JP4436471B2 - シクロヘキサノン化合物の製造方法 - Google Patents
シクロヘキサノン化合物の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、対応するフェノール化合物を部分水素添加し、次いでシクロヘキサノン化合物の単離前に、この水素添加により得られる反応混合物をスルホン化剤で処理することによってシクロヘキサノン化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シクロヘキサノン化合物は有機化学工業において重要な中間体または最終生成物である。適当に置換されている誘導体は高純度の最終生成物を合成するための特に有用な中間体であり、あるいはこれらの誘導体自体が、例えば液晶などの電子工業用の、例えば殺カビ剤、防虫剤、除草剤または殺虫剤などの植物保護用の、または医薬として高活性を有する物質を製造するためのこの種の最終生成物である。シクロヘキサノン化合物はさらにまた、ポリアミドなどのプラスティックの工業的合成あるいはコーティングおよび着色剤製造分野において使用されている。所望のシクロヘキサノン化合物の大規模工業的製造には、できるだけ経済的でかつまた環境適応性の製造方法が必要である。
対応するフェノール化合物の部分水素添加によりシクロヘキサノン化合物を製造することができることは公知である。US2,829,166およびUS3,076,810は、パラジウム触媒の存在におけるフェノールのシクロヘキサノンへの水素添加を教示している。
【0003】
Bull.Chem.Soc.Jpn.,65,824〜830(1992)およびBull.Chem.Soc.Jpn.,65,2955〜2959(1992)には、フェノール化合物からシクロヘキサノン化合物への反応が溶媒の機能および触媒の種類にかかわり開示されている。US4,537,704およびUS4,614,831は、シクロヘキサノンカルボン酸エステル化合物の製造を開示している。JP03181438は、脂肪族および芳香族炭化水素の存在下における部分水素添加による4−イソプロピルシクロヘキサノンの製造を開示している。さらにまた、JP03109346は、メシチレンまたはメタノール中におけるハイドロキノンの部分水素添加によるシクロヘキサン−1,4−ジオンの製造を開示している。
しかしながら、一般に、フェノール化合物からシクロヘキサノン化合物への部分水素添加においては、所望のシクロヘキサノン化合物以外に、対応するシクロヘキサノール化合物および未反応フェノール化合物をまた含有する物質混合物が生成される。従って、この反応混合物からのシクロヘキサノン化合物の単離に要する費用は、この方法の経済的利用において決定的問題である。
【0004】
フェノール化合物の水素添加により得られる反応混合物からのシクロヘキサノン化合物の工業的に利用できる単離方法は主として蒸留および(または)結晶化である。
しかしながら、多くの場合に、構造的に非常に類似している混合成分の性質の相違は僅かのみであり、従って、この反応混合物の蒸留による分離は非常に高額の費用を要し、さらにまた収量損失を伴う。固形の場合、非常に低い蒸気圧を有する化合物の場合、あるいは敏感な化合物の場合、蒸留は一般に、問題なく使用することはできない。
水素添加生成物であるシクロヘキサノン化合物とシクロヘキサノール化合物とは一般に、使用されるフェノール化合物に比較して低い結晶化傾向を有することから、結晶化はまた、一般に、混合物の分離方法として行うことはできない。従って、多くの場合、この方法ではシクロヘキサノン化合物を工業的に製造することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記欠点を有していない高収率、高純度でシクロヘキサノン化合物を製造する方法を見出すことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、対応するフェノール化合物を部分水素添加し、これにより得られる反応混合物を、シクロヘキサノン化合物の単離前に、スルホン化剤で処理することによって、非常に良好な収率および高純度をもってシクロヘキサノン化合物を得ることができることがここに見出された。
従って、本発明はフェノール化合物の部分水素添加によるシクロヘキサノン化合物の製造方法に関し、特に式I:
【化9】
【0007】
式中、
Rは下記のカイラルまたは非カイラル基の一つであり:
H、F−CF3、−OCF3、−OCF2CF3または−OCHFCF3、−N(R1)2、−COOR1、−CON(R1)2、−CHO、炭素原子1〜15個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基(この基は未置換であるか、あるいは1個の−CF3により置換されているか、または少なくとも1個のフッ素により置換されており、これらの基中に存在する1個のCH2基または隣接していない2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、−S−、−O−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−または
【0008】
【化10】
により置き換えられていてもよい)、あるいは
【化11】
【0009】
R1は炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、
A1は、
(a)シクロヘキサン−1,4−ジイル基であり、この基中に存在する1個のCH2基または隣接していない2個以上のCH2基はまた、−O−および(または)−S−により置き換えられていてもよく、
(b)1,4−フェニレン基であり、この基中に存在する1個または2個のCH基はまた、Nにより置き換えられていてもよく、
(c)2,6−ジオキサボラン−1,4−ジイル、1,4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン、ピペリジン−1,4−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイルおよび1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイルからなる群からの基であり、
これらの基(a)および(b)は1個または2個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
【0010】
ZおよびZ1は相互に独立して、−CH2O−、−OCH2−、−CO−O−、−O−CO−、−CH2S−、−SCH2−、−CH2CH2−または単結合であり、そして
mは0、1または2である、
で示されるシクロヘキサノン化合物を、式II:
【化12】
【0011】
式中、
R2はRの意味を表わし、およびまたR2は
【化13】
であることができ、
A1およびmは式Iについて示されている意味を有し、そして
Z2およびZ3は、ZおよびZ1について示されている意味に加えて、また−CH=CH−または−C≡C−であることができる、
で表わされる対応するフェノール化合物の部分水素添加により製造する方法において、この部分水素添加により得られる反応混合物を、シクロヘキサノン化合物の単離以前に、スルホン化剤で処理することを特徴とする方法に関する。
【0012】
式Iまたは式IIで表わされる化合物中に複数のA1が存在する場合、これらは同一または相違する意味を表わすことができる。
同じことが複数で存在する別の基の全部にも当てはまる。
本発明による方法は、液晶合成用の中間体の製造に特に適している。
この方法には、式IIにおいて、基R2−Z2−(A1−Z3)mがフェノール性ヒドロキシル基に対してパラ位置に存在する化合物を使用すると好ましく、この結果として、4−位置が置換されている式Iで表わされるシクロヘキサノン化合物が得られる。
簡潔にするために、下記の記載において、Pheは1,4−フェニレン基であり、この基中に存在する1個または2個のCH基はまた、Nにより置き換えられていてもよく、この1,4−フェニレン基はまた、1個または2個のフッ素原子により置換されていてもよく、Cycはトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル基であり、そしてDioはトランス−ジオキサン−1,4−ジイル基である。Wは下記の基である:
【0013】
【化14】
本発明による方法によって製造される好適化合物には、下記式Ia〜Irで表わされる化合物が包含される:
【0014】
【化15】
【0015】
上記および後記の式で表わされる好適化合物において、Rは好ましくは、炭素原子1〜10個を有するアルキルまたはアルコキシ基、H、F、−CF3、−OCF3、−OCF2CF3、−N(R1)2、−COOR1、−CON(R1)2、−CHO、
【化16】
であり、特に炭素原子1〜7個を有する直鎖状アルキルまたはアルコキシ基、H、F、−OCF3、−COOR1、−CON(R1)2、
【化17】
である。
【0016】
本発明による方法には、式IIにおいて、mが0または1である化合物が特に使用される。本発明による方法に出発物質として使用される特に好適な化合物は、4,4′−ジヒドロキシビフェニルである。これによって、4,4′−ジオキソビシクロヘキシルが得られる。もう一種の好適出発化合物は、4,4′−ジヒドロキシスチルベンであり、本発明による方法によって、この化合物から4(4′−オキソシクロヘキシルエチル)シクロヘキサノンが得られる。
A1は好ましくは、CycまたはPheである。前記および後記の式で表わされる化合物において、Pheは好ましくは、1,4−フェニレン基(Ph)、1個または2個のFにより置換されている1,4−フェニレン基(PheF)、ピリミジン−2,5−ジイル(Pyr)、ピリジン−2,5−ジイル(Pyn)、ピラジン−3,6−ジイルまたはピリダジン−2,5−ジイル基、特に好ましくは、Ph、PheF、PyrまたはPynである。
【0017】
本発明による方法によって製造される化合物は好ましくは、基中に存在する1個または2個のCH基がNにより置き換えられている1,4−フェニレン基を多くて1個含有する。Cycは好ましくは、シクロヘキサン−1,4−ジイル基である。式Iにおいて、少なくとも1個の基A1が、その1−または4−位置にF置換基を有し、そしてこのフッ素原子がアキシャル位置にあるシクロヘキサン−1,4−ジイル基である化合物、すなわち基A1が下記構造を有する化合物は特に好ましい:
【化18】
【0018】
2,3−ジフルオロ−、2,6−ジフルオロ−または3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン基を含有する式Iおよび下記付属式で表わされる化合物はまた、好適である。
基ZおよびZ1は好ましくは、単結合、−COO−、−OOC−または−CH2CH2−基、特に単結合または−CH2CH2−基である。式Iにおいて、多くて1個の基−CH2CH2−、−COO−または−OOC−を有する化合物は好適である。
R1は好ましくは、炭素原子1〜5個を有する直鎖状アルキル基、特にメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルである。
【0019】
Rがアルキル基であって、この基中に存在するCH2基が酸素原子により置き換えられていてもよい場合(アルコキシまたはオキサアルキル)、この基は直鎖状または分枝鎖状であることができる。この基は好ましくは、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個または12個の炭素原子を有し、従って好ましくは、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシ、ノノキシまたはデコキシであり、さらにまたウンデシル、ドデシル、ウンデコキシ、ドデコキシ、2−オキサプロピル(=2−メトキシメチル)、2−オキサブチル(=2−メトキシエチル)または3−オキサブチル(=2−エトキシメチル)、2−、3−または4−オキサペンチル、2−、3−、4−または5−オキサヘキシル、2−、3−、4−、5−または6−オキサヘプチルであることができる。
【0020】
ヘキシル、ペンチル、ブチル、n−ブチル、プロピル、i−プロピル、メチルおよびエチル、特にプロピルおよびペンチルは特に好適である。特に好適なアルコキシ基は、ヘキソキシ、ペントキシ、n−ブトキシ、プロポキシ、i−プロポキシ、メトキシおよびエトキシ、特にエトキシおよびn−ブトキシである。前記および後記の式で表わされる分枝鎖状側鎖基Rを有する化合物は重要である。この種の分枝鎖状基は一般に、多くて2個の鎖分岐を有する。Rは好ましくは、直鎖状基または多くて1個の鎖分岐を有する分枝鎖状基である。
好適分枝鎖状基は、イソプロピル、2−ブチル(=1−メチルプロピル)、イソブチル(=2−メチルプロピル)、tert−ブチル、2−メチルブチル、イソペンチル(=3−メチルブチル)、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、2−エチルヘキシル、5−メチルヘキシル、2−プロピルペンチル、6−メチルヘプチル、7−メチルオクチル、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エチルヘキソキシ、1−メチルヘキソキシ、1−メチルヘプトキシ、2−オキサ−3−メチルブチル、3−オキサ−4−メチルペンチルである。
【0021】
基Rはまた、不斉炭素原子を有する光学活性有機基であることもできる。この不斉炭素原子は好ましくは、2個の相違して置換されている炭素原子、水素原子およびメチルまたはメトキシからなる群から選択される置換基に結合している。この光学活性有機基Rは好ましくは、下記式を有する:
【化19】
式中、
X′は、−O−、−S−または単結合であり、
Q′は、炭素原子1〜5個を有するアルキル基であり、この基中に存在するX′に結合していないCH2基はまた、−O−により置き換えられていてもよく、あるいはQ′は単結合であり、
Y′は、F、−CF3、メチルまたはメトキシであり、そして
R3は、Y′とは相違する、炭素原子1〜5個を有するアルキル基であり、この基中に存在する1個のCH2基または隣接していない2個のCH2基はまた、−S−または−O−により置き換えられていてもよい。
【0022】
X′は好ましくは、単結合であり、
Q′は好ましくは、−CH2−、−CH2CH2−、−CHCH2CH2−または単結合であり、特に好ましくは単結合であり、
Y′は好ましくは、−CH3またはFであり、特に好ましくはFであり、
R3は好ましくは、炭素原子2〜5個、特に炭素原子2〜3個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基またはアルコキシ基である。
本発明による方法は、下記式I1〜I19で表わされるシクロヘキサノン化合物の製造に特に適している:
【0023】
【化20】
【0024】
【化21】
【0025】
【化22】
【0026】
各式中、
R1は上記意味を有し、
R4は、−N(R1)2、−CON(R1)2、炭素原子1〜12個を有する直鎖状アルキル基であり、この基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、−O−または−CO−により置き換えられていてもよく、
L1、L2およびL3は相互に独立して、HまたはFであり、そして
Xは、F、−CF3、−OCF3、−OCF2CF3または−OCHFCF3である。
本発明による方法によって製造することができる非常に特に望ましいシクロヘキサノン化合物は、式I1、式I2、式I3、式I4、式I5、式I7、式I9、式I13、式I14、式I15、式I17および式I18で表わされる化合物である。
【0027】
出発物質として必要なフェノール化合物は公知であるか、またはそれ自体公知の方法、例えば刊行物(例えば、Houben−WeylによるMethoden der organischen Chemie[有機化学の方法]、Georg−Thieme出版社、StuttgartまたはOrganikum,17版、VEB Deutscher Verlag der Wissenschaften,Berlin,1988などの標準的学術書)に記載されている方法により、すなわち公知であって、前記反応に適する反応条件下に製造される。従って、対応するフェノール化合物は、例えば芳香族スルホン酸のアルカリ縮合により、ジアゾニウム塩溶液の沸騰により、あるいはフェニル金属誘導体の酸化により製造することができる。しかしながら、それ自体公知であるが、本明細書には詳細に説明されていない変法を使用することもできる。本発明による方法の出発物質として役立つ好適フェノール化合物は、例えば下記反応経路に従い得ることができる:
【0028】
反応経路 1
【化23】
【0029】
反応経路 2
【化24】
【0030】
この反応方法は単純であり、関連フェノール化合物を先ず、−20〜+250℃、好ましくは−20〜+200℃、非常に特に好ましくは+20〜+200℃の温度において、常圧または高められた水素圧、好ましくは高められた水素圧の下に、常法に従い部分水素添加する。この水素添加は好ましくは、1〜50バール、好ましくは2〜10バールの圧力下に行う。この水素添加の長さは、選択される反応条件に依存する。
この水素添加に使用される触媒の種類はそれ自体に制限はない。通常、有機化学で慣用の触媒が使用される(例えば、Organikum,15版、VEB1976,359頁以降、またはHouben−WeylによるMethodender organischen Chemie[有機化学の方法]、Georg−Thieme出版社、Stuttgart)。減少された水素添加活性を有する触媒を使用することができる。プラチナ、ロジウムまたはイリジウムを金属形態または酸化物形態で含有する貴金属触媒が好適である。
【0031】
触媒は同種的に使用することができ、あるいは支持体、例えば活性炭、アルミナ、シリカ、炭酸カルシウムまたは硫酸バリウム上に不動化して使用することができる。活性炭上に施されたパラジウム触媒(Pd/C)は特に好適である。
特に適する水素添加触媒は、適当な支持体、好ましくは活性炭上の金属パラジウムを含有し、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩または水酸化物が添加されている触媒である。総触媒全体に対する添加アルカリ金属またはアルカリ土類金属の割合は、一般に0.5〜25重量%、特に1〜20重量%を構成する。この添加は好ましくは、アルカリ金属炭酸塩、特に炭酸ナトリウムまたはカリウムを用いて行う。この添加は、例えばパラジウムまたはパラジウム/支持体混合物をアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩の水溶液中で処理し、次いで水を減圧で除去することによって行うことができる。
【0032】
一般に、水素添加するフェノール1部に対して0.001〜0.5部、好ましくは0.01〜0.25部の触媒が必要である。この場合、一般に、触媒中の活性成分、すなわち遷移金属は触媒全体の約1〜30重量%、好ましくは2〜15重量%を構成する。
前記条件下における水素添加によって、一般に、フェノール化合物または単離した三重結合または二重結合のみが水素添加される。一般に、いかなるOH基も担持していないベンゼン環は攻撃されない。
水素添加および引き続くスルホン化は両方ともに、溶融状態で、または溶媒中で行うことができる。有機溶媒の存在下に行うと好ましい。一般に、本発明による方法における水素添加およびスルホン化には、同一溶媒を使用する。
適当な溶媒は特に、芳香族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチチレン、アニソール、フェネトールまたはテトラヒドロナフタレンである。
【0033】
さらにまた、飽和炭化水素、例えばシクロヘキサン、n−ヘキサンまたはn−オクタン、エステル類、例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルまたは酢酸ブチル、あるいはエーテル類、例えばジエチルエーテルまたはメチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサンもまた使用することができる。アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノールまたはtert−ブタノールは、これらを水素添加後であって、スルホン化剤の添加前に分離する場合、および(または)前記非アルコール性溶媒またはハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、ジクロロエチレンまたはトリクロロエチレンを代わりに使用する場合にだけ、本発明による方法に適している。本発明による方法に好適な溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、アニソール、フェネトールまたはテトラヒドロナフタレンであり、特にトルエン、o−キシレンまたはメシチレンである。前記溶媒の混合物も同様に使用することができる。
【0034】
溶媒の量に制限はない。一般に、水素添加されるフェノール化合物1モルに対して、10〜10,000gの溶媒を添加することができる。
テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)またはクラウンエーテル類、例えば18−クラウン−6などの補助溶媒をこれらの溶媒に添加することができる。置換ピリジン類、例えば3−または4−ジメチルアミノピリジンを添加することもできる。
一般に、できるだけ無水の溶媒を使用すべきである。存在することがある水は本発明による方法の水素添加工程を干渉しないが、スルホン化が生じる前に、存在する水を、例えば蒸留により除去すべきである。反応混合物中に存在する水は、相当に大量のスルホン化剤を使用する場合にのみ無視することができる。
【0035】
使用される水素添加条件および出発化合物に依存して、相当するフェノールの水素添加により得られる相違する割合でシクロヘキサノン、対応するシクロヘキサノールおよび(または)未反応フェノールを含有する反応混合物は好ましくは、シクロヘキサノールおよびフェノールのモル割合に対応する量のスルホン化剤で処理する。同様に、過剰量のスルホン化剤を使用することもできる。部分水素添加により得られる反応混合物のスルホン化剤による処理において、望ましくないシクロヘキサノールのヒドロキシル基が対応する硫酸エステルに、あるいは対応する硫酸半エステルに変換される。使用するスルホン化剤に依存して、フェノール化合物はそれぞれ、硫酸エステルあるいは硫酸半エステルに変換することができ、また対応するフェノールスルホン酸にも変換することができる。
【0036】
スルホン化剤が、部分水素添加により得られる反応混合物中に含有される成分、シクロヘキサノールおよび(または)フェノールと選択された条件下に独占的に反応することは、本発明による方法の特別の特徴である。多くのケトン化合物について公知であるような対応するα−ケトスルホン酸を生成してシクロヘキサノンの収量を制限する反応は生じない(例えば、Houben−WeylによるMethoden der organischen Chemie[有機化学の方法]、Vol.9,362頁以降、4版、Georg−Thieme出版社、Stuttgart,1955)。
本発明による方法には、全部の公知スルホン化剤が適している。例えば、硫酸、オレウム、クロロスルホン酸またはクロロスルホン酸−エーテル付加物、アミドスルホン酸、未稀釈形態または窒素または空気で稀釈されている三酸化イオウ、三酸化イオウ−エーテル付加物あるいは三酸化イオウ−窒素塩基付加物がある。クロロスルホン酸、未稀釈形態または窒素または空気で稀釈されている三酸化イオウあるいは三酸化イオウ−窒素塩基付加物を使用すると好ましい。
【0037】
三酸化イオウ−窒素塩基付加物は特に好適である。
これらの三酸化イオウ−窒素塩基付加物は市販されており、あるいは諸成分を一緒に簡単に混合することによって製造することができる。窒素塩基の存在下に、クロロスルホン酸またはクロロスルホン酸−エーテル付加物、アミドスルホン酸、未稀釈形態または窒素または空気で稀釈されている三酸化イオウ、三酸化イオウ−エーテル付加物を用いてスルホン化を有利に行うことができる。
本発明による方法における窒素塩基の選択に制限はない。適当な窒素塩基には、例えば窒素ヘテロ環状化合物、アミン化合物またはアミド化合物がある。H原子がN原子に直接結合していない窒素塩基を使用すると好ましい。好適窒素塩基はピリジン類、ピリミジン類、ピリダジン類、トリアルキルアミン類またはジアルキルアリールアミン類であり、このトリアルキルアミン類およびジアルキルアリールアミン類中のアルキル基は同一または相違していてもよい。
【0038】
イミダゾール、ピリジン、p−ジメチルアミノピリジン、m−ジメチルアミノピリジン、o−ジメチルアミノピリジン、ピリミジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリンは特に好適である。ピリジン、p−ジメチルアミノピリジン、m−ジメチルアミノピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミンおよびジメチルアニリンは非常に特に好適である。前記窒素塩基の混合物もまた、使用することができる。
本発明による方法は、−20℃から各反応混合物中の少なくとも揮発性の成分の沸点までの温度で、特に0℃〜80℃の温度で撹拌しながら、水素添加により得られる反応混合物にスルホン化剤を添加することによって行うと有利である。このスルホン化の時間は一般に、0.1〜10時間、好ましくは0.2〜2時間である。
【0039】
この方法はまた、水素添加により得られる反応混合物をスルホン化剤に、またはスルホン化剤溶液中に、撹拌しながら添加することによって行うこともできる。シクロヘキサノンの単離は、スルホン化に引き続いて、常法で行うことができる。一例として、スルホン化に引き続いて、所望により窒素塩基を添加して、生成された硫酸エステルおよび(または)スルホン酸エステルを濾過により分離することができる。この濾過は好ましくは、吸着剤層を通して行う。本発明による方法で使用される吸着剤は、対応するシクロヘキサノールおよび(または)フェノールの硫酸エステルまたはスルホン酸エステルを、化学的にあるいは物理的に適度に強力に結合させるのに適する公知の全部の極性吸着剤である。これらの吸着剤の例には、シリカゲル、中性、酸性または塩基性形態のアルミナがあるが、その他慣用の媒質、例えば分子篩または前記種類の吸着剤の混合物もある。
【0040】
濾過によって、所望のシクロヘキサノン化合物が直接に、または場合により溶媒を減圧で除去した後に得られる。
同様に、所望のシクロヘキサノン化合物が比較的高い蒸気圧を有する場合、スルホン化剤および窒素塩基で処理した反応混合物を直接蒸留に付すこともできる。 本発明による方法はまた、反応混合物をスルホン化し、次いでシクロヘキサノールおよび(または)フェノールの硫酸エステルまたはスルホン酸エステルを洗浄により分離した後に、水で処理するか、あるいは塩基の水溶液、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸塩、あるいはアルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸水素塩、好ましくはアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物の水溶液で処理することによって行うこともできる。この有機相を乾燥させた後に、シクロヘキサノン化合物が直接に、または場合により溶媒を減圧で除去した後に得られる。
【0041】
本発明による方法の特に好適な態様において、三酸化イオウ−窒素塩基付加物、特に三酸化イオウ−ピリジン付加物を、溶液としてまたは固形物として、部分水素添加により得られる反応混合物に撹拌しながら添加する。この方法はまた、部分水素添加により得られる反応混合物を、窒素塩基および三酸化イオウの溶液に添加することによって好ましく行うこともできる。もう一つの好適態様において、シクロヘキサノン、シクロヘキサノールおよび(または)フェノールおよび窒素塩基の溶液に、冷却しながら、未稀釈または稀釈した三酸化イオウを通すこともできる。シクロヘキサノンを単離する場合、これらの好適態様において、生成される硫酸エステルおよび(または)スルホン酸エステルは濾過により分離し、次いでこの残留物を必要に応じて、溶媒から分離する。この濾過は、前記吸着剤の層を通すことによって行うと好ましい。
【0042】
シクロヘキサノールおよび(または)フェノールの硫酸エステルおよび(または)スルホン酸エステルを濾過により分離し、次いで溶媒を除去した後に、蒸留または結晶化を有利に追加することができる。
本発明による方法によって、式IIで表わされるフェノール化合物から製造される式Iで表わされるシクロヘキサノン化合物は、有機化学工業における重要な中間体または最終生成物である。適当に置換されている誘導体は、高純度最終生成物合成用の特に有用な中間体であり、あるいはこれらの化合物自体が、例えば液晶用などの電子工業用の、例えば殺カビ剤、防虫剤、除草剤または殺虫剤などの植物保護用の、あるいは医薬として高活性を有する物質の製造用の最終生成物である。
さらに具体的に説明するまでもなく、当業者は上記記載を最も広い可能な範囲まで利用することができるものと見做される。しかしながら、上記好適態様は、説明のためのものであって、いかなる点でも制限しようとするものではない。
【0043】
下記の例は、本発明を説明しようとするものであって、本発明を制限するものではない。別段の記載がないかぎり、パーセンテージは重量によるパーセンテージである。温度は全部が摂氏度で示されている。
【実施例】
水素添加触媒の製造
水100ml中の炭酸ナトリウム3gの溶液を撹拌しながら脱イオン水100ml中の活性炭上パラジウム(5重量%)20gの懸濁液に添加する。この混合物をさらに0.5〜2時間撹拌し、次いで水の大部分を回転蒸発器で50℃において減圧蒸留により除去する。20〜40%(重量/重量)の残留水分を含有する炭酸ナトリウム−添加触媒ペーストが得られる。
【0044】
例1
トランス−4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン
トルエン5リットル中の4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)フェノール500gの溶液を、活性炭上パラジウム(5重量%)50gの存在下に、5バールの水素圧および120℃において水素添加する。この反応混合物を濾過し、次いで共沸蒸留により水を分離する。次いで、ピリジンスルホン(ピリジン−三酸化イオウ複合体)110gで処理し、50℃で1時間撹拌し、次いで塩基性アルミナを用いて濾過する。溶媒を除去した後に、トランス−4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン433g(収率:86%)が、99.5%の純度(GC)をもって無色固化融解物として得られる。
【0045】
例2
エチルシクロヘキサン−4−オンカルボキシレート
トルエン500ml中のエチル4−ヒドロキシベンゾエート50gの溶液を、活性炭上パラジウムの存在下に、2.5バールおよび110℃において水素添加する。この反応混合物を濾過し、次いで共沸蒸留により水を分離する。次いでピリジンスルホン10gで処理し、次いで50℃で1時間撹拌する。塩基性アルミナを用いて濾過し、溶媒を除去した後に、エチルシクロヘキサン−4−オンカルボキシレート49.6g(収率:97%)が、94.1%の純度(GC)をもって得られる。
【0046】
例3
4,4′−ビシクロヘキサンジオン
トルエン500ml中の4,4′−ビフェニルジオール50gの懸濁液を、活性炭上パラジウムの存在下に、5バールおよび125℃において水素添加する。この反応混合物を濾過し、次いで共沸蒸留により水を分離する。次いでピリジンスルホン29gで処理し、次いで50℃で1時間撹拌する。塩基性アルミナを用いて濾過し、溶媒を除去した後に、4,4′−ビシクロヘキサンジオン34.4g(収率:66%)が、99.0%の純度(GC)をもって無色結晶として得られる。
例4〜7
上記例と同様にして、炭酸ナトリウムを添加したパラジウム触媒を使用し、下記のシクロヘキサノン化合物を得た:
【0047】
【表1】
Claims (9)
- 式I:
- 水素添加により得られる反応混合物を、シクロヘキサノール化合物およびフェノール化合物のモル割合に対応する量の硫酸エステル化剤で処理することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 水素添加により得られる反応混合物を、−20℃から各反応混合物の揮発性の最も小さい成分の沸点までの温度で硫酸エステル化剤と反応させることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 使用する硫酸エステル化剤が、硫酸、発煙硫酸、クロロスルホン酸またはクロロスルホン酸−エーテル付加物、アミドスルホン酸、未稀釈形態または窒素または空気で稀釈されている三酸化イオウ、三酸化イオウ−エーテル付加物あるいは三酸化イオウ−窒素塩基付加物であることを特徴とする、請求項1、2および3のいずれか一項に記載の方法。
- 使用する硫酸エステル化剤が、三酸化イオウ−ピリジン付加物であることを特徴とする、請求項1、2、3および4のいずれか一項に記載の方法。
- 水素添加および硫酸エステル化剤による処理により得られる反応混合物を濾過に付すことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- フェノール化合物の水素添加を、−20℃〜200℃の温度および1〜50バールの水素圧において行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- フェノール化合物の水素添加を、芳香族溶媒およびアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩または水酸化物が添加されているパラジウム触媒の存在下に行うことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
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