JP4439937B2 - エアバッグ装置用袋体の製造方法 - Google Patents

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この発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置用袋体の製造方法に関するもので、更に詳しくは側面衝突時に車内側面で膨張展開して乗員の頭部を保護するカーテンシールドエアバッグ等の比較的大型のエアバッグを縫製する際の製造方法に関するものである。
自動車等の車両には、車両衝突時の急減速を感知した際、インフレータからのガス噴出による瞬時の膨張展開により乗員の頭部が車内で前方のハンドルや窓ガラスへ衝突するのを防ぐ運転席用や助手席用エアバッグが装着されており、また、最近はこれら運転席用、助手席用エアバッグの他、側面衝突や横転時に車内の側面側から膨張展開して乗員を保護するサイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグ等も装着されつつある。
これらエアバッグ装置用の袋体は、一枚又は複数の布を、立体的形状となるよう縫製して袋状にして形成している(例えば、特許文献1、特許文献2)。
これら袋体の縫製作業は、縫製する布に所定の縫製すべき縫製予定線に沿った罫書き線を描き、人手によってミシン装置を制御しながら布を罫書き線に沿って押し進めて縫製作業を行うか、或いは、予めプログラミングされたパターンに沿って縫製作業を行うプログラム式電子ミシンにて自動的に縫製作業を行うことによってなされていた。
図1は、自動車の側面衝突や横転時に側面窓部分をカーテン状に覆うカーテンシールドエアバッグ装置用の袋体の製造途中を示すもので、袋体を構成するシート1を2枚重ね合わせて、罫書き線7に沿ってミシンにより縫製を行い袋状の膨張形状部8を形成し、その後、膨張形状部8の外側の辺縁を適宜切断してカーテンシールドエアバッグ装置用袋体を形成する。
特開平7−315152号公報(第1頁、図1、図2) 特開平10−297402号公報(第1頁、第2頁、図1、図3、図5)
ところで、上記エアバッグ装置用袋体の製造方法において、前者の人手によってミシン装置を制御しながら縫製する方法では、予め布上に描かれた罫書き線に沿って縫製するよう作業者が注意しながら行っており、不注意によりこの罫書き線から外れて縫製してしまうおそれがあり、寸法精度を要するエアバッグ装置用袋体の製造には熟練を要し、また、一定割合で縫製の不具合による不良品の発生が不可避となり、歩留まりの低下やコスト高となる要因となっていた。
一方、後者のプログラム式電子ミシンを用いる方法は、作業者の熟練が必要なく不良の発生頻度も少なくなるが、予め設定された縫製エリア内しか縫製することができず、特にプログラム式電子ミシンは一般的に横800mm、縦400mm程度の小さなの縫製エリアしかないため、このエリアを越える大きな袋体を縫製することは不可能であった。
例えば、図1に示すカーテンシールドエアバッグなどの比較的大きなエアバッグ装置用袋体の製造にプログラム式電子ミシンを用いる場合は、それに見合った広大な縫製エリアを有するミシン装置を新たに導入して使用するしかないが、製造機械の導入コストがかかったり広大な機械スペースを取ってしまうため現実的ではない。
また、カーテンシールドエアバッグを、例えば左側、中央部、右側と縫製エリアを小分けして、各部位をプログラミング式電子ミシンにて順次縫製する方法も考えられるが、これも縫製工程が増加することによるコスト高の要因となっていた。
そのため、これらカーテンシールドエアバッグ等の大型のエアバッグについては、縫製ミスによる歩留まりの低下やコスト高となる問題が依然としてあるが、熟練者が手作業にて縫製作業を行う方法が取られていた。
この発明は、上記のような課題を解決し、カーテンシールドエアバッグ等の大型のエアバッグ装置用袋体を手作業にて縫製する方法において、縫製場所が規格内から外れて縫製してしまう不良品の発生を防止し、歩留まりを向上させて低コストのエアバッグ装置用袋体を得る製造方法を提供することを課題とする。
上記のような課題を解決するため、この発明は、1又は2以上のシートをミシン装置を用いて縫い合わせて袋体を形成するエアバッグ装置用袋体の製造方法において、シート表面の縫製予定線上に、縫製精度の許容範囲内の幅を有しシート表面と光反射率が異なる着色の縫製線を描き、縫着時にシート表面の縫着針挿通部の近接部にスポット光を当てておき、人手によってシートを縫製線に沿って押し進め、光センサで検出したスポット光の反射光が縫製線上での反射率のものである場合は縫着針を稼働させ、前記反射光がシート表面での反射率のものである場合は縫着針を停止させるようにした構成を採用したものである。
この発明において、袋体を構成するシートとは、エアバッグ装置用袋体に一般的に用いられる布やその他のシート状のもので、縫製糸などを用いて縫製により接合されるものであれば良く、また、1枚のものを折り込んでから縫製して袋状にしたものでも複数を縫製して袋状にするものでも良い。
縫製予定線とは縫製作業にて縫製糸により縫製される部分であり定められた一連の線(直線、曲線)を形成しており、また、縫製精度はこの縫製予定線を中心として一定の許容範囲が定められており、この許容範囲内の縫製であれば良品、許容範囲を外れる縫製は不良品とされる。
縫製線は上記許容範囲と一致する(又は範囲内の)幅を有し、光反射率がシート表面と異なる着色とするが、例えばシートが白色やそれに近い色など光反射率の高い明るい色である場合は縫製線は黒色や紺色など光反射率の低い暗い色を用い、逆にシートが暗い色であれば縫製線は明るい色とするなど、要するにシート地と縫製線の間で色の明暗のコントラストを強調するように選べば良い。
シート表面の縫製針挿通部とは、縫製針が通過して縫製糸を施す作業部分であり、この近接位置、例えば、縫製針の直前(縫製針に対してミシン装置が布地を送り出す方向と逆側)に、スポット光を当ておき、該スポット光が反射した光を光センサで捕らえることにより該スポット光が当たっている部分の反射率を検知し、次に縫製針により縫製されるシート部分が縫製線部分か或いは縫製線から外れたシート表面かを判断することができ、縫製線が描かれた部分であればそのまま縫製作業を進行し、縫製線以外の部分であれば縫製針の稼働を停止し、縫製作業ミスを事前に防ぐ。
上記方法で得られたエアバッグ装置用袋体は、袋体を構成するシートの縫製された線上に縫製線が描かれており、その縫製線を外れることなく縫製されており、縫製精度の高いエアバッグとなる。
この発明によると、エアバッグ装置用袋体を、自動化したプログラミング式電子ミシンを用いずに手作業による縫製作業を行っても、縫製精度を外れるような縫製を未然に防ぐことができるので、熟練者に寄らずとも縫製ミスによる不良品の発生が無くなり、歩留まりの向上によるコスト低減を図れる。
また、プログラミング式電子ミシンのように縫製エリアが限定されることもなく、大きな縫製エリアを有するエアバッグ装置用袋体であっても新たに縫製装置を導入することなく手作業で精度良く製造でき、製造のトータルコストの低減を図ることができる。
膨張形状部の寸法許容公差4mmで、広大な縫製エリアを必要とする図1に示すようなカーテンシールドエアバッグを作成した。
まず、カーテンシールドエアバッグを構成するシート1(白色)上に、カーテンエアバッグで要求された膨張形状にあわせてた縫製予定線の形状の罫書き型を用意し、次に、太さ4mmのペン(黒色)を上記型に沿わしながら、幅が4mmとなるように縫製線2を描く。
次に、図2に示すように、シート1の移動を手作業で行うミシン装置により縫製線2に沿った縫製作業を施すが、このミシン装置は、縫製針3の直下の近接位置でシート1が送られて来る側(縫製針に対してミシン装置がシート1を送り出す方向と逆側)に、レーザ光4からなる直径約1mm程度のスポット光5を当てるようになっている。
また、上記スポット光5の部分の光度を捕らえる光センサ(図示せず)も設けられており、この光センサはミシンモータの制御装置と連動しており、該光センサがスポット光5が反射率の低い縫製線2上にある暗状態を感知した場合はミシンモータの起動(ON)状態を維持して縫製針5が縫製糸6による縫製を行い、スポット光5が反射率の高いシート1表面上にある明状態を感知した場合はミシンモータを停止(OFF)状態にするようにリレー回路やシーケンサで制御されている。
前記縫製線2が描かれたシート1を、上述のレーザ光4及び光センサが設けられたミシンで縫製作業を行うと、縫製針3の真下が縫製線2であれば縫製作業は行われ、作業者の不注意により縫製針3が縫製線2の部分からはみ出たら、光センサがスポット光5の反射率が上がって変化したことを感知し、ミシンモータの稼働を停止させて縫製針3による縫製を停止し、縫製糸6が縫製線2からはみ出る、即ち縫製精度の許容範囲外となる縫製ミスを未然に防止することができる。
作業者は、シート1上の縫製線2の部分を縫製針3の下に移動させれば、光センサはスポット光5が縫製線2上にあることを認識し、改めて縫製作業を再開して縫製線2に沿って縫製作業を行うことにより、膨張形状部8が寸法許容公差内に納まったカーテンシールドエアバッグを得ることができる。
なお、シート1のシート地色と縫製線2の着色によって、光センサが捕らえた光度によるON、OFF動作を行う閾値を調整することにより、種々の色のシートに対してこの発明を適用することができる。
以上説明した、この実施形態においては、縫製線2を書く方法として罫書き型を用いたが、縫製線2を縫製精度範囲内の太さで描くことができるなら、特にこの実施態様の方法に限定されるものではなく、一般的な印刷技術等他の方法を用いて描いても良いし、線の幅(太さ)も必ずしも一定ではなくても良い。
また、スポット光5を得る装置として、この実施形態においては容易にスポット光を得られるレーザ光4を用いたが、これについてもレーザ光によらず一般の光源を収束させてスポット光を得るようにしても良い。
更に、光センサが捕らえた反射光が、縫製線上にあると稼働可能で、縫製線外にあると稼働不可となる方法についても、縫製が縫製線から外れないというこの発明の目的の範囲内であれば、特にこの実施態様のものに限定されず、種々の構成が採用できる。
カーテンシールドエアバッグ装置用袋体を示す平面図 この発明の製造方法を示す斜視図
符号の説明
1 シート
2 縫製線
3 縫製針
4 レーザ光
5 スポット光
6 縫製糸
7 罫書き線
8 膨張形状部

Claims (1)

  1. 1又は2以上のシートをミシン装置を用いて縫い合わせて袋体を形成するエアバッグ装置用袋体の製造方法において、シート表面の縫予定線上に、縫製精度の許容範囲内の幅を有しシート表面と光反射率が異なる着色の縫製線を描き、縫着時にシート表面の縫着針挿通部の近接部にスポット光を当てておき、人手によってシートを縫製線に沿って押し進め、光センサで検出したスポット光の反射光が縫製線上での反射率のものである場合は縫着針を稼働させ、前記反射光がシート表面での反射率のものである場合は縫着針を停止させるようにしたことを特徴とするエアバッグ装置用袋体の製造方法。
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