JP4438808B2 - 導電性ロール - Google Patents
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Description
(ゴム組成物の調製)
ニトリルゴム(NBR)(日本ゼオン(株)製、「ニポールDN401」)100重量部と、ステアリン酸(花王(株)製、「ルナックS−30」0.5重量部と、カーボンブラック(キャボット・ジャパン(株)製、「ショウブラックN220」)40重量部と、酸化亜鉛(ZnO)5重量部と、スルフェンアミド系加硫促進剤(大内新興化学(株)製、「ノクセラーCZ−G」)1重量部と、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤(大内新興化学(株)製、「ノクセラーBZ−P」)0.5重量部と、粉末硫黄1重量部とを、ニーダーでゴム練りすることにより、ゴム組成物<1>を調製した。
アクリルゴム(日本ゼオン(株)製、「ニポールAR32」)100重量部と、カーボンブラック(三菱化学(株)製、「MA−220」)20重量部と、メチルエチルケトン(MEK)880重量部とを、ロールを用いて混練して、表層塗料<1>を調製した。
(実施例1G)
接着剤を塗布した金属製シャフト(直径6mm)を金型内にセットした後、上記ゴム組成物<1>を金型内に射出し、160℃で30分加熱し硬化させた後、脱型して、導電性シャフトの外周に、ゴム層(厚み4mm)を1層形成した。次いで、このゴム層の上に、上記表層塗料<1>を塗布し、120℃×30分で乾燥させて、表層(厚み20μm)を形成したロール体を準備した。
表1に示す各処理条件にて、実施例1Gと同様にして、ロール体に混合ガスを接触させて、実施例2G〜7Gに係る現像ロールを作製した。
実施例1Gのロール体の準備において、表層塗料<1>に代えて表層塗料<3>を用いた点以外は、実施例1Gと同様にして、ロール体を準備した。その後、表1に示す処理条件にて、実施例1Gと同様にして、ロール体に混合ガスを接触させて、実施例8Gに係る現像ロールを作製した。
(実施例9G)
実施例1Gのロール体の準備において、ゴム層の上に表層塗料を塗布しなかった点以外は、実施例1Gと同様にして、ロール体を準備した。その後、表1に示す処理条件にて、実施例1Gと同様にして、ロール体に混合ガスを接触させて、実施例9Gに係る現像ロールを作製した。
実施例1Gのロール体の準備において、表層塗料<1>に代えて表層塗料<2>を用いた点以外は、実施例1Gと同様にして、ロール体を準備した。その後、表1に示す処理条件にて、実施例1Gと同様にして、ロール体に混合ガスを接触させて、実施例10Gに係る現像ロールを作製した。
実施例1Gにおいて、O2ガスを含まない混合ガス(F2ガスとN2ガスとの混合ガス)を接触させたこと以外は、実施例1Gと同様にして、比較例1Gに係る現像ロールを作製した。
実施例1Gにおいて、F2ガス濃度の低い混合ガスを接触させたこと以外は、実施例1Gと同様にして、比較例2Gに係る現像ロールを作製した。
実施例1Gにおいて、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを接触させないこと以外は、実施例1Gと同様にして、比較例3Gに係る現像ロールを作製した。
実施例1Gのロール体の準備において、表層塗料<1>に代えて表層塗料<4>を用いた点以外は、実施例1Gと同様にして、ロール体を準備した。その後、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを導入しないで、比較例4Gに係る現像ロールとした。
実施例1Gのロール体の準備において、表層塗料<1>に代えて表層塗料<5>を用いた点以外は、実施例1Gと同様にして、ロール体を準備した。その後、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを導入しないで、比較例5Gに係る現像ロールとした。
実施例1Gのロール体の準備において、表層塗料<1>に代えて表層塗料<3>を用いた点以外は、実施例1Gと同様にして、ロール体を準備した。その後、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを導入しないで、比較例6Gに係る現像ロールとした。
実施例9Gにおいて、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを接触させないこと以外は、実施例9Gと同様にして、比較例7Gに係る現像ロールを作製した。
実施例10Gにおいて、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを接触させないこと以外は、実施例10Gと同様にして、比較例8Gに係る現像ロールを作製した。
上記作製した各実施例に係る現像ロールについて、その表面構造を、XPSおよびIRにて調べた。その結果、いずれの実施例に係る現像ロールについても、表面部分の有機ポリマー(ゴム、樹脂)が、上記式(1)の構造を有していることが確認できた。
実施例および比較例に係る各現像ロールについて、以下の6項目について評価を行なった。
ESCAシステム(PHI5600システム、アルバックファイ社製)を用いて、以下の測定条件により、各現像ロールの表面F濃度および表面O濃度を測定した。すなわち、Alモノクロメータ(14kV、150W)を使用してX線を照射し、電子中和銃により帯電補正を行ないながら、測定領域:φ800μm、光電子取り出し角:45deg、解像度187.85passenergy、0.8eV/step、20time/stepの条件で測定を行なった。
各現像ロールを、市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、「LBP−2510」)に組み込み、20℃×50%RHの環境下で、現像ロール10回転後のロール上のトナー帯電量を測定した。なお、上記プリンタにおいて、トナー薄層化ブレードはウレタンゴム製のものを、トナー供給ロールは導電性ウレタンスポンジ製のものを、トナーは負帯電トナーを、装着した。
各現像ロールを、市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、「LBP−2510」)に組み込み、20℃×50%RHの環境下で、画像出しを行ない、べた黒画像における濃度をマクベス濃度計を用いて測定した。その結果、濃度が1.2以上のものを合格とした。このうち、1.2〜1.4のものを良好「○」とし、1.4を超えるものを特に優れる「◎」とした。一方、濃度が1.2未満のものを不合格「×」とした。
各現像ロールを、市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、「LBP−2510」)に組み込み、20℃×50%RHの環境下で、画像出しを通紙1000枚(A4サイズ)行ない、その後のローラ外観を確認した。すなわち、耐久評価後に、画像の乱れがなかった場合を合格とした。このうち、ロール表面上にトナーがほとんどのらない場合を特に優れる「◎」とし、ロール表面上にトナーがわずかに付着するものを良好「○」とした。一方、ロール表面上にトナーが付着しており、画像にその付着むらが生じた場合を不合格「×」とした。
各現像ロールを、市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、「LBP−2510」)に組み込み、20℃×50%RHの環境下で画像出しを行なった後、複写画質の評価を行なった。その結果、ハーフトーン画像での濃度むらが生じなかったものを合格とした。このうち、細線のとぎれや色むら、スジ画像がなかったものを特に優れる「◎」とし、細線のとぎれや色むら、スジ画像がやや生じているが濃度むらが生じなかったものを良好「○」とした。一方、濃度むらが生じたものを不合格「×」とした。
参考データとして、各現像ロールの表面硬度を、MD−1硬度計(高分子計器(株)製、「マイクロゴム硬度計MD−1型」)により測定(N=3)した。
(ゴム組成物の調製)
エピクロロヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体(ダイソー(株)製、「エピクロマーCG−102」)100重量部と、ステアリン酸(花王(株)製、「ルナックS−30」1重量部と、硫酸トリブチルエチルアンモニウムエチル(四級アンモニウム塩)1重量部と、酸化亜鉛(ZnO)5重量部と、硫黄0.25重量部と、モルフォリンジスルフィド1重量部と、テトラメチルチウラムジスルフィド1.2重量部とを、ニーダーでゴム練りすることにより、ゴム組成物<2>を調製した。
上記現像ロールの作製において、ゴム組成物<1>をゴム組成物<2>に代えた点以外は、実施例1G〜10G、比較例1G〜8Gと同様にして、それぞれ、実施例1T〜10T、比較例1T〜8Tに係る帯電ロールを作製した。なお、実施例9Tおよび比較例7Tにおいては、ゴム層の上に表層塗料を塗布していないため、ロール表面基材は、ゴム組成物<2>のヒドリンゴムよりなる。また、各処理条件を表2に示している。
上記作製した実施例に係る帯電ロールについて、その表面構造を、XPSおよびIRにより測定した。その結果、いずれの実施例に係る現像ロールについても、表面部分の有機ポリマー(ゴム、樹脂)が、上記式(1)の構造を有していることが確認できた。
実施例および比較例に係る各帯電ロールについて、以下の4項目について評価を行なった。
上記現像ロールを測定した場合と同様にして、ESCAシステム(PHI5600システム、アルバックファイ社製)を用いて、各帯電ロールの表面F濃度および表面O濃度を測定した。
各帯電ロールを、市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、「LBP−2510」)のカートリッジに組み付けて、このカートリッジの市販の梱包状態(カートリッジに緩衝材を付けてダンボール内に梱包した状態)にした。この梱包状態のまま、帯電ロールの軸が鉛直方向になるようにして、1mの高さから鉄板上に自由落下させる操作を3回繰返し行なった。その直後に、このカートリッジを上記プリンターに組み込み、20℃×50%RHの環境下でハーフトーン画像出しを行なった。画像を目視で確認したときに、スジ状のメモリ画像が見られないときを「◎」、スジ状のメモリ画像がわずかに見られるときを「○」、スジ状のメモリ画像がはっきり確認できるときを「×」とした。
得られた各帯電ロールを、フルカラーLBPに組み込んで、1万枚の画像出し(マゼンダハーフトーン)を行なった後、プリント画像の状態を目視により評価するとともに、ロール表面の汚染状況(トナー外添剤の付着量)を目視により評価した。すなわち、1万枚の画像出し後であってもプリント画像に問題がないものを合格とした。このうち、細線にいたるまで鮮明にプリントされ、かつ、ロール表面の汚染もほとんどないものを特に優れる「◎」とし、プリント画像に問題がなかったものを良好「○」とした。一方、プリント画像に濃度むらがみられ、かつ、ロール表面の汚染が全面に行き渡っていたものを不合格「×」とした。
参考データとして、各帯電ロールの表面硬度を、MD−1硬度計(高分子計器(株)製、「マイクロゴム硬度計MD−1型」)により測定(N=3)した。
Claims (4)
- ロール最外周に、有機ポリマーを含有する最外層を備え、
前記最外層の表面が、F:8原子%以上、かつ、O:25原子%以上を有することを特徴とする導電性ロール。 - 前記フッ素原子に対する前記酸素原子の原子比は、1.5〜11.5の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の導電性ロール。
- ロール最外周に、有機ポリマーを含有する最外層を備え、
前記最外層の表面に、F2ガスとO2ガスとを含有する混合ガスを接触させて得られうることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の導電性ロール。
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