JP4438620B2 - 二次元コード読取装置 - Google Patents

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本発明はマーカー光を読取対象面に投射して読取領域を表示するようにした二次元コード読取装置に関する。
QRコードなどの二次元コードを読み取る二次元コード読取装置にあっては、その読取領域を表示するためのマーカー光を読取対象面に投射できるようにしたものがある。例えば、特許文献1では、複数のマーカー光をレンズを通して読取対象面上に投射し、それらマーカー光によって囲まれた領域内が結像レンズを通じて受光センサーに結像される領域であることを表示するようにしている。
また、この特許文献1では、読取対象面が読取装置から遠すぎる位置、或は近すぎる位置にある場合には、読取対象面に投射されたマーカー光がぼやけた像となるのに対し、最適位置にある場合には、マーカー光が読取対象面に鮮明に結像されるようにし、これによってマーカー光が読取対象領域を示すと同時に、そのときの読取対象面の位置が読取装置の受光光学系の最適焦点位置であることを示すようにしている。
特開平11−250172
例えばQRコードでは、受光センサーによる撮影画像から、まずQRコードの4コーナーのうちの3コーナー部分にある3つの切り出しシンボルのうち、一つの切り出しシンボルを見つけ、その切り出しシンボルを基準にして残る2つの切り出しシンボルを見つけて、デコードして行くようにしている。この場合、読取対象面が傾いていたり、湾曲したりしていると、撮影画像では、QRコード画像が歪むため、最初に見つけた切り出しシンボルから水平方向或は垂直方向に探索を行っても次の切り出しシンボルを見つけることができなくなるため、最初に見つけた切り出しシンボルから方向を順次変えて探索を行って行かねばならなくなる。この場合、読取対象面の傾きや湾曲の程度がわかれば、最初に見つけた切り出しシンボルを基準にして次の切り出しシンボルのある方向を推定できるので、次の切り出しシンボルを見つけ出しやすくなる。しかしながら、従来では、そのような読取対象面の傾きや湾曲の程度を検出することはできなかった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、読取対象面の傾きや湾曲などの歪の程度を検出することができる二次元コード読取装置を提供することにある。
請求項1の発明は、二次元情報コードからの反射光を受光センサーに結像させ、デコード手段によって前記二次元情報コードをデコードする二次元コード読取装置において、 光源、拡散用レンズ、集光用レンズ、マーカー光パターン形成部材および結像用レンズから構成され、読取領域を表示するマーカー光を読取対象面に投射するためのマーカー光投射手段と、このマーカー光投射手段によりマーカー光を投射された前記読取対象面の画像を前記受光センサーから取得して記憶するマーカー画像取得手段と、このマーカー画像取得手段が取得した前記読取対象面の画像上での前記マーカー光の位置に基づいて前記読取対象面の少なくとも傾きまたは湾曲を含む前記読取対象面の歪の種類と程度を推定する歪推定手段と、を備え、前記デコード手段は、前記歪推定手段によって推定された前記読取対象面の歪の種類と程度に対応した補正を行って二次元情報コードをデコードすることを特徴とする。
この手段によれば、読取対象面の傾きや湾曲の程度を検出することができるので、例えばQRコードの読み取りにおいて、最初に見つけた切り出しシンボルから次の切り出しシンボルを見つけ出す場合、読取対象面が傾きや湾曲を考慮して見つけ出す方向を定める等することによって短時間で次の切り出しシンボルを見つけ出すことができる。
請求項2の発明は、前記読取領域は矩形状で、前記マーカー光は、少なくとも前記読取領域の4頂点および各頂点間の中間点を示すものであり、前記歪推定手段は、これら8点のマーカー光の位置関係から前記読取対象面の歪の種類と程度を推定することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記マーカー光は、前記読取領域の中心点を示すマーカー光も含み、前記歪推定手段は、前記読取領域の4頂点、それら各頂点間の中心点および読取領域の中心点を含めた9点のマーカー光の位置関係から前記読取対象面の歪の種類と程度を推定することを特徴とする。
これら請求項2,3の構成によれば、更に正確に読取対象面の傾きまたは湾曲の程度を推定することができる。
請求項4の発明によれば、前記歪推定手段は、前記読取対象面の歪を傾きと湾曲とに分類し、更に湾曲を、凸湾曲、凹湾曲、湾曲なしに分類することを特徴とする。
このように歪を分類することによって、後処理が行い易くなる。
請求項5の発明は、前記歪推定手段は、前記マーカー画像取得手段が取得した前記読取対象面の画像上での前記マーカー光の位置に基づいて前記読取対象面との離間距離も推定することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、最初に見つけた切り出しシンボルから次の切り出しシンボルを見つけ出す場合、次の切り出しシンボルのある位置までの長さを推定できるようになるので、二次元コードの読み取りの処理に要する時間を短縮することができる。
請求項6の発明は、更に、前記読取対象領域を照明する照明手段と、この照明手段により照明された前記読取対象面の画像を前記受光センサーから取得して記憶するコード画像取得手段とを備え、前記コード画像取得手段は、前記マーカー光投射手段が前記マーカー光を投射していない状態で前記コード画像を取得することを特徴とする。
この手段によれば、二次元コードの画像を取得する際、その画像がマーカー光の投射部分が異常に明るくなることによるデコード誤りをなくすことができる。
マーカー光としては、請求項7のように線状の光の組み合わせから構成することができる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図2に示すように、二次元コード読取装置1は、本体2に握り部3を設けた手持式(ガンタイプ)のものとして構成され、握り部3には、読み取りを開始させるためのトリガースイッチ4が設けられている。
本体2内の先端部分には、商品に付されたラベルやカタログなどの読取対象物Rの表面に印刷された二次元コードを読み取るための読取機構5が設けられている。この読取機構5は、撮像素子としての受光センサー6、結像光学系を構成するレンズ群7、読取対象面を照明する照明手段としての照明部8、読取対象面にマーカー光を照射して読取領域を表示するためのマーカー光投射手段としてのマーカー光投射部9などから構成されている。
上記受光センサー6は、例えばCCDエリアセンサーからなる。なお、このCCDエリアセンサーは、撮像視野の縦横比が例えば3:4とされている。照明部8は、照明用光源としてのLED10、このLED10の前部に配置された光拡散用レンズ11とからなる。これにて、読取対象面が照明され、この読取対象面に記された二次元コードからの反射光がレンズ群7を通して受光センサー6上に結像され、二次元コードの画像が受光センサー6に取り込まれる(撮像される)ようになっている。
マーカー光投射部9は、読取対象面に読取領域を示す所定のパターンのマーカー光を投射するものである。本実施例におけるマーカー光のパターンは、図4に示すように、受光センサー6の撮像視野(やや横長の矩形状をなす。)の4つの頂点を示す4個のL字状のパターンM1〜M4と、それら4頂点の中間の点を示す4個のT字状のパターンM5〜M8と視野領域の中心を示す十字状のパターンM9とからなる線状の光の組み合わせから構成される。
マーカー光投射部9は、光源としてのレーザダイオード13、拡散用レンズ14、集光用レンズ15、マーカー光パターン形成部材としてのスリット板16、結像用レンズ17、絞り18を順に配列して構成されている。そのうち、レーザダイオード13は、可視光(例えば赤色)を放射するようになっている。
図1は、二次元コード読取装置1の電気的構成を概略的に示している。図1において、制御回路19は、マイコンを主体として構成され、全体の制御やデコード処理などを行う。一方、受光センサー6により撮像された画像は、受光センサー6から画像情報信号として2値化回路20に送られて2値化され、その2値化された画像情報は画像メモリ21に記憶される。受光センサー6により撮影される画像としては、後述のように、マーカー光を投射された読取対象面の画像(マーカー画像)と、照明された読取対象面の二次元コードの画像(コード画像)とがあり、これらマーカー画像およびコード画像が共に画像メモリ21に記憶される。従って、画像メモリ21は、マーカー画像取得手段およびコード画像取得手段として機能する。
画像メモリ21に記憶された画像情報のうち、コード画像は、デコード手段としての制御回路19に取り込まれ、この制御回路19によってデコードされる。また、マーカー画像は、歪推定手段としての形状抽出回路22に取り込まれる。そして、形状抽出回路22は、取り込んだマーカー画像から後述する形状情報を抽出し、形状記憶メモリ23に記憶されたデータに基づいて読取対象面の歪とその程度を推定する。
形状記憶メモリ23には、マーカー光M1〜M9の位置関係やそれら相互間の距離といった形状情報と、読取対象面との離間距離、読取対象面の傾きや湾曲の有無、それら傾きの方向と程度(大きさ)や湾曲の種類と程度(大きさ)との関係がデータベース化されて記憶されている。
上記形状情報は、本実施例の場合、マーカー光M1〜M9の位置関係、それら相互間の距離の情報から構成されている。例えば、図4は、読取対象面が最適焦点距離にある場合のマーカー画像であるが、このときの形状情報は、4頂点相互間の距離(Href、Werf)、4頂点および4頂点の中間点と中心点との間の距離(Aref、Bref、Cref、Dref、Eref、Fref、Gref、ref)として記憶されているのである。
そして、形状抽出回路22は、画像メモリ21から取り込んだマーカー画像からマーカー光M1〜M9の位置関係やそれら相互間の距離を抽出し、形状記憶メモリ23に記憶された形状情報に基づいて読取対象面の受光センサー6からの距離、歪の有無や歪の種類と程度(傾きや湾曲の有無、傾きの方向と程度および湾曲の種類と程度)などを推定する。
画像メモリ21から取り込んだマーカー画像から読取対象面の傾きや湾曲などの歪の有無とその程度を推定する場合の形状抽出回路22の作用を述べる。例えば、図5は、読取対象面が平面状で、且つ結像用レンズ群7の光軸と垂直になっているが、本体2と読取対象面が最適焦点距離からずれている場合を示している。形状判定する場合、形状抽出回路22は、4頂点相互間の距離H1、H2、W1、W2を測定し、マーカー光M1とマーカー光M4との縦距離H1とマーカーM1とマーカー光M2と横距離W1との比、マーカー光M2とマーカー光M3との縦距離H2とマーカー光M3とマーカー光M4との横距離W2との比を求め、両方の比が共に撮像視野の縦横比(3:4)であった場合には、読取対象面が平面状で、且つ結像用レンズ群7の光軸と垂直であると判断する。次に、形状抽出回路22は、縦距離H1(またはH2)と最適焦点位置の時の縦距離Hrefとの比、横距離W1(またはW2)と最適焦点位置の時の横距離Wrefとの比を計算し、この比から受光センサー6と読取対象面との間の距離を求める。
本実施例の場合、HとHrefの比、WとWrefの比と距離との関係が、テーブル化して形状記憶メモリ23に記憶されているので、このテーブルを参照することによって受光センサー6と読取対象面との間の距離を容易に求めることができるようになっている。
図6は読取対象面が傾いている、或は部分的に傾いている場合であるが、どの部分がどの程度傾いているかは、中心点M9を挟んで両側に位置する2点と中心点との間の長さと、最適焦点位置のときのそれらの長さとの比を演算することによって傾き方向と傾きの程度が分かる。即ち、図6において、中心点M9を挟んで両側に位置する2点にM2とM4を選択した場合、M2とM9との長さBおよびM4とM9との長さDを求め、そしてその長さB、Dと最適焦点位置での長さBref、Drefとの比を求める。すると、本来同じ比となるべきであるのに、B/Bref、D/Drefとは相違しているので、読取対象面は傾いていることが分かる。そして、傾きの方向は、B/Brefの方がD/Drefよりも大きいときには、点M2側から点M4側に向って本体2から遠くなるように傾いていることが分かる。更に、その傾きの程度は、B/Brefの大きさ、D/Drefの大きさが「1」に近い値である程、傾きの程度は少ないことが分かり、その傾きの角度はB/Bref、D/Drefの値によって演算することができる。本実施例では、最適焦点距離での各点間の長さと実際のマーカー画像から求めた各点間の長さとの比と、傾き角との関係は、テーブル化して形状記憶メモリ23に記憶されている。
また、読取対象面の全体、或は一部が湾曲していたりした場合、読取領域の4辺の少なくとも一つが湾曲していることを見出すことによって、読取対象面の少なくとも一部が湾曲していると推定できる。そして、辺の湾曲方向、つまり読取領域の内側に入り込むように湾曲(凹湾曲)しているか、読取領域の外側に出っ張るように湾曲しているかによって、読取対象面の湾曲方向を判断できる。また、辺の湾曲程度によって、読取対象面の湾曲程度を判断することができる。
即ち、図7(b)および図8(b)に示すように、点M1、M5、M2の3点と、M3、M7、M4の3点が一直線上にない場合には、読取領域の上下2辺が湾曲している。
このときの上下2辺の湾曲の方向は、図7(b)では、中間点M5、M7が両側の2点M1とM2、M3とM4を結ぶ直線よりも読取領域側に存在しているので、上下2辺は凹湾曲していることが分かる。図8(b)では、中間点M5、M7が両側の2点M1とM2、M3とM4を結ぶ直線よりも読取領域の外方向に存在しているので、上下2辺は凸湾曲していることが分かる。更に、その湾曲の程度は、中間点M5、M7が両側の2点M1とM2、M3とM4を結ぶ直線よりもどの程度はなれているかで判断できる。
以上のことから、図7(b)の場合には、同図(a)に示すように、読取対象面は、上から見て、左右方向に湾曲し、その湾曲の方向は本体2側に凸となるような方向であり、更にその湾曲の程度は図示の程度であるとされる。図8(b)の場合には、同図(a)に示すように、読取対象面は、上から見て、左右方向に湾曲し、その湾曲の方向は本体2側に凹となるような方向であり、更にその湾曲の程度は図示の程度であるとされる。
また、図9(b)のように、点M1、M8、M4の3点と、M2、M6、M3の3点が一直線上にない場合には、読取領域の左右2辺が湾曲している。このときの左右2辺の湾曲の方向は、中間点M6、M8が両側の2点M1とM4、M2とM3を結ぶ直線よりも読取領域側に存在しているので、左右2辺は凹湾曲していることが分かる。
以上のことから、図9(b)の場合には、同図(a)に示すように、読取対象面は、横から見て、上下方向に湾曲し、その湾曲の方向は本体2側に凸となるような方向であり、更にその湾曲の程度は図示の程度であるとされる。
以上のような湾曲の有無と方向は、凸湾曲、凹湾曲、湾曲なしに分類されて、その凸湾曲、凹湾曲、湾曲なしと、中間点M5〜M8と各中間点の両側の2点との位置関係と、湾曲の程度とは、テーブル化されて形状記憶メモリ23に記憶されている。このように、凸湾曲、凹湾曲、湾曲なしに分類されていれば、その後に湾曲の程度などを検索する場合に、テーブル化されたデータを検索しやすくなり、処理の迅速化を図ることができる。
次に上記構成において、デコード処理を行う場合の作用を図3のフローチャートをも参照しながら説明する。デコード処理を開始すべくトリガースイッチ4をオンすると、制御回路19は、まず、レーザダイオード13をオンする。すると、レーザダイオード13がレーザ光を放射することによって、マーカー光投射部からマーカー光が読取対象面に投射される(図3のステップS1)。そして、使用者は、読取対象面に投射されたマーカー光を見て、読取領域内に二次元コードが入るように、本体2と読取対象面との位置関係を調整する。
一方、読取対象面に投射されたマーカー光の反射光は、結像用レンズ群7を通って受光センサー6に受光される。そして、受光センサー6により撮像されたマーカー画像は、2値化回路20により2値化されて画像メモリ21に取得されて記憶される(ステップS2)。このマーカー画像の取得に成功すると(ステップS3で「YES」)、形状抽出回路22が画像メモリ21に記憶されているマーカー画像から形状情報を取り出し、取り出した形状情報と、形状記憶メモリ23に記憶されている形状情報とを比較して読取対象面の距離や、傾きの方向および程度、湾曲の種類および程度などの歪を推定して読取対象面の形状パターンを推定し(ステップS4)、これを形状記憶メモリ23に記憶する(ステップS5)。
次に、制御回路19は、レーザダイオード13をオフしてLED10をオンし、これにより読取対象面が照明される(ステップS6)。そして、この照明された読取対象面、つまり二次元コードの画像が受光センサー6に取り込まれる。そして、この受光センサー6が取り込んだ二次元コード画像情報は、2値化されてコード画像として取得し画像メモリ21に記憶される(ステップS7)。次に、制御回路19は、画像メモリ21に記憶されたコード画像を読み出すと共に、形状記憶メモリ23に記憶されている読取対象面の形状パターンを読み出す(ステップS8で「YES」、ステップS9で「YES」)。
そして、制御回路19は、コード画像を形状パターンにより補正して、つまり、読取対象面が傾いている場合には、その傾き方向と程度に応じて補正して、読取対象面が湾曲している場合には、その湾曲の種類と程度に応じて補正して、更に、読取対象面が傾いていると共に湾曲している場合には、傾き方向と程度および湾曲の種類と程度との組み合わせ形態に応じて補正してデコード処理を行い(ステップS11)、デコード処理を終了する。
ここで、デコード処理において、例えば、図10に示すように、デコード対象の二次元コードがMaxiコードである場合には、デコードの最初に行う基準位置探索において、従来では、中心から放射状に探索を実施し、全基準位置の探索を実施していたが、本実施例では、形状パターンから取得した読取対象面の距離、傾き、湾曲などの歪情報を用いることによって次のように探索処理を迅速化することができる。
1.中心から放射状に基準位置探索を行う。
2.この基準位置探索によって1点の基準位置Xを検出
3.形状パターンが得た距離、傾き、湾曲などの歪情報と、検出した基準位置Xと探索開始位置との距離の比から他の基準位置Yの位置を推定(補正)
4.推定した位置を探索開始位置として放射状に探索
このように基準位置を1つ検出した後は、他の基準位置の位置を推定してその近辺を放射状に探索することによって、当該他の基準位置が存在するであろう狭い放射状範囲をターゲットにして検出することで、迅速に他の基準位置を検出することができるようになる。
また、デコード対象の二次元コードがQRコードである場合、図11に示すように、切り出しシンボルから他の切り出しシンボルを検出する際、従来は、検出したシンボルから水平方向を探索し、検出できない場合には、一定間隔で角度を変更して探索する方法を採用してきたが、形状パターンから他の切り出しシンボルまでの距離、湾曲の方向と程度などを取得できることにより、検出したシンボルと、他のシンボルとの位置関係が推測(補正)できるようになるので、シンボルの検出処理を迅速に行うことができる。
また、従来では、湾曲していないコードで水平方向に探索をした際、コードの汚れなどの要因でシンボルが検出できない場合、湾曲コードと判断し角度を変えて際探索を実施していたが、形状パターンから湾曲していないと推測できる場合には、デコード失敗と判断して早期にデコード処理を終了させることで、無駄な処理の実行を未然に防止することができる。
なお、マーカー画像を取得できなかった場合(ステップS3で「NO」)には、ステップS6に移行し、そしてコード画像を取得した後のステップS9で、形状パターンなし(「NO」)と判断して通常のデコード処理を行ってエンドとなる。
このように本実施例によれば、読取対象面の距離、傾きの方向と程度、湾曲の種類と程度などから読取対象面の歪やその程度を推測し、これによって読取対象面の形状を補正して実際の形状に近い形状を推定するので、デコード処理を短縮することができるようになる。
また、本実施例によれば、二次元コード画像を取得する際には、マーカー光を消灯するので、マーカー光を点灯したままでコード画像を取得する場合とは異なり、マーカー光の照射部分がより明るく撮像されて二次元コード画像を正しく取り込むことができなくなるといった不具合を生ずる恐れがない。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或は変更が可能である。
歪の検出は、傾きだけ、湾曲だけでも良い。
形状情報は、マーカー光の位置関係と距離に限られない。
マーカー光の数は9個に限られない。
本発明の一実施例を示す二次元コード読取装置の電気的構成を示すブロック図 二次元コード読取装置の縦断側面図 デコード処理のフローチャート マーカー画像の例を示す図その1 マーカー画像の例を示す図その2 マーカー画像の例を示す図その3 マーカー画像の例を示す図その4 マーカー画像の例を示す図その5 マーカー画像の例を示す図その6 デコード時のシンボル検索を示す図その1 デコード時のシンボル検索を示す図その2
符号の説明
図面中、1は二次元コード読取装置、6は受光センサー、8は照明部(照明手段)、9はマーカー光投射部(マーカー光投射手段)、19は制御装置(デコード手段)、21は画像メモリ(マーカー画像取得手段、コード画像取得手段)、22は形状抽出回路(歪推定手段)、23は形状記憶メモリである。

Claims (7)

  1. 二次元情報コードからの反射光を受光センサーに結像させ、デコード手段によって前記二次元情報コードをデコードする二次元コード読取装置において、
    光源、拡散用レンズ、集光用レンズ、マーカー光パターン形成部材および結像用レンズから構成され、読取領域を表示するマーカー光を読取対象面に投射するためのマーカー光投射手段と、
    このマーカー光投射手段によりマーカー光を投射された前記読取対象面の画像を前記受光センサーから取得して記憶するマーカー画像取得手段と、
    このマーカー画像取得手段が取得した前記読取対象面の画像上での前記マーカー光の位置に基づいて前記読取対象面の少なくとも傾きまたは湾曲を含む前記読取対象面の歪の種類と程度を推定する歪推定手段と、
    を備え、
    前記デコード手段は、前記歪推定手段によって推定された前記読取対象面の歪の種類と程度に対応した補正を行って二次元情報コードをデコードすることを特徴とする二次元コード読取装置。
  2. 前記読取領域は矩形状で、前記マーカー光は、少なくとも前記読取領域の4頂点および各頂点間の中間点を示すものであり、前記歪推定手段は、これら8点のマーカー光の位置関係から前記読取対象面の歪の種類と程度を推定することを特徴とする請求項1記載の二次元コード読取装置。
  3. 前記マーカー光は、前記読取領域の中心点を示すマーカー光も含み、前記歪推定手段は、前記読取領域の4頂点、それら各頂点間の中心点および読取領域の中心点を含めた9点のマーカー光の位置関係から前記読取対象面の歪の種類と程度を推定することを特徴とする請求項1または2記載の二次元コード読取装置。
  4. 前記歪推定手段は、前記読取対象面の歪を傾きと湾曲とに分類し、更に湾曲を、凸湾曲、凹湾曲、湾曲なしに分類することを特徴とする請求項2または3記載の二次元コード読取装置。
  5. 前記歪推定手段は、前記マーカー画像取得手段が取得した前記読取対象面の画像上での前記マーカー光の位置に基づいて前記読取対象面との離間距離も推定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の二次元コード読取装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の二次元コード読取装置において、
    更に、前記読取対象領域を照明する照明手段と、この照明手段により照明された前記読取対象面の画像を前記受光センサーから取得して記憶するコード画像取得手段とを備え、
    前記コード画像取得手段は、前記マーカー光投射手段が前記マーカー光を投射していない状態で前記コード画像を取得することを特徴とする二次元コード読取装置。
  7. 前記マーカー光は、線状の光の組み合わせから構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の二次元コード読取装置。
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