JP4438571B2 - 自動二輪車のヘッドランプ装置 - Google Patents

自動二輪車のヘッドランプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4438571B2
JP4438571B2 JP2004248489A JP2004248489A JP4438571B2 JP 4438571 B2 JP4438571 B2 JP 4438571B2 JP 2004248489 A JP2004248489 A JP 2004248489A JP 2004248489 A JP2004248489 A JP 2004248489A JP 4438571 B2 JP4438571 B2 JP 4438571B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
lamp
motorcycle
housing
headlamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004248489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006062553A (ja
Inventor
孝成 垣添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2004248489A priority Critical patent/JP4438571B2/ja
Publication of JP2006062553A publication Critical patent/JP2006062553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4438571B2 publication Critical patent/JP4438571B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

本発明は、自動二輪車においてたとえば特に車体フレームの前部を覆うカウリングの前端に配置されるヘッドランプ装置に関する。
所謂、スパースポーツ系の自動二輪車においてカウリングまわりの特に前部は、通常スクリーン、カウリング、ヘッドランプおよび機種によりエアインテーク等により構成される。これらの部材は運転者を風雨から防護するとともに、二輪車の動力性能を向上させるべく空力特性に優れた形状を持つ。
また、この種の自動二輪車ではヘッドランプの下側にフロントタイヤが、上側にはスクリーンが配置されるためヘッドランプの形状あるいは位置について、特に上下幅がある程度制限されざるを得ない。さらに、エンジン性能を向上し得るエアインテークがカウリングの前面に配置される場合、ヘッドランプとして使用できる領域は、かなり限定されてしまう。
一方、特許文献1等に開示されるヘッドランプあるいは所謂、横2灯型のヘッドランプでは、車両の仕様上エアインテークを持たない場合、横方向に広げて配置構成することができる。これによりヘッドランプのリフレクタの面積を大きく確保し、ランプ配光特性を向上することが可能になる。
特開平9−150767号公報
しかしながら、リフレクタを大きくすると、全体の重量が増加してしまう。すなわち、ヘッドランプの主要構成部材としてレンズ、リフレクタおよびハウジングを含み、これらの構成部材は、カウリング前部におけるヘッドランプの面積比が大きくなると、それだけ重量が増加する。
また、特許文献1に開示されるヘッドランプでは、図13に示されるようにヘッドランプ200のリフレクタ201が上下一体で構成される。この場合、リフレクタ201は、金型で成形するため上下リフレクタ201Aおよび201B間の隔壁部分202の抜き勾配が必要になる。この隔壁部分202は、図13(b)のように光が照射されない無効部203となってしまう。しかも、リフレクタ201の前後長が大きくなれば、その無効部203も拡大し、その結果、配光ロスが増大する原因になる。
本発明はかかる実情に鑑み、有効にコンパクト化を実現し、配光特性等を向上し得る自動二輪車のヘッドランプ装置を提供することを目的とする。
本発明による自動二輪車のヘッドランプ装置は、 車体フレームの前部を覆う略流線型に形成したカウリングの前端に、複数のバルブを有して設けられる自動二輪車のヘッドランプ装置であって、前記カウリングに固定される後部ハウジングと、前記カウリングの前端面に連なるレンズ部を形成して前記後部ハウジングの前部開口を覆う前部ハウジングとによりハウジングが構成され、前記ハウジング内に上部ランプおよび下部ランプを形成し、上下に隔置される上部バルブおよび下部バルブの発光をそれぞれ前方に向けて反射するリフレクタが、前記ハウジング内に上下に隣接して収納され、上部リフレクタは、その左右幅が上下幅よりも大きく形成されるとともに、その下部まわりを凹状に成形し、下部リフレクタは、前記上部リフレクタの左右幅よりも狭い略円形に形成されるとともに、前記上部リフレクタよりも前方で、かつその下部に入り込むように配設され、上縁部が前記上部リフレクタの下縁部に前方から重なるように設けられることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプ装置において、前記上部ランプをロービームランプとする一方、前記下部ランプをハイビームランプとすることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプ装置において、前記下部リフレクタの前記上縁部が重なる前記上部リフレクタの前記下縁部の重合部は、リフレクタ性能に影響しない前方への延出部として形成されていることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプ装置において、前記下部バルブを前記上部バルブよりも前方に配置するとともに、前記上部バルブを前方から覆う椀状のカップを付設したことを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプ装置において、前記ハウジング内におけるヘッドランプの上部に配設した前記上部ランプの左右両側にポジションランプを配設したことを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプ装置において、前記ポジションランプのバルブを前記上部リフレクタの外周縁よりも前方に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、ハウジング内で下部ランプの下部リフレクタが上部ランプの上部リフレクタよりも前方に、かつその下部に入り込むように配設され、ヘッドランプを嵩高にすることなくコンパクトに構成することができる。この場合、また、カウリングの前端面に連なるレンズ部を持つ前部ハウジングは、後部ハウジングの前部開口を覆うように結合する。車体フレームの前部を覆う略流線型のカウリングの前端の形状に合せて、有効にヘッドランプのコンパクト化を図ることができる。
また、上部リフレクタはその左右幅が上下幅よりも大きく形成され、下部リフレクタは上部リフレクタの左右幅よりも狭い略円形に形成される。上部ランプはロービームランプとして、左右に幅の広いリフレクタを持つことで光を分散させて比較的近くを照らす配光特性を実現する。下部ランプはハイビームランプとして、略円形のリフレクタを持つことで光を集中させて遠方を照らす配光特性を実現する。
また、リフレクタ性能に影響しない上部リフレクタの下縁部に対して、下部リフレクタの上縁部を重なることでリフレクタ反射面を有効に形成することができる。
さらに、下部バルブが上部バルブよりも前方に配置され、上部バルブおよび下部バルブを前後方向に離間して配設位置することで、各バルブから放射される熱を分散させることができ、局部的に加熱されるのを防ぎ、それらの耐久性を大幅に向上する。
以下、図面に基づき、本発明による自動車二輪車のヘッドランプ装置の好適な実施の形態を説明する。
図1および図2は、この実施形態において本発明を適用した自動二輪車の一例を示している。ここで先ず、自動二輪車100の概略構成を説明すると、自動二輪車100はダイヤモンドタイプの車体フレーム101を有し、その前部にヘッドパイプ102(図3)が設けられる。ヘッドパイプ102は図示しないサスペンション機構を内装し、前輪103を回動自在に支持する左右一対のフロントフォーク104等から構成されるステアリング機構が設けられる。
車体フレーム101はたとえばツインチューブ型のものであり、ヘッドパイプ102の直後で左右方向に拡開された後、互いに平行に後斜下方に延びる左右一対のタンクレール105と、このタンクレール105の後端部に接続され、略上下方向に向かって延びる左右一対のセンターフレーム106と、このセンターフレーム106の後上端から後方に延びる左右一対のシートレール107とを含む。
タンクレール105の上方には燃料タンク108が配置され、シートレール107の上方には運転シート109が配置される。また、センターフレーム106の中央下部にはピボット軸110が架設され、スイングアーム111がピボット軸110廻りにスイング自在に枢着される。そして、このスイングアーム111の後端に後輪112が回動自在に軸支される。
自動二輪車100は車体の前部が流線形のカウリング113で覆われ、走行中の空気抵抗低減と、走行風圧からのライダの保護とが図られている。また、車体の後部の運転シート109まわりには後輪112の上方を覆うようにシートカウル114が取り付けられ、さらにその後部にリヤフェンダ115が設けられる。
図2に示されるように自動二輪車100の車体中央下部における燃料タンク108の下方には、たとえば4サイクル水冷式のエンジンユニット116が配置される。エンジンユニット116において、複数のシリンダ(気筒)を一体に備えたシリンダアッセンブリが、クランクケースの上部に配置される。
エンジンユニット116には燃料供給装置、吸気装置、排気装置および冷却装置等の付属装置や補機類等が付属もしくは搭載される。たとえば、燃料タンク108の内奥部に収容されたエアクリーナからは、エアクリーナエレメントによって清浄された空気が、シリンダアッセンブリのインテークポートに供給される。また、シリンダアッセンブリの前側には排気装置を構成するエグゾーストパイプが接続され、その下流側にはマフラ117が接続される。
カウリング113は車体フレーム101の前部を覆う略流線型に形成されるが、その上部には透明なスクリーン118が滑らかに繋がるように連設される。また、カウリング113の前端には、後述するように複数のバルブを有するヘッドランプ10が配設される。ヘッドランプ10の下方両側にはエアインテーク119が配置され、このエアインテーク119からエアクリーナに走行風を導入するようになっている。
つぎに、本発明によるヘッドランプ装置について、具体的に説明する。
図3および図4は、ヘッドランプ10まわりの構成例を示している。なお、図6は図4のA−A線に沿う断面図、図7はB−B線に沿う断面図、図8はC−C線に沿う断面図である。ヘッドランプ10は、エアインテーク119およびエアインテークカバー120と共にカウリング113に取り付けられるようになっており、図3に示されるようにヘッドパイプ102から前方に延出するカウリングブレース121に、カウリング113と一緒に車体に保持される。
ここで、カウリングブレース121は図5に示されるように、好適にはアルミダイキャスト製の一体物でなり、カウリング113等と結合しそれらを保持するためのアーム状の保持ブラケット121aが左右に延設される。カウリングブレース121の基部側には、ヘッドパイプ102に取り付けるための取付ブラケット121bが設けられる。この例ではカウリングブレース121の略中央に設けた開口部121cに収容するかたちで、図3示されるようにスピードメータ122を搭載支持する。
なお、前輪103は、フロントフォーク104の伸縮により図3の2点鎖線のように可動するが、カウリング113の下カバー113aとの隙間はつねに略一定となるように設定される。
ヘッドランプ10において、カウリング113に固定される後部ハウジング11と、カウリング113の前端面に連なるレンズ機能を有さないカバー部12を形成して後部ハウジング11の前部開口を覆う前部ハウジング13とによりハウジングが構成される。このハウジング(後部ハウジング11)には図4に示されるように、カウリング113またはエアインテーク119に取り付けるための複数(この例では6つ)の取付ブラケット14と、カウリングブレース121に取り付けるための複数(この例では2つ)の取付ブラケット15とが設けられる。これらの取付ブラケット14,15を介して、ヘッドランプ10のハウジングをカウリング113またはエアインテーク119に結合させるようになっている。
なお、エアインテーク119のインテークパイプ123の外側は、図6に示されるようにエアインテークカバー120によって覆われる。また、エアインテーク119の開口部には、所定の粗さのメッシュ状の金網124が装着される。
ヘッドランプ10のハウジング内には、上下に隔置される上部バルブ16および下部バルブ17の発光をそれぞれ前方に向けて反射する複数の反射鏡が組合されて所定の配光特性を得る上部リフレクタ18および下部リフレクタ19が、上下に隣接して収納される。これらによりハウジング内に所謂マルチリフレクタ型の上部ランプ20および下部ランプ21が形成されるが、上部ランプ20をロービームランプとする一方、下部ランプ21をハイビームランプとする。上部リフレクタ18および下部リフレクタ19はそれぞれ、前方へ凹型の概略椀状を呈し、その凹型に窪んだ略中心部に上部バルブ16および下部バルブ17が装着される。
上部リフレクタ18および下部リフレクタ19はそれぞれ、エイミング支点部と左右方向および上下方向のエイミング可動部とにより、後部ハウジング11の適所にて微調整可能に支持される。たとえば、図6および図7においては、上部リフレクタ18(ロービームランプ)に対して上下方向のエイミング可動部22が図示され、また、下部リフレクタ19(ハイビームランプ)に対して左右方向のエイミング可動部23およびそのエイミング支点部24と、上下方向のエイミング可動部25およびそのエイミング支点部26とが図示されている。
なお、ここで図4に示されるように、ハウジング内におけるヘッドランプ10の上部に配設した上部ランプ20の左右両側に、一対のポジションランプ27が配設される。このポジションランプ27は図8に示されるように、上部リフレクタ18の外周部側近で、かつ適度に前方に位置するように後部ハウジング11の適所に装着される。
本発明のヘッドランプ10において特に、図9〜図11に示されるように上部リフレクタ18は、その左右幅が上下幅よりも大きく形成されるとともに、その下部まわりが凹状に成形される。下部リフレクタ19は、上部リフレクタ18の左右幅よりも狭い略円形に形成される。この場合、下部リフレクタ19は上部リフレクタ18よりも前方で、かつその下部に入り込むように配設される。
上部リフレクタ18は下半部が欠けた略半円状に形成され、下部リフレクタ19の上縁部が、正面視で上部リフレクタの下縁部(凹部)に前方から重なるように設けられる。この場合、下部リフレクタ19の上縁部が重なる上部リフレクタ18の下縁部の重合部18a(図3参照)は、リフレクタ性能に影響しない前方への延出部として形成されている。
上部リフレクタ18は図10において斜線により示されるようにリフレクタ有効部28を有し、下部リフレクタ19はリフレクタ有効部29を有する。リフレクタ有効部28の最下点28aとリフレクタ有効部29の最上点29aとの間には、僅かな距離もしくは間隔lがある。すなわち、図10のラインL1および図3のラインL2から分かるように、最下点28aおよび最上点29aは、略同一高さとなっている。
また、図11(a)に示されるように正面視で上部リフレクタ18のリフレクタ有効部28における左右の最下点28b,28b間のラインL3に対して、下部リフレクタ19が上下方向で約1/4程食い込むように配置される。すなわち、上部ランプ20および下部ランプ21のそれぞれ上部バルブ16および下部バルブ17の上下方向の配設ピッチは、少なくともその食込み分だけ小さくなる。
図11(b)に示されるように上面視で上部リフレクタ18の下縁部先端18bは、上面視で概略「コ」の字状に形成される。下部リフレクタ19のリフレクタ有効部29の一部が、下縁部先端18bよりも前方に位置し、下部リフレクタ19が上部リフレクタ18よりも前方に配置される。なお、上部リフレクタ18の下縁部先端18bは、コ字状の他に円弧状等に形成することもできる。
上記のようなマルチリフレクタ型のロービームランプを形成する上部ランプ20の場合、図3に示されるように上部バルブ16を前方から覆う椀状のカップ30が付設され、カップ30で上部バルブ16から直接前方に照射される直接光を遮り、上部バルブ16の発光を全て上部リフレクタ18に反射指向させることで、所定の配光特性を得るようにされている。また、上部バルブ16および下部バルブ17はそれぞれ、フィラメント16aおよび17aを有する。これらのバルブ16,17は、バッテリ電源から給電され、ハンドル等に設けたディマースイッチによりON/OFFあるいは相互切替え制御されるようになっている。
上記構成において、ヘッドランプ10のスイッチを入れて、上部ランプ20すなわちロービームランプを点灯させると、図12(a)に示されるようにその照射範囲SLが得られる。照射範囲SLは、道路Rの幅方向横に広がった配光特性となり、手前側に広がりを持つ。一方、スイッチを切り替えて、下部ランプ21すなわちハイビームランプを点灯させると、図12(b)に示されるようにその照射範囲SHが得られる。照射範囲SHは、道路Rの前方に延びる配光特性となる。ハイビームランプの配光特性は手前側から遠方までの広範囲を照射することが望まれているので、一般にロービームランプも同時に点灯され図12(c)に示されるように照射範囲SHとSLが混合された凸状の照射範囲が得られる。
前述したようにヘッドランプ10のハウジング内で、下部ランプ21の下部リフレクタ19が上部ランプ20の上部リフレクタ18よりも前方に、かつその下部に入り込むように配設される。上部リフレクタ18および下部リフレクタ19をこのように配置することにより、ヘッドランプ10を嵩高にすることなくコンパクトに構成することができる。これによりフロントフォーク104が最圧縮したときの前輪103とカウリング113(下カバー113a)との隙間(図3参照)を必要かつ十分に確保することができる。従来ではそのような隙間を確保するために、下部ランプを高く配置し、あるいはその口径を小さくする等の対策が必要であった。
また、カウリング113の前端面に連なるレンズ部12を持つ前部ハウジング13は、後部ハウジング11の前部開口を覆うように結合する。車体フレーム101の前部を覆う略流線型のカウリング113の前端の形状に合せて、有効にヘッドランプ10のコンパクト化を図ることができる。
上部リフレクタ18はその左右幅が上下幅よりも大きく形成され、一方、下部リフレクタ19は上部リフレクタ18の左右幅よりも狭い略円形に形成される。上部ランプ20はロービームランプとして、左右に幅の広いリフレクタ(上部リフレクタ18)を持つことで光を分散させて比較的近くを照らす配光特性(図12(a))を実現する。下部ランプ21はハイビームランプとして、略円形のリフレクタ(下部リフレクタ19)を持つことで光を集中させて遠方を照らす配光特性(図12(b))を実現する。
ここで、図10に示されるように上部リフレクタ18において、上部バルブ16の左右両側の領域Pは、ロービームランプとして照射範囲SLを持つために最も重要な部位である。上述のように上部リフレクタ18は、その左右幅を上下幅よりも大きくすることで、ロービームランプに最適な形状になっている。また、下部リフレクタ19についても、略円形にすることでハイビームランプとしてに最適な形状になっている。
また、リフレクタ性能に影響しない上部リフレクタ18の下縁部に対して、下部リフレクタ19の上縁部が重なることでリフレクタ反射面を有効に形成することができる。すなわち、上部リフレクタ18のリフレクタ有効部28と下部リフレクタ19のリフレクタ有効部29とが隙間なく繋がるように配置され、これによりリフレクタ無効部分を実質的になくすることができる。したがって、小型でありながら極めて効率のよいリフレクタが実現される。
さらに、下部リフレクタ19は上部リフレクタ18よりも前方に配置され、つまり下部バルブ17が上部バルブ16よりも前方に配置される。このように上部バルブ16および下部バルブ17を前後方向に離間して配設位置することで、各バルブ16,17から放射される熱を分散させることができる。これにより上部リフレクタ18および下部リフレクタ19が局部的に加熱されるのを防ぎ、それらの耐久性を大幅に向上する。
また、前投影幅を広く形成できるカウリング113の上部に上部ランプ20を設け、その上部ランプ20の左右両側にポジションランプ27を配設することにより、カウリング113の形状をさらに流線型に形成することができる。
その場合、ポジションランプ27のバルブを上部リフレクタ18の前方に配置することで、上部リフレクタ18および下部リフレクタ19に重ならない。また、ポジションランプ27のバルブから放射する光が、上部リフレクタ18(および下部リフレクタ19)の縁部で遮られることがなく、その光を効率よく照射することができる。
以上、本発明を実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば、上部ランプ20をロービームランプとし、下部ランプ21をハイビームランプとする例を説明したが、配置スペース等が許容されれば、ロービームランプ(上部ランプ20)を下側に、ハイビームランプ(下部ランプ21)を上側にそれぞれ配置することも可能である。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の一例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の一例を示す側面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプまわりの構成例を示す側断面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプまわりの構成例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るカウリングブレースの一例を示す斜視図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプのリフレクタの構成例を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプのリフレクタの構成例を示す正面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプのリフレクタの構成例を示す正面図および上面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプの作用を示すそれぞれ斜視図である。 従来のヘッドランプの例を示す正面図および側断面図である。
符号の説明
10 ヘッドランプ
11 後部ハウジング
12 カバー部
13 前部ハウジング
14,15 取付ブラケット
16 バルブ
17 下部バルブ
18 上部リフレクタ
19 下部リフレクタ
20 上部ランプ
21 下部ランプ
22,23,25 エイミング可動部
24,26 エイミング支点部
27 ポジションランプ
28,29 リフレクタ有効部

Claims (6)

  1. 車体フレームの前部を覆う略流線型に形成したカウリングの前端に、複数のバルブを有して設けられる自動二輪車のヘッドランプ装置であって、
    前記カウリングに固定される後部ハウジングと、前記カウリングの前端面に連なるレンズ部を形成して前記後部ハウジングの前部開口を覆う前部ハウジングとによりハウジングが構成され、前記ハウジング内に上部ランプおよび下部ランプを形成し、
    上下に隔置される上部バルブおよび下部バルブの発光をそれぞれ前方に向けて反射するリフレクタが、前記ハウジング内に上下に隣接して収納され、
    上部リフレクタは、その左右幅が上下幅よりも大きく形成されるとともに、その下部まわりを凹状に成形し、
    下部リフレクタは、前記上部リフレクタの左右幅よりも狭い略円形に形成されるとともに、前記上部リフレクタよりも前方で、かつその下部に入り込むように配設され、上縁部が前記上部リフレクタの下縁部に前方から重なるように設けられることを特徴とする自動二輪車のヘッドランプ装置。
  2. 前記上部ランプをロービームランプとする一方、前記下部ランプをハイビームランプとすることを特徴とする請求項に記載の自動二輪車のヘッドランプ装置。
  3. 前記下部リフレクタの前記上縁部が重なる前記上部リフレクタの前記下縁部の重合部は、リフレクタ性能に影響しない前方への延出部として形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車のヘッドランプ装置。
  4. 前記下部バルブを前記上部バルブよりも前方に配置するとともに、前記上部バルブを前方から覆う椀状のカップを付設したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の自動二輪車のヘッドランプ装置。
  5. 前記ハウジング内におけるヘッドランプの上部に配設した前記上部ランプの左右両側にポジションランプを配設したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の自動二輪車のヘッドランプ装置。
  6. 前記ポジションランプのバルブを前記上部リフレクタの外周縁よりも前方に配置したことを特徴とする請求項に記載の自動二輪車のヘッドランプ装置。
JP2004248489A 2004-08-27 2004-08-27 自動二輪車のヘッドランプ装置 Expired - Fee Related JP4438571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004248489A JP4438571B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 自動二輪車のヘッドランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004248489A JP4438571B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 自動二輪車のヘッドランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006062553A JP2006062553A (ja) 2006-03-09
JP4438571B2 true JP4438571B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=36109396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004248489A Expired - Fee Related JP4438571B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 自動二輪車のヘッドランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4438571B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103129653A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 雅马哈发动机株式会社 骑乘型车辆

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5279418B2 (ja) * 2008-04-03 2013-09-04 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車
CN102143882B (zh) * 2008-08-08 2014-12-24 本田技研工业株式会社 车辆
JP5202219B2 (ja) * 2008-09-30 2013-06-05 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の前部構造
WO2010061651A1 (ja) * 2008-11-25 2010-06-03 ヤマハ発動機株式会社 前照灯ユニット及び自動二輪車
JP5474732B2 (ja) * 2009-12-17 2014-04-16 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の前部構造
JP6078368B2 (ja) * 2013-02-14 2017-02-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP6114593B2 (ja) * 2013-03-22 2017-04-12 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の灯火器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103129653A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 雅马哈发动机株式会社 骑乘型车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006062553A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4796364B2 (ja) 車両のランプ装置およびこれを備えた自動二輪車
US20060056191A1 (en) Vehicle
JP4094847B2 (ja) 自動二輪車用ヘッドライト
US7080929B2 (en) Lamp unit in motorcycle
JP5335760B2 (ja) 自動二輪車の灯火装置
ES2492473T3 (es) Motocicleta
EP2500638B1 (en) Headlamp device
US20120285762A1 (en) Motorcycle
JP5211020B2 (ja) 鞍乗り型車両の前部灯火器構造
JP4853913B2 (ja) 自動二輪車の前照灯装置
JP2007030809A (ja) 自動二輪車のランプユニット
JP4438571B2 (ja) 自動二輪車のヘッドランプ装置
JP2016005942A (ja) 鞍乗型車両
JP2009234479A (ja) 自動二輪車用前照灯装置
US7325952B2 (en) Lamp and motorcycle provided with the lamp
JPH10226375A (ja) スクータ型自動二輪車
JP4510736B2 (ja) 鞍乗り型車両の前照灯装置
JP4353383B2 (ja) 車両用前照灯装置
JP4545325B2 (ja) 自動2輪車用ヘッドライト装置
JP4300789B2 (ja) 自動二輪車の前照灯装置
JP3847085B2 (ja) スクータ型車両の前部灯火器構造
CN107878622B (zh) 跨骑型车辆的导风构造
JP5864302B2 (ja) 自動二輪車のledヘッドライト
JP3847400B2 (ja) スクータ型自動二輪車
JPH11263264A (ja) ホーンカバー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4438571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees