JP4439857B2 - 光パルスの位相測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、周波数領域干渉法による複数の短パルス光の位相測定方法及び装置に係り、特に、光通信や光信号処理の分野において、光パルスの位相を検出、測定する場合に用いられる、ピコ秒、フェムト秒パルスのような短パルス光の測定方法及び装置に関するものである。
従来、周波数領域干渉法は、基準光パルスと被測定光パルスを時間τだけ離して合波し、周波数領域で干渉したスペクトルを測定して、被測定光パルスの基準光パルスに対する位相を求める手法である(下記非特許文献1参照)。
光のキャリア周波数は非常に高いため、光波の波形を直接観測することは極めて困難である。このため、上記した干渉を用いた位相測定が用いられており、その一つに周波数領域干渉法(Spectral interferometry)がある。周波数領域干渉法は、時間軸上で離れたパルスが周波数軸上では重なりあって干渉が発生する現象を利用したものである。具体的には、基準光パルスと被測定光パルスを時間τだけずらして合波し、そのパワースペクトルを測定することにより、被測定光パルスの基準光パルスに対する相対位相を算出する方法である。
図11はかかる従来の光パルスの位相測定装置の構成図である。
この図において、101は被測定光パルス100が入力されるタイミング調整手段、103はこのタイミング調整手段101の出力光と基準光パルス102が合波される合波手段、104はこの合波手段103によって合波された出力光が入力されるスペクトル測定手段、105はこのスペクトル測定手段104からの出力が入力される位相算出手段であり、この位相算出手段105は、フーリエ変換部106、フーリエ変換成分抽出部107、横軸移動部108、フーリエ逆変換部109、逆正接(tan-1)計算部110を備えている。
そこで、タイミング調整手段101で被測定光パルス100と基準光パルス102の時間間隔が適切な値τになるように調整する。これらのパルスを合波手段103で合波し、スペクトル測定手段104で、パワースペクトルを測定する。位相算出手段105では、測定されたパワースペクトルをフーリエ変換部106でフーリエ変換し、フーリエ変換成分抽出部107でフーリエ変換結果から時間差τに相当するフーリエ変換成分を抽出し、横軸移動部108でフーリエ変換成分を時間軸上で原点に移動し、フーリエ逆変換部109で移動された成分をフーリエ逆変換し、逆正接(tan-1)計算部110でフーリエ逆変換結果の実数部と虚数部から逆正接(tan-1)を計算して位相を求める。
以下に、従来の周波数領域干渉法の詳細を示す。
基準光パルスの電界の時間波形をe0 (t)、被測定光パルスの電界の時間波形をe1 (t)とする。被測定光パルスを時間τだけずらして2つのパルスを合波すると、全電界e(t)は、
Figure 0004439857
である。e0 (t)のフーリエ変換をE0 (ω),e1 (t)のフーリエ変換をE1 (ω)とすると、全パワースペクトルI(ω)は、
Figure 0004439857
で表される。Fはフーリエ変換を表す。ここで、E0 (ω)のパワースペクトルをI0 (ω)、位相を0(基準位相)、E1 (ω)のパワースペクトルをI1 (ω)、位相をφ1 (ω)とすると、
Figure 0004439857
(7)式の第3項と第4項は、1つのパルスのパワースペクトルには見られない振動で、基準光パルスと被測定光パルスの周波数領域での干渉である。この干渉項に被測定光パルスの位相φ1 が含まれているので、以下干渉項を抽出する方法を示す。ここで、
Figure 0004439857
とおくと、I(ω)は、
Figure 0004439857
で表される。次にI(ω)をフーリエ変換する。周波数の関数であるI(ω)をフーリエ変換すると単位の上では時間の関数となる。
Figure 0004439857
Figure 0004439857
Figure 0004439857
Figure 0004439857
周波数領域干渉法は、次のような特長を持つ。まず、パワースペクトルの測定のみで良いので、測定系が簡単である。また、2次高調波発生のような大きな光パワーを要する非線形現象を使用していないので、比較的感度が高い。さらに、パワースペクトルの測定は、受光器や電気回路の応答速度が遅くてもよく、容易に短パルスの測定が可能である。短パルスのパワースペクトルを測定するためには広い波長範囲のスペクトルを測定する必要があるが、これは現在の分光器の技術で容易に実現できる。
L.Lepetit,et al.,J.Opt.Soc.Am.B,vol.12,no.12,pp.2467−2474,1995
しかしながら、従来の周波数領域干渉法は、1つのパルスの位相しか測定できない。もし複数のパルスを測定する場合は、1パルス毎に測定する必要がある。また、複数のパルスが連なったパルス列の場合は、1つずつパルスを分離抽出して測定する必要がある。さらに、高速なパルスを分離するには高速な変調器等が必要となり、高価で複雑になるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために、従来の周波数領域干渉法を複数個のパルスに拡張し、基準光パルスと複数の被測定光パルスを時間間隔τずつずらして合波し、そのパワースペクトルを測定することにより、1回の測定で複数の被測定光パルスの位相を算出することができるようにする。
すなわち、本発明は、周波数領域干渉法を複数の被測定光パルスに拡張し、複数の短パルス光の位相を求める光パルスの位相測定方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〕光パルスの位相測定方法において、基準光パルスと複数の被測定光パルスを一定時間間隔に調整するタイミング調整過程と、前記基準光パルスと前記複数の被測定光パルスを合波する合波過程と、前記合波された光のパワースペクトルを測定するスペクトル測定過程と、前記パワースペクトルから前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する位相算出過程とを有し、前記位相算出過程は、前記パワースペクトルを複数のフーリエ変換成分に分離する過程と、この複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する過程とを含むことを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の光パルスの位相測定方法において、前記位相算出過程は、前記パワースペクトルをフーリエ変換する過程と、このフーリエ変換結果を一定時間間隔で複数の成分に分離する過程と、各成分を時間軸上で移動する過程と、移動された各成分をフーリエ逆変換する過程と、このフーリエ逆変換結果から前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する過程とを含むことを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の光パルスの位相測定方法において、前記位相算出過程は、前記パワースペクトルに正弦波を乗算して時間軸上で移動する過程と、フィルタにより複数のフーリエ変換成分を抽出する過程と、この複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する過程とを含むことを特徴とする。
〕上記〔〕又は〔〕記載の光パルスの位相測定方法において、前記フーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する過程は、複数の被測定光パルスの位相の初期値を設定し、複数の被測定光パルスの位相の値の修正を繰り返して前記複数の被測定光パルスの位相を求める過程を含むことを特徴とする。
〕光パルスの位相測定装置において、基準光パルスと複数の被測定光パルスを一定時間間隔に調整するタイミング調整手段と、前記基準光パルスと前記複数の被測定光パルスを合波する合波手段と、前記合波された光のパワースペクトルを測定するスペクトル測定手段と、前記パワースペクトルから前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する位相算出手段とを備え、前記位相算出手段は、前記パワースペクトルを複数のフーリエ変換成分に分離する手段と、この複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する手段とを含むことを特徴とする。
〕上記〔5〕記載の光パルスの位相測定装置において、前記位相算出手段は、前記パワースペクトルをフーリエ変換する手段と、このフーリエ変換結果を一定時間間隔で複数の成分に分離する手段と、各成分を時間軸上で移動する手段と、移動された各成分をフーリエ逆変換する手段と、このフーリエ逆変換結果から前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する手段とを含むことを特徴とする。
〕上記〔5〕記載の光パルスの位相測定装置において、前記位相算出手段は、前記パワースペクトルに正弦波を乗算して時間軸上で移動する手段と、フィルタにより複数のフーリエ変換成分を抽出する手段と、この複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する手段とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(A)複数の光パルスの位相をまとめて測定することができ、複数の光パルスを分離して1つずつ測定する必要が無くなる。
(B)簡単な構成で感度が高く、受光器の速度に依存せずに短パルスの測定が可能である。
(C)本発明を光ラベル認識に応用すると、簡便な構成でラベルを認識することができる。
まず、本発明の原理について説明する。
n個のパルスを時間間隔τで合波し、パワースペクトルを測定する。i番目のパルス電界のフーリエ変換をEi (ω)とすると、パワースペクトルI(ω)は、
Figure 0004439857
Figure 0004439857
Figure 0004439857
k=i1 −i2 とおいて変形すると、
Figure 0004439857

Figure 0004439857
各パルスの強度Ii (ω)が等しいと仮定すると、式(15)は次のように簡単化できる。
Figure 0004439857
これを解くと、パルス位相φi (ω)を求めることができる。
図1に本発明の実施例を示す光パルスの位相測定装置の構成図、図2はその光パルスの位相測定装置の位相検出手段の他の実施例の構成図である。
この図において、1−1〜1−n-1はタイミング調整手段、2は基準光パルス、3は合波手段、4はスペクトル測定手段、5は位相算出手段であり、この位相算出手段5は、フーリエ変換部6、フーリエ変換成分抽出部7、横軸移動部8、フーリエ逆変換部9、連立方程式の解の計算部10を有している。
そこで、タイミング調整手段1−1〜1−n-1で基準光パルス2とn−1個の被測定光パルス#1〜#n−1が適切な時間間隔τになるように調整する。タイミング調整手段1−1〜1−n-1は、機械的に光路長が可変の遅延ライン(ディレイライン)などで実現できる。これらのパルスを光カプラやビームスプリッタなどの合波手段3で合波し、各パルスが時間的に連なった光パルス列にする。ここでは基準光パルス2と複数個の被測定光パルス#1〜#n−1が別々にある場合を示したが、入力光がもともとパルス列の場合はタイミング調整手段1や合波手段3は不要である。
次に、光スペクトラムアナライザ等のスペクトル測定手段4により、光パルス列のパワースペクトルを測定する。位相算出手段5は、測定されたパワースペクトルをフーリエ変換する部分であるフーリエ変換部6と、フーリエ変換結果から時間τに相当する間隔で複数のフーリエ変換成分を抽出する部分であるフーリエ変換成分抽出部7と、各フーリエ変換成分を時間軸上で原点に移動する段階である横軸移動部8と、移動された成分を各々フーリエ逆変換する部分であるフーリエ逆変換部9と、このフーリエ逆変換結果から連立方程式を解いて被測定光パルスの位相を求める部分である連立方程式の解の計算部10からなる。なお、その光パルスの位相測定装置の位相算出手段5の具体的構成は図2(a)〜(c)として後述する。
以下に、本発明の手順を図を用いて示す。
図3に基準光パルスと被測定光パルスを合波した光パルス列の時間波形の例を示す。ここでは、最初のパルスを基準光パルスとし、残りの7個を被測定光パルスとする。パルス幅は1ps、パルス間隔τは6.25psである。パルス位相は図4に示すランダムな値とした。
この光パルス列のパワースペクトルを図5に示す。このパワースペクトルをフーリエ変換すると図6のようになり、15個のピークが得られる。各ピークは時間間隔τに相当する6.25ps間隔になっており、6.25ps間隔で各フーリエ変換成分に分離することができる。例えば、中央から左側に4つ目の成分を抽出すると図7の破線のようになる。これを時間軸上で原点に移動すると図7の実線のようになる。移動された成分をフーリエ逆変換すると、図8のようになる。この図8ではフーリエ逆変換結果の振幅をグラフに描いているが、実際には複素数である。これを図6の中央から左側に1つ目の成分から7つ目の成分までについて同様に行い、7個のフーリエ逆変換結果を求め、連立方程式を解いて被測定光パルスの位相を算出する。ここでは、図6の中央から左側の成分を利用したが、中央から右側の成分を利用してもよい。
位相算出手段の構成は上記の手段に限られたものではなく、次のような構成としてもよい。
図2(a)は図1に示したフーリエ変換成分抽出部7と横軸移動部8の順序を入れ換えたものである。図9の破線は、図6のフーリエ変換結果を時間軸上で25ps移動したものである。これより中央の6.25ps幅だけ抽出すると図9の実線のようになり、順序を入れ換えても等価であることがわかる。
また、フーリエ変換して一部の成分を抽出しフーリエ逆変換する手順は、バンドパスフィルタで置き換えることができる。バンドパスフィルタはディジタルフィルタの演算で実現することもできる。フーリエ変換して横軸を移動しフーリエ逆変換する手順は、正弦波の乗算で置き換えることができる。正弦波の乗算も数値演算で実現することができる。これより、フーリエ変換しなくても位相算出手段の手順と等価の演算を行うことが可能である。図2(b)の構成では、先にバンドパスフィルタ部11でフーリエ変換成分を抽出し、その後、乗算部13での正弦波の乗算で時間軸上の移動を行う。ここで、12は乗算部13に接続される正弦波発生部である。また、図2(c)の構成では、先に乗算部13で正弦波の乗算で時間軸上の移動を行い、ローパスフィルタ部15でフーリエ変換成分の抽出を行うように構成する。ここで、時間軸上の移動は原点への移動なので、時間軸上の移動後のフーリエ変換成分の抽出は時間軸上で原点付近を抽出することになる。このため、フーリエ変換成分の抽出はローパスフィルタで行う。また、フーリエ変換成分の抽出と時間軸上の移動は、フーリエ変換を使用する方法と使用しない方法を組み合わせることもできる。
次に、本発明の光パルスの位相測定手順の詳細を数式で説明する。
i番目のパルスの電界の時間波形をei (t)とし、パルスの時間間隔をτとすると、n個のパルスを合成した全電界e(t)は、
Figure 0004439857
である。ei (t)のフーリエ変換をEi (ω)とすると、全パワースペクトルI(ω)は、
Figure 0004439857
で表される。このFはフーリエ変換を表す。ここで、i番目のパルスのパワースペクトルをIi (ω)、位相をφi (ω)とすると、
Figure 0004439857
となる。k=i1 −i2 とおいて変形すると、
Figure 0004439857
となる。ここで、
Figure 0004439857
とおくと、式(23)は、
Figure 0004439857
で表される。式(25)のk=0以外の項が周波数領域での干渉成分である。時間間隔τが大きくなると周波数軸上での振動が速くなり、スペクトル測定の分解能を越えるとパワースペクトルが正しく測定できなくなる。よって、式(25)で表される振動がスペクトル測定の分解能を越えないように時間間隔τを設定する必要がある。また、後述のように時間間隔τはパルス幅よりも長くする必要があるので、この範囲内に時間間隔τを設定する必要がある。次にI(ω)のωを時間とみなしてフーリエ変換を行う。なお、I(ω)は実数のパワースペクトルである。周波数の関数であるI(ω)をフーリエ変換すると単位の上では時間の関数となるが、複素数のE(ω)をフーリエ逆変換してe(t)を求めるのとは異なる。
Figure 0004439857
Figure 0004439857
Figure 0004439857
Figure 0004439857
本発明の応用例を図10に示す。
入力信号は、光ラベル21と伝送すべきデータで変調されたペイロード22である。ノードでは光ラベル21を認識し、自分宛のデータの場合はドロップし、それ以外はスルーにして他のノードに転送する必要がある。ここで、位相変調されたパルス列を光ラベル21とする。ノードでは、バンドパスフィルタ24である波長を選択し、受光器25で受けて光スイッチ27のスルー/ドロップを制御する。保持回路26はペイロード22の時間だけ光スイッチ27の状態を保持する。例えば、ラベル1のスペクトルにはバンドパスフィルタ24の波長にピークが存在し、光スイッチ27はドロップ側に設定されるが、ラベル2はバンドパスフィルタ24の波長にピークが存在しないので、光スイッチ27はスルー側となる。なお、23は光カプラ、28はタイミング調整用の光ファイバである。
本発明の光パルス位相測定方法は、パワースペクトルからパルスの位相を求める方法である。これを利用して、ラベルのパルス列の位相変調によって、光スペクトルのピークを変えることが可能であり、いくつかのラベルを作成することができる。
以上のように構成したので、本発明により複数の光パルスの位相をまとめて測定することができ、複数の光パルスを分離して1つずつ測定する必要が無くなる。そして、従来の周波数領域干渉法と同様に、簡単な構成で感度が高く、受光器の速度に依存せずに短パルスの測定が可能となる。
本発明を光ラベル認識に応用すると、簡便な構成でラベルを認識することができる。受光器は、個々のパルスに応答する必要がないため、比較的低速の受光器で高速なパルス列からなるラベルを認識することができる。ペイロードよりも光ラベルのビットレートを低くするといった煩雑で非効率的な設定も不要となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の光パルスの位相測定方法及び装置は、光通信や光信号処理の分野において、光パルスの位相を検出、測定する場合に用いられ、ピコ秒、フェムト秒パルスのような短パルスの測定に適している。
本発明の実施例を示す光パルスの位相測定装置の構成図である。 本発明の光パルスの位相測定装置の位相検出手段の他の実施例の構成図である。 本発明の基準光パルスと被測定光パルスを合波した光パルス列の時間波形の一例を示す図である。 基準光パルスと被測定光パルスの位相(パルス#0が基準光パルス)を示す図である。 基準光パルスと被測定光パルスを含む光パルス列のパワースペクトルを示す図である。 本発明の実施例を示すパワースペクトルのフーリエ変換結果(横軸は時間の単位)を示す図である。 本発明の実施例を示すフーリエ変換成分の抽出と時間軸上での原点への移動を示す図である。 本発明の実施例を示す移動されたフーリエ変換成分のフーリエ逆変換結果を示す図である。 本発明の実施例を示すパワースペクトルのフーリエ変換結果を時間軸上で移動した図である。 本発明の実施例を示す光ラベル認識への応用を示す図である。 従来の光パルスの位相測定装置の構成図である。
1−1〜1−n-1 タイミング調整手段
2 基準光パルス
3 合波手段
4 スペクトル測定手段
5 位相算出手段
6 フーリエ変換部
7 フーリエ変換成分抽出部
8 横軸移動部
9 フーリエ逆変換部
10 連立方程式の解の計算部
11 バンドパスフィルタ部
12 正弦波発生部
13 乗算部
15 ローパスフィルタ部
21 光ラベル
22 伝送すべきデータで変調されたペイロード
23 光カプラ
24 バンドパスフィルタ
25 受光器
26 保持回路
27 光スイッチ
28 タイミング調整用の光ファイバ

Claims (7)

  1. (a)基準光パルスと複数の被測定光パルスを一定時間間隔に調整するタイミング調整過程と、
    (b)前記基準光パルスと前記複数の被測定光パルスを合波する合波過程と、
    (c)前記合波された光のパワースペクトルを測定するスペクトル測定過程と、
    (d)前記パワースペクトルから前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する位相算出過程とを有し、
    (e)前記位相算出過程は、前記パワースペクトルを複数のフーリエ変換成分に分離する過程と、該複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する過程とを含むことを特徴とする光パルスの位相測定方法。
  2. 請求項1記載の光パルスの位相測定方法において、前記位相算出過程は、前記パワースペクトルをフーリエ変換する過程と、該フーリエ変換結果を一定時間間隔で複数の成分に分離する過程と、各成分を時間軸上で移動する過程と、移動された各成分をフーリエ逆変換する過程と、該フーリエ逆変換結果から前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する過程とを含むことを特徴とする光パルスの位相測定方法。
  3. 請求項1記載の光パルスの位相測定方法において、前記位相算出過程は、前記パワースペクトルに正弦波を乗算して時間軸上で移動する過程と、フィルタにより複数のフーリエ変換成分を抽出する過程と、該複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する過程とを含むことを特徴とする光パルスの位相測定方法。
  4. 請求項又は記載の光パルスの位相測定方法において、前記フーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する過程は、複数の被測定光パルスの位相の初期値を設定し、複数の被測定光パルスの位相の値の修正を繰り返して前記複数の被測定光パルスの位相を求める過程を含むことを特徴とする光パルスの位相測定方法。
  5. (a)基準光パルスと複数の被測定光パルスを一定時間間隔に調整するタイミング調整手段と、
    (b)前記基準光パルスと前記複数の被測定光パルスを合波する合波手段と、
    (c)前記合波された光のパワースペクトルを測定するスペクトル測定手段と、
    (d)前記パワースペクトルから前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する位相算出手段とを備え、
    (e)前記位相算出手段は、前記パワースペクトルを複数のフーリエ変換成分に分離する手段と、該複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する手段とを含むことを特徴とする光パルスの位相測定装置。
  6. 請求項記載の光パルスの位相測定装置において、前記位相算出手段は、前記パワースペクトルをフーリエ変換する手段と、該フーリエ変換結果を一定時間間隔で複数の成分に分離する手段と、各成分を時間軸上で移動する手段と、移動された各成分をフーリエ逆変換する手段と、該フーリエ逆変換結果から前記複数の被測定光パルスの前記基準光パルスに対する位相を算出する手段とを含むことを特徴とする光パルスの位相測定装置。
  7. 請求項記載の光パルスの位相測定装置において、前記位相算出手段は、前記パワースペクトルに正弦波を乗算して時間軸上で移動する手段と、フィルタにより複数のフーリエ変換成分を抽出する手段と、該複数のフーリエ変換成分から前記複数の被測定光パルスの位相を算出する手段とを含むことを特徴とする光パルスの位相測定装置。
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