JP4440016B2 - 電子回路装置 - Google Patents

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本発明はインバーター制御機器等に用いられるIPM(インテリジェントパワーモジュール)等の半導体素子を回路基板上に実装し、絶縁性のポッティング材を充填してなる電子回路装置に関するものである。
近年、冷蔵庫等インバーター制御を使った機器が多く出ているが、これらのインバーター機器の電子回路装置においては、モータ等のインバーター駆動回路や、駆動回路の過電流に対する保護回路を1個のモジュールとして組み込んだIPM半導体素子が用いられるのが一般的である。
これらIPM半導体素子には、本体の両側に端子をだすDIP(デュアル・インライン・パッケージ)型の形状をしたものと、本体の片側に端子をだすSIP(シングル・インライン・パッケージ)型の形状をしたものがある。
これらのIPM半導体素子は高電圧を扱うため、それらのIPM半導体素子の端子間およびその端子に接続されるプリント基板上の配線は法規上一定以上の絶縁距離を確保しなければならないが、端子間の絶縁距離が確保されていない半導体素子を使用する場合は、絶縁距離が確保されていない部分を絶縁性のポッティング材で覆うのが一般的である(たとえば特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の電子回路装置を説明する。
図10は特許文献1に記載された従来の電子回路装置の電気回路ブロック図、図11は同従来の電子回路装置の側断面図である。
図10および図11において、電子回路装置18は、IPM1、メイン基板2、放熱板3、取付けネジ4、回転数制御回路5、電源回路6、コネクタ7、ケース12、ポッティング材14により構成されている。
図10に示すように、駆動回路1aおよび過電流保護回路1bを内部に形成したDIP型の半導体素子であるIPM1は、メイン基板2に実装されており、またIPM1には放熱板3が取付けネジ4により密着するように取付けられている。
また、メイン基板2には、IPM1を制御する回転数制御回路5および電源回路6が組み込まれており、回転数制御回路5はIPM1へ指令をだすマイコン5a、および三相のモータ8の回転子であるロータ(図示せず)の位置を検知する位置検知回路5bから構成されている。
電源回路6は、IPM1用の駆動系電圧(たとえばDC280V)を作るモータ駆動用電源回路6aおよび回転数制御回路5用の制御系電圧(たとえばDC5V)を作る制御用電源回路6bから構成されている。
さらに、メイン基板2にはコネクタ7が取付けられており、IPM1の出力はメイン基板2、コネクタ7を経由してモータ8に接続されている。
これらIPM1などの部品は、これらを収納するのに充分な大きさのケース12の中に収納され、IPM1などの部品とケース12との空間部にポッティング材14が充填されており、高電圧で絶縁距離が近いIPM1とメイン基板2の電気接続部を覆い、この部分に塵埃や湿気が入らないようにすることにより電気絶縁に対する信頼性を高めている。
以上のように構成された電子回路装置18の組立作業にあっては、まずメイン基板2にIPM1、回転数制御回路5、電源回路6およびコネクタ7の部品を実装する。次にメイン基板2に実装されたIPM1に放熱板3を取付けネジ4によって取付けを行なった後、それら全体をケース12の中に収納した後、メイン基板2およびIPM1を浸漬するのに充分な量のポッティング材14をケース12の中に充填し、炉の中に入れて高温で硬化させる手順で組立が行なわれる。
以上のように構成された電子回路装置について、以下その動作を説明する。
回転数制御回路5はモータ8からフィードバックされた三相の位置検知信号を入力し、位置検知回路5bにてモータ8の回転状況を検知するとともにマイコン5aで演算処理を行い、モータ8が所定の回転数で回転するようにIPM1へ駆動信号を出力する。
IPM1内部の駆動回路1aは、回転数制御回路5のマイコン5aからの駆動信号を基に、モータ8が所定の回転数で動作するよう三相の駆動電圧波形をモータ8へ出力することにより、モータ8が所定の回転数で運転される。
また、IPM1の過電流保護回路1bは駆動回路1aからモータ8へ出力される出力電流値を監視し、規定の電流値以上になるとモータ8への駆動出力を停止し、IPM1およびモータ8を保護している。
さらに、モータ8が運転されるとIPM1が発熱するが、放熱板3によりIPM1の発熱を放熱することで、IPM1の温度が極端に上昇することを防止し、IPM1が過度の温度上昇により故障することを防止している。
また、電源回路6として、IPM1の駆動用のために、モータ駆動用電源回路6aが駆動回路1aに駆動系電圧(たとえばDC280V)を供給するとともに、制御用電源回路6bが回転数制御回路5に制御系電圧(たとえばDC5V)を供給している。
特開平11−340389号公報
しかしながら、上記従来の構成ではポッティング材14を充填するケース12が必要であり、またケース12は装置全体を収納する大きなものにすることが必要であったため、電子回路装置18全体が大型化してしまい、コストも高くなるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ポッティング材を充填するケースを不要とし、組立作業性が良く、小型で且つ安価な電子回路装置18を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の電子回路装置は、放熱板の中に電子部品を実装する基板と基板に実装された半導体素子を収納し、基板と半導体素子の電接続部を覆うように放熱板の中にポッティング材を充填するようにしたもので、ポッティング材を充填するケースを放熱板が兼ねることで、ケースが不要となるという作用を有する。
本発明の電子回路装置は、ポッティング材を充填するケースを不要とすることができるとともに、基板を小型化することができ、小型で組立作業性の良い安価な電子回路装置を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、縦型サブ基板と、前記縦型サブ基板上に前記縦型サブ基板と平行に対面するように実装されたSIP(シングル・インライン・パッケージ)型半導体素子と、前記縦型サブ基板および前記SIP型半導体素子を囲うように成形された放熱板と、前記縦型サブ基板の端部に配置された基板端子によって電気的に接続されることで前記縦型サブ基板を実装したメイン基板と、前記放熱板の内側に少なくとも前記縦型サブ基板と前記SIP型半導体素子の電気的接続部を覆うようにポッティング材を充填したことを特徴とすることにより、ポッティング材を充填するケースが不要となり、電子回路装置を小型化することができるとともに安価なものとすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、放熱板はメイン基板に向かって開口したU字型をなし、縦型サブ基板とSIP型半導体素子の電気的接続部は、前記放熱板内の底部側に配設されたもので、ポッティング材の量を少なくすることができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに電子回路装置全体を安価なものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の発明において、放熱板は、縦型サブ基板と基板端子の電気的接続部近傍の一部を切り欠いた構成とすることにより、縦型サブ基板をメイン基板へ実装する際に、縦型サブ基板の基板端子が見えるようになり、請求項1および2に記載の発明の効果に加えて、さらに組立作業性が向上するとともに、それにより組立不良も低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3の発明において、放熱板内の底部に位置決め部を設けるとともに、縦型サブ基板の反メイン基板側の端部に、前記位置決め部に嵌合する突起部を設け、前記位置決め部に前記突起部を嵌合させることで前記放熱板に対する前記縦型サブ基板の位置決めをおこなうもので、放熱板と縦型サブ基板およびSIP型半導体素子の相互の位置ズレを防止することができ、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加えて、さらにSIP型半導体素子の放熱板への取付け作業性が向上するとともに、組立不良を低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4の発明において、ポッティング材は、無機質フィラーを混合したウレタン樹脂としたもので、SIP型半導体素子の発熱をより熱拡散させることができ、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加えて、さらに放熱板を小型化することができ、電子回路装置を安価なものとすることができるとともに、SIP型半導体素子の信頼性を高めることができる。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の発明において、SIP型半導体素子は取付けネジとナットにより放熱板に取付けられ、前記SIP型半導体素子が実装される縦型サブ基板の実装面側に、前記ナットの回転を拘束するとともに収納するナットケースを設け、前記ナットは前記取付けネジに組み付けられる前に予め前記ナットケース内に収納されるもので、SIP型半導体素子の放熱板への取付け作業性を放熱板の外側から容易に行なう事ができ、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加えて、さらにSIP型半導体素子の放熱板への取付けの作業性が向上するとともに、組立不良を低減することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の発明において、放熱板は、端部に少なくとも一対の凸状の基板支持部を備えた金属板とからなり、金属板をU字型に折り曲げて構成するとともに、先端が互いに対向するように前記基板支持部を折り曲げ、前記基板支持部の先端で縦型サブ基板を挟持することで前記放熱板に対する縦型サブ基板の位置決めをおこなうもので、放熱板と縦型サブ基板およびSIP型半導体素子の相互の位置ズレを防止することができ、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加えて、さらにSIP型半導体素子の放熱板への取付け作業性が向上するとともに、組立不良を低減することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の発明において、放熱板は金属板をU字型に折り曲げて構成するとともに、縦型サブ基板と前記放熱板とを位置決め固定するサイドキャップを備え、前記放熱板側面の開口部の少なくとも底部を塞ぐように前記サイドキャップを前記放熱板に取付けたもので、放熱板と縦型サブ基板およびSIP型半導体素子の相互の位置ズレを防止することができるとともに、ポッティング材を放熱板の内側に充填する際に、ポッティング材が放熱板の外部に漏れないように、治具等により放熱板の底部を塞ぐ必要がなく、請求項1ないし7に記載の発明の効果に加えて、さらに放熱板への縦型サブ基板およびSIP型半導体素子の取付け作業の作業性が向上するとともに、ポッティング材の充填の作業性も向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電子回路装置の電気回路ブロック図、図2は同実施の形態における電子回路装置の斜視図、図3は同実施の形態における電子回路装置の側断面図である。
図4は同実施の形態における縦型サブ基板の斜視図、図5は同実施の形態におけるナットケースの斜視図、図6は同実施の形態における放熱板の折り曲げ加工前の斜視図である。
図1において、電子回路装置71は電気回路として、IPM51へ指令をだすマイコン61aおよび三相のモータ8のロータ位置を検出する位置検知回路61bから構成されている回転数制御回路61と、駆動回路51aおよび過電流保護回路51bを内部に形成したSIP型半導体素子であるIPM51と、IPM51用のモータ駆動用電源回路69aおよび回転数制御回路61用の制御用電源回路69bから構成された電源回路69を備えている。
また、図2ないし図6に示すように、電子回路装置71は上記電気回路を構成するためにその他の部品として、メイン基板67、縦型サブ基板53、放熱板59、取付けネジ55、ナット57、ナットケース63、コネクタ7、ポッティング材64などを備えている。
以下、電子回路装置の詳細な構成について説明する。
駆動回路51aおよび過電流保護回路51bを内部に形成したSIP型半導体素子であるIPM51は複数の素子端子51cを備え、縦型サブ基板53とIPM51とが平行対面するように、素子端子51cを縦型サブ基板53にはんだ付けされることにより実装されている。
また、IPM51は、取付けネジ55およびナット57により、金属板をU字型に折り曲げ成形された放熱板59に密着するように取付けられている。
放熱板59は縦型サブ基板53およびIPM51を囲うようになっており、放熱板59はU字型の底面部に位置決め部である位置決め穴59aが設けられているとともに、縦型サブ基板53には端面に突起部53aが設けられており、突起部53aを位置決め穴59aに嵌合させることにより、縦型サブ基板53を放熱板59に組み付ける際に位置決めができるようになっている。
この時IPM51は、素子端子51cが縦型サブ基板53の突起部53a側、すなわちU字型の放熱板59の底部側にくるように縦型サブ基板53に取付けられている。
また、放熱板59は側端部に基板支持部59bを形成しており、対になった基板支持部59bを内側に折り曲げ加工することにより縦型サブ基板53を挟持している。
縦型サブ基板53には、IPM51を制御する回転数制御回路61が組み込まれており、回転数制御回路61はIPM51へ指令をだすマイコン61aおよび三相のモータ8のロータ位置を検知する位置検知回路61bから構成されている。
また、縦型サブ基板53には、IPM51を放熱板59に取付ける際に、予めナット57を収納しておく樹脂製のナットケース63が取付けられている。ナットケース63は一対のフック部63aを備え、フック部63aが縦型サブ基板53の一対の取付け穴53bに係止されることにより縦型サブ基板53に固定されている。
放熱板59の内側の底部には、熱伝導率が良くなるように無機質フィラーを混合したウレタン樹脂のポッティング材64が、少なくとも高電圧で絶縁距離が少ないIPM51の素子端子51cと縦型サブ基板53との接続部を隙間なく覆うように充填されている。
縦型サブ基板53および放熱板59はメイン基板67上に実装されているが、縦型サブ基板53の突起部53aが形成されている端面の反対側の端面、すなわちメイン基板67側の端面には複数の基板端子65が取付けられており、この基板端子65により縦型サブ基板53とメイン基板67が電気接続されている。
また、放熱板59のメイン基板67と対面する端面59cは、その一部が切り欠かれてコの字型に近い形状に成形されている。そのため、基板端子65とメイン基板67の接続部が放熱板59の外側から見えるようになっている。
また、メイン基板67には電源回路69が実装されており、電源回路69はIPM51用の駆動系電圧(たとえばDC280V)を作るモータ駆動用電源回路69aおよび回転数制御回路5用の制御系電圧(たとえばDC5V)を作る制御用電源回路69bから構成されている。また、メイン基板67にはコネクタ7が取付けられており、IPM51の出力は縦型サブ基板53、メイン基板67、そしてコネクタ7を経由してモータ8に接続されている。
以上のように構成された電子回路装置について、以下その動作を説明する。
回転数制御回路61は、モータ8からフィードバックされた三相の位置検知信号を入力し、位置検知回路61bにてモータ8の回転状況を検知するとともにマイコン61aで演算処理を行い、モータ8が所定の回転数で回転するようにIPM51へ駆動信号を出力する。
IPM51内部の駆動回路51aは回転数制御回路61のマイコン61aからの駆動信号を基に、モータ8が所定の回転数で動作するよう三相の駆動電圧波形をモータ8へ出力することにより、モータ8が所定の回転数で運転される。
また、IPM51の過電流保護回路51bは、駆動回路51aからモータ8へ出力される出力電流値を監視し、規定の電流値以上になるとモータ8への駆動出力を停止し、IPM51およびモータ8を保護している。
さらに、モータ8が運転されるとIPM51が発熱するが、放熱板59によりIPM51の発熱を放熱することで、IPM51の温度が極端に上昇することを防止し、IPM51が過度の温度上昇により故障することを防止している。
以上のように構成された電子回路装置71の組立作業について説明する。
まず、ナットケース63のフック部63aを縦型サブ基板53の取付け穴53bに係止して、ナットケース63を縦型サブ基板53に取付け行なう。
次に、ナットケース63の中にナット57を収納した状態で、IPM51の素子端子51cを縦型サブ基板53にはんだ付けすることにより、IPM51を縦型サブ基板53に実装する。これによりIPM51と縦型サブ基板53が電気的に接続されると同時に、ナットケース63の開口部がIPM51により塞口され、ナット57がナットケース63の外側にこぼれ出ることが防止された状態となる。
縦型サブ基板53にはこのほか、回転数制御回路61、基板端子65などがはんだ付けにより実装される。
次に、放熱板59とIPM51を固定することにより、上記部品を実装した縦型サブ基板53を放熱板59に取付けを行なうが、取付けにあっては、まず、縦型サブ基板53と放熱板59の位置決めを行なうために、縦型サブ基板53の突起部53aを放熱板59の位置決め穴59aに嵌合させるとともに、放熱板59の基板支持部59bにて縦型サブ基板53を挟持した状態にする。
この状態で、縦型サブ基板53と放熱板59の組立の位置決めができていることになる。
そして、この位置決めができた状態で、放熱板59の外側より、取付けネジ55にて放熱板59とIPM51を固定するが、すでに縦型サブ基板53と放熱板59の組立の位置決めができているため、IPM51およびナット57の位置も調整されており、再度調整することなく取付け作業を行なうことができる。
特に、ナット57はナットケース63内に回転不能な状態で収納されているため、取付けネジ55を回すだけで、取付けネジ55はナット57に容易に組みつけられる。
次に、放熱板59の内側にポッティング材64を充填するが、充填作業にあってはまず、ポッティング材64が放熱板59の外へ漏れないように、縦型サブ基板53が取付けられた縦型サブ基板53の側開口部を治具にて塞いだ状態にし、ポッティング材64を放熱板59の内側に充填する。この状態にて高温槽に入れられて、ポッティング材64が熱硬化し、ポッティング材64が熱硬化した後には前記治具は取り外される。
次に、ポッティング材64が充填、硬化された縦型サブ基板53と放熱板59の組立品をメイン基板67に実装するが、予め縦型サブ基板53に取付けられている基板端子65をメイン基板67にはんだ付けすることにより、電気的に縦型サブ基板53とメイン基板67が接続されるとともに、メイン基板67に縦型サブ基板53と放熱板59の組立品が実装された状態にされる。
この後、メイン基板67上に電源回路69およびコネクタ7などが実装される手順にて組立がおこなわれる。
以上のように、放熱板59がIPM51や縦型サブ基板53を収納するケースを兼用し、放熱板59の内側にポッティング材64を充填するため、ポッティング材64を充填する専用のケースを不要となり、電子回路装置71を安価なものとすることができるとともに、縦型サブ基板53とメイン基板67によって基板を構成し、縦型サブ基板53を放熱板59の中に収納することにより、電子回路装置71を小型化することができる。
また、素子端子51cが縦型サブ基板53の突起部53a側にくるように縦型サブ基板53に取付けられているため、放熱板59のU字型底部付近に基板端子51cおよびIPM51と縦型サブ基板53の電気接続部を配置することができ、ポッティング材64の量を少なくすることができる。
また、放熱板59の端面59cは、一部が切り欠かかれてコの字型に近い形状となっているため、縦型サブ基板53をメイン基板67に実装する際に、基板端子65とメイン基板67の接続部が放熱板59の外側から見えるようになり、組立作業性を向上することができるとともに、その組立作業における電気接続不良などの組立不良を低減することができる。
また、縦型サブ基板53の突起部53aと放熱板59の位置決め穴59aにより、放熱板59と縦型サブ基板53およびIPM51の相互の位置ズレを防止することができ、IPM51の放熱板59への取付け作業性を向上することができるとともに、組立不良を低減することができる。
また、ポッティング材64に無機質フィラーを混合したウレタン樹脂を用いることにより、ポッティング材64の熱伝導率を良くすることができる。たとえば、無機質フィラーを混合することにより、ポッティング材64の熱伝導率は0.2W/m・℃から0.8W/m・℃程になる。
これにより、IPM51の発熱をより良く放熱板59へ拡散させることができ、放熱板59を小型化することができるとともに、過度の温度上昇によるIPM51の故障を低減することができる。
また、縦型サブ基板53のIPM51が実装される実装面側に、IPM51を放熱板59に取付けるナット57を回転不能に予め収納するナットケース63を設けることにより、放熱板59の外側から取付けネジ55によるIPM51の放熱板59への取付け作業を容易に行なえるようにすることができる。
また、放熱板59の基板支持部59bにより縦型サブ基板53を挟持することにより、放熱板59と縦型サブ基板53相互の位置ズレが防止され、IPM51の放熱板59への取付け作業、および縦型サブ基板53のメイン基板67への取付け作業の作業性を向上することができるとともに、組立作業における電気接続不良などの組立不良を低減することができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における電子回路装置の電気回路ブロック図、図8は同実施の形態における電子回路装置の斜視図、図9は同実施の形態におけるキャップの斜視図である。
なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図7において、電子回路装置85は、電気回路として、IPM51へ指令をだすマイコン61aおよび三相のモータ8のロータ位置を検出する位置検知回路61bから構成されている回転数制御回路61と、駆動回路51aおよび過電流保護回路51bを内部に形成したSIP型半導体素子であるIPM51と、IPM51用のモータ駆動用電源回路69aおよび回転数制御回路61用の制御用電源回路69bから構成された電源回路69を備えている。
また、図8および図9に示すように、電子回路装置85は上記電気回路を構成するためにその他の部品として、縦型サブ基板53、取付けネジ55、ナット57、放熱板81、ナットケース63、ポッティング材64、基板端子65、メイン基板67、コネクタ7、サイドキャップ83などを備えている。
以下、電子回路装置の詳細な構成について説明する。
図7、図8、図9において、IPM51は、取付けネジ55およびナット57により、金属板をU字型に折り曲げ成形された放熱板81に密着するように取付けられている。
放熱板81は縦型サブ基板53およびIPM51を囲うようになっており、放熱板81にはU字型の底面部に位置決め部である位置決め穴81aが設けられているとともに、縦型サブ基板53には端面に突起部53aが設けられており、突起部53aを放熱板81の位置決め穴81aに挿入することにより、縦型サブ基板53を放熱板81に取付ける際に位置決めができるようになっている。
さらに、放熱板81の側端面部には開口部を塞ぐようにサイドキャップ83が両側に取付けられており、サイドキャップ83の表面に形成された溝部83aに縦型サブ基板53および放熱板81の端面を嵌合することで、放熱板81と縦型サブ基板53を位置決めするとともに連結固定している。
放熱板81の内側の底部には、熱伝導率が良くなるように無機質フィラーを混合したウレタン樹脂のポッティング材64が、少なくとも高電圧で絶縁距離が少ないIPM51の素子端子51cと縦型サブ基板53の接続部を隙間無く覆うように充填されている。
縦型サブ基板53および放熱板81はメイン基板67上に実装されているが、縦型サブ基板53の突起部53aが形成されている端面の反対側の端面、すなわちメイン基板67側の端面には複数の基板端子65が取付けられており、この基板端子65により縦型サブ基板53とメイン基板67が電気接続されている。
以上のように構成された電子回路装置85について、以下その動作を説明する。
回転数制御回路61は、モータ8からフィードバックされた三相の位置検知信号を入力し、位置検知回路61bにてモータ8の回転状況を検知するとともにマイコン61aで演算処理を行い、モータ8が所定の回転数で回転するようにIPM51へ駆動信号を出力する。
IPM51内部の駆動回路51aは回転数制御回路61のマイコン61aからの駆動信号を基に、モータ8が所定の回転数で動作するよう三相の駆動電圧波形をモータ8へ出力することにより、モータ8が所定の回転数で運転される。
また、IPM51の過電流保護回路51bは、駆動回路51aからモータ8へ出力される出力電流値を監視し、規定の電流値以上になるとモータ8への駆動出力を停止し、IPM51およびモータ8を保護している。
さらに、モータ8が運転されるとIPM51が発熱するが、放熱板81によりIPM51の発熱を放熱することで、IPM51の温度が極端に上昇することを防止し、IPM51が過度の温度上昇により故障することを防止している。
以上のように構成された電子回路装置85の組立作業について説明する。
まず、ナットケース63のフック部63aを縦型サブ基板53の取付け穴53bに係止して、ナットケース63を縦型サブ基板53に取付け行なう。
次に、ナットケース63の中にナット57を回転不能に収納した状態で、IPM51の素子端子51cを縦型サブ基板53にはんだ付けすることにより、IPM51を縦型サブ基板53に実装する。これによりIPM51と縦型サブ基板53が電気的に接続されると同時に、ナットケース63の開口部がIPM51により塞口されナット57がナットケース63の外側にこぼれ出ることが防止された状態となる。
縦型サブ基板53にはこのほか、回転数制御回路61、基板端子65などがはんだ付けにより実装される。
次に、放熱板81とIPM51を固定することにより、上記部品を実装した縦型サブ基板53を放熱板81に取付けを行なうが、取付けにあっては、まず、縦型サブ基板53と放熱板81の位置決めを行なうために、縦型サブ基板53の突起部53aを放熱板81の位置決め穴81aに嵌合させるとともに、放熱板81の側端面部に開口部を塞ぐようにサイドキャップ83を取付ける。
この状態で、縦型サブ基板53と放熱板81の組立の位置決めができていることになる。
そして、この位置決めができた状態で、放熱板59の外側より、取付けネジ55にて放熱板59とIPM51を固定するが、すでに縦型サブ基板53と放熱板81の組立の位置決めができているため、IPM51およびナット57の位置も調整されており、再度調整することなく取付け作業を行なうことができる。
特に、ナット57はナットケース63内に回転不能な状態で収納されているため、取付けネジ55を回すだけで、取付けネジ55はナット57に容易に組みつけられる。
次に、放熱板81の内側にポッティング材64を充填するが、充填作業にあってはサイドキャップ83が、縦型サブ基板53と放熱板81の組立の位置決めを行なうとともに放熱板81の側端面部の開口部を塞いでいるため、ポッティング材64を放熱板81の外へ漏らすことなく作業することができる。この状態にて高温槽に入れられて、ポッティング材64が熱硬化した状態となる。
次に、ポッティング材64が充填、硬化された縦型サブ基板53と放熱板81の組立品をメイン基板67に実装するが、さきに縦型サブ基板53に取付けられている基板端子65をメイン基板67にはんだ付けすることにより、電気的に縦型サブ基板53とメイン基板67が接続されるとともに、メイン基板67に縦型サブ基板53と放熱板81の組立品が実装された状態にされる。
この後、メイン基板67上に電源回路69およびコネクタ7などが実装される手順にて組立がおこなわれる。
したがって、サイドキャップ83を放熱板81に取付けることにより、ポッティング材64を放熱板81の内側に充填する際に、治具等によって放熱板81の側端面部を塞がずとも、ポッティング材64が放熱板81の外側に漏れないようにすることができる。
また、放熱板81と縦型サブ基板53がサイドキャップ83によって連結固定されるため、IPM51の放熱板59への取付け作業、および縦型サブ基板53のメイン基板67への取付け作業の作業性を向上することができるとともに、組立不良を低減することができる。
以上のように、本発明にかかる電子回路装置は、ポッティング材を充填するケースを不用とし、組立作業性が良く、小型で且つ安価にすることが可能となるので、インバーター制御機器だけではなく、半導体素子を用いた他の電子回路装置にも適用することができる。
本発明の実施の形態1における電子回路装置の電気回路ブロック図 同実施の形態における電子回路装置の斜視図 同実施の形態における電子回路装置の側断面図 同実施の形態における縦型サブ基板の斜視図 同実施の形態におけるナットケースの斜視図 同実施の形態における放熱板の折り曲げ加工前の斜視図 本発明の実施の形態2における電子回路装置の電気回路ブロック図 同実施の形態における電子回路装置の斜視図 同実施の形態におけるキャップの斜視図 従来の電子回路装置の電気回路ブロック図 従来の電子回路装置の側断面図
符号の説明
51 IPM
53 縦型サブ基板
53a 突起部
55 取付けネジ
57 ナット
59,81 放熱板
59a,81a 位置決め穴
59b 基板支持部
63 ナットケース
64 ポッティング材
65 基板端子
67 メイン基板
83 サイドキャップ

Claims (8)

  1. 縦型サブ基板と、前記縦型サブ基板上に前記縦型サブ基板と平行に対面するように実装されたSIP(シングル・インライン・パッケージ)型半導体素子と、前記縦型サブ基板および前記SIP型半導体素子を囲うように成形された放熱板と、前記縦型サブ基板の端部に配置された基板端子によって電気的に接続されることで前記縦型サブ基板を実装したメイン基板と、前記放熱板の内側に少なくとも前記縦型サブ基板と前記SIP型半導体素子の電気的接続部を覆うようにポッティング材を充填したことを特徴とする電子回路装置。
  2. 放熱板はメイン基板に向かって開口したU字型をなし、縦型サブ基板とSIP型半導体素子の電気的接続部は、前記放熱板内の底部側に配設された請求項1に記載の電子回路装置。
  3. 放熱板は、縦型サブ基板と基板端子の電気的接続部近傍の一部を切り欠いている請求項1または2に記載の電子回路装置。
  4. 放熱板内の底部に位置決め部を設けるとともに、縦型サブ基板の反メイン基板側の端部に、前記位置決め部に嵌合する突起部を設け、前記位置決め部に前記突起部を嵌合させることで前記放熱板に対する前記縦型サブ基板の位置決めをおこなう請求項1から3のいずれか一項に記載の電子回路装置。
  5. ポッティング材は、無機質フィラーを混合したウレタン樹脂とした請求項1から4のいずれか一項に記載の電子回路装置。
  6. SIP型半導体素子は取付けネジとナットにより放熱板に取付けられ、前記SIP型半導体素子が実装される縦型サブ基板の実装面側に、前記ナットの回転を拘束するとともに収納するナットケースを設け、前記ナットは前記取付けネジに組み付けられる前に予め前記ナットケース内に収納される請求項1から5のいずれか一項に記載の電子回路装置。
  7. 放熱板は、端部に少なくとも一対の凸状の基板支持部を備えた金属板とからなり、金属板をU字型に折り曲げて構成するとともに、先端が互いに対向するように前記基板支持部を折り曲げ、前記基板支持部の先端で縦型サブ基板を挟持することで前記放熱板に対する縦型サブ基板の位置決めをおこなう請求項1から6のいずれか一項に記載の電子回路装置。
  8. 放熱板は金属板をU字型に折り曲げて構成するとともに、縦型サブ基板と前記放熱板とを位置決め固定するサイドキャップを備え、前記放熱板側面の開口部の少なくとも底部を塞ぐように前記サイドキャップを前記放熱板に取付けた請求項1から7のいずれか一項に記載の電子回路装置。
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