JP4435402B2 - テレビインターホン設備及び点検方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合玄関に対応して設けたテレビカメラの映像をテレビ共聴設備に重畳して各住戸に設けた制御器を介して居室インターホンのモニタに送出して表示させるテレビインターホン設備及びその点検方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の集合住宅用テレビインターホン設備としては、特開昭50−69919号に示すものが考えられている。このテレビインターホン設備は、集合玄関に設けたテレビカメラの映像を各住戸まで配設されたテレビ共聴設備に重畳して、各住戸のインターホンのモニタに送出して表示させている。
【0003】
テレビカメラの映像信号は、変調器で大抵の住戸の人が通常の居室テレビで見ることができない特定のチャンネルまたは任意の空チャンネルの信号に変換してテレビ共聴設備に混合し、各住戸の制御器はテレビ共聴設備からのテレビカメラのテレビ信号を映像信号に変換してモニタに表示させる。
【0004】
インターホンの音声通話は、専用の通話信号線を介して住戸を呼び出すと共に音声通話が行える。集合玄関機から住戸を呼び出すと、通話制御線を介して住戸呼出信号を送出し、住戸の呼出音を鳴動すると共に、制御器を介してモニタを駆動してテレビカメラの映像を表示させて来訪者を確認する。これによって住戸の人は呼出音を受けて受話器を取ればモニタの来訪者の映像を見ながら話すことができる。
【0005】
なお、テレビカメラの映像はテレビ共聴設備を介して各住戸まで常時送られており、通話信号線の呼出信号により、制御器が呼び出された住戸のモニタのみを駆動して来訪者を見ることができるようになっている。また、現在の住戸側のテレビインターホン設備としては、通話用の受話器とカメラ映像表示用のモニタは同一筐体に設けられ、居室インターホンなどと呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のテレビインターホン設備においては、何らかの原因で集合玄関機から呼び出されたにも係わらずモニタにテレビカメラの映像が表示されなかった場合に、そのテレビインターホン設備の故障原因が何処にあるのか判明しづらいことが考えられる。
【0007】
つまり、各住戸にある居室インターホンの故障なのか、テレビ共聴設備の故障なのか、若しくはカメラ設備の故障なのか等の種々の原因を判定する必要がある。
【0008】
さらに、このような故障時や設備の設置時に信号を測定する特定の測定器を現場に持っていき接続して判定する必要があり、原因の判明を迅速に行うことができない問題もある。
【0009】
本発明は、簡単な構成で設備の状態を容易に判別し故障時の原因を探し易くするテレビインターホン設備及び点検方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明は、集合玄関機に対応して設けたテレビカメラの映像をテレビ共聴設備に重畳して各住戸に設けた制御器を介して居室インターホンのモニタに送出して表示させるテレビインターホン設備であって、各住戸の制御器に、インターホン用テレビ信号から復調された映像信号のレベルを監視して正常か異常かを判定する映像信号判定部と、映像信号判定部の判定結果を表示する表示部とを設けたことを特徴とする。
【0011】
これにより制御器の映像信号の判定結果が正常であれば、制御器まではカメラの映像信号が正常に来ており、居室インターホンの故障であることが判明する。また制御器の映像信号が異常であれば、居室インターホンではなく、制御器を含めた居室インターホンよりも前段のテレビ共聴設備側に故障であることが判明する。また異常時の判定以外に、施工時に正しく映像信号が得られているかも容易に判明できる。
【0012】
ここで映像信号判定部は、復調された複合映像信号中の同期信号を検出して所定の閾値レベルと比較し、所定の規格値内にあれば正常と判定し、規格値外であれば異常と判定する。制御器における映像信号のレベルを監視しても、カメラから映し出される映像の明るさによりレベルが変化するので正確な判別ができない。そこで複合映像信号中の同期信号を検出して同期信号のレベルを規定の閾値レベルと比較して判別する。
【0013】
本発明のテレビインターホン設備は、制御器は、更に、居室インターホンに供給しているDC電源電圧を監視して正常か異常かを判定するDC電圧判定部と、DC電圧判定部の判定結果を判定する表示部を設けたことを特徴とする。これによりDC電源が異常であれば、モニタに映像が表示されないと原因が制御器にあることが判明する。勿論、DC電源電圧の異常により制御器自体も動作していない。
【0014】
本発明のテレビインターホン設備は、制御器は、更に、テレビ共聴信号のRFレベルを測定するRF測定部と、試験スイッチを操作した際に、RF測定部の測定結果を、映像信号判定部及びDC電圧判定部から読込んだ判定結果と共に居室インターホンのモニタに文字情報として表示させる点検制御部とを設けたことを特徴とする。
【0015】
ここで、RF測定部は、共聴テレビ信号のAGC回路の制御に使用しているAGC電圧を測定し、予め定めた変換テーブルの参照でAGC電圧をRFレベルに変換する。
【0016】
これにより制御器の映像信号が異常としてモニタに映らない故障箇所が居室インターホンより前段にあることが判明した場合、RF信号が正常であれば少なくともテレビカメラの故障と判明し、またRF信号が異常であればテレビ共聴設備の故障と判明する。
【0017】
また本発明は、集合玄関機に対応して設けたテレビカメラの映像をテレビ共聴設備に重畳して各住戸に設けた制御器を介して居室インターホンのモニタに送出して表示させ、制御器に、インターホン用テレビ信号から復調された映像信号のレベルを監視して正常か異常かの状態を判定表示する映像信号判定部、居室インターホンに供給しているDC電源電圧を監視して正常か異常かの状態を判定表示するDC電圧判定部、及び共聴テレビ信号のRFレベルを測定するRF測定部及び試験スイッチを設け、居室インターホンのモニタが映らないときの故障箇所を特定するテレビインターホン設備の点検方法を提供する。
【0018】
この点検方法は、次の手順に従って行われる。第1に、映像信号及びDC電源電圧を監視して、映像信号及び/又はDC電源電圧の異常を判定した際に居室インターホンのモニタに異常発生を表示する。第2、前記試験スイッチの操作により前記RFレベルを測定し、映像信号判定結果及びDC電源電圧判定結果と共に前記測定したRFレベルを前記居室インターホンのモニタに表示する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるテレビインターホン設備の設備構成を示した説明図である。図1において、テレビインターホン設備1は、集合玄関Aに設置された集合玄関機3、テレビカメラ4、カメラコントロールユニット(CCU)5、映像用変調器6、管理室Bに設置された管理室親機14とインターホン制御器15、更に居室Cに設置された制御器9、及びモニタ11付きの居室インターホン10で構成される。
【0020】
テレビインターホン設備1は集合玄関Aに設けたテレビカメラ4の映像をテレビ共聴設備2に重畳し、各住戸の居室インターホン10のモニタ11に表示させるようにしている。
【0021】
テレビ共聴設備2は、UHFアンテナ16、VHFアンテナ17、混合器19、ブースタ20、分配器21、各住戸の居室Cに設けられた直列ユニット8で構成されている。テレビインターホン設備1の集合玄関Aに設けているテレビカメラ4からの映像は、同軸ケーブル7を介して混合器18でテレビ共聴設備2に重畳され、居室Cに設けている制御器9で共聴用のテレビ信号とテレビカメラ4の映像信号を分離し、テレビカメラ4の映像信号を復調してテレビ信号として出力し、居室インターホン10のモニタ11に表示される。
【0022】
更にテレビインターホン設備1を詳細に説明すると次のようになる。集合玄関Aに設けたテレビカメラ4は、カメラコントロールユニット5により制御されている。カメラコントロールユニット5はテレビカメラ4に対しDC電源電圧と同期信号を供給する。尚、カメラコントロールユニット5はテレビカメラ4に一体化されていても良い。
【0023】
テレビカメラ4は、常時、撮影した映像信号を含む複合映像信号を出力し、この複合映像信号は映像用変調器6によって、例えばUHF帯より上段の通常、居室のテレビ12で見ることのできない特定のチャンネルもしくはUHF帯の任意の空きチャンネルのテレビ信号に変換されて、同軸ケーブル7からテレビ共聴設備2に重畳される。
【0024】
テレビ共聴設備2に重畳されたテレビカメラ4からのテレビ信号は居室Cの制御器9で復調され、常時、居室インターホン10のモニタ11に供給されている。モニタ11は、集合玄関機3からの居室インターホン10の管理室Bのインターホン制御器15を経由した通話信号線による呼出信号を受けた際に駆動され、来訪者の映像を映し出す。なお居室インターホン10に対しては玄関子機13が設けられている。
【0025】
図2は、図1のテレビインターホン設備1の居室Cに設置された制御器9の実施形態を示した回路ブロック図である。
【0026】
図2において、制御器9はRF入力端子22を持ち、ここに図1の直列ユニット8からの同軸ケーブルを接続している。RF入力端子22の出力は分配器23に与えられ、RF出力端子24を通って居室テレビ12に対しテレビ共聴設備2のテレビ信号を供給している。
【0027】
また分配器23で分配されたテレビ信号はバンドパスフィルタ25から検波器35までの回路系により復調され、テレビカメラ4からの複合映像信号を再生し、モニタ出力端子37から居室インターホン10のモニタ11に複合映像信号を出力している。
【0028】
このテレビカメラからの複合映像信号に対する復調回路は、チューナ及び選局回路部、映像中間周波増幅回路部、映像検波回路部で構成される。まずチューナ及び選局回路部は、バンドパスフィルタ25、アッテネータ26、広帯域アンプ27、AGC回路28、混合器29、局部発振器30で構成される。
【0029】
バンドパスフィルタ25で帯域制限された複数チャンネルのRF信号(高周波信号)は、アッテネータ26で規定レベルに減衰された後、広帯域アンプ27で増幅され、更にAGC回路28で入力レベルが変化しても出力レベルを一定に保つAGC制御を行った後、混合器29に入力される。
【0030】
混合器29には局部発振器30よりテレビインターホンのUHF帯の特定の割当チャンネルに対応した局部発振周波数信号が入力し、AGC回路28からのテレビRF信号との混合により映像中間周波数信号に変換して出力する。
【0031】
映像中間周波数信号はバンドパスフィルタ32で帯域制限された後、中間増幅器33で増幅され、更にSAWフィルタ34で帯域制限し、検波回路35に出力される。検波回路35は、映像中間周波数信号を包絡線検波あるいは同期検波などによって複合映像信号に戻す。
【0032】
検波回路35からの複合映像信号は、図3に示す信号波形を持つ。尚、図3は複合映像信号の水平同期信号の間の波形を示している。検波回路35からの複合映像信号は切替回路36を介してモニタ出力端子37から居室インターホン10のモニタ11に供給されている。
【0033】
また制御器9は電源回路42を持ち、商用AC100Vから規定のDC電源電圧を作り出し、DC電源43により制御器9自身の各回路部に対しDC電源電圧を供給すると共に、居室インターホン10及びモニタ11に対しDC電源電圧を供給している。
【0034】
このような制御器9の構成に加え本発明にあっては、図1の集合玄関機3からの呼出しにも関わらずモニタ11にテレビカメラ4の映像が表示されなかった場合に故障原因の判定が容易にできるようにするための回路部を備える。
【0035】
この故障原因を判別するため制御器9には、まず映像信号判別部38が設けられる。映像信号判別部38は集合玄関のテレビカメラ4から送られてくる映像信号のレベルを測定し、正常なレベルが得られているか否かの判定結果を表示する。
【0036】
制御器9における映像信号のレベル判定の方法は、映像信号自体のレベルを監視しようとしてもテレビカメラからの映像信号のレベルが明るさによって変化するため正確に判別することはできない。そこで本発明にあっては、制御器9で再生された複合映像信号の中の同期信号を検出して判別する。
【0037】
このため映像信号判別部38に対しては、検波回路35で検波された図3に示す複合映像信号が入力されており、複合映像信号に含まれている水平同期信号のレベルを測定して判別する。この水平同期信号のレベルは、映像の明るさによって変化する映像信号とは異なり、常に一定の電圧レベルとなっている。
【0038】
そこで映像信号判別部38は、複合映像信号の中の水平同期信号を検出して規定の閾値レベルと比較し、規定値内にあれば正常と判断し、規定値外であれば異常と判断する。映像信号判別部38には判別結果を表示するための表示部として2色LED39が接続されている。
【0039】
2色LED39は、緑LEDと赤LEDを備えており、水平同期信号のレベルが規定値内となる正常判別時には緑LEDを点灯し、規定外であれば異常と判別して赤LEDを点灯し、更に同期信号レベルが全くなければ緑LED及び赤LEDの両方を無点灯とする。
【0040】
更に制御器9にはCPU45が設けられており、映像信号判別部38で判別した水平同期信号の判別結果即ち映像信号の判別結果はCPU45にも与えられている。
【0041】
また制御器9には居室インターホン10のモニタ11に対するDC電源電圧を監視するDC電圧判別部40が設けられている。DC電圧判別部40は居室インターホン10に対するDC電源部43からのDC電源電圧が所定のレベルにあるか否か監視しており、規定レベル内にあれば正常と判別し、規定レベル外であれば異常と判別する。
【0042】
この判別結果を表示するためDC電圧判別部40に対しては、映像信号判別部38と同様、表示部として2色LED41を接続している。2色LED41は、DC電源電圧が規定レベル内にあれば正常表示として緑LEDを点灯し、規定レベル外であれば異常表示として赤LEDを表示し、更にDC電源電圧がなければ緑LED及び赤LEDのいずれも点灯しない無点灯となる。このDC電圧判別部40によるDC電圧の判別結果もCPU45に出力されている。
【0043】
CPU45は、映像信号判別部38及びまたはDC電圧判別部40より映像信号異常またはDC電圧異常の判別結果を受けると、制御信号E1の出力により切替回路36をa側からb側に切替動作し、同時に文字発生部48を動作し、異常発生を示すメッセージの文字情報を切替スイッチ36からモニタ出力端子37を介して居室インターホン10のモニタ11に出力し、更にモニタ制御端子44を経由してインターホンモニタ強制オン信号E2を出力してモニタ11にメッセージ表示を行うようにしている。
【0044】
このような映像信号レベルの異常もしくはDC電圧の異常の際にモニタ11に表示されるメッセージとしては、例えば図4のようなメッセージ画面となる。このため居住者はモニタ11のメッセージ画面を見てテレビインターホン設備に異常があることを認識し、管理人室などに問い合わせて、モニタ11に映像が映らないなどの異常に対する対応を依頼することができる。
【0045】
更に制御器9のCPU45に対しては試験スイッチ46が設けられている。試験スイッチ46は、テレビモニタの異常がメッセージ画面表示などにより分かった場合の点検修理の際にメンテナンス要員が故障箇所を調べる際に操作する。試験スイッチ46をオン操作すると、CPU45に設けている点検制御部47が動作する。
【0046】
点検制御部47は、制御器9に対しテレビ共聴設備より共聴テレビ信号が正常に来ているかどうかを判定して判定結果を表示する。具体的には、検波回路35における映像検波用ICよりAGC回路28に対し出力される制御用のAGC電圧を監視する。
【0047】
即ち、試験スイッチ46をオン操作するとCPU45がメンテナンスモードとなって点検制御部47を動作し、検波回路35からAGC回路28に出力されているAGC電圧を読み込み、予め準備しているAGC電圧とRF入力レベルとの関係を定義した変換テーブルの参照により、読み込んだAGC電圧に対応したRF入力レベルを求め、この求めたRF入力レベルを、映像信号判別部38の判別結果及びDC電圧判別部40の判別結果と共に居室インターホン10のモニタ11に文字発生部48からの文字情報に変換して送って表示させる。
【0048】
このモニタ11に対するRF入力レベル及び映像信号とDC電源の判別結果の表示の際にも、制御信号E1により切替回路36をb側に切り替え、同時にインターホンモニタ強制オン信号E2によりモニタ11を駆動して表示させることになる。
【0049】
図5は、図2のCPU45に予め定義されているAGC電圧と入力RFレベルの変換テーブルの例を図5(A)に示し、この変換テーブルの参照で得られた入力RFレベルは図5(B)のように、映像信号の判定結果及びDC電源電圧の判定結果と共にモニタ11に画面表示される。
【0050】
このモニタ11に対するメンテナンスモードでのRF入力レベル、映像信号の判定結果及びDC電圧判定結果の表示は、モニタ出力端子37に破線のように居室テレビ12に送って表示させてもよい。もちろん居室テレビ12に表示させる場合には、制御器9からのビデオ信号を表示させるためにビデオ用の画面モードにセットする必要がある。
【0051】
図6は、図2の制御器9におけるDC電源、映像信号及びRF入力レベルの正常と異常に対する故障箇所の関係をまとめている。図6(A)は、制御器9の表示部のみを使ったDC電源電圧と映像信号の2つの判別結果に対する故障箇所の関係であり、この関係はテレビインターホン設備の運用中に、集合玄関機3から呼び出されたにも係わらずモニタ11に映像が映らないなどの異常が起きた場合の故障箇所の判定に利用される。
【0052】
即ち図6(A)において、DC電圧が正常で映像信号も正常でありながらモニタ11に映像が映らない場合には、居室インターホン10に故障があることが判る。またDC電圧が正常で映像信号が異常な場合は、居室インターホン10の前段即ち制御器9からテレビ共聴設備2を経由して集合玄関のテレビカメラ4までの間に故障箇所があることが判る。更にDC電圧が異常な場合は制御器9そのものに故障があることが判る。
【0053】
図6(B)は、テレビインターホン設備の故障に対する修理点検の際に制御器9の試験スイッチ46をオン操作してRFレベルを測定して正常か異常かを判断した場合の故障箇所との関係を示している。
【0054】
即ち図6(B)において、DC電圧が正常で映像信号が異常の場合、図6(A)より居室インターホン10より前段に故障箇所があることが判るが、更に詳細に故障箇所を判定するためRFレベルを測定し、正常か異常かで故障箇所を特定する。
【0055】
RFレベルが正常であればテレビ共聴設備2に異常はないことから、この場合には集合玄関のテレビカメラ4、カメラコントロールユニット5、映像用変調器6のカメラ装置のいずれかの故障あるいは制御器9における検波回路35以降の故障箇所であることが判る。
【0056】
これに対しRFレベルが異常であった場合には、テレビ共聴設備2の故障箇所であるか、あるいは制御器9における検波回路35より前段の回路部の故障であることが判明する。この場合、カメラ装置も故障している可能性があるが、テレビ共聴設備2の故障箇所を判明することが最優先となる。
【0057】
図7は、図6(A)(B)の判別結果に基づくメンテナンス時の故障判定の手順を表している。この故障判定の手順は、ステップS1で2色LED41をチェックし、DC電源電圧が正常か否かチェックする。DC電源電圧が異常であれば、ステップS2のように制御器9の故障が判明する。
【0058】
DC電源電圧が正常であればステップS3に進み、2色LED39を見て映像信号が正常か否かチェックする。映像信号が正常であれば、ステップS4のように居室インターホン10の故障が判明する。映像信号が異常であれば、ステップS5の居室インターホン10の前段の故障であることが判明する。
【0059】
この場合には試験スイッチ46をオン操作することでモニタ11に、例えば図5(B)のようなRF入力レベルの測定結果を表示させる。そしてステップS6でRFレベルが異常であれば、ステップS7のようにテレビ共聴設備または制御器9における検波回路35の前段が故障箇所と判明する。一方、RFレベルが正常であれば、集合玄関のテレビカメラ4等のカメラ装置または制御器9の検波回路35以降が故障箇所と判明する。
【0060】
図8は図2の制御器9に設けているCPUの点検制御部47のメンテナンスモード処理のフローチャートである。このメンテナンスモード処理は試験スイッチ46をオン操作することで起動する。まずステップS1で映像信号判別部38の判別結果を読み込み、ステップS2でDC電圧判別部40の判別結果を読み込み、更にステップS3で検波回路35からのAGC電圧を読み込んで、ステップS4で図5(A)のAGC電圧とRFレベルの変換テーブルによりRFレベルに変換する。
【0061】
続いてステップS5でインターホン強制オン信号E2を居室インターホン10に出力してモニタ11を動作し、ステップS6で映像信号とDC電圧の判定結果及びRFレベルの文字情報の出力表示を文字発生部48に出力し、もちろん制御信号E1により切替回路36をb側に切り替えた後、これによってモニタ11に図5(B)のようなメンテナンスモードの画面表示を行う。
【0062】
このメンテナンスモードの画面表示は、ステップS7で試験スイッチ46をオフすると、ステップS8でインターホン強制オン信号E2を停止してモニタ駆動をオフし、また文字発生部48に対する文字情報出力指示を解除して一連の処理を終了する。
【0063】
なお、上記の実施形態においては、テレビカメラの映像信号をテレビ共聴設備に重畳し、一方、通話信号は専用の通話信号線で行っているが、通話信号についてもテレビ共聴設備に重畳して所定の周波数で住戸まで伝送し、居室に設けている制御器9で通話信号と映像信号を取り出して居室インターホンとの通話を行えるようにしてもよい。
【0064】
また上記の実施形態はモニタに映像が映らないなどの故障発生時の点検修理を例にとるものであったが、本発明のテレビインターホン設備の施工時についても同様にして設備の状態が正常か異常かを簡単に確認することができる。
【0065】
また、上記の実施形態はRFレベルが正常か判断するために、AGC電圧を監視しているが、これに限らず、例えばRFレベルを取り込んで直接電圧に変換したり、RFレベルを検波した後に電圧に変換するなどして正常かどうか判断する構成でも良い。
【0066】
また、本実施形態においては、制御器9に映像信号、DC電圧のレベルの判定結果を表示する2つのLEDを設けているが、映像信号のレベルを表示する1つのLEDのみを設けても良い。これはDC電圧が異常のときは映像信号レベル表示用LEDが消灯するから、1つのLEDで、映像信号レベルとDC電圧レベルの両方を監視できるからである。
【0067】
更に、本実施形態においては、RFレベルの測定結果を居室インターホンのモニタに表示しているが、制御器に設けた表示部に表示させても良い。結果表示は数値ではなく、正常か異常かが表示するようにしても良い。更に、RFレベルの測定は、試験スイッチの操作で行っているが、これに限らず、常時測定してその結果を制御器に表示するようにしても良い。
【0068】
また本発明はその目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、少なくとも各住戸の制御器にモニタ用の映像信号の判定部を設けたことで、モニタに映像が映らない場合、故障箇所が居室インターホンにあるか居室インターホンより前段の制御器からテレビ共聴設備を経由して集合玄関のテレビカメラに至る側にあるかが容易に判明する。
【0070】
更に制御器に入力しているRFレベルを測定して表示することで、故障箇所が居室インターホンより前段にある場合、RFレベルが正常であれば集合玄関のテレビカメラ装置あるいは制御器の故障が判明し、RFレベルが異常であればテレビ共聴設備あるいは制御器が故障箇所と判明し、更に詳しい故障箇所を容易に知って適切な修理対策を取ることができる。
【0071】
また施工時やメンテナンス時にレベル測定器を持ち込まなくとも、居室の制御器及びモニタ表示を利用して、映像信号、DC電圧、更にRF入力の各種の信号レベルの確認が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビインターホン設備の説明図
【図2】各住戸に設置される制御器の回路ブロック図
【図3】図2の制御器で復調された複合映像信号の説明図
【図4】映像信号異常判定時のモニタ表示の説明図
【図5】AGC電圧/RFレベルの変換テーブルと点検スイッチ操作時のモニタ表示の説明図
【図6】異常原因と故障箇所の対応関係の説明図
【図7】メンテナンスの際に行なう本発明の故障判定手順のフローチャート
【図8】保守スイッチの操作によりCPUが実行するメンテナンスモード処理のフローチャート
【符号の説明】
1:テレビインターホン設備
2:テレビ共聴設備
3:集合玄関機
4:テレビカメラ
5:カメラコントロールユニット(CCU)
6:映像用変調器
7:同軸ケーブル
8:直列ユニット
9、15:制御器
10:居室インターホン
11:モニタ
12:テレビ
13:玄関子機
14:管理室親機
16:UHFアンテナ
17:VHFアンテナ
18、19:混合器
20:ブースタ
21、23:分配器
22:RF入力端子
24:RF出力端子
25、32:バンドパスフィルタ(BPF)
26:アッテネータ(ATT)
27:広帯域アンプ
28:AGC回路
29:混合器
30:発振器
31:PLL
34:SAWフィルタ
35:検波回路
36:切替回路
37:モニタ出力端子
38:映像信号判別部
39:2色LED(映像信号表示部)
40:DC電圧判別部
41:2色LED(DC電源電圧表示部)
42:電源回路
43:DC電源
44:モニタ制御端子
45:CPU
46:試験スイッチ
47:点検制御部
48:文字発生部

Claims (6)

  1. 集合玄関機に対応して設けたテレビカメラの映像をテレビ共聴設備に重畳して各住戸に設けた制御器を介して居室インターホンのモニタに送出して表示させるテレビインターホン設備に於いて、
    前記制御器に、
    インターホン用テレビ信号から復調された映像信号のレベルを監視して正常か異常かを判定する映像信号判定部と、
    前記映像信号判定部の判定結果を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とするテレビインターホン設備。
  2. 請求項1記載のテレビインターホン設備に於いて、前記映像信号判定部は、復調された複合映像信号中の同期信号を検出して所定の閾値レベルと比較し、所定の規格値内にあれば正常と判定し、規格値外であれば異常と判定することを特徴とするテレビインターホン設備。
  3. 請求項1記載のテレビインターホン設備に於いて、前記制御器は、更に、
    前記居室インターホンに供給しているDC電源電圧を監視して正常か異常かを判定するDC電圧判定部と、
    前記DC電圧判定部の判定結果を判定する表示部と、
    を備えたことを特徴とするテレビインターホン設備。
  4. 請求項1記載のテレビインターホン設備に於いて、前記制御器は、更に、
    前記共聴テレビ信号のRFレベルを測定するRF測定部と、
    前記RF測定部の測定結果を前記居室インターホンのモニタに文字情報として又は前記制御部に表示させる点検制御部と、
    を備えたことを特徴とするテレビインターホン設備。
  5. 請求項4記載のテレビインターホン設備に於いて、前記RF測定部は、前記共聴テレビ信号のAGC回路の制御に使用しているAGC電圧を測定し、予め定めた変換テーブルの参照でAGC電圧をRFレベルに変換することを特徴とするテレビインターホン設備。
  6. 集合玄関機に対応して設けたテレビカメラの映像をテレビ共聴設備に重畳して各住戸に設けた制御器を介して居室インターホンのモニタに送出して表示させ、
    前記制御器に、インターホン用テレビ信号から復調された映像信号のレベルを監視して正常か異常かの状態を判定表示する映像信号判定部、前記居室インターホンに供給しているDC電源電圧を監視して正常か異常かの状態を判定表示するDC電圧判定部、及び前記共聴テレビ信号のRFレベルを測定するRF測定部及び試験スイッチを設け、前記居室インターホンのモニタが映らないときの故障箇所を特定するテレビインターホン設備の点検方法に於いて、
    前記制御器が、
    第1に、前記映像信号及び前記DC電源電圧を監視して、前記映像信号及び/又は前記DC電源電圧の異常を判定した際に前記居室インターホンのモニタに異常発生を表示し、
    第2に、前記試験スイッチの操作により前記RFレベルを測定し、映像信号判定結果及びDC電源電圧判定結果と共に前記測定したRFレベルを前記居室インターホンのモニタに表示する、ことを特徴とするテレビインターホン設備の点検方法。
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