JP4436702B2 - 射出成形機 - Google Patents

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本発明は、溶融樹脂を金型内に射出・充填して成形品を得る射出成形機に係り、特に、インラインスクリュー式の射出成形機のスクリューあるいはプリプラ式射出成形機の射出プランジャーにかかる樹脂圧力を検出するための技術に関する。
図6は、従来のインラインスクリュー式の射出成形機の射出系メカニズムの構成図である。図6において、51は第1の保持プレート(ヘッドストック)、52は、その基端部を第1の保持プレート51に固定された加熱シリンダ、53は、加熱シリンダ52内に回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュー、54は、第1の保持プレート51と所定間隔をおいて対向する第2の保持プレート、55は、第1の保持プレート51と第2の保持プレート54との間に架け渡された複数本のガイドシャフト、56は、ガイドシャフト55に挿通・案内されて前後進可能な前後進プレート、57は、前後進プレート56に軸受けを介して回転可能に保持されると共に、スクリュー53の基端部が連結部材を介して固定された回転体、58は、回転体57に固定されると共に、図示せぬ計量用サーボモータの回転が伝達される被動プーリ、59は、第2の保持プレート54に軸受けを介して回転可能に保持されたボールネジ軸60と、ボールネジ軸60に螺合されたナット体61とをもつボールネジ機構(回転→直線運動変換機構)、62は、ボールネジ軸60の端部に固定されると共に、図示せぬ射出用サーボモータの回転が伝達される被動プーリ、63は、前後進プレート56とナット体61との間に挟持されるように配設され、前後進プレート56とナット体61に、取り付けボルトによりそれぞれ固定された環状のロードセル(荷重変換器)である。
図6に示す構成において、図示せぬ計量用サーボモータの回転により、被動プーリ58、回転体57を介して、スクリュー53が回転する。また、図示せぬ射出用サーボモータの回転により、被動プーリ62を介してボールネジ軸60が回転することにより、ナット体61が所定方向に直線移動し、これにより、ロードセル63を介して前後進プレート56が直線移動することで、前後進プレート56と共に、回転体57、スクリュー53などが直線移動する。
そして、計量工程時には、図示せぬ計量用サーボモータによりスクリュー53を所定方向に回転させて、スクリュー53の後部側に供給される原料樹脂(樹脂ペレット)を、混練・可塑化しつつスクリュー53の前方側へと送り込み、これにより、スクリュー53の先端側に溶融樹脂が溜まるにしたがって、スクリュー53が、溶融樹脂に与える背圧を制御するために圧力制御されつつ(これは、図示せぬ射出用サーボモータによる圧力フィードバック制御に基づく)、後退し、スクリュー53の先端側に1ショット分の溶融樹脂が蓄えられた時点で、計量用サーボモータの回転は停止されるようになっている。
また、射出工程の一次射出時には、図示せぬ射出用サーボモータにより、ボールネジ軸60を所定方向に回転させてナット体61を前進させ、これにより、前後進プレート56と共にスクリュー53を前進させることで、スクリュー53の先端側に蓄えられた溶融樹脂を金型内に射出・充填するようになっており、一次射出に引続く射出行程の保圧時には、図示せぬ射出用サーボモータにより、スクリュー53に印加する圧力を所定のものに制御して、金型内の樹脂に保圧力を付与するようになっている。
ここで、上記の射出時や計量時には、公知のように、スクリュー53の先端側の樹脂の圧力をロードセル63で検出することで、一次射出制御・保圧制御や、計量制御を実現するようになっており、射出成形機の図示せぬコントローラは、樹脂圧力を検出することで、圧力フィードバック制御や、速度フィードバック制御時の圧力監視を行うようになっている。なお、図6に示した構成では、スクリュー53、回転体57、軸受けのスラスト軸受け機能部、前後進プレート56を介して、ロードセル63に対して樹脂圧力による荷重が加えられ、ロードセル63は加えられた荷重に応じた電気信号を、図示せぬコントローラに出力するようになっている。
そして、射出成形機に用いられる従来のロードセルは、荷重を受けると微小に弾性変形する(たわみ変形)する変形部を1つだけ設けて、すなわち、図6に示した例では、ロードセル63に、スクリュー53の軸方向と直交する環状板部からなる変形部63aを形成して、この変形部63aに図示せぬ歪みゲージを貼着した構成をとっており、この単一の変形部63aに設けた歪みゲージによって、計量時の樹脂圧力および射出時の樹脂圧力を検出するようになっていた。
ところで、射出(一次射出および保圧)時に、スクリューなどの射出部材に、樹脂圧力によってかかる最大荷重は、計量密度を安定させるために行う計量時の背圧制御中に、スクリューなどの射出部材にかかる荷重よりも、10倍程度以上も大きいことがあり得る。このため、最大の樹脂圧力による荷重に耐え得る定格荷重をもつロードセルを選択する必要がある。つまり、ロードセル63の変形部63aが耐え得る許容荷重が、最大樹脂圧力による荷重に十分に耐え得るロードセルを選択する必要がある。ところが、ロードセルの有効測定範囲は、ロードセルの定格荷重の約1/10以上であるため、背圧制御のための樹脂圧力の検出精度が悪く、計量密度の安定化を阻害する要因となっていた。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、計量時の樹脂圧力の検出が精度良く行え、しかも、最大樹脂圧力による荷重がかかっても、これに耐え得る構造をもつ圧力検出手段を実現することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、射出用サーボモータにより回転されるボールネジ軸と、該ボールネジ軸に螺合されたナット体とからなり、前記射出用サーボモータの回転を前記ナット体を介して前後進プレートの直進移動に変換するボールネジ機構と、前記ナット体と前記前後進プレートとの間に設けられた圧力検出部とを備えた射出成形機において、
前記圧力検出部は、前記ナット体に固定される内環状部と、該内環状部の外周に配置される第1の変形部および該第1の変形部に設けられる第1の歪みゲージからなる低荷重検出部と、該低荷重検出部の外周に配置される第2の変形部および該第2の変形部に設けられる第2の歪みゲージからなる高荷重検出部と、該高荷重検出部の外周に配置され、前記前後進プレートに固定される外環状部とを具備した構成とされる。
また、第1の変形部は、所定量以上の荷重がかかると、それ以上の変形が阻止される構成とされる。
本発明によれば、低荷重検出部と高荷重検出部とをもつ構成となっているため、スクリューまたは射出プランジャーよりなる射出部材にかかる荷重が低荷重である場合には、低荷重検出部により樹脂圧力の検出を行い、射出部材にかかる荷重が高荷重である場合には、高荷重検出部により樹脂圧力の検出を行うことができるので、低荷重である場合も高荷重である場合にも、何れも検出精度の良い樹脂圧力の検出を行うことができる。したがって、計量工程の背圧制御のように、射出部材にかかる荷重が、射出(一次射出および保圧)時の最大樹脂圧力による荷重よりも、約1/10以下程度の値である場合においても、低荷重検出部によって精度の良い樹脂圧力の検出を行うことができるので、精度が良く信頼性の高い背圧制御を実行することが可能となり、以って、計量密度の安定化に大いに寄与することができる。また、低荷重検出部の第1の変形部は、所定量以上の荷重がかかると、それ以上の変形が阻止されるので、低荷重検出部の第1の変形部がその許容値を超える変形を起こすことがなく、したがって、低荷重検出部が破損・劣化することが確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るインラインスクリュー式の射出成形機の要部構成を示す断面図である。本第1実施形態の射出成形機の構成は、図6に示した従来構成におけるロードセル63を除いて、他の構成は図6に示した従来の射出成形機と同様であり、図1において、図6に示した構成要素と同一の構成要素には、同一符号を付してある。
本第1実施形態では、前記前後進プレート56と、前記ボールネジ機構59のナット体61との間に、複合ロードセル体1を配設した構成となっている。この複合ロードセル体1は全体として環状に形成され、厚幅の(図示せぬスクリューの軸方向に沿う方向の寸法が、所定量以上の寸法をもつようにされた)内環状部2と、厚幅の中環状部3と、厚幅の外環状部4と、図示せぬスクリューの軸方向と直交する環状板部からなる第1の変形部5と、同じく図示せぬスクリューの軸方向と直交する環状板部からなる第2の変形部6と、第1の変形部5に設けられた第1の歪みゲージ7と、第2の変形部6に設けられた第2の歪みゲート8とを、有するものとして構成されている。
内環状部2、第1の変形部5、中環状部3、第2の変形部6、外環状部4は、金属円板を切削加工することによって一体に形成され、内環状部2と中環状部3との間に位置する第1の変形部5は、低荷重で弾性変形するように第2の変形部6よりも薄肉に形成され、中環状部3と外環状部4との間に位置する第2の変形部8は、高荷重で弾性変形するように第1の変形部5よりも厚肉に形成されており、第2の変形部8は、射出成形機が出し得る最大樹脂圧力による荷重にも、耐え得る機械的強度が与えられている。そして、第1の変形部5と第1の歪みゲージ7とを含んで、低荷重検出部が構成されており、第2の変形部6と第2の歪みゲージ8とを含んで、高荷重検出部が構成されている。ここでは例えば、低荷重検出部が0tonから3tonまでの荷重を検出する機能を担い、高荷重検出部が3ton以上から20tonまでの荷重を検出する機能を担うように、構成されている。
また、外環状部4が、取り付けボルト9により前後進プレート56に密着・固定され、内環状部2が取り付けボルト10によりナット体61に密着・固定されることで、複合ロードセル体1は、前後進プレート56とナット体61が一体となって前後進するように両者56、61を連結すると共に、複合ロードセル体1は、図示せぬスクリューにかかる樹脂圧力による荷重を、前後進プレート56を介して受けるようになっている。
また、複合ロードセル体1に荷重がかかっていない際には、中環状部3の端面とナット体61の端面との間には、微小な(例えば、0.1mm程度の)隙間S1が形成されるようになっていて、低荷重検出部の第1の変形部5が所定量以上の荷重(ここでは3ton)を受けて変形したときには、中環状部3の端面がナット体61の端面に当接して、第1の変形部5がそれ以上変形することを阻止されるように、構成されている。
このような構成の複合ロードセル体1を採用すると、スクリューにかかる荷重が低荷重である場合には、低荷重検出部により樹脂圧力の検出を行い、スクリューにかかる荷重が高荷重である場合には、高荷重検出部により樹脂圧力の検出を行うことができるので、低荷重である場合も高荷重である場合にも、何れも検出精度の良い樹脂圧力の検出を行うことができる。したがって、計量工程の背圧制御のように、スクリューにかかる荷重が、射出成形機で発現する最大樹脂圧力による荷重よりも、約1/10以下程度の値である場合においても、低荷重検出部によって精度の良い樹脂圧力の検出を行うことができるので、精度が良く信頼性の高い背圧制御を実行することが可能となる。また、低荷重検出部の第1の変形部5は、所定量以上の荷重がかかるとそれ以上の変形が阻止されるので、第1の変形部5がその許容値を超える変形を起こすことがなく、したがって、低荷重検出部が破損・劣化することが確実に防止できる。
図2は、本発明の第2実施形態に係るインラインスクリュー式の射出成形機の要部構成を示す断面図である。本第2実施形態の射出成形機の構成も、図6に示した従来構成におけるロードセル63を除いて、他の構成は図6に示した従来の射出成形機と同様であり、図2において、図6に示した構成要素と同一の構成要素には、同一符号を付してある。
本第2実施形態では、前記前後進プレート56と、前記ボールネジ機構59のナット体61との間に、複合ロードセル体11を配設した構成となっている。この複合ロードセル体11は全体として環状に形成され、厚幅の(図示せぬスクリューの軸方向に沿う方向の寸法が、所定量以上の寸法をもつようにされた)内環状部12と、厚幅の外環状部13と、図示せぬスクリューの軸方向と直交する環状板部からなる第1の変形部14と、スクリューの軸方向に沿った薄肉の管状部からなる第2の変形部15と、第1の変形部14に設けられた第1の歪みゲージ16と、第2の変形部15に設けられた第2の歪みゲート17とを、有するものとして構成されている。
内環状部12、第2の変形部15、第1の変形部14、外環状部13は、金属円板を切削加工することによって一体に形成され、内環状部12と外環状部13との間に位置する第1の変形部14は、低荷重で弾性変形するように第2の変形部15よりも薄肉に形成され、内環状部12に切削により形成された第2の変形部15は、高荷重で弾性変形するように第1の変形部14よりも厚肉に形成されており、第2の変形部15は、射出成形機が出し得る最大樹脂圧力による荷重にも、耐え得る機械的強度が与えられている。そして、第1の変形部14と第1の歪みゲージ16とを含んで、低荷重検出部が構成されており、第2の変形部15と第2の歪みゲージ17とを含んで、高荷重検出部が構成されている。ここでは例えば、低荷重検出部が0tonから3tonまでの荷重を検出する機能を担い、高荷重検出部が3ton以上から20tonまでの荷重を検出する機能を担うように、構成されている。
また、外環状部13が、取り付けボルト18により前後進プレート56に密着・固定され、内環状部12が取り付けボルト19によりナット体61に密着・固定されることで、複合ロードセル体11は、前後進プレート56とナット体61が一体となって前後進するように両者56、61を連結すると共に、複合ロードセル体11は、図示せぬスクリューにかかる樹脂圧力による荷重を、前後進プレート56を介して受けるようになっている。
また、複合ロードセル体11に荷重がかかっていない際には、内環状部12の端面と前後進プレート56の端面との間には、微小な(例えば、0.1mm程度の)隙間S2が形成されるようになっていて、低荷重検出部の第1の変形部14が所定量以上の荷重(ここでは3ton)を受けて変形したときには、内環状部12の端面が前後進プレート56の端面に当接して、第1の変形部14がそれ以上変形することを阻止されるように、構成されている。
このような構成の複合ロードセル体11を採用した場合にも、前記第1実施形態と同等の作用効果を奏する。また、本第2実施形態の複合ロードセル体11では、第1の変形部14を、スクリューの軸方向と直交する環状板部で形成した所謂ダイヤフラムタイプとし、第2の変形部15を、スクリューの軸方向に沿った薄肉の管状部で形成した所謂センターホールタイプとしており、ダイヤフラムタイプをとる低荷重検出部は、低荷重による変形応答性に優れたものとでき、センターホールタイプをとる高荷重検出部は、低荷重による変形応答性はダイヤフラムタイプに較べると劣るものの、高荷重に耐え得る構成とすることが容易であり、さらに、前記第1実施形態の複合ロードセル1に較べると、径方向の寸法を小さくすることが可能となる。
図3は、本発明の第3実施形態に係るインラインスクリュー式の射出成形機において用いるロードセル組立体の構成を示す断面図である。本第3実施形態の射出成形機の構成も、図6に示した従来構成におけるロードセル63を除いて、他の構成は図6に示した従来の射出成形機と同様である。
本第3実施形態では、図示を割愛してあるが、前記前後進プレート56と前記ボールネジ機構59のナット体61との間に、ロードセル組立体21を配設した構成となっている。このロードセル組立体21は全体として環状に形成され、環状の第1のロードセル22と、環状の連結プレート23と、環状の第2のロードセル24とを、組み合わせたものとして構成されている。
第1のロードセル22は、厚幅の(図示せぬスクリューの軸方向に沿う方向の寸法が、所定量以上の寸法をもつようにされた)内環状部25と、厚幅の外環状部26と、図示せぬスクリューの軸方向と直交する環状板部からなる第1の変形部27と、第1の変形部27に設けられた第1の歪みゲージ28とを、有するものとして構成されていて、内環状部25、第1の変形部27、外環状部26は、金属円板を切削加工することによって一体に形成されている。内環状部25と外環状部26との間に位置する第1の変形部27は、低荷重で弾性変形するように形成され、第1の変形部27と第1の歪みゲージ28とを含む第1のロードセル22により、低荷重検出部が構成されており、ここでは例えば、低荷重検出部は0tonから3tonまでの荷重を検出する機能を担うようになっている。
この第1のロードセル22は、外環状部26が、取り付けボルト29により連結プレート23に密着・固定され、また、図示を割愛してあるが、外環状部26が、図示せぬ取り付けボルトにより前記した前後進プレート56に密着・固定されている。
また、ロードセル組立体21に荷重がかかっていない際には、第1のロードセル22の内環状部25の端面と連結プレート23の端面との間には、微小な(例えば、0.1mm程度の)隙間S3が形成されるようになっていて、低荷重検出部の第1の変形部27が所定量以上の荷重(ここでは3ton)を受けて変形したときには、内環状部25の端面が連結プレート23の端面に当接して、第1の変形部27がそれ以上変形することを阻止されるように構成されている。
第2のロードセル24は、厚幅の(図示せぬスクリューの軸方向に沿う方向の寸法が、所定量以上の寸法をもつようにされた)内環状部30と、厚幅の外環状部31と、図示せぬスクリューの軸方向と直交する環状板部からなる第2の変形部32と、第2の変形部32に設けられた第2の歪みゲージ33とを、有するものとして構成されていて、内環状部30、第2の変形部32、外環状部31は、金属円板を切削加工することによって一体に形成されている。内環状部30と外環状部31との間に位置する第2の変形部32は、高荷重で弾性変形するように形成され、射出成形機が出し得る最大樹脂圧力による荷重にも、耐え得る機械的強度が与えられている。そして、第2の変形部32と第2の歪みゲージ33とを含む第2のロードセル24により、高荷重検出部が構成されており、ここでは例えば、高荷重検出部は3ton以上から20tonまでの荷重を検出する機能を担うようになっている。
この第2のロードセル24は、内環状部30が、取り付けボルト30により連結プレート23に密着・固定され、また、図示を割愛してあるが、外環状部31が、図示せぬ取り付けボルトにより前記したナット体61に密着・固定されている。
このような構成のロードセル組立体21を採用した場合にも、前記第1実施形態と同等の作用効果を奏する。さらに、本第3実施形態のロードセル組立体21は、形状が簡素な第1のロードセル22、第2のロードセル24を用いているので、製作性に優れたものとなる。
なお、上述した各実施形態における複合ロードセル体11、21やロードセル組立体21が、樹脂圧力を受けたスクリュー53からの荷重を伝達される経路は、図6に示した伝達経路に限定されるものではなく、任意の荷重伝達経路が採用可能である。
図4は、前記した第1〜第3実施形態について共通の制御系の要部構成を示すブロック図である。この図4に示した構成は、前記第1〜第3実施形態の低荷重検出部、高荷重検出部に全て共通のものであるが、ここでは説明の便宜上、図1の第1実施形態の低荷重検出部、高荷重検出部への適用を例にとって説明する。
図4において、7は前記した低荷重検出部の第1の歪みゲージ、8は前記した高荷重検出部の第2の歪みゲージ、41は第1のA/D変換器、42は第2のA/D変換器、43は射出成形機の全体制御を司るシステムコントローラ、44は液晶ディスプレイなどよりなる表示部である。また、システムコントローラ43中において、45は圧力検出処理部、46は表示処理部、47は圧力制御部、48は測定値格納部である。
図4に示す構成において、第1の歪みゲージ7(低荷重検出部)による検出電流値は、第1のA/D変換器41においてデジタル値に変換されて、圧力検出処理部45に出力され、第2の歪みゲージ8(高荷重検出部)による検出電流値は、第2のA/D変換器42においてデジタル値に変換されて、圧力検出処理部45に出力される。圧力検出処理部45では、第1のA/D変換器41の出力および第2のA/D変換器42の出力を取り込んで、これをそれぞれ検出圧力値に換算処理する。先にも述べたように、第1の歪みゲージ7(低荷重検出部)は、低荷重領域の荷重(ここでは、0tonから3tonまでの荷重)を検出する機能を担い、第2の歪みゲージ8(高荷重検出部)は、高荷重領域の荷重(ここでは、3ton以上から20tonまでの荷重)を検出する機能を担うようになっており、第2の歪みゲージ8(高荷重検出部)は、実際には、0tonから20tonまでの荷重に対応する測定範囲(測定レンジ)をもっている。
図5は、第1の歪みゲージ7(低荷重検出部)、第2の歪みゲージ8(高荷重検出部)が測定する荷重(負荷)範囲、検出電流値、それに対応する検出圧力値などを示している。なお、図5では、0tonでも測定精度が確保できるように、各荷重検出部の出力に対してオフセット調整を施した状態を示してある。測定範囲が0tonから3tonまでの第1の歪みゲージ7(低荷重検出部)における、荷重0tonでの検出電流値は4mAで、このときの第1のA/D変換器41の出力は「490」、荷重3tonでの検出電流値は20mAで、このときの第1のA/D変換器41の出力は「4090」であるのに対し、測定範囲が0ton以上から20tonまでの第2の歪みゲージ8(高荷重検出部)における、荷重0tonでの検出電流値は4mAで、このときの第2のA/D変換器42の出力は「490」、荷重20tonでの検出電流値は20mAで、このときの第2のA/D変換器42の出力は「4090」ある。したがって、低荷重検出部と高荷重検出部の測定範囲の比率は、3:20となるので、低荷重検出部と高荷重検出部の分解能の比率は、その逆の関係となり、おおよそ分解能は、低荷重検出部の方が一桁程度精度が良いものとなる。なお、ここでは、荷重3tonに対応する検出圧力値は455kg/cmで、荷重20tonに対応する検出圧力値は3039kg/cmである。
圧力検出処理部45は、第1のA/D変換器41の出力および第2のA/D変換器42の出力をそれぞれ取り込み、荷重が0tonから3tonまでは、第1のA/D変換器41の出力値に基づいて換算した検出圧力値を測定値として採用し、荷重が3ton以上から20tonまでは、第2のA/D変換器42の出力値に基づいて換算した検出圧力値を測定値として採用する。すなわち、圧力検出処理部45は、検出圧力値が0kg/cmから455kg/cmまでは、第1のA/D変換器41の出力に基づく分解能の高い検出圧力値を、表示処理部46、圧力制御部47、測定値格納部48にそれぞれ出力し、検出圧力値が455kg/cm以上から3039kg/cmまでは、第2のA/D変換器42の出力に基づく、上記した455kg/cmまでよりも分解能の低い(この分解能は従来と同等のものである)検出圧力値を、表示処理部46、圧力制御部47、測定値格納部48にそれぞれ出力する。
表示部44上に樹脂圧力の実測値を表示するモードであるときには、表示処理部46は、圧力検出処理部45からの出力に基づき、表示部44上にグラフィック表示させる圧力グラフのプロット精度を、0kg/cmから455kg/cmまでは、455kg/cm以上から3039kg/cmまでよりも、一桁精度を上げたものとして表示させる。また、表示処理部46は、グラフィック表示された圧力グラフ上の点をオペレータがペンツールなどでタッチした際の表示する、その点を数値表示する際の圧力値の精度を、0kg/cmから455kg/cmまでは、455kg/cm以上から3039kg/cmまでよりも、一桁細かく表示させるように制御する。図5中には、表示部44上にグラフィック表示させる圧力グラフのプロット精度の様子を模式的に示してある。よって、樹脂圧力が比較的に低圧力にある範囲では、従来よりも圧力検出値の表示精度を、約一桁向上させることができる。
また、圧力制御部47により、樹脂圧力をフィードバック制御するモードである際には、圧力制御部47は、検出圧力値が0kg/cmから455kg/cmまでの範囲は、第1のA/D変換器41の出力に基づく分解能の高い検出圧力値を用いて圧力フィードバック制御を行うことができるので、比較的に低圧力の範囲での圧力フィードバック制御の精度を、約一桁向上させることができる。
本発明の各実施形態では、計量工程の背圧制御時には、第1のA/D変換器41の出力を用いた圧力制御を行い、分解能の高い検出圧力値を用いた精緻な圧力フィードバック制御を行うようになっている。また、射出行程時の圧力制御時には、予め定められた所定の圧力値(ここでは、例えば455kg/cm)までは、第1のA/D変換器41の出力を用いた圧力フィードバック制御を行い、予め定められた所定の圧力値(ここでは、例えば455kg/cm)をオーバーすると、第2のA/D変換器42の出力を用いた圧力フィードバック制御を行うようになっている。したがって、射出行程時の圧力制御における最大設定圧力が、予め定められた所定の圧力値(ここでは、例えば455kg/cm)未満であるような、低圧の射出圧力制御を行う場合には、背圧制御の場合と同様に、分解能の高い検出圧力値を用いた精緻な圧力フィードバック制御を行えることとなる。
なお、上述した実施形態においては、インラインスクリュー式の射出成形機への適用例について説明したが、プリプラ式射出成形機の射出プランジャーにかかる樹脂圧力を検出する場合にも、本発明が適用可能であることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係るインラインスクリュー式の射出成形機の要部構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るインラインスクリュー式の射出成形機の要部構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るインラインスクリュー式の射出成形機において用いるロードセル組立体の構成を示す断面図である。 本発明の第1〜第3実施形態について共通の制御系の要部構成を示すブロック図である。 図4中の第1の歪みゲージ(低荷重検出部)、第2の歪みゲージ(高荷重検出部)が測定する荷重(負荷)範囲、検出電流値、それに対応する検出圧力値などを示す説明図である。 従来のインラインスクリュー式の射出成形機の射出系メカニズムの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 複合ロードセル体
2 内環状部
3 中環状部
4 外環状部
5 第1の変形部
6 第2の変形部
7 第1の歪みゲージ
8 第2の歪みゲート
9、10 取り付けボルト
11 複合ロードセル体
12 内環状部
13 外環状部
14 第1の変形部
15 第2の変形部
16 第1の歪みゲージ
17 第2の歪みゲート
18、19 取り付けボルト
21 ロードセル組立体
22 第1のロードセル
23 連結プレート
24 第2のロードセル
25 内環状部
26 外環状部
27 第1の変形部
28 第1の歪みゲージ
29 取り付けボルト
30 内環状部
31 外環状部
32 第2の変形部
33 第2の歪みゲージ
34 取り付けボルト
41 第1のA/D変換器
42 第2のA/D変換器
43 システムコントローラ
44 表示部
45 圧力検出処理部
46 表示処理部
47 圧力制御部
48 測定値格納部
51 第1の保持プレート
52 加熱シリンダ
53 スクリュー
54 第2の保持プレート
55 ガイドシャフト
56 前後進プレート
57 回転体
58 被動プーリ
59 ボールネジ機構
60 ボールネジ軸
61 ナット体
62 被動プーリ
63 ロードセル

Claims (6)

  1. 射出用サーボモータにより回転されるボールネジ軸と、該ボールネジ軸に螺合されたナット体とからなり、前記射出用サーボモータの回転を前記ナット体を介して前後進プレートの直進移動に変換するボールネジ機構と、前記ナット体と前記前後進プレートとの間に設けられた圧力検出部とを備えた射出成形機において、
    前記圧力検出部は、前記ナット体に固定される内環状部と、該内環状部の外周に配置される第1の変形部および該第1の変形部に設けられる第1の歪みゲージからなる低荷重検出部と、該低荷重検出部の外周に配置される第2の変形部および該第2の変形部に設けられる第2の歪みゲージからなる高荷重検出部と、該高荷重検出部の外周に配置され、前記前後進プレートに固定される外環状部とを具備することを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1に記載の射出成形機において、
    前記第1の変形部は、所定量以上の荷重がかかると、それ以上の変形を阻止されることを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項1および2の何れか1項に記載の前記低荷重検出部および前記高荷重検出部を含む前記圧力検出部と、
    前記低荷重検出部による検出値をデジタル値に変換する第1の変換器と、
    前記高荷重検出部による検出値をデジタル値に変換する第2の変換器と、
    前記第1の変換器の出力および前記第2の変換器の出力をそれぞれ取り込んで検出圧力値に換算すると共に、予め定められた所定の圧力値までは前記第1の変換器の出力に基づく検出圧力値を測定値として用い、前記予め定められた所定の圧力値をオーバーすると前記第2の変換器の出力に基づく検出圧力値を測定値として用いる圧力検出処理手段とを具備し、
    前記低荷重検出部の出力に基づく検出圧力値の分解能は、前記高荷重検出部の出力に基づく検出圧力値の分解能よりも、精度が高くなるように設定されることを特徴とする射出成形機。
  4. 請求項に記載の射出成形機において、
    前記圧力検出処理手段からの出力に基づいて樹脂圧力の実測値の表示を行う表示手段を有し、この表示手段に表示される樹脂圧力の実測値のプロット精度を、前記予め定められた所定の圧力値を境にして切り替えることを特徴とする射出成形機。
  5. 請求項に記載の射出成形機において、
    前記圧力検出処理手段からの出力に基づいて樹脂圧力のフィードバック制御を行う圧力制御部を有することを特徴とする射出成形機。
  6. 請求項に記載の射出成形機において、
    計量工程の背圧制御時には、前記第1の変換器の出力を用いた圧力制御を行い、
    射出行程時の圧力制御時には、前記予め定められた所定の圧力値までは前記第1の変換器の出力を用いた圧力制御を行い、前記予め定められた所定の圧力値をオーバーすると前記第2の変換器の出力を用いた圧力制御を行う
    ことを特徴とする射出成形機。
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