 50 - - - - - - 10E - -
100 - 18D 17E - - - - - -
───────────────────────────────────────
10 - 11E - - - - - - -
758 50 - 12D - - - - - - -
100 - N.T. 15E - - - - - -
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
759 50 - - - - - - - - -
100 - 13D - - - - - - (-)
───────────────────────────────────────
10 - 10E - - - - - - 15E
760 50 - 14D - - - - - - 16E
100 - N.T. - - - - - - N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
761 50 - - - - - - - - -
100 - 14E - - - - - - -
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
764 50 - 9E - - - - - - -
100 - N.T. - - - - - - -
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - 14E
765 50 - 14E - - - - - - 21E
100 - N.T. - - - - - 14E N.T.
───────────────────────────────────────
10 - - - - - - - - -
741 50 - - - - - - - - -
100 - 14D - - - - - - -
───────────────────────────────────────
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上説明したように、本発明による物質は耐性菌を含むCandida albicansまたはAspergillus niger に対するアゾール系抗真菌剤の活性増強作用を有することから、深在性真菌症をはじめとする多くの真菌感染症に対して、低濃度、短期間で作用し、耐性菌出現頻度の低減に有用である。また骨格の異なる 2つの薬剤を併用することにより、あるいはアゾール系抗真菌剤に対する耐性株に対してもこのような薬剤と併用することにより、アゾール系化合物に対する耐性を克服することも期待される。

Claims (8)

  1. 下記式[II]
    Figure 0004440108
    (但し、R1 がAc(アセチル)のときR2 はSO2 Ph(フェニルスルフォニル);R1 がAc(アセチル)のときR2 はSO2 Bn(ベンジルスルフォニル)、またはR1 がHのときR2 はSO2 Bn(ベンジルスルフォニル)で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  2. 下記式[III ]
    Figure 0004440108
    で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  3. 下記式[IV]
    Figure 0004440108
    (但し、R1 がH又はMe)で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  4. 下記式[V]
    Figure 0004440108
    (但し、R1 がH又はMe)で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  5. 下記式[VII ]
    Figure 0004440108
    で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  6. 下記式[VIII]
    Figure 0004440108
    で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  7. 下記式[X]
    Figure 0004440108
    で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
  8. 下記式[XI]
    Figure 0004440108
    但し、R 1 がH)で表される抗真菌活性増強作用を有する新規マクロライド誘導体。
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