JP4436058B2 - 回胴遊技機の回胴リール装置 - Google Patents

回胴遊技機の回胴リール装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回胴遊技機に設けられる回胴リール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回胴リール装置を備えた回胴遊技機として、特許文献1に開示されたスロットマシンが知られている。
【0003】
この回胴遊技機(スロットマシン)は、絵柄の描かれている3個の回胴リールを有する回胴リール装置と、3個の回胴リールの前面に表示窓として設けられた透明又は不透明に切り替わる液晶シャッタとが備えられている。
【0004】
遊技者等からゲーム開始の指示がなされると、3個の回胴リールを回転させると共に、液晶シャッタを透明にすることにより回胴リール自体の一連の動きを視認可能にし、引き続いて回胴リールの停止の指示がなされると、回胴リールを制動して停止させる。
【0005】
そして、停止した回胴リールに描かれている3個の絵柄が所定の組み合わせで揃うと入賞となり、揃った絵柄に対向する液晶シャッタの一部分を部分的に透明、残余の絵柄に対しては不透明となるように制御することで、入賞の組み合わせに関係する絵柄のみを強調して演出表示している。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−220276号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の回胴遊技機にあっては、液晶シャッタが回胴リールに描かれている絵柄を演出して表示する演出手段として設けられているが、液晶シャッタを部分的に透明又は不透明とすることで、透明な部分を介して強調すべき絵柄を視認可能としているだけであるため、例えば視覚効果や演出効果等を考慮した表現力の高い演出表示を行うことができない場合があった。
【0008】
本発明は、こうした従来の課題に鑑みて成されたものであり、例えばゲームの進行等に応じて視覚効果や演出効果等を高めた演出表示等を行う、回胴遊技機の回胴リール装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、絵柄の描かれた周面を有する複数の回胴リールと、前記周面に対応させて各前記回胴リールに設けられた複数の発光手段と、ゲームの開始を指示するためのスタートレバーと、前記複数の回胴リールに対応して設けられ、対応する前記回胴リールを停止させるための複数のストップボタンとを備え、前記スタートレバーの操作に基づいて役抽選を行うと共に、前記複数の回胴リールの回転を開始させ、前記役抽選の結果及び前記複数のストップボタンの操作タイミングに応じて前記複数の回胴リールを停止制御し、停止した前記複数の回胴リールに描かれた絵柄の組み合わせに基づいてメダルを払い出すように構成された回胴遊技機に設けられる回胴リール装置であって、前記発光手段を消灯させて前記周面に描かれた絵柄を表示する第1の表示と、前記発光手段の発光による残像映像を表示させる第2の表示とを行い、前記ストップボタンが操作されるごとに、当該ストップボタンが操作された時点での前記複数の回胴リールに描かれている前記絵柄の相互の位置関係と抽選された前記役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて前記第2の表示を変化させ、前記回胴リールは、中空の管で形成された回転軸と、前記回転軸を中心とする円環状のリング部を有する枠体と、前記絵柄が描かれ、前記リング部に捲装されることで、前記絵柄の描かれた周面が形成されるテープ部材と、前記回転軸に挿通された軸部材とを備え、前記軸部材の先端部において、前記回転軸の軸中心に相当する位置に取り付けられ、電力を光に変換して出射する第1の発光デバイスと、前記軸部材の先端部において、前記回転軸の軸中心より偏倚した位置に取り付けられ、伝送信号を光に変換して広角度で出射する第2の発光デバイスと、前記回転軸の内壁部の一端において、前記回転軸の軸中心に相当する位置に前記第1の発光デバイスに対向して取り付けられ、前記第1の発光デバイスから出射される光を前記電力に光電変換する第1の受光デバイスと、前記軸部材の先端部において、前記回転軸の軸中心より偏倚した位置に取り付けられ、前記第2の発光デバイスから出射される光を前記伝送信号に光電変換する第2の受光デバイスと、前記回胴リールの一端に固定され、前記第1の受光デバイスからの前記電力及び前記第2の受光デバイスからの前記伝送信号に基づいて前記複数の発光手段を制御して前記第2の表示を行う表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0010】
かかる構成の回胴リール装置によれば、回胴遊技機のゲームの進行に応じて回胴リールの回転動作が制御され、更に、回胴リールの回転動作中に発光手段による残像映像(残像現象によって見えるように生起される映像)を表示する。これにより、回胴リールの動きと演出映像を、遊技者等に直接的に提示し、視覚効果や演出効果の高い演出を提供する。
また、ストップボタンが操作されるごとに、当該ストップボタンが操作された時点での複数の回胴リールに描かれている絵柄の相互の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて第2の表示を変化させる。これにより、遊技者等自らが行ったストップボタンの操作の確実性或いは信頼度を遊技者等に提示すると共に、遊技者等に飽きのこない演出を提供する。
また、かかる構成の回胴リール装置によれば、第1の発光デバイスと第1の受光デバイスが非接触で設けられ、更に第2の発光デバイスと第2の受光デバイスも非接触で設けられているため、各回胴リールが回転しても、電力と伝送信号を各回胴リールに設けられている表示制御部に供給することが可能となる。また、第2の発光デバイスから光が広角度で出射されるため、第2の受光デバイス2が回転軸の軸中心より偏倚した位置に取り付けられていてもその光を受光することができ、第2の発光デバイスと第2の受光デバイスとの間で、伝送信号を適切に伝送することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回胴遊技機の回胴リール装置において、各前記ストップボタンが操作された後前記第2の表示を行っている期間中継続して、前記複数の回胴リールに描かれている前記絵柄の相互の位置関係と抽選された前記役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて前記第2の表示を変化させることを特徴とする。
【0012】
かかる構成の回胴リール装置によれば、ストップボタンが操作された時点だけでなく、ストップボタンが操作された後第2の表示を行っている期間中も継続して、複数の回胴リールに描かれている絵柄の相互の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて第2の表示を変化させる。これにより、遊技者等自らが行ったストップボタンの操作の確実性或いは信頼度を遊技者等に提示すると共に、遊技者等により一層飽きのこない演出を提供する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態として、遊戯場等に設置されるスロットマシンと呼ばれる回胴式遊技機の回胴リール装置について説明する。
【0029】
なお、一般に、発光ダイオード等が交互に発光及び消灯を繰り返すことを点滅と称するが、以下の説明では、点滅の概念を含めて点灯と言うこととする。
【0030】
〔第1の実施の形態〕
第1の実施形態を図1〜図14 を参照して説明する。
【0031】
〈スロットマシンの構成〉
図1は、本実施形態の回胴リール装置を備えたスロットマシンの外部構造を表した平面図、図2は、本スロットマシンの内部構造を表した平面図、図3は、本スロットマシン内に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
【0032】
図1において、本スロットマシン100は、遊技者等に面するフロントドア101と、フロントドア101が開閉可能に取り付けられた後述の箱形形状の筐体103とを備えて構成されている。
【0033】
フロントドア101には、硬質プラスチック等で成形された上部パネル部104と中部パネル部105と下部パネル部106が設けられ、これらのパネル部104,105,106によってフロントドア101の前面が覆われている。
【0034】
上部パネル部104には、蛍光灯や高輝度発光ダイオード等で形成された上部ランプ104aと、後述のスピーカSL,SRの鳴動音を出力させるスリット溝等が形成された放音部104b,104cと、演出表示を行うための副表示部104dとが設けられている。
【0035】
副表示部104dは、上部パネル部104に一体に取り付けられた透明な硬質プラスチック板等で形成された略長方形の副表示窓WSと、副表示窓WSの裏面側に取り付けられた後述の表示装置300とを有して構成され、表示装置300にて表示される演出映像等を遊技者等が透明な副表示窓WSを介して視認することが可能となっている。
【0036】
中部パネル部105は、当該中部パネル部105に一体に取り付けられた透明な硬質プラスチック板等で形成された略長方形の主表示窓WMと、主表示窓WMの裏面側に取り付けられた回胴リール装置200とを有して構成されている。
【0037】
回胴リール装置200には、モータ駆動によって独立に回転する3個の回胴リールR1,R2,R3が設けられており、遊技者等が透明な主表示窓WMを介して、回胴リールR1,R2,R3の動きと、夫々に描かれている絵柄等を視認できるようになっている。なお、回胴リール装置200の詳細な構造については、後述することとする。
【0038】
中部パネル部105の両側端には、蛍光灯や高輝度発光ダイオードで形成されたサイドランプ105a,105bが設けられ、ゲームの進行等に応じてこれらのサイドランプ105a,105bが点灯等することで、演出効果を高めるようになっている。
【0039】
中部パネル部105の下端には、遊技者等が本スロットマシン100に対して指示又は提示するための操作部105cが設けられている。
【0040】
操作部105cには、遊技用のメダルを投入するためのメダル投入部MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するための押し釦スイッチから成る3個のベットボタンB1,B2,B3と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバーSTと、回転中の回胴リールR1,R2,R3を停止させるための押し釦スイッチから成る3個のストップボタンSP1,SP2,SP3が設けられている。
【0041】
ここで、ベットボタンB1は1ゲーム当たり1枚のメダル、ベットボタンB2は1ゲーム当たり2枚のメダル、ベットボタンB3は1ゲーム当たり3枚のメダルを夫々提示するために設けられている。
【0042】
スタートレバーSTは、球形の操作ノブを備えた揺動可能な操作桿を有し、操作桿が傾倒操作されるとオン、操作桿から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の傾きに戻ってオフ状態となるユニット装置として形成されている。
【0043】
ストップボタンSP1は回胴リールR1を停止させるため、ストップボタンSP2は回胴リールR2を停止させるため、ストップボタンSP3は回胴リールR3を停止させるために設けられている。
【0044】
遊技者等がベットボタンB1,B2,B3の何れかをオン操作して1ゲーム当たりのメダル数を提示した後、スタートレバーSTをオン操作すると、ゲーム開始となり、後述の主制御ユニット400内に設けられている中央制御部400aが役抽選を行って、回胴リール装置200を作動させることにより、回胴リールR1,R2,R3が回転を開始する。
【0045】
引き続き、回胴リールR1,R2,R3の回転中に遊技者等が、ストップボタンSP1,SP2,SP3を任意の順番でオン操作すると、上述の中央制御部400aの制御の下で、そのオン操作された順序に従ってストップボタンに対応している回胴リールを制動させていき、最終的に全ての回胴リールを停止させる。
【0046】
そして、3個の回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄(図示略)が上述の抽選された役に相当する組み合わせで、主表示窓WMに描かれている有効ライン(図示略)上に揃うと、入賞となり、中央制御部400aの制御の下で、上述の役に応じた枚数のメダルが遊技者等に対して払い出される。
【0047】
下部パネル部106には、本スロットマシン100のゲーム内容を紹介等するための画像等(図示略)が描かれている表示領域106aと、遊技者等が獲得したメダルを払い出すための排出口106b及び受皿106cと、後述のスピーカSWの鳴動音を出力させる放音部106dが設けられている。
【0048】
次に、図2を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体103の内部構造を説明する。図2はフロントドア101を開錠して筐体103から開いた状態を表している。ただし、通常は、フロントドア101が筐体103側に閉じられて施錠されるようになっている。
【0049】
図2において、フロントドア101の裏面の上部に、上部ランプ104aが取り付けられており、上部ランプ104aの下方には、例えば小型の液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等で形成された表示装置300が、その表示面を副表示窓WSに向けて取り付けられている。
【0050】
また、表示装置300の両側に、スピーカSL,SRが放音部104b,104cに対応して設けられている。
【0051】
表示装置300の下側には透明な主表示窓WMが設けられ、主表示窓WMの位置に合わせて、回胴リール装置200が筐体103内に設けられている。そして、フロントドア101が筐体103側に閉じられると、回胴リールR1,R2,R3が主表示窓WMに対向する。また、主表示窓WMの上端に、回胴リールR1,R2,R3を照明する蛍光灯等の照明装置LMPが取り付けられている。
【0052】
上述の操作部105cの裏面には、ベットボタンB1,B2,B3を有するベットボタンユニットU1と、スタートレバーSTを有するスタートレバーユニットU2と、ストップボタンSP1,SP2,SP3を有するストップボタンユニットU3が取り付けられている。
【0053】
すなわち、上述のベットボタンB1,B2,B3と、スタートレバーSTと、ストップボタンSP1,SP2,SP3は夫々、着脱可能なユニット装置U1,U2,U3として形成されており、操作部105cの裏面に嵌着等によって取り付けられている。
【0054】
上述のメダル投入部MDに対応する位置には、投入物を正規のメダルか異物かによって振り分けるメダル管理ユニットU4が設けられ、メダル管理ユニットU4の下方には、正規のメダルをホッパ装置HP側へ案内して貯留させる第1案内部材G1と、異物を排出口106b側へ案内する第2案内部材G2が設けられている。
【0055】
すなわち、筐体103内にはメダル貯留手段としてのホッパ装置HPが設けられており、フロントドア101が筐体103側に閉じられた状態では、第1案内部材G1がメダル管理ユニットU4とホッパ装置HPとの間に介在し、投入された正規のメダルをホッパ装置HP側へ案内する。
【0056】
また、ホッパ装置HPから出力される払い出し用メダルを排出口106bへ案内する第3案内部材G3が、第2案内部材G2の下端に設けられている。
【0057】
下部パネル部106に形成されている放音部106dの裏面側には、例えば重低音を出力するスピーカSWが設けられている。
【0058】
更に筐体103内には、本スロットマシン100の動作電源を賄うための主電源装置PWUと、ホッパ装置HPの貯留許容量を超えることとなったメダルを収容するための補助貯留部SHPが設けられ、更に本スロットマシン100の動作全体を集中制御する電気回路基板等を備えた主制御ユニット400が回胴リール装置200の上方に設けられている。
【0059】
ここで、主制御ユニット400は、図3のブロック図に示すように、スロットマシン100の動作全体を管理するシステムプログラム及びスロットマシンゲーム用の実行プログラムが予め記憶されている半導体メモリ等で形成された記憶部MEMと、これらのプログラムを実行するマイクロプロセッサ(MPU)とを有する中央制御部400aを備える他、中央制御部400aの搭載されている電気回路基板とは夫々別個の電気回路基板で形成され中央制御部400aからの指令に従って分散制御を行う演出制御部400b及び回胴リール制御部400cと、各種の入力ポート400d,400e,400fと入出力ポート400g,400hを備えて構成されている。
【0060】
そして、ベットボタンユニットU1とスタートレーバーユニットU2及びストップボタンユニットU3が入力ポート400d,400e,400fを介して夫々中央制御部400aに接続され、メダル管理ユニットU4とホッパ装置HPが入出力ポート400g,400hを介して夫々中央制御部400aに接続されている。
【0061】
また、演出制御部400bには、音響制御部400iと照明制御部400j及び表示装置制御部400kが備えられ、音響制御部400iにはスピーカSL,SR,SWが、照明制御部400jには上部ランプ104aとサイドランプ105a,105bが、表示装置制御部400kには表示装置300が夫々配線接続されている。
【0062】
そして、ゲームの進行等に応じて中央制御部400aから指令される演出制御の内容に従って、音響制御部400iはスピーカSL,SR,SWによる音響演出の制御、照明制御部400jは各ランプ104a,105a,105bによる照明演出の制御、表示装置制御部400kは表示装置300による演出表示の制御を行う。
【0063】
また、回胴リール制御部400cは、回胴リール装置200が配線接続され、ゲームの進行等に応じて中央制御部400aから供給される制御データCNT0に従って、回胴リール装置200を制御し、上述の回胴リールR1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御を行うと共に、後述の演出表示の制御を行う。
【0064】
なお、詳細については後述するが、回胴リールR1,R2,R3は夫々独立の回胴リールユニットに設けられており、回胴リール装置200が制御データCNT0の指示に従って各回胴リールユニットに制御データCNTa,CNTb,CNTcを供給することによって、回胴リールR1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御と、後述の演出表示の制御とのタイミングを調整しつつ制御する
〈回胴リール装置200の構成〉
次に、回胴リール装置200の構成を、図4〜図10を参照して説明する。
【0065】
なお、図4は、回胴リール装置200の外観構造を表した斜視図、図5は、回胴リール装置200に設けられている回胴リールR1,R2,R3の構造をより詳細に説明するための図、図6は、回胴リールR1,R2,R3を横から見た場合の構造を模式的に表した図、図7は、回胴リールR1,R2,R3と駆動手段としての電動モータ203との連結構造を表した断面図、図8は、回胴リール装置200の各回胴リールユニット207に設けられている電気回路を表したブロック図、図9は、図8中に示されている画像データ記憶部204cに記憶されている画像データの構成を模式的に表した図、図10は、演出表示の制御方法を説明するための図である。
【0066】
また、図4、図6、図7において、観察面(すなわち、主表示窓WM)に対する法線方向を符号z、後述の回転軸208の延在方向を符号x、これらの方向x,zに対し直交する方向を符号yで示すと共に、方向yが回胴リールR1,R2,R3の回転方向であることを示している。
【0067】
図4(a)において、回胴リール装置200は、硬質プラスチックで形成された矩形状の筐体205と、筐体205に回転可能に設けられた円筒状の回胴リールR1,R2,R3と、回胴リールR1,R2,R3を回転駆動する電動モータ203と、回胴リール制御部400cからの制御データCNTa,CNTb,CNTcを入力するためのフラットケーブル等から成る複数の配線ケーブル201を備えて構成されている。また、図4(a)では省略されているが、配線ケーブル201を介して入力した制御データCNTa,CNTb,CNTcの指示に従って、回胴リールR1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御並びに、演出表示の制御を行う上述の制御ユニット204が設けられている。
【0068】
更に図4(b)を参照して回胴リール装置200の構造を説明する。なお、同図(b)は、回胴リールユニット207の構造を表した斜視図である。
【0069】
本実施形態の回胴リール装置200には、夫々同様の構造を有する3個の回胴リールユニット207が設けられている。各回胴リールユニット207は、夫々に設けられている回胴リールR1,R2,R3が異なるのみで基本的に同様の構造を有している。そして、回胴リールR1には、図5中に示されている長尺状のプラスチックシートで形成され且つ周面に絵柄の描かれているテープ部材としてのリールテープ213aが捲装され、回胴リールR2とR3にも同様のリールテープ213bと213cが夫々捲装されている。
【0070】
回胴リールR1の設けられている回胴リールユニット207を代表して説明すると、硬質プラスチックで形成された板状基板206の一側に電動モータ203が固定され、電動モータ203の回転軸208の先端部分に回胴リールR1が固着され、更に制御データCNTaに従って電動モータ203の制御と演出表示の制御を行う制御ユニット204(図4(b)では、板状基板206の内側に固定されているため示されていない)等を備えてユニット化されている。
【0071】
回胴リールR2が設けられている回胴リールユニット207も同様に、板状基板206と電動モータ203及び制御データCNTbに従って制御を行う制御ユニット204等を備え、回胴リールR3が設けられている回胴リールユニット207も同様に、板状基板206と電動モータ203及び制御データCNTcに従って制御を行う制御ユニット204等を備えて、夫々ユニット化された構造となっている。
【0072】
そして、これら3個の回胴リールユニット207を筐体205内に収容して夫々の板状基板206と筐体205とをネジ止め等によって固定することにより、図4(a)に示した構造の回胴リール装置200が実現されている。
【0073】
夫々の回胴リールR1,R2,R3は、電動モータ203の回転軸208に固着された基部209と、基部209から放射状に延在する複数本のアーム部210と、アーム部210の先端部分に回転軸208を中心として同心円状に形成された円環状のリング部211,212と、リング部211,212の外周面に捲装されて固着された上述のリールテープ213a,213b,213cを備えて構成されている。
【0074】
ここで、基部209とアーム部210及びリング部211,212は、プラスチック成形によって軽量且つ細い骨組み体として一体形成されており、所定間隔で相対向するリング部211,212の外周面に、図5に示したリールテープ213a,213b,231cが接着剤等で固着されている。このため、回胴リールR1,R2,R3は、各回胴リールユニット207に設けられている電動モータ203に対して過負荷とはならないように軽量化が図られている。
【0075】
更に、夫々のリールテープ213a,213b,213cは、複数個(本実施形態では21個)の絵柄が長手方向に沿って印刷される他、リング部211,212に捲装された場合に回転軸208を中心とした周方向の角度が略0°(又は360°)、120°、240°となる3カ所の領域が、後述の発光ユニットRL1,GL1,BL1から発せられる光を透過する透明な領域となっている。
【0076】
例えばリールテープ213aの場合、図5に例示するように、略0°(又は360°)の位置に決められた「ベル」と「レモン」との絵柄間と、略120°の位置に決められた「レモン」と「チェリー」との絵柄間と、略240°の位置に決められた「西瓜」と数字の「7」との絵柄間が、夫々透明領域となっている。
【0077】
そして、上述の3カ所の透明領域の裏面側に、発光ユニットRL1,GL1,BL1が設けられている。
【0078】
また、他のリールテープ213b,213cも同様に3カ所の透明領域が設けられており、回胴リールR2に設けられているリールテープ213bの透明領域の裏面側にも、発光ユニットRL1,GL1,BL1が設けられ、回胴リールR3に設けられているリールテープ213cの透明領域の裏面側にも、発光ユニットRL1,GL1,BL1が設けられている。
【0079】
ここで、図4(b)に示されているように、発光ユニットRL1,GL1,BL1は何れもリング部211,212間に橋渡しするするように取り付けられた細長い電気回路基板によって形成されており、各電気回路基板には、その長手方向に沿って夫々所定個数m(本実施形態では16個以上)の高輝度発光ダイオードが夫々のリールテープ213a,213b,213cの幅内に収まるように、所定のピッチ間隔で一列に配列されて設けられている。
【0080】
発光ユニットRL1は、m個の赤色(R)の高輝度発光ダイオードLDR11〜LDR1m、発光ユニットGL1は、m個の緑色(G)の高輝度発光ダイオードLDG11〜LDG1m、発光ユニットBL1は、m個の青色(B)の高輝度発光ダイオードLDB11〜LDB1mを備えて形成され、更に、図6(a)(b)(c)に模式的に示されているように、回転軸208を中心として、周方向に互いに120°の角度をおいて、リング部211,212の内周面に取り付けられている。
【0081】
そして、これらの発光ユニットRL1,GL1,BL1に対して、上述の3カ所の透明領域を位置合わせして夫々のリールテープ213a,213b,213cが捲装され、発光ユニットRL1,GL1,BL1から出射され夫々の透明領域を透過する光によって、遊技者等の位置する観察面(別言すれば、主表示窓WM)側に演出映像を表示する。
【0082】
なお、図6(a)(b)(c)には、説明の便宜上、発光ユニットRL1,GL1,BL1に夫々設けられている上述の高輝度発光ダイオードがリング部211,212の外周面より外側に突出しているように表されているが、実際には、リング部211,212の内周面に発光ユニットRL1,GL1,BL1が取り付けられ、リング部211,212の外周面にリールテープ213a,213b,213cが捲装されているため、各発光ユニットRL1,GL1,BL1とリールテープ213a,213b,213cとの間にリング部211,212の厚み分の隙間が生じており、この隙間内に、発光ユニットRL1,GL1,BL1に夫々設けられている高輝度発光ダイオードが収容されている。
【0083】
この結果、発光ユニットRL1,GL1,BL1の各電気回路基板に設けられている高輝度発光ダイオードが若干突出していても、リールテープ213a,213b,213cを裏面側から過度に押すようなことはなく、リールテープ213a,213b,213cの変形を未然に防止している。
【0084】
次に、図7を参照して、各回胴リールユニット207に設けられている電動モータ203と回胴リールR1,R2,R3との連結構造を説明する。図7は、回転軸208の軸中心に沿って回転軸208等を破断した場合の断面図である。
【0085】
図7において、回転軸208は中空の管で形成されており、電動モータ203のケース内に設けられているベアリング214を介して支持されると共に、駆動コイル215の電磁力によって回転駆動される構造となっている。そして、上述したように、回転軸208の先端部分に各回胴リールR1,R2,R3の基部209が固着されている。
【0086】
回転軸208の中空内には、板状基板206に固定された軸部材216が接触することなく挿通され、軸部材216の先端部には、光を出射する送信手段としての第1,第2の発光デバイスEL1,EL2が取り付けられ、第1,第2の発光デバイスEL1,EL2と制御ユニット204とを接続する伝送ケーブルCB11,CB12が軸部材216に沿って配設されている。
【0087】
ここで、第1の発光デバイスEL1は、回転軸208の軸中心に相当する位置に取り付けられており、制御ユニット204に設けられている後述の電源装置204eから伝送ケーブルCB11を介して給電される電力を光に変換して出射する指向性の高い高パワー型発光ダイオード等で形成されている。
【0088】
第2の発光デバイスEL2は、上述の軸中心より若干偏倚した位置に取り付けられており、制御ユニット204に設けられている後述の伝送信号生成部204bから伝送ケーブルCB12を介して送出される制御信号CSと画像信号S1〜Sm等の伝送信号を、赤外域の光に変換して広角度で出射する赤外線発光ダイオード等で形成されている。
【0089】
一方、回転軸208の内壁部の一端には、受信手段としての第1,第2の受光デバイスPD1,PD2、すなわち、第1の発光デバイスEL1からの光を受光する第1の受光デバイスPD1と、第2の発光デバイスEL2からの光を受光する第2の受光デバイスPD2が取り付けられている。
【0090】
また、第1の受光デバイスPD1は、回転軸208の軸中心に相当する位置に、第1の発光デバイスEL1に対向して取り付けられており、第1の発光デバイスEL1から出射される高パワーの光を光電変換する高パワー型のフォトダイオード等で形成されている。そして、光電変換した電力を伝送ケーブルCB21を介して、各回胴リールR1,R2,R3の一端に固定されている表示制御部217へ供給する。
【0091】
第2の受光デバイスPD2は、上述の軸中心より若干偏倚した位置に取り付けられており、第2の発光デバイスEL2から広角度で出射される光を受光して光電変換することにより、伝送信号生成部204bから送出された伝送信号を再生し、伝送ケーブルCB22を介して表示制御部217へ供給する。
【0092】
このように、第1の発光デバイスEL1と第1の受光デバイスPD1が非接触で設けられ、更に第2の発光デバイスEL2と第2の受光デバイスPD2も非接触で設けられているため、各回胴リールR1,R2,R3が回転しても、各回胴リールユニット207に設けられている制御ユニット204から供給される電力と伝送信号を、各回胴リールR1,R2,R3に設けられている表示制御部217に供給することが可能となっている。
【0093】
また、第1の発光デバイスEL1と第1の受光デバイスPD1は上述の軸中心の位置に設けられ、且つ、第1の発光デバイスEL1は指向性の高い光を出射することから、第1の発光デバイスEL1と第1の受光デバイスPD1との間においてのみ、高パワーの光が伝送されるようになっている。
【0094】
また、第2の発光デバイスEL2から光が広角度で出射されるため、第2の受光デバイスPD2が上述の偏倚した位置に取り付けられていてもその光を受光することができ、第2の発光デバイスEL2と第2の受光デバイスPD2との間で、伝送信号を適切に伝送することが可能となっている。
【0095】
次に、板状基板206の一端には、角度検出センサDTが回転軸208に近接して設けられている。そして、回転軸208の周面に形成されている検出パターンECiを角度検出センサDTが光学検出することによって、回転軸208の回転を検出する。
【0096】
ここで、検出パターンECiは3個設けられており、図6(a)(b)(c)を参照して、各検出パターンEC1,EC2,EC3と角度検出センサDTとの位置関係を詳述すると、次のように設定されている。
【0097】
まず、第1の検出パターンEC1は、図6(a)に示すように、回転軸208を通り観察面に対して直交する法線方向と、発光ユニットRL1,BL1との夫々の成す角度αが共に60°となったときを、角度検出センサDTが検出し得る位置に形成されている。
【0098】
第2の検出パターンEC2は、図6(b)に示すように、上述の法線方向と発光ユニットGL1,RL1との夫々の成す角度αが共に60°となったときを、角度検出センサDTが検出し得る位置に形成されている。
【0099】
第3の検出パターンEC3は、図6(c)に示すように、上述の法線方向と発光ユニットBL1,GL1との夫々の成す角度αが共に60°となったときを、角度検出センサDTが検出し得る位置に形成されている。
【0100】
そして、角度検出センサDTは検出パターンEC1を検出すると、図6(a)に示すように、赤色(R)の発光ユニットRL1の位置が表示範囲の先頭位置(以下「基準位置」という)Y1に相当する位置となったことを表すパルス状の角度検出信号TM1を出力する。
【0101】
同様に検出パターンEC2を検出すると、図6(b)に示すように、緑色(G)の発光ユニットGL1の位置が基準位置Y1に相当する位置となったことを表すパルス状の角度検出信号TM2を出力し、また、検出パターンEC3を検出すると、図6(c)に示すように、青色(B)の発光ユニットBL1の位置が基準位置Y1に相当する位置となったことを表すパルス状の角度検出信号TM3を出力する。
【0102】
更に、各回胴リールユニット207に設けられている制御ユニット204は、発光ユニットRL1,GL1,BL1が夫々基準位置Y1に位置したときの角度を基準角度(0°)とすると共に、各発光ユニットRL1,GL1,BL1が当該基準角度から120°回転するまでの範囲を、主表示窓WMに合わせられた表示範囲として、演出表示を行うようになっている。
【0103】
〈制御ユニット204と表示制御部217の構成〉
次に、図8を参照して、各回胴リールユニット207に設けられている制御ユニット204と表示制御部217の構成を説明する。
【0104】
図8において、制御ユニット204には、マイクロプロセッサ(MPU)等で形成された制御部204a及び伝送信号生成部204bと、演出表示用の画像データ(以下「演出用画像データ」という)を記憶する半導体メモリ(ROM)で形成された画像データ記憶部204cと、同期信号CLKを出力する発振器204dと、電源装置204eと、電動モータ203を駆動する駆動回路204fとが備えられている。
【0105】
画像データ記憶部204cには、複数組の演出用画像データが、夫々アドレス管理されて予め記憶されている。
【0106】
更に、図9(a)に模式的に示すように、夫々の演出用画像データは、静止画又は動画の演出映像に対応して1フレーム又は複数フレームで構成されており、各フレームは、いわゆるm行n列の画素配列に対応した赤色(R),緑色(G),青色(B)の三原色表示が可能なビットマップ形式のデータとして記憶されている。
【0107】
そして、各フレームにおけるm行n列の赤色(R)のビットマップデータが発光ユニットRL1、m行n列の緑色(G)のビットマップデータが発光ユニットGL1、m行n列の青色(B)のビットマップデータが発光ユニットBL1に対応づけられており、更に、図9(b)に示すように、各フレームのm個の行が、表示範囲の各水平ラインにおけるm行に対応づけられ、各フレームのn個の列が、表示範囲のn本の水平ラインに対応づけられている。
【0108】
なお、本実施形態では、各フレームの列数n及び水平ラインの本数nが、少なくとも24以上の値に決められている。
【0109】
電源装置204eは、第1の発光デバイスEL1に電力を供給して発光させることで、第1の受光デバイスPD1側への電力供給を行うと共に、駆動回路204fに対し電動モータ203を駆動させるための電力を供給する。
【0110】
制御部204aは、制御データCNTa,CNTb,CNTcの指示に従って、伝送信号生成部204bと駆動回路204fを制御する。すなわち、回胴リールR1を有する回胴リールユニット207に設けられている制御部204aは、制御データCNTaの指示に従って伝送信号生成部204bと駆動回路204fを制御し、回胴リールR2を有する回胴リールユニット207に設けられている制御部204aは、制御データCNTbの指示に従って伝送信号生成部204bと駆動回路204fを制御し、回胴リールR3を有する回胴リールユニット207に設けられている制御部204aは、制御データCNTcの指示に従って伝送信号生成部204bと駆動回路204fを制御する。
【0111】
ここで、制御データCNTa,CNTb,CNTcは何れも、スタートレバーSTがオン操作されたことを示す回胴回転開始データDstonと、ストップボタンSP1,SP2,SP3の何れか1つがオン操作されたことを示すストップデータDspxと、演出表示を開始させるための演出開始データDstrと、演出表示を終了させるための演出終了データDendと、演出用画像データの記憶されている記憶領域(画像データ記憶部204cの記憶領域)を示すアドレスデータADRを有する演出指定データDmodとの、何れかのデータを含んで構成されている。
【0112】
更に、上述の各データDston,Dspx,Dstr,Dend,Dmodの他、ストップボタンSP1のオン操作されたことを示すストップデータDsp1が制御データCNTa、ストップボタンSP2のオン操作されたことを示すストップデータDsp2が制御データCNTb、ストップボタンSP3のオン操作されたことを示すストップデータDsp3が制御データCNTcによって、夫々の制御部204aに供給される。
【0113】
回胴回転開始データDstonが供給されると、制御部204aは、電動モータ203を予め決められた回転速度(回転数)V1で回転させるべく、駆動回路204fに駆動制御信号MCNTを供給する。これにより、各電動モータ203に取り付けられている回胴リールR1,R2,R3を回転速度(回転数)V1で回転させる。なお、本実施形態では、回転速度(回転数)V1は、毎分80回転以下の所定値に決められている。
【0114】
回胴リールR1,R2,R3が夫々備えられている回胴リールユニット207に、ストップデータDsp1,Dsp2,Dsp3が夫々供給されると、各制御部204aは、回転中の電動モータ203を次第に減速させ最終的に停止させるべく駆動回路204fに駆動制御信号MCNTを供給する。すなわち、電動モータ203を制動制御するための駆動制御信号MCNTを供給する。
【0115】
また、各回胴リールユニット207の制御部204aは、後述の演出表示に際して、角度検出センサDTで検出される角度検出信号TMi(i=1〜3)と発振器204dからの同期信号CLKとを逐一比較し、その比較結果から電動モータ203の回転速度を検出すると共に、駆動回路204fを帰還制御することによって、電動モータ203の回転速度を調節する。
【0116】
更に、各回胴リールユニット207の制御部204aは、ストップデータDspと演出開始データDstrと演出指定データDmodが供給されると、これらのデータDsp,Dstr,Dmodを表示制御データVCNTとして伝送信号生成部204bに供給する。
【0117】
伝送信号生成部204bは、表示制御データVCNTに従って、画像データ記憶部204cに記憶されている演出用画像データDfrmを読み出し、更に読み出した演出用画像データDfrmをPWM変調(パルス幅変調)することにより、時系列の画像信号S1〜Smにして第2の発光デバイスEL2へ送出する。
【0118】
すなわち、伝送信号生成部204bは、演出開始データDstrを入力すると演出表示の処理を開始し、演出指定データDmodに含まれている後述のアドレスデータADRに基づいて、演出表示すべき演出用画像データDfrmが記憶されている記憶領域を特定する。更に、画像データ記憶部204cから読み出した演出用画像データDfrmを、演出指定データDmodに従って、いわゆる画素単位でPWM変調することによって、時系列の画像信号S1〜Smを表示範囲の1水平ライン分ずつ生成して、第2の発光デバイスEL2へ送出する。
【0119】
図11は、各回胴リールユニット207に供給される夫々の演出指定データDmodのデータ構造を表した図である。
【0120】
回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207に供給される演出指定データDmodは、Dmod{MODEa〔ON/OFF;ADR;COL;PX;FRM〕}、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207に供給される演出指定データDmodは、Dmod{MODEb〔ON/OFF;ADR;COL;PX;FRM〕}、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207に供給される演出指定データDmodは、Dmod{MODEc〔ON/OFF;ADR;COL;PX;FRM〕}で表される記述形式のデータとなっており、データMODEa,MODEb,MODEcによって回胴リールユニット207を指定する。
【0121】
更に、各演出指定データDmodは、演出表示を行わせる回胴リールユニットと演出表示を行わせない回胴リールユニットを指定するための表示選択項目(ON/OFF)と、上述の演出用画像データDfrmの記憶領域を指定するためのアドレスデータ(ADR)と、表示すべき色を指定するための色指定項目(COL)と、表示すべき画素を指定するための画素指定項目(PX)と、表示すべきフレームを指定するためのフレーム指定項目(FRM)との各項目が設定されるデータ構造となっている。
【0122】
例えば、夫々の演出指定データDmodは、次式(1-a),(1-b),(1-c)のように設定される。
【0123】
【数1】
Figure 0004436058
【0124】
かかる場合には、式(1-a)中の表示選択項目(ON/OFF)が“ON”に設定され、残りの式(1-b)(1-c)中の表示選択項目(ON/OFF)が“OFF”となっているため、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207のみによる演出表示が指定される。更に、アドレスデータ(ADR)によって、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207に設けられている画像データ記憶部204cのアドレス“100”から“200”の記憶領域に記憶されている演出用画像データDfrmに基づいた演出表示が指定され、更に、色指定項目(COL)によって、青色(B)の発光ユニットBL1のみによる演出表示を行うべく指定される。更に又、画素指定項目(PX)とフレーム指定項目(FRM)が“all”に設定されているため、上述のアドレスデータ(ADR)と色指定項目(COL)との両条件を満足する全ての画素及びフレームの演出用画像データDfrmに基づいた演出表示が指定される。
【0125】
また、例えば、演出指定データDmodが、次式(2-a),(2-b),(2-c)のように設定されると、次のような演出表示が指定される。
【0126】
【数2】
Figure 0004436058
【0127】
かかる場合には、上記式(2-a)〜(2-c)中の全ての表示選択項目(ON/OFF)が“ON”に設定されているため、全ての回胴リールユニット207による演出表示が指定される。
【0128】
更に、アドレスデータ(ADR)によって、夫々の回胴リールユニット207に設けられている画像データ記憶部204cのアドレス“100”から“200”の記憶領域に記憶されている演出用画像データDfrmに基づいた演出表示が指定される。
【0129】
更に、色指定項目(COL)によって、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207では、青色(B)の発光ユニットBL1のみによる演出表示、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207では、緑色(G)の発光ユニットGL1のみによる演出表示、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207では、赤色(R)の発光ユニットRL1による演出表示を行うべく指定される。
【0130】
更に又、画素指定項目(PX)とフレーム指定項目(FRM)が“all”に設定されているため、上述のアドレスデータ(ADR)と色指定項目(COL)との両条件を満足する全ての画素及びフレームの演出用画像データDfrmに基づいた演出表示が指定される。
【0131】
また、例えば、演出指定データDmodが、次式(3-a),(3-b),(3-c)のように設定されると、次のような演出表示が指定される。
【0132】
【数3】
Figure 0004436058
【0133】
かかる場合には、上記式(3-a)〜(3-c)中の全ての表示選択項目(ON/OFF)が“ON”に設定されているため、全ての回胴リールユニット207による演出表示が指定される。
【0134】
更に、アドレスデータ(ADR)によって、夫々の回胴リールユニット207に設けられている画像データ記憶部204cのアドレス“100”から“200”の記憶領域に記憶されている演出用画像データDfrmに基づいた演出表示が指定される。
【0135】
更に、色指定項目(COL)によって、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207では、青色(B)の発光ユニットBL1のみによる演出表示、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207では、緑色(G)と青色(B)の発光ユニットGL1,BL1のみによる演出表示、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207では、赤色(R)と緑色(G)と青色(B))の発光ユニットRL1,GL1,BL1によるカラーの演出表示を行うべく指定される。
【0136】
更に又、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207では、上記式(3-a)中の画素指定項目(PX)とフレーム指定項目(FRM)とによって、5行5列から10行10列の範囲内の画素による演出表示を全てのフレームにおいて行うべく指定され、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207では、上記式(3-b)中の画素指定項目(PX)とフレーム指定項目(FRM)とによって、全ての画素による演出表示を行うと共に、演出表示の対象とすべきフレームは第10〜第20フレームの範囲内に限る旨指定される。また、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207では、上記式(3-c)中の画素指定項目(PX)とフレーム指定項目(FRM)とによって、上述のアドレスデータ(ADR)と色指定項目(COL)との両条件を満足する全ての画素及びフレームの演出用画像データDfrmに基づいた演出表示が指定される。
【0137】
なお、夫々の伝送信号生成部204bでは、上記式(3−a)のように、画素指定項目PXによって演出表示すべき画素が指定されると、その指定された画素に相当するビットマップデータについては夫々のビットマップデータの値に応じてデーティを設定するPWM変調を行い、指定されない残余の画素に相当する個々のビットマップデータは全て黒色の背景データとしてデーティ0%とするPWM変調を行う。
【0138】
また、上記式(3−b)のように、フレーム指定項目FRMによって演出表示すべきフレームが指定されると、その指定されたフレーム内のビットマップデータについては夫々のビットマップデータの値に応じてデーティを設定するPWM変調を行い、指定されない残余のフレーム内の個々のビットマップデータについては全て黒色の背景データとしてデーティ0%とするPWM変調を行う。
【0139】
そして、デューティ0%の画像信号を発光ユニットRL1,GL1,BL1の各発光ダイオードに供給しても点灯させることができないようになっている。
【0140】
更に、伝送信号生成部204bは、角度検出信号TM1を検知すると、アドレスデータADRに基づいて画像データ記憶部204cをメモリアクセスすることにより、各発光ユニットRL1,GL1,BL1にm個ずつ設けられている各発光ダイオードを点灯制御するための1フレーム分の演出用画像データDfrmを読み出す。更に角度検出信号TMi(i=1〜3)と同期信号CLKとに同期して、その画像データDfrmの一列分ずつの画像データD1〜Dmに対して画素単位でPWM変調を施し、その画素単位でPWM変調する際、演出指定データDmodの色指定項目COLと画素指定項目PXとフレーム指定項目FRMに従って、PWM変調を行う。
【0141】
つまり、伝送信号生成部204bは、アドレスデータADRで指定される表示用画像データを画像データ記憶部204cから読み出す際、回転リール202が1回転する度に角度検出信号TM1に同期して、1フレーム当たりm行n列から成る赤色(R),緑色(G),青色(B)のビットマップデータから成る演出用画像データDfrmを読み出す。そして、図6(a)に示したように、赤色(R)の発光ユニットRL1が基準位置Y1から120°回転するまでの間に、赤色(R)のビットマップデータを第1列目の画像データD1〜Dmから第n列目の画像データD1〜Dmへと順番に処理していき、夫々の処理に際して、各画像データD1〜Dmを画素単位でPWM変調することにより、時系列の画像信号S1〜Smを生成して第2の発光デバイスEL2へ供給する。
【0142】
ただし、上述の色指定項目COLで指定されている色に関する画像データD1〜Dmについては、夫々のレベルに応じたPWM変調を施し、指定されていない色に関する画像データD1〜Dmについては、黒レベルとしてPWM変調を施す。
【0143】
また、画像データD1〜Dmのうち、上述の画素指定項目PXで指定されている画素に相当するデータについては、夫々のレベルに応じたPWM変調を施し、指定されていない画素に相当するデータについては、黒レベルとしてPWM変調を施す。
【0144】
また、上述のフレーム指定項目FRMで指定されているフレームに関する画像データD1〜Dmについては、夫々のレベルに応じたPWM変調を施し、指定されていないフレームに関する画像データD1〜Dmについては、黒レベルとしてPWM変調を施す。
【0145】
次に、図6(b)に示したように、緑色(G)の発光ユニットGL1が基準位置Y1から120°回転するまでの間に、緑色(G)のビットマップデータを第1列目の画像データD1〜Dmから第n列目の画像データD1〜Dmへと順番に処理していき、夫々の処理に際して、各画像データD1〜Dmを画素単位でPWM変調することにより、時系列の画像信号S1〜Smを生成して第2の発光デバイスEL2へ供給する。そして、かかる場合にも、各項目PX,FRMの内容に従ってPWM変調を行う。
【0146】
次に、図6(c)に示したように、青色(B)の発光ユニットBL1が基準位置Y1から120°回転するまでの間に、青色(B)のビットマップデータを第1列目の画像データD1〜Dmから第n列目の画像データD1〜Dmへと順番に処理していき、夫々の処理に際して、各画像データD1〜Dmを画素単位でPWM変調することにより、時系列の画像信号S1〜Smを生成して第2の発光デバイスEL2へ供給する。そして、かかる場合にも、各項目PX,FRMの内容に従ってPWM変調を行う。
【0147】
このように、各回胴リールユニット207の伝送信号生成部204bは、回胴リールR1,R2,R3が1回転する間に、発光ユニットRL1,GL1,BL1によって1フレーム分の映像を表示範囲にて表示させる。
【0148】
そして、回胴リールR1,R2,R3が引き続いて次の回転を行うのに伴って、伝送信号生成部204bは次のフレームの画像データDfrmについて同様のPWM変調の処理を行い、最後のフレームの画像データDfrmに対して処理を終えると、再び最初のフレームの画像データDfrmから同様の処理を繰り返す。
【0149】
ここで、赤色(R)と緑色(G)と青色(B)の夫々の1列分の画像データD1〜Dmを時系列の画像信号S1〜SmにPWM変調して第2の発光デバイスEL2へ供給する周期τ1は、各回胴リールR1,R2,R3が基準位置Y1から120°回転するのに要する時間T1をn本の水平ラインで除算した時間(T1/n)に決められている。
【0150】
また、画像データD1〜Dmを画像信号S1〜SmにPWM変調する際の画素単位の生成期間Δτ1は、発光ユニットRL1,GL1,BL1に夫々設けられている発光ダイオードの個数mで期間τ1を除算した時間(τ1/m)に決められている。
【0151】
また、伝送信号生成部204bは、1水平ライン分の画像信号S1〜Smを出力する際、周期τ1毎の開始時点に、発光ユニットRL1,GL1,BL1の何れの発光ユニットに対して供給すべき画像信号か指定するための制御データCSを出力する。
【0152】
このように、伝送信号生成部204bは、角度検出信号TM1の検出時点、別言すれば発光ユニットRL1が基準位置Y1に相当する位置に来た時点から120°回転する間に、発光ユニットRL1による1フレーム分の表示を行わせ、次に、角度検出信号TM2の検出時点、別言すれば発光ユニットGL1が基準位置Y1に相当する位置に来た時点から120°回転する間に、発光ユニットGL1による1フレーム分の表示を行わせ、次に、角度検出信号TM3の検出時点、別言すれば発光ユニットBL1が基準位置Y1に相当する位置に来た時点から120°回転する間に、発光ユニットBL1による1フレーム分の表示を行わせることにより、回胴リールR1,R2,R3の1回転する間に、発光ユニットRL1,GL1,BL1による1フレーム分の映像を表示させる。
【0153】
再び図8において、各回胴リールユニット207側に設けられている表示制御部217は、波形整形回路217aと、電源回路217bと、表示制御回路217cと、切替回路MW11,MW12,MW13を備えて構成されている。
【0154】
ここで、電源回路217bは、第1の受光デバイスPD1から出力される電力を充電回路(図示略)に充電し、更に充電回路の充電電圧をレギュレートすることにより、各発光ユニットに設けられている発光ダイオードを駆動するための電源電圧Vddと、表示制御部217全体の動作に必要な電源電圧Vcc等を生成して出力する。
【0155】
波形整形回路217aは、第2の受光デバイスPD2から出力される制御信号CSと画像信号S1〜Smを波形整形し、波形整形した制御信号CSと画像信号S1〜Smを表示制御回路217cに供給する。
【0156】
表示制御回路217cは、演算機能及び制御機能を有したマイクロプロセッサ(MPU)等を備えた回路で形成されており、波形整形回路217aから供給される画像信号S1〜Smを切替回路MW11,MW12,MW13側へ転送する。更に、制御信号CSによって指定された発光ユニットを識別し、指定された発光ユニットを動作させるべくイネーブル信号ENijを出力する。更に又、画像信号S1〜Smの各生成期間Δτ1(=τ1/m)に同期した走査信号SELmを切替回路MW11,MW12,MW13側へ出力する。
【0157】
なお、切替回路MW11,MW12,MW13は、イネーブル信号ENijによって動作可能状態に設定されると共に、画像信号S1〜Smを走査信号SELmに同期してm個の出力端に順番に出力する、1入力m出力型のデマルチプレクサ(demultiplexer)で形成されている。
【0158】
ここで、発光ユニットRL1,GL1,BL1にm個ずつ設けられている発光ダイオードLDR11〜LDR1m,LDG11〜LDG1m,LDB11〜LDB1mと、切替回路MW11,MW12,MW13にm個ずつ設けられている出力端とが対応付けて接続されている。
【0159】
したがって、例えば、制御信号CSによって切替回路MW11が指定されると、表示制御回路217cは、イネーブル信号ENij(i=1、j=1)を出力することによって切替回路MW11のみを動作させ、更に走査信号SELmに同期して、各画像信号S1〜Smを各発光ダイオードLDR11〜LDR1mに対応づけて供給させることにより、画像信号S1〜Smに対応した1水平ライン分の表示を行わせる。そして、他の水平ラインを表示する場合にも、同様に、制御信号CSによって指定された切替回路に接続されている発光ダイオードにのみ画像信号S1〜Smが供給され、画像信号S1〜Smに対応した1水平ライン分の表示を行わせる。
【0160】
また、上述したように、画像信号S1〜Smは、発光ユニットRL1,GL1,BL1が基準位置Y1に相当する位置に来た時点から120°ずつ回転移動する間に伝送信号生成部204bから供給されるので、表示範囲内の全ての水平ラインに対応させて演出映像を表示させることが可能となっている。
【0161】
〈スロットマシンの動作及び演出表示〉
次に、図11、図12を参照して、本スロットマシン100の動作の典型列について説明する。なお、図11は、動作を説明するためのフローチャート、図12は、回胴リールR1,R2,R3に表示された演出映像を例示した図である。
【0162】
図11において、主電源装置PWUによって本スロットマシン100が起動されると動作開始となり、ステップS500において、主制御ユニット400が制御を開始する。これにより、少なくとも、上部ランプ104aと表示装置照明ランプ104e及び照明装置LMPによる照明が開始される。
【0163】
次に、ステップS501において、何れかのベットボタンB1,B2,B3によってメダル数が提示された後、スタートレバーSTがオン操作されたかを、中央制御部400aが逐一検出し、スタートレバーSTがオン操作されるまで待機する。
【0164】
ステップS501においてスタートレバーSTがオン操作されると、ステップS502において、中央制御部400aの指示に従って回胴リール制御部400cが回胴リール装置200を起動させ、回胴リールユニット207に設けられている全ての回胴リールR1,R2,R3を回転速度V1で同時に回転開始させる。更に、上述のスタートレバーSTがオン操作されるのに応じて、ステップS503において、中央制御部400aが役抽選を行う。
【0165】
ここで、回胴リールR1,R2,R3の回転速度V1は、毎分80回転(すなわち、80rpm)以下に決められているため、遊技者等は回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄を目視することが可能となっており、また、この回胴リールR1,R2,R3が回転を開始することによって、ゲームの開始を遊技者等にアピールするための演出表示を行うことが可能となっている。
【0166】
次に、ステップS504において、中央制御部400aが、上述の抽選した役に対応する演出方法を予め実行プログラムとして設定されている複数の演出方法の中から選択する。そして、その選択した演出方法を制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令する。
【0167】
次に、ステップS505において、制御データCNT0を受信した回胴リール制御部400cが、各回胴リールR1,R2,R3に設けられてる発光ユニットRL1,GL1,BL1によって演出表示すべき演出方法か否か、その制御データCNT0に基づいて判断する。
【0168】
すなわち、回胴リール制御部400cは、上述の中央制御部400aが役抽選を行った結果、配当の小さい通常役と呼ばれる小さな役(小役)に対応する演出方法を制御データCNT0によって指令してきたか、配当の大きなレギュラーボーナス(RB)やビッグボーナス(BB)等の特別役と呼ばれる大きな役に対応する演出方法を制御データCNT0によって指令してきたかの判断をする。
【0169】
通常役に対応する演出方法が指令された場合(「No」の場合)には、発光ユニットRL1,GL1,BL1を点灯させることなく、回胴リールR1,R2,R3を回転速度V1で引き続き回転させたまま、他の演出処理へ移行する。そして、他の演出処理の際に、ストップボタンSP1,SP2,SP3がオン操作されると、中央制御部400aの制御の下で、各回胴リールユニット207の回胴リールR1,R2,R3を順次に制動させて最終的に停止させ、回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄が上述の抽選された通常役に相当する組み合わせで揃うと、入賞となり、配当に相当するメダルが払い出されると共に、1ゲームの終了の状態となり、ステップS500に戻って処理を繰り返す。
【0170】
したがって、上述のステップS503において通常役が抽選された場合には、1ゲームが終了するまでの間、発光ユニットRL1,GL1,BL1による演出表示は行われない。
【0171】
一方、ステップS505において、特別役に対応する演出方法が指令されると、回胴リール制御部400cが、発光ユニットRL1,GL1,BL1による特別な演出表示を開始すべきと判断(「Yes」と判断)し、ステップS506へ移行して、特別演出表示を開始するための準備等を行うことにより、特別演出モードの設定を行う。
【0172】
次に、ステップS507において、中央制御部400aが、ストップボタンSP1,SP2,SP3の何れかがオン操作(すなわち、ストップ操作)されたか逐一調べ、そのストップ操作がされるまで、発光ユニットRL1,GL1,BL1を点灯させることなく、回胴リールR1,R2,R3を回転速度V1で引き続き回転させたまま、待機する。そして、ストップ操作されるとステップS508へ移行する。
【0173】
ステップS508では、中央制御部400aが、ストップボタンSP1,SP2,SP3のうちストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リール(すなわち、回胴リールR1,R2,R3のうちストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リール)を制動制御すべく、回胴リール制御部400cに対して指令する。
【0174】
例えば、回胴リールR1を制動させるための制御データCNT0が供給されると、回胴リール制御部400cは、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207に対して、ストップデータDsp1を有した制御データCNTaを送出し、制動制御を開始させる。
【0175】
引き続きステップS509において、中央制御部400aが制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令し、第1回目のストップ操作に対応した演出表示を開始させる。すなわち、何れのストップボタンがストップ操作されたかとは関係なく、第1回目のストップ操作が成されたという事実に基づいて第1回目の演出表示を開始させる。
【0176】
そして、制御データCNT0の指示に従って回胴リール制御部400cが、「ビッグボーナス」に関連した第1回目の演出表示用の演出用画像データDfrmが記憶されているアドレス(画像データ記憶部204cのアドレス)を示すアドレスデータADRと、ストップデータDspと、演出開始データDstrと、演出指定データDmodとを有する制御データCNTaを、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207に対して供給し、回胴リールR2,R3を備えている各回胴リールユニット207に対しては、演出表示の指示を行わない。
【0177】
これにより、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207内の伝送信号生成部204bが、回胴リールR1の回転に同期して、上述のアドレスデータADRで指定された画像データ記憶部204cの記憶領域から1フレーム毎に演出用画像データDfrmを読み出し、演出指定データDmodで設定される項目に従って、1列づつの画像データD1〜Dmに対しPWM変調を施すことにより画像信号S1〜Smを生成し、更に、表示制御部217が画像信号S1〜Smに基づいて、回胴リールR1に設けられている発光ユニットRL1,GL1,BL1を点灯動作させることにより、「ビッグボーナス」に相当する第1回目の特別演出表示を行い、主表示窓WMを介して遊技者等に提示する。
【0178】
図12(a)は、第1回目の演出表示における演出映像の一例を模式的に表したものである。
【0179】
かかる場合には、制御データCNTaの演出指定データDmodが、Dmod{MODEa〔ON;ADR=300-400;COL=B;PX=all;FRM=all〕}となっており、回胴リールR1に設けられている発光ユニットBL1によって、青色(B)の演出用画像データDfrmのみによる数字の「7」が表示される。
【0180】
次に、ステップS510において、上述の第1回目の演出表示の継続中に、中央制御部400aが、残り2つのストップボタンのうちの何れかがストップ操作されたか逐一調べ、ストップ操作されるとステップS511へ移行する。
【0181】
ステップS511では、中央制御部400aが、ストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リールを制動制御すべく、回胴リール制御部400cに対して指令する。
【0182】
例えば、回胴リールR2を制動させるための制御データCNT0が供給されると、回胴リール制御部400cは、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207に対して、ストップデータDsp2を有した制御データCNTbを送出し、制動制御を開始させる。また、回胴リールR3を制動させるための制御データCNT0が供給されると、回胴リール制御部400cは、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207に対して、ストップデータDsp3を有した制御データCNTcを送出し、制動制御を開始させることとなる。
【0183】
引き続きステップS512において、中央制御部400aが制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令し、第2回目のストップ操作に対応した演出表示を開始させる。すなわち、何れのストップボタンがストップ操作されたかとは関係なく、第2回目のストップ操作が成されたという事実に基づいて第2回目の演出表示を開始させる。
【0184】
そして、制御データCNT0の指示に従って回胴リール制御部400cが、「ビッグボーナス」に関連した第2回目の演出表示用の演出用画像データDfrmが記憶されているアドレス(画像データ記憶部204cのアドレス)を示すアドレスデータADRと、ストップデータDspと、演出開始データDstrと、演出指定データDmodとを有する制御データCNTbを、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207に対して供給し、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207に対しては、演出表示の指示を行わない。
【0185】
これにより、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207内の伝送信号生成部204bが、回胴リールR2の回転に同期して、上述のアドレスデータADRで指定された画像データ記憶部204cの記憶領域から1フレーム毎に演出用画像データDfrmを読み出し、演出指定データDmodで設定される項目に従って、1列づつの画像データD1〜Dmに対しPWM変調を施すことにより画像信号S1〜Smを生成し、更に、表示制御部217が画像信号S1〜Smに基づいて、回胴リールR2に設けられている発光ユニットRL1,GL1,BL1を点灯動作させることにより、「ビッグボーナス」に相当する第2回目の特別演出表示を行い、主表示窓WMを介して遊技者等に提示する。
【0186】
図12(b)は、第2回目の演出表示における演出映像の一例を模式的に表したものである。かかる場合には、制御データCNTbの演出指定データDmodが、Dmod{MODEb〔ON;ADR=300-400;COL=G;PX=all;FRM=all〕}となっており、回胴リールR2に設けられている発光ユニットGL1によって、緑色(G)の演出用画像データDfrmのみによる数字の「7」が表示される。
【0187】
次に、ステップS513において、第2回目の演出表示の継続中に、中央制御部400aが、残りのストップボタンがストップ操作されたか逐一調べ、ストップ操作されるとステップS514へ移行する。
【0188】
ステップS514では、中央制御部400aが、ストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リールを制動制御すべく、回胴リール制御部400cに対して指令する。
【0189】
引き続きステップS515において、中央制御部400aが制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令し、第3回目のストップ操作に対応した演出表示を開始させる。すなわち、何れのストップボタンがストップ操作されたかとは関係なく、第3回目のストップ操作が成されたという事実に基づいて第3回目の演出表示を開始させる。
【0190】
そして、制御データCNT0の指示に従って回胴リール制御部400cが、「ビッグボーナス」に関連した第3回目の演出表示用の演出用画像データDfrmが記憶されているアドレス(画像データ記憶部204cのアドレス)を示すアドレスデータADRと、ストップデータDspと、演出開始データDstrと、演出指定データDmodとを有する制御データCNTbを、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207に対して供給する。
【0191】
これにより、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207内の伝送信号生成部204bが、回胴リールR3の回転に同期して、上述のアドレスデータADRで指定された画像データ記憶部204cの記憶領域から1フレーム毎に演出用画像データDfrmを読み出し、演出指定データDmodで設定される項目に従って、1列づつの画像データD1〜Dmに対しPWM変調を施すことにより画像信号S1〜Smを生成し、更に、表示制御部217が画像信号S1〜Smに基づいて、回胴リールR3に設けられている発光ユニットRL1,GL1,BL1を点灯動作させることにより、「ビッグボーナス」に相当する第3回目の特別演出表示を行い、主表示窓WMを介して遊技者等に提示する。
【0192】
図12(c)は、第3回目の演出表示における演出映像の一例を模式的に表したものである。かかる場合には、制御データCNTcの演出指定データDmodが、Dmod{MODEc〔ON;ADR=300-400;COL=R;PX=all;FRM=all〕}となっており、回胴リールR3に設けられている発光ユニットRL1によって、赤色(R)の演出用画像データDfrmによる数字の「7」が表示される。
【0193】
そして、次のステップS516において、中央制御部400aが、全ての回胴リールR1,R2,R3が停止したか判断し、全て停止すると、ステップS517に移行してその回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄が上述の「ビッグボーナス」に相当する組み合わせで、主表示窓WM上の有効ラインに揃ったか否か判断する。
【0194】
ここで、揃った場合には入賞と判断し、ステップS518に移行して、入賞した「ビッグボーナス」に相当する枚数のメダルを払い出す。更にステップS519において、回胴リール制御部400cに指令して、演出終了データDendを有する制御データCNTa,CNTb,CNTcを全ての回胴リールユニット207に供給させることにより、特別演出表示を終了させ、更にステップS520において、管理者等によって本スロットマシン100の動作終了の操作等が成されていなければ、ステップS500へ戻って処理を繰り返す。
【0195】
また、上述のステップS517において、入賞しないと判断すると、ステップS518の払い出しを行うことなくステップS519へ移行し、上述のステップS519,S520の処理を行う。
【0196】
このように、本実施形態によれば、回胴リールR1,R2,R3の夫々に発光ユニットRL1,GL1,BL1を設け、特別役が抽選された場合に、ストップボタンSP1,SP2,SP3が適宜の順番でオン操作されるのに応じて、青色(B)の演出映像、緑色(G)の演出映像、赤色(R)の演出映像の順番で演出映像を増やしていくので、視覚効果や演出効果、表現力等の高い演出を行うことができる。
【0197】
特に、ストップボタンSP1,SP2,SP3の何れかがストップ操作される毎に、演出映像を増やしていくことで、遊技者等が行った操作結果に対応した演出映像を提供することができ、例えば優れた操作感等を提供することが可能である。
【0198】
なお、以上に述べた本実施形態では、「ビックボーナス」と呼ばれる大きな役が抽選された場合の動作例について説明したが、他の大きな役が抽選された場合にも、スタートレバーSTとストップボタンSP1,SP2,SP3が操作されるのに連動して、演出指定データDmod等に基づいた多様な演出表示を行うことが可能である。
【0199】
また、図12(a)(b)(c)では、静止画による演出表示を例示したが、動画による演出表示も可能である。
【0200】
また、図12に示したように、第1回目の特別演出表示では青色(B)、第2回目の特別演出表示では緑色(G)、第3回目の特別演出表示では赤色(R)の演出映像というようにして演出映像を次第に増やして表示させているが、他の色の組み合わせであっても良い。
【0201】
例えば、図13(a)に例示するように、第1回目の特別演出表示では青色(B)の演出映像を回胴リールR1によって表示させ、第2回目の特別演出表示では、図13(b)に例示するように青色(B)と緑色(G)の演出映像を回胴リールR2によって表示させ、第3回目の特別演出表示では、図13(c)に例示するように青色(B)と緑色(G)と赤色(R)の演出映像を回胴リールR3によって表示させることで、演出映像を次第に増やして表示させること可能である。
【0202】
また、図14(a)に例示するように、第1回目の特別演出表示において、全ての回胴リールR1,R2,R3に青色(B)の演出映像を表示させ、第2回目の特別演出表示において、図14(b)に例示するように、全ての回胴リールR1,R2,R3に緑色(G)と青色(B)の演出映像を表示させ、第3回目の特別演出表示において、図14(c)に例示するように、全ての回胴リールR1,R2,R3に赤色(R)と緑色(G)と青色(B)の演出映像を表示させることも可能である。
【0203】
つまり、回胴リールR1,R2,R3による特別映像を増やしていったり、最初から全ての回胴リールR1,R2,R3による特別映像を行ったり、また、特別映像の増加と減少を適宜に組み合わせて演出表示を行うことも可能である。
【0204】
また、第1〜第3回目の特別演出表示を回胴リールR1,R2,R3の順番を変えても行ってもよい。
【0205】
また、図11を参照して説明した第1〜第3回目の演出表示で表示される演出映像を、ストップ操作されたタイミング又は回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の相互の位置関係等に応じて変化させるようにしてもよい。
【0206】
例えば、第1回目のストップ操作が成されると、図11中のステップS507〜S509において、回胴リール制御部400cがそのストップ操作された時点での回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の相互の位置関係を、検出信号TM1〜TM3によって調べ、その絵柄の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関を求めて、相関が大きければ入賞に成り易く、相関が小さければ入賞に成り難いことを表した演出映像を、第1回目の演出表示において表示する。例えば、相関が大きく入賞に成り易い場合には、図12(a)に示した映像を表示し、相関が小さく入賞に成り難い場合には、図12(a)に示した映像よりも画素数の少ない間引いた映像(粗い映像)等を表示する。
【0207】
また、第2回目と第3回目の演出表示においても同様に、回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の相互の位置関係に応じて、演出映像を変化させる。
【0208】
そして、ステップS517において最終的に入賞が確定すると、ステップS518における払い出しの期間中に、入賞確定の演出表示を行う。
【0209】
このように、ストップ操作されたタイミング又は回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の相互の位置関係等に応じて演出表示を変化させると、遊技者等自らが行ったストップ操作の確実性或いは信頼度を遊技者等に提示することができる等の効果が得られる。また、遊技者等に飽きのこない演出を提供することができる。
【0210】
また、上述のストップ操作された時点での回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関を求めるだけでなく、ストップ操作された時点の経過後においてもそれらの相関を求め、第1〜第3回目の演出表示を行っている期間中継続して、その相関に応じて演出映像を実時間で変化させるようにしても良い。
【0211】
また、本実施形態では、回胴リールR1,R2,R3の回転速度が制動制御によって次第に減速していくため、各回胴リールR1,R2,R3に設けられている発光ユニットRL1,GL1,BL1によって表示される演出映像に対し、遊技者等の目で生じる残像現象も次第に低下していき、毎分30回転よりも下がると、その残像現象は急激に低下する。しかし、回胴リールR1,R2,R3の回転速度が上述の毎分80回転から毎分30回転程度に下がるまでの間は、ほぼ鮮明な演出映像を提示することができる。また、毎分30回転よりも下がった場合でも、次第に不鮮明にはなるが、遊技者等に対して残像現象による演出映像を提示することが可能である。
【0212】
したがって、本実施形態によれば、回胴リールR1,R2,R3の回転速度に同期して夫々の演出映像を表示させることで、遊技者等に対して演出効果等の高い演出を提供することが可能である。
【0213】
また、本実施形態では、図5を参照して説明したように、各リールテープ213a,213b,213cの一部分に透明領域を設けておき、リールテープ213a,213b,213cの裏面側に設けられている発光ユニットRL1,GL1,BL1の発光ダイオードから出射される光を透過させることとしているが、リールテープ213a,213b,213c全体を半透明に形成し、発光ユニットRL1,GL1,BL1の発光ダイオードから出射される光を透過させるようにしてもよい。
【0214】
また、絵柄の部分を半透明、絵柄を除く部分を透明にして、発光ユニットRL1,GL1,BL1の発光ダイオードから出射される光を透過させるようにしてもよい。
【0215】
また、発光ユニットRL1,GL1,BL1に設けられている夫々の発光ダイオードを、リールテープ213a,213b,213cの外周面に設けることにより、上述のような光を透過させる構造としないようにしてもよい。ただし、かかる場合には、リールテープ213a,213b,213cに描かれている絵柄をさけて、夫々の発光ダイオードを一列に配置して設けることが好ましい。
【0216】
また、電動モータ203は、直流モータでもよいし、ステッピングモータでもよい。ただし、電動モータ203を直流モータにすると、低コストの表示装置200を実現することが可能である。
【0217】
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施形態を図15〜図20を参照して説明する。
なお、図15〜図17において、図3〜図8と同一又は相当する部分を同一符号で示している。また、適宜、図1〜図14を参照しつつ、本実施形態に係るスロットマシンの特徴点を説明することとする。
本実施形態のスロットマシン100は、外観構造及び内部構造において図1及び図2に示した第1の実施形態のスロットマシンと同様の構造を有し、更に、図3に示したのと同様の構成の制御システムを備えることにより、主制御ユニット400の制御下で回胴リール装置200が動作するようになっている。
【0218】
また、本実施形態の回胴リール装置200は、基本的に、図4及び図5に示したのと同様の構造を有している。また、電動モータ203と回胴リールR1,R2,R3との連結構造も、図7に示したのと同様の構造で実現されている。
【0219】
ただし、各回胴リールR1,R2,R3は、第1の実施形態とは相違した構造を有し、その構造の違い等に応じて各回胴リールユニット207の制御ユニット204及び表示制御部217の構成、並びに演出表示の制御方法等が異なっている。
【0220】
〈回胴リールR1,R2,R3の構造〉
図15は、本実施形態の各回胴リールR1,R2,R3を横から見た場合の構造を模式的に表しており、図6に対応して示されている。
【0221】
図15において、各回胴リールR1,R2,R3は、図4(b)に示したリング部211,212と同様の第1のリング部211a,212aを備える他、回転軸208を中心として、第2のリング部211b,212bと、第3のリング部211c,212cとが同心円状に設けられている。
【0222】
最も大径の第1のリング部211a,212aには、図6に示したのと同様に、赤色(R)の発光ユニットRL1と緑色(G)の発光ユニットGL1と青色(B)の発光ユニットBL1が、120°の角度を置いて設けられている。
【0223】
中径の第2のリング部211b,212bにも同様に、赤色(R)の発光ユニットRL2と緑色(G)の発光ユニットGL2と青色(B)の発光ユニットBL2が、120°の角度を置いて設けられ、更に、最小径の第3のリング部211c,212cにも同様に、赤色(R)の発光ユニットRL3と緑色(G)の発光ユニットGL3と青色(B)の発光ユニットBL3が、120°の角度を置いて設けられている。
【0224】
発光ユニットRL1,RL2,RL3は、図15中のx方向(リールテープの幅の方向)に沿って所定のピッチ間隔で一列に配設されたm個ずつの赤色(R)の高輝度発光ダイオードを有し、発光ユニットGL1,GL2,GL3も同様に、一列に配設されたm個ずつの緑色(G)の高輝度発光ダイオードを有し、更に、発光ユニットBL1,BL2,BL3も、一列に配設されたm個ずつの青色(B)の高輝度発光ダイオードを有して構成されている。
【0225】
更に、発光ユニットRL1とRL2、発光ユニットRL2とRL3が、夫々回転軸208を中心として所定の角度θに設定されており、これによって演出表示の際に、発光ユニットRL1,RL2,RL3が観察面側に向けて重なり合うことを未然に防止している。
【0226】
また、発光ユニットGL1,GL2,GL3も同様に、観察面側に向けて重なり合うことを未然に防止すべく、夫々の成す角度が所定の角度θに設定され、更に発光ユニットBL1,BL2,BL3も同様に、観察面側に向けて重なり合うことを未然に防止すべく、夫々の成す角度が所定の角度θに設定されている。
【0227】
そして、第1のリング部211a,212aの外側面に、図5に示したのと同様のリールテープ213a,213b,213cが捲装されて固着されている。
【0228】
ただし、本実施形態のリールテープ213a,213b,213cは、図5に示した夫々の絵柄が半透明、絵柄が描かれていない領域が透明又は半透明であり、その結果、リールテープ213a,213b,213cの裏面側に位置する発光ユニットRL1,GL1,BL1とRL2,GL2,BL2及びRL3,GL3,BL3の夫々の高輝度発光ダイオードから出射される光がリールテープ213a,213b,213cを透過して、観察面側へ出射する。
【0229】
各回転軸208には、3個の検出パターンECi(i=1〜3)が設けられ、これらの検出パターンECiに対向して角度検出センサDTが設けられている。
【0230】
図16(a)(b)(c)は、これら3個の検出パターンEC1〜EC3と角度検出センサDTとの位置関係を示した図であり、図15に対応させて示されている。
【0231】
まず、第1の検出パターンEC1は、図16(a)に示すように、回転軸208を通り観察面に対して直交する法線方向と、発光ユニットRL1,BL1との夫々の成す角度αが共に60°となったときを角度検出センサDTが検出し得る位置に形成されている。
【0232】
第2の検出パターンEC2は、図16(b)に示すように、上述の法線方向と発光ユニットRL2,BL2との夫々の成す角度αが共に60°となったときを角度検出センサDTが検出し得る位置に形成され、第3の検出パターンEC3は、図16(c)に示すように、上述の法線方向と発光ユニットRL3,BL3との夫々の成す角度αが共に60°となったときを角度検出センサDTが検出し得る位置に形成されている。
【0233】
角度検出センサDTは、検出パターンEC1を検出すると、図16(a)に示すように、発光ユニットRL1の位置が表示範囲の先頭位置(基準位置)Y1に相当する位置となったことを表すパルス状の角度検出信号TM1を出力する。
【0234】
検出パターンEC2を検出すると、図16(b)に示すように、発光ユニットRL2の位置が表示範囲の先頭位置(基準位置)Y2に相当する位置となったことを表すパルス状の角度検出信号TM2を出力する。
【0235】
検出パターンEC3を検出すると、図16(c)に示すように、発光ユニットRL3の位置が表示範囲の先頭位置(基準位置)Y3に相当する位置となったことを表すパルス状の角度検出信号TM3を出力する。
【0236】
そして、各回胴リールユニット207は、発光ユニットRL1,RL2,RL3が夫々の基準位置Y1,Y2,Y3に位置したときの角度を基準角度(0°)として、後述の演出表示を行うようになっている。
【0237】
このように、本実施形態の回胴リール装置200は、発光ユニットRL1,GL1,BL1から成る第1の発光ユニット群と、発光ユニットRL2,GL2,BL2から成る第2の発光ユニット群と、発光ユニットRL3,GL3,BL3から成る第3の発光ユニット群とを、夫々異なった半径の円軌跡上で回転させることにより、3つの階層の映像を表示し得る構造となっている。
【0238】
〈制御ユニット204と表示制御部217の構成〉
次に、図17を参照して、各回胴リールユニット207に備えられている制御ユニット204と表示制御部217の構成を説明する。
【0239】
図17において、制御ユニット204は、第1の実施形態と同様、回胴リール制御部400cからの制御データCNTa,CNTb,CNTcを入力する制御部204aと、伝送信号生成部204bと、画像データ記憶部204cと、発振器204d、電源装置204e、駆動回路204fとを備えて構成されている。
【0240】
画像データ記憶部204cには、多数の演出用画像データが発光ユニットRL1,GL1,BL1とRL2,GL2,BL2とRL3,GL3,BL3用に夫々アドレス管理されて記憶されており、夫々の演出用画像データは、図9(a)に示したのと同様に、静止画や動画に対応した1フレーム又は多数フレームから成るいわゆるm行n列の三原色表示が可能なビットマップ形式のデータとして記憶されている。
【0241】
また、制御データCNTa,CNTb,CNTcは、第1の実施形態と同様、スタートレバーSTがオン操作されたことを示す回胴回転開始データDstonと、ストップボタンSP1,SP2,SP3の何れか1つがオン操作されたことを示すストップデータDspxと、演出表示を開始させるための演出開始データDstrと、演出表示を終了させるための演出終了データDendと、演出用画像データの記憶されている記憶領域(画像データ記憶部204cの記憶領域)を示すアドレスデータADRを有する演出指定データDmodとの、何れかのデータを含んで構成されている。
【0242】
更に、上述の各データDston,Dspx,Dstr,Dend,Dmodの他、ストップボタンSP1のオン操作されたことを示すストップデータDsp1が制御データCNTa、ストップボタンSP2のオン操作されたことを示すストップデータDsp2が制御データCNTb、ストップボタンSP3のオン操作されたことを示すストップデータDsp3が制御データCNTcによって、夫々の制御部204aに供給される。
【0243】
そして、制御部204aは、第1の実施形態と同様、制御データCNTa,CNTb,CNTcの指示に従って、電動モータ203を制御し、更に制御データCNTa,CNTb,CNTcに含まれている各種データDstr,Dend,Dsp,Dmod等を制御データVCNTとして、伝送信号生成部204bへ供給する。
【0244】
伝送信号生成部204bは、第1の実施形態と同様、制御データVCNTの指示に応じて、画像データ記憶部204cに記憶されている上述の演出用画像データDfrmを読み出し、1列分ずつの画像データD1〜DmにPWM変調を施すことによって、発光ユニットRL1,GL1,BL1とRL2,GL2,BL2とRL3,GL3,BL3を点灯制御するための時系列の画像信号S1〜Smを生成する。
【0245】
ただし、本実施形態では演出指定データDmodと、それに応じて上述のPWM変調を行う伝送信号生成部204bの構成が、第1の実施形態とは異なっており、次に述べる特徴を有している。
【0246】
すなわち、演出指定データDmodは、第1の階層に位置する発光ユニットRL1,GL1,BL1による表示形態を細密に設定するための第1演出指定項目MODE1と、第2の階層に位置する発光ユニットRL2,GL2,BL2による表示形態を細密に設定するための第2演出指定項目MOD2と、第3の階層に位置する発光ユニットRL3,GL3,BL3による表示形態を細密に設定するための第3演出指定項目MODE3とを備えた構成となっている。
【0247】
更に、夫々の演出指定項目MODE1〜MODE3は、演出用画像データが記憶されている画像データ記憶部204cの記憶領域を示すアドレスデータADRと、赤色(R),緑色(G),青色(B)の三原色のうち表示すべき色を指定するための色指定項目COLと、1フレーム当たりm行n列のビットマップデータで構成されている演出用画像データのうち、どの画素に相当するビットマップデータを演出表示させるか指定するための表示画素指定項目PXと、演出表示に適用すべきフレームを指定するための表示フレーム指定項目FRMとの各項目を設定することが可能な構成となっている。
【0248】
より具体的に述べると、回胴リールR1,R2,R3を有する各回胴リールユニット207に供給される夫々の演出指定データDmodは、次式(4-a)(4-b)(4-c)で表されるデータ構造と成っている。
【0249】
【数4】
Figure 0004436058
【0250】
ここで、項目MODEa,MODEb,MODEcによって回胴リールユニットR1,R2,R3を指定し、階層指定項目LY1,LY2,LY3内の各項目(ON/OFF)(ADR)(COL)(PX)(FRM)によって、第1,第2,第3の階層に位置する各発光ユニットの演出表示方法を指定する。
【0251】
そして、表示階層選択項目(ON/OFF)を“ON”に設定すると、当該階層における演出表示を行わせ、“OFF”に設定すると当該階層における演出表示を行わないように指定する。
【0252】
また、アドレスデータ(ADR)によって演出用画像データの記憶領域を階層毎に指定し、色指定項目(COL)によって、表示すべき色を階層毎に指定し、画素指定項目(PX)によって、表示すべき画素を階層毎に指定し、フレーム指定項目(FRM)によって、表示すべきフレームを階層毎に指定することが可能となっている。
【0253】
一例として、各回胴リールユニット207への夫々の演出指定データDmodは、次式(5-a)(5-b)(5-c)のように設定される。
【0254】
【数5】
Figure 0004436058
【0255】
かかる場合には、回胴リールR1に設けられている第1の階層に位置する発光ユニットRL1,GL1,BL1のみによって、アドレスデータ(ADR)で指定される記憶領域“100”〜“200”中の演出用画像データに基づくカラーの演出表示を行うべく指定される。更に、当該カラーの演出表示に際して、画素指定項目(PX)とフレーム指定項目(FRM)が“all”に設定されているため、アドレスデータ(ADR)と色指定項目(COL)との両条件を満足する全ての画素及びフレームの演出用画像データに基づいた演出表示が指定される。
【0256】
このように、演出指定データDmodの各項目を設定することにより、演出映像の図柄や模様等の基本的な要素の他、色と各回胴リールユニット207と表示すべき階層との選択との組み合わせによって、演出効果を高めた表示を行うことを可能にしている。
【0257】
そして、伝送信号生成部204bは、演出指定データDmod中の各項目を解読(デコード)し、指定された項目内容に従って、画像データ記憶部204cから読み出した演出要画像データDfrmを一列ずつPWM変調することにより、画像信号S1〜Smを生成して送出するための処理を行う。
【0258】
また、図16(a)に示した第1層目に位置する発光ユニットRL1,GL1,BL1にて演出表示させる際には、第1の実施形態と同様に、各発光ユニットRL1,GL1,BL1が基準位置Y1から120°回転するのに要する時間T1をn本の水平ラインで除算した時間(T1/n)の間に、1列分の画像データD1〜Dmを時系列の画像信号S1〜SmにPWM変調して第2の発光デバイスEL2へ供給する。また、画像データD1〜Dmを画像信号S1〜SmにPWM変調する際の画素単位の生成期間Δτ1は、発光ユニットRL1,GL1,BL1に夫々設けられている発光ダイオードの個数mで期間τ1を除算した時間(τ1/m)に決められている。
【0259】
一方、第2層目に位置する発光ユニットRL2,GL2,BL2にて演出表示させる際には、各発光ユニットRL2,GL2,BL2が基準位置Y2から120°回転するのに要する時間T2をn本の水平ラインで除算した時間(T2/n)の間に、1列分の画像データD1〜Dmを時系列の画像信号S1〜SmにPWM変調して第2の発光デバイスEL2へ供給する。また、画像データD1〜Dmを画像信号S1〜SmにPWM変調する際の画素単位の生成期間Δτ2は、発光ユニットRL2,GL2,BL2に夫々設けられている発光ダイオードの個数mで期間τ2を除算した時間(τ2/m)に決められている。
【0260】
また、第3層目に位置する発光ユニットRL3,GL3,BL3にて演出表示させる際には、各発光ユニットRL3,GL3,BL3が基準位置Y2から120°回転するのに要する時間T3をn本の水平ラインで除算した時間(T3/n)の期間τ3内において、1列分の画像データD1〜Dmを時系列の画像信号S1〜SmにPWM変調して第2の発光デバイスEL2へ供給する。また、画像データD1〜Dmを画像信号S1〜SmにPWM変調する際の画素単位の生成期間Δτ3は、発光ユニットRL3,GL3,BL3に夫々設けられている発光ダイオードの個数mで期間τ3を除算した時間(τ3/m)に決められている。
【0261】
このように、伝送信号生成部204bは、回胴リールR1,R2,R3の1回転する間に、発光ユニットRL1,GL1,BL1による1フレーム分の映像と、発光ユニットRL2,GL2,BL2による1フレーム分の映像と、発光ユニットRL3,GL3,BL3による1フレーム分の映像を表示させることが可能となっている。
【0262】
次に、各回胴リールユニット207に設けられている表示制御部217の構成を説明する。
表示制御部217には、波形整形回路217a、電源回路217b、表示制御回路217cの他、第1の階層に位置する発光ユニットRL1,GL1,BL1に接続された切替回路MW11,MW12,MW13と、第2の階層に位置する発光ユニットRL2,GL2,BL2に接続された切替回路MW21,MW22,MW23と、第3の階層に位置する発光ユニットRL3,GL3,BL3に接続された切替回路MW31,MW32,MW33が設けられている。
【0263】
表示制御回路217cが、波形整形回路217aから供給される画像信号S1〜Smを切替回路MW11〜MW33側へ転送する。更に、制御信号CSによって指定された発光ユニットを識別し、指定された発光ユニットを動作させるべくイネーブル信号ENijを出力する。更に又、画像信号S1〜Smに同期した走査信号SELmを切替回路MW11〜MW33側へ出力する。
【0264】
例えば、制御信号CSによって切替回路MW11が指定されると、表示制御回路217cは、イネーブル信号ENij(i=1、j=1)を出力することによって切替回路MW11のみを動作させ、更に、画像信号S1〜Smの夫々を走査信号SELmに従って切替え動作させることにより、画像信号S1〜Smを発光ダイオードLDR11〜LDR1mに対応させて供給させる。
【0265】
尚、上述したイネーブル信号ENijに付されているサフィックスi,jは、表示ユニットRL1,GL1,BL1,RL2,GL2,BL2,RL3,GL3,BL3を指定するために表したものである。つまり、i=1の場合は、表示ユニットRL1,GL1,BL1を、i=2の場合は、表示ユニットRL2,GL2,BL2を、i=3の場合は、表示ユニットRL3,GL3,BL3を指定し、更に、j=1の場合は、表示ユニットRL1,RL2,RL3を、j=2の場合は、表示ユニットGL1,GL2,GL3を、j=3の場合は、表示ユニットBL1,BL2,BL3を指定するようになっている。したがって、サフィックスi及びjによって、9個の発光ユニットのうちの1つを指定することが可能となっている。
【0266】
切替回路MW11〜MW33は、1入力m出力型のデマルチプレクサ(demultiplexer)で形成されており、表示制御回路217cから直列転送されてくる画像信号S1〜Smを、走査信号SELmに同期して、m個の出力端に順番に出力する。また、夫々の切替回路MW11〜MW33は、表示制御回路217cから供給されるイネーブル信号ENijに従って、動作可能状態に設定される。
【0267】
このように、表示制御部217は、伝送信号生成部204b側から送られてくる制御信号CSに従って、演出表示させるべき発光ユニットを選択し、更に選択した発光ユニットに設けられているm個の発光ダイードに対して画像信号S1〜Smを対応させて供給することにより、各階層毎に演出表示を行うことが可能となっている。
【0268】
〈スロットマシンの動作及び演出表示〉
次に、本スロットマシン100の動作と回胴リール装置200による演出表示の典型列について説明する。なお、本スロットマシン100も基本的に第1の実施形態と同様に動作するので、図11を参照して説明する。また、図18は、回胴リールR1によって表示された演出映像を例示した図、図19は、回胴リールR2によって表示された演出映像を例示した図、図20は、回胴リールR3によって表示された演出映像を例示した図である。
【0269】
図11において、主電源装置PWUによって本スロットマシン100が起動されると動作開始となり、ステップS500において、主制御ユニット400が制御を開始する。これにより、少なくとも、上部ランプ104aと表示装置照明ランプ104e及び照明装置LMPによる照明が開始される。
【0270】
次に、ステップS501において、何れかのベットボタンB1,B2,B3によってメダル数が提示された後、スタートレバーSTがオン操作されたかを、中央制御部400aが逐一検出し、スタートレバーSTがオン操作されるまで待機する。
【0271】
ステップS501においてスタートレバーSTがオン操作されると、ステップS502において、中央制御部400aの指示に従って回胴リール制御部400cが回胴リール装置200を起動させ、各回胴リールユニット207に設けられている回胴リールR1,R2,R3を回転速度V1で同時に回転開始させる。更に、上述のスタートレバーSTがオン操作されるのに応じて、ステップS503において、中央制御部400aが役抽選を行う。
【0272】
ここで、回胴リールR1,R2,R3の回転速度V1は、毎分80回転(すなわち、80rpm)以下に決められているため、遊技者等は回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄を目視することが可能となっており、また、この回胴リールR1,R2,R3が回転を開始することによって、ゲームの開始を遊技者等にアピールするための演出表示を行うことが可能となっている。
【0273】
次に、ステップS504において、中央制御部400aが、上述の抽選した役に対応する演出方法を予め実行プログラムとして設定されている複数の演出方法の中から選択する。そして、その選択した演出方法を制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令する。
【0274】
次に、ステップS505において、制御データCNT0を受信した回胴リール制御部400cが、各回胴リールR1,R2,R3に設けられてる発光ユニットによって演出表示すべき演出方法か否か、その制御データCNT0に基づいて判断する。
【0275】
すなわち、回胴リール制御部400cは、上述の中央制御部400aが役抽選を行った結果、配当の小さい通常役と呼ばれる小さな役(小役)に対応する演出方法を制御データCNT0によって指令してきたか、配当の大きなレギュラーボーナス(RB)やビッグボーナス(BB)等の特別役と呼ばれる大きな役に対応する演出方法を制御データCNT0によって指令してきたかの判断をする。
【0276】
通常役に対応する演出方法が指令された場合(「No」の場合)には、発光ユニットを点灯させることなく、回胴リールR1,R2,R3を回転速度V1で引き続き回転させたまま、他の演出処理へ移行する。そして、他の演出処理の際に、ストップボタンSP1,SP2,SP3がオン操作されると、中央制御部400aの制御の下で、各回胴リールユニット207の回胴リールR1,R2,R3を順次に制動させて最終的に停止させ、回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄が上述の抽選された通常役に相当する組み合わせで揃うと、入賞となり、配当に相当するメダルが払い出されると共に、1ゲームの終了の状態となり、ステップS500に戻って処理を繰り返す。
【0277】
したがって、上述のステップS503において通常役が抽選された場合には、1ゲームが終了するまでの間、回胴リールR1,R2,R3に夫々設けられている何れの発光ユニットによっても演出表示は行われない。
【0278】
一方、ステップS505において、特別役に対応する演出方法が指令されると、回胴リール制御部400cが、発光ユニットによる特別な演出表示を開始すべきと判断(「Yes」と判断)し、ステップS506へ移行して、特別演出表示を開始するための準備等を行うことにより、特別演出モードの設定を行う。
【0279】
次に、ステップS507において、中央制御部400aが、ストップボタンSP1,SP2,SP3の何れかがオン操作(すなわち、ストップ操作)されたか逐一調べ、そのストップ操作がされるまで、発光ユニットを点灯させることなく、回胴リールR1,R2,R3を回転速度V1で引き続き回転させたまま、待機する。そして、ストップ操作されるとステップS508へ移行する。
【0280】
ステップS508では、中央制御部400aが、ストップボタンSP1,SP2,SP3のうちストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リール(すなわち、回胴リールR1,R2,R3のうちストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リール)を制動制御すべく、回胴リール制御部400cに対して指令する。
【0281】
例えば、回胴リールR1を制動させるための制御データCNT0が供給されると、回胴リール制御部400cは、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207に対して、ストップデータDsp1を有した制御データCNTaを送出し、制動制御を開始させる。
【0282】
引き続きステップS509において、中央制御部400aが制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令し、第1回目のストップ操作に対応した演出表示を開始させる。すなわち、何れのストップボタンがストップ操作されたかとは関係なく、第1回目のストップ操作が成されたという事実に基づいて第1回目の演出表示を開始させる。
【0283】
そして、制御データCNT0の指示に従って回胴リール制御部400cが、「ビッグボーナス」に関連した第1回目の演出表示用の演出用画像データDfrmが記憶されているアドレス(画像データ記憶部204cのアドレス)を示すアドレスデータADRと、ストップデータDspと、演出開始データDstrと、演出指定データDmodとを有する制御データCNTaを、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207に対して供給し、回胴リールR2,R3を備えている各回胴リールユニット207に対しては、演出表示の指示を行わない。
【0284】
これにより、回胴リールR1を備えている回胴リールユニット207内の伝送信号生成部204bが、回胴リールR1の回転に同期して、上述のアドレスデータADRで指定された画像データ記憶部204cの記憶領域から1フレーム毎に演出用画像データDfrmを読み出し、演出指定データDmodで設定される項目に従って、1列づつの画像データD1〜Dmに対しPWM変調を施すことにより画像信号S1〜Smを生成し、更に、表示制御部217が画像信号S1〜Smに基づいて、回胴リールR1に設けられている発光ユニットを点灯動作させることにより、「ビッグボーナス」に相当する第1回目の特別演出表示を行い、主表示窓WMを介して遊技者等に提示する。
【0285】
図18は、第1回目の演出表示における演出映像の一例を模式的に表したものである。
【0286】
かかる場合には、制御データCNTaの演出指定データDmodが、Dmod{MODEa{LY1〔OFF〕,LY2〔OFF〕,LY3〔ON;ADR=300-400;COL=B;PX=all;FRM=all〕}となっており、回胴リールR1に設けられている発光ユニットBL3によって、青色(B)のみの数字「7」が表示される。
【0287】
次に、ステップS510において、上述の第1回目の演出表示の継続中に、中央制御部400aが、残り2つのストップボタンのうちの何れかがストップ操作されたか逐一調べ、ストップ操作されるとステップS511へ移行する。
【0288】
ステップS511では、中央制御部400aが、ストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リールを制動制御すべく、回胴リール制御部400cに対して指令する。
【0289】
例えば、回胴リールR2を制動させるための制御データCNT0が供給されると、回胴リール制御部400cは、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207に対して、ストップデータDsp2を有した制御データCNTbを送出し、制動制御を開始させる。また、回胴リールR3を制動させるための制御データCNT0が供給されると、回胴リール制御部400cは、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207に対して、ストップデータDsp3を有した制御データCNTcを送出し、制動制御を開始させることとなる。
【0290】
引き続きステップS512において、中央制御部400aが制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令し、第2回目のストップ操作に対応した演出表示を開始させる。すなわち、何れのストップボタンがストップ操作されたかとは関係なく、第2回目のストップ操作が成されたという事実に基づいて第2回目の演出表示を開始させる。
【0291】
そして、制御データCNT0の指示に従って回胴リール制御部400cが、「ビッグボーナス」に関連した第2回目の演出表示用の演出用画像データDfrmが記憶されているアドレス(画像データ記憶部204cのアドレス)を示すアドレスデータADRと、ストップデータDspと、演出開始データDstrと、演出指定データDmodとを有する制御データCNTbを、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207に対して供給し、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207に対しては、演出表示の指示を行わない。
【0292】
これにより、回胴リールR2を備えている回胴リールユニット207内の伝送信号生成部204bが、回胴リールR2の回転に同期して、上述のアドレスデータADRで指定された画像データ記憶部204cの記憶領域から1フレーム毎に演出用画像データDfrmを読み出し、演出指定データDmodで設定される項目に従って、1列づつの画像データD1〜Dmに対しPWM変調を施すことにより画像信号S1〜Smを生成し、更に、表示制御部217が画像信号S1〜Smに基づいて、回胴リールR2に設けられている発光ユニットを点灯動作させることにより、「ビッグボーナス」に相当する第2回目の特別演出表示を行い、主表示窓WMを介して遊技者等に提示する。
【0293】
図19は、第2回目の演出表示における演出映像の一例を模式的に表したものである。かかる場合には、制御データCNTbの演出指定データDmodが、Dmod{MODEb{LY1〔OFF〕,LY2〔ON;ADR=300-400;COL=G;PX=all;FRM=all〕,LY3〔OFF〕}となっており、回胴リールR2に設けられている発光ユニットGL2によって、緑色(G)の演出用画像データDfrmのみによる数字の「7」が表示される。
【0294】
次に、ステップS513において、第2回目の演出表示の継続中に、中央制御部400aが、残りのストップボタンがストップ操作されたか逐一調べ、ストップ操作されるとステップS514へ移行する。
【0295】
ステップS514では、中央制御部400aが、ストップ操作されたストップボタンに対応している回胴リールを制動制御すべく、回胴リール制御部400cに対して指令する。
【0296】
引き続きステップS515において、中央制御部400aが制御データCNT0によって回胴リール制御部400cに指令し、第3回目のストップ操作に対応した演出表示を開始させる。すなわち、何れのストップボタンがストップ操作されたかとは関係なく、第3回目のストップ操作が成されたという事実に基づいて第3回目の演出表示を開始させる。
【0297】
そして、制御データCNT0の指示に従って回胴リール制御部400cが、「ビッグボーナス」に関連した第3回目の演出表示用の演出用画像データDfrmが記憶されているアドレス(画像データ記憶部204cのアドレス)を示すアドレスデータADRと、ストップデータDspと、演出開始データDstrと、演出指定データDmodとを有する制御データCNTcを、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207に対して供給する。
【0298】
これにより、回胴リールR3を備えている回胴リールユニット207内の伝送信号生成部204bが、回胴リールR3の回転に同期して、上述のアドレスデータADRで指定された画像データ記憶部204cの記憶領域から1フレーム毎に演出用画像データDfrmを読み出し、演出指定データDmodで設定される項目に従って、1列づつの画像データD1〜Dmに対しPWM変調を施すことにより画像信号S1〜Smを生成し、更に、表示制御部217が画像信号S1〜Smに基づいて、回胴リールR3に設けられている発光ユニットRL1,GL1,BL1を点灯動作させることにより、「ビッグボーナス」に相当する第3回目の特別演出表示を行い、主表示窓WMを介して遊技者等に提示する。
【0299】
図20は、第3回目の演出表示における演出映像の一例を模式的に表したものである。かかる場合には、制御データCNTcの演出指定データDmodが、Dmod{MODEc{LY1〔ON;ADR=300-400;COL=R;PX=all;FRM=all〕,LY2〔OFF〕,LY3〔OFF〕}となっており、回胴リールR3に設けられている発光ユニットRL1によって、赤色(R)の演出用画像データDfrmによる数字の「7」が表示される。
【0300】
そして、次のステップS516において、中央制御部400aが、全ての回胴リールR1,R2,R3が停止したか判断し、全て停止すると、ステップS517に移行してその回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄が上述の「ビッグボーナス」に相当する組み合わせで、主表示窓WM上の有効ラインに揃ったか否か判断する。
【0301】
ここで、揃った場合には入賞と判断し、ステップS518に移行して、入賞した「ビッグボーナス」に相当する枚数のメダルを払い出す。更にステップS519において、回胴リール制御部400cに指令して、演出終了データDendを有する制御データCNTa,CNTb,CNTcを全ての回胴リールユニット207に供給させることにより、特別演出表示を終了させ、更にステップS520において、管理者等によって本スロットマシン100の動作終了の操作等が成されていなければ、ステップS500へ戻って処理を繰り返す。
【0302】
また、上述のステップS517において、入賞しないと判断すると、ステップS518の払い出しを行うことなくステップS519へ移行し、上述のステップS519,S520の処理を行う。
【0303】
このように、本実施形態によれば、遊技者等がストップボタンSP1,SP2,SP3を操作するのに連動して、特別演出表示させる回胴リールR1,R2,R3と、その発光ユニットの設けられている階層を変化させるので、遊技者等が行った操作結果に対応した演出映像を提供することができ、例えば優れた操作感等を提供することが可能である。
【0304】
また、図18〜図20に示したように、ストップボタンSP1,SP2,SP3の何れかがストップ操作されると、第1回目の演出表示では回胴リールR1の最も奥の階層(第3の階層)で演出映像を表示させ、第2回目の演出表示では回胴リールR2の第2の階層で演出映像を表示させ、第3回目の演出表示では回胴リールR3の最も近くの階層(第1の階層)で演出映像を表示させるので、次第に観察面側に近づいてくるような映像を提示することができ、視覚効果及び演出効果の高い演出表示を行うことができる。
【0305】
なお、以上に述べた本実施形態では、「ビックボーナス」と呼ばれる役が抽選された場合の動作例について説明したが、他の役が抽選された場合にも、ストップボタンSP1,SP2,SP3が操作されるのに連動して、演出指定データDmod等に基づいた多様な演出表示を行うことが可能である。
【0306】
また、図18〜図20では、静止画による演出表示を例示したが、動画による演出表示も可能である。
【0307】
また、図18〜図20を参照して説明した第1〜第3回目の演出表示で表示される演出映像を、第1の実施形態の場合と同様に、ストップ操作されたタイミング又は回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の相互の位置関係等に応じて変化させるようにしてもよい。
【0308】
また、上述のストップ操作された時点での回胴リールR1,R2,R3に描かれている絵柄の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関を求めるだけでなく、ストップ操作された時点の経過後においてもそれらの相関を求め、第1〜第3回目の演出表示を行っている期間中継続して、その相関に応じて演出映像を実時間で変化させるようにしてもよい。
【0309】
また、以上に述べた第1,第2の実施形態では、遊技者等の側の観察面における表示範囲を、各発光ユニットが基準位置Y1〜Y3から120°回転するときの範囲として決めているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、観察面に対する法線方向に対し、中心軸208を中心として正及び負の角度が90°より狭くなる角度範囲を表示範囲に設定することが可能である。
【0310】
また、第1,第2の実施形態では、リールテープ213を透明又は半透明にすることにより、その内周面側に設けられている発光手段としての発光ユニットから出射される光を透過させる構成について説明したが、発光ユニットから出射される光を外側へ出射させるべく、リールテープ213a,213b,213cの絵柄の描かれていない領域の一部分に開口部を設けるようにしても良い。
【0311】
また、当該開口部の形成方法として、リールテープ213a,213b,213cの絵柄の描かれていない領域の一部分にいわゆるスリット状の開口穴を形成するようにしても良いし、各リールテープ213a,213b,213c自体を複数の分割したリールテープとし、リング部211a,212aの外周面に分割したリールテープを固着して1本のリールテープ213a,213b,213cと同様の構造を実現する際に、隣接するリールテープの間に若干の隙間を生じさせ、その隙間によって開口部を実現するようにしてもよい。
【0312】
また、第1,第2の実施形態では、各発光ユニットに一列に設けられている発光ダイオードをリールテープ213a,213b,213cの夫々の幅内に収まるようにし、これら発光ダイオードをリールテープ213a,213b,213cの裏面側等に取り付ける場合を説明したが、必ずしも発光ダイオードとリールテープ213a,213b,213cとを対向する関係等に設定しなくともよい。例えば、発光ダイオードがリールテープ213a,213b,213cの幅より外側にはみ出すような構成であってもよく、要は、発光ダイオードとリールテープ213a,213b,213cとが対応していればよい。
【0313】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の回胴リール装置によれば、絵柄の描かれた周面を有する複数の回胴リールと、周面に対応させて各回胴リールに設けられた複数の発光手段と、ゲームの開始を指示するためのスタートレバーと、複数の回胴リールに対応して設けられ、対応する回胴リールを停止させるための複数のストップボタンとを備え、スタートレバーの操作に基づいて役抽選を行うと共に、複数の回胴リールの回転を開始させ、役抽選の結果及び複数のストップボタンの操作タイミングに応じて複数の回胴リールを停止制御し、停止した複数の回胴リールに描かれた絵柄の組み合わせに基づいてメダルを払い出すように構成された回胴遊技機に設けられる回胴リール装置であって、発光手段を消灯させて周面に描かれた絵柄を表示する第1の表示と、発光手段の発光による残像映像を表示させる第2の表示とを行い、ストップボタンが操作されるごとに、当該ストップボタンが操作された時点での複数の回胴リールに描かれている絵柄の相互の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて第2の表示を変化させるので、回胴遊技機のゲームの進行に応じて回胴リールの回転動作が制御され、更に、回胴リールの回転動作中に発光手段による残像映像を表示する。これにより、回胴リールの動きと演出映像を、遊技者等に直接的に提示し、視覚効果や演出効果の高い演出を提供することができる。
また、ストップボタンが操作されるごとに、当該ストップボタンが操作された時点での複数の回胴リールに描かれている絵柄の相互の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて第2の表示を変化させるので、遊技者等自らが行ったストップボタンの操作の確実性或いは信頼度を遊技者等に提示することができると共に、遊技者等に飽きのこない演出を提供することができる。
また、第1の発光デバイスと第1の受光デバイスが非接触で設けられ、更に第2の発光デバイスと第2の受光デバイスも非接触で設けられているため、各回胴リールが回転しても、電力と伝送信号を各回胴リールに設けられている表示制御部に供給することが可能となる。また、第2の発光デバイスから光が広角度で出射されるため、第2の受光デバイス2が回転軸の軸中心より偏倚した位置に取り付けられていてもその光を受光することができ、第2の発光デバイスと第2の受光デバイスとの間で、伝送信号を適切に伝送することが可能となる。
【0314】
また、ストップボタンが操作された時点だけでなく、ストップボタンが操作された後第2の表示を行っている期間中も継続して、複数の回胴リールに描かれている絵柄の相互の位置関係と抽選された役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて第2の表示を変化させるので、遊技者等自らが行ったストップボタンの操作の確実性或いは信頼度を遊技者等に提示することができると共に、遊技者等により一層飽きのこない演出を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観構造を概略的に表した平面図である。
【図2】図1に示したスロットマシンの内部構造を概略的に表した平面図である。
【図3】図1及び図2に示したスロットマシンに設けられている制御システムを表したブロック図である。
【図4】本実施形態に係る回胴リール装置の外観構造、並びに、回胴リール装置に設けられている回胴リールユニットの構造を表した斜視図である。
【図5】回胴リールに設けられているテープリールと発光ユニットとの位置関係等を説明するための図である。
【図6】図4に示した回胴リールを横から見た場合の構造を模式的に表した図である。
【図7】図4に示した回胴リールと電動モータとの連結構造を表した断面図である。
【図8】制御ユニットと表示制御部に設けられている電気回路の構成を表したブロック図である。
【図9】演出用画像データの構成並びに演出用画像データと表示範囲の関係を模式的に表した図である。
【図10】演出指定データによって設定可能な演出表示の態様を例示列挙した図である。
【図11】第1の実施形態に係るスロットマシンの動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】第1の実施形態に係る回胴リールにより表示される演出映像を例示した図である。
【図13】第1の実施形態に係る回胴リールにより表示される演出映像の変形例示した図である。
【図14】更に、第1の実施形態に係る回胴リールにより表示される演出映像の変形例示した図である。
【図15】第2の実施形態に係る回胴リール装置の各回胴リールを横から見た場合の構造を模式的に表した図である。
【図16】図15に示した回胴リールによって設定される表示範囲と基準位置との関係等を説明するための図である。
【図17】第2の実施形態に係る制御ユニットと表示制御部に設けられている電気回路の構成を表したブロック図である。
【図18】第2の実施形態に係る回胴リールにより表示される演出映像を例示した図である。
【図19】更に、第2の実施形態に係る回胴リールにより表示される演出映像を例示した図である。
【図20】更に、第2の実施形態に係る回胴リールにより表示される演出映像を例示した図である。
【符号の説明】
200…回胴リール装置
203…電動モータ
204…制御ユニット
213a,213b,213c…リールテープ
217…表示制御部
R1,R2,R3…回胴リール
RL1〜RL3,GL1〜GL3,BL1〜BL3…発光ユニット
LDR11〜LDR1m,LDG11〜LDG1m,LDB11〜LDB1m…発光ダイオード
LDR21〜LDR2m,LDG21〜LDG2m,LDB21〜LDB2m…発光ダイオード
LDR31〜LDR3m,LDG31〜LDG3m,LDB31〜LDB3m…発光ダイオード

Claims (2)

  1. 絵柄の描かれた周面を有する複数の回胴リールと、前記周面に対応させて各前記回胴リールに設けられた複数の発光手段と、ゲームの開始を指示するためのスタートレバーと、前記複数の回胴リールに対応して設けられ、対応する前記回胴リールを停止させるための複数のストップボタンとを備え、前記スタートレバーの操作に基づいて役抽選を行うと共に、前記複数の回胴リールの回転を開始させ、前記役抽選の結果及び前記複数のストップボタンの操作タイミングに応じて前記複数の回胴リールを停止制御し、停止した前記複数の回胴リールに描かれた絵柄の組み合わせに基づいてメダルを払い出すように構成された回胴遊技機に設けられる回胴リール装置であって、
    前記発光手段を消灯させて前記周面に描かれた絵柄を表示する第1の表示と、前記発光手段の発光による残像映像を表示させる第2の表示とを行い、
    前記ストップボタンが操作されるごとに、当該ストップボタンが操作された時点での前記複数の回胴リールに描かれている前記絵柄の相互の位置関係と抽選された前記役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて前記第2の表示を変化させ
    前記回胴リールは、中空の管で形成された回転軸と、前記回転軸を中心とする円環状のリング部を有する枠体と、前記絵柄が描かれ、前記リング部に捲装されることで、前記絵柄の描かれた周面が形成されるテープ部材と、前記回転軸に挿通された軸部材とを備え、前記軸部材の先端部において、前記回転軸の軸中心に相当する位置に取り付けられ、電力を光に変換して出射する第1の発光デバイスと、前記軸部材の先端部において、前記回転軸の軸中心より偏倚した位置に取り付けられ、伝送信号を光に変換して広角度で出射する第2の発光デバイスと、前記回転軸の内壁部の一端において、前記回転軸の軸中心に相当する位置に前記第1の発光デバイスに対向して取り付けられ、前記第1の発光デバイスから出射される光を前記電力に光電変換する第1の受光デバイスと、前記軸部材の先端部において、前記回転軸の軸中心より偏倚した位置に取り付けられ、前記第2の発光デバイスから出射される光を前記伝送信号に光電変換する第2の受光デバイスと、前記回胴リールの一端に固定され、前記第1の受光デバイスからの前記電力及び前記第2の受光デバイスからの前記伝送信号に基づいて前記複数の発光手段を制御して前記第2の表示を行う表示制御部とを備え
    ことを特徴とする回胴遊技機の回胴リール装置。
  2. 各前記ストップボタンが操作された後前記第2の表示を行っている期間中継続して、前記複数の回胴リールに描かれている前記絵柄の相互の位置関係と抽選された前記役に相当する絵柄の組み合わせとの相関に応じて前記第2の表示を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の回胴遊技機の回胴リール装置。
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