JP4436975B2 - ビードワイヤの無いラジアルタイヤ用ビード - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、補強要素の少なくとも2つのプライから成るクラウン補強体により半径方向に覆われたカーカス補強体を備えていて、補強要素が各プライ内で互いに平行であり、一方のプライと他方のプライとでは互いに交差していて、周方向と鋭角をなしているタイヤの被覆材に関する。
【0002】
欧州特許出願公開第672,547号は、ビードワイヤが設けられていないタイヤ被覆材を記載しており、このタイヤ被覆材は、引張強度が同一サイズの公知のタイヤ内のビードワイヤに必要な引張強度よりも実質的に低い環状要素と、環状要素に接触し又はこれに近接して位置していて、組合せ状態において引張破断強度が同一サイズの公知のタイヤ内のビードワイヤに必要な引張破断強度に少なくとも等しい2つの補強層から成る少なくとも1つのビード補強アーマチュアとを有している。かくして、ビード補強アーマチュアの機械的強度は、環状要素と上記アーマチュアとから成るビード補強組合せ体が従来型タイヤのビードワイヤにとって代わることができるようにするかかる組合せ体の機械的強度を得る上で必須である。
【0003】
上記欧州特許出願には、2つの隣り合う補強プライから成るビード補強アーマチュアが例示として記載されており、補強プライの半径方向下端部は、環状要素と接触状態にあり、これら環状要素を越えて半径方向に延びている。追加の補強プライが環状要素及び第1の2つのプライを包囲し、各側が第1の層に押しつけられた2つの基本的な層を形成し、従って、第1の層はこれら基本層相互間にサンドイッチされ、接触状態にある4つの層が事実上、互いに平行になっている。
【0004】
ビード補強アーマチュアは、2つだけの補強層、例えば、上述の第1のプライを有していてもよく、プライはその自体の上に折り返されて2つのを層を形成している。第1の2つの層は、単一のプライを折り畳むことにより得られ、これにより4つの層を備えたビード補強アーマチュアが得られ、これらの層は、2つのそれぞれのプライをそれ自体の上に折り返すことにより形成される。
【0005】
また、カーカスプライを環状要素に直接巻き付けられたカーカスプライを備えた補強層とカーカスプライ及び環状要素に巻き付けられた2つの補強プライとの間に配置する方式が提案された。
【0006】
一つの補強層の補強要素は、隣り合う又は軸方向に見て最も近くに位置する補強層の補強要素と交差して設けられ、換言すると、隣り合う又は軸方向に見て互いに最も近く位置した2つの層のそれぞれの補強要素は、互いに平行ではない。
【0007】
耐久性の観点から見た場合の最善の解決策は、単一のプライをそれ自体の上に折り返すことにより一つの層と次の層とでは互いに交差したコード又はケーブルの補強層を得るような手法であるように思われる。周方向と0°〜10°の角度をなす1又は2の重ね合わされたプライを折り畳む又は折り返すことは、手際を要する作業である。上述のようなやり方で補強されたビードから成るタイヤの製造は、別の製造上の問題を生じさせる。というのは、種々のビード要素の正確な位置の把握は満足の行くものではないからであり、その理由は、これら要素は、成型、付形及び硬化の各工程の実施中に位置が非常にずれ、その結果、製造されたタイヤのシリーズに品質及び特性上のばらつきが生じることになるからである。
【0008】
本発明の目的は、容易に且つタイヤの特性について信頼性の高い均一性をもって製造できる上記形式のタイヤ被覆材を提案することにある。
【0009】
本発明のタイヤは、ラジアルカーカス補強体をクラウン補強体で半径方向に覆い、クラウン補強体をトレッドで半径方向に覆い、トレッドを2つのサイドウォール部により2つのビードに連結して形成したものであり、各ビードには固定用ビードワイヤが設けられておらず、カーカス補強体が、一方のビードから他方のビードに延びており、各ビードは、軸方向に互いに近接した4つの補強層を形成するよう折り返された2枚のプライを有する補強アーマチュアによって補強され、各補強層は、各層内において互いに平行であって、周方向と0°<α≦10°であるような角度αをなす補強要素を含み、2つの軸方向に見て最も内側の補強層は、一つの層と次の層とで互いに平行な要素で構成され、軸方向に見てアーマチュアの中心に位置した2つの補強層は、一つの層と次の層とで互いに交差された補強要素で構成され、4つの補強層の組合せRは、周方向で測定して、同一サイズの従来型タイヤのビードワイヤに必要な強度に少なくとも等しい引張破断強度を有し、4つの補強層は、ビード内で互いに異なる高さのところに位置した半径方向端部を有しており、少なくとも2つの補強要素の層から成っていて、かつタイヤの回転軸線を中心とする2つの円形平行線間に位置したビードの補強アーマチュアの任意の環状ストリップが、一つの層と次の層とでは互いに交差した少なくとも2つの補強要素層で形成されるようになっていることを特徴とする。
【0010】
上記構造により、タイヤの製造時、長手方向引張破断強度が同一サイズの従来型タイヤ内のビードワイヤに必要な引張破断強度よりも実質的に低い環状要素を省くことができ、この環状要素の軸線は、タイヤの回転軸線に一致している。他方、かかる環状要素が設けられている場合、これは有利には、別の機能、即ち、ビードの半径方向下方部分を充填してその部分にタイヤの装着されるリムシートの幅と同程度の軸方向幅を与えると共にリムに対する回転作用を防止するのに必要なリムのタイトネスと同程度のタイトネスを与えるという機能を果たす。
【0011】
カーカス補強体のターンアップ及びこれに対応したカーカス補強体の主要部分を2つの軸方向に見て最も内側の補強アーマチュア層と補強体の2つの軸方向に見て最も外側の層との間に軸方向に設けてもよいが、カーカス補強体をビードの補強アーマチュアの半径方向下方部分に巻き付けると有利であり、この部分は、2つの補強プライを折り返すことにより形成される。カーカス補強体のターンアップを2つの軸方向外側層相互間に挿入し、これに対応するカーカス補強体の大部分を2つの軸方向内側層相互間に挿入してもよい。
【0012】
また、ビードの外部を少なくとも軸方向に被覆する部分に関し、タイヤの装着時に少なくともリムフックの領域においてリムと接触するようになった保護部分又は層の部分を加硫状態では動的損失弾性率G″が1未満のゴム配合物で作るのが有利であり、G″は、MPa(メガパスカル)で表され、上記動的損失弾性率は、10%剪断率、50℃の温度及び10Hzの振動数で測定され、上記部分の厚さは、高々2mmである。
【0013】
ビード補強アーマチュアの折返しプライの補強要素という用語は、ケーブルだけでなく、コードをも意味していることは理解されるべきである。コードは、単一のモノフィラメント又はマルチフィラメント状ストランドから成るのがよく、ケーブルは、中央コアを備えるのがよいが、これを備えていなくてもよい。
【0014】
補強要素の構成材料は、様々であってよく、例えば金属製、特に鋼製であるが、好ましくは天然又は合成繊維材料、例えばセルロース、ポリエステル又は脂肪族及び好ましくは芳香族ポリアミド材料、特にアラミド製のコードであり、また、かかる材料は、鉱物、例えばガラス又は炭素であってもよく、また、各ケーブルは、上記材料のうち数種類から成っていてもよい(これらは、混合ケーブルと呼ばれている)。
【0015】
本発明の特徴は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと明らかになろう。
【0016】
本発明のツーリング用タイヤは図示の実施形態では、公知のように金属又は繊維材料製の補強要素の少なくとも2つのクラウンプライから成るクラウン補強体(図示せず)を有し、これら補強要素は、各プライ内では互いに平行であるが、一つのプライと次のプライとでは互いに交差しており、そして周方向と、0°〜30°の範囲の角度をなしている。補強体は、2つのサイドウォール部5によってビードBに連結されたトレードによって被覆されている。図示の実施形態では、繊維材料又は織物(ポリエステル)ケーブルの単一プライから成っていて、一方のビードBから他方のビードに延びるラジアルカーカス補強体1(図1)は、その縁部が各ビードB内で折り返されて赤道面の各側にターンアップ10を形成するようなものである。カーカス補強体1は、ビードワイヤが存在していないのでビードワイヤに巻き付けられることはなく、ビードBの補強アーマチュアRの半径方向下方部分に巻き付けられている。
【0017】
補強アーマチュアRは、繊維材料補強要素、より正確に言えば、芳香族ポリアミドケーブルの2つのプライ2,3から成っている。第1のプライは、2つの層、即ち、軸方向内側層21及び軸方向外側層22を形成するようそれ自体の上に折り返されている。同様に、第2のプライ3は、2つの層31,32を形成するようそれ自体の上に折り返されており、層31は、第1のプライ2の層21に軸方向に隣接し、層32は、層22に軸方向に隣接している。各補強プライ2,3内では、芳香族ポリアミドケーブルは、互いに平行であり、周方向と鋭角αをなし、換言すると、コードの任意の点において、そのコードの方向と軸線がタイヤの回転軸線であって、上記点を通る円の接線との間で定まる角度をなしている。各層21,22,31,32について、角度αは、測定点の半径方向位置の関数として様々であるが、常に0°よりも大きく、高々10°である。
【0018】
プライ2,3は、ビード補強アーマチュア又はカーカス補強体ブランクの成型ドラム上に配置されていて、2つのプライが折り返されると、軸方向内側の層21,22が、各層内で互いに平行であるだけでなく、1つの層21と次の層31に軸方向に隣接し又は最も近くに位置する層とにおいても互いに平行なケーブルで形成されるようになっている。同一プライ2,3の2つの層21,22又は31,32のケーブルは、同一プライの一方の層21,31と他方の層22,32とでは互いに交差しているが、2つのプライ2,3のそれぞれの2つの軸方向外側層22,32のケーブルは、一方の層22と軸方向に隣接し又は最も近くに位置する層32とでは互いに平行である。
【0019】
カーカスプライ1と組合せRとの間には、隔離部分として知られている2つの薄いゴム部分7,8が設けられており、このうち部分7は、層21をカーカス補強体1の所要部分から隔離し、図示の例では、本質的に一定厚さのゴム層まで薄くされた部分8は、補強層22,31,32をカーカスプライ1のターンアップ10から隔離している。ゴム部分7,8の割線モジュラスMA10の値は好ましくは、カーカス補強体の補強要素の圧延用ゴムのMA10モジュラスと補強層21,22,31,32の補強要素の圧延用ゴムのMA10モジュラスの値(これは、非常に高い)との間である。
【0020】
MA10モジュラスは、10%の相対伸び率について引張応力を測定することにより所与のゴム配合物について得られたモジュラスであり、応力は、1979年12月のAFNOR−NF−T40−101規格に従って通常の温度及び湿度の条件のもとで1988年9月のAFNOR−NF−T46−002規格に従って求められる。
【0021】
補強層21,22,31,32の半径方向上端部は、互いに異なる高さH21,H22,H31,H32のところに配置されていて、これら高さは、回転軸線に本質的に垂直なビードの壁とビードのシートの母線との間の交点を通るタイヤの回転軸線に平行な線に関して測定されている。図1で分かるように、上記高さは、少なくとも2つの補強層21,32が設けられている環状補強ストリップ上、特に、2つの補強層だけが設けられているストリップ上において、2つの層は、一方の層と次の層とでは互いに交差された補強要素から成り、組合せRの剛性は、2つの互いに交差した層が存在している場合、非常に大きい。種々の補強層の端部を上述のように設けることにより、同一サイズのタイヤ内の通常のビードワイヤの取り替えに必要な周方向引張剛性及び引張破断強度を維持することができ、それと同時に、2つの補強プライがこれらの補強要素が補強アーマチュアブランクの成型中、一方のプライと次のプライとでは互いに平行な状態で位置決めされているので、全体が、ビードを構成する製品の位置決め座標の十分な考慮が行われるという点で製作が容易である。カーカスプライ1のターンアップ10の高さHC の値について、図示の実施形態では、これは、上述の値全てよりも大きく、したがってターンアップ10は、層21,22,31,32の端部全てを被覆し、そしてカーカスプライの主要部分に軸方向に隣接した縁部を有するようになっている。
【0022】
ビードの構造は、内部内張層6及びビードを保護するゴム部分4によって完全なものとされている。加硫状態では、保護層4は、1よりも小さい動的損失弾性率G″を有し、G″はMPa(メガパスカル)で表され、図示の例では、モジュラスG″は0.08MPaに等しく、したがって、従来型ビードワイヤを備えた従来型ビードの対応部分のモジュラスと比較して小さく、後者のモジュラスは一般に、少なくとも1に等しい。この部分4の厚さに関し、これは、リムフックの高さ位置のところの1.5mmに等しい。低い損失弾性率G″及びビードの外側領域において小さな厚さを有する部分4を用いることにより(これは、ビード全体を貫通して延びる補強アーマチュアRの剛性により可能である)、リムへのタイヤの取付け状態を維持する上での有効性をなんら変えることなく、転がり抵抗をかなり減少させる。
【0023】
図2は、環状要素、例えば、従来技術文献として記載した欧州特許出願に記載されたものを用いた変形例を示している。補強プライ2,3は、この環状要素20の周りに巻き付けられて2つの軸方向内側層21,31を形成すると共に軸方向外側層22,32を形成している。他の点に関しては、ビードの設計思想は、上述すると共に図1に示すビードに関して説明したものと同一であり、カーカスプライ1は、補強アーマチュアRに巻き付けられ、したがって、環状要素20にも巻き付けられている。
【0024】
周方向に測定した環状要素20の引張破断強度は、300daN以下であるので有利であり、即ち、同一サイズの公知のタイヤ内のビードワイヤに必要な値よりも非常に低いので有利であり、周方向に測定された補強プライのアーマチュアRの引張破断強度は、同一サイズの公知のタイヤ、換言すると、上述の例の場合にはツーリングタイヤ内のビードワイヤに必要な引張破断強度に少なくとも等しく、1000daNよりも高いので有利であり、したがって、環状要素20の機械的強度は、組合せRの機械的強度に必ずしも貢献しないようになっている。しかしながら、引張破断強度は、通常のタイヤの成型作業、折返し作業、シェーピング作業及び加硫作業を可能にするよう選択されている。かくして、環状要素20は、例えば軸線がタイヤの回転軸線に一致した円形コードから成るのがよい。このコードは、モノフィラメント又はマルチフィラメントのものであってもよく、繊維材料(織物)又は金属製であってもよいが、できるだけ軽く製造されたものであるのがよく、中空の金属製コードは、軽いということと嵩張らないということの2つの目標としている特性を兼ね備えているのでこれを用いることが好ましい解決策である。環状要素20はまた、例えば芳香族ポリアミドで作られた繊維材料又は鉱物材料、例えばガラスで作られたケーブルであるのがよい。また、これに代えて、高い弾性引張割線モジュラス及び非常に高い硬さを持つゴム配合物体を用いてもよく、例えば、10%相対伸び率において15MPa以上のモジュラスMA10を備えた配合ゴムが最適である。この配合物は、ビードを一層効果的に充填するよう設計されたコード、ケーブル又はストリップから成る環状要素への付加物であるに過ぎないものであってよい。
【0025】
図3に示すタイヤビードは、図2に示し上述したものと以下に列記する3つの特性において異なっている。
【0026】
1.補強層に対する環状要素20の位置
2.補強層21,22,31,32の半径方向上端部の半径方向位置
3.補強層に対するカーカスプライの軸方向位置
第2の補強プライ3は、環状要素20に巻き付けられておらず、それ自体の上に折り返されただけで、層31,32を形成しており、第1のプライ2は、環状要素に巻き付けられている。図1に示す例では、補強層の端部の高さの値の順序は、小から大の順にH22,H31,H32,H21であるが、図3の例では、この順序は、H32,H21,H22,H31である。さらに、環状要素20に巻き付けられたカーカスプライは、2つのプライ2,3相互間にサンドイッチされており、これら両方もまた折り返されており、プライの主要部分は、層21,31相互間に挿入され、カーカスプライのターンアップ10は、層22,32相互間に挿入されている。このように構成することにより、アーマチュアRの引張剛性特性を保持すると共にタイヤの構成要素の位置の正確さを向上させ、それにより製造されたタイヤの品質の一層の均一性を達成しながら、カーカス補強体を2つのアーマチュア、即ち、カーカス補強体とビード補強体によって形成される複合体の中立位置の繊維の近くに位置決めし、それにより接触面の通過中、カーカス補強体が移動してこれがビード領域内で圧縮状態になるのを制限することができる。
【0027】
カーカス補強体1の各縁部もまた、軸方向内側補強層及び軸方向外側補強層(図示せず)相互間に挿入してよい。2つの構成例が考えられ、即ち、カーカス補強体の縁部を折り返して折り目を形成し、次に、主要部分及び折り目をこれら層相互間に軸方向に保持する場合、或いは縁部を折り畳まず、したがってターンアップを持たない場合がありうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 子午線断面で見た本発明のタイヤのビードの略図である。
【図2】 本発明のビードの第2の実施形態の略図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態の略図である。

Claims (6)

  1. ラジアルカーカス補強体(1)をクラウン補強体で半径方向に覆い、クラウン補強体をトレッドで半径方向に覆い、トレッドを2つのサイドウォール部(5)により2つのビードBに連結して形成したタイヤであって、各ビードには固定用ビードワイヤが設けられておらず、カーカス補強体(1)が一方のビードBから他方のビードに延びているタイヤにおいて、各ビードは、軸方向に互いに近接した4つの補強層(21,31,32,22)を形成するよう折り返された2枚のプライ(2,3)を有する補強アーマチュアRによって補強され、各補強層は、各層内において互いに平行であって、周方向と0°<α≦10°であるような角度αをなす補強要素を含み、2つの軸方向に見て最も内側の補強層(21,31)は、一つの層(21)と次の層(31)とで互いに平行な要素で構成され、軸方向に見てアーマチュアの中心に位置した2つの補強層(31,32)は、一つの層(31)と次の層(32)とで互いに交差された補強要素で構成され、4つの補強層(21,31,32,22 )の組合せRは、周方向で測定して、同一サイズの従来型タイヤのビードワイヤに必要な強度に少なくとも等しい引張破断強度を有し、4つの補強層(21,31,32,22 )は、ビード内で互いに異なる高さH21,H22,H31,H32のところに位置した半径方向端部を有しており、少なくとも2つの補強要素の層から成っていて、かつタイヤの回転軸線を中心とする2つの円形平行線間に位置したビードBの補強アーマチュアRの任意の環状ストリップが、一つの層と次の層とでは互いに交差した少なくとも2つの補強要素層で形成されるようになっていることを特徴とするタイヤ。
  2. ビードBは、周方向の引張破断強度がこれと同一方向に測定した補強アーマチュアRの引張破断強度よりも相当低い環状要素(20)を有し、前記環状要素(20)の軸線は、タイヤの回転軸線に一致していることを特徴とする請求項1記載のタイヤ。
  3. カーカス補強体(1)の各縁部は、ターンアップの有無にかかわらず2つの軸方向内側層と2つの軸方向外側層との間に軸方向に保持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ。
  4. カーカス補強体(1)は、ビードBの補強アーマチュアRの半径方向下端部に巻き付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ。
  5. カーカス補強体(1)のターンアップ(10)は、2つの軸方向外側層相互間に挿入され、これに対応するカーカス補強体の大部分は、2つの軸方向内側層相互間に挿入されていることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ。
  6. 取付けリムに接触するよう設計されているビードの部分を、タイヤの装着時に少なくともリムフックの領域について外側から且つ少なくとも軸方向に覆う部分(4)は、加硫状態では動的損失弾性率G″が1未満のゴム配合物から成り、G″は、MPa(メガパスカル)で表され、前記動的損失弾性率は、10%剪断率、50℃の温度及び10Hzの振動数で測定され、前記部分(4)の厚さは、高々2mmであることを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一に記載のタイヤ。
JP2000561058A 1998-07-23 1999-06-28 ビードワイヤの無いラジアルタイヤ用ビード Expired - Fee Related JP4436975B2 (ja)

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