JP4435446B2 - 電装箱の風冷構造を有する電気機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、庫内に臨む庫内ファンを回転するファンモータと電装機器を収納した電装箱とが天井部分の上部機械室内に設置された電気機器に関し、更に詳細には、電装箱内の温度上昇を抑制するのに好適な風冷構造を有する電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食器消毒保管庫や冷蔵庫等の電気機器では、電熱ヒータや電気制御機器を構成する各種の電気デバイスを収納した電装箱が設置されるが、これらは発熱体であるため、電気機器を稼働させると電装箱内の温度が上昇してしまうという問題がある。電装箱内の温度が上昇したままだと、電気デバイス等の性能が劣化したりするため、例えば特開平9―280717号公報に記載されているように、外気の通り路に電装箱を設置して温度が高くなりすぎないようにしたり、電装箱を冷却する専用ファンを設ける構成を採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記電装箱は、食器消毒保管庫や冷蔵庫における庫内とは隔離された機械室内に設置されるが、収納される電気デバイスの関係から、その設置場所が限定され、外気に当たりやすい場所に配設することができない場合がある。また専用ファンを設けると、製造コストを上昇させてしまうという問題を招く。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、従来の技術に係る電装箱の冷却構造に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、機械室内に設置される電装箱を効率的に風冷できる低コストの電装箱の風冷構造を有する電気機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係る電装箱の風冷構造を有する電気機器は、
庫内に臨む庫内ファンを回転するファンモータと電装機器を収納した電装箱とが機械室内に設置された電気機器において、
前記ファンモータは、機機室に臨む自冷ファンを備えると共に、該自冷ファンによって自身を冷却した後の空気をファンモータ設置面に沿って外周囲に吐出する吐出口を備え、
前記電装箱は、前記ファンモータから吐出される自冷後の空気を導入する通風口および内部に導入された空気を外部に排出する通風口を備えることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る電装箱の風冷構造を有する電気機器につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0007】
【第1の実施形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気機器の天井部分に設けられる機械室の正面図である。例えば食器消毒保管庫等の電気機器1における上部の機械室2は、仕切板(本体の天板)3によって庫内4と画成されており、機械室2の両側はサイドパネル(パネル)5,6によって閉塞され、天井はトップパネル(パネル)7によって覆蓋されている。
【0008】
前記機械室2内には、その略中央に、ファンモータ10が設置されている。このファンモータ10の回転軸は庫内4に突設されており、この回転軸に装着されて庫内4に臨む庫内ファン16を回転することによって、庫内4の空気が循環するよう構成される。またファンモータ10は、機械室2内に臨む部位に、前記回転軸に装着された自冷ファン17を備えており、回転軸を回転させることによって自冷ファン17も回転し、モータケーシング18の上面に形成した吸込口10bを介して機械室2内の空気を軸心方向に吸い込んでモータ自身を冷却し、その後の空気を、ファンモータ10の設置面(仕切板3)側の外周囲に設けられた吐出口10cから回転軸の半径方向(図1の矢印方向)に吐出すようになっている。
【0009】
図2は、機械室2の上面を示し、前記ファンモータ10の自冷ファン17によって吐出された空気Aは、ファンモータ10の周りに設置された機械類を冷却(風冷)するよう構成される。第1の実施形態に係る電気機器1の機械室2には、この吐出空気Aの方向に、電装箱12が配置されている。すなわち、吐出空気Aは、ファンモータ10の外周囲全周に吐出されるため、ファンモータ10と電装箱12との間に障害物がない限り、該電装箱12は機械室2内のどこに設置されていても、吐出空気Aによる冷却がなされるようになっている。また、機械室2を画成する前記サイドパネル6やトップパネル7における電装箱12の設置場所近辺の上面には、夫々通気孔6a,7aが設けられ、電装箱12を冷却した後の空気を該通気孔6a,7aから速やかに排出するよう構成してある。
【0010】
図3は、電装箱12の正面図である。この電装箱12は、正面パネルに通風口(排出用の通風口)12aが設けられ、この通風口12aを介して電装箱12の内外の空気の出入りを行なうようになっている。また、ファンモータ10の自冷ファン17からの吐出空気Aを受ける電装箱12の左側面パネル(一側面側のパネル)にも通風口(導入用の通風口)12bが設けられている。このため、通風口12bから電装箱12内部に導入された吐出空気A、すなわち冷却風は電装箱12内を通り抜けて正面パネルの通風口12aから電装箱12外に出ることとなる。また電装箱12の右側面パネル(他側面側のパネル)にも通風口(排出用の通風口)12cが設けられており、該通風口12cからも空気の出入りが行なわれるようになっている。なお、前記各通風口12a,12b,12cは、何れも所要メッシュの網体を張って構成されるが、パンチングメタル等で構成してもよい。また、電装箱12は仕切板(本体の天板)3に取り付けられるが、本体から電装箱12に熱が伝達されるのを抑制するため、図3に示すように、熱伝導率の低い樹脂スペーサ13を介して仕切板3に設置されている。
【0011】
【第1の実施形態の作用】
次に、前述した第1の実施形態に係る電気機器における電装箱12の冷却作用について説明する。
【0012】
前記電気機器1が稼働状態のときは、ファンモータ10は常時回転しており、このため、ファンモータ10の自冷ファン17も回転している。従って、機械室2内では、図2に示す如く、常に冷却風(吐出空気)Aがファンモータ10の周囲に吹き出されており、この冷却風Aが電装箱12方向に流れている。
【0013】
前記電装箱12内では、各種電気デバイス等が機能しており、また電装箱12の背面には電熱ヒータの端子があるため、電装箱12内部は熱気がこもる状態になっている。しかし、第1の実施形態に係る電装箱12は、左側面の通風口12bから冷却風Aが進入して内部の熱気を正面の通風口12aおよび右側面の通風口12cから電装箱12の外に押し出す。これにより、電装箱12内が冷却され、温度上昇が抑制される。そして、電装箱12の外部に押し出された熱気は、比重が軽いため機械室2内で上昇し、トップパネル7の通気孔7aや、サイドパネル6の通気孔6aから電気機器1の外部に排出される。
【0014】
このように、第1の実施形態では、電装箱12の冷却専用ファンを新たに設ける必要がないため、製造コストの上昇を招来することがない。また、ファンモータ10から吐出される自冷ファン17からの冷却風Aは、ファンモータ10の外周囲全周方向に吹き出されるため、電装箱12の設置場所を任意に選択することが可能となる。更に、電装箱12から排出された熱気は、パネル上面に穿設した通気孔6a,7aから自然に外部に排出されるため、機械室2の内部に熱気がこもることもない。すなわち、複数の電気機器1が連設されたり、あるいは電気機器1が壁等に密着するよう設置された場合においても、電装箱12の冷却を効率的に行なうことができる。
【0015】
【第2の実施形態】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る電気機器の天井部分に設けられる機械室の上面図であり、図5は、その正面図、図6は、その右側面図である。第2の実施形態に係る電気機器の基本構成は、前述した第1の実施形態に係る電気機器と同じであるので、異なる部分についてのみ説明する。
【0016】
すなわち、第2の実施形態は、図2に示す第1の実施形態の構成に加え、ファンモータ10から吐出される自冷ファン17の冷却風Aをガイドして電装箱12の左側面の通風口12bに導入するエアガイド板15を、前記仕切板3に立設している。更に、サイドパネル6の上面に設けた通気孔6aの他、機械室2の前面に取り付けたフロントパネル(パネル)8の上面における電装箱12の設置場所近辺にも通気孔8aが設けられている。
【0017】
図4〜図6に示す第2の実施形態に係る電気機器では、前述した第1の実施形態に係る電気機器の冷却作用に加え、ファンモータ10から吐出される自冷ファン17からの冷却風Aは、エアガイド板15に規制されて電装箱12方向に強制的に案内される。これにより、第1の実施形態よりも風量の多い冷却風Aが電装箱12の左側面の通風口12bから電装箱12内に導入されるため、冷却効率が第1の実施形態より更に高くなる。また電装箱12から排出された熱気は、前記のトップパネル7,サイドパネル6の各通気孔7a,6aの他に、フロントパネル8の通気孔8aからも外部に排出されるから、機械室2の内部に熱気がこもるのを更に抑制し得る。
【0018】
更に、電気機器1が大型化してファンモータ10と電装箱12との距離が離れた場合でも、この第2の実施形態では、エアガイド板15に沿って冷却風Aが電装箱12方向に効率的に流れるため、電装箱12の冷却に支障を生じない。
【0019】
なお、前述した各実施形態では、ファンモータの右方に電装箱を配置した場合で説明したが、前述したように冷却風はファンモータの外周囲全周方向に吹き出されるから、該ファンモータに対する左方あるいは前方等であってもよい。そして、この場合に、冷却風を室内に導入するための通風口は、ファンモータに対向する側のパネルに設けられ、その他の側に排出用の通風口が設けられる。また機械室は電気機器の庫内が画成される本体の上部に画成されるものでなく、下部、側部あるいは後部に設けられるものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る電装箱の風冷構造を有する電気機器では、機械室内に設置した電装箱を専用のファンを設けなくても風冷することが可能となり、電装箱内の温度を許容範囲内に維持することができる。また機械室内に設けたファンモータからの冷却風で電装箱を風冷するから、複数の電気機器が連設されたり、あるいは壁面に密着するよう設置した場合でも、電装箱の冷却に支障は生じない。更に、冷却風を電装箱に案内するエアガイド板を設けることで、ファンモータと電装箱との距離が離れても充分な風冷効果を得ることができる。なお、電装箱から排出された熱気を、機械室を画成するパネルの通気孔から外部に排出し得るから、機械室の内部に熱気がこもるのを抑制し、これによって電装箱の温度上昇を更に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る電気機器の機械室内の正面図である。
【図2】 図1に示す機械室内の上面図である。
【図3】 図1に示す電装箱の正面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る電気機器の機械室内の上面図である。
【図5】 図4に示す機械室内の正面図である。
【図6】 図4に示す機械室内の右側面図である。
【符号の説明】
4 庫内,6 サイドパネル(パネル),6a 通気孔,7 トップパネル(パネル)
7a 通気孔,8 フロントパネル(パネル),8a 通気孔,10 ファンモータ
10c 吐出口,12 電装箱,12a 排出用の通風口
12b 導入用の通風口,12c 排出用の通風口,15 エアガイド板
16 庫内ファン,17 自冷ファン
Claims (3)
- 庫内(4)に臨む庫内ファン(16)を回転するファンモータ(10)と電装機器を収納した電装箱(12)とが機械室(2)内に設置された電気機器において、
前記ファンモータ(10)は、機機室(2)に臨む自冷ファン(17)を備えると共に、該自冷ファン(17)によって自身を冷却した後の空気をファンモータ設置面に沿って外周囲に吐出する吐出口(10c)を備え、
前記電装箱(12)は、前記ファンモータ(10)から吐出される自冷後の空気を導入する通風口(12b)および内部に導入された空気を外部に排出する通風口(12a,12c)を備える
ことを特徴とする電装箱の風冷構造を有する電気機器。 - 前記ファンモータ(10)から吐出された自冷後の空気を、前記電装箱(12)の空気導入用の前記通風口(12b)に向けて案内するエアガイド板(15)を設けた請求項1記載の電装箱の風冷構造を有する電気機器。
- 前記機械室(2)を画成するパネル(6,7,8)における前記電装箱(12)の設置場所近辺に通気孔(6a,7a,8a)を設けた請求項1または2記載の電装箱の風冷構造を有する電気機器。
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